JP2021141640A - 冷却器および全閉外扇形回転電機 - Google Patents

冷却器および全閉外扇形回転電機 Download PDF

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剣汰 田上
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Abstract

【課題】簡素化された構成により全閉外扇形回転電機の冷却効率を確保する。【解決手段】全閉外扇形回転電機のフレーム内の反結合側内扇および結合側内扇により駆動される冷却用気体と、外扇により駆動される冷却媒体との熱交換をする冷却器は、互いに平行に配されて軸方向に直線的に延びて両端で外気に連通しフレーム内を冷却する冷却用気体を冷却する複数の冷却管100と、複数の冷却管100を収納する冷却器カバーとを具備する。冷却管100は、反結合側内扇により駆動される冷却用気体が流れる反結合側領域60aにおける伝熱面積が、結合側内扇により駆動される冷却用気体が流れる結合側領域60bにおける伝熱面積に比較して小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、冷却器およびそれを有する全閉外扇形回転電機に関する。
全閉外扇形回転電機は、回転子と、固定子およびフレームに加えて、通常は冷却器を備えている。回転子および固定子は機内を循環する冷却用気体により冷却される。発熱量が大きい場合には、通常、回転子鉄心および固定子の軸方向の両側に内扇が設けられる。
冷却器は、複数の冷却管とそれを収納する冷却器カバーを有する。冷却管においては、冷却管の外側を流れる機内の冷却用気体と、冷却管内を流れる冷却媒体との熱交換が行われる。
冷却管における熱交換量を確保するためには、冷却管内を流れる冷却媒体が、強制的に駆動されることが望ましい。このため、通常は冷却媒体を外気として外扇が設けられている。外扇は、外部駆動源により駆動される場合もあるが、多くは、回転電機のロータシャフトに直結されている。このため、外扇は、軸方向に反結合側の軸受の外側に配される(特許文献1参照)。
特許6618955号公報
冷却器内は、軸方向に、反結合側軸受に近い側の第1の内扇により駆動される冷却用気体が流れる第1の領域と、結合側軸受に近い側の第2の内扇により駆動される冷却用気体が流れる第2の領域とに大別される。
この場合、第1の内扇と第2の内扇の性能が同じであれば、第1の領域と第2の領域は、それぞれ軸方向に冷却器を2等分した領域となる。
一方、冷却管内の冷却媒体は、外扇に駆動されて、軸方向の一方から冷却管に流入し、軸方向の反対側で冷却管から流出する。冷却媒体は、冷却管に流入して以降、軸方向に流れるに従って、冷却管外の冷却用気体と熱交換して冷却用気体から熱を受け入れることにより、次第にその温度は上昇する。すなわち、第1の領域における冷却媒体に比べて、第2の領域における冷却媒体の方が、温度が高い。
すなわち、第1の領域における冷却用気体と冷却媒体との温度差に比べて、第2の領域における冷却用気体と冷却媒体との温度差が小さい状態となる。この結果、第2の領域における交換熱量が第1の領域における交換熱量より少なくなり、冷却効率が低下する要因となっている。
そこで、本発明は、簡素化された構成により全閉外扇形回転電機の冷却効率を確保することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る冷却器は、軸方向に延びたロータシャフトと前記ロータシャフトに取り付けられた回転子鉄心を有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に配された固定子と、前記固定子の外側で前記回転子鉄心と前記固定子を収納するフレームと、前記フレーム内の反結合側内扇および結合側内扇と、外扇とを備える全閉外扇形回転電機において、前記反結合側内扇および前記結合側内扇により駆動される冷却用気体と、前記外扇により駆動される冷却媒体との熱交換をする冷却器であって、互いに平行に配されて前記軸方向に直線的に延びて両端で外気に連通し、前記フレーム内を冷却する前記冷却用気体を冷却する複数の冷却管と、前記複数の冷却管を収納する冷却器カバーと、を具備し、前記冷却管は、前記反結合側内扇により駆動される前記冷却用気体が流れる反結合側領域における伝熱面積が、前記結合側内扇により駆動される前記冷却用気体が流れる結合側領域における伝熱面積に比較して小さい、ことを特徴とする。
また、本発明に係る全閉外扇形回転電機は、軸方向に延びて回転可能に軸支されたロータシャフトと前記ロータシャフトの径方向外側に設けられた回転子鉄心とを有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を前記軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、前記回転子鉄心と前記固定子とを収納するフレームと、前記ロータシャフトの前記回転子鉄心を挟んで前記軸方向の両側で前記ロータシャフトを軸支する反結合側軸受および結合側軸受と、前記反結合側軸受および前記結合側軸受を固定支持し前記フレームの前記軸方向の両側に接続する反結合側軸受ブラケットおよび結合側軸受ブラケットと、前記ロータシャフトの前記回転子鉄心と前記反結合側軸受との間に配されて冷却用気体を駆動する反結合側内扇と、前記ロータシャフトの前記回転子鉄心と前記結合側軸受との間に配されて前記冷却用気体を駆動する結合側内扇と、前記ロータシャフトの前記反結合側軸受の軸方向の外側に配されて、前記冷却器に前記外気を供給する外扇と、互いに平行に配されて前記軸方向に直線的に延びて両端で外気に連通し前記フレーム内を冷却する前記冷却用気体を冷却する複数の冷却管と、前記複数の冷却管を収納する冷却器カバーと、を具備する冷却器と、を備え、前記冷却管は、前記反結合側内扇により駆動される前記冷却用気体が流れる反結合側領域における伝熱面積が、前記結合側内扇により駆動される前記冷却用気体が流れる結合側領域における伝熱面積に比較して小さいことを特徴とする。
本発明によれば、簡素化された構成により全閉外扇形回転電機の冷却効率を確保することが可能となる。
第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の構成を示す立断面図である。 第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管を示す縦断面図である。 第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管を示す縦断面図である。 第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管の第1の変形例を示す縦断面図である。 第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管の第2の変形例を示す縦断面図である。 第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管の第3の変形例を示す縦断面図である。 第3の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管を示す縦断面図である。 第4の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管を示す縦断面図である。 第5の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る全閉外扇形回転電機および冷却管について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の構成を示す立断面図である。
全閉外扇形回転電機200は、回転子10、固定子20、フレーム40、冷却器60を有する。
回転子10は、軸方向に延びたロータシャフト11と、ロータシャフト11の径方向外側に取り付けられた回転子鉄心12とを有する。ロータシャフト11は、その一方の端部に、結合対象(図示せず)と結合するための結合部11aを有する。結合対象は、全閉外扇形回転電機200が電動機の場合はたとえばファンやポンプなどの駆動対象回転機器であり、全閉外扇形回転電機200が発電機の場合はたとえばタービンなどの原動機である。以下、結合部11aに向かう方向あるいは結合部11aに近い側を結合側、結合側の反対側を反結合側と呼ぶこととする。
ロータシャフト11は、回転子鉄心12を挟んだ軸方向の両側を、反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bにより回転可能に支持されている。ロータシャフト11の反結合側軸受30aと回転子鉄心12との間には、反結合側内扇51aが取り付けられている。また、ロータシャフト11の結合側軸受30bと回転子鉄心12との間には、結合側内扇51bが取り付けられている。
固定子20は、回転子鉄心12の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心21と、固定子鉄心21の径方向内側表面近傍に形成された複数のスロット(図示せず)を貫通する固定子巻線22とを有する。
フレーム40は、固定子20の径方向外側に設けられ、回転子鉄心12および固定子20を収納する。フレーム40の軸方向の両端には、反結合側軸受ブラケット45aおよび結合側軸受ブラケット45bが取り付けられている。反結合側軸受ブラケット45aは反結合側軸受30aを支持し、結合側軸受ブラケット45bは結合側軸受30bを支持する。
固定子20の軸方向の端部とフレーム40の内面との間には、それぞれ、仕切り板42が設けられている。
冷却器60は、フレーム40の上方に設けられ、フレーム40に搭載されている。冷却器60は、互いに並列に軸方向に延びた複数の冷却管100、冷却管100の両端を支持する端板62a、62b、および冷却管100を収納する冷却器カバー63を有する。
フレーム40、反結合側軸受ブラケット45a、結合側軸受ブラケット45b、冷却器カバー63、および端板62a、62bは、互いに相俟って閉空間40aを形成する。閉空間40a内には、回転子10および固定子20を冷却するための冷却用気体が満たされ、反結合側内扇51aおよび結合側内扇51bにより駆動されて閉空間40a内を冷却用気体が循環する。
冷却器カバー63内の空間とフレーム40内の空間は、冷却器入口開口64および2つの冷却器出口開口65a、65bで互いに連通している。冷却器入口開口64は、フレーム40の、固定子20の上方の部分に形成されている。冷却器出口開口65aおよび冷却器出口開口65bは、フレーム40の、それぞれ、反結合側内扇51aおよび結合側内扇51bの上方の部分に形成されている。
冷却器カバー63内には、その底部からその上部の上部連通空間67を除く高さまで延びて軸方向に垂直な方向に拡がり、冷却器カバー内の上部連通空間67を除く空間を軸方向に区切るガイド板66aおよびガイド板66bが軸方向に互いに間隔をおいて設けられている。
反結合側内扇51aおよび結合側内扇51bにより圧送された冷却用気体は、回転子鉄心12および固定子20を冷却した後、固定子鉄心21から径方向外側の軸方向の前後の仕切り板42に挟まれた領域に流失した後に、上方に流れ、冷却器入口開口64を経て冷却器60に流入する。冷却器60に流入した冷却用気体は、冷却管100内の冷却媒体である外気と熱交換し冷却されながら冷却管100の外側を通過し、ガイド板66aとガイド板66bの間を上昇する。
今、冷却管100が配されている空間領域を、軸方向に二分し、反結合側軸受30aに近い側を反結合側領域60a、結合側軸受30bに近い側を結合側領域60bと呼ぶこととする。反結合側領域60aは、反結合側内扇51aに駆動された冷却用気体が主に流れる領域であり、結合側領域60bは、結合側内扇51bに駆動された冷却用気体が主に流れる領域である。
上部連通空間67に流出した冷却用気体は、軸方向に互いに反対側に分かれて、端板62aとガイド板66aとの間、および端板62bとガイド板66bとの間をそれぞれ、冷却管100内の冷却媒体である外気と熱交換し冷却されながら、下降し、それぞれ、冷却器出口開口65aおよび冷却器出口開口65bから流出し、フレーム40内に戻り、ふたたびそれぞれ反結合側内扇51aおよび結合側内扇51bに流入する。
ロータシャフト11の、反結合側軸受30aの軸方向外側、すなわち回転子鉄心12と反対側の部分に、外扇55が取り付けられている。外扇55は、外扇カバー56に収納されている。外扇カバー56には、外扇55に外気が流入するための通気孔56aが形成されている。また、外扇55により駆動された外気が、冷却管100のそれぞれの内側に流入するように、外扇カバー56の外扇55の下流側部分は、端板62bと接続している。
外気は、通気孔56aから外扇55に流入し、外扇カバー56内を通過し、端板62aに到達する。端板62aに到達した外気は、端板62aで開口している各冷却管100内に流入し、冷却管100内で管外の冷却用気体から熱を受け温度上昇しながら冷却管100を通過した後、端板62bでの開口から冷却器60の外部に流出する。
図2は、第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の冷却管100を示す縦断面図である。
冷却管100は、テーパ付き管110であり、反結合側の端板62aと接続・開放する小径端部111から、結合側の端板62bと接続・開放する大径端部112まで、径が直線的に増加している。
今、軸方向に、小径端部111から大径端部112までの距離をxとし、位置xにおける冷却媒体の温度をT(x)、外径をD(x)、位置xにおける冷却管100の内外の熱還流率をK(x)で表すものとする。
熱還流率K(x)は、次の式(2)により得られる。
1/K(x)=1/kin(x)+d/λ+1/kout ・・・(1)
ここで、kin(x)は冷却管100の内面における熱伝達係数、dは冷却管100の肉厚、λは冷却管100の熱伝導率、koutは冷却管100の外面における熱伝達係数である。
冷却管100の内面における熱伝達率kin(x)がxの関数であるのは、熱伝達係数が流体の流速をvとした場合に、vに依存するためであり、hはたとえば0.6ないし0.8程度である。xが増加するにつれて冷却管100の流路断面積が増加するためvが減少するので、冷却管100の内面における熱伝達率kin(x)は低下する。この結果、熱還流率K(x)は減少する。
軸方向にdxの長さの範囲での、冷却管100の外側の冷却用気体から、冷却管100内の冷却媒体への熱移動量dQは、次の式(1)により与えられる。
dQ=K(x)・2πD(x)dx・(T(x)−Ta) ・・・(2)
ここで、反結合側領域60aにおける交換熱量Q1および結合側領域における交換熱量Q2は、それぞれ、次の式(3)、式(4)により与えられる。
Q1=∫dQ=∫K(x)・2πD(x)・(T(x)−Ta)dx ・・・(3)
ただし、積分範囲は、x=0からL/2まで。
Q1=∫dQ=∫K(x)・2πD(x)・(T(x)−Ta)dx ・・・(4)
ただし、積分範囲は、x=L/2からLまで。
ここで、x1およびx2をそれぞれ反結合側領域に属する位置、結合x1およびx2のそれぞれについての各関数値の大小関係は以下のようになる。
in(x1)>kin(x2) ・・・(5)
(3)の結果、K(x1)>K(x2) ・・・(6)
D(x1)<D(x2) ・・・(7)
(T(x1)−Ta)<(T(x1)−Ta) ・・・(8)
式(6)から式(8)より、Q1=Q2となるようなD(x1)とD(x2)の関係は存在する。すなわち、反結合側領域60aにおける伝熱面積を、結合側領域60bにおける伝熱面積よりも小さくして、適切な値に設定することができる。
このように、テーパ付き管110が、反結合側領域60aにおける冷却管要素101と、結合側領域における冷却管要素101との、2つの冷却管要素101を有するという見方をすれば、それぞれの冷却管要素101についてD(x1)とD(x2)を設定することにより、反結合側領域60aにおける冷却管要素101の交換熱量Q1と、結合側領域における冷却管要素101の交換熱量Q2とを、等しくすることにより、全閉外扇形回転電機200の冷却効率の低下を抑制し、冷却効率を確保することができる。
[第2の実施形態]
図3は、第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の冷却管100aを示す縦断面図である。
本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形であり、冷却管100aの構成のみが異なる。
冷却管100aは、第1の実施形態と同様のテーパ付き管110に加え、複数の内側環状放熱板121を有する。
複数の内側環状放熱板121は、中央に冷却媒体の流路としての環状板であり、テーパ付き管110の長手方向に互いに間隔をおいてテーパ付き管110の内面に取り付けられている。
内側環状放熱板121が設けられていることにより、第1の効果としては、単位長さ当たりの伝熱面積が増加する。また、第2の効果としては、内側環状放熱板121により、冷却管100a内を流れる冷却媒体の流れの様相がより乱れ、冷却管100a内側の熱伝達率が向上する。
一方、第3の効果としては、マイナス側の効果であるが、冷却媒体の流れの流動抵抗が増大する。この問題を解決するためには、変形例として、内側環状放熱板121に代えて、テーパ付き管110の長手方向に延びた細長い平板を、周方向に互いに間隔をおいて取り付ける方式であってもよい。
本実施形態による冷却管100aは、特に伝熱面積の増大の効果がある。
図4は、第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の冷却管の第1の変形例を示す縦断面図である。
この第1の変形例における冷却管100bは、内側スパイラル放熱板122を有する。内側スパイラル放熱板122は、1枚の長尺の板をらせん状に形成して、テーパ付き管110の内側に取り付けたものである。このように形成した場合、テーパ付き管110の内側に、内側スパイラル放熱板122を挿入し、固定すればよいため、第2の実施形態における冷却管100aに比べて製作上の負担が軽減される。
図5は、第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の冷却管の第2の変形例を示す縦断面図である。
この第2の変形例における冷却管100cは、複数の環状突起部131を有する。複数の環状突起部131は、互いに間隔をおいて長手方向に配されている。それぞれの環状突起部131の断面は、三角形である。なお、断面形状はこれに限らず、たとえば半円形状等でもよい。本第2の変形例によれば、冷却媒体の流れに伴う圧力損失が減少する。
図6は、第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の冷却管の第3の変形例を示す縦断面図である。
この第3の変形例における冷却管100dは、スパイラル突起部132を有する。スパイラル突起部132は、1枚の長尺の断面が三角形の棒材をらせん状に形成して、テーパ付き管110の内側に取り付けたものである。このように形成した場合、テーパ付き管110の内側に、スパイラル突起部132を挿入し、固定すればよいため、第2の実施形態における冷却管100aに比べて製作上の負担が軽減される。また、冷却媒体の流れに伴う圧力損失が減少する。
[第3の実施形態]
図7は、第3の実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の冷却管100eを示す縦断面図である。
本第3の実施形態は、第2の実施形態の変形であり、冷却管100eの構成のみが異なる。
冷却管100eは、第2の実施形態における複数の内側環状放熱板121に代えて、複数の長手方向放熱板141を有する。
複数の長手方向放熱板141は、長手方向に延びて、周方向に互いに間隔をおいてテーパ付き管110の内面に取り付けられている。
このように形成された長手方向放熱板141は、冷却媒体の流れ方向に沿って取り付けられていることから、冷却媒体の流れによる圧力損失はより軽減される。また、長手方向放熱板141は、その両面が、冷却媒体に接することから、伝熱面積が確保される。
[第4の実施形態]
図8は、第4の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却管100fを示す縦断面図である。
本実施形態は、第2の実施形態の変形である。本実施形態による冷却管100fは、第2の実施形態における冷却管100aが有する複数の内側環状放熱板121に代えて、複数の外側放熱板151を有する。複数の外側放熱板151は、円環状の円形の平板であり、軸方向に互いに間隔をおいて、テーパ付き管110の外面に取り付けられている。
このように形成された冷却管100fにおいては、テーパ付き管110の内側を冷却媒体が流れることによる圧力損は小さい。また、冷却管100fの外側を流れる冷却用気体は、下方から上方、あるいは上方から下方に向かって流れることから、外側放熱板151は、冷却用気体の流れ方向に沿っている。この結果、冷却用気体の流れによる圧力損失は小さい。
このように、冷却用気体および冷却媒体の流れを妨げることなく、伝熱面積を増加させることができる。
[第5の実施形態]
図9は、第5の実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の冷却管100gを示す縦断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第5の実施形態における冷却管100gは、段付き管160である。
段付き管160は、小径管161、大径管162、および小径管161と大径管162とを接続する接続部163とを有する。小径管161は、反結合側領域60aに配されており、大径管162は、結合側領域60bに配されている。
このように構成された段付き管160においては、反結合側領域60aにおける冷却管要素101の伝熱面積が、結合側領域60bにおける冷却管要素101の伝熱面積よりも小さい。
なお、図9では、小径管161と大径管162の2種類の径の管が設けられている場合を例にとって示したが、これに限定されない。すなわち、さらに径の異なる冷却管要素101が、反結合側領域60aから結合側領域60bに向かって、小径側から大径側に順次配される場合であってもよい。このような構成でも、反結合側領域60aにおける冷却管要素101の合計の伝熱面積を、結合側領域60bにおける冷却管要素101の合計の伝熱面積よりも小さくすることができる。
このような本実施形態に係る冷却管100gのような段付き管160は、それぞれは径が一定の管であることから、製造上は、これらをレデューサで接続することのみで成立し、製造上の負担は小さい。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
たとえば、実施形態では冷却管のテーパ付き管および段付き管がそれぞれ円管の場合を例にとって示したが、これに限定されない、たとえば、断面が多角形あるいは楕円形等、円形以外の場合であってもよい。また、多角形の場合に角部に丸みを帯びた場合であってもよい。
また、実施形態においては、横置型の回転電機の場合を例にとって示したが、立置型の場合であってもよい。また、実施形態においては、2台の内扇が設けられている場合を例にとって示したが、内扇が1台の場合であってもよい。
また、実施形態は、組み合わせてもよい。たとえば、第5の実施形態に、第2ないし第4の実施形態のそれぞれの特徴を組み合わせてもよい。
さらに、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、11a…カップリング部、12…回転子鉄心、20…固定子、21…固定子鉄心、22…固定子巻線、30a…反結合側軸受、30b…結合側軸受、40…フレーム、40a…閉空間、42…仕切り板、45a…反結合側軸受ブラケット、45b……結合側軸受ブラケット、51a…反結合側内扇、51b…結合側内扇、55…外扇、56…外扇カバー、56a…外気取り入れ口、60…冷却器、60a…反結合側領域、60b…結合側領域、62a、62b…端板、63…冷却器カバー、64…冷却器入口開口、65a、65b…冷却器出口開口、66a、66b…ガイド板、67…上部連通空間、100、100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g…冷却管、101…冷却管要素、110…テーパ付き管、111…小径端部、112…大径端部、121…内側環状放熱板、122…内側スパイラル放熱板、131…環状突起部、132…スパイラル突起部、141…長手方向放熱板、151…外側放熱板、160…段付き管、161…小径管、162…大径管、163…接続部、200…全閉外扇形回転電機

Claims (9)

  1. 軸方向に延びたロータシャフトと前記ロータシャフトに取り付けられた回転子鉄心を有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に配された固定子と、前記固定子の外側で前記回転子鉄心と前記固定子を収納するフレームと、前記フレーム内の反結合側内扇および結合側内扇と、外扇とを備える全閉外扇形回転電機において、前記反結合側内扇および前記結合側内扇により駆動される冷却用気体と、前記外扇により駆動される冷却媒体との熱交換をする冷却器であって、
    互いに平行に配されて前記軸方向に直線的に延びて両端で外気に連通し、前記フレーム内を冷却する前記冷却用気体を冷却する複数の冷却管と、
    前記複数の冷却管を収納する冷却器カバーと、
    を具備し、
    前記冷却管は、前記反結合側内扇により駆動される前記冷却用気体が流れる反結合側領域における伝熱面積が、前記結合側内扇により駆動される前記冷却用気体が流れる結合側領域における伝熱面積に比較して小さい、
    ことを特徴とする冷却器。
  2. 前記冷却管は、長手方向に断面積が連続的に増加するテーパ付き管を有することを特徴とする請求項1に記載の冷却器。
  3. 前記冷却管は、長手方向に断面積が一定の冷却管要素を順次断面積が小さい順に配されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却器。
  4. 前記冷却管は、内面に取り付けられた部材を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の冷却器。
  5. 前記部材は、長手方向に互いに間隔をもって配されていることを特徴とする請求項4に記載の冷却器。
  6. 前記部材は、長手方向に延びたらせん状であることを特徴とする請求項4に記載の冷却器。
  7. 前記冷却管は、長手方向延びて周方向に互いに間隔をもって配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の冷却器。
  8. 前記部材は、外面に取り付けられた部材を有することを特徴とする請求項4に記載の冷却器。
  9. 軸方向に延びて回転可能に軸支されたロータシャフトと前記ロータシャフトの径方向外側に設けられた回転子鉄心とを有する回転子と、
    前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を前記軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、
    前記回転子鉄心と前記固定子とを収納するフレームと、
    前記ロータシャフトの前記回転子鉄心を挟んで前記軸方向の両側で前記ロータシャフトを軸支する反結合側軸受および結合側軸受と、
    前記反結合側軸受および前記結合側軸受を固定支持し前記フレームの前記軸方向の両側に接続する反結合側軸受ブラケットおよび結合側軸受ブラケットと、
    前記ロータシャフトの前記回転子鉄心と前記反結合側軸受との間に配されて冷却用気体を駆動する反結合側内扇と、
    前記ロータシャフトの前記回転子鉄心と前記結合側軸受との間に配されて前記冷却用気体を駆動する結合側内扇と、
    前記ロータシャフトの前記反結合側軸受の軸方向の外側に配されて、前記冷却器に前記外気を供給する外扇と、
    互いに平行に配されて前記軸方向に直線的に延びて両端で外気に連通し前記フレーム内を冷却する前記冷却用気体を冷却する複数の冷却管と、前記複数の冷却管を収納する冷却器カバーと、を具備する冷却器と、
    を備え、
    前記冷却管は、前記反結合側内扇により駆動される前記冷却用気体が流れる反結合側領域における伝熱面積が、前記結合側内扇により駆動される前記冷却用気体が流れる結合側領域における伝熱面積に比較して小さいことを特徴とする全閉外扇形回転電機。
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