JP6490046B2 - 全閉外扇形回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、全閉外扇形回転電機に関する。
全閉外扇形回転電機は、回転子、固定子を備えており、また、通常は冷却器も備えている。全閉外扇形回転電機においては、フレームと冷却器カバーとで閉空間を形成している。冷却器の冷却管は閉空間内を貫通しており、冷却管の外側は、閉空間の雰囲気である。通常は、空気などの冷却用気体がこの閉空間内を循環する。
回転子のロータシャフトの一端(反結合側)には、通常、外扇が設けられている。外扇により駆動された外気は、冷却器の軸方向に延びた冷却管のそれぞれの一方の開口から冷却管内に流入し、他方の開口から外部に流出する。
冷却管内を通過する外気は、冷却管の外側の冷却用気体を冷却する。冷却用気体は、回転子鉄心、固定子鉄心および固定子巻線等を冷却する。
実開昭63−109560号公報 特開2008−172968号公報
冷却管内を流れる外気は、冷却管外の冷却用気体と熱交換し、冷却用気体を冷却する結果、流れるに従って、冷却用気体から交換熱を受け取り、温度が上昇する。この結果、冷却管内の外気の温度は、外扇が取り付けられた反結合側領域に比べて、結合側領域の方が高い状態となる。
一方、冷却管の外部の閉空間内の冷却用気体の冷却器内の流れは、通常、ガイド板等によりガイドされ、回転軸方向について、結合側の領域と反結合側の領域とにほぼ均等に流れる。
この結果、外気の温度の低い反結合側領域での交換熱量に比べて、外気の温度の高い結合側領域の交換熱量が低くなり、冷却器全体としての冷却効率が低下することとなる。
固定子の軸方向温度分布の均一化を図る方法としては、フレームの軸方向に沿って複数の排気孔を設けて、それぞれの開口面積を調節可能にする技術が知られている(特許文献1参照)。また、固定子の径方向外側に軸方向に沿って分割された流路を形成して、各流路の風量の調節を行う方法が知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、これらの技術では、それぞれの風量を調節する必要があり、前記のような冷却器の構成に適用すると、複雑化するという問題があり、より簡素化された構成が望まれていた。
そこで、本発明は、より簡素化された構成により全閉外扇形回転電機の冷却効率を確保することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、回転軸の周りを回転可能に支持され軸方向に延びたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に配された回転子鉄心とを有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に配された固定子鉄心と、前記固定子鉄心の径方向内側部分を貫通する固定子巻線とを有する固定子と、前記固定子および前記回転子鉄心を収納するフレームと、前記ロータシャフトの両端を回転可能に支持する反結合側軸受および結合側軸受と、前記反結合側軸受および結合側軸受のそれぞれを固定支持する反結合側軸受ブラケットおよび結合側軸受ブラケットと、前記ロータシャフトの軸方向に、前記回転子鉄心を挟んで前記反結合側軸受と結合側軸受とに挟まれた位置に取り付けられた2つの内扇と、前記ロータシャフトの前記反結合側軸受の軸方向の外側に取り付けられた外扇と、前記フレームの冷却器接続面の外側に配された冷却器と、を備えた全閉外扇形回転電機であって、前記冷却器は、互いに並列に配されて軸方向に延びて前記フレーム内の冷却用気体を冷却する外部からの冷却媒体を通過させる両端が開放された複数の冷却管と、前記冷却管のそれぞれの両端を支持する2つの端板と、前記フレーム、前記反結合側軸受ブラケット、前記結合側軸受ブラケットおよび前記2つの端板とともに閉空間を形成し、前記複数の冷却管を内蔵し、前記フレームとその内部空間と前記フレーム内の空間とは前記冷却器接続面に形成された冷却器入口開口および2つの冷却器出口開口で連通する冷却器カバーと、軸方向に互いに間隔をあけて配置され、前記冷却器カバー内の前記冷却器接続面と反対側の空間を除く空間を軸方向に3つの領域に分割する2枚のガイド板と、前記2枚のガイド板および前記冷却器カバーに囲まれた空間内に軸方向に垂直な方向に互いに隣接するように配された複数の斜行板と、を備え、前記複数の斜行板は、それぞれ軸方向に前記冷却器接続面との距離が単調に変化するような傾斜をもって配されて、前記傾斜は互いに隣接する斜行板どうしは互いに反対方向となるように配されており、前記複数の冷却管のそれぞれが貫通する貫通孔が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、より簡素化された構成により全閉外扇形回転電機の冷却効率を確保することができる。
第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の構成を示す図2のI−I矢視方向の立断面図である。 第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却器内の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却器内のガイド板間の冷却用気体の流れを示す模式図である。 第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却器内の構成を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却器内の斜行板を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る全閉外扇形回転電機について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の構成を示す図2のI−I矢視方向の立断面図である。全閉外扇形回転電機100は、回転子10、固定子20、フレーム40、反結合側軸受30a、結合側軸受30b、反結合側軸受ブラケット45a、結合側軸受ブラケット45b、および冷却器60を有する。
回転子10は、回転軸方向(以下、軸方向という。)に水平に延びたロータシャフト11、およびロータシャフト11の径方向外側に設けられた回転子鉄心12を有する。
ロータシャフト11の軸方向の一方の端部は、結合対象、すなわち、当該全閉外扇形回転電機100が電動機ならば駆動対象負荷、当該全閉外扇形回転電機100が発電機ならば原動機と結合する結合部11aが形成されている。以下、軸方向に、結合部11aの方向を結合側、これと反対の方向を反結合側と言うこととする。
ロータシャフト11は、反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bにより回転可能に支持されている。ロータシャフト11には、軸方向に回転子鉄心12を挟んで、反結合側軸受30aの内側に内扇51aが、結合側軸受30bの内側に内扇51bが、それぞれ取り付けられている。また、ロータシャフト11の反結合側軸受30aの軸方向の外側には、当該全閉外扇形回転電機100を自ら冷却するために、外扇55が設けられている。また、外扇55を覆うように外扇カバー56が取り付けられている。外扇カバー56には、外気の取入のための外気流入口56aが形成されている。
固定子20は、回転子鉄心12の径方向外側にギャップ18を介して設けられた円筒状の固定子鉄心21、および固定子鉄心21の径方向内側表面近傍を周方向に互いに間隔をもって軸方向に延びた複数のスロット(図示せず)の中を貫通する固定子巻線22を有する。
フレーム40は、固定子20および回転子鉄心12を収納するように、これらの径方向を囲んでいる。フレーム40の回転軸方向の両側には、反結合側軸受ブラケット45aおよび結合側軸受ブラケット45bが設けられている。反結合側軸受ブラケット45aおよび結合側軸受ブラケット45bは、それぞれ反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bを固定支持している。
フレーム40は、全体として外形が直方体形状であり、その一方の面には、冷却器接続面47が形成され、冷却器接続面47の外側には、冷却器60が設けられている。図1は、冷却器接続面47がフレーム40の上面に形成されている場合を示している。冷却器60は、複数の冷却管61、冷却器カバー63、端板62a、62b、ガイド板66a、66b、および斜行板67a(図2)、67bを有する。複数の冷却管61は、冷却器カバー63に収納されている。冷却器カバー63は、側面の2つの板と上面の板を有し、端板62a、62bとともに、冷却器接続面47に取り付けた箱形の形状を形成する。
複数の冷却管61は、互いに並列に配され軸方向に延びている。それぞれの冷却管61の両端は開口している。また、それぞれの冷却管61は、両端が端板62a、62bを貫通し、端板62a、62bにより固定支持されている。端板62a、62bにおけるそれぞれの冷却管61の固定部は、空気の漏えいがないように気密にシールされている。
ガイド板66a、66bは、端板62a、62bより高さが低くかつそれぞれの下端が端板62a、62bの下端と同じ高さ位置、図1では冷却器接続面の位置に、端板62a、62bと平行に互いに間隔をあけて設けられている。冷却器カバー63内の空間の上部を除く部分は、ガイド板66a、66bにより軸方向に3つの区画に分割される。軸方向の中央部分、すなわち、ガイド板66aとガイド板66bに挟まれた部分の空間は、冷却器入口開口64に連通している。また、端板62aとガイド板66aとに挟まれた部分および端板62bとガイド板66bとに挟まれた部分のそれぞれは、冷却器接続面47に形成された冷却器出口開口65aおよび冷却器出口開口65bに連通している。
斜行板67a、67bは、ガイド板66a、66bおよび冷却器カバー63の2枚の側板に挟まれた空間内に配されている。斜行板67a、67bについては、後に図2を用いて説明する。
フレーム40、反結合側軸受ブラケット45a、結合側軸受ブラケット45b、冷却器カバー63、および端板62a、62bは、互いに相俟って閉空間40aを形成している。また、冷却器60においては、冷却管61も閉空間40aを形成する要素であり、冷却管61の外側が閉空間40aとなっている。
フレーム40側の空間と、冷却器カバー63側の空間とは、冷却器接続面47に形成された冷却器入口開口64および冷却器出口開口65a、65bを介して連通している。冷却器入口開口64は軸方向の中央に、また、冷却器出口開口65a、65bはこれを挟んで軸方向の両側であって、それぞれ内扇51a、51bの上方に設けられている。
閉空間40a内には、たとえば空気などの冷却用気体が満たされている。冷却用気体は、内扇51aおよび内扇51bに駆動されて、閉空間40a内を循環する。具体的には、内扇51aは、反結合側軸受30a側から回転子10側に冷却用気体を圧送する。また、内扇51bは、結合側軸受30b側から回転子10側に冷却用気体を圧送する。
反結合側および結合側からそれぞれ内扇51a、51bにより回転子10側に圧送された冷却用気体は、回転子10およびギャップ18に流入し、回転子鉄心12および固定子鉄心21、固定子巻線22等を冷却しながら通過した後に、冷却器入口開口64を経由して、冷却器60の冷却管61の外側の空間に流入する。
冷却器入口開口64を経由して冷却器60に流入した冷却用気体は、ガイド板66aとガイド板66bの間を、冷却管61の内部の外気に冷却されながら、冷却管61の外側を上昇した後、上部連通空間63a内に流入する。上部連通空間63aに流入した冷却用気体は、軸方向の両側、すなわち反結合側および結合側にそれぞれ分流する。
上部連通空間63aから反結合側に分流した冷却用気体は、下方に方向転換した後に、冷却管61により冷却されながら冷却管61の外側を下降し、冷却器出口開口65aを介して、フレーム40内に流入する。フレーム40内に流入した冷却用気体は、内扇51aに流入し、内扇51aによって回転子鉄心12および固定子20側に圧送される。このように、冷却用気体は、反結合側の循環流路を循環する。
また、上部連通空間63aから結合側に分流した冷却用気体は、下方に方向転換した後に、冷却管61により冷却されながら冷却管61の外側を下降し、冷却器出口開口65bを介して、フレーム40内に流入する。フレーム40内に流入した冷却用気体は、内扇51bに流入し、内扇51bによって回転子鉄心12および固定子20側に圧送される。このように、冷却用気体は、結合側の循環流路を循環する。
以上のように、冷却用気体は、閉空間40a内で、結合側の循環流路、反結合側の循環流路の2つの流路に分かれて循環する。
ここで、冷却器入口開口64を経由して冷却器60に流入した後に、上部連通空間63a内に流入するまでの冷却用気体の流れについては、図2を用いて説明する。
一方、外気は、外扇55により、外扇カバー56に形成されている外気流入口56aから外扇カバー56内に吸い込まれ、端板62a側から複数の冷却管61のそれぞれの内部に圧送される。複数の冷却管60のそれぞれの内部を通過する外気は、まず、反結合側の循環流路を循環する冷却用気体を冷却しながら温度上昇し、次に、結合側の循環流路を循環する冷却用気体を冷却しながら温度上昇した後、端板62b側で、冷却管60から流出する。
図2は、第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却器内の構成を示す斜視図である。なお、構成を見やすくするために、冷却管61(図1)の図示を省略している。また、冷却器カバー63を構成する要素のうち、軸方向に延びて鉛直方向に拡がる2枚の側板63bのうち図2で奥に示すもののみを図示している。また、冷却器カバー63のうち、上側に配されて水平方向に拡がる板の図示を省略している。
ガイド板66a、66bには、冷却管61が貫通するガイド板貫通孔66cが形成されている。ガイド板貫通孔66cの内径は、冷却管61の外径より冷却管61のガイド板66a、66bへの挿入性を考慮した分だけ大きく形成されている。
平板状の斜行板67aおよび斜行板67bにはそれぞれ、冷却管61が貫通する複数の楕円状の貫通孔68aおよび貫通孔68bが形成されている。貫通孔68aおよび貫通孔68bのそれぞれの寸法は、冷却管61の外径に対して十分大きくてよい。
ガイド板66a、66bの場合は、ガイド板66aとガイド66bとの間を上昇する冷却用気体が、ガイド66aから漏洩して端板62aとガイド板66aとの間を下降する冷却用気体と混合する、あるいは、ガイド板66bから漏洩して端板62bとガイド板66bとの間を下降する冷却用気体と混合すると、冷却効率の低下をもたらすことになる。一方、斜行板67a、67bのそれぞれの貫通孔68a、68bと冷却管61との間の間隙からある程度の量が漏洩しても、このような問題はない。
斜行板67aは、軸方向に沿って反結合側に行くにつれて冷却器接続面47からの距離が単調に増加するような傾斜を有している。また、斜行板67bは、軸方向に沿って反結合側に行くにつれて冷却器接続面47からの距離が単調に減少するような傾斜を有している。すなわち、斜行板67aと斜行板67bとは、互いに軸方向に沿って反対向きの傾斜を有している。
斜行板67aは、そのそれぞれの端部が、ガイド板66aの上端およびガイド板66bの下端と接続している。また、斜行板67bは、そのそれぞれの端部が、ガイド板66bの上端およびガイド板66aの下端と接続している。なお、ガイド板66aおよびガイド板66bに挟まれた領域で、斜行板67aと斜行板67bが互いに軸方向に沿って反対向きの傾斜を有していれば、接続箇所は、必ずしも、ガイド板66a、66bの上端および下端でなくともよい。
図3は、冷却器内のガイド板間の冷却用気体の流れを示す模式図である。上部連通空間63aから下方を見下ろした場合を示している。破線の丸印で囲んだA、B、CおよびDは、冷却器入口開口64の上方の空間の領域を示しており、斜行板67aが設置されている領域の結合側を領域A、反結合側を領域B、斜行板67bが設置されている領域の反結合側を領域C、結合側を領域Dとしている。
白抜きの矢印は、冷却用気体の主な流れの向きを示す。破線の白抜き矢印は斜行板67aあるいは斜行板67bより下方における流れであることを示し、白抜き矢印の実線部分は斜行板67aあるいは斜行板67bより上方における流れであることを示している。
今、冷却管61内の冷却媒体である外気は、上流である反結合側の方の温度が低く、結合側に流れるに従って、冷却用気体との熱交換の結果徐々に温度が上昇する。したがって、斜行板が無い場合には、反結合側に近い領域Bおよび領域Cで冷却された冷却用気体の温度は、結合側に近い領域Aおよび領域Dで冷却された冷却用気体の温度より低くなる。
本実施形態の斜行板67a、67bが設けられている場合の作用を以下に説明する。
斜行板67aの下方では、領域Aおよび領域Bにおいて、冷却器入口開口64から冷却用気体が上昇してくる。斜行板67aは、結合側から反結合側に向けて上り勾配となっている。このため、領域Aで上昇してきた冷却用気体が、領域Bで上昇してきた冷却用気体よりも先に斜行板67aの下面に到達する。ここで、斜行板67aに形成された貫通孔68aと冷却管61との間の間隙から斜行板の上方に冷却用気体が漏えいするとともに、漏えいしなかった冷却用気体は、斜行板67aの下方で、白抜き矢印200aで示すように領域Aから領域Bへ流れることになる。反結合側近くでは、斜行板67aの方が斜行板67bより高い位置にある。したがって、漏えいしなかった冷却用気体は、白抜き矢印200bで示すように、斜行板67aの下側の領域Bから領域Cの斜行板67bの上方側に流出する。
ここで、領域Aで斜行板67aの下面に到達した冷却用気体は十分に熱交換されていないため温度が十分に低下していない。一方、領域Bで斜行板67aの下面に到達した冷却用気体は十分に熱交換されているため温度が低下している。この両者が軸方向に混合して領域Bから領域Cの斜行板67bの上方に流出することになる。
同様に、斜行板67bの下方では、領域Cおよび領域Dにおいて、冷却器入口開口64から冷却用気体が上昇してくる。斜行板67bは、反結合側から結合側に向けて上り勾配となっている。このため、領域Cで上昇してきた冷却用気体が、領域Dで上昇してきた冷却用気体よりも先に斜行板67bの下面に到達する。ここで、斜行板67bに形成された貫通孔68bと冷却管61との間の間隙から斜行板の上方に冷却用気体が漏えいするとともに、漏えいしなかった冷却用気体は、斜行板67bの下方で、白抜き矢印200cで示すように領域Cから領域Dへ流れることになる。結合側近くでは、斜行板67bの方が斜行板67aより高い位置にある。したがって、漏えいしなかった冷却用気体は、白抜き矢印200dで示すように、斜行板67bの下側の領域Dから領域Aの斜行板67aの上方側に流出する。
ここで、領域Cで斜行板67bの下面に到達した冷却用気体は十分に熱交換されていないため温度が十分に低下していない。一方、領域Dで斜行板67bの下面に到達した冷却用気体は十分に熱交換されているため温度が低下している。この両者が軸方向に混合して領域Dから領域Aの斜行板67aの上方に流出することになる。
以上のような冷却用気体の流れの結果、斜行板67aの上方では、貫通孔68aから斜行板67aの上方に漏えいした冷却用気体と、領域Dから流入する冷却用気体とが混合する。また、斜行板67bの上方では、貫通孔68bから斜行板67bの上方に漏えいした冷却用気体と、領域Bから流入する冷却用気体とが混合する。
このように、斜行板67a、67bのそれぞれの下方での混合と、斜行板67a、67bのそれぞれの上方での混合が行われ、冷却器入口開口64から上昇し、冷却管61で熱交換した冷却用気体は、斜行板67a、67bが設けられたことによる上記のような作用により、十分に混合した後に、冷却器60から流出する。
以上のように、本実施形態によれば、より簡素化された構成により全閉外扇形回転電機の冷却効率を確保することができる。
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却器内の構成を示す斜視図である。本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。
本第2の実施形態において互いに隣接する斜行板77a、77bは、第1の実施形態において互いに隣接する斜行板67a、67bと比べて、それぞれ、幅方向に傾いている。すなわち、幅方向に冷却器接続面47からの距離が単調に変化している。傾きの方向は、幅方向に、隣接する相手側に近い方が冷却器接続面47からの距離が増える方向である。
この結果、図3の流れ図を参照すると、斜行板67bの下方を領域Aから領域Bに移動する際に、斜行板67aの方向に流れやすくなり、領域Bに到達した冷却用気体が、領域Cの斜行板67aの上方に移動しやすくなる。同様に、斜行板67aの下方を領域Cから領域Dに移動する際に、斜行板67bの方向に流れやすくなり、領域Dに到達した冷却用気体が、領域Aの斜行板67bの上方に移動しやすくなる。
以上のように、本実施形態においては、ガイド板62aとガイド板62bに挟まれた領域における冷却用気体の混合効果をさらに高めることができる。
[第3の実施形態]
図5は、第3の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の冷却器内の斜行板を示す斜視図である。本第3の実施形態は、第1の実施形態の変形である。具体的には、たとえば、第1の実施形態における平板状の斜行板67bに代えて、階段状の斜行板87bを有している。図示しないが、第1の実施形態における斜行板67aについても同様である。その他の点では、第1の実施形態と同様である。
階段状の斜行板87bは、水平な横板と、これに垂直な立板とを交互に組み合わせたものである。立板にそれぞれには、冷却管61の貫通孔が形成されている。
本実施形態における斜行板87bは、立板部分に貫通孔68cを形成することから、貫通孔の形状は、第1の実施形態および第2の実施形態における貫通孔が楕円形状であるのに対して、本実施形態における貫通孔は円形でよく、加工が容易であるという利点を有する。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態においては、横置型の回転電機の場合を例にとって示したが、立置型の場合であってもよい。
さらに、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、11a…結合部、12…回転子鉄心、18…ギャップ、20…固定子、21…固定子鉄心、22…固定子巻線、30a…反結合側軸受、30b…結合側軸受、40…フレーム、40a…閉空間、45a…反結合側軸受ブラケット、45b…結合側軸受ブラケット、47…冷却器接続面、51a、51b…内扇、55…外扇、56…外扇カバー、56a…外気流入孔、60…冷却器、61…冷却管、62a、62b…端板、63…冷却器カバー、63a…上部連通空間、63b…側板、64…冷却器入口開口、65a、65b…冷却器出口開口、66a、66b…ガイド板、66c…ガイド板貫通孔、67a、67b…斜行板、68a、68b、68c…貫通孔、77a、77b、87b…斜行板、100…全閉外扇形回転電機、200a、200b、200c、200d…白抜き矢印

Claims (3)

  1. 回転軸の周りを回転可能に支持され軸方向に延びたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に配された回転子鉄心とを有する回転子と、
    前記回転子鉄心の径方向外側に配された固定子鉄心と、前記固定子鉄心の径方向内側部分を貫通する固定子巻線とを有する固定子と、
    前記固定子および前記回転子鉄心を収納するフレームと、
    前記ロータシャフトの両端を回転可能に支持する反結合側軸受および結合側軸受と、
    前記反結合側軸受および結合側軸受のそれぞれを固定支持する反結合側軸受ブラケットおよび結合側軸受ブラケットと、
    前記ロータシャフトの軸方向に、前記回転子鉄心を挟んで前記反結合側軸受と結合側軸受とに挟まれた位置に取り付けられた2つの内扇と、
    前記ロータシャフトの前記反結合側軸受の軸方向の外側に取り付けられた外扇と、
    前記フレームの冷却器接続面の外側に配された冷却器と、
    を備えた全閉外扇形回転電機であって、
    前記冷却器は、
    互いに並列に配されて軸方向に延びて前記フレーム内の冷却用気体を冷却する外部からの冷却媒体を通過させる両端が開放された複数の冷却管と、
    前記冷却管のそれぞれの両端を支持する2つの端板と、
    前記フレーム、前記反結合側軸受ブラケット、前記結合側軸受ブラケットおよび前記2つの端板とともに閉空間を形成し、前記複数の冷却管を内蔵し、前記フレームとその内部空間と前記フレーム内の空間とは前記冷却器接続面に形成された冷却器入口開口および2つの冷却器出口開口で連通する冷却器カバーと、
    軸方向に互いに間隔をあけて配置され、前記冷却器カバー内の前記冷却器接続面と反対側の空間を除く空間を軸方向に3つの領域に分割する2枚のガイド板と、
    前記2枚のガイド板および前記冷却器カバーに囲まれた空間内に軸方向に垂直な方向に互いに隣接するように配された複数の斜行板と、
    を備え
    前記複数の斜行板は、それぞれ軸方向に前記冷却器接続面との距離が単調に変化するような傾斜をもって配されて、前記傾斜は互いに隣接する斜行板どうしは互いに反対方向となるように配されており、前記複数の冷却管のそれぞれが貫通する貫通孔が形成されている、
    ことを特徴とする全閉外扇形回転電機。
  2. 前記複数の斜行板は、幅方向にも前記冷却器接続面との距離が単調に変化するように傾斜しており、側板に隣接する斜行板は、前記側板側で前記冷却器接続面との距離が小さくなるような方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の全閉外扇形回転電機。
  3. 前記複数の斜行板は、階段状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の全閉外扇形回転電機。
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