JP6960374B2 - 全閉外扇形回転電機および軸受冷却装置 - Google Patents

全閉外扇形回転電機および軸受冷却装置 Download PDF

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Description

本発明は、全閉外扇形回転電機、およびこれに用いる軸受冷却装置に関する。
回転電機は、典型的には、軸方向に延びたロータシャフトとその径方向外側に取り付けられた回転子鉄心を有する回転子と、回転子鉄心の径方向外側に設けられた固定子鉄心とその径方向内側部分を軸方向に貫通する固定子巻線を有する固定子とを備える。ロータシャフトは、回転子鉄心を挟んで軸方向の両側をそれぞれ軸受により回転可能に支持される。
特開平7−264811号公報
高速の回転電機、あるいは大型の回転電機においては、性能上有利な滑り軸受が多く用いられている。一方、これら高速機あるいは大型機においては、軸受部での発熱が大きいことから、油槽内の潤滑油の冷却のための強制給油装置を設けている場合が多い(特許文献1を参照)。
この結果、設備が大掛かりとなっており、コスト的にも、設置スペース的にも、より簡素化された構成が望まれる。このことは、すべり軸受以外の軸受で冷却を必要とされる場合にも同様である。
そこで、本発明は、全閉外扇形回転電機の軸受の冷却を、より簡素化された構成によって行うことを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、軸方向に延びるロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取りつけられた回転子鉄心と、を有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に配された固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線と、を有する固定子と、静止支持されて、前記回転子鉄心を挟んで軸方向の両側で前記ロータシャフトを回転可能に支持する2つの軸受と、前記固定子の径方向外側に配されたフレームと、前記フレームの両端に取り付けられて前記2つの軸受のそれぞれを静止支持する2つの軸受ブラケットと、前記フレームに取り付けられて、複数の冷却管と、前記複数の冷却管を収納し前記フレーム、前記2つの軸受ブラケットと相まってその内部を循環する冷却用気体を収納する閉空間を形成する冷却器カバーとを有する冷却器と、前記ロータシャフトの一方の端部近傍に取り付けられて前記複数の冷却管の内部に前記冷却用気体を冷却する外気を駆動する外扇と、前記2つの軸受のそれぞれの下方に設けられて当該軸受を潤滑する潤滑油を貯留する2つの油槽と、前記油槽内の潤滑油を冷却する軸受冷却装置と、を備える全閉外扇形回転電機であって、前記軸受冷却装置は、前記2つの油槽内のそれぞれに配されて前記潤滑油から冷却媒体への熱交換を行う2つの油槽内伝熱部と、前記外扇の下流でかつ前記複数の冷却管の入口側に配されて、前記冷却媒体から前記外気への熱交換を行う第1冷却媒体冷却部と、前記外扇の下流でかつ前記複数の冷却管の出口側に配されて、前記冷却媒体から前記外気への熱交換を行う第2冷却媒体冷却部と、前記2つの油槽内伝熱部との一方前記第1冷却媒体冷却部との間を接続し、前記冷却媒体の通路となる第1連絡部と、前記2つの油槽内伝熱部の他方と前記第2冷却媒体冷却部との間を接続し、前記冷却媒体の通路となる第2連絡部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明は、回転子と、固定子と、2つの軸受と、フレームと、冷却器と、外扇と、前記2つの軸受のそれぞれの下方に設けられて前記軸受を潤滑する潤滑油を貯留する22つの油槽とを備える全閉外扇形回転電機の前記油槽内の潤滑油を冷却する軸受冷却装置であって、前記軸受冷却装置は、前記2つの油槽内のそれぞれに配されて前記潤滑油から冷却媒体への熱交換を行う2つの油槽内伝熱部と、前記外扇の下流でかつ複数の冷却管の入口側に配されて、前記冷却媒体から外気への熱交換を行う第1冷却媒体冷却部と、前記外扇の下流でかつ前記複数の冷却管の出口側に配されて、前記冷却媒体から前記外気への熱交換を行う第2冷却媒体冷却部と、前記2つの油槽内伝熱部の一方と前記第1冷却媒体冷却部との間を接続し、前記冷却媒体の通路となる第1連絡部と、前記2つの油槽内伝熱部の他方と前記第2冷却媒体冷却部との間を接続し、前記冷却媒体の通路となる第2連絡部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、全閉外扇形回転電機の軸受の冷却を、より簡素化された構成によって行うことができる。
第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の構成を示す立断面図である。 第1の実施形態に係る軸受冷却装置の油槽内伝熱部の構成を示す図1のII−II矢視部分断面図である。 第1の実施形態に係る軸受冷却装置の冷却媒体冷却部の構成を示す図1のIII−III矢視部分断面図である。 第1の実施形態に係る軸受冷却装置の構成を示す全閉外扇形回転電機の側面図である。 第2の実施形態に係る軸受冷却装置の油槽内伝熱部の構成を示す図6のV−V矢視部分立断面図である。 第2の実施形態に係る軸受冷却装置の油槽内伝熱部の構成を示す図5のVI−VI矢視水平断面図である。 第2の実施形態に係る軸受冷却装置の構成を示す全閉外扇形回転電機の側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る全閉外扇形回転電機、および、これに用いる冷却装置について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る全閉外扇形回転電機の構成を示す立断面図である。
全閉外扇形回転電機200は、回転子10、固定子20、フレーム40、外扇61、および冷却器50を有する。
回転子10は、軸方向に延びたロータシャフト11と、ロータシャフト11の径方向外側に取り付けられた回転子鉄心12とを有する。ロータシャフト11は、その一方の端部に、結合対象(図示せず)と結合するための結合部11aを有する。
ロータシャフト11は、回転子鉄心12を挟んだ軸方向の両側を、2つの軸受30により回転可能に支持されている。それぞれの軸受30の下方には、軸受30の潤滑および冷却に用いられる潤滑油を貯留する油槽35が設けられている。なお、軸受30は、たとえば、すべり軸受、あるいはころがり軸受などである。
ロータシャフト11のそれぞれの軸受30と回転子鉄心12との間には、内扇15が取り付けられている。
固定子20は、回転子鉄心12の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心21と、固定子鉄心21の径方向内側に形成され軸方向に延びた複数のスロット(図示せず)内を貫通する固定子巻線22とを有する。
フレーム40は、固定子20の径方向外側に設けられ、回転子鉄心12および固定子20を収納する。フレーム40の軸方向の両端には、それぞれ、軸受ブラケット45が取り付けられている。軸受ブラケット45はそれぞれ、軸受30を静止支持する。
冷却器50は、フレーム40の上方に設けられ、フレーム40に搭載されている。冷却器50は、互いに並列に軸方向に延びた複数の冷却管51、冷却管51の両端を支持する入口端板52および出口端板53、冷却管51を収納する冷却器カバー54を有する。
フレーム40、2つの軸受ブラケット45、冷却器カバー54、入口端板52、出口端板53、および冷却管51は、互いに相俟って閉空間40aを形成する。閉空間40a内には、回転子10および固定子20を冷却するためのたとえば空気などの冷却用気体が満たされている。
冷却器カバー54内の空間とフレーム40内の空間は、冷却器入口開口56および2つの冷却器出口開口57で互いに連通している。冷却器入口開口56は、フレーム40の、固定子20の上方の部分に形成されている。冷却器出口開口57は、軸方向に冷却器入口開口56を挟んだ両側の、内扇15の上方側の部分に形成されている。
冷却器カバー54内には、その上部の上部連通空間58を除くようにその底部から上方に延びて、冷却器カバー内の上部連通空間58を除く空間を軸方向に区切る2つのガイド板55が軸方向に互いに間隔をおいて設けられている。
ロータシャフト11の、結合部11aの反対側の軸受30の軸方向外側の端部近傍に、外扇61が取り付けられている。外扇61は、外扇カバー62内に収納されている。外扇カバー62には、外扇61に外気が流入するための吸い込み口63が形成されている。また、外扇61により駆動された外気が、冷却管51のそれぞれの内側に流入するように、外扇カバー62の外扇61の下流側部分は、入口端板52と接続している。
外扇カバー62内は、外扇61の入口側と出口側とを区分し、外扇61入口側の開口は形成された外扇カバー区画板64と、外扇カバー区画板64から外扇61まで外気の流れをガイドする外扇入口ガイド65が設けられている。
外扇61の出口側は、外扇カバー62および外扇カバー区画板64によって冷却管入口空間66が形成されている。また、冷却管51の出口側には、冷却管51から流出する外気が所定の方向に流れるようにガイドする出口ガイド67が設けられている。
軸受冷却装置100は、2つの油槽内伝熱部110、1つの冷却媒体冷却部120、油槽内伝熱部110と冷却媒体冷却部120との間を連通し冷却媒体の通路となる連絡部130(図4)、および冷却媒体を循環させる移送ポンプ140(図4)を有する。
図2は、軸受冷却装置の油槽内伝熱部の構成を示す図1のII−II矢視部分断面図である。油槽35は、軸受30の下方に設けられている。軸受30の周囲には軸受カバー31が設けられており、軸受30を通過する潤滑油の飛散を防止し、下方に落下するようにガイドする。
油槽35には、軸受冷却装置100の油槽内伝熱部110が設けられている。油槽内伝熱部110は、油槽35に貯留された潤滑油36内に浸漬された伝熱管111を有する。伝熱管111は、スパイラル上に水平方向に延びたスパイラル部111aと、これに接続し、水平方向に直線状に延びた直線部111bとを有する。伝熱管111は、たとえば、銅やアルミニウムなどの熱伝導率の良い材料を用いることが好ましい。
スパイラル部111aの一方の端部と接続する直線部111bにおいて、スパイラル部111aとの接続部分111dと反対側の部分は、油槽35を外側に貫通し、油槽入口管131に接続している。また、スパイラル部111aの他方の端部と接続する直線部111cにおいて、スパイラル部111aとの接続部分111eと反対側の部分は、油槽35を外側に貫通し、油槽入口管134に接続している。なお、直線部111bおよび直線部111cそれぞれの油槽35の貫通位置は、特に制限はされない。
伝熱管111内には、冷却媒体が密封されており、後述するように、移送ポンプ140(図4)により循環する。
なお、直線部111bが油槽出口管131に接続し、スパイラル部111aが油槽入口管134に接続することでもよい。
図3は、軸受冷却装置の冷却媒体冷却部の構成を示す図1のIII−III矢視部分断面図である。軸受冷却装置100の冷却媒体冷却部120は、外扇カバー62内に配された伝熱管121を有する。伝熱管121は、外扇61の下流で、かつ冷却管51の入口側の入口端板52の手前に配されている。伝熱管121は、Uベント部を3箇所有し蛇行する蛇行管121aと、蛇行管121aに取り付けられた複数のフィン121bを有する。伝熱管121は、たとえば、銅やアルミニウムなどの熱伝導率の良い材料を用いることが好ましい。
蛇行管121aは、入口端板52に平行な平面に沿って蛇行している。具体的には、入口端板52に平行な平面に沿って水平方向に延びて互いに上下に間隔をおいて配された複数の直線部分と、これらの直線部分の端部同士を順次結合する複数のUベント部を有する。
フィン121bは、穴あき円板状で、蛇行管121aの径方向外側に、蛇行管121aの長手方向に互いに間隔をおいて取り付けられている。なお、フィン121bは、細長い板状の部材をスパイラル状に蛇行管121aに巻き付けることにより形成することでもよい。
伝熱管121の最上部の蛇行管121aは、冷却部入口管132に接続する。また、伝熱管121の最下部の蛇行管121bは、冷却部出口管133に接続する。
図4は、第1の実施形態に係る軸受冷却装置の構成を示す全閉外扇形回転電機の側面図である。図4は、油槽35内に配された油槽内伝熱部110と、外扇カバー62内に配された冷却媒体冷却部120と、これらを接続する連絡部130を有する。
連絡部130は、2本の油槽出口管131、冷却部入口管132、冷却部出口管133、2本の油槽入口管134、および移送ポンプ140を有する。
2つの油槽内伝熱部110の出口側は、2本の油槽出口管131のそれぞれに接続し、2本の油槽出口管131は、合流して冷却部入口管132となり、冷却媒体冷却部120の入口側に接続する。冷却部入口管132上には、冷却媒体を循環させる移送ポンプ140が設けられている。
冷却媒体冷却部120の出口側は、冷却部出口管133に接続する。冷却部出口管133は、2本の油槽入口管134に分岐する。2本の油槽入口管134は、それぞれ2つの油槽内伝熱部110の入口側に接続する。
以上のように構成された本実施形態に係る全閉外扇形回転電機200の作用について、まず、閉空間40a内について説明する。
それぞれの内扇15により圧送された冷却用気体は、回転子10および固定子20を冷却した後、固定子鉄心21の径方向外側に流出した後に、上方の冷却器入口開口56を経て冷却器50内に流入する。冷却器50に流入した冷却用気体は、冷却管51の外側を通過し、冷却管51内を流れる外気と熱交換し冷却されながら、2つのガイド板55の間を上昇する。
上部連通空間58に流出した冷却用気体は、軸方向に互いに反対側に分かれて、入口端板52とガイド板55との間、および出口端板53とガイド板55との間をそれぞれ、冷却管51内の外気と熱交換し冷却されながら、下降し、それぞれ、冷却器出口開口57から流出し、フレーム40内に戻り、ふたたびそれぞれ内扇15に流入する。
次に、外気側について説明する。外気は、吸い込み口63から外扇カバー62内の外扇61に流入し、外扇カバー62内を通過し、入口端板52に到達する。入口端板52に到達した外気は、入口端板52で開口している各冷却管51内に流入し、冷却管51内で管外の冷却用気体から熱を受け温度上昇しながら冷却管51内を通過した後、出口端板53での開口から冷却器50の外部に流出する。
次に、軸受冷却装置100について説明する。全閉外扇形回転電機200の運転状態、具体的には、回転子10が回転している状態では、軸受30で発生する摩擦熱は、たとえば撹拌板により軸受に供給される潤滑油により除去される。潤滑油は、油槽35に貯留されている。油槽35内に設けられた油槽内伝熱部110において、油槽35内の潤滑油から油槽内伝熱部110内の冷却媒体に熱が伝達される。この結果、冷却媒体の温度が上昇する。
冷却媒体は、移送ポンプ140により移送され、それぞれの油槽出口管131から冷却部入口管132を経由して、外扇カバー62内に設けられた冷却媒体冷却部120内に流入する。冷却媒体冷却部120において、冷却媒体から外扇61により駆動される外気に熱が伝達される。この結果、冷却媒体の温度が低下する。冷却媒体冷却部120では、フィン121bの取り付けられた蛇行管121aの外側に、外扇61の出口の外気が吹き付けられ、強制対流熱伝達により効率的に熱交換が行われる。
このように、本実施形態における軸受冷却装置100は、全閉外扇形回転電機200の本体側とは別に、その外側に潤滑油冷却用の熱交換器を設置することなく、外扇61が駆動する外気により冷却媒体を冷却する。また、従来のように、外部の熱交換器との間に潤滑油配管を引き回すことがなく、冷却媒体の配管を設置するのみの構成である。
以上のように、本実施形態によれば、滑り軸受を有する全閉外扇形回転電機の冷却を、より簡素化された構成によって行うことができる。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態に係る軸受冷却装置の油槽内伝熱部の構成を示す図6のV−V矢視部分立断面図である。また、図6は、図5のVI−VI矢視水平断面図である。
本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態に係る軸受冷却装置100aの油槽内伝熱部110aおよび連絡部130a(図7)は、第1の実施形態に係る軸受冷却装置100の油槽内伝熱部110および連絡部130と構成を異にする。これ以外は、第1の実施形態と同様である。
油槽内伝熱部110aは、複数の伝熱管115、入口ヘッダ116および出口ヘッダ117を有する。複数の伝熱管115は、互いに平行な複数の鉛直平面に沿って、それぞれ蛇行するように配されている。具体的には、それぞれの伝熱管115は、互いに上下方向に並び水平方向に延びた複数の直線部115aと、互いに上下に隣接する直線部115aの端部どうしを接続する曲がり部115bとを有する。
入口ヘッダ116および出口ヘッダ117は、油槽35の側壁の外側に設けられており、出口ヘッダ117が入口ヘッダ116の上側に配されている。なお、出口ヘッダ117の高さ位置が入口ヘッダ116の高さ位置よりも上側であれば、入口ヘッダ116と出口ヘッダ117とは上下に隣接していなくともよい。たとえば、互いに、油槽35の異なる側壁の外側に設けられていてもよい。
複数の直線部115aのうち、高さ方向に最も下側のものは、入口ヘッダ116に接続され、また、高さ方向に最も上側のものは、出口ヘッダ117に接続されている。
なお、直線部115aは、水平ではなく傾きを有していてもよい。この場合、入口ヘッダ116に接続する部分から、出口ヘッダ117に接続する部分まで、高さ位置が単調に増加するように形成される。
複数の伝熱管115は、入口ヘッダ116および出口ヘッダ117に開口しており、入口ヘッダ116および出口ヘッダ117で互いに連通している。入口ヘッダ116には、油槽入口管134が接続している。また、出口ヘッダ117には、油槽出口管131が接続している。
なお、本実施形態においては、冷却媒体冷却部120の伝熱管121は、最上部が、冷却部入口管132と接続し、最下部が、冷却部出口管133と接続している必要がある。
図7は、第2の実施形態に係る軸受冷却装置の構成を示す全閉外扇形回転電機の側面図である。本実施形態における軸受冷却装置100aは、第1の実施形態における連絡部130に設けられていた移送ポンプ140を有しない。
また、本実施形態における連絡部130aは、それぞれの配管が、長手方向に沿って、高さ位置が単調に変化する。すなわち、油槽出口管131は、油槽内伝熱部110aの出口ヘッダ117との接続部分から、合流部分まで、単調に高さ位置が増加する。また、冷却部入口管132も、合流部分から冷却媒体冷却部120との接続部まで、単調に高さ位置が増加する。また、冷却媒体冷却部120と接続する冷却部出口管133が、分岐部まで、単調に高さ位置が減少する。同様に、油槽入口管134は、分岐部から油槽内伝熱部110aの入口ヘッダ116との接続部まで、単調に高さ位置が減少する。
以上の様に構成された本実施形態においては、潤滑油の冷却用の冷却媒体は、全閉外扇形回転電機200の運転中に自然循環する。すなわち、冷却媒体が加熱される油槽内伝熱部110aにおいては、冷却媒体が加熱され密度が減少して浮力により上昇する方向と、本来の循環の流れ方向とが一致している。同様に、冷却媒体が冷却される冷却媒体冷却部120においては、冷却媒体が冷却され密度が増加して重力により下降する方向と、本来の循環の流れ方向とが一致している。
また、油槽内伝熱部110aと冷却媒体冷却部120とを接続する連絡部130aにおいては、本来の循環の流れ方向に高さ位置が単調に変化しており、自然循環を阻害しない構成となっている。
以上のように、本第2の実施形態においては、移送ポンプに拠らずに冷却媒体を循環させ、軸受の冷却を行うことができる。このことは、例えば、移送ポンプの電源が喪失した場合でも、全閉外扇形回転電機200のそれまでの運転を継続し、あるいは、出力を下げて運転を継続することを可能にし、全閉外扇形回転電機200の運転信頼性の向上をもたらす。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、ロータシャフトが水平な横置き型の場合を例にとって示したが、ロータシャフトが鉛直な縦置き型の場合でもよい。また、実施形態では、油槽内伝熱部110、110aが、両方の油槽35内に設けられている場合を例にとって示したが、いずれか一方のみの設けられている場合でもよい。実施形態では、冷却媒体冷却部120が、入口端板52の上流に設けられている場合を示したが、出口端板53の下流側に設けることでもよい。また、2つの軸受30のそれぞれに対応して2つの冷却媒体冷却部120を設け、それぞれ入口端板52の上流および出口端板53の下流側に設置することでもよい。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。たとえば、第2の実施形態の特徴である冷却媒体の自然循環能力を確保した構成と、第1の実施形態の特徴である冷却媒体の移送ポンプ140を備えた構成とを組み合わせてもよい。あるいは、第2の実施形態における油槽内伝熱部110aの特徴である複数の伝熱管115が、入口ヘッダ116および出口ヘッダ117で連通している点を、冷却媒体冷却部120にも適用する、あるいは、第1の実施形態にも適用することでも良い。
また、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、11a…結合部、12…回転子鉄心、15…内扇、20…固定子、21…固定子鉄心、22…固定子巻線、30…軸受、31…軸受カバー、35…油槽、36…潤滑油、40…フレーム、40a…閉空間、45…軸受ブラケット、50…冷却器、51…冷却管、52…入口端板、53…出口端板、54…冷却器カバー、55…ガイド板、56…冷却器入口開口、57…冷却器出口開口、58…上部連通空間、61…外扇、62…外扇カバー、63…吸い込み口、64…外扇カバー区画板、65…外扇入口ガイド、66…冷却管入口空間、67…出口ガイド、100、100a…軸受冷却装置、110、110a…油槽内伝熱部、111…伝熱管、111a…スパイラル部、111b、111c…直線部、111d、111e…接続部分、115…伝熱管、115a…直線部、115b…曲がり部、116…入口ヘッダ、117…出口ヘッダ、120…冷却媒体冷却部、121…伝熱管、121a…蛇行管、121b…フィン、130、130a…連絡部、131…油槽出口管、132…冷却部入口管、133…冷却部出口管、134…油槽入口管、140…移送ポンプ、200…全閉外扇形回転電機

Claims (5)

  1. 軸方向に延びるロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取りつけられた回転子鉄心と、を有する回転子と、
    前記回転子鉄心の径方向外側に配された固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線と、を有する固定子と、
    静止支持されて、前記回転子鉄心を挟んで軸方向の両側で前記ロータシャフトを回転可能に支持する2つの軸受と、
    前記固定子の径方向外側に配されたフレームと、
    前記フレームの両端に取り付けられて前記2つの軸受のそれぞれを静止支持する2つの軸受ブラケットと、
    前記フレームに取り付けられて、複数の冷却管と、前記複数の冷却管を収納し前記フレーム、前記2つの軸受ブラケットと相まってその内部を循環する冷却用気体を収納する閉空間を形成する冷却器カバーとを有する冷却器と、
    前記ロータシャフトの一方の端部近傍に取り付けられて前記複数の冷却管の内部に前記冷却用気体を冷却する外気を駆動する外扇と、
    前記2つの軸受のそれぞれの下方に設けられて当該軸受を潤滑する潤滑油を貯留する2つの油槽と、
    前記油槽内の潤滑油を冷却する軸受冷却装置と、
    を備える全閉外扇形回転電機であって、
    前記軸受冷却装置は、
    前記2つの油槽内のそれぞれに配されて前記潤滑油から冷却媒体への熱交換を行う2つの油槽内伝熱部と、
    前記外扇の下流でかつ前記複数の冷却管の入口側に配されて、前記冷却媒体から前記外気への熱交換を行う第1冷却媒体冷却部と、
    前記外扇の下流でかつ前記複数の冷却管の出口側に配されて、前記冷却媒体から前記外気への熱交換を行う第2冷却媒体冷却部と、
    前記2つの油槽内伝熱部の一方と前記第1冷却媒体冷却部との間を接続し、前記冷却媒体の通路となる第1連絡部と、
    前記2つの油槽内伝熱部の他方と前記第2冷却媒体冷却部との間を接続し、前記冷却媒体の通路となる第2連絡部と、
    を具備することを特徴とする全閉外扇形回転電機。
  2. 前記第1冷却媒体冷却部及び前記第2冷却媒体冷却部の少なくとも一つは、1本の伝熱管または出口および入口をヘッダで互いに連通する複数の伝熱管であり、前記伝熱管の入口の高さは出口の高さより高く、入口から出口まで単調に高さ位置が減少することを特徴とする請求項1に記載の全閉外扇形回転電機。
  3. 前記2つの油槽内伝熱部の少なくとも一つは、1本ないし出口および入口をヘッダで互いに連通する複数の伝熱管であり、入口の高さは出口の高さより低く、入口から出口まで単調に高さが増加することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の全閉外扇形回転電機。
  4. 前記第1連絡部及び前記第2連絡部の少なくとも一つに設けられた移送ポンプをさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の全閉外扇形回転電機。
  5. 回転子と、固定子と、2つの軸受と、フレームと、冷却器と、外扇と、前記2つの軸受のそれぞれの下方に設けられて前記軸受を潤滑する潤滑油を貯留する2つの油槽とを備える全閉外扇形回転電機の前記油槽内の潤滑油を冷却する軸受冷却装置であって、
    前記軸受冷却装置は、
    前記2つの油槽内のそれぞれに配されて前記潤滑油から冷却媒体への熱交換を行う2つの油槽内伝熱部と、
    前記外扇の下流でかつ複数の冷却管の入口側に配されて、前記冷却媒体から外気への熱交換を行う第1冷却媒体冷却部と、
    前記外扇の下流でかつ前記複数の冷却管の出口側に配されて、前記冷却媒体から前記外気への熱交換を行う第2冷却媒体冷却部と、
    前記2つの油槽内伝熱部の一方と前記第1冷却媒体冷却部との間を接続し、前記冷却媒体の通路となる第1連絡部と、
    前記2つの油槽内伝熱部の他方と前記第2冷却媒体冷却部との間を接続し、前記冷却媒体の通路となる第2連絡部と、
    を具備することを特徴とする軸受冷却装置。
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