JP2021140851A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】セルに過剰な電圧を与えずに短時間でフォーミング可能にする。【解決手段】メモリは第1配線と第2配線とメモリセルとを備える。第3配線がm(m≧2)本ずつの第1配線のグループに対応して設けられる。第1選択回路はグループからそれぞれ任意の第1配線を選択し、該グループに対応する第3配線に接続する。少なくとも1本の第4配線が第3配線に対応して設けられる。第2選択回路は第3配線を選択し、選択された第3配線に第4配線を接続する。第3選択回路は第2配線を選択する。第1ドライバは第4配線に電圧を印加する。第2ドライバは第3選択回路に接続される。第1ドライバが第4配線を介してグループから選択される第1配線に対応する第3配線を充電する。第1および第2選択回路が、選択される第1配線および当該第1配線に対応する第3配線を電気的に浮遊状態とする。第2ドライバが、選択される第2配線に電圧を印加する。【選択図】図2
Description
本実施形態は半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置に用いられる可変抵抗素子は、少なくとも2つの抵抗値、例えば高抵抗状態と低抵抗状態とを電気的に切り替えることが可能な素子である。可変抵抗素子の抵抗状態を電気的に切り替えることができるようにするためには、可変抵抗素子内に導電性パスを形成する初期化工程(以下、フォーミングと呼ぶ)が必要である。フォーミングは、選択した可変抵抗素子の上部電極(ビット線)と下部電極(ワード線)との間に電圧を印加することで行う。
しかし、可変抵抗素子を1つずつ(1ビットずつ)フォーミングすると、フォーミングに長い時間がかかってしまう。一方、複数の可変抵抗素子(複数のビット)を同時にフォーミングすると、該複数の可変抵抗素子に電圧を印加し続けるため、先にフォーミングが完了した可変抵抗素子に電圧のストレスが継続的にかかってしまう。
特定のメモリセルに過剰な電圧ストレスを与えることなく、複数のメモリセルを短時間でフォーミングすることができる半導体記憶装置を提供する。
本実施形態による半導体記憶装置は、複数の第1配線と、複数の第2配線と、複数の第1配線と複数の第2配線との間に接続された複数のメモリセルとを備える。複数の第3配線が、m(m≧2)本ずつの複数の第1配線のグループに対応して設けられている。第1選択回路は、グループからそれぞれ任意の第1配線を選択し、該グループに対応する第3配線に接続する。少なくとも1本の第4配線は、複数の第3配線に対応して設けられた。第2選択回路は、複数の第3配線から任意の第3配線を選択し、選択された第3配線に第4配線を接続する。第3選択回路は、複数の第2配線から任意の第2配線を選択する。第1ドライバは、第4配線に電圧を印加する。第2ドライバは第3選択回路に接続されている。第1ドライバが、第4配線を介して少なくとも1つのグループから選択される第1配線に対応する第3配線を充電する。第1および第2選択回路が、選択される第1配線および当該第1配線に対応する第3配線を電気的に浮遊状態とする。第2ドライバが、選択される第2配線に電圧を印加する。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成例を示す図である。不揮発性半導体記憶装置100(以下単に、記憶装置100)は、例えば、抵抗変化型ランダムアクセスメモリ(ReRAM(Resistance Random Access Memory))、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM(Phase-Change RAM)またはPCM(Phase-Change Memory))、界面相変化型ランダムアクセスメモリ(iPCM(interfacial PCM))、NAND型強誘電体メモリ(FeNAND(Ferroelectric NAND-type memory))、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM(Magnetic RAM))等の電流検出型メモリのいずれかでよい。記憶装置100は、メモリセルアレイMCA及び周辺回路として制御回路10、20を有する。
図1は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成例を示す図である。不揮発性半導体記憶装置100(以下単に、記憶装置100)は、例えば、抵抗変化型ランダムアクセスメモリ(ReRAM(Resistance Random Access Memory))、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM(Phase-Change RAM)またはPCM(Phase-Change Memory))、界面相変化型ランダムアクセスメモリ(iPCM(interfacial PCM))、NAND型強誘電体メモリ(FeNAND(Ferroelectric NAND-type memory))、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM(Magnetic RAM))等の電流検出型メモリのいずれかでよい。記憶装置100は、メモリセルアレイMCA及び周辺回路として制御回路10、20を有する。
メモリセルアレイMCAは、データを格納する複数のメモリセルMCを二次元または三次元配置して構成されている。メモリセルアレイMCAは、複数のワード線WLと、複数のビット線BLとを有する。ワード線WLとビット線BLとは互いに交差しており、例えば、平面レイアウトにおいて略直交している。メモリセルMCは、ワード線WLとビット線BLとの交点に対応して設けられており、ワード線WLとビット線BLとの間に接続されている。よって、メモリセルアレイMCAは、いわゆる、クロスポイント型メモリセルアレイである。尚、ワード線WLの数、ビット線BLの数、並びに、メモリセルMCの個数は、特に限定しない。
複数のメモリセルMCは、それぞれ抵抗素子Rと例えばダイオードDのような非線形素子とを含む。抵抗素子RおよびダイオードDは、ビット線BLとワード線WLとの間に直列に接続されている。抵抗素子Rは、電気的に書き換え可能で抵抗値に基づいてデータを不揮発に記憶することができる。ダイオードDは、選択セルへ電気的にアクセス(フォーミング/書き込み/消去/読出し)するために配置されている。ダイオードDは、選択セルへのアクセスの際に回り込み電流(sneak current)を防止するために設けられている。抵抗素子Rの一端は、ビット線BLに接続され、抵抗素子Rの他端は、ダイオードDの一端(アソード)に接続されている。ダイオードDの他端(カソード)は、ワード線WLに接続されている。なお、メモリセルMCにおいて、ダイオードDの接続方向は逆であってもよい。また、メモリセルMCにおいて、抵抗素子RおよびダイオードDの配置関係は逆であってもよい。 また、メモリセルMCは、ユニポーラ型メモリセルであってもよく、バイポーラ型メモリセルであってもよい。メモリセルMCは、ダイオードD以外の2端子スイッチ部を備えていてもよい。2端子スイッチ部は以下の特性を有していてもよい。例えば、2端子間に印加する電圧が閾値以下の場合、2端子スイッチ部は、高抵抗状態、例えば電気的に非導通である一方で、2端子間に印加する電圧が閾値を超える場合、低抵抗状態、例えば電気的に導通状態に変わる。2端子スイッチ部がオン状態において、保持電流値以上の電流が流れ続ける場合にオン状態を維持する。電圧がどちらの極性でも、この機能を有していてもよい。
抵抗素子Rは、例えば、ダイオードDが順方向となるようにメモリセルMCの両端に所定のセット電圧が印加されると、高抵抗状態から低抵抗状態へ遷移する(set状態)。また、抵抗素子Rは、例えば、ダイオードDが順方向となるようにメモリセルMCの両端に所定のリセット電圧が印加されると、低抵抗状態から高抵抗状態へ遷移する(reset状態)。例えば、メモリセルMCがPCMおよびiPCMである場合、メモリセルMCに電流を流すと、メモリセルMCの相変化膜が相転移し、それにより、PCM素子またはiPCM素子からなる抵抗素子Rは、低抵抗状態(set状態)または高抵抗状態(reset状態)になる。これにより、メモリセルMCは、論理データを記憶することができる。例えば、低抵抗状態(set状態)を“0”データとし、高抵抗状態(reset状態)を“1”データとすれば、メモリセルMCは、少なくとも1ビットデータ(“0”または“1”)を格納することができる。このように、抵抗素子Rは、少なくとも2つの抵抗値の状態間で遷移可能な素子である。
しかし、製造直後のメモリセルMCは、電流経路に存在する絶縁膜等(図示せず)が障壁となって、通常動作に用いられる電圧ではset状態またはreset状態にするために必要な電流を流すことができない。従って、各メモリセルMCをset状態およびreset状態に遷移可能にするために、すなわち、電気的に抵抗値を制御できる状態にするために、フォーミング処理が製造後の検査工程で行われる。フォーミング処理は、メモリセルMCに所定の大きさと時間幅を持つ電圧パルスを印加することで各メモリセルMCに電流を流し、メモリセルMCにデータを書き込むことができるようにする初期化工程である。
制御回路10、20は、メモリセルアレイMCAを制御する。制御回路10は、ロウデコーダRD、ワード線ドライバWDRV、アドレスバッファADBF、電圧生成回路VGEN等を含む。制御回路20は、カラムデコーダCD、ビット線ドライバBDRV、センスアンプSA、アドレスバッファADBF、ページバッファPGBF、電圧生成回路VGEN等を含む。
アドレスバッファADBFは、フォーミング/読出し/書き込み/消去時に、選択するワード線WLまたはビット線BLのアドレス信号を外部から受け取り一時的に保持する。アドレスバッファADBFは、アドレス信号をロウデコーダRDまたはカラムデコーダCDに供給する。
ロウデコーダRDは、アドレス信号をデコードして、アドレス信号に従って複数のワード線WLから任意のワード線WLを選択する。ワード線ドライバWDRVは、ロウデコーダRDを介して、選択ワード線WLに所定の電圧を印加し、フォーミング/読出し/書き込み/消去の動作を実行可能にする。
カラムデコーダCDは、アドレス信号をデコードして、アドレス信号に従ったビット線BLを選択する。ビット線ドライバBDRVは、選択されたビット線BLに所定の電圧を印加し、フォーミング/読出し/書き込み/消去の動作を実行可能にする。センスアンプSAは、選択ビット線BLから読み出されたデータを検出し、そのデータをページバッファPGBFへ転送する。ページバッファPGBFは、選択ビット線BLに書き込むためのデータまたは選択ビット線BLから読み出したデータを一時的に保持(ラッチ)する。
制御回路10、20の電圧生成回路VGENは、選択ワード線WLおよび選択ビット線BLに印加するための様々な電圧を外部電源から生成する昇圧回路または降圧回路である。
このような構成により、制御回路10、20は、任意のワード線WLおよび任意のビット線BLを選択して、様々な電圧を印加することができる。その結果、選択ワード線WLと選択ビット線BLとの間に接続されたメモリセルMC(選択セル)に対して、フォーミング/読出し/書き込み/消去の動作を実行することができる。
図2は、第1実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。カラムデコーダCDは、アドレスバッファADBFからのアドレス信号ADDに従って、選択ビット線BLにビット線ドライバBDRVからの所定電圧を印加するように構成されている。より詳細には、カラムデコーダCDは、複数の選択回路SEL1a〜SEL1cと、少なくとも1つの選択回路SEL2aと、複数のローカルビット線LBLと、少なくとも1本のグローバルビット線GBLとを備えている。
複数の選択回路SEL1a〜SEL1cは、m本(mは2以上の整数)ずつのビット線BLのグループBLGa〜BLGcに対応して設けられている。選択回路SEL1a〜SEL1cは、それぞれグループBLGa〜BLGcから任意のビット線BLを選択してローカルビット線LBLに接続するように構成されている。ローカルビット線LBLa〜LBLcは、m本ずつのビット線BLのグループBLGa〜BLGcに対応して設けられており、選択回路SEL1a〜SEL1cに対応して設けられている。即ち、選択回路SEL1a〜SEL1cおよびローカルビット線LBLa〜LBLcは、互いに同数設けられており、ビット線BLのグループBLGa〜BLGcの数に対応している。尚、図2において、mは5であるが、これに限定されない。また、ビット線BLのグループBLGa〜BLGc、選択回路SEL1a〜SEL1c、ローカルビット線LBLa〜LBLcの数も3つに限定されず、それより少なくても、それより多くてもよい。
選択回路SEL1a〜SEL1cは、トランジスタ等で構成されたスイッチング回路である。選択回路SEL1a〜SEL1cは、例えば、アドレス信号ADDに従って、それぞれグループBLGa〜BLGcから1本のビット線BLを選択し、その選択ビット線BLを、対応するローカルビット線LBLa〜LBLcに接続する。
選択回路SEL2aは、複数のローカルビット線LBLa〜LBLcに対応して設けられており、ローカルビット線LBLa〜LBLcから任意のローカルビット線を選択してグローバルビット線GBLaに接続するように構成されている。グローバルビット線GBLaは、複数のローカルビット線LBLa〜LBLcに対応して設けられており、選択回路SEL2aに対応して設けられている。即ち、選択回路SEL2aおよびグローバルビット線GBLaは、互いに同数設けられている。尚、図2において、選択回路SEL2aおよびグローバルビット線GBLaは1つずつ設けられている。しかし、選択回路SEL2aおよびグローバルビット線GBLaの数は、これに限定されない。また、選択回路SEL2aおよびグローバルビット線GBLaに対応するローカルビット線の数も3本に限定されず、それより少なくても、それより多くてもよい。
選択回路SEL2aは、トランジスタ等で構成されたスイッチング回路である。選択回路SEL2aは、例えば、アドレス信号ADDに従って、ローカルビット線LBLa〜LBLcから1本または複数のローカルビット線を選択し、その選択ローカルビット線を対応するグローバルビット線GBLaに接続する。
グローバルビット線GBLaは、ビット線ドライバBDRVおよびセンスアンプSAに接続されており、ビット線ドライバBDRVから所定の電圧をビット線BL側へ供給し、あるいは、ビット線BLから読み出されたデータをセンスアンプSAへ伝達する。ビット線ドライバBDRVは、グローバルビット線GBLa、選択回路SEL2a、ローカルビット線LBLa〜LBLc、選択回路SEL1a〜SEL1cを介して、選択ビット線BLに電圧を印加する。
選択回路SEL1a〜SEL1cは、それぞれビット線BLのグループBLGa〜BLGcから1本ずつビット線BLを選択し、ローカルビット線LBLa〜LBLcに接続する。即ち、各グループBLGa〜BLGcから選択される選択ビット線BLは、1本ずつである。一方、選択回路SEL2aは、複数のローカルビット線LBLa〜LBLcから1または複数のローカルビット線を選択してグローバルビット線GBLaに接続可能に構成されている。従って、グローバルビット線GBLaは、ローカルビット線LBLa〜LBLcの全てに同時に接続され、所定電圧を供給することもできる。
次に、本実施形態による記憶装置100のフォーミング処理について説明する。
図3は、第1実施形態によるフォーミング処理の一例を示すタイミング図である。フォーミング処理は、記憶装置100の製造後、その出荷前の検査工程において実行すればよい。尚、本実施形態において、非選択ビット線BLはハイレベルとなっており、プリチャージ時に選択ビット線BLはロウレベルに充電される。
まず、時点t0より前において、ワード線WL、ビット線BL、ローカルビット線LBLa〜LBLc、グローバルビット線GBLaは、全て非選択状態となっている。
次に、t0〜t1において、選択ビット線BLのプリチャージを行う。
t0において、図2の選択回路SEL1a〜SEL1cがグループBLGa〜BLGcからそれぞれ1本ずつビット線BLを選択し、その選択ビット線BLをローカルビット線LBLa〜LBLcのそれぞれに接続する。選択回路SEL2aは、ローカルビット線LBLa〜LBLcをグローバルビット線GBLaに共通に接続する。
尚、選択回路SEL1a〜SEL1cが選択ビット線BLをローカルビット線LBLa〜LBLcに接続するタイミングは、選択回路SEL2aがローカルビット線LBLa〜LBLcをグローバルビット線GBLaに接続するタイミングの前または後のいずれでもよい。即ち、選択ビット線BLとローカルビット線LBLa〜LBLcとの接続タイミングは、ローカルビット線LBLa〜LBLcにプリチャージ電圧を印加するタイミングの前または後のいずれでもよい。選択回路SEL1a〜SEL1cが選択回路SEL2aよりも先にスイッチング動作する場合、選択回路SEL2aがスイッチング動作したときにローカルビット線LBLa〜LBLcおよび選択ビット線BLが同時にプリチャージされる。選択回路SEL2aが選択回路SEL1a〜SEL1cよりも先にスイッチング動作する場合、選択回路SEL2aがスイッチング動作したときにローカルビット線LBLa〜LBLcがプリチャージされ、次に、選択回路SEL1a〜SEL1cがスイッチング動作したときに選択ビット線BLがプリチャージされる。
t0において、ビット線ドライバBDRVは、グローバルビット線GBLaをロウレベルに活性化し、ローカルビット線LBLa〜LBLcをロウレベルに充電する。それとともに、ビット線ドライバBDRVは、ローカルビット線LBLa〜LBLcのそれぞれに接続された選択ビット線BLもロウレベルに充電する。非選択ビット線BLは、ハイレベルのまま維持されている。
次に、t1において、選択回路SEL2aがグローバルビット線GBLaをローカルビット線LBLa〜LBLcから電気的に切断する。このとき、選択回路SEL1a〜SEL1cは、選択ビット線BLとそれに対応するローカルビット線LBLa〜LBLcとを互いに接続している。これにより、選択回路SEL1a〜SEL1c、SEL2aは、選択ビット線BLおよびそれに対応するローカルビット線LBLa〜LBLcを電気的に浮遊状態にする。このとき、選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜LBLcは、充電されており、電荷(例えば、電子)を充分に保持した状態で浮遊状態になっている。
次に、t2において、ワード線ドライバWDRVが選択ワード線WLに電圧を印加する。例えば、ロウデコーダRDは、複数のワード線WLから1本のワード線WLを選択し、ワード線ドライバWDRVがその選択ワード線WLに所定の電圧(ハイレベル)を印加する。これにより、選択ワード線WLおよび選択ビット線BLの間に接続された複数の選択メモリセルMCに選択ワード線WLと選択ビット線BLとの電圧差(フォーミング電圧)が印加される。
尚、フォーミング処理において、非選択ワード線WLおよび非選択ビット線BLに接続されている非選択メモリセルMCには、選択ワード線WLと選択ビット線BLとの電圧差よりも低い電圧が印加される。非選択ワード線WLおよび非選択ビット線BLに接続された非選択メモリセルMC、非選択ワード線WLと選択ビット線BLに接続された非選択メモリセルMC、選択ワード線WLと非選択ビット線BLに接続された非選択メモリセルMCのいずれにも大きな電流が流れないようにする。例えば、非選択ワード線WLの電圧および非選択ビット線BL電圧は、選択ビット線電圧の絶対値と選択ワード線電圧の絶対値との差の半分以下とすればよい。メモリセルMCのセレクタが閾値電圧以上で電流を流す素子である場合、選択メモリセルMCには、その閾値電圧以上の電圧が印加され、それ以外の非選択メモリセルMCには、閾値電圧よりも低い電圧が印加される。
フォーミング電圧は、通常動作に用いられる電圧よりも高いが、特に限定しない。例えば、フォーミング電圧は、約5Vである。フォーミング前のメモリセルMCは絶縁状態のため、例えば、10nA程度の電流しか流れない。しかし、フォーミング処理すると、メモリセルMCは低抵抗化し、例えば、数μAの電流を流すことが可能になる。即ち、メモリセルMCは、フォーミング処理によって、set状態またはresert状態になることができ、データを記憶することができるようになる。
フォーミング処理によって、メモリセルMCが所定値以上の電流を流すことができれば、そのメモリセルMCのフォーミング処理は完了する。メモリセルMCのフォーミング処理の完了時点は、メモリセルMCによって異なる。
メモリセルMCが電流を流すと、浮遊状態の選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜BLBcから電荷が抜ける。これにより、選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜BLBcは、ロウレベルからハイレベルへ立ち上がる。選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜BLBcの立ち上がるタイミングは、メモリセルMCに依って異なる。
フォーミング処理の終了は、選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜BLBcが所定値まで立ち上がった時点としてもよい。即ち、選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜BLBcに充電された電荷量をメモリセルMCに流すことで、フォーミング処理を終了してもよい。
あるいは、上記電荷量をメモリセルMCに流した後、メモリセルMCにデータを書き込み、該メモリセルMCからデータを読み出す。メモリセルMCにデータが正常に記憶されていることを確認(ベリファイ)して、フォーミング処理を終了してもよい。この場合、データを正常に記憶できないメモリセルMCには、t0〜t2のフォーミング処理を再度実行する。このようにフォーミング処理とデータの書き込み・読み出し動作を繰り返して、所定数以上のメモリセルMCがデータを正常に記憶できたら、フォーミング処理を終了してもよい。
以上のように本実施形態によれば、フォーミング処理において、選択ビット線BLおよびそれに対応するローカルビット線LBLa〜LBLcは、充電後、互いに接続したまま電気的に浮遊状態となる。そして、選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜LBLcに充電された電荷は、選択メモリセルMCに流され、フォーミング処理に用いられる。これにより、選択メモリセルMCに流れる電流は、選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜LBLcに充電された電荷量に限定される。従って、特定のメモリセルMCに過剰な電圧ストレスを与えることはない。
また、本実施形態は、選択ビット線BLおよびそれに対応するローカルビット線LBLa〜LBLcが接続された状態でメモリセルMCに電流を流す。即ち、選択ビット線BLおよびローカルビット線(LBLa〜LBLcのいずれか)の総容量に蓄積された電荷がメモリセルMCに流れる。よって、選択ビット線BLのみの容量よりも大きな容量の電流がメモリセルMCを流れる。これにより、フォーミング処理を短時間かつ確実に行うことができる。
また、本実施形態では、選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜LBLcにプリチャージされた電荷をフォーミング処理に用いるので、複数のメモリセルMCを同時にフォーミングしても、ビット線ドライバBDRVが一時に大電流を供給する必要は無い。
例えば、フォーミング処理時に、ビット線ドライバBDRVが複数のメモリセルMCに同時に電流を直接供給する場合には、ビット線ドライバBDRVは、大電流を供給する必要がある。これに対処するために、ビット線ドライバBDRVの電流駆動能力を増大させるか、メモリセルMCを小数ずつフォーミングする必要がある。この場合、回路規模が大きくなり、あるいは、フォーミング処理に長い時間がかかる。
これに対し、本実施形態では、ビット線ドライバBDRVは、フォーミング処理前に、複数のグループBLGa〜BLGcのそれぞれから選択された複数のビット線BLを、それぞれに対応するローカルビット線LBLa〜LBLcを介して予め充電(プリチャージ)する。選択回路SEL1a〜SEL1c、SEL2aは、選択された複数のビット線BLおよびそれぞれに対応する複数のローカルビット線LBLa〜LBLcを互いに接続したまま電気的に浮遊状態にする。その後、フォーミング処理時には、ビット線ドライバBDRVはメモリセルMCに電流を供給する必要はなく、プリチャージされた選択ビット線BLおよびローカルビット線LBLa〜LBLcが複数のメモリセルMCに同時に電流を供給する。これにより、選択回路SEL1a〜1cが、ローカルビット線LBLa〜LBLcと同数の複数のメモリセルMCを選択して同時にフォーミングすることができる。その結果、本実施形態は、ビット線ドライバBDRVに負荷をかけることなく、多数のメモリセルMCを短時間でフォーミングすることができる。
尚、フォーミング処理時に、選択ビット線BLおよびそれに対応するローカルビット線LBLa〜LBLcは、1つずつメモリセルMCに順番に電流を供給してもよい。この場合、選択回路SEL1a〜SEL1cは、選択ビット線BLとそれに対応するローカルビット線LBLa〜LBLcとを順番に接続し、プリチャージとフォーミング処理とを繰り返せばよい。この場合、時間はかかるが、メモリセルMCを順次フォーミング処理することができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。第2実施形態によるカラムデコーダCDは、選択回路が3階層に分かれており、ビット線が4階層に分かれている。カラムデコーダCDは、ビット線BLとローカルビット線LBLa〜LBLfとの間に設けられた選択回路SEL1a〜SEL1fと、ローカルビット線LBLa〜LBLfとグローバルビット線GBLa、GBLbとの間に設けられた選択回路SEL2a、SEL2bと、グローバルビット線GBLa、GBLbと上位グローバルビット線TBLaとの間に設けられた選択回路SEL3aとを備えている。
図4は、第2実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。第2実施形態によるカラムデコーダCDは、選択回路が3階層に分かれており、ビット線が4階層に分かれている。カラムデコーダCDは、ビット線BLとローカルビット線LBLa〜LBLfとの間に設けられた選択回路SEL1a〜SEL1fと、ローカルビット線LBLa〜LBLfとグローバルビット線GBLa、GBLbとの間に設けられた選択回路SEL2a、SEL2bと、グローバルビット線GBLa、GBLbと上位グローバルビット線TBLaとの間に設けられた選択回路SEL3aとを備えている。
選択回路SEL1a〜SEL1fは、ビット線BLのグループBLGa〜BLGfに対応して設けられており、グループBLGa〜BLGfのそれぞれから任意のビット線BLを選択してローカルビット線LBLa〜LBLfに接続する。
選択回路SEL2aは、ローカルビット線LBLa〜LBLcに対応して設けられており、ローカルビット線LBLa〜LBLcから任意のローカルビット線を選択してグローバルビット線GBLaに接続する。選択回路SEL2bは、ローカルビット線LBLd〜LBLfに対応して設けられており、ローカルビット線LBLd〜LBLfから任意のローカルビット線を選択してグローバルビット線GBLbに接続する。
さらに、選択回路SEL3aは、グローバルビット線GBLa、GBLbに対応して設けられており、グローバルビット線GBLa、GBLbから任意のグローバルビット線を選択して上位グローバルビット線TBLaに接続する。
このように、第2実施形態では、選択回路が3階層に分かれており、ビット線が4階層に分かれている。尚、選択回路SEL2a、SEL2bは、それぞれ3本のローカルビット線に対応して設けられているが、それより少ないまたはそれより多くのローカルビット線に対応していてもよい。選択回路SEL3aは、2本のグローバルビット線GBLa、GBLbに対応して設けられているが、それより少ないまたはそれより多くのグローバルビット線に対応していてもよい。
選択回路SEL2b、SEL3aも、トランジスタ等で構成されたスイッチング回路である。選択回路SEL2bは、例えば、アドレス信号ADDに従って、ローカルビット線LBLd〜LBLfから1本のローカルビット線を選択し、その選択ローカルビット線を、それに対応するグローバルビット線GBLbに接続する。選択回路SEL3aは、例えば、アドレス信号ADDに従って、グローバルビット線GBLa、GBLbから1本のグローバルビット線を選択し、その選択グローバルビット線を、それに対応する上位グローバルビット線TBLaに接続する。
上位グローバルビット線TBLaは、ビット線ドライバBDRVおよびセンスアンプSAに接続されており、ビット線ドライバBDRVから所定の電圧をビット線BL側へ供給し、あるいは、ビット線BLから読み出されたデータをセンスアンプSAへ伝達する。ビット線ドライバBDRVは、上位グローバルビット線TBLa、選択回路SEL3a、グローバルビット線GBLa、GBLb、SEL2a、SEL2b、ローカルビット線LBLa〜LBLf、選択回路SEL1a〜SEL1fを介して、選択ビット線BLに電圧を印加する。
選択回路SEL1a〜SEL1fは、それぞれビット線BLのグループBLGa〜BLGfから1本ずつビット線BLを選択し、ローカルビット線LBLa〜LBLfに接続する。一方、選択回路SEL2aは、複数のローカルビット線LBLa〜LBLcから1または複数のローカルビット線を選択してグローバルビット線GBLaに接続可能に構成されている。従って、グローバルビット線GBLaは、ローカルビット線LBLa〜LBLcの全てに同時に接続され、所定電圧を供給することもできる。選択回路SEL2bは、複数のローカルビット線LBLd〜LBLfから1または複数のローカルビット線を選択してグローバルビット線GBLbに接続可能に構成されている。従って、グローバルビット線GBLbは、ローカルビット線LBLd〜LBLfの全てに同時に接続され、所定電圧を供給することもできる。
さらに、選択回路SEL3aは、複数のグローバルビット線GBLa、GBLbから1または複数のグローバルビット線を選択して上位グローバルビット線TBLaに接続可能に構成されている。従って、上位グローバルビット線TBLaは、複数のグローバルビット線GBLa、GBLbおよびローカルビット線LBLa〜LBLfの全てに同時に接続され、所定電圧を供給することもできる。
第2実施形態では、プリチャージ時に、選択回路SEL1a〜SEL1fがグループBLGa〜BLGfからそれぞれ1本ずつビット線BLを選択し、その選択ビット線BLをローカルビット線LBLa〜LBLfのそれぞれに接続する。選択回路SEL2a、SEL2bは、ローカルビット線LBLa〜LBLc、LBLd〜LBLfをグローバルビット線GBLa、GBLbのそれぞれに共通に接続する。さらに、選択回路SEL3aは、グローバルビット線GBLa、GBLbを上位グローバルビット線TBLaに共通に接続する。
これにより、ビット線ドライバBDRVは、上位グローバルビット線TBLa、グローバルビット線GBLa、GBLb、ローカルビット線LBLa〜LBLfをロウレベルに充電する。それとともに、ビット線ドライバBDRVは、上位グローバルビット線TBLa、グローバルビット線GBLa、GBLb、ローカルビット線LBLa〜LBLfを介して、それぞれに接続された選択ビット線BLをロウレベルに充電する。非選択ビット線BLは、ハイレベルのまま維持されている。
フォーミング処理の際、選択回路SEL3aが上位グローバルビット線TBLaをグローバルビット線GBLa、GBLbから電気的に切断する。このとき、選択回路SEL1a〜SEL1f、SEL2a、SEL2bは、選択ビット線BL、それに対応するローカルビット線LBLa〜LBLfおよびグローバルビット線GBLa、GBLbを互いに接続したままとする。これにより、選択回路SEL1a〜SEL1f、SEL2a、SEL2b、SEL3aは、選択ビット線BL、それに対応するローカルビット線LBLa〜LBLf、グローバルビット線GBLa、GBLbを電気的に浮遊状態にする。
選択ビット線BL、それに対応するローカルビット線LBLa〜LBLf、グローバルビット線GBLa、GBLbは、それらに充電された電荷を選択メモリセルMCに流し、選択メモリセルMCをフォーミングする。これにより、選択メモリセルMCに流れる電流は、選択ビット線BL、ローカルビット線LBLa〜LBLfおよびグローバルビット線GBLa、GBLbに充電された電荷量に限定される。
また、選択メモリセルMCに流れる電流は、選択ビット線BL、それに対応するローカルビット線LBLa〜LBLfおよびグローバルビット線GBLaまたはGBLbの総容量に蓄積された電荷量となる。尚、グローバルビット線GBLaに蓄積された電荷量は、それぞれローカルビット線LBLa〜LBLcに共通に付加される。グローバルビット線GBLbに蓄積された電荷量は、それぞれローカルビット線LBLd〜LBLfに共通に付加される。このように、第2実施形態は、第1実施形態よりも大きな電流でフォーミング処理することができる。これにより、フォーミング処理を短時間かつ確実に行うことができる。
第2実施形態のその他の構成および動作は、第1実施形態の対応する構成および動作と同様でよい。従って、第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、選択回路SEL1a〜SEL1fが選択ビット線BLをローカルビット線LBLa〜LBLfに接続するタイミングおよび選択回路SEL2a、SEL2bがローカルビット線LBLa〜LBLfをグローバルビット線GBLa、GBLbに接続するタイミングは、選択回路SEL3aがグローバルビット線GBLa、GBLbを上位グローバルビット線TBLaに接続するタイミングの前または後のいずれでもよい。即ち、選択ビット線BL、ローカルビット線LBLa〜LBLfおよびグローバルビット線GBLa、GBLbの接続タイミングは、グローバルビット線GBLa、GBLbにプリチャージ電圧を印加するタイミングの前または後のいずれでもよい。よって、選択ビット線BL、ローカルビット線LBLa〜LBLfおよびグローバルビット線GBLa、GBLbは同時にプリチャージされてもよい。あるいは、グローバルビット線GBLa、GBLbを先にプリチャージしてから、その後、ローカルビット線LBLa〜LBLfおよび選択ビット線BLをプリチャージしてもよい。
さらに、選択ビット線BL、ローカルビット線LBLa〜LBLfおよびグローバルビット線GBLa、GBLbのプリチャージ後、フォーミング処理においては、選択回路SEL2a、SEL2bはローカルビット線LBLa〜LBLfをグローバルビット線GBLa、GBLbから切断してもよい。これにより、第2実施形態によるカラムデコーダCDは、第1実施形態と同様のフォーミング処理を実行することができる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。第3実施形態によるカラムデコーダCDは、ローカルビット線LBLa〜LBLcのそれぞれに対応して接続された複数のキャパシタ素子CAPa〜CAPcをさらに備えている。キャパシタ素子CAPa〜CAPcは、それぞれローカルビット線LBLa〜LBLcとグランドとの間に接続されている。キャパシタ素子CAPa〜CAPcの容量は、フォーミング処理において選択メモリセルMCに流す電流量に応じて設定する。メモリセルMCは、同一構成で形成されていることが多いので、キャパシタ素子CAPa〜CAPcのそれぞれの容量はほぼ等しいことが好ましい。
図5は、第3実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。第3実施形態によるカラムデコーダCDは、ローカルビット線LBLa〜LBLcのそれぞれに対応して接続された複数のキャパシタ素子CAPa〜CAPcをさらに備えている。キャパシタ素子CAPa〜CAPcは、それぞれローカルビット線LBLa〜LBLcとグランドとの間に接続されている。キャパシタ素子CAPa〜CAPcの容量は、フォーミング処理において選択メモリセルMCに流す電流量に応じて設定する。メモリセルMCは、同一構成で形成されていることが多いので、キャパシタ素子CAPa〜CAPcのそれぞれの容量はほぼ等しいことが好ましい。
第3実施形態では、ローカルビット線LBLa〜LBLcにキャパシタ素子CAPa〜CAPcの容量が付加するので、フォーミング処理において、選択メモリセルMCに流す電流量を大きくすることができ、あるいは、調整することができる。第3実施形態のその他の構成は、第1実施形態と同様でよい。従って、第3実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第3実施形態は、第2実施形態と組み合わせてもよい。この場合、キャパシタ素子は、ローカルビット線LBLa〜LBLfのそれぞれに接続してもよく、および/または、グローバルビット線GBLa、GBLbのそれぞれに接続してもよい。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。第4実施形態によるカラムデコーダCDは、複数のローカルビット線LBLa〜LBLcと複数のキャパシタ素子CAPa〜CAPcとの間にそれぞれ接続されたトランジスタTra〜Trcをさらに備えている。即ち、トランジスタTra〜Trcおよびキャパシタ素子CAPa〜CAPcは、ローカルビット線LBLa〜LBLcとグランドとの間に直列に接続されている。スイッチング素子としてのトランジスタTra〜Trcは、ローカルビット線LBLa〜LBLcのそれぞれに対応しており、ローカルビット線LBLa〜LBLcにキャパシタ素子CAPa〜CAPcを電気的に接続/切断することができる。トランジスタTra〜Trcの構成は、互いに同じでよい。トランジスタTra〜Trcは、外部からの制御信号によって制御される。
図6は、第4実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。第4実施形態によるカラムデコーダCDは、複数のローカルビット線LBLa〜LBLcと複数のキャパシタ素子CAPa〜CAPcとの間にそれぞれ接続されたトランジスタTra〜Trcをさらに備えている。即ち、トランジスタTra〜Trcおよびキャパシタ素子CAPa〜CAPcは、ローカルビット線LBLa〜LBLcとグランドとの間に直列に接続されている。スイッチング素子としてのトランジスタTra〜Trcは、ローカルビット線LBLa〜LBLcのそれぞれに対応しており、ローカルビット線LBLa〜LBLcにキャパシタ素子CAPa〜CAPcを電気的に接続/切断することができる。トランジスタTra〜Trcの構成は、互いに同じでよい。トランジスタTra〜Trcは、外部からの制御信号によって制御される。
キャパシタ素子CAPa〜CAPcは、フォーミング処理において用いられるが、通常動作においては不要である。従って、トランジスタTra〜Trcは、フォーミング処理において導通状態となり、キャパシタ素子CAPa〜CAPcをそれぞれローカルビット線LBLa〜LBLcに電気的に接続する。一方、フォーミング処理後、読み出しまたは書き込み動作等の通常動作においては、トランジスタTra〜Trcは、非導通状態となり、キャパシタ素子CAPa〜CAPcをそれぞれローカルビット線LBLa〜LBLcから電気的に切断する。
このように、トランジスタTra〜Trcをスイッチング動作させることによって、フォーミング処理を確実に実行しつつ、キャパシタ素子CAPa〜CAPcが通常動作の妨げとならないようにすることができる。
第4実施形態のその他の構成および動作は、第1実施形態の対応する構成および動作と同じでよい。従って、第4実施形態は、第1実施形態と同様の構成を得ることができる。また、第4実施形態は、第2実施形態と組み合わせてもよい。この場合、キャパシタ素子およびトランジスタは、ビット線BLと最上位のグローバルビット線との間のローカルビット線および/またはグローバルビット線に接続してよい。例えば、キャパシタ素子およびトランジスタは、ローカルビット線LBLa〜LBLfのそれぞれに接続してもよく、および/または、グローバルビット線GBLa、GBLbのそれぞれに接続してもよい。
(第5実施形態)
図7は、第5実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。第5実施形態によれば、1つのローカルビット線LBLaに対して複数のキャパシタ素子CAPa1、CAPa2が接続され、1つのローカルビット線LBLbに対して複数のキャパシタ素子CAPb1、CAPb2が接続され、1つのローカルビット線LBLcに対して複数のキャパシタ素子CAPc1、CAPc2が接続されている。キャパシタ素子CAPa1、CAPa2は、同一容量を有していてもよく、互いに異なる容量を有していてもよい。キャパシタ素子CAPb1、CAPb2も、同一容量を有していてもよく、互いに異なる容量を有していてもよい。キャパシタ素子CAPc1、CAPc2も、同一容量を有していてもよく、互いに異なる容量を有していてもよい。
図7は、第5実施形態によるカラムデコーダの構成例を示すブロック図である。第5実施形態によれば、1つのローカルビット線LBLaに対して複数のキャパシタ素子CAPa1、CAPa2が接続され、1つのローカルビット線LBLbに対して複数のキャパシタ素子CAPb1、CAPb2が接続され、1つのローカルビット線LBLcに対して複数のキャパシタ素子CAPc1、CAPc2が接続されている。キャパシタ素子CAPa1、CAPa2は、同一容量を有していてもよく、互いに異なる容量を有していてもよい。キャパシタ素子CAPb1、CAPb2も、同一容量を有していてもよく、互いに異なる容量を有していてもよい。キャパシタ素子CAPc1、CAPc2も、同一容量を有していてもよく、互いに異なる容量を有していてもよい。
トランジスタTra1、Tra2は、1つのローカルビット線LBLaと複数のキャパシタ素子CAPa1、CAPa2との間にそれぞれ接続されている。トランジスタTrb1、Trb2は、1つのローカルビット線LBLbと複数のキャパシタ素子CAPb1、CAPb2との間にそれぞれ接続されている。トランジスタTrc1、Trc2は、1つのローカルビット線LBLcと複数のキャパシタ素子CAPc1、CAPc2との間にそれぞれ接続されている。
即ち、トランジスタTra1とキャパシタ素子CAPa1は、ローカルビット線LBLaとグランドとの間に直列に接続されている。トランジスタTra2とキャパシタ素子CAPa2は、ローカルビット線LBLaとグランドとの間に直列に接続されている。トランジスタTrb1とキャパシタ素子CAPb1は、ローカルビット線LBLbとグランドとの間に直列に接続されている。トランジスタTrb2とキャパシタ素子CAPb2は、ローカルビット線LBLbとグランドとの間に直列に接続されている。トランジスタTrc1とキャパシタ素子CAPc1は、ローカルビット線LBLcとグランドとの間に直列に接続されている。トランジスタTrc2とキャパシタ素子CAPc2は、ローカルビット線LBLcとグランドとの間に直列に接続されている。
トランジスタTra1〜Trc2は、それぞれローカルビット線LBLa〜LBLcのいずれかにキャパシタ素子CAPa1〜CAPc2を電気的に接続/切断することができる。トランジスタTra1〜Trc2の構成は、互いに同じでよい。
キャパシタ素子CAPa1〜CAPc2は、フォーミング処理において用いられるが、通常動作においては不要である。従って、トランジスタTra1〜Trc2は、フォーミング処理において導通状態となり、キャパシタ素子CAPa1〜CAPc2を、対応するローカルビット線LBLa〜LBLcに電気的に接続する。一方、フォーミング処理後、読み出しまたは書き込み動作等の通常動作においては、トランジスタTra1〜Trc2は、非導通状態となり、キャパシタ素子CAPa1〜CAPc2をローカルビット線LBLa〜LBLcから電気的に切断する。
このように、トランジスタTra1〜Trc2をスイッチング動作させることによって、フォーミング処理を確実に実行しつつ、キャパシタ素子CAPa1〜CAPc2が通常動作の妨げとならないようにすることができる。
また、各ローカルビット線LBLa〜LBLcに対して、複数のキャパシタ素子および複数のトランジスタが設けられている。これにより、複数回のフォーミング処理においてメモリセルMCに流す電流を、互いに相違させることができる。例えば、1回目のフォーミング処理において、トランジスタTra1、Trb1、Trc1を導通状態にし、トランジスタTra2、Trb2、Trc2を非導通状態とする。これにより、キャパシタ素子CAPa2、CAPb2、CAPc2をローカルビット線LBLa〜LBLcから切断したまま、キャパシタ素子CAPa1、CAPb1、CAPc1をローカルビット線LBLa〜LBLcにそれぞれ接続する。この状態で、プリチャージおよびフォーミングを行う。次に、記憶装置100は、フォーミングが完了しているか否かを検証する(ベリファイ動作)。ベリファイ動作は、所定データを書き込み、読み出し、メモリセルMCにデータが正確に書き込まれているかを検証すればよい。このとき、フォーミングが完了していない選択メモリセルMCには、2回目のフォーミング処理を行う。2回目のフォーミング処理においては、トランジスタTra1、Trb1、Trc1およびトランジスタTra2、Trb2、Trc2の両方を導通状態とする。これにより、キャパシタ素子CAPa1、CAPb1、CAPc1およびキャパシタ素子CAPa2、CAPb2、CAPc2が、対応するローカルビット線LBLa〜LBLcに接続される。この状態で、プリチャージおよびフォーミングを行う。これにより、カラムデコーダCDは、1回目のフォーミング処理よりも大きな容量で再度フォーミング処理を行うことができる。メモリセルMCには、2回目のフォーミング処理において1回目よりも大きな電流が流れる。その結果、メモリセルMCはより確実にフォーミングされ得る。
尚、1回目および2回目のフォーミング処理に用いるキャパシタ素子は、必ずしも相違させる必要は無く、同じであってもよい。即ち、1回目および2回目のフォーミング処理において、ほぼ等しい電流をメモリセルMCに流してもよい。
各ローカルビット線LBLa〜LBLcに接続されるキャパシタ素子の数およびトランジスタの数は、2つに限定されず、それ以上あるいはそれ以下であってもよい。これらのキャパシタ素子およびトランジスタは、各ローカルビット線LBLa〜LBLcの容量の調節に用いることができる。
また、2回目のフォーミング処理は、フォーミングを実行してない他のメモリセルアレイMCAの1回目のフォーミング処理と同時並行して実行してもよい。これにより、フォーミング処理全体の時間の短縮に繋がる。
(フォーミング強度の調整1)
フォーミング強度は、フォーミング処理によって選択メモリセルMCに流す電流(電荷量)を示す。フォーミング処理の電流は、トランジスタTra1〜Trc2のオン抵抗で調整してもよい。例えば、フォーミング処理時にトランジスタTra1〜Trc2のゲート電圧を調整することにより、オン抵抗を調整する。これにより、トランジスタTra1〜Trc2を介して選択ビット線BLおよび選択メモリセルMCに供給される電流が調整され得る。
フォーミング強度は、フォーミング処理によって選択メモリセルMCに流す電流(電荷量)を示す。フォーミング処理の電流は、トランジスタTra1〜Trc2のオン抵抗で調整してもよい。例えば、フォーミング処理時にトランジスタTra1〜Trc2のゲート電圧を調整することにより、オン抵抗を調整する。これにより、トランジスタTra1〜Trc2を介して選択ビット線BLおよび選択メモリセルMCに供給される電流が調整され得る。
トランジスタTra1〜Trc2は、N型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、P型MOSFETのいずれでもよい。N型MOSFETは低電圧でも電流供給し易く、P型MOSFETは高電圧で電流供給し易い。トランジスタTra1〜Trc2は、このように任意の導電型、サイズ等を有するトランジスタでよい。また、キャパシタ素子CAPa1〜CAPc2の容量も任意に設定してよい。これにより、フォーミング処理の電流(即ち、フォーミング強度)をより細かく設定することができる。
同一ローカルビット線に接続される複数のキャパシタ素子の容量は、2倍ずつ変更してもよい。例えば、同一ローカルビット線に接続される複数のキャパシタ素子の容量は、C(Cは、或る単位容量)、2C、22C、23C、・・・としてもよい。これにより、ローカルビット線の容量の調節範囲が広くなり、かつ、微調整も可能になる。その結果、フォーミング強度をより細かく設定することができる。
(フォーミング強度の調整2)
図8Aおよび図8Bは、フォーミング強度の調整方法を示す図である。図8Aに示すように、選択ビット線BLs0に隣接する非選択ビット線BLu1、BLu2が電気的に接地されている場合、非選択ビット線BLu1、BLu2の容量が選択ビット線BLs0に影響し、選択ビット線BLs0の容量が大きく見える。よって、フォーミング強度が強くなる。
図8Aおよび図8Bは、フォーミング強度の調整方法を示す図である。図8Aに示すように、選択ビット線BLs0に隣接する非選択ビット線BLu1、BLu2が電気的に接地されている場合、非選択ビット線BLu1、BLu2の容量が選択ビット線BLs0に影響し、選択ビット線BLs0の容量が大きく見える。よって、フォーミング強度が強くなる。
図8Bに示すように、選択ビット線BLs0に隣接する非選択ビット線BLu1、BLu2が電気的に浮遊状態である場合、選択ビット線BLs0から接地されている非選択ビット線BLu3、BLu4までの直列接続された容量が影響するだけである。従って、選択ビット線BLs0の容量は小さく見え、フォーミング強度が弱くなる。このように、選択ビット線BLs0の近傍にある非選択ビット線の電気的な状態(接地状態または浮遊状態)を変更することによって、フォーミング強度を調整することができる。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態によるフォーミング処理の一例を示すタイミング図である。第5実施形態では、記憶装置100は、選択ワード線WLを立ち上げたまま、複数のビット線BL1〜BL3に接続された選択メモリセルMCを連続的にフォーミング処理する。例えば、図2および図9を参照して、第5実施形態のフォーミング処理について説明する。
図9は、第5実施形態によるフォーミング処理の一例を示すタイミング図である。第5実施形態では、記憶装置100は、選択ワード線WLを立ち上げたまま、複数のビット線BL1〜BL3に接続された選択メモリセルMCを連続的にフォーミング処理する。例えば、図2および図9を参照して、第5実施形態のフォーミング処理について説明する。
例えば、t0において、図2の選択回路SEL2aがグローバルビット線GBLaをローカルビット線LBLaに接続し、ローカルビット線LBLaをプリチャージする。t1において、ワード線ドライバWDRVが選択ワード線WLを立ち上げる。このとき選択回路SEL1a〜SEL1cは、ローカルビット線LBLa〜LBLcを各グループBLGa〜BLGcのそれぞれの選択ビット線BLに接続していない。従って、ローカルビット線LBLaはプリチャージされているが、選択ビット線BLはプリチャージされていない。ローカルビット線LBLaをプリチャージした状態で、選択回路SEL2aは、ローカルビット線LBLaをグローバルビット線GBLaから切断してローカルビット線LBLaを電気的に浮遊状態にする。
次に、t2において、選択回路SEL1aがローカルビット線LBLaをグループBLGaの選択ビット線BL1に接続する。これにより、ローカルビット線LBLaに蓄積された電荷が、グループBLGaから選択された選択ビット線BL1に供給される。従って、選択ビット線BL1の電圧は、ローカルビット線LBLaからの電荷(例えば、電子)によって一旦立ち下がる。尚、非選択ビット線は、ローカルビット線LBLa〜LBLcから切断されており、ハイレベル状態を維持する。
このとき、選択ワード線WLは既に立ち上がっているので、t2の直後のt3において、ローカルビット線LBLaに充電された電荷が選択ビット線BL1および選択ビット線BL1に接続された選択メモリセルMCに供給される。従って、選択メモリセルMCの抵抗素子Rに電流が流れることによって、選択ビット線BL1およびローカルビット線LBLaの電圧が次第に上昇する。これにより、選択ビット線BL1に接続された選択メモリセルMCがフォーミングされる。
次に、選択ワード線WLを立ち上げたまま、t4において、選択回路SEL1aが選択ビット線BL1をローカルビット線LBLaから電気的に切断する。
次に、t5において、選択回路SEL2aがグローバルビット線GBLaをローカルビット線LBLbに接続し、ローカルビット線LBLbをプリチャージする。ローカルビット線LBLbをプリチャージした状態で、選択回路SEL2aは、ローカルビット線LBLbをグローバルビット線GBLaから切断してローカルビット線LBLbを電気的に浮遊状態にする。
次に、t6において、選択回路SEL1bがローカルビット線LBLbをグループBLGbの選択ビット線BL2に接続する。これにより、ローカルビット線LBLbに蓄積された電荷が、グループBLGbから選択された選択ビット線BL2に供給される。従って、選択ビット線BL2の電圧は、ローカルビット線LBLbからの電荷(例えば、電子)によって一旦立ち下がる。
このとき、選択ワード線WLは、すでに立ち上がっているので、t6の直後のt7において、ローカルビット線LBLbに充電された電荷が選択ビット線BL2に接続された選択メモリセルMCに供給される。選択メモリセルMCの抵抗素子Rに電流が流れることによって、選択ビット線BL2およびローカルビット線LBLbの電圧が次第に上昇する。これにより、選択ビット線BL2に接続された選択メモリセルMCがフォーミングされる。
次に、選択ワード線WLを立ち上げたまま、t8において、選択回路SEL1bが選択ビット線BL2をローカルビット線LBLbから電気的に切断する。
次に、t9において、選択回路SEL2aがグローバルビット線GBLaをローカルビット線LBLcに接続し、ローカルビット線LBLcをプリチャージする。ローカルビット線LBLcをプリチャージした状態で、選択回路SEL2aは、ローカルビット線LBLcをグローバルビット線GBLaから切断してローカルビット線LBLcを電気的に浮遊状態にする。
次に、t10において、選択回路SEL1cがローカルビット線LBLcをグループBLGcの選択ビット線BL3に接続する。これにより、ローカルビット線LBLcに蓄積された電荷が、グループBLGcから選択された選択ビット線BL3に供給される。従って、選択ビット線BL3の電圧は、ローカルビット線LBLcからの電荷(例えば、電子)によって一旦立ち下がる。
このとき、選択ワード線WLは、すでに立ち上がっているので、t10の直後のt11において、ローカルビット線LBLcに充電された電荷が選択ビット線BL3に接続された選択メモリセルMCに供給される。選択メモリセルMCの抵抗素子Rに電流が流れることによって、選択ビット線BL3およびローカルビット線LBLcの電圧が次第に上昇する。これにより、選択ビット線BL3に接続された選択メモリセルMCがフォーミングされる。
次に、t10において、選択回路SEL1cがローカルビット線LBLcをグループBLGcの選択ビット線BL3に接続する。これにより、ローカルビット線LBLcに蓄積された電荷が、グループBLGcから選択された選択ビット線BL3に供給される。従って、選択ビット線BL3の電圧は、ローカルビット線LBLcからの電荷(例えば、電子)によって一旦立ち下がる。
このとき、選択ワード線WLは、すでに立ち上がっているので、t10の直後のt11において、ローカルビット線LBLcに充電された電荷が選択ビット線BL3に接続された選択メモリセルMCに供給される。選択メモリセルMCの抵抗素子Rに電流が流れることによって、選択ビット線BL3およびローカルビット線LBLcの電圧が次第に上昇する。これにより、選択ビット線BL3に接続された選択メモリセルMCがフォーミングされる。
その後、選択ワード線WLを立ち上げたまま、選択回路SEL1cが選択ビット線BL3をローカルビット線LBLcから電気的に切断する。同様に、選択ワード線WLを立ち上げたまま、他のメモリセルMCをフォーミング処理してよい。
尚、選択メモリセルMC1〜MC3の状態によって、選択メモリセルMC1〜MC3のフォーミング処理の時間(t2〜t3、t6〜t7、t10〜t11)は、それぞれ異なる場合がある。
尚、選択メモリセルMC1〜MC3の状態によって、選択メモリセルMC1〜MC3のフォーミング処理の時間(t2〜t3、t6〜t7、t10〜t11)は、それぞれ異なる場合がある。
このように、記憶装置100は、選択ワード線WLを立ち上げたまま、複数のビット線BLに接続された選択メモリセルMCを連続的にフォーミング処理してもよい。連続的にフォーミング処理するビット線BLの本数は、3本に限定せず、それより多くても、少なくてもよい。これにより、選択ワード線WLを立ち上げる時間が省略され、フォーミング処理の時間が短縮される。
尚、第5実施形態では、ローカルビット線LBLa〜LBLcと選択ビット線BL1〜BL3との間で電荷が再分配される。このため。ローカルビット線LBLa〜LBLcをプリチャージした電圧と選択ビット線BL1〜BL3を介して選択メモリセルMCに印加される電圧とは、若干相違する。しかし、ローカルビット線LBLa〜LBLcの各容量は、通常、各選択ビット線BL1〜BL3の容量よりも充分に大きいため、上記プリチャージ電圧と選択メモリセルMCへの印加電圧との電圧差は充分に小さい。
また、第5実施形態は、第2〜第4実施形態のいずれに適用してもよい。例えば、ローカルビット線LBLa〜LBLcおよびグローバルビット線GBLaにプリチャージされた電荷を用いて選択メモリセルMCをフォーミング処理してもよい。あるいは、ローカルビット線LBLa〜LBLcおよびキャパシタ素子CAPaCAPcにプリチャージされた電荷を用いて選択メモリセルMCをフォーミング処理してもよい。この場合、第5実施形態は、第2〜第4実施形態のいずれかの効果も得ることができる。また、ローカルビット線LBLa〜LBLcの容量にグローバルビット線GBLaおよび/またはキャパシタ素子CAPa〜CAPcの容量が付加されるので、上記プリチャージ電圧と選択メモリセルMCへの印加電圧との電圧差は、さらに小さくなり問題にならなくなる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
MCA メモリセルアレイ、WL ワード線、BL ビット線、10,20 制御回路、RD ロウデコーダ、WDRV ワード線ドライバ、ADBF アドレスバッファ、CD カラムデコーダ、BDRV ビット線ドライバ、SA センスアンプ、ADBF アドレスバッファ、PGBF ページバッファ、SEL1a〜SEL1c,SEL2a 選択回路、LBL ローカルビット線、GBL グローバルビット線、BLGa〜BLGc、ビット線グループ
Claims (9)
- 複数の第1配線と、
複数の第2配線と、
前記複数の第1配線と前記複数の第2配線との間に接続された複数のメモリセルと、
m(m≧2)本ずつの前記複数の第1配線のグループに対応して設けられた複数の第3配線と、
前記グループからそれぞれ任意の前記第1配線を選択し、該グループに対応する前記第3配線に接続する第1選択回路と、
前記複数の第3配線に対応して設けられた少なくとも1本の第4配線と、
前記複数の第3配線から任意の前記第3配線を選択し、選択された前記第3配線に前記第4配線を接続する第2選択回路と、
前記複数の第2配線から任意の前記第2配線を選択する第3選択回路と、
前記第4配線に電圧を印加する第1ドライバと、
前記第3選択回路に接続された第2ドライバと、を備え、
前記第1ドライバが、前記第4配線を介して少なくとも1つの前記グループから選択される前記第1配線に対応する前記第3配線を充電し、
前記第1および第2選択回路が、選択される前記第1配線および当該第1配線に対応する前記第3配線を電気的に浮遊状態とし、かつ、
前記第2ドライバが、選択される前記第2配線に電圧を印加する、半導体記憶装置。 - 前記第1選択回路は、前記第1配線とこの第1配線に対応する前記第3配線とを互いに接続し、
前記第2選択回路は、前記第4配線を前記第3配線から切断する、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1ドライバは、複数の前記グループから選択された複数の前記第1配線を、それぞれに対応する前記第3配線を介して充電し、
前記第1および第2選択回路は、選択された前記複数の第1配線およびそれぞれに対応する前記複数の第3配線を電気的に浮遊状態にする、
請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1ドライバが前記第3および第4配線を介して少なくとも1つの前記グループから選択された前記第1配線を充電し、
前記第1および第2選択回路は、前記第1配線と当該第1配線に対応する前記第3および第4配線とを互いに接続したまま電気的に浮遊状態とし、
前記第2ドライバは、選択された前記第2配線に電圧を印加する、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記複数の第3配線のそれぞれに対応して接続された複数の第1キャパシタ素子をさらに備えた、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
- 前記複数の第3配線と前記複数の第1キャパシタ素子との間にそれぞれ接続された複数の第1スイッチ素子をさらに備えた、請求項5に記載の半導体記憶装置。
- 複数の第1配線と、
複数の第2配線と、
前記複数の第1配線と前記複数の第2配線との間に接続された複数のメモリセルと、
m(m≧2)本ずつの前記複数の第1配線のグループに対応して設けられた複数の第3配線と、
前記グループからそれぞれ任意の前記第1配線を選択し、該グループに対応する前記第3配線に接続する第1選択回路と、
前記複数の第3配線に対応して設けられた少なくとも1本の第4配線と、
前記複数の第3配線から任意の前記第3配線を選択し、選択された前記第3配線に前記第4配線を接続する第2選択回路と、
前記複数の第2配線から任意の前記第2配線を選択する第3選択回路と、
前記第4配線に電圧を印加する第1ドライバと、
前記第3選択回路に接続された第2ドライバと、
前記複数の第3配線のそれぞれに対応して接続された複数の第1キャパシタ素子とを備えた、半導体記憶装置。 - 前記複数の第3配線と前記複数の第1キャパシタ素子との間にそれぞれ接続された複数の第1スイッチ素子をさらに備えた、請求項7に記載の半導体記憶装置。
- 読み出しまたは書き込み動作において、前記複数の第1スイッチ素子は前記複数の第1キャパシタ素子を前記複数の第3配線から電気的に切断する、
請求項8に記載の半導体記憶装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020039097A JP2021140851A (ja) | 2020-03-06 | 2020-03-06 | 半導体記憶装置 |
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-
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- 2020-12-15 US US17/122,063 patent/US11328770B2/en active Active
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