JP2021139339A - フランシス型水車用ランナ及びフランシス型水車 - Google Patents

フランシス型水車用ランナ及びフランシス型水車 Download PDF

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Abstract

【課題】羽根の出口端部及びその周辺部分のバンド側における応力集中を緩和できるフランシス型水車用ランナの提供。【解決手段】ランナ回転中心軸線Cと羽根13の出口端部15のバンド12側の端点15E2とを含む第1平面P1から、360°を羽根13の枚数の4倍の値で割ることで定まる角度だけ第1平面P1をランナ回転方向に移動させた位置に対応する第2平面P2までの範囲において、ランナ回転中心軸線Cを含み且つランナ回転中心軸線Cから放射状に延びる面で羽根13の各断面をとったとき、前記各断面における少なくとも一部の断面で、曲線状に連なる羽根13の中心線Cvとバンド12の流水面12fとの交点Xを通る、羽根13の中心線Cv上の接線T1と、交点Xを通るバンド12の流水面12f上の接線T2とが、羽根13の負圧面側で鋭角をなし、圧力面側では鈍角をなす。【選択図】図2

Description

本発明の実施の形態は、フランシス型水車用ランナ及びフランシス型水車に関する。
図7は一般的なフランシス型水車用ランナ100(以下、ランナ100)のランナ軸方向(以下、軸方向)に沿う断面図である。図7に示すランナ100は、水流によるランナ100の回転を水車主軸に伝えるべく水車主軸に結合される円盤状のクラウン11と、クラウン11から軸方向に離れて配置されクラウン11と向き合う円盤状のバンド12と、クラウン11とバンド12との間に固定される複数の羽根13とを有する。複数の羽根13は周方向に間隔を空けて円形状に並んでいる。
図7に示すランナ100を回転させる際には、水流が、径方向で外側に位置する羽根13の入口端部14からクラウン11とバンド12との間の空間に進入する。その後、水流は羽根13の圧力面に圧力エネルギーを付与した後、径方向で内側に位置する羽根13の出口端部15から下流側に向かう。このような運転時には、羽根13には水流からの荷重により曲げモーメント等の負荷がかかるため、羽根13は当該負荷に耐え得るように所定の厚さが必要となる。
上述のようなランナ100を備えるフランシス型水車の通常の運転の際には、出口端部15のバンド12側にかかる負荷よりもクラウン11側にかかる負荷のほうが大きいことが一般に知られており、これまで出口端部15とバンド12との結合部分の強度確保には多くの関心が集まっていなかった。そのため、出口端部15とバンド12との間の強度に関連する公知の技術は多いとは言い難いが、例えば、出口端部のバンド側の部分に上流側に向けて凹となる湾曲部を設ける等の構造がこれまでに提案されている。
特開2006−153011号公報
ところで、出口端部のバンド側近傍では、羽根の圧力面に作用する突発的な衝撃(以下、衝撃的荷重)が特に水車始動時において頻繁に生じ得る傾向がある。本件発明者らは、このことについて鋭意研究を通して知見した。しかしながら、このような衝撃的荷重に関する対策を講じた技術は、本件発明者らの調査ではこれまでに提案されていない。そのため、本件発明者らは上記衝撃的荷重を考慮し、出口端部とバンドとの間の結合部分周辺に十分な強度を確保する手法を見出すべく鋭意研究を行った。
図8は、図7に示したランナ100をクラウン側からランナ軸方向で見た図であり、説明の便宜のために互いに隣り合う3枚の羽根13のみが示されている。また、図9は、図8のIX−IX線に沿う羽根13の出口端部15近傍の部分の断面(放射断面)図である。なお、IX−IX線はランナ回転中心軸線C及び出口端部15のクラウン11側の端点15E1を通る直線である。
具体的に、本件発明者らは羽根の出口端部近傍の部分とバンドとの結合部分の形状に着目し、従来の一般的な構成における羽根13の出口端部15近傍の部分では、放射断面において、図9に示すように羽根13がバンド12の流水面からクラウン流水面に向けて斜めに立ち上がるような形状を有しており、この形状に起因して図9における範囲Rにおいて応力が過剰に集中し得ることを見出した。そして、上記衝撃的荷重が生じた際に、この応力集中箇所に起因して羽根13の損傷リスクが高まること見出した。
更に、これは、特に下式(1)で示される比速度Nsが、200以下となる場合に顕著であることを見出した。
Ns=n√p / H^5/4 …(1)
(Ns・・比速度(m-kw)、n・・定格回転数(min-1)、P・・水車定格出力(kW)、H・・水車定格有効落差(m))
詳しくは、図9において、符号T1は、曲線状に連なる羽根13の中心線Cvとバンド12の流水面との交点Xを通る、羽根13の中心線Cv上の接線を示している。符号T2は、交点Xを通るバンド12の流水面上の接線を示している。なお、羽根13の中心線Cvは、図9中の羽根13の板状部分(羽根本体)の断面においてクラウン11からバンド12にかけて描かれる内接円の中心を結んでなる線のことを意味する。
図9に示される一般的な構成では、接線T1と接線T2とが負圧面側(図中下側)で鈍角(角度Aco)をなし、圧力面側(上側)で鋭角をなしている。このような形状である場合、上記衝撃的荷重が羽根13の圧力面に生じた際に、羽根13がその流水面方向(中心線Cvに沿う方向)で荷重を均等に負担し難くなる。そして、羽根13における範囲R及びその近傍の部分での羽根厚み方向におけるせん断応力が大きくなることで、当該部分に集中する応力が過剰に大きくなる。その結果、範囲R及びその周辺に生じる応力集中箇所に起因して羽根13の損傷リスクが高まる。
本発明は以上の背景から創案されたものである。本発明が解決しようとする課題は、羽根の出口端部及びその周辺部分のバンド側における応力集中を緩和し、信頼性を向上できるフランシス型水車用ランナ及びフランシス型水車を提供することである。
一実施の形態にかかるフランシス型水車用ランナは、クラウン、バンド、及び前記クラウンと前記バンドとの間に設けられる複数の羽根を備えるフランシス型水車用ランナである。当該ランナでは、ランナ回転中心軸線と前記羽根の出口端部の前記バンド側の端点とを含む第1平面から、360°を前記羽根の枚数の4倍の値で割ることで定まる角度だけ前記第1平面を前記ランナ回転中心軸線を中心にランナ回転方向に回転移動させた位置に対応する第2平面までの範囲において、前記ランナ回転中心軸線を含み且つ前記ランナ回転中心軸線から放射状に延びる面で前記羽根の各断面をとったとき、前記各断面における少なくとも一部の断面で、曲線状に連なる前記羽根の中心線と前記バンドの流水面との交点を通る、前記羽根の中心線上の接線と、前記交点を通る前記バンドの流水面上の接線とが、前記羽根の負圧面側で鋭角をなし、圧力面側では鈍角をなす。
また、他の実施の形態にかかるフランシス型水車用ランナは、クラウン、バンド、及び前記クラウンと前記バンドとの間に設けられる複数の羽根を備えるフランシス型水車用ランナである。前記羽根は、圧力面及び負圧面のそれぞれにおける前記バンド側に、前記バンドに向けて厚さを次第に増加させて前記バンドに結合する付け根厚肉部を有している。当該ランナでは、ランナ回転中心軸線と前記羽根の出口端部の前記バンド側の端点とを含む第1平面から、360°を前記羽根の枚数の4倍の値で割ることで定まる角度だけ前記第1平面を前記ランナ回転中心軸線を中心にランナ回転方向に回転移動させた位置に対応する第2平面までの範囲において、前記ランナ回転中心軸線を含み且つ前記ランナ回転中心軸線から放射状に延びる面で前記羽根の各断面をとり、且つ前記圧力面側及び前記負圧面側の前記付け根厚肉部に内接する複数の内接円の中心を結んでなる曲線状の付け根厚肉部中心線を前記各断面で描いたとき、前記各断面における少なくとも一部の断面で、前記付け根厚肉部中心線と前記バンドの流水面との交点を通る、前記付け根厚肉部中心線上の接線と、前記交点を通る前記バンドの流水面上の接線とが、前記負圧面側で鋭角をなし、前記圧力面側では鈍角をなす。
また、他の実施の形態にかかるフランシス型水車用ランナは、クラウン、バンド、及び前記クラウンと前記バンドとの間に設けられる複数の羽根を備えるフランシス型水車用ランナである。当該ランナでは、前記羽根の出口端部の前記クラウン側の端点と、当該出口端部の前記クラウン側の端点を除く前記出口端部におけるランナ回転方向での端点とを通る直線から翼弦長方向で前記羽根の入口端部までの羽根長さに対して前記直線から5%までの範囲において、
前記出口端部の前記クラウン側の端点から前記入口端部の前記クラウン側の端点までの前記羽根のクラウン側縁部の距離に対する、前記出口端部の前記クラウン側の端点から前記クラウン側縁部上に前記5%までの範囲で設定される参照点までの距離の割合と、前記直線と前記バンドの流水面とが交差する位置に定められる基準点から前記入口端部の前記バンド側の端点までの前記羽根のバンド側縁部の距離に対する、前記基準点から前記バンド側縁部上に前記5%までの範囲で設定される参照点までの距離の割合と、が同じになる前記参照点同士を通る直線を含み且つランナ軸方向に延びる面で前記羽根の各断面をとったとき、
前記各断面における少なくとも一部の断面で、曲線状に連なる前記羽根の中心線と前記バンドの流水面との交点を通る、前記羽根の中心線上の接線と、前記交点を通る前記バンドの流水面上の接線とが、前記羽根の負圧面側で鋭角をなし、圧力面側では鈍角をなす。
また、他の実施の形態にかかるフランシス型水車用ランナは、クラウン、バンド、及び前記クラウンと前記バンドとの間に設けられる複数の羽根を備えるフランシス型水車用ランナである。前記羽根は、圧力面及び負圧面のそれぞれにおける前記バンド側に、前記バンドに向けて厚さを次第に増加させて前記バンドに結合する付け根厚肉部を有している。
当該ランナでは、前記羽根の出口端部の前記クラウン側の端点と、当該出口端部の前記クラウン側の端点を除く前記出口端部におけるランナ回転方向での端点とを通る直線から翼弦長方向で前記羽根の入口端部までの羽根長さに対して前記直線から5%までの範囲において、
前記出口端部の前記クラウン側の端点から前記入口端部の前記クラウン側の端点までの前記羽根のクラウン側縁部の距離に対する、前記出口端部の前記クラウン側の端点から前記クラウン側縁部上に前記5%までの範囲で設定される参照点までの距離の割合と、前記直線と前記バンドの流水面とが交差する位置に定められる基準点から前記入口端部の前記バンド側の端点までの前記羽根のバンド側縁部の距離に対する、前記基準点から前記バンド側縁部上に前記5%までの範囲で設定される参照点までの距離の割合と、が同じになる前記参照点同士を通る直線を含み且つランナ軸方向に延びる面で前記羽根の各断面をとり、且つ前記圧力面側及び前記負圧面側の前記付け根厚肉部に内接する複数の内接円の中心を結んでなる曲線状の付け根厚肉部中心線を前記各断面で描いたとき、
前記各断面における少なくとも一部の断面で、前記付け根厚肉部中心線と前記バンドの流水面との交点を通る、前記付け根厚肉部中心線上の接線と、前記交点を通る前記バンドの流水面上の接線とが、前記負圧面側で鋭角をなし、前記圧力面側では鈍角をなす。
また、一実施の形態にかかるフランシス型水車は、前記いずれかのフランシス型水車用ランナを備える。
本発明によれば、羽根の出口端部及びその周辺部分のバンド側における応力集中を緩和し、信頼性を向上できる。
第1の実施の形態にかかるフランシス水車のランナ軸方向に沿う断面図である。 図1の矢印IIの方向で見たフランシス水車のランナの図である。 図2のIIIA−IIIA線に沿うランナの羽根の出口端部近傍の部分の断面図である。 図3Aの拡大図である。 図2のIIIA−IIIA線に沿う断面図に対応する、第2の実施の形態にかかるフランシス水車のランナの羽根の出口端部近傍の部分の断面図である。 図4Aの拡大図である。 図1の矢印IIの方向に対応する方向で見た、第3の実施の形態にかかるフランシス水車のランナの図である。 図5AのVB−VB線に沿うランナの羽根の出口端部近傍の部分の断面図である。 図5AのVB−VB線に沿う断面に対応する、第4の実施の形態にかかるフランシス水車のランナの羽根の出口端部近傍の部分の断面図である。 一般的なフランシス型水車用ランナのランナ軸方向に沿う断面図である。 図7に示すフランシス型水車用ランナを下流側からランナ軸方向で見た図である。 図8のIX−IX線に沿う羽根の出口端部近傍の部分の断面図である。
以下、添付の図面を参照して各実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態の構成部分のうちの図7乃至9を用いて説明した一般的なフランシス型水車用ランナ100の構成部分と同一のものには、同一の符号が付されている。
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態にかかるフランシス型水車の一形態であるフランシス水車1のランナ軸方向に沿う断面図である。なお、フランシス型水車とは本明細書においてフランシス水車又はフランシス型ポンプ水車のことを意味する。
図1に示すフランシス水車1は、クラウン11、バンド12、クラウン11とバンド12との間に設けられる複数の羽根13を有するフランシス型水車用ランナ10(以下、ランナ10)を備える。なお、図1においてはフランシス水車1の構成部材である水車主軸2と吸出し管3とが二点鎖線で示されている。
ランナ10には図示しないケーシングからの水流が矢印Aの方向に沿って進入し、ランナ10はこの水流によってランナ回転中心軸線Cを中心に回転する。以下の説明においては、単に軸方向と言う場合、その方向はランナ軸方向のことを意味し、ランナ回転中心軸線C上を延びる方向又はランナ回転中心軸線Cに平行な方向を意味する。また、単に径方向と言う場合、その方向は、ランナ回転中心軸線Cに直交するいずれかの方向を意味する。また、周方向と言う場合、その方向は、ランナ回転中心軸線Cを中心とするランナ10の回転方向に沿う方向を意味する。
クラウン11は、ランナ10の回転を水車主軸2に伝えるべく水車主軸2に結合される円盤状の部材であり、バンド12は、クラウン11から軸方向に離れて配置されクラウン11と向き合う円盤状の部材である。正確には、バンド12は中空の円盤状であり、また吸出し管3側(水車運転時の水流の流れ方向で下流側)に向けて先細りとなる筒状をなすとも言える。複数の羽根13は周方向に間隔を空けて円形状に並んでおり、本実施の形態ではバンド12が吸出し管3側に向けて先細りとなる筒状であることで、各羽根13は、径方向で外側に位置する入口端部14と、入口端部14よりも径方向で内側に位置する出口端部15とを有する。なお、図1においては出口端部15の外観が示されている。本実施の形態における羽根13の出口端部15は、図7に示したものに比べ、下流側にU字状にはっきりと凹むような形状になっている。
図2は図1の矢印IIの方向で見たランナ10の図、すなわちランナ10をクラウン11側から軸方向で見た図である。図2では、説明の便宜のために互いに隣り合う3枚の羽根13のみが示されている。
図2において、符号Lcは、ランナ回転中心軸線Cと出口端部15のバンド12側の端点15E2とを通る放射方向基準直線を示している。また、図2におけるIIIA−IIIA線は、360°を羽根13の枚数の4倍の値で割ることで定まる角度αだけ、放射方向基準直線Lcをランナ回転方向に移動させた位置における直線を示している。ここで本実施の形態では、ランナ回転中心軸線Cを含み放射方向基準直線を含む面のことを、言い換えると、ランナ回転中心軸線Cと羽根13の出口端部15のバンド12側の端点15E2とを含む面のことを、第1平面P1と定義する。また、第1平面P1をランナ回転中心軸線Cを中心に角度αだけランナ回転方向に回転移動させた位置に対応する面のことを、第2平面P2と定義する。第1平面P1と第2平面P2とは角度αをなすことになる。なお、羽根13の枚数は例えば12〜24枚であり、本実施の形態では一例として16枚である。この場合、角度αは5.625度となる。
また、図3Aは、図2のIIIA−IIIA線に沿うランナ10の羽根13の出口端部15近傍の部分の断面図であり、図3Bは図3Aの拡大図である。図3Aは、IIIA−IIIA線に沿って且つ軸方向に延びる面での断面図であり、以下においては、このようなランナ回転中心軸線Cから放射状に延び且つランナ軸方向に延びる面で切断した際の断面のことを放射断面と呼ぶ場合がある。
図3A及び図3Bに示すように、羽根13は、クラウン11からバンド12にわたって概ね厚さが一定となる板状の羽根本体13Bと、付け根厚肉部16P,16Nとで構成されている。付け根厚肉部16Pは、圧力面13Pのバンド12側に形成され、バンド12に向けて厚さを次第に増加させてバンド12に結合する部分であり、付け根厚肉部16Nは、負圧面13Nのバンド12側に形成され、バンド12に向けて厚さを次第に増加させてバンド12に結合する部分である。各付け根厚肉部16P,16Nは入口端部14から出口端部15にかけて長尺に延びている。
ここで本実施の形態の形態においては、図2に示す第1平面P1からランナ回転中心軸線Cを中心にランナ回転方向で角度αまで、すなわち第2平面P2までの範囲において、ランナ回転中心軸線Cを含み且つランナ回転中心軸線Cから放射状に延びる無数の面で羽根13の各断面(各放射断面)をとったとき、この各断面における少なくとも一部の断面で、図3A及び図3Bに示すように、曲線状に連なる羽根13の中心線Cvとバンド12の流水面12fとの交点Xを通る、羽根13の中心線Cv上の接線T1と、交点Xを通るバンド12の流水面12f上の接線T2とが、羽根13の負圧面13N側で鋭角(角度Apr)をなし、圧力面13P側では鈍角をなす。なお、羽根13の中心線Cvとは、羽根13の板状部分である羽根本体13Bの断面においてクラウン11からバンド12にかけて描かれる内接円の中心を結んだ線のことを意味する。
本実施の形態では、少なくともIIIA−IIIA線に沿う断面で、接線T1と接線T2とが羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなすが、より詳しくは、第1平面P1から第2平面P2までの範囲の各放射断面の全てにおいて、接線T1と接線T2及びこれらに対応する各接線が、羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなしている。ただし、第1平面P1から第2平面P2αまでの範囲の各放射断面の一部において、接線T1と接線T2に対応する一つ又は複数の接線の組が羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなしていてもよい。
上述したように、第1平面P1からランナ回転方向で第2平面P2までの範囲の各放射断面の全てにおいて、接線T1と接線T2及びこれらに対応する各接線が、羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなす場合、羽根13とバンド12との結合部分は、図1と図7とを対比して明らかなように図7の一般的な構成に対して大きく異なった形状をなすようになる。なお、羽根13とバンド12との結合部分の断面を検証する際には、例えばランナを切断して検証してもよいし、ランナの設計データを用いて断面形状を検証してもよいし、3Dスキャナによりランナの形状を特定し、当該特定したデータを用いて断面形状を検証してもよい。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
フランシス水車1では、水流が羽根13の入口端部14からクラウン11とバンド12との間の空間に進入し、羽根13の圧力面に圧力エネルギーを付与することでランナ10が回転する。このような運転の際、羽根13には水流からの荷重により曲げモーメント等の負荷がかかり、また突発的な荷重(衝撃的荷重)による曲げモーメントが羽根13にかかる場合もある。
ここで本実施の形態では、図3Aに示すように放射方向基準直線Lcからランナ回転方向で角度αまでの範囲において、ランナ回転中心軸線Cから放射状に延び且つランナ軸方向に延びる面で羽根13の各断面(各放射断面)をとったとき、この各断面における少なくとも一部の断面で、図3A及び図3Bに示すように接線T1と接線T2とが、羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなす。
このような形状である場合、例えば出口端部15付近で衝撃的荷重が羽根13の圧力面13Pに生じた際に、羽根13がその流水面方向(中心線Cvに沿う方向)で引っ張られるように変形し得ることで、羽根13がその流水面方向で衝撃的荷重の一部の荷重を負担することが可能となる。これにより、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側での羽根厚み方向におけるせん断応力が過剰に大きくなることを回避できる。
したがって、本実施の形態によれば羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側における応力集中を緩和できる。なお、本実施の形態に係る形状は、羽根13の出口端部15付近で衝撃的荷重が生じた際に、放射断面に含まれる線上で羽根13の圧力面13Pが受ける負荷(荷重)のバンド12からクラウン11にわたる積分値が顕著に大きくなる条件下において、特に有効である。すなわち、この条件下において、出口端部15とバンド12との間の結合部分周辺における強度を特に有効に確保することができる。
また、上述した下式(1)で示される比速度Nsが200以下となる場合に、衝撃的荷重が多く発生する傾向がある。そのため、本実施の形態(以下の実施の形態)に係る羽根形状を有するフランシス型水車は、比速度Nsが200以下となる場合に特に有効に機能する。
Ns=n√p / H^5/4 …(1)
(Ns・・比速度(m-kw)、n・・定格回転数(min-1)、P・・水車定格出力(kW)、H・・水車定格有効落差(m))
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について図4A及び図4Bを参照しつつ説明する。第2の実施の形態における構成部分のうちの第1の実施の形態の構成部分と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図4Aは、図2のIIIA−IIIA線に沿う断面図に対応する、第2の実施の形態にかかるフランシス型水車用のランナの羽根13の出口端部15近傍の部分の断面図である。また、図4Bは図4Aの拡大図である。
本実施の形態では、図2に示した第1平面P1から、360°を羽根13の枚数の4倍の値で割ることで定まる角度αだけ第1平面P1をランナ回転中心軸線Cを中心にランナ回転方向に回転移動させた位置に対応する第2平面P2までの範囲(図2参照)において、第1の実施の形態と同様にランナ回転中心軸線Cから放射状に延び且つランナ軸方向に延びる面で羽根13の各断面(各放射断面)をとり、且つ圧力面13P側及び負圧面13N側の付け根厚肉部16P,16Nに内接する複数の内接円(図4B参照)の中心を結んでなる曲線状の付け根厚肉部中心線Cfを各断面で描いたとき、前記各断面における少なくとも一部の断面で、図4A及び図4Bに示すように付け根厚肉部中心線Crとバンド12の流水面12fとの交点Yを通る、付け根厚肉部中心線Cr上の接線T3と、交点Yを通るバンドの流水面12f上の接線T4とが、羽根13の負圧面13N側で鋭角(Apr’)をなし、圧力面13P側では鈍角をなしている。
詳しくは、第1平面P1から第2平面P2までの範囲の各放射断面の全てにおいて、接線T3と接線T4及びこれらに対応する各接線が、羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなす。ただし、第1平面P1からランナ回転方向に第2平面P2までの範囲の各放射断面の一部において、接線T3と接線T4に対応する一つ又は複数の接線の組が羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなしていてもよい。
本実施の形態においても、例えば出口端部15付近で衝撃的荷重が羽根13の圧力面13Pに生じた際に、羽根13がその流水面方向(中心線Cvに沿う方向)で引っ張られるように変形し得ることで、羽根13がその流水面方向で衝撃的荷重の一部の荷重を負担することが可能となる。これにより、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側での羽根厚み方向におけるせん断応力が過剰に大きくなることを回避できる。
したがって、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側における応力集中を緩和できる。なお、本実施の形態に係る形状も、羽根13の出口端部15付近で衝撃的荷重が生じた際に、放射断面に含まれる線上で羽根13の圧力面13Pが受ける負荷(荷重)のバンド12からクラウン11にわたる積分値が顕著に大きくなる条件下において、特に有効である。
ここで、衝撃的荷重が生じた際、放射断面に含まれる線上で羽根13の圧力面13Pが受ける負荷(荷重)のバンド12からクラウン11にわたる積分値が顕著に大きくなるという上述の条件下では、第2の実施の形態で規定した接線T3と接線T4との関係と、第1の実施の形態で規定した接線T1と接線T2との関係とが同時に成り立つことが好ましい。この場合、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側における応力集中を効果的に緩和できる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について図5A及び図5Bを参照しつつ説明する。第3の実施の形態における構成部分のうちの第1及び第2の実施の形態の構成部分と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図5Aは、図1の矢印IIの方向に対応する方向で見た、第3の実施の形態にかかるフランシス水車のランナ10の図である。また、図5Bは、図5AのVB−VB線に沿うランナ10の羽根13の出口端部15近傍の部分の断面図である。
図5Aにおいて、符号Ldは、羽根13の出口端部15のクラウン11側の端点15E1と、この端点15E1を除く出口端部15におけるランナ回転方向での端点15E2’とを通る直線(以下、出口端部基準直線)を示す。端点15E2’は、出口端部15のバンド12との接続点よりもランナ回転方向前側(上流側)に位置している。ただし、出口端部15のバンド12との接続点が、出口端部15のクラウン11側の端点15E1を除いて考えた場合に、ランナ回転方向で最も前側(上流側)に位置する場合は、この接続点が端点15E2’に対応することになる。また、符号βは、出口端部基準直線Ldから翼弦長方向で羽根13の入口端部14までの羽根長さに対して出口端部基準直線Ldから5%までの範囲を示す。範囲βは、出口端部基準直線Ldと図5におけるVB−VB線とで定められる。
本実施の形態では、上記範囲βにおいて、出口端部15のクラウン11側の端点15E1から入口端部14のクラウン11側の端点14E1までの羽根13のクラウン側縁部13cの距離Dcに対する、出口端部15のクラウン11側の端点15E1から、クラウン側縁部13c上に上記範囲β内で設定される参照点R1までの距離DR1の割合と、出口端部基準直線Ldとバンド12の流水面12f(或いは、羽根13のバンド側縁部13b)とが交差する位置に定められる基準点Zから入口端部14のバンド12側の端点14E2までの羽根13のバンド側縁部13bの距離Dbに対する、基準点Zから、バンド側縁部13b上に上記範囲β内で設定される参照点R2までの距離DR2の割合と、が同じになる参照点R1,R2同士を通る直線を含み且つランナ軸方向に延びる無数の面で羽根13の各断面をとったとき、各断面における少なくとも一部の断面で、図5Bに示すように、曲線状に連なる羽根の中心線Cvとバンド12の流水面12fとの交点Xを通る、羽根13の中心線Cv上の接線T1と、交点Xを通るバンド12の流水面12f上の接線T2とが、羽根13の負圧面13N側で鋭角(角度Apr’’)をなし、圧力面13P側では鈍角をなす。
図5Aでは一例として参照点R1,R2がVB−VB線上に位置しており、本実施の形態では、少なくともVB−VB線を含み且つランナ軸方向に延びる面での羽根13の断面で、接線T1と接線T2とが羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなすが、より詳しくは、範囲βの全域における各参照点R1,R2での各断面の全てにおいて、接線T1と接線T2及びこれらに対応する各接線が、羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなす。ただし、範囲βの全域における各参照点R1,R2での各断面の一部において、接線T1と接線T2に対応する一つ又は複数の接線の組が羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなしていてもよい。
本実施の形態においても、例えば出口端部15付近で衝撃的荷重が羽根13の圧力面13Pに生じた際に、羽根13がその流水面方向(中心線Cvに沿う方向)で引っ張られるように変形し得ることで、羽根13がその流水面方向で衝撃的荷重の一部の荷重を負担することが可能となる。これにより、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側での羽根厚み方向におけるせん断応力が過剰に大きくなることを回避できる。
したがって、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側における応力集中を緩和できる。なお、本実施の形態に係る形状は、羽根13の出口端部15付近で衝撃的荷重が生じた際に、例えば出口端部基準直線Ld上で羽根13の圧力面13Pが受ける負荷(荷重)のバンド12からクラウン11にわたる積分値が顕著に大きくなる条件下において、特に有効である。すなわち、この条件下において、出口端部15とバンド12との間の結合部分周辺における強度を特に有効に確保することができる。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について図6を参照しつつ説明する。第4の実施の形態における構成部分のうちの第1乃至第3の実施の形態の構成部分と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図6は、図5AのVB−VB線に沿う断面に対応する、第4の実施の形態にかかるフランシス水車のランナの羽根13の出口端部15近傍の部分の断面図である。
図5Aも参照し、本実施の形態では、第3の実施の形態で説明した範囲βにおいて、出口端部15のクラウン11側の端点15E1から入口端部14のクラウン11側の端点14E1までの羽根13のクラウン側縁部13cの距離Dcに対する、出口端部15のクラウン11側の端点15E1からクラウン側縁部13c上に上記範囲β内で設定される参照点R1までの距離DR1の割合と、出口端部基準直線Ldとバンド12の流水面12f(或いは、羽根13のバンド側縁部13b)との基準点Zから入口端部14のバンド12側の端点14E2までの羽根13のバンド側縁部13bの距離Dbに対する、基準点Zから、バンド側縁部13b上に上記範囲β内で設定される参照点R2までの距離DR2の割合と、が同じになる参照点R1,R2同士を通る直線を含み且つランナ軸方向に延びる無数の面で羽根13の各断面をとり、且つ圧力面13P側及び負圧面13N側の付け根厚肉部16P,16Nに内接する複数の内接円の中心を結んでなる曲線状の付け根厚肉部中心線Crを描いたとき、各断面における少なくとも一部の断面で、図6に示すように付け根厚肉部中心線Crとバンド12の流水面12fとの交点Yを通る、付け根厚肉部中心線Cr上の接線T3と、交点Yを通るバンド12の流水面12f上の接線T4とが、羽根13の負圧面13N側で鋭角(角度Apr’’’)をなし、圧力面13P側では鈍角をなす。
詳しくは、範囲βの全域における各参照点R1,R2での各断面の全てにおいて、接線T3と接線T4及びこれらに対応する各接線が、羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなす。ただし、範囲βの全域における各参照点R1,R2での各断面の一部において、接線T3と接線T4に対応する一つ又は複数の接線の組が羽根13の負圧面13N側で鋭角をなし、圧力面13P側では鈍角をなしていてもよい。
本実施の形態においても、例えば出口端部15付近で衝撃的荷重が羽根13の圧力面13Pに生じた際に、羽根13がその流水面方向(中心線Cvに沿う方向)で引っ張られるように変形し得ることで、羽根13がその流水面方向で衝撃的荷重の一部の荷重を負担することが可能となる。これにより、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側での羽根厚み方向におけるせん断応力が過剰に大きくなることを回避できる。
したがって、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側における応力集中を緩和できる。なお、本実施の形態に係る形状も、羽根13の出口端部15付近で衝撃的荷重が生じた際に、例えば出口端部基準直線Ld上で羽根13の圧力面13Pが受ける負荷(荷重)のバンド12からクラウン11にわたる積分値が顕著に大きくなる条件下において、特に有効である。
ここで、衝撃的荷重が生じた際、出口端部基準直線Ld上で羽根13の圧力面13Pが受ける負荷(荷重)のバンド12からクラウン11にわたる積分値が顕著に大きくなるという上述の条件下では、第4の実施の形態で規定した接線T3と接線T4との関係と、第3の実施の形態で規定した接線T1と接線T2との関係とが同時に成り立つことが好ましい。この場合、羽根13の出口端部15及びその周辺部分のバンド12側における応力集中を効果的に緩和できる。
以上、各実施の形態を説明したが、上記の各実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述の実施の形態及びその他の変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば上述の各実施の形態ではフランシス水車を説明したが、フランシス型ポンプ水車に上述の各実施の形態で説明したランナ10が設けられてもよい。また、例えば図2に示すように、本実施の形態では羽根13の出口端部15が下流側に向けて凸の湾曲状でバンド12側に上流側に向けて凹となる湾曲部が形成されるが、出口端部15の形状は特に限定されるものではなく、例えば直線状等であってもよい。
1…フランシス水車、2…水車主軸、3…吸出し管、10…フランシス型水車用ランナ、11…クラウン、12…バンド、12f…流水面、13…羽根、13b…バンド側縁部、13c…クラウン側縁部、13P…圧力面、13N…負圧面、14…入口端部、14E1…入口端部のクラウン側の端点、14E2…入口端部のバンド側の端点、15…出口端部、15E1…出口端部のクラウン側の端点、15E2…出口端部のランナ回転方向での端点、16P…付け根厚肉部、16N…付け根厚肉部、100…フランシス型水車用ランナ、Lc…放射方向基準直線、Ld…出口端部基準直線、Cv…羽根の中心線、Cr…付け根厚肉部中心線、R1,R2…参照点、X…交点、Y…交点、Z…基準点、T1…羽根の中心線上の接線、T2…バンド流水面上の接線、P1…第1平面、P2…第2平面

Claims (10)

  1. クラウン、バンド、及び前記クラウンと前記バンドとの間に設けられる複数の羽根を備えるフランシス型水車用ランナであって、
    ランナ回転中心軸線と前記羽根の出口端部の前記バンド側の端点とを含む第1平面から、360°を前記羽根の枚数の4倍の値で割ることで定まる角度だけ前記第1平面を前記ランナ回転中心軸線を中心にランナ回転方向に回転移動させた位置に対応する第2平面までの範囲において、前記ランナ回転中心軸線を含み且つ前記ランナ回転中心軸線から放射状に延びる面で前記羽根の各断面をとったとき、
    前記各断面における少なくとも一部の断面で、曲線状に連なる前記羽根の中心線と前記バンドの流水面との交点を通る、前記羽根の中心線上の接線と、前記交点を通る前記バンドの流水面上の接線とが、前記羽根の負圧面側で鋭角をなし、圧力面側では鈍角をなす、フランシス型水車用ランナ。
  2. 前記各断面の全てにおいて、前記羽根の中心線上の前記接線と、前記バンドの流水面上の前記接線とが、前記負圧面側で鋭角をなし、前記圧力面側で鈍角をなす、請求項1に記載のフランシス型水車用ランナ。
  3. クラウン、バンド、及び前記クラウンと前記バンドとの間に設けられる複数の羽根を備えるフランシス型水車用ランナであって、
    前記羽根は、圧力面及び負圧面のそれぞれにおける前記バンド側に、前記バンドに向けて厚さを次第に増加させて前記バンドに結合する付け根厚肉部を有しており、
    ランナ回転中心軸線と前記羽根の出口端部の前記バンド側の端点とを含む第1平面から、360°を前記羽根の枚数の4倍の値で割ることで定まる角度だけ前記第1平面を前記ランナ回転中心軸線を中心にランナ回転方向に回転移動させた位置に対応する第2平面までの範囲において、前記ランナ回転中心軸線を含み且つ前記ランナ回転中心軸線から放射状に延びる面で前記羽根の各断面をとり、且つ前記圧力面側及び前記負圧面側の前記付け根厚肉部に内接する複数の内接円の中心を結んでなる曲線状の付け根厚肉部中心線を前記各断面で描いたとき、
    前記各断面における少なくとも一部の断面で、前記付け根厚肉部中心線と前記バンドの流水面との交点を通る、前記付け根厚肉部中心線上の接線と、前記交点を通る前記バンドの流水面上の接線とが、前記負圧面側で鋭角をなし、前記圧力面側では鈍角をなす、フランシス型水車用ランナ。
  4. 前記各断面の全てにおいて、前記付け根厚肉部中心線上の前記接線と、前記バンドの流水面上の前記接線とが、前記負圧面側で鋭角をなし、前記圧力面側で鈍角をなす、請求項3に記載のフランシス型水車用ランナ。
  5. クラウン、バンド、及び前記クラウンと前記バンドとの間に設けられる複数の羽根を備えるフランシス型水車用ランナであって、
    前記羽根の出口端部の前記クラウン側の端点と、当該出口端部の前記クラウン側の端点を除く前記出口端部におけるランナ回転方向での端点とを通る直線から翼弦長方向で前記羽根の入口端部までの羽根長さに対して前記直線から5%までの範囲において、
    前記出口端部の前記クラウン側の端点から前記入口端部の前記クラウン側の端点までの前記羽根のクラウン側縁部の距離に対する、前記出口端部の前記クラウン側の端点から前記クラウン側縁部上に前記5%までの範囲で設定される参照点までの距離の割合と、前記直線と前記バンドの流水面とが交差する位置に定められる基準点から前記入口端部の前記バンド側の端点までの前記羽根のバンド側縁部の距離に対する、前記基準点から前記バンド側縁部上に前記5%までの範囲で設定される参照点までの距離の割合と、が同じになる前記参照点同士を通る直線を含み且つランナ軸方向に延びる面で前記羽根の各断面をとったとき、
    前記各断面における少なくとも一部の断面で、曲線状に連なる前記羽根の中心線と前記バンドの流水面との交点を通る、前記羽根の中心線上の接線と、前記交点を通る前記バンドの流水面上の接線とが、前記羽根の負圧面側で鋭角をなし、圧力面側では鈍角をなす、フランシス型水車用ランナ。
  6. 前記各断面の全てにおいて、前記羽根の中心線上の前記接線と、前記バンドの流水面上の前記接線とが、前記負圧面側で鋭角をなし、前記圧力面側で鈍角をなす、請求項5に記載のフランシス型水車用ランナ。
  7. クラウン、バンド、及び前記クラウンと前記バンドとの間に設けられる複数の羽根を備えるフランシス型水車用ランナであって、
    前記羽根は、圧力面及び負圧面のそれぞれにおける前記バンド側に、前記バンドに向けて厚さを次第に増加させて前記バンドに結合する付け根厚肉部を有しており、
    前記羽根の出口端部の前記クラウン側の端点と、当該出口端部の前記クラウン側の端点を除く前記出口端部におけるランナ回転方向での端点とを通る直線から翼弦長方向で前記羽根の入口端部までの羽根長さに対して前記直線から5%までの範囲において、
    前記出口端部の前記クラウン側の端点から前記入口端部の前記クラウン側の端点までの前記羽根のクラウン側縁部の距離に対する、前記出口端部の前記クラウン側の端点から前記クラウン側縁部上に前記5%までの範囲で設定される参照点までの距離の割合と、前記直線と前記バンドの流水面とが交差する位置に定められる基準点から前記入口端部の前記バンド側の端点までの前記羽根のバンド側縁部の距離に対する、前記基準点から前記バンド側縁部上に前記5%までの範囲で設定される参照点までの距離の割合と、が同じになる前記参照点同士を通る直線を含み且つランナ軸方向に延びる面で前記羽根の各断面をとり、且つ前記圧力面側及び前記負圧面側の前記付け根厚肉部に内接する複数の内接円の中心を結んでなる曲線状の付け根厚肉部中心線を前記各断面で描いたとき、
    前記各断面における少なくとも一部の断面で、前記付け根厚肉部中心線と前記バンドの流水面との交点を通る、前記付け根厚肉部中心線上の接線と、前記交点を通る前記バンドの流水面上の接線とが、前記負圧面側で鋭角をなし、前記圧力面側では鈍角をなす、フランシス型水車用ランナ。
  8. 前記各断面の全てにおいて、前記付け根厚肉部中心線上の前記接線と、前記バンドの流水面上の前記接線とが、前記負圧面側で鋭角をなし、前記圧力面側で鈍角をなす、請求項7に記載のフランシス型水車用ランナ。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のフランシス型水車用ランナを備える、フランシス型水車。
  10. 比速度Nsが200以下である、請求項9に記載のフランシス型水車。
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