JP2014141903A - 水車またはポンプ水車のランナおよびその製造方法 - Google Patents

水車またはポンプ水車のランナおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接により組み立てられる水車またはポンプ水車のランナにおいて、溶接の健全性を損なうことなく、製作裕度内及び組立裕度内での構成部品間の位置調整を容易に行うことができるようにすること。
【解決手段】実施形態によれば、クラウン(2)及びバンド(3)の少なくとも一方に、ランナ羽根(4)の付根R部を含んだランナ羽根端部を構成するスタブ(4a,4c)が一体的に設けられる。ランナ羽根のうちの前記ランナ羽根端部を除くランナ羽根部(4b)をクラウン及びバンドと別に製作して、当該ランナ羽根部を前記スタブに溶接する。互いに溶接されるスタブ及びランナ羽根部として、スタブ及びランナ羽根部のうちのいずれか一方の端部の厚さが他方の端部の厚さより大きくされ、かつ、他方の端面に開先を設けたものを用いる。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、別々に製作されたクラウン、バンド及び複数の羽根を溶接することにより組み立てられた、フランシス型の水車またはポンプ水車に用いられる溶接ランナ及びその製造方法に関する。
フランシス型の水車またはポンプ水車の溶接ランナにおいては、従来から、高応力部位が溶接継手部と一致しないような方策がとられている。例えば、クラウン及びバンドと羽根との接続部である羽根付根R部には高応力が発生するので、当該羽根付根R部が溶接部と一致しないように、クラウンまたはバンドに当該クラウンまたはバンドと一体鋳造した羽根付根R部分を含むスタブを設け、このスタブと羽根部(クラウンまたはバンドと別体に形成された羽根付根R部分を含まない羽根の中央側部分を成す部品)とを溶接するようにしている。
スタブを設けると、溶接時のクラウン及びバンドに対する羽根部の位置調整範囲が狭くなる。製作裕度内誤差、組立裕度内誤差及び溶接条件を考慮した形状設計及び製法の改善が望まれている。
特開2005−146934号公報
本発明は、溶接により組み立てられる水車またはポンプ水車のランナにおいて、溶接の健全性を損なうことなく、製作裕度内及び組立裕度内での構成部品間の位置調整を容易に行うことができるようにすることを目的とするものである。
各実施形態によれば、クラウンと、バンドと、前記クラウンと前記バンドとの間に設けられた複数のランナ羽根を有するフランシス型の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法が提供される。この製造方法は、前記クラウン及び前記バンドをそれぞれ別々に製作することと、前記クラウン及び前記バンドを製作するにあたって、前記クラウン及び前記バンドの少なくとも一方に前記ランナ羽根の付根R部を含んだランナ羽根端部を構成するスタブを一体的に設けることと、前記ランナ羽根のうちの前記ランナ羽根端部を除くランナ羽根部を前記クラウン及び前記バンドと別に製作して、当該ランナ羽根部を前記スタブに溶接することと、を含んでいる。
一つの実施形態においては、互いに溶接される前記スタブ及び前記ランナ羽根部として、前記スタブ及び前記ランナ羽根部のうちのいずれか一方の端部の厚さが他方の端部の厚さより大きくされ、かつ、前記スタブ及び前記ランナ羽根部のうちの前記他方の端面に開先を設けたものが用いられる。
他の一つの実施形態においては、前記ランナ羽根部に溶接される前記スタブとして、前記スタブの端部のランナ入口側端の位置が前記ランナ羽根の設計上の羽根形状輪郭線で定められた位置よりもランナ半径方向外側に所定距離だけ離れた位置に位置していること、及び前記スタブの端部のランナ出口側端の位置が前記ランナ羽根の設計上の羽根形状輪郭線で定められた位置よりもランナ半径方向内側に所定距離だけ離れた位置に位置していることのうちの少なくともいずれか一方を満足するように形成されたものが用いられる。
さらに他の一つの実施形態においては、前記スタブとして、前記スタブの端面が前記付根R部の止端部から付根R値の0.3倍以上離れた位置に位置しているものが用いられる。
さらに他の一つの実施形態においては、クラウンと、バンドと、前記クラウンと前記バンドとの間に設けられた複数のランナ羽根を有するフランシス型の水車ランナまたはポンプ水車ランナが提供される。このランナにおいては、前記クラウン及び前記バンドがそれぞれ別々に製作されるとともに、少なくとも前記バンドに前記ランナ羽根の付根R部を含んだランナ羽根端部を構成するスタブが一体的に設けられ、前記クラウン及び前記バンドと別に製作された、前記ランナ羽根のうちの前記ランナ羽根端部を除く部分であるランナ羽根部が前記スタブに溶接されている。前記ランナの回転中心軸線に沿った軸方向縦断面でみて、「h」をランナ下端からの高さ、「r」ランナ回転中心軸線からの距離としたとき、前記バンドに設けた前記スタブと前記ランナ羽根部との間の溶接線の全長にわたってdh/drが正の値をとるように溶接線が設定されている。
実施形態に係る溶接ランナの軸方向縦断面図。 溶接ランナの第1実施形態の構成を説明するための図であって、図1におけるA−A線に沿った断面図。 溶接ランナの羽根厚み方向の定義を説明するための図であって、図2における矢印IIIの方向からスタブを見た図。 溶接ランナの第1実施形態の変形例を説明するための図であって、図2と同じ部位の断面を示す図。 溶接ランナの第2実施形態の構成を説明するための図であって、図2と同じ部位の断面を示す図。 溶接ランナの第2実施形態の変形例を説明するための図であって、図2と同じ部位の断面を示す図。 溶接ランナの第3実施形態の構成を説明するための図であって、図2と同じ部位の断面を示すとともに当該断面の一部を拡大したものを併記した図。 溶接ランナの第4実施形態の構成を説明するための図であって、図2と同じ部位の断面を示すとともに当該断面の一部を拡大したものを併記した図。 溶接ランナの第5実施形態の構成を説明するための軸方向縦断面図。 溶接ランナの第5実施形態の構成を説明するための図であって、図9におけるB−B線に沿った断面図。 溶接ランナの第6実施形態の構成を説明するための図であって、図1におけるC−C線に沿った断面図。 溶接ランナの第6実施形態を説明するための応力分布を示す図。 溶接ランナの第7実施形態の構成を説明するための軸方向断面図。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4を参照して第1実施形態について説明する。図1はフランシス型の水車(これは「水車」でも「ポンプ水車」でもよい)を構成するランナ1(溶接ランナ)の要部の構造を示す軸方向縦断面図である。ランナ1は、クラウン2と、バンド3と、クラウン2及びバンド3間に配置された複数枚のランナ羽根4とから構成されている。各ランナ羽根4は、スタブ4a及びスタブ4cと、これらスタブ4a,4cに両端が溶接された羽根部4bとから構成される。スタブ4aは、クラウン2と一体的に製造された(具体的には例えば一体的に鋳造された)クラウン2の流水面から立ち上がる凸状体として形成されている。スタブ4aには、ランナ羽根4のクラウン2側の付根R部が含まれる。スタブ4cは、バンド3と一体的に製造された(具体的には例えば一体的に鋳造された)バンド3の流水面から立ち上がる凸状体として形成されている。スタブ4cには、ランナ羽根4のバンド3側の付根R部が含まれる。スタブ4a,4cは、ランナ羽根4の全長にわたって設けられている。
スタブ4aが一体化されたクラウン2と、スタブ4cが一体化されたバンド3と、羽根部4bとが別々に製作され、これらの部材を溶接することによりランナ1が組み立てられる。溶接にあたっては、羽根部4bが例えば点溶接によりスタブ4a,4c仮止めされ、仮止めの精度に問題が無いことが確認された後、羽根部4bとスタブ4a,4cが本溶接される。その後、無駄な溶接ビード、余肉部分等が研削加工によって除去され、最終的なランナ1の形状が得られる。
図2は図1におけるA−A線に沿った拡大断面図である。図2は本溶接直後の状態を示している。図面の簡略化および技術内容の理解を容易にするため、図2では溶接の溶け込みが無いものとして記載されている。従って、図2において周囲と比較して密なハッチングが付けられた部分は溶接ビードであるが、この溶接ビードは溶接前に存在していた開先(図示例ではJ形の片開先)と一致している。なお、通常は、溶接ビードは開先のルートまで溶け込み、また、スタブ4a,4c側まで溶け込む。
図2に示すように、羽根部4bとスタブ4a,4cとの接合部においては、羽根部4bの端面に開先を設けている。スタブ4a,4cの端部の羽根厚み方向の厚さは、対向する羽根部4bの端部の羽根厚み方向の厚さより大きくなっている。このようにすることにより、許容範囲内(製作裕度内及び組立裕度内)における部品の相対的な位置ずれを吸収することができる。また、羽根部4bの端部より厚い(幅広な)スタブ4a,4cの端部が設けられていることにより、羽根部4bの組立裕度内の位置ずれがあったとしても、溶接を適正に行うことができる。
詳細には、クラウン2側のスタブ4aの端部は、これと対向する羽根部4b(注:図2に示す羽根部4bは、スタブ4a,4cに対して設計通りの位置関係にある)の端部に対して、羽根厚み方向両側にクラウン側スタブ余肉代gap1c、gap2cを有している。また、バンド3側のスタブ4cの端部は、これと対向する羽根部4bの端部に対して、羽根厚み方向両側にバンド側スタブ余肉代gap1b、gap2bを有している。スタブ余肉代gap1c、gap2c、gap1b、gap2bのサイズは、図3に示すように、設計上の羽根部4bの端面(開先がないものと仮定した場合の仮想端面)の中心線C4bに直交する方向(これが当該位置における「羽根厚み方向」である)に測定するものとする。
なお、図3は図2の矢印IIIの方向からスタブ4a(4c)の端面を見た状態を概略的に示しており、ここには開先がないものとした場合の羽根部4bの仮想端面の一部も点線で示されている。スタブ余肉代gap1c、gap2c、gap1b、gap2bの値は、開先が形成された部分を除く羽根部4bの先端に最も近い位置における羽根部4bの輪郭線(4bp)とスタブ4cの先端の輪郭線(4ap、4cp)との間の距離として定義される。従って、図2に示す例では、開先側のスタブ余肉代gap2c、gap2bは、開先が形成された部分を除く羽根部4bの先端に最も近い位置(4be1,4be3)において測定され、ルート部側(開先の無い側)のスタブ余肉代gap1c、gap1bは、羽根部4bの先端位置(4be2,4be4)において測定される。
このように羽根厚み方向に余肉代を設けることにより、羽根厚み方向でクラウン2及びバンド3に対する羽根部4bの位置を調整することができる。このため、クラウン2及びバンド3に対して羽根部4bの許容範囲内の位置ずれが生じたとしても、その位置ずれを吸収して、羽根部4bをスタブ4a,4cに対して適正に溶接を行うことができる。なお、開先を厚さが小さい方(本実施形態では羽根部4b)に設けることにより、余肉代を位置ずれの吸収に有効に利用することができる。
なお、ここで、クラウン側スタブ余肉代の和(gap1c+gap2c)を、「クラウン側厚さ差」とも呼ぶこととする。すなわち、クラウン側スタブ余肉代の和(gap1c+gap2c)は、羽根厚み方向に測定した位置4ae1と位置4ae2(図2を参照)との間の距離である「クラウン側スタブ端厚さ」と、羽根厚み方向に測定した位置4be1と位置4be2と間の距離である「クラウン側端羽根部厚さ」との差である「クラウン側厚さ差」と等価である。同様に、バンド側スタブ余肉代の和(gap1b+gap2b)を「バンド側厚さ差」と呼ぶこととする。バンド側スタブ余肉代の和(gap1b+gap2b)は、羽根厚み方向に測定した位置4ce1と位置4ce2(図2を参照)との間の距離である「バンド側スタブ端厚さ」と、羽根厚み方向に測定した位置4be3と位置4be4と間の距離である「バンド側端羽根部厚さ」との差である「バンド側厚さ差」と等価である。
上記の「クラウン側厚さ差」は、クラウン2側において図3の方法に従って羽根部4bのランナ入口側端から出口側端に至る羽根全長にわたって測定された羽根部4b端面の最大厚さ(開先は無いものとした羽根部4bの仮想端面で測定したもの)である羽根最大厚み(設計値)の20%以下とすることが好ましい。また、「バンド側厚さ差」も、バンド3側において図3の方法に従って羽根部4bのランナ入口側端から出口側端に至る羽根全長にわたって測定された羽根部4b端面の最大厚さ(開先は無いものとした羽根部4bの仮想端面で測定したもの)である羽根最大厚み(設計値)の20%以下とすることが好ましい。前述したように、溶接後にスタブ4a,4cの余肉代は研削加工により除去される。この研削加工により、付根R部のR値(半径)が設計許容値(製作裕度)内となり、かつ、付根R部と羽根部4bとが滑らかに接続されるように、スタブ4a,4cの余肉代が削り取られる。図2の場合においては、スタブ4a,4cの二点鎖線より外側の領域が除去される。このため、余肉代の上限に制限を設けることにより、最終整形作業量の低減を図ることができる。上記の「20%以下」という値は、製作裕度内誤差及び組立裕度内誤差を考慮した上で、スタブ4a,4cに対する羽根部4bの位置ずれに対する調整範囲を確保しつつ、最終整形作業量の低減を図る上で、好ましい値である。
また、図2と同様の断面である図4に示すように、クラウン側スタブ余肉代の和(gap1c+gap2c)(すなわちクラウン側厚さ差)及びバンド側スタブ余肉代の和(gap1b+gap2b)(すなわちバンド側厚さ差)を羽根最大厚み(設計値)の20%以下した上で、さらに、バンド側厚さ差をクラウン側厚さ差より2mm以上大きくすることが好ましい。これによりランナ羽根厚み方向で羽根部4bのバンド側端部の位置をクラウン側端部の位置に比べて広い範囲で調整できる。概ね円盤形状のクラウン2と比較して、円筒状に近い形状のバンド3は、熱処理、欠陥補修溶接、輸送などにより変形する可能性が高い。このため、クラウン2の芯にバンド3の平均芯(円周上の複数の座標に基づいて算出された芯)を芯合わせした状態で羽根部4bを組み立てた場合、部位によっては、バンド3側のスタブ4cと羽根部4bとの間に比較的大きなずれが生じる可能性がある。上記のようにランナ羽根部4bのバンド3側位置の調整範囲をクラウン2側位置の調整範囲よりも2mm以上広くすることにより、この問題に対応することができる。また、予測されるずれ量が比較的小さいクラウン2側における調整範囲を広げないことにより、最終整形作業量の低減を図ることができる。
上記実施形態では、クラウン2とバンド3の双方にスタブ4a,4cを設けたが、スタブは片方にのみ設けてもよい。また、開先は、片開先に限らず両開先であってもよい。
[第2実施形態]
次に、図5及び図6を参照して第2実施形態について説明する。前述した第1実施形態においてはスタブ4a,4cの端部の厚さを羽根部4bの端部の厚さより大きくするとともに羽根部4bの端部に開先を設けていたのに対して、この第2実施形態では、これとは逆に、羽根部4bの端部の厚さをスタブ4a,4cの端部の厚さより大きくするとともにスタブ4a,4cの端面に開先を設けている。その他の点において第2実施形態は第1実施形態と同一である。第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
羽根部4bのクラウン2側の端部は、これと対向するスタブ4a(注:図5に示す羽根部4bは、スタブ4a,4cに対して設計通りの位置関係にある)の端部に対して、羽根厚み方向両側にクラウン側羽根余肉代gap3c、gap4cを有している。また、羽根部4bのバンド3側の端部は、これと対向するスタブ4c端部に対して、羽根厚み方向両側にバンド側羽根余肉代gap3b、gap4bを有している。羽根余肉代gap3c、gap4c、gap3b、gap4bは、先に図3で説明したのと同じ方向(この場合はスタブ端面の中心線に直交する方向)に測定する。第1実施形態で説明したのと同様の考え方に基づき、羽根余肉代gap3c、gap4c、gap3b、gap4bは、開先が形成された部分を除くスタブ4a,4cの端部に最も近い位置におけるスタブ4a,4cの輪郭線と、当該スタブに対向する羽根部4bの先端の輪郭線との間の距離として定義される。従って、図4に示す例では、開先側の羽根余肉代gap4c、gap4bは、開先が形成された部分を除くスタブ4a,4cの先端に最も近い位置を基準に測定され、ルート部(開先の無い側)側の羽根余肉代gap3c、gap3bは、スタブ4a,4cの先端位置を基準に測定される。
このように羽根部4bに羽根厚み方向に余肉代を設けることにより、ランナ羽根厚み方向でクラウン2及びバンド3に対する羽根部4bの位置を調整することができる。このため、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、クラウン2及びバンド3に対する羽根部4bの許容範囲内の位置ずれが生じたとしても、羽根部4bをスタブ4a,4cに対して適正に溶接を行うことができる。
なお、ここでも、第1実施形態で説明したのと同様の考え方に基づき、クラウン側羽根余肉代の和(gap3c+gap4c)を「クラウン側厚さ差」とも呼び、バンド側羽根余肉代の和(gap3b+gap4b)である「バンド側厚さ差」とも呼ぶ。「クラウン側厚さ差」は、クラウン2側において前述した図3の方法に従って(但し、本実施形態の場合、羽根部端面ではなくスタブ端面を基準に考えるものとする。)スタブ4aのランナ入口側端から出口側端に至る羽根全長にわたって測定されたスタブ4a端面(開先がないものと仮定したときの仮想端面)の最大厚さである羽根最大厚み(設計値)の20%以下とすることが好ましい。また、「バンド側厚さ差」も、バンド3側において図3の方法に従って(但し、前述したように、本実施形態の場合、羽根部端面ではなくスタブ端面を基準に考えるものとする。)スタブ4cランナ入口側端から出口側端に至る羽根全長にわたって測定されたスタブ4c端面の最大厚さ(開先がないものと仮定したときの仮想端面)である羽根最大厚み(設計値)の20%以下とすることが好ましい。本実施形態においては、溶接後に羽根部4bの両端部に設けた余肉代は研削加工により除去される。この研削加工により、付根R部のR値(半径)が設計許容値(製作裕度)内となり、かつ、付根R部、羽根部4bの両端部の余肉を除去した部分及び羽根部4bの中央部の輪郭線が滑らかに接続されるように羽根部4bの両端部の余肉代が(必要に応じてスタブ4a,4cの一部も)削り取られる。図4の場合においては、羽根部4bの両端部の二点鎖線より外側の領域が除去される。このため、余肉代の上限に制限を設けることにより、最終整形作業量の低減を図ることができる。上記の「20%以下」という値は、製作裕度内誤差及び組立裕度内誤差を考慮した上で、スタブ4a,4cに対する羽根部4bの位置ずれに対する調整範囲を確保しつつ、最終整形作業量の低減を図る上で、好ましい値である。
なお、先に第1実施形態において説明したのと同様の理由により、クラウン側厚さ差及びバンド側厚さ差を羽根最大厚み(設計値)の20%とした上で、バンド側厚さ差を、図6に示したようにクラウン側厚さ差よりも2mm以上大きくすることが好ましい。
上記実施形態では、クラウン2とバンド3の双方にスタブ4a,4cを設けたが、スタブは片方にのみ設けてもよい。また、開先は、片開先に限らず両開先でも構わない。
[第3実施形態]
次に、図7を参照して第3実施形態について説明する。第3実施形態において、第1実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、スタブ4a,4cの端部の厚さを羽根部4bの端部の厚さより大きくし、羽根部4bの端面に開先を設けている。この第3実施形態は、開先が片開先であることを前提としている。この第3実施形態においては、先の第1実施形態の説明において定義した「クラウン側厚さ差」及び「バンド側厚さ差」の相互の関係及び羽根最大厚み(設計値)を満たしていてもよいが、満たしていなくてもよい。
図7に示すように、開先のルート部(「ルート部」とは図7中の拡大図に示した領域Rtを意味している)は、その全体が、設計羽根形状の輪郭線の外側に位置している。図7において、設計羽根形状の輪郭線は、スタブ4a,4c内に描かれた二点鎖線(4ap,4cp)および羽根部4bの輪郭を示す実線(4bp)をつないだものである。片開先のルート部を全て設計羽根形状の外側に設定して溶接後削り取ることにより、溶接品質が安定しないルート部が最終製品部分に含まれることを極力回避することができる。
この場合、ルート部の最外位置Rout(このポイントは単に「ルート」とも呼ばれる)は、先に第1及び第2実施形態の説明において定義した「羽根厚み方向」に沿って測定した場合に、先に第1及び第2実施形態の説明において定義した「羽根最大厚み(設計値)」の10%以下の所定距離D1だけ上記輪郭線(4ap,4bp,4cp)から離れていることが好ましい。このように、ルート部の最外位置Routに制限を設けることにより、溶接後の研削加工等による整形作業量の低減を図ることができる。上記の「10%以下」という値は、製作裕度内誤差及び組立裕度内誤差を考慮した上で、溶接品質を安定させつつ、最終整形作業量の低減を図る上で、好ましい値である。
なお、図7においてはスタブ4c側の拡大図のみを表示したが、スタブ4a側も同様の構成である。
[第4実施形態]
次に、図8を参照して第4実施形態について説明する。第4実施形態において、第1実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。第4実施形態においても、第2実施形態と同様に、羽根部4bの端部の厚さを対向するスタブ4a,4cの端部の厚さより大きくし、スタブ4a,4cの端面に開先を設けている。この第4実施形態も、開先が片開先であることを前提としている。この第4実施形態においては、先の第2実施形態の説明において定義した「クラウン側厚さ差」及び「バンド側厚さ差」の相互の関係及び羽根最大厚み(設計値)を満たしていてもよいが、満たしていなくてもよい。
図8に示すように、開先のルート部(「ルート部」とは図8中の拡大図に示した領域Rtを意味している)は、その全体が、設計羽根形状の輪郭線の外側に位置している。なお、設計羽根形状の輪郭線は、図8において、スタブ4a,4cの輪郭線である実線(4ap,4cp)と、羽根部4bの両端部内に描かれた二点鎖線(4bp)と、羽根部4bの中央部の輪郭線である実線(4bp’)をつないだものである。この第4実施形態においても、ルート部の最外位置Routは、先に第1及び第2実施形態の説明において定義した「羽根厚み方向」に沿って測定した場合に、先に第1及び第2実施形態の説明において定義した「羽根最大厚み(設計値)」の10%以下の所定距離D2だけ上記輪郭線(4ap,4bp,4bp’,4cp)から離れていることが好ましい。この第4実施形態によれば、前述した第3実施形態と概ね同じ効果を得ることができる。
なお、図7においてはスタブ4c側の拡大図のみを表示したが、スタブ4a側も同様の構成である。
[第5実施形態]
次に、図9及び図10を参照して第5実施形態について説明する。第5実施形態において、第1実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、図10は図9におけるB−B線に沿った断面を拡大して示す断面図である。
図9及び図10に示すように、バンド3側のスタブ4cのランナ入口側端が延長されており、詳細には、バンド3側のスタブ4cの端部のランナ入口側端の位置がランナ羽根の設計羽根形状輪郭線(図9において羽根部4bのランナ入口側端の輪郭をそのまま上下に延長したものに相当する)で定められた位置よりもランナ半径方向外側に所定距離※だけ離れた位置に位置している。
また、同様に、図9に示すように(図10のような詳細な図示は省略するが)、バンド3側のスタブ4cのランナ出口側端、並びにクラウン2側のスタブ4aのランナ入口側端及び出口側端も同様に延長されており、すなわち、
− バンド3側のスタブ4cの端部のランナ出口側端の位置がランナ羽根の設計羽根形状輪郭線で定められた位置よりもランナ半径方向内側に所定距離※だけ離れた位置に位置しており、また、
− クラウン2側のスタブ4cの端部のランナ入口側端の位置がランナ羽根の設計羽根形状輪郭線で定められた位置よりもランナ半径方向外側に所定距離※だけ離れた位置に位置しており、また、
− クラウン2側のスタブ4cの端部のランナ出口側端の位置がランナ羽根の設計羽根形状輪郭線で定められた位置よりもランナ半径方向内側に所定距離※だけ離れた位置に位置している。
このように、スタブ4a,4cを羽根長さ方向に延長することで、クラウン2及びバンド3(スタブ4a,4c)に対する羽根部4bのランナ径方向での位置調整が可能になる。溶接後、スタブ4a,4cの延長部を適量削り取ることにより、スタブ4a,4cと羽根部4bと接続部を平滑化することができ、(図9の紙面垂直方向から見て)スタブ4a,4cと羽根部4bとの間に段差が生じることを防止することができる。
上記の所定距離※は、いずれの部位においても、ランナ羽根4中央における羽根最外径rRB(図9を参照)の0.5%以下とすることが好ましい。このようにスタブ4a,4cの延長量に制限を設けることにより、溶接後の研削加工等による整形作業量の低減を図ることができる。上記の「0.5%以下」という値は、製作裕度内誤差及び組立裕度内誤差を考慮した上で、品質を安定させつつ、最終整形作業量の低減を図る上で、好ましい値である。
羽根長さ方向に延長するスタブは、クラウン2側のスタブ4a及びバンド3側のスタブ4cのうちのいずれか一方であってもよい。また、スタブの羽根長さ方向への延長は、ランナ入口側及び出口側のうちのいずれか一方のみで行ってもよい。
この第5実施形態に、前述した第1〜第4実施形態の特徴を取り入れることも可能である。
[第6実施形態]
次に、図11及び図12を参照して第6実施形態について説明する。第6実施形態において、第1実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1におけるC−C線に沿った断面を拡大して示す断面図である図11に示すように、第6実施形態では、スタブ4a,4cの先端(端面)を、付根R部の止端部から0.3R(Rはランナ羽根4の付根R部の半径を意味する)以上の所定距離だけ羽根部4b側に離した位置に位置させている。
図12の(a)は付根R部の付近の応力測定位置、(b)は付根R部の付近の(I)方向に沿った応力分布を示しており、Rの中心付近で応力は最も高く、そこから離れていくに従って応力が低下する傾向を示すが、付根R止端部(輪郭線上においてR部分が終わり直線部分に移行する位置h)においてもまだ応力が高い状態にある。このため、付根R止端部に溶接HAZ部(heat affected zone:溶融部と母材金属の境界に生じる)が存在することは好ましくない。溶接HAZ部付近においては、溶接アンダーカットが生じ易く、また、金属の機械的特性(耐衝撃性、疲労強度等)も低いからである。本実施形態のように、スタブ4a,4cの先端の位置を設定することにより、溶接部付近における破損を防止することができる。
この第6実施形態に、前述した第1〜第5実施形態の特徴を取り入れることも可能である。
[第7実施形態]
次に、図13を参照して、第7実施形態について説明する。第7実施形態において、第1実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。この第7実施形態では、ランナの回転中心軸線に沿った軸方向縦断面図である図13に示すように、「h」をランナ下端からの高さ、「r」ランナ回転中心軸線からの距離としたとき、バンド3側のスタブ4cと羽根部4bとの間の溶接線WLの全長にわたって(溶接線WL上の任意の点において)dh/drが常に正の値をとるように溶接線WLが設定されている。dh/drを正とすることにより、望ましい溶接姿勢に合わせた境界面の選択が可能となる。これより、溶接施工性および健全性を向上することが出来る。
この第7実施形態に、前述した第1〜第6実施形態の特徴を取り入れることも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 ランナ
2 クラウン
3 バンド
4 ランナ羽根
4a クラウン側のスタブ
4b 羽根部(ランナ羽根部)
4c バンド側のスタブ

Claims (15)

  1. クラウンと、バンドと、前記クラウンと前記バンドとの間に設けられた複数のランナ羽根を有するフランシス型の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法であって、前記クラウン及び前記バンドをそれぞれ別々に製作することと、前記クラウン及び前記バンドを製作するにあたって、前記クラウン及び前記バンドの少なくとも一方に前記ランナ羽根の付根R部を含んだランナ羽根端部を構成するスタブを一体的に設けることと、前記ランナ羽根のうちの前記ランナ羽根端部を除くランナ羽根部を前記クラウン及び前記バンドと別に製作して、当該ランナ羽根部を前記スタブに溶接することと、を含む水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法において、
    互いに溶接される前記スタブ及び前記ランナ羽根部として、前記スタブ及び前記ランナ羽根部のうちのいずれか一方の端部の厚さが他方の端部の厚さより大きくされ、かつ、前記スタブ及び前記ランナ羽根部のうちの前記他方の端面に開先を設けたものを用いることを特徴とする、水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  2. 前記スタブの端部の厚さを前記ランナ羽根部の端部の厚さより大きくし、前記ランナ羽根部の端部に開先を設けたことを特徴とする、請求項1記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  3. 前記スタブの端部の厚さから前記ランナ羽根部の端部の厚さを減じた差が、前記ランナ羽根の設計上の羽根最大厚みの20%以下である、請求項2記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  4. 前記クラウン及び前記バンドの両方に前記スタブが形成されており、前記バンドに設けたスタブの端部の厚さから前記ランナ羽根部の前記バンド側の端部の厚さを減じた差であるバンド側厚さ差が、前記クラウンに設けたスタブの端部の厚さから前記ランナ羽根部の前記クラウン側の端部の厚さを減じた差であるクラウン側厚さ差よりも大きいことを特徴とする、請求項2または3記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  5. 前記バンド側厚さ差が前記クラウン側厚さ差よりも2mm以上大きいことを特徴とする、請求項4記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  6. 前記ランナ羽根部の端部の厚さを前記スタブの端部の厚さより大きくし、前記スタブの端面に開先を設けたことを特徴とする、請求項1記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  7. 前記ランナ羽根部の端部の厚さから前記スタブの端部の厚さを減じた差が、前記ランナ羽根の設計上の羽根最大厚みの20%以下である、請求項6記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  8. 前記クラウン及び前記バンドの両方に前記スタブが形成されており、前記ランナ羽根部の前記バンド側の端部の厚さから前記バンドに設けたスタブの端部の厚さを減じた差であるバンド側厚さ差が、前記ランナ羽根部の前記クラウン側の端部の厚さから前記クラウンに設けたスタブの端部の厚さを減じた差であるクラウン側厚さ差よりも大きいことを特徴とする、請求項6または7記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  9. 前記バンド側厚さ差が前記クラウン側厚さ差よりも2mm以上大きいことを特徴とする、請求項8記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  10. 前記開先は片開先であり、この片開先のルート部の全てが前記ランナ羽根の設計上の羽根形状輪郭線の外側に位置していることを特徴とする、請求項1、2及び6のいずれか一項に記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  11. 前記片開先のルート部の最外位置と設計羽根形状輪郭線との距離が、設計上の羽根最大厚みの10%以下であることを特徴とする請求項10記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  12. クラウンと、バンドと、前記クラウンと前記バンドとの間に設けられた複数のランナ羽根を有するフランシス型の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法であって、前記クラウン及び前記バンドをそれぞれ別々に製作することと、前記クラウン及び前記バンドを製作するにあたって、前記クラウン及び前記バンドの少なくとも一方に前記ランナ羽根の付根R部を含んだランナ羽根端部を構成するスタブを一体的に設けることと、前記ランナ羽根のうちの前記ランナ羽根端部を除くランナ羽根部を前記クラウン及び前記バンドと別に製作して、当該ランナ羽根部を前記スタブに溶接することと、を含む水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法において、
    前記ランナ羽根部に溶接される前記スタブとして、前記スタブの端部のランナ入口側端の位置が前記ランナ羽根の設計上の羽根形状輪郭線で定められた位置よりもランナ半径方向外側に所定距離だけ離れた位置に位置していること、及び前記スタブの端部のランナ出口側端の位置が前記ランナ羽根の設計上の羽根形状輪郭線で定められた位置よりもランナ半径方向内側に所定距離だけ離れた位置に位置していることのうちの少なくともいずれか一方を満足するように形成されたものを用いることを特徴とする、水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  13. 前記所定距離が、前記ランナの回転中心軸線から前記ランナ羽根の入口側端の中心までの距離の0.5%以下である、請求項12記載の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  14. クラウンと、バンドと、前記クラウンと前記バンドとの間に設けられた複数のランナ羽根を有するフランシス型の水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法であって、前記クラウン及び前記バンドをそれぞれ別々に製作することと、前記クラウン及び前記バンドを製作するにあたって、前記クラウン及び前記バンドの少なくとも一方に前記ランナ羽根の付根R部を含んだランナ羽根端部を構成するスタブを一体的に設けることと、前記ランナ羽根のうちの前記ランナ羽根端部を除くランナ羽根部を前記クラウン及び前記バンドと別に製作して、当該ランナ羽根部を前記スタブに溶接することと、を含む水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法において、
    前記スタブとして、前記スタブの端面が前記付根R部の止端部から付根R値の0.3倍以上離れた位置に位置しているものを用いることを特徴とする水車ランナまたはポンプ水車ランナの製造方法。
  15. クラウンと、バンドと、前記クラウンと前記バンドとの間に設けられた複数のランナ羽根を有するフランシス型の水車ランナまたはポンプ水車ランナであって、前記クラウン及び前記バンドがそれぞれ別々に製作されるとともに、少なくとも前記バンドに前記ランナ羽根の付根R部を含んだランナ羽根端部を構成するスタブが一体的に設けられ、前記クラウン及び前記バンドと別に製作された、前記ランナ羽根のうちの前記ランナ羽根端部を除く部分であるランナ羽根部が前記スタブに溶接されているものにおいて、
    前記ランナの回転中心軸線に沿った軸方向縦断面でみて、「h」をランナ下端からの高さ、「r」ランナ回転中心軸線からの距離としたとき、前記バンドに設けた前記スタブと前記ランナ羽根部との間の溶接線の全長にわたってdh/drが正の値をとるように溶接線が設定されていることを特徴とする水車ランナまたはポンプ水車ランナ。
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