JP2021137109A - 弾球遊技機 - Google Patents

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浩晃 丹羽
Hiroaki Niwa
浩晃 丹羽
一郎 安福
Ichiro Yasufuku
一郎 安福
弘修 福原
Koshu Fukuhara
弘修 福原
竜二 中谷
Ryuji Nakatani
竜二 中谷
嘉中 水野
Yoshinaka Mizuno
嘉中 水野
昌弘 本田
Masahiro Honda
昌弘 本田
悟 森下
Satoru Morishita
悟 森下
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Abstract

【課題】開放延長機能に関する遊技性を向上させる。【解決手段】パチンコ機は、通常状態中の遊技モードとして通常モードと電サポ発動モードとが設けられており、通常モード中は、左打ちにより第1始動口が狙い打ちされる。そして、第1特図の大当り抽選で大当りが発生すると、大当り遊技後に電サポ発動モードに移行し、引き続き左打ちが行われる。さらに、電サポ発動モード中、第1特図の大当り抽選で特定ハズレ又は特定小当りが発生すると、電サポに移行し、右打ちにより第2始動口が狙い打ちされる。また、電サポ発動モード中、大当り抽選の回数が所定の継続回数に達すると、電サポ発動モードが終了し、通常モードに移行する。【選択図】図5

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
始動口を構成する普通電動役物を有する弾球遊技機において、例えば、普通電動役物の開放時間を長くしたり、普図の変動時間を短縮したりすることで、普通電動役物への入球頻度を向上させる開放延長機能が知られている。開放延長機能は、一般的に、大当り抽選での当選に起因して大当り遊技が行われた後に起動される。その一方で、特許文献1に記載されているように、大当り抽選にてハズレとなった場合に開放延長機能を作動させることも提案されている。
特開2005−211430号公報
特許文献1に開示された技術によれば、開放延長機能を作動させる契機を多様化させることができる。しかしながら、特許文献1に開示された技術を採用したとしても、必ずしも遊技性が向上するとは限らない。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、開放延長機能に関する遊技性を向上させることを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、開放延長機能を備える弾球遊技機であって、開放延長機能の作動の有無に関わらず遊技球の進入が可能な第1始動領域と、開放延長機能の非作動時には遊技球の進入が困難であると共に、開放延長機能の作動時には、第1始動領域に比べ、遊技球の進入が容易になる第2始動領域と、遊技球が第1及び第2始動領域に進入したことに起因して当否判定を行う当否判定手段と、当否判定の結果を報知するため、複数の図柄を用いた変動表示により図柄を確定表示することで、当否判定の結果を報知する図柄変動手段と、当否判定の結果が大当りである場合に、複数のラウンドにわたって大入賞口を開放する特別遊技を行う開放手段と、特別遊技の終了後に、特定モードに移行する移行手段と、開放延長機能を作動させる作動手段と、を備え、当否判定の結果が大当りであることを示す図柄を大当り図柄とすると共に、大当り図柄以外の図柄のうちの一部を特定図柄とし、作動手段は、特定モード中、図柄変動手段により特定図柄が確定表示されると、開放延長機能を作動させる。
上記構成によれば、当否判定での大当りを契機として特定モードに移行し、特定モード中に特定図柄が確定表示されると、開放延長機能が作動する。つまり、当否判定での大当りを狙うという遊技と、特定モード中における特定図柄の確定表示を狙う遊技との2つの遊技段階を経て開放延長機能が作動する。このため、各遊技段階において、遊技者に対し、独自に緊張感や達成感を与えることが可能となり、開放延長機能に関する遊技性を向上させることができる。
また、請求項2に記載されているように、図柄変動手段は、当否判定の結果を報知するために確定表示する図柄を、図柄テーブルに含まれる図柄の中から選択し、図柄テーブルとして、特定図柄を含まない通常テーブルと、特定図柄を含む特定テーブルとが設けられており、移行手段は、当否判定の結果が大当りであることを契機として、図柄変動手段による図柄の選択に用いられる図柄テーブルを、前記特定テーブルに切り替えても良い。
上記構成を有する場合であっても、開放延長機能に関する遊技性を向上させることができる。
パチンコ機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ機の裏面図。 遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 遊技状態及び遊技モードの遷移図である。 ハズレ図柄テーブル及び小当り図柄テーブルの説明図である。 大当り発生時にハズレ図柄テーブル及び小当り図柄テーブルを選択する際の、大当り図柄と、ハズレ図柄テーブル及び小当り図柄テーブルとの対応関係を示す表である。 メインルーチンのフローチャートである。 始動入賞処理のフローチャートである。 特図当否判定処理のフローチャートである。 特図当否判定処理のフローチャートである。 特図当否判定処理のフローチャートである。 特図当否判定処理のフローチャートである。 特別遊技処理のフローチャートである。 特別遊技処理のフローチャートである。 特別遊技処理のフローチャートである。 通常モード、電サポ、及び、電サポ発動モードにおける、図柄演出等が行われている演出画面の説明図である。 電サポ発動演出の演出画面、電サポ先読み演出の演出画面、及び、保留電サポ演出の演出画面の説明図である。 電サポ発動演出処理のフローチャートである。 電サポ先読み演出処理のフローチャートである。 保留電サポ演出処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[全体の構成の説明]
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。また、上皿55の上部には、遊技者が操作可能な演出ボタン67と十字キー68とが配置されている。
このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50は、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置を備えている。また、本機は機外に賞球を払出す構成となっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
図2は、本実施形態のパチンコ機50の遊技盤1の正面図である。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられており、遊技領域3の中央部には、センターケース5が配置されている。また、この遊技領域3には、多数の遊技釘4が植設されている。
センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する)の演出画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11が配置されている。また、第1始動口11の左方には、3個の一般入賞口31が設けられている。なお、この一般入賞口31は、入球率が変化しない普通入賞口である。
センターケース5の右方には、普図ゲート17が配置され、普図ゲート17の下には普通電動役物からなる第2始動口12が配置され、第2始動口12の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。つまり、センターケース5の右方を狙い打つ右打ちが行われた場合に、遊技球が普図ゲート17、第2始動口12、及び大入賞口14に向かって流下する構成となっている。また、センターケース5の左方を狙い打つ左打ちが行われた場合には、遊技球は、主に、第1始動口11及び一般入賞口31に向かって流下する。また、第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物からなり、この翼片が開放しないと遊技球は第2始動口12に入球できない構成となっている。なお、翼片により第2始動口12が閉鎖されている場合であっても、稀に第2始動口12に遊技球が入球する構成としても良い。
大入賞口14の下方には、7セグメント表示装置からなる普通図柄表示装置7と、第1特別図柄表示装置9と、第2特別図柄表示装置10と、複数個のLEDからなる普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19とが配置されている。この位置に配置した各種表示装置の表示内容を遊技者が確実に認識することは困難となり、遊技中の遊技者は演出図柄表示装置6の演出画面の表示内容に注目して遊技を行う。
上記のように遊技盤1を構成することによって、センターケース5の左方に遊技球を流下させた場合に限り第1始動口11に遊技球が入球(第1始動口スイッチ11a(図4参照)が遊技球を検出)し、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。
また、センターケース5の右方に遊技球を流下させると、普図ゲート17に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ17a(図4参照)が遊技球を検出)し、これにより普通図柄による当否判定(以後、普図抽選とも記載)が行われる。普図抽選が行われると、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、普図抽選の結果に応じた態様で、所定時間後に普通図柄が停止表示される。そして、停止表示された普通図柄の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド12b(図4参照)を駆動させる。普通電役ソレノイド12bが駆動すると、ほぼ同期して普通電動役物の羽根部材が開放して、第2始動口12への入球(第2始動口スイッチ12a(図4参照)の検出)が可能となるように構成されている。第2始動口12である普通電動役物に遊技球が入球(第2特図始動スイッチ12a(図4参照)が遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
尚、本実施形態におけるパチンコ機は、開放延長機能が設けられている。以後、開放延長機能が作動した遊技状態を開放延長状態とし、開放延長機能が作動していない遊技状態を通常状態とする。普通電動役物の羽根部材が駆動する開放時間は、一例として、通常状態では0.2秒(1回)、開放延長状態では1.8秒(2回)である。また、本実施形態では、第2始動口12は普通電動役物の羽根部材が駆動しなければ遊技球が入球不可能な構成となっているが、入球が困難なだけで入球可能な構成としてもよい。
また、遊技領域3の最下部には、アウト口15が設けられている。第1、第2始動口11、12、大入賞口14、及び一般入賞口31の各入賞口に入球しなかった遊技球は、アウト口15に到達し、アウト口15を通過して遊技領域3の外部へと排出される。
第1特別図柄(以降、第1特図ともいう)及び第2特別図柄(以降、第2特図ともいう)の変動中は、演出図柄表示装置6の演出画面において各々の特別図柄の変動に連動した演出態様を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、第1始動口と第2始動口への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し、且つ、第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の確定表示した態様に応じて、後述する大入賞口ソレノイド14b(図4参照)が駆動する。大入賞口ソレノイド14bが駆動すると、ほぼ同期して大入賞口14の扉部材が開放し、大入賞口14への遊技球の入球(カウントスイッチ14a(図4参照)が遊技球を検出)が可能となるように構成されている。大入賞口14はセンターケース5の右方に配置されているため、遊技者は、大当り遊技に移行すると、右打ちを行うように発射ハンドル64を調整することになる。
また、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普図ゲート17を遊技球が通過したときに取得する当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置80に格納(記憶)するとともに、第1始動口11及び第2始動口12への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83(図4参照)に送信する処理を行う。以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普図ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
本実施形態においては、普通図柄保留数表示装置8、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19による各々の点灯数の最大個数は4個(最大保留記憶数が4個)となっている。また、それぞれの保留記憶数が0であっても、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普図ゲート17を遊技球が通過したときに取得される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に主制御装置80に格納される。
第1特図始動スイッチ11a又は第2特図始動スイッチ12aが遊技球を検出し、その場合の第1保留記憶又は第2保留記憶の数が4個未満であれば、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、ハズレ図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数といった乱数(換言すれば、数値データ)を、第1又は第2保留記憶として記憶領域に格納する。
保留記憶された各種乱数は、後述する当否判定処理にて第1又は第2特図の変動表示を伴って行われる当否判定(以後、大当り抽選とも記載)に用いられる。すなわち、各種乱数は、予め設定されている値との比較判定が行われる。本実施形態では、一例として、大当り抽選により、大当り又は小当りに当選可能となっている。また、以後、大当り抽選に当選しない場合を、ハズレとも記載する。大当り判定用乱数を用いて行われる大当り抽選の結果が大当りの場合、大当り図柄決定用乱数の値に基づいて選択された大当り図柄が、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10に表示される。また、大当り抽選の結果が小当りの場合、小当り図柄判定用乱数の値に基づいて選択された小当り図柄が、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10に表示される。また、大当り抽選の結果がハズレの場合、ハズレ図柄判定用乱数の値に基づいて選択されたハズレ図柄が、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10に表示される。
図3は、パチンコ機50の裏面を示し、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球が入球すれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置、電源基板85が設けられている。なお、電源基盤85はバックアップ装置を備えている。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置が描かれていないが、発射制御装置は払出制御装置81の下(裏側)に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
[電気的構成の説明]
図4は、パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図となり、主制御装置80を中心にして構成されている。主制御装置80は、パチンコ機50における遊技の進行を制御する。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施形態では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普図ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、一般入賞口31に入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ31a等の検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9(図では第1特図表示装置)、第2特別図柄表示装置10(図では第2特図表示装置)及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18(図では第1特図保留数表示装置)、第2特別図柄保留数表示装置19(図では第2特図保留数表示装置)、普通図柄保留数表示装置8(図では普図保留数表示装置)、大当り遊技中の大入賞口14への入球数、ラウンド数を報知するカウント数表示装置32、ラウンド数表示装置33の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12となる普通電動役物の開閉動作を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り遊技(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が行われ、払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を制御して賞球を払い出す。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。なお、本実施形態では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83の入力端には、遊技者により操作可能な演出ボタンスイッチ67a及び十字キースイッチ68aが接続されている。また、サブ統合制御装置83の入力端には、アウト口15を通過した遊技球を検出するアウト口スイッチ15aが接続されている。また、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が主制御装置80からの入力及び演出ボタン67の操作に応じた信号入力に基づいて生成したものとがある)に基づく制御を行い、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6に表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80とは、間に演出中継端子板77を介した主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。従って、サブ統合制御装置83、演出図柄制御装置82による演出制御が、主制御装置80が行う大当り抽選の結果に影響を与えることはない。
[動作の概要]
(1)遊技の概要について
本実施形態におけるパチンコ機50は、入賞口として、第1、第2始動口11、12、一般入賞口31、及び、大入賞口14が設けられている。一例として、第1、第2始動口11、12の賞球数は4個、一般入賞口31の賞球数は10個、大入賞口14の賞球数は14個となっていても良い。また、パチンコ機50は、一例として、1分間に100個のペースで遊技球が発射されるよう構成されていても良い。
また、パチンコ機50には、大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄の各々が、複数種類設けられている。いずれの種類の大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄が停止表示されるかは、抽選により決定される。つまり、パチンコ機50には、大当り、小当り、ハズレの各々として、複数の種類が設けられており、大当り、小当り、ハズレの各々の種類は、抽選により決定される。
そして、大当り抽選で大当りに当選すると、大当り遊技(換言すれば、特別遊技)が行われ、複数のラウンドにわたって大入賞口14が開放される。大当り遊技中、右打ちを行うことで多くの遊技球が大入賞口14に入賞し、多くの賞球を獲得できる。また、本実施形態では、一例として、総ラウンド数や各ラウンドの継続時間等を相違させることで獲得可能な賞球数を相違させた複数の種類の大当り遊技が設けられている。大当り遊技の種類は、大当り図柄の種類に応じて定められる。一方、大当り抽選で小当りに当選すると、所定回数(例えば、1.0秒間の開放を1回)にわたって大入賞口14を開放する小当り遊技が行われる。小当り遊技は、大入賞口14の開放時間が短く、多くの賞球を獲得するのは困難な構成となっている。
また、パチンコ機50は、遊技状態として、通常状態と開放延長状態(以後、電サポとも記載)とが設けられている。第1始動口11は、遊技状態に関わらず遊技球が入球可能となっており、通常状態中には、第1始動口11を狙い打つ左打ちが行われる。一方、電サポ中は、第2始動口12の開放時間が長くなるため、遊技球は、第1始動口11よりも第2始動口12に入球し易くなる。また、電サポ中には時短機能が作動し、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮するため、第2特図の保留記憶が早期に消化される。このため、電サポ中は、通常状態に比べ、大当り抽選が行われる頻度が高くなる。このため、電サポ中には、第2始動口12を狙い打つ右打ちが行われる。
なお、電サポ中、時短機能を作動させないようにしても良い。また、電サポ中、普図抽選の当選確率を向上させないようにしても良く、このような場合には、普図抽選の当選確率を高く設定し、電サポ中は普通図柄の変動時間を短縮して第2始動口12の開放時間を長くするのが好ましい。また、電サポ中、第2始動口12の開放時間を長くすること無く、普図抽選の当選確率を向上させ、第2始動口12の開放頻度を向上させることで、第2始動口12への入球を容易としても良い。これらの構成を有する場合であっても、電サポ中における第2始動口12への入球頻度が増加し、大当り抽選が行われる頻度を高くすることができる。
(2)電サポ発動モードについて
パチンコ機50の主制御装置80は、通常状態中における遊技モードとして、通常モードと電サポ発動モードとが設けられている。そして、電サポ発動モード中、第1特図の大当り抽選にて、特定ハズレ図柄が停止表示されるハズレ(以後、特定ハズレとも記載)、又は、特定小当り図柄が停止表示される小当り(以後、特定小当りとも記載)が発生すると、電サポに移行する(図5参照)。なお、電サポ発動モード中、例えば、特定ハズレと特定小当りのうちの一方が発生した場合に、電サポに移行するようにしても良いし、小当りが生じた場合には、常に電サポに移行するようにしても良い。これにより、よりシンプルな遊技性を提供できる。
より詳しくは、通常モード中には、通常ハズレ図柄テーブルに登録されたものの中から第1特図の大当り抽選におけるハズレ図柄が選択されると共に、通常小当り図柄テーブルに登録されたものの中から該大当り抽選における小当り図柄が選択される。なお、通常ハズレ図柄テーブルには、通常ハズレ図柄のみが登録されており、通常小当り図柄テーブルには、通常小当り図柄のみが登録されている。つまり、通常モード中は、ハズレ時に通常ハズレ図柄が必ず停止表示され、小当り時に通常小当り図柄が必ず停止表示され、特図の変動表示にて特定ハズレ図柄と特定小当り図柄とが表示されることは無い。
一方、電サポ発動モード中には、特定ハズレ図柄テーブルに登録されたものの中から第1特図の大当り抽選におけるハズレ図柄が決定されると共に、特定小当り図柄テーブルに登録されたものの中から該大当り抽選における小当り図柄が決定される。なお、特定ハズレ図柄テーブルには、通常ハズレ図柄及び特定ハズレ図柄が登録されており、特定小当り図柄テーブルには、通常小当り図柄及び特定小当り図柄が登録されている。つまり、電サポ発動モード中は、ハズレ時に特定ハズレ図柄が停止表示されるか、又は、小当り時に特定小当り図柄が停止表示され、電サポに移行する可能性がある。
本実施形態では、一例として、ハズレ図柄として、通常ハズレ図柄0〜9と特定ハズレ図柄0〜2とが設けられている。また、通常ハズレ図柄0〜9が登録された通常ハズレ図柄テーブルである第1ハズレ図柄テーブルと、通常ハズレ図柄0〜9に加えて特定ハズレ図柄が登録された、特定ハズレ図柄テーブルである第2〜第4ハズレ図柄テーブルとが設けられている。図6(a)に示すように、第2ハズレ図柄テーブルには特定ハズレ図柄0が、第3ハズレ図柄テーブルには特定ハズレ図柄0、1が、第4ハズレ図柄テーブルには特定ハズレ図柄0〜2がそれぞれ登録されている。
また、一例として、小当り図柄として、通常小当り図柄0〜9と特定小当り図柄0〜2とが設けられている。また、通常小当り図柄0〜9が登録された通常小当り図柄テーブルである第1小当り図柄テーブルと、通常小当り図柄0〜9に加えて特定小当り図柄が登録された、特定小当り図柄テーブルである第2〜第4小当り図柄テーブルとが設けられている。図6(b)に示すように、第2小当り図柄テーブルには特定小当り図柄0が、第3小当り図柄テーブルには特定小当り図柄0、1が、第4小当り図柄テーブルには特定小当り図柄0〜2がそれぞれ登録されている。
そして、通常モード中には、第1ハズレ図柄テーブル、第1小当り図柄テーブルをそれぞれ用いて、ハズレ図柄、小当り図柄がそれぞれ決定される。一方、電サポ発動モード中には、第2〜第4ハズレ図柄テーブルのうちのいずれか1つと、第2〜第4小当り図柄テーブルのうちのいずれか1つとそれぞれ用いて、ハズレ図柄、小当り図柄が決定される。そして、ハズレ時に特定ハズレ図柄が停止表示されたり、小当り時に特定小当り図柄が停止表示されたりすると、電サポに移行する。
なお、図6(a)、(b)に示すように、本実施形態では、第2〜第4ハズレ図柄テーブルの各々における特定ハズレ図柄の登録数と、第2〜第4小当り図柄テーブルの各々における特定小当り図柄の登録数とはそれぞれ異なる。そして、特定ハズレ図柄の登録数が多いハズレ図柄テーブル程、特定ハズレ図柄が選択される確率が高くなると共に、特定小当り図柄の登録数が多い小当り図柄テーブル程、特定小当り図柄が選択される確率が高くなっている。つまり、電サポ発動モード中、いずれのテーブルが用いられているかにより、特定ハズレ図柄や特定小当り図柄が選択される確率(換言すれば、電サポ移行確率)が変化する。
(3)電サポ発動モードへの移行について
本実施形態では、主制御装置80は、通常モード中、第1特図の大当り抽選での大当りを契機として電サポ発動モードに移行する(図5参照)。すなわち、本実施形態では、一例として、複数の種類の大当り図柄(大当り図柄0〜9)が設けられており、主制御装置80は、特定の種類の大当り図柄にて大当りになった場合に、大当り遊技後に電サポ発動モードに移行しても良い。
具体的には、主制御装置80は、大当り図柄0、1で大当りとなった場合には、第1ハズレ図柄テーブル及び第1小当り図柄テーブルが選択され、通常モードが維持される(図7(a)参照)。一方、大当り図柄2〜9で大当りとなった場合には、第2〜第4ハズレ図柄テーブルのうちのいずれかと、第2〜第4小当り図柄テーブルのうちのいずれかとが選択され、電サポ発動モードに移行する。なお、該選択は、図7(a)が示す対応関係に従い、大当り図柄の種類に応じて行われる。そして、電サポ発動モード中、選択された特定ハズレ図柄テーブル及び特定小当り図柄テーブルを用いて、ハズレ図柄及び小当り図柄が決定される。
このように、本実施形態では、一例として、使用されるハズレ図柄テーブル及び小当り図柄テーブルの異なる複数の種類の電サポ発動モードが設けられている。以後、第2ハズレ図柄テーブル及び第2小当り図柄テーブルが用いられる電サポ発動モードを、電サポ発動モードAとし、第3ハズレ図柄テーブル及び第3小当り図柄テーブルが用いられる電サポ発動モードを、電サポ発動モードBとし、第4ハズレ図柄テーブル及び第4小当り図柄テーブルが用いられる電サポ発動モードを、電サポ発動モードCとする。
この他にも、例えば、主制御装置80は、大当りとなった場合には、大当り図柄に関わらず、必ず電サポ発動モードに移行しても良い。この場合においても、大当りとなった場合には、図7(b)が示す対応関係に従い、大当り図柄の種類に応じて、第2〜第4ハズレ図柄テーブルのうちのいずれかが選択されると共に、第2〜第4小当り図柄テーブルのうちのいずれかが選択されても良い。こうすることにより、電サポ発動モードに移行し易くなり、遊技の興趣を高めることができる。
無論、これに限らず、特定ハズレ図柄テーブル及び特定小当り図柄テーブルをそれぞれ1種類のみ設け、大当り図柄に関わらず、電サポ発動モード中、常に同一の特定ハズレ図柄テーブル及び特定小当り図柄テーブルが用いられるようにしても良い。これにより、電サポ発動モード中における電サポ移行確率を常に一定にすることができ、安定した遊技性を提供できる。
また、例えば、大当り図柄の種類に応じて、電サポ発動モード中、特定ハズレ図柄テーブルと通常小当り図柄テーブルとが用いられる(つまり、特定ハズレのみが発生する)ケースや、通常ハズレ図柄テーブルと特定小当り図柄テーブルとが用いられる(つまり、特定小当りのみが発生する)ケースが生じるようにしても良い。これにより、電サポ発動モード中の遊技に変化を持たせたり、電サポ移行確率に変化を持たせたりすることができ、遊技の興趣を高めることができる。
(4)電サポ発動モードの終了について
上述したように、電サポ発動モード中に特定ハズレが発生すると、電サポ発動モードが終了すると共に、電サポに移行する(図5参照)。また、電サポ発動モード中、大当り抽選で小当りが発生すると、小当り遊技が行われる。そして、上述したように、該小当りが特定小当りである場合には、電サポ発動モードが終了すると共に、電サポに移行する。一方、該小当りが通常小当りである場合には、電サポ発動モードが継続される。
また、電サポ発動モード中、大当り抽選で大当りが発生すると、大当り遊技が行われると共に、通常モード中に大当りが生じた場合と同様にして、再度電サポ発動モードに移行するか否か(換言すれば、電サポ発動モードが継続するか否か)が決定される。
また、電サポ発動モード中、予め定められた終了条件が充足されると、電サポ発動モードが終了し、通常モードに移行する。そして、以後、第1ハズレ図柄テーブル(換言すれば、通常ハズレ図柄テーブル)と、第1小当り図柄テーブル(換言すれば、通常小当り図柄テーブル)とを用いて、ハズレ図柄及び小当り図柄が決定される。
具体的には、終了条件とは、例えば、電サポ発動モード中の大当り抽選の回数(以後、抽選回数とも記載)が所定の継続回数(一例として、30回)に達するという条件であっても良い。なお、継続回数は、電サポ発動モードに移行する契機となった大当りにおける大当り図柄の種類に応じて定められても良い。また、終了条件とは、例えば、第1特図の大当り抽選にて、予め定められた通常ハズレ図柄(電サポモード終了ハズレ図柄)や、予め定められた通常小当り図柄(電サポモード終了小当り図柄)が停止表示されるという条件であっても良い。
(5)電サポについて
電サポ中、抽選回数が予め定められた継続回数(一例として、100回)に達すると、電サポが終了し、遊技状態が通常状態となると共に、通常モードとなる。なお、電サポの継続回数は、例えば、電サポに移行する契機となった特定ハズレ図柄や特定小当り図柄の種類に応じて定められても良い。これにより、遊技者に与えられる特典に変化を持たせることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、電サポ中に第2特図の大当り抽選にて大当りが発生すると、大当り遊技が行われる。そして、通常モード中に大当りが生じた場合と同様にして、第2特図の大当り図柄の種類に応じてハズレ図柄テーブル及び小当り図柄テーブルが再度選択され、大当り遊技後に、通常モードに移行するか、又は、電サポ発動モードに移行するか否かが決定される。なお、電サポ終了後には、必ず通常モードに移行するようにしても良いし、必ず電サポ発動モードに移行するようにしても良い。
(6)変形例について
通常モード中、第1特図の大当り抽選での小当りを契機として、電サポ発動モードに移行しても良い。具体的には、特定の小当り図柄にて小当りになった場合には、小当り遊技後に電サポ発動モードに移行しても良いし、小当りとなった場合には、小当り図柄に関わらず、小当り遊技後に必ず電サポ発動モードに移行しても良い。こうすることにより、電サポ発動モードに移行する契機を多様化することができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、小当りを契機として電サポ発動モードに移行した場合には、小当り図柄の種類に応じて電サポ発動モードの継続回数が決定されても良い。
また、小当りを契機として移行した電サポ発動モードにおいて、通常小当りが発生した場合には、小当り遊技終了後、電サポ発動モード中の抽選回数をカウントするためのカウンタを再スタートさせても良い。つまり、電サポ発動モードを再スタートさせ、通常小当りの発生後の抽選回数が継続回数に達するまで、電サポ発動モードを継続させるようにしても良い。
また、小当りを契機として移行した電サポ発動モードでは、大当りを契機とし移行した電サポ発動モードにおける継続回数よりも少ない回数(例えば、10回)を継続回数としても良い。つまり、大当りを契機として移行した電サポ発動モードは、小当りを契機として移行した電サポ発動モードよりも遊技者に有利な内容としても良い。
こうすることにより、電サポ発動モードに関連する遊技内容を多様化することができ、遊技の興趣を高めることができる。
[動作の詳細]
(1)メインルーチンについて
まず、図8を用いて、主制御装置80が実行するメインルーチンを説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S75までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS80の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S80)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3966」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。例えば、この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3966」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3967回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3966」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)は「0」〜「49」の50個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。小当り図柄判定用乱数更新処理(S40)は「0」〜「149」の150個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。さらに、図示しないハズレ図柄判定用乱数更新処理が実行される。ハズレ図柄判定用乱数更新処理は、「0」〜「149」の150個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S40に続く当り決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、普通図柄の抽選で当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数、ハズレ図柄判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S50)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時にリーチとなる値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時にリーチとなる値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時にリーチとなる値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S55)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S60)では、パチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。該入力処理では、第1、第2始動口スイッチ11a、12a、カウントスイッチ14a、及び、一般入賞口スイッチ31aからの信号に基づき、第1、第2始動口11、12、大入賞口14、及び一般入賞口31といった入賞口への遊技球の入球が検出される。なお、第1、第2始動口11、12への入球時には、後述する始動入賞処理が行われる。主制御装置80は、いずれかの入賞口への入球を検出すると、入球が発生した旨と、該入球が生じた入賞口とを示す入球検出コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。また、本実施形態では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数、小当り図柄判定用乱数、ハズレ図柄判定用乱数など複数の乱数を取得するが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が4個の上限を満たしている時に遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S65)を行う。この当否判定処理(S65)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S70)が実行される。各出力処理(S70)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S60)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには、賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S75)は、一般入賞口31に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S80)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S75までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3966の3967通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3967である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S45)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
(2)始動入賞処理について
次に図9に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する始動入賞処理を説明する。始動入賞処理は、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普図ゲート17を遊技球が通過したときに取得する当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置80に格納(記憶)する処理となる。また本処理では、記憶した乱数が予め設定された値か否かを後述する当否判定を実施する以前に確認する処理を行い、第1始動口11及び第2始動口12への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行う。以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普図ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
本実施形態においては、普通図柄保留数表示装置8、第1特図保留数表示装置18、第2特図保留数表示装置19による各々の点灯数の最大個数は4個(最大保留記憶数が4個)となっているが、これに限るわけではなく、例えばそれぞれの最大記憶個数が8個であってもよい。また、それぞれの保留記憶数が0であっても、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普図ゲート17を遊技球が通過したときに取得される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に主制御装置80に格納される。
始動入賞処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S100)。否定判定なら(S100:no)S130に進み、肯定判定なら(S100:yes)、主制御装置80に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S105)。否定判定なら(S105:no)S130に進み、肯定判定であれば(S105:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、ハズレ図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第1保留記憶として記憶し第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S110)。
S110に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S115)。具体的には、大当り判定用乱数の値が大当りを生起する値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。つまり、大当りが発生する場合には、該大当りにより電サポ発動モードに移行するか否かや、電サポ発動モードA〜Cのいずれに移行するかが判定される。一方、大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、ハズレならリーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、記憶した乱数値が、遊技者が大当りの期待が持てる特定の値か否か(はずれでも大当りを期待させる演出が可能な否か)を判定する。
また、先読み判定では、ハズレ図柄判定用乱数及び小当り図柄判定用乱数に基づき、電サポ発動モードA〜Cの各場合において、特定ハズレ又は特定小当りが発生するか否かが判定される。この他にも、先に発生した消化前の第1保留記憶の先読判定結果に基づき、新たに記憶した第1保留記憶が消化されるときに、電サポ発動モードA〜Cのいずれに移行しているかを判定しても良い。そして、該判定結果と、ハズレ図柄判定用乱数及び小当り図柄判定用乱数とに基づき、新たに記憶した第1保留記憶に基づく大当り抽選により、特定ハズレ又は特定小当りが発生するか否かが判定されても良い。
続いて、S115の判定結果から第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S120)、S110で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S125)。
S125の処理、又はS100、S105の否定判定(S100:no、S105:no)に続いては、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定する(S130)。否定判定なら(S130:no)本処理を終了し、肯定判定なら(S130:yes)、主制御装置80に格納されている第2保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S135)。否定判定なら(S135:no)本処理を終了し、肯定判定であれば(S135:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、ハズレ図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第2保留記憶として記憶し第2保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算し(S140)、S110と同様に記憶した第2保留記憶の先読判定を行う(S145)。
続いて、S145の判定結果から第2先読判定コマンドを生成しサブ統合制御装置83に送信し(S150)、S140で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S155)、本処理を終了する。
サブ統合制御装置83は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6の演出画面で表示する各保留記憶数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。また、本実施形態では、演出図柄表示装置6の演出画面では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。
(3)特図当否判定処理について
次に、図10から図13に示したフローチャートを用いて主制御装置80が行う特図当否判定処理を説明する。本処理は、第1始動口スイッチ11a又は第2始動口スイッチ12aでの遊技球の検出に起因して抽出された乱数値に基づいて大当り遊技(特別遊技)を実行するか否かを判定し、該判定の結果に基づいて特別図柄及び演出図柄の変動表示の開始を指示する処理となる。
本処理を開始すると、役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し(S200)、肯定判定なら(S200:yes)、後述する特別遊技処理に移行し、否定判定、即ち、大当り遊技中でなければ(S200:no)、第1特図又は第2特図の何れかの特別図柄が変動中であるか否かを確認し(S205)、変動中でなければ(S205:no)、何れかの特図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認し(S210)、確定表示中でなければ(S210:no)、第2保留記憶があるか否か判定し(S215)、否定判定なら(S215:no)第1保留記憶が有るか否か判定し(S220)、S215又はS220が肯定判定なら(S215:yes、S220:yes)、S225に進む。S215とS220の判定順により、第2保留記憶の当否判定を優先して実施する構成となっている。
S225では、判定対象の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S225)。該シフト処理により特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定(大当り抽選)の対象となる。
S230では、当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数値と予め設定されたテーブルとを比較して、判定対象の乱数値がテーブル内の判定値と一致するか比較する。これにより、当否判定の対象となる保留記憶が消化され、該保留記憶に基づく大当り抽選にて大当り、小当り、ハズレのいずれが発生するかが決定される。
続くS245では、S230の結果が大当りであるか否か判定する。肯定判定なら(S245:yes)、図柄モード設定処理を行う(S250)。図柄モード設定処理では、当否判定の対象とした保留記憶の種類(第1保留記憶又は第2保留記憶)と、判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と、大当り遊技終了後の遊技状態と、大当り遊技終了後の遊技モードと、大当り遊技終了後に選択されるハズレ図柄テーブル及び小当り図柄テーブルを決定する図柄モードを設定する。
S250に続いては、設定した図柄モードの種類と判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S255)。これは、図柄モードの設定によって決定している大当りの種類(大当り遊技の内容と、大当り遊技終了後の遊技状態及び遊技モード)を、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10に表示する大当り図柄の種類によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から表示する図柄を決定する処理となる。
次にS250で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S260)。モードバッファは当否判定時に決定した大当り遊技終了後の遊技状態、遊技モード、及び、ハズレ図柄テーブル並びに小当り図柄テーブルの内容を、これらを設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファは、具体的な遊技内容に対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S250で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる大入賞口の開放パターン設定処理を行い(S265)、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9(第2特別図柄表示装置10)、及び演出図柄表示装置6の演出画面に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを、変動パターン選択テーブルから選択する(S270)。
次に、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとして生成しサブ統合制御装置83へ送信する(S275)。この変動指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、コマンドが示す情報に基づいて演出図柄制御装置82に指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御して大当り図柄および変動パターンの情報に対応する演出図柄の変動表示を開始する。主制御装置80は、サブ統合制御装置83への変動指示コマンドの送信とほぼ同時に、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S245が否定判定、即ち、大当り抽選で大当りが生じないなら(S245:no)、S230の比較処理の結果が小当りであるか否か判定し(S280)、肯定判定なら(S280:yes)、小当り図柄判定用乱数と、現在選択されている小当り図柄テーブルとに基づき小当り図柄を選択する(S285)。続いて小当り遊技の開放パターン設定処理を行い(S265)、小当り図柄に対応する変動パターン選択処理を行い(S270)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S275)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に対応する演出図柄の変動表示を開始する。この場合も主制御装置80は、サブ統合制御装置83への変動指示コマンドの送信とほぼ同時に、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S280が否定判定なら(S280:no)、ハズレ図柄判定用乱数と、現在選択されているハズレ図柄テーブルとに基づきハズレ図柄を選択し(S290)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S270)、ハズレ図柄及び変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S275)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に対応する演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S275に続いては、図11のフローチャートに進み、遊技状態が通常状態であり、且つ、遊技モードが電サポ発動モードであるか否かを判定する(S300)。具体的には、電サポフラグが0である場合には、遊技状態が通常状態であると判定され、モードフラグが1である場合には、遊技モードが電サポ発動モードであると判定される。肯定判定なら(S300:yes)、電サポ発動モードの継続期間を制御するための遊技モードカウンタからデクリメントを行い(S305)、遊技モードカウンタの値が0か否か判定する(S310)。肯定判定なら(S310:yes)、遊技モードフラグに0をセットする(S315)。この処理により、電サポ発動モードが終了し、通常モードに移行する。そして、第1ハズレ図柄テーブル、及び、第1小当り図柄テーブルを選択する(S317)。
S317、又はS300、S310の否定判定に続いては(S300:no、S310:no)、電サポフラグが1か否、即ち、当該処理時が電サポ中か否か判定する(S320)。電サポフラグは主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら電サポであることを、値が0なら電サポでない(換言すれば、通常状態である)と判定される。肯定判定なら(S320:yes)、電サポの継続期間を制御するための電サポカウンタからデクリメントを行い(S325)、電サポカウンタの値が0か否か判定する(S330)。肯定判定なら(S330:yes)、電サポフラグに0をセットする(S335)。この処理により電サポが終了する。
S335、又はS320、S330の否定判定に続いては(S320:no、S330:no)、遊技状態を示す電サポフラグの情報や、遊技モードを示す遊技モードフラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置83へ送信し(S340)、後述する特別遊技処理に移行する。
図10に戻り、S205が肯定判定、即ち、第1特別図柄又は第2特別図柄が変動中なら(S205:yes)、図12のフローチャートに進み、図柄の変動時間が終了したか否か判定し(S350)、肯定判定なら(S350:yes)、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10の図柄の変動表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置83へ演出図柄の変動表示を終了させる図柄確定コマンドを送信する確定図柄表示処理を行う(S355)。S355、又はS350の否定判定(S350:no)に続いては、特別遊技処理に移行する。
図10に戻り、S210が肯定判定、即ち、第1特別図柄又は第2特別図柄の確定図柄の表示中なら(S210:yes)、図13のフローチャートに進み、確定図柄の表示時間が終了したか否か判定する(S400)。否定判定なら(S400:no)リターンし、肯定判定なら(S400:yes)、第1特別図柄又は第2特別図柄の確定図柄表示を終了させる処理を行い、サブ統合制御装置83へ演出図柄の確定表示を終了指示するコマンドを送信する確定図柄表示終了処理を行う(S405)。
S405に続いては、確定図柄表示を行った第1特別図柄又は第2特別図柄が大当り図柄か否か判定する(S410)。否定判定なら(S410:no)、S450に移行し、肯定判定なら(S410:yes)、遊技モードフラグが1か否か判定し(S415)、肯定判定なら(S415:yes)、遊技モードフラグに0をセットする(S420)。S420、又はS415の否定判定(S415:no)に続いては、電サポフラグが1か否か判定し(S425)、肯定判定なら(S425:yes)、電サポフラグに0をセットする(S430)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での遊技状態を通常状態にリセットする。続いては、条件装置の作動を開始する処理を行い(S435)、役物連続作動装置の作動を開始する処理を行い(S440)、サブ統合制御装置83へ大当り開始演出を指示するコマンドを送信し(S445)、特別遊技処理に移行する。尚、条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は大入賞口14の特別電動役物を連続して作動させる装置である。
S410の否定判定(S410:no)に続いては、確定図柄表示を行った第1特別図柄又は第2特別図柄が、特定ハズレ図柄、又は、特定小当り図柄であるか否かを判定する(S450)。肯定判定の場合(S450:Yes)、電サポフラグに1をセットすると共に(S455)、電サポカウンタに電サポ中における継続回数を設定する(S460)。これにより、電サポに移行する。そして、遊技状態を示す電サポフラグの情報や、遊技モードを示す遊技モードフラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置83へ送信し(S465)、後述する特別遊技処理に移行する。
(4)特別遊技処理について
次に、図14から図16を用いて特別遊技処理を説明する。本処理を開始すると、役物連続作動装置が作動中か否か判定する(S500)。否定判定なら(S500:no)リターンし、肯定判定なら(S500:yes)、大入賞口14が開放中か否か判定する(S505)。否定判定なら(S505:no)、インターバル中か否か判定し(S510)、インターバル中でなければ(S510:no)、大当り終了演出中か否か判定し(S515)、大当り終了演出中でなければ(S515:no)、大当り開始演出時間が終了したか否か判定し(S520)、大当り開始演出時間が終了していなければ(S520:no)リターンし、終了していれば(S520:yes)、大入賞口14を開放させる処理を行い(S525)、サブ統合制御装置83に開放開始情報を送信し(S530)リターンする。
S505が肯定判定、即ち、大入賞口14が開放中なら(S505:yes)、図15のS550に進み、カウントスイッチ14aが遊技球を検出したか否か判定する(S550)。肯定判定なら(S550:yes)、大入賞口検出情報をサブ統合制御装置83に送信する(S555)。
S555に続いては、大入賞口14に規定入賞数(9個)の入賞があったか否か判定し(S560)、S560又はS550が否定判定なら(S560:no:S550:no)、大入賞口14の開放時間が終了したか否か判定し(S565)、否定判定なら(S565:no)リターンする。S560、又はS565が肯定判定なら(S560:yes、S565:yes)、大入賞口14を閉鎖する処理を行い(S570)、閉鎖した大入賞口14の開放動作がS265で設定した大当り遊技の最終ラウンドであったか否か判定し(S575)、肯定判定なら(S575:yes)、開放終了情報をサブ統合制御装置83に送信する(S580)。S580、又はS575の否定判定(S575:no)に続いては、サブ統合制御装置83へ大当りインターバル演出の開始を指示するコマンドを送信する大当りインターバル処理を行って(S585)リターンする。
図14に戻り、S510が肯定判定、即ち、インターバル中なら(S510:yes)、図15のS590に進み、大当りインターバル時間が終了したか否か判定し(S590)、否定判定なら(S590:no)リターンする。肯定判定なら(S590:yes)、大当り遊技の最終ラウンドが終了したか否か判定し(S595)、肯定判定なら(S595:yes)、サブ統合制御装置83に大当り終了演出を指示するコマンドを送信して大当り遊技を終了し(S600)リターンする。否定判定なら(S595:no)、サブ統合制御装置83に開始するラウンドの演出開始指示コマンドを送信し(S605)、大入賞口14の開放処理を行って(S610)リターンする。
図14に戻り、S515が肯定判定、即ち、大当り終了演出中なら(S515:yes)、図16のS650に進み大当り終了演出の時間が終了したか否か判定する(S650)。否定判定なら(S650:no)リターンし、肯定判定なら(S650:yes)、役物連続作動装置の作動を停止する処理を行い(S655)、条件装置の作動を停止する処理を行う(S660)。
続いては、当該処理中の大当りを生起させた当否判定処理のS260で設定したモードバッファを参照する(S665)。そして、モードバッファの内容に従い、遊技モードフラグ及び遊技モードカウンタを設定すると共に、大当り遊技後に使用されるハズレ図柄テーブル及び小当り図柄テーブルを選択する(S670〜S680)。これにより、大当り遊技後の遊技モードが設定される。また、電サポフラグ及び電サポカウンタをクリアすることで、大当り遊技後の遊技状態を通常状態に設定する(S685)。そして、モードバッファのクリア処理を行う(S690)。続いて、サブ統合制御装置83に対し、大当り終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態及び遊技モードを示す状態指定コマンドを送信し(S695、S700)、大当りフラグをクリアして(S705)リターンする。
[演出について]
(1)概要について
パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに従い、演出図柄表示装置6の演出画面800や、スピーカ66や、LED、ランプ26等を介して、遊技の進行状況に応じた各種演出を行う(図17参照)。なお、演出中には、熊の達吉801と呼ばれる動物のキャラクタが演出画面800に表示される。
具体的には、例えば、大当り抽選が行われた場合には、特図の変動表示と並行して、演出図柄表示装置6の演出画面800にて演出図柄の変動表示(以後、図柄演出810とも記載)が行われる。そして、図柄演出810にて確定表示された演出図柄の組合せにより、大当り抽選で、大当り、小当り、ハズレのうちのいずれが発生したかが報知される。
また、保留記憶が発生した際には、保留演出が行われ、演出画面800に、保留記憶に対応して保留図柄が表示される。具体的には、演出画面800には、第1保留記憶に対応する保留図柄の表示領域820と、第2保留記憶に対応する保留図柄の表示領域821とが設けられる。そして、保留記憶が発生すると、該保留記憶に対応する表示領域に保留図柄822が表示され、保留記憶が消化されると、該保留記憶に対応する保留図柄822が消去される。
この他にも、例えば、保留記憶についての先読判定の結果に基づき、該保留記憶が消化される前に、該保留記憶に基づく大当り抽選の結果を示唆する先読み演出が行われる。先読み演出は、例えば、保留図柄822を変化させることで、該保留図柄822に対応する保留記憶に基づく大当り抽選の結果を示唆しても良い。無論、これに限らず、例えば、演出画面800に所定のキャラクタ等を表示したりすることで、先読み演出が行われても良い。
また、サブ統合制御装置83は、演出画面800にて、図柄演出810と共に、該図柄演出810にて結果が報知される大当り抽選で大当りが発生することを示唆又は報知する複数の種類の予告演出を行う。各予告演出には、該大当り抽選で大当りとなることの確率(換言すれば、期待度)が固有に定められており、予告演出の種類や態様により期待度が示される。また、予告演出は、図柄演出の開始時や、図柄演出の途中に開始され得る。
また、サブ統合制御装置83は、大当り遊技中、主制御装置80からのコマンドに基づき、演出画面800を介して、大当り遊技の進行状況を報知する大当り演出を行う。大当り演出は、大当り遊技の総ラウンド数に応じた態様で行われ、例えば、総ラウンド数や、現在のラウンド等が表示される。
また、演出画面800により、現在の遊技状態及び遊技モードが示される。具体的には、図17(a)に示す演出画面800では、上述した熊の達吉801の表情や背景画像により、現在の遊技モードが通常モードであることが示される。また、図17(b)、(c)に示す演出画面800では、遊技状態が電サポであることや、遊技モードが電サポ発動モードであることが、文字により明示的に示される。そして、上述した各種演出は、現在の遊技状態や遊技モードに応じた態様で行われる。
(2)電サポ発動モードに関する演出
電サポ発動モード中の演出画面800では、通常モード中や電サポ中と同様、図柄演出810が行われると共に、電サポ発動モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数が表示される(図17(c)参照)。そして、電サポ発動モード中、特定ハズレ又は特定小当りが発生すると、演出画面800にて、電サポへの移行を報知する電サポ発動演出830が行われる(図18(a)参照)。具体的には、例えば、図柄演出810に用いられる演出図柄の1つとして、電サポ図柄831を設け、特定ハズレ又は特定小当りが発生した大当り抽選の結果を報知する図柄演出810にて電サポ図柄831を確定表示させることで、電サポ発動演出830が行われても良い。さらに、電サポ発動演出830では、電サポが開始する旨や、右打ちが指示されても良い。
また、電サポ発動モード中、特定ハズレや特定小当りの発生が示唆又は報知する先読み演出(以後、電サポ先読み演出)が行われても良い。具体的には、電サポ先読み演出では、図17(c)に示すように、第1保留記憶に対応する保留図柄として電サポ発動図柄840を表示することで、電サポ発動図柄840に対応する第1保留記憶に基づく大当り抽選で、特定ハズレ又は特定小当りが発生することを示唆又は報知しても良い。なお、複数の種類の電サポ発動図柄を設け、電サポ発動図柄の種類により、電サポ発動図柄に対応する保留記憶に基づく大当り抽選にて特定ハズレ又は特定小当りが発生する期待度を示しても良い。無論、電サポ発動図柄840を表示すること無く、例えば、所定のキャラクタを演出画面800に表示したり、背景画像を変化させたりすることで、電サポ先読み演出を行っても良い。
また、通常モード中に、電サポ先読み演出により、特定ハズレや特定小当りの発生が示唆又は報知されても良い。すなわち、通常モード中に生じた第1保留記憶であっても、該第1保留記憶よりも前に生じた第1保留記憶に基づく大当り抽選にて大当りが発生し、該大当りを契機に電サポ発動モードに移行する場合には、該第1保留記憶に基づき特定ハズレ又は特定小当りが発生し得る。このため、通常モード中、先読み演出により特定ハズレ又は特定小当りの発生を示唆又は報知することで、大当りの発生と、電サポ発動モードへの移行との双方に対する遊技者の期待感を高めることができる。具体的には、通常モード中、電サポ発動モードの電サポ先読み演出と同様にして、第1保留記憶に対応する保留図柄として電サポ発動図柄840を表示することで、電サポ先読み演出が行われても良い(図18(b)参照)。なお、電サポ中においても、同様にして、電サポ先読み演出が行われても良い。
また、大当り遊技中、該大当り遊技後に電サポ発動モードに移行し、該大当り遊技中に生じている第1保留記憶に基づく大当り抽選で特定ハズレ又は特定小当りが発生する場合には、その旨を報知する演出(以後、保留電サポ演出)が行われても良い。具体的には、保留電サポ演出は、例えば、大当り遊技における所定のラウンド(例えば、10R)の演出画面800において、所定の画像要素(例えば、熊の達吉850)に替えて電サポ画像851を表示することで行われても良い(図18(c)参照)。なお、保留電サポの際、例えば、熊の達吉850と電サポ画像851とが交互に表示されるようにしても良い。無論、これに限らず、保留電サポ演出は、様々な態様で行われ得る。
無論、例えば、保留電サポ演出が行われたにも関わらず、大当り遊技終了後に電サポ発動モードに移行しなかったり、第1保留記憶に基づく大当り抽選で特定ハズレ又は特定小当りが発生しなかったりする場合を設けても良い。こうすることにより、保留電サポ演出の実行中、遊技者に緊張感を与えることができ、特定ハズレや特定小当りが生じた場合の遊技者の喜びを高めることができる。
(3)電サポ発動演出処理
次に、電サポ発動演出を実行する電サポ発動演出処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。本処理は、遊技中、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S1000では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、電サポ発動モード中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1000:Yes)、S1005に移行し、否定判定が得られた場合には(S1000:No)、本処理を終了する。
S1005では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から変動指示コマンドを受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1005:Yes)、S1010に移行し、否定判定が得られた場合には(S1005:No)、本処理を終了する。
S1010では、サブ統合制御装置83は、変動指示コマンドに基づき、新たに行われた第1保留記憶に基づく大当り抽選で、特定ハズレ又は特定小当りが発生するか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1010:Yes)、S1015に移行し、否定判定が得られた場合には(S1010:No)、S1020に移行する。
S1015では、サブ統合制御装置83は、変動指示コマンド等に基づき図柄演出の内容を決定すると共に、電サポ図柄と通常の演出図柄とを、図柄演出にて確定表示される演出図柄として選択する。一方、S1020では、サブ統合制御装置83は、同様にして図柄演出の内容を決定すると共に、通常の演出図柄を図柄演出にて確定表示される演出図柄として選択する。そして、続くS1020では、サブ統合制御装置83は図柄演出を開始し、本処理を終了する。該図柄演出では、S1015又はS1020での選択結果に従い、電サポ図柄や演出図柄が確定表示される。なお、電サポ図柄が停止表示されるタイミングは、適宜定められる。
(4)電サポ先読み演出処理
次に、電サポ先読み演出を実行する電サポ先読み演出処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。本処理は、遊技中、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S1100では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から第1先読判定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1100:Yes)、S1105に移行し、否定判定が得られた場合には(S1100:No)、本処理を終了する。
S1105では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、通常モード中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1105:Yes)、S1110に移行し、否定判定が得られた場合には(S1105:No)、S1120に移行する。
S1110では、サブ統合制御装置83は、新たに受信した第1先読判定コマンド(以後、新第1先読判定コマンド)に対応する第1保留記憶(以後、新保留記憶)よりも先に消化される第1保留記憶(以後、先行保留記憶)に基づく大当り抽選を契機として、電サポ発動モードに移行するか否かを判定する。該判定は、新第1先読判定コマンドよりも先に受信した第1先読判定コマンドに基づき、先行保留記憶に基づく大当り抽選で大当りになるか否かと、該大当りを契機として電サポ発動モードA〜Cのいずれに移行するかを把握した上で行われる。そして、肯定判定が得られた場合には(S1110:Yes)、S1115に移行し、否定判定が得られた場合には(S1110:No)、本処理を終了する。
S1115では、サブ統合制御装置83は、新第1先読判定コマンドに基づき、先行保留記憶により移行する予定の電サポ発動モードにおいて、新保留記憶に基づく大当り抽選により特定ハズレ又は特定小当りが発生するか否かを判定する。なお、該判定は、電サポ発動モードA〜Cのいずれに移行予定であるかを考慮して行われる。そして、該判定結果に応じた確率で、例えば抽選等を行うことで、電サポ先読み演出を行うか否かが決定される。電サポ先読み演出を行う場合には(S1115:Yes)、S1130に移行し、電サポ先読み演出を行わない場合には(S1115:No)、本処理を終了する。
一方、S1105にて否定判定がなされた場合に移行するS1120では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した状態指定コマンドに基づき、電サポ発動モード中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1120:Yes)、S1125に移行し、否定判定が得られた場合には(S1120:No)、本処理を終了する。
S1125では、サブ統合制御装置83は、現在の遊技モードが電サポ発動モードA〜Cのいずれであるかと、新第1先読判定コマンドに基づき、新保留記憶に基づく大当り抽選により特定ハズレ又は特定小当りが発生するか否かを判定する。そして、該判定結果に応じた確率で、例えば抽選等を行うことで、電サポ先読み演出を行うか否かが決定される。電サポ先読み演出を行う場合には(S1125:Yes)、S1130に移行し、電サポ先読み演出を行わない場合には(S1125:No)、本処理を終了する。
S1130では、サブ統合制御装置83は、新保留記憶に対応する電サポ先読み演出を開始する。なお、サブ統合制御装置83は、新保留記憶の発生後から新保留記憶が消化されるまでの間の所定のタイミングで、電サポ先読み演出を開始しても良い。そして、サブ統合制御装置83は、本処理を終了する。
(5)保留電サポ演出処理
次に、保留電サポ演出を実行する保留電サポ演出処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。本処理は、遊技中、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S1200では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき、大当り遊技が実行されているか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1200:Yes)、S1205に移行し、否定判定が得られた場合には(S1200:No)、本処理を終了する。
S1205では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき、現在のラウンドが、所定のラウンド(例えば、10R)であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1205:Yes)、S1210に移行し、否定判定が得られた場合には(S1205:No)、本処理を終了する。
S1210では、サブ統合制御装置83は、例えば、先に受信した、実行中の大当り遊技の契機となった大当りを発生させた大当り抽選についての変動指示コマンド等に基づき、大当り遊技後に、電サポ発動モードA〜Cのうちのいずれに移行するかを判定する。そして、電サポ発動モードA〜Cのいずれかに移行する場合には(S1210:Yes)、S1215に移行し、そうでない場合には(S1210:No)、本処理を終了する。
S1215では、サブ統合制御装置83は、大当り遊技中に存在する第1保留記憶に基づく大当り抽選を契機として、特定ハズレ又は特定小当りが発生するか否かを判定する。具体的には、該第1保留記憶の発生時に受信した第1先読判定コマンドに基づき、大当り遊技後に移行する電サポ発動モードA〜Cのいずれかにおいて、特定ハズレ又は特定小当りが発生するか否かが判定される。そして、肯定判定が得られた場合には(S1215:Yes)、S1220に移行し、否定判定が得られた場合には(S1215:No)、本処理を終了する。
S1215では、サブ統合制御装置83は、保留電サポ演出を開始し、本処理を終了する。
[変形例について]
上記実施形態のパチンコ機50は、所謂1種2種混合機として構成されていても良い。すなわち、パチンコ機50は、第1大入賞口と、V領域が設けられた第2大入賞口とを備えても良い。なお、第1及び第2大入賞口は、右打ちにより遊技球が入球可能となるように配置される。また、大当り抽選で大当り(以後、図柄当りとも記載)となった場合には、第1大入賞口を開放する大当り遊技を行い、大当り抽選で小当りとなった場合には、第2大入賞口を開放する小当り遊技を行っても良い。また、小当り遊技中、第2大入賞口のV領域に遊技球が入球(以後、役物当りとも記載)すると、大当り遊技が行われても良い。また、第2特図の大当り抽選では、第1特図の大当り抽選に比べ、小当りが発生する確率を高くし、電サポ中には、第2始動口12を狙い打つことで、高い頻度で小当りが発生するようにしても良い。
そして、上記実施形態と同様にして、図柄当りや役物当りを契機として電サポ発動モードに移行すると共に、電サポ発動モード中に特定ハズレや特定小当りが生じると、電サポに移行しても良い。なお、役物当りを契機として電サポ発動モードに移行する場合には、役物当りの契機となった小当りにおける小当り図柄に応じて、電サポ発動モードの継続回数を定めても良い。また、第2特図の大当り抽選における小当りの発生確率が高いことを考慮して、電サポの継続回数を短く(例えば、4回変動程度)としても良い。また、電サポ発動モード中、上記実施形態と同様の終了条件が充足されると、電サポ発動モードから通常モードに移行するようにしても良い。
また、例えば、第1特図の大当り抽選で小当りが生じ、該小当りに基づき行われる小当り遊技で役物当りが発生しなかった場合に、電サポ発動モードに移行しても良い。この場合、該小当り遊技にて役物当りが発生した場合には、電サポ発動モードに移行しないようにしても良い。また、電サポ中には、小当りを契機として電サポ発動モードに移行しないようにしても良い。具体的には、例えば、小当り発生時に、現在の遊技状態に基づき、電サポ発動モードに移行するか否かが決定されても良いし、第2特図の大当り抽選で小当りとなった場合には、電サポ発動モードに移行しないようにしても良い。
また、小当りを契機とした電サポ発動モードの継続回数は、大当りを契機とした電サポ発動モードの継続回数よりも短くしても良い。具体的には、例えば、小当りを契機とした電サポ発動モードの継続回数を10回程度とし、大当りを契機とした電サポ発動モードの継続回数を30回程度としても良い。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態のパチンコ機50は、小当りが発生しない構成とし、電サポ発動モード中には、特定ハズレを契機として電サポに移行するにようにしても良い。また、パチンコ機50が、上述した変形例のように1種2種混合機として構成されている場合には、第2特図の小当りは発生するが、第1特図の小当りは発生しない構成としても良い。そして、電サポ発動モード中には、特定ハズレを契機として電サポに移行するようにしても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果が得られる。
(2)また、パチンコ機50には、大当り抽選で大当りとなる確率を向上させる確変機能が設けられていても良い。確変機能は、例えば、特定の大当り図柄が確定表示される大当りが生じた場合に作動しても良いし、電サポ発動モードに移行する場合に、確変機能が作動するようにしても良い。また、電サポ発動モード中、特定ハズレや特定小当りにより電サポに移行する際に、確変機能を作動させても良い。こうすることにより、遊技者に様々な態様で特典を与えることができ、遊技の興趣を高めることができる。
(3)また、上記実施形態のパチンコ機50において、電サポ発動モード中に確定表示された特定ハズレ図柄又は特定小当り図柄の種類に応じて、電サポの継続回数(当否判定回数)が決定されても良い。
(4)また、上記実施形態のパチンコ機50において、現在の遊技モードが電サポ発動モードであるか通常モードであるかの判別が不可能な態様で演出が行われる演出モードである潜伏モードを設けても良い。無論、潜伏モードは、電サポ発動モードである場合と、通常モードである場合とに移行し得る。そして、潜伏モード中には、現在の遊技モードが電サポ発動モードであることを示唆する演出が行われても良い。このような演出モードを設けることで、遊技の興趣を高めることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が弾球遊技機の一例に相当する。
また、第1始動口11が第1始動領域の一例に、第2始動口12が第2始動領域の一例に、電サポ発動モードが特定モードの一例にそれぞれ相当する。
また、特図当否判定処理のS230が当否判定手段の一例に、S455が作動手段の一例に、S275、S355が図柄変動手段の一例にそれぞれ相当する。また、特別遊技処理のS525、S610が開放手段の一例に、S680が移行手段の一例にそれぞれ相当する。
1…遊技盤、3…遊技領域、6…演出図柄表示装置、9…第1特別図柄表示装置、10…第2特別図柄表示装置、11…第1始動口、11a…第1始動口スイッチ、12…第2始動口、12a…第2始動口スイッチ、14…大入賞口、14a…カウントスイッチ、15…アウト口、15a…アウト口スイッチ、18…第1特別図柄保留数表示装置、19…第2特別図柄保留数表示装置、31…一般入賞口、31a…一般入賞口スイッチ、50…パチンコ機、68…十字キー、80…主制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置。

Claims (2)

  1. 開放延長機能を備える弾球遊技機であって、
    前記開放延長機能の作動の有無に関わらず遊技球の進入が可能な第1始動領域と、
    前記開放延長機能の非作動時には遊技球の進入が困難であると共に、前記開放延長機能の作動時には、前記第1始動領域に比べ、遊技球の進入が容易になる第2始動領域と、
    遊技球が前記第1及び第2始動領域に進入したことに起因して当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定の結果を報知するため、複数の図柄を用いた変動表示により前記図柄を確定表示することで、前記当否判定の結果を報知する図柄変動手段と、
    前記当否判定の結果が大当りである場合に、複数のラウンドにわたって大入賞口を開放する特別遊技を行う開放手段と、
    前記特別遊技の終了後に、特定モードに移行する移行手段と、
    前記開放延長機能を作動させる作動手段と、を備え、
    前記当否判定の結果が大当りであることを示す前記図柄を大当り図柄とすると共に、前記大当り図柄以外の前記図柄のうちの一部を特定図柄とし、
    前記作動手段は、前記特定モード中、前記図柄変動手段により前記特定図柄が確定表示されると、前記開放延長機能を作動させること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載された弾球遊技機において、
    前記図柄変動手段は、前記当否判定の結果を報知するために確定表示する前記図柄を、図柄テーブルに含まれる前記図柄の中から選択し、
    前記図柄テーブルとして、前記特定図柄を含まない通常テーブルと、前記特定図柄を含む特定テーブルとが設けられており、
    前記移行手段は、前記当否判定の結果が大当りであることを契機として、前記図柄変動手段による前記図柄の選択に用いられる前記図柄テーブルを、前記特定テーブルに切り替えること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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