JP2021133918A - ジェット推進艇 - Google Patents

ジェット推進艇 Download PDF

Info

Publication number
JP2021133918A
JP2021133918A JP2020034329A JP2020034329A JP2021133918A JP 2021133918 A JP2021133918 A JP 2021133918A JP 2020034329 A JP2020034329 A JP 2020034329A JP 2020034329 A JP2020034329 A JP 2020034329A JP 2021133918 A JP2021133918 A JP 2021133918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deck
jet propulsion
propulsion boat
frame
boat according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020034329A
Other languages
English (en)
Inventor
重幸 手島
Shigeyuki Tejima
重幸 手島
かおり 井上
Kaori Inoue
かおり 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2020034329A priority Critical patent/JP2021133918A/ja
Priority to US17/174,420 priority patent/US11541978B2/en
Publication of JP2021133918A publication Critical patent/JP2021133918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H11/00Marine propulsion by water jets
    • B63H11/02Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B34/00Vessels specially adapted for water sports or leisure; Body-supporting devices specially adapted for water sports or leisure
    • B63B34/10Power-driven personal watercraft, e.g. water scooters; Accessories therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B1/00Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils
    • B63B1/02Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving lift mainly from water displacement
    • B63B1/04Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving lift mainly from water displacement with single hull
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B3/00Hulls characterised by their structure or component parts
    • B63B3/14Hull parts
    • B63B3/48Decks

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】デッキの強度を向上させることが可能なジェット推進艇を提供する。【解決手段】このジェット推進艇100は、ハル3aと、ハル3aの上方に設置されるデッキ3bとを含む艇体3と、デッキ3bを左右方向から挟み込むように、デッキ3bの左方および右方に1つずつ設けられる一対のフレーム部材4とを備え、フレーム部材4は、デッキ上部31とデッキ下部30とに架け渡されて、デッキ上部31とデッキ下部30とを接続する接続部40を含む。【選択図】図1

Description

この発明は、ジェット推進艇に関し、特に、ハルおよびデッキを含む艇体を備えるジェット推進艇に関する。
従来、ハルおよびデッキを含む艇体を備えるジェット推進艇が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ハルおよびデッキを含む艇体を備えるジェット推進艇が開示されている。デッキは、ハルの上方に設置されるデッキ下部と、デッキ下部の上方のデッキ上部とを含んでいる。デッキ下部は、左右方向において、デッキ上部よりも大きく形成されている。
特開2008−291774号公報
従来より、上記特許文献1の構成を含むジェット推進艇の分野では、風の抵抗、および、ジェット推進艇の操作状態に応じて加わる水の抵抗(水しぶきによる抵抗)を受けるデッキの強度を向上させることが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、デッキの強度を向上させることが可能なジェット推進艇を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるジェット推進艇は、ハルと、ハルの上方に設置されるデッキとを含む艇体と、デッキを左右方向から挟み込むように、デッキの左方および右方に1つずつ設けられる一対のフレーム部材とを備え、フレーム部材は、デッキ上部とデッキ下部とに架け渡されて、デッキ上部とデッキ下部とを接続する接続部を含む。
この発明の一の局面によるジェット推進艇では、上記のように、デッキ上部とデッキ下部とに架け渡されて、デッキ上部とデッキ下部とを接続する接続部を含み、デッキを左右方向から挟み込むように、デッキの左方および右方に1つずつ設けられる一対のフレーム部材を設ける。これによって、フレーム部材の接続部をデッキの左右両側でデッキ上部とデッキ下部とに架け渡すことにより、デッキ上部とデッキ下部とを相互に変形しにくくすることができる。その結果、ジェット推進艇の操作状態に応じて加わる水の抵抗や、風の抵抗をデッキが受けたとしても、デッキを変形しにくくすることができるので、デッキの強度を向上させることができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、デッキ下部は、左右方向において、デッキ上部よりも大きく形成され、接続部は、下方に向かうにつれて、正面視で外方に位置するように傾斜している。このように構成すれば、接続部により、デッキ下部およびデッキ上部の各部を、デッキ上部の上方の端部側およびデッキ下部の左右方向の端部側で接続することができるので、デッキ上部とデッキ下部とを相互により変形しにくくすることができる。その結果、デッキの強度をより向上させることができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、デッキ上部の側面と、デッキ下部の上面と、接続部のデッキに対向する内方に位置する内方面とにより形成される開口が形成されている。このように構成すれば、開口に前方からの風を通すことにより、デッキが受ける風の抵抗を小さくすることができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、接続部は、下方に向かうにつれて、前方に位置するように傾斜している。このように構成すれば、前方に突き出されるユーザの下肢に対して干渉しにくい位置に、接続部を配置することができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、一対のフレーム部材は、デッキ上部の前方部分とともにカウルを構成している。このように構成すれば、フレーム部材により、デッキの強度を向上させることができるとともに、ユーザに風および水しぶきが当たるのを抑制することができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、フレーム部材は、接続部の上方で、かつ、デッキ上部の外側面に沿って配置され、接続部に一体的に設けられるフレーム上部と、接続部の下方で、かつ、デッキ下部の外側面に沿って配置され、接続部に一体的に設けられるフレーム下部とをさらに含む。このように構成すれば、接続部のデッキ上部およびデッキ下部の各々に対する接続を、フレーム上部およびフレーム下部により補強することができるので、接続部をより安定した状態でデッキ上部とデッキ下部とに架け渡すことができる。
この場合、好ましくは、フレーム下部の外側面は、デッキ下部の外側面と略同一平面上に位置している。このように構成すれば、フレーム下部とデッキ下部との境界で発生する風の抵抗を略ゼロにすることができる。
上記フレーム部材がフレーム上部およびフレーム下部を含む構成において、好ましくは、フレーム部材は、フレーム上部に後方から接続され、デッキ上部の外側面を覆うようにして後方に延びるフレーム後部をさらに含む。このように構成すれば、デッキ上部の外側面を覆うようにフレーム後部を配置することにより、デッキ上部の強度をより向上させることができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、接続部は、上方に向けて太くなるように形成されている。このように構成すれば、ハルに設置される側であり、変形しにくいデッキ下部と比較して、変形しやすい側であるデッキ上部に向けて接続部を太くすることができる。したがって、デッキ上部の変形を効果的に抑制して、デッキの強度を効果的に向上させることができる。
上記デッキ上部の側面とデッキ下部の上面と接続部の内方面とにより開口が形成される構成において、好ましくは、開口を形成するデッキ上部の側面は、内方に窪む凹状に形成されている。このように構成すれば、開口を形成するデッキ上部の側面を凸状に形成する場合と比較して、開口をより大きくすることができるので、開口に、より多くの風を通すことができる。したがって、デッキが受ける風の抵抗をより小さくすることができる。
この場合、好ましくは、開口を形成するデッキ上部の凹状の側面は、円弧形状を有している。このように構成すれば、デッキ上部の凹状の側面が角を有する形状である場合と比較して、デッキ上部に対する応力集中の発生を抑制することができるので、デッキの強度をさらに向上させることができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、一対のフレーム部材は、平面視で、前方に向けて互いに離間するようにV字状に配置されている。このように構成すれば、一対のフレーム部材が上下方向のみや、平面視で左右方向のみに延びる場合と比較して、平面視で比較的大きな範囲にフレーム部材を設置することができるので、平面視で比較的大きな範囲においてデッキを補強することができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、接続部の外方に位置する外方面は、水平断面において、全体として外方に膨らむように凸状に形成されている。このように構成すれば、外方面が平坦面である場合と比較して、デッキの機械的強度を向上させることができる。
この場合、好ましくは、凸状の外方面は、水平断面において、前後方向に並ぶとともに、各々が内方に窪む2つの凹状面と、2つの凹状面を接続するとともに、外方に膨らむ1つの凸部とを有する。このように構成すれば、容易に外方に膨らむ凸形状の接続部を形成することができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、デッキは、ユーザの足を載置する足載部をさらに含み、接続部は、前後方向において、足載部の前方に配置されている。このように構成すれば、足載部の前方に接続部を配置することにより、ユーザの下肢に風が当たるのを確実に抑制することができる。
上記一の局面によるジェット推進艇において、好ましくは、正面視で、一対のフレーム部材に挟まれるデッキの前端に設けられ、上下方向に延びるとともに、左右方向に並ぶ一対の補強リブ部をさらに備える。このように構成すれば、デッキの左右両側の強度に加えて、補強リブ部によりデッキの前方の強度も向上させることができるので、デッキの強度をより向上させることができる。
この場合、好ましくは、一対の補強リブ部は、下方に向かうにつれて、互いに離間して幅が広がるように形成されている。このように構成すれば、補強リブ部により、デッキをより効果的に補強することができる。
本発明によれば、上記のように、デッキの強度を向上させることが可能なジェット推進艇を提供することができる。
実施形態によるジェット推進艇を前方から示した斜視図である。 実施形態によるジェット推進艇を後方から示した斜視図である。 実施形態によるジェット推進艇の平面図である。 実施形態によるジェット推進艇の側面図である。 実施形態によるジェット推進艇の正面図である。 図5の90−90線に沿った断面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
(ジェット推進艇の構成)
図1〜図6を参照して、実施形態によるジェット推進艇100の構成について説明する。
各図では、ジェット推進艇100を基準として各方向を示す。すなわち、ジェット推進艇100の前方を前進方向(FWD方向)により示し、後方を後進方向(BWD方向)により示す。また、ジェット推進艇100の前進方向に対する右方を右方向(R方向)により示し、ジェット推進艇100の前進方向に対する左方を左方向(L方向)により示す。また、上下方向をZ方向により示し、上方をZ1方向により示し、下方をZ2方向により示す。
図1および図2に示すように、ジェット推進艇100は、シート1と、ハンドル2と、ハル3aおよびデッキ3bを含む艇体3と、デッキ3bに設置(固定)される一対のフレーム部材4と、デッキ3bの前端(前方部分31c)に設けられる補強リブ部5とを備えている。
ジェット推進艇100には、フレーム部材4とデッキ3bとの間に貫通穴6が形成されている。なお、貫通穴6は、特許請求の範囲の「開口」の一例である。
(ハンドルおよびシートの構成)
ハンドル2およびシート1は、艇体3の上方に設置されている。艇体3の内部には、エンジン(図示せず)および燃料タンク(図示せず)などの各種部品が収容されている。ハンドル2は、エンジンの出力を調整する機能を有している。また、ハンドル2は、ジェット推進艇100の推進方向を調整する機能を有している。なお、シート1(ジェット推進艇100)は、2人乗り用である。
(ハルおよびデッキの構成)
ハル3aは、艇体3の下方部分であり、水面に浮かぶように構成されている。ハル3aは、推進時において主として水に接触して、水からの抵抗を受ける部分である。
デッキ3bは、艇体3の上方部分であり、ハル3aの上方に設置されるように構成されている。デッキ3bは、推進時において主として風に当たり、風からの抵抗を受ける部分である。
デッキ3bは、デッキ下部30と、デッキ下部30の上方に設けられるデッキ上部31と、足載部32とを含んでいる。
デッキ下部30は、左右方向において、デッキ上部31よりも大きく形成されている。具体的には、デッキ下部30は、デッキ上部31の下端から左方および右方の両方に突出しており、正面視において上下逆のT字形状となるように形成されている。また、正面視において、デッキ下部30の左右方向の大きさL1は、デッキ上部31の左右方向の大きさL2よりも大きい(図5参照)。
足載部32は、シート1上のユーザの足を載置するための部分である。足載部32は、シート1の左方および右方に1つずつ設けられている。足載部32は、前後方向に延びる細長形状を有している。足載部32は、ハンドル2の左右方向の位置よりも前方まで延びている。足載部32は、デッキ下部30に設けられている。なお、図1〜図3では、断面を示すものではないが、理解を容易化するために足載部32にハッチングを付している。
(フレーム部材の構成)
フレーム部材4は、デッキ3bを左右方向から挟み込むように、デッキ3bの左方および右方に1つずつ設けられている。フレーム部材4は、デッキ3bに設置され、デッキ3bを左右方向の両側から補強するように構成されている。フレーム部材4は、ジェット推進艇100の前後方向の中心よりも前方に配置されている。
一対のフレーム部材4(接続部40およびフレーム上部41)は、デッキ上部31の前方部分31cとともにカウル(風防)を構成している。また、一対のフレーム部材4は、平面視で、前方に向けて互いに離間するようにV字状に配置されている(図3参照)。すなわち、一対のフレーム部材4は、平面視で、前方が開かれたV字形状に形成されている。
フレーム部材4は、接続部40と、フレーム上部41と、フレーム下部42と、フレーム後部43とを一体的に含んでいる。一例ではあるが、フレーム部材4は、ABS樹脂により形成されている。
接続部40は、前後方向において、足載部32の前方に配置されている。したがって、接続部40は、シート1上のユーザの足(下肢)を前方から覆うように配置されている。
接続部40は、デッキ上部31とデッキ下部30とに架け渡されて、デッキ上部31とデッキ下部30とを接続している。接続部40は、下方に向かうにつれて、正面視で外方に位置するように傾斜している。すなわち、左方の接続部40および右方の接続部40は、下方に向かうにつれて互いに離間するように構成されている。一例ではあるが、接続部40は、正面視で水平面に対して約40度の角度により傾斜している。
また、接続部40は、下方に向かうにつれて、前方に位置するように傾斜している。すなわち、接続部40は、シート1上のユーザが前方に足(下肢)を突き出していたとしても干渉しないように傾斜している。一例ではあるが、接続部40は、側面視で、水平面に対して15度以上で、かつ、45度以下の角度により傾斜している(図4参照)。
接続部40は、上方に向けて太くなるように形成されている。すなわち、接続部40は、デッキ下部30からデッキ上部31に向けて太くなるように形成されている。
図6に示すように、接続部40の外方に位置する外方面40aは、水平断面において、全体として外方(図6ではL方向)に膨らむように凸状に形成されている。詳細には、凸状の外方面40aは、水平断面において、前後方向に並ぶとともに、各々が内方に窪む2つの凹状面401と、2つの凹状面401を接続するとともに、外方に膨らむ1つの凸部402とを有している。凹状面401は、滑らかに湾曲した面である。
図1に示すように、フレーム上部41は、上方から接続部40に対して一体的に設けられている。フレーム上部41は、接続部40の上方で、かつ、デッキ上部31の外側面31aに沿って配置されている。すなわち、フレーム上部41は、風の抵抗が大きくならないように、デッキ上部31の外側面31aから外方に大きく突出することがないように構成されている。
フレーム上部41は、接続部40と同一方向に延びており、接続部40と境目なく、接続部40に対して連続的に形成されている。
フレーム下部42は、下方から接続部40に対して一体的に設けられている。フレーム下部42は、接続部40の下方で、かつ、デッキ下部30の外側面30aに沿って配置されている。フレーム下部42の外側面42aは、デッキ下部30の外側面30aと略同一平面上に位置している。すなわち、フレーム下部42は、風の抵抗が大きくならないように、デッキ上部31の外側面31aから外方に略突出することがないように構成されている。
フレーム下部42は、下方に向かうにつれて、後方に位置するように傾斜している。また、フレーム下部42は、正面視で、概ね、傾斜することなく上下方向に延びている。フレーム下部42と接続部40との接続箇所では、平面視で、後方部分が外方に突出している。
フレーム後部43は、フレーム上部41に後方から接続されている。フレーム後部43は、デッキ上部31の外側面31aを覆うようにして後方に延びている。フレーム後部43は、シート1に隣接して配置されており、シート1に沿って延びている。詳細には、フレーム後部43は、下方に向かうにつれて、後方に位置するように傾斜している。フレーム後部43は、概ね、ハンドル2の後方に配置されている。
接続部40、フレーム上部41およびフレーム下部42は、側面視で、後方が開かれたV字形状に形成されている(図4参照)。また、接続部40、フレーム上部41およびフレーム後部43は、側面視で、下方が開かれたV字形状に形成されている。
(貫通穴の構成)
図5に示すように、貫通穴6は、デッキ上部31の側面31bと、デッキ下部30の上面30bと、接続部40のデッキ3bに対向する内方に位置する内方面40bとにより形成されている。貫通穴6は、概ね、デッキ3bとフレーム部材4(接続部40)との間で前後方向に延びている。
貫通穴6を形成するデッキ上部31の側面31bは、内方に窪む凹状に形成されている。詳細には、貫通穴6を形成するデッキ上部31の凹状の側面31bは、円弧形状を有している。
(補強リブの構成)
図1に示すように、補強リブ部5は、正面視で、一対のフレーム部材4に挟まれるデッキ3bの前端に設けられている。補強リブ部5は、上下方向に延びるとともに、左右方向に並ぶように一対(2つ)設けられている。一対の補強リブ部5は、ジェット推進艇100の左右方向の中心線α(図5参照)に対して線対称に配置されている。一対の補強リブ部5の間には、後方に窪む凹部50が形成されている。
一対の補強リブ部5は、下方に向かうにつれて、互いに離間して、左右方向の幅が広がるように形成されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、デッキ上部31とデッキ下部30とに架け渡されて、デッキ上部31とデッキ下部30とを接続する接続部40を含み、デッキ3bを左右方向から挟み込むように、デッキ3bの左方および右方に1つずつ設けられる一対のフレーム部材4を設ける。これによって、フレーム部材4の接続部40をデッキ3bの左右両側でデッキ上部31とデッキ下部30とに架け渡すことにより、デッキ上部31とデッキ下部30とを相互に変形しにくくすることができる。その結果、ジェット推進艇100の操作状態に応じて加わる水の抵抗や、風の抵抗をデッキ3bが受けたとしても、デッキ3bを変形しにくくすることができるので、デッキ3bの強度を向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、デッキ下部30は、左右方向において、デッキ上部31よりも大きく形成され、接続部40は、下方に向かうにつれて、正面視で外方に位置するように傾斜している。これによって、接続部40により、デッキ下部30およびデッキ上部31の各部を、デッキ上部31の上方の端部側およびデッキ下部30の左右方向の端部側で接続することができるので、デッキ上部31とデッキ下部30とを相互により変形しにくくすることができる。その結果、デッキ3bの強度をより向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、デッキ上部31の側面31bと、デッキ下部30の上面30bと、接続部40のデッキ3bに対向する内方に位置する内方面40bとにより形成される貫通穴6が形成されている。これによって、貫通穴6に前方からの風を通すことにより、デッキ3bが受ける風の抵抗を小さくすることができる。
本実施形態では、上記のように、接続部40は、下方に向かうにつれて、前方に位置するように傾斜している。これによって、前方に突き出されるユーザの下肢に対して干渉しにくい位置に、接続部40を配置することができる。
本実施形態では、上記のように、一対のフレーム部材4は、デッキ上部31の前方部分31cとともにカウルを構成している。これによって、フレーム部材4により、デッキ3bの強度を向上させることができるとともに、ユーザに風および水しぶきが当たるのを抑制することができる。
本実施形態では、上記のように、フレーム部材4は、接続部40の上方で、かつ、デッキ上部31の外側面31aに沿って配置され、接続部40に一体的に設けられるフレーム上部41と、接続部40の下方で、かつ、デッキ下部30の外側面30aに沿って配置され、接続部40に一体的に設けられるフレーム下部42とをさらに含む。これによって、接続部40のデッキ上部31およびデッキ下部30の各々に対する接続を、フレーム上部41およびフレーム下部42により補強することができるので、接続部40をより安定した状態でデッキ上部31とデッキ下部30とに架け渡すことができる。
本実施形態では、上記のように、フレーム下部42の外側面42aは、デッキ下部30の外側面30aと略同一平面上に位置している。これによって、フレーム下部42とデッキ下部30との境界で発生する風の抵抗を略ゼロにすることができる。
本実施形態では、上記のように、フレーム部材4は、フレーム上部41に後方から接続され、デッキ上部31の外側面31aを覆うようにして後方に延びるフレーム後部43をさらに含む。これによって、デッキ上部31の外側面31aを覆うようにフレーム後部43を配置することにより、デッキ上部31の強度をより向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、接続部40は、上方に向けて太くなるように形成されている。これによって、ハル3aに設置される側であり、変形しにくいデッキ下部30と比較して、変形しやすい側であるデッキ上部31に向けて接続部40を太くすることができる。したがって、デッキ上部31の変形を効果的に抑制して、デッキ3bの強度を効果的に向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、貫通穴6を形成するデッキ上部31の側面31bは、内方に窪む凹状に形成されている。これによって、貫通穴6を形成するデッキ上部31の側面31bを凸状に形成する場合と比較して、貫通穴6をより大きくすることができるので、貫通穴6に、より多くの風を通すことができる。したがって、デッキ3bが受ける風の抵抗をより小さくすることができる。
本実施形態では、上記のように、貫通穴6を形成するデッキ上部31の凹状の側面31bは、円弧形状を有している。これによって、デッキ上部31の凹状の側面31bが角を有する形状である場合と比較して、デッキ上部31に対する応力集中の発生を抑制することができるので、デッキ3bの強度をさらに向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、一対のフレーム部材4は、平面視で、前方に向けて互いに離間するようにV字状に配置されている。これによって、一対のフレーム部材4が上下方向のみや、平面視で左右方向のみに延びる場合と比較して、平面視で比較的大きな範囲にフレーム部材4を設置することができるので、平面視で比較的大きな範囲においてデッキ3bを補強することができる。
本実施形態では、上記のように、接続部40の外方に位置する外方面40aは、水平断面において、全体として外方に膨らむように凸状に形成されている。これによって、外方面40aが平坦面である場合と比較して、デッキ3bの機械的強度を向上させることができる。また、外方面40aが平坦面である場合と比較して、外方面40aの光の反射方向を大きく確保することができるので、ジェット推進艇100のユーザ以外の人に対する接続部40(ジェット推進艇100)の被視認性を向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、凸状の外方面40aは、水平断面において、前後方向に並ぶとともに、各々が内方に窪む2つの凹状面401と、2つの凹状面401を接続するとともに、外方に膨らむ1つの凸部402とを有する。これによって、容易に外方に膨らむ凸形状の接続部40を形成することができる。
本実施形態では、上記のように、デッキ3bは、ユーザの足を載置する足載部32をさらに含み、接続部40は、前後方向において、足載部32の前方に配置されている。これによって、足載部32の前方に接続部40を配置することにより、ユーザの下肢に風が当たるのを確実に抑制することができる。
本実施形態では、上記のように、正面視で、一対のフレーム部材4に挟まれるデッキ3bの前端に設けられ、上下方向に延びるとともに、左右方向に並ぶ一対の補強リブ部5をさらに備える。これによって、デッキ3bの左右両側の強度に加えて、補強リブ部5によりデッキ3bの前方の強度も向上させることができるので、デッキ3bの強度をより向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、一対の補強リブ部5は、下方に向かうにつれて、互いに離間して幅が広がるように形成されている。これによって、補強リブ部5により、デッキ3bをより効果的に補強することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、ジェット推進艇が2人乗り用である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ジェット推進艇が1人乗り用であってもよい。
また、上記実施形態では、ジェット推進艇がシートを備えている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ジェット推進艇がシートを備えていなくてもよい。
また、上記実施形態では、フレーム部材が、接続部と、フレーム上部と、フレーム下部と、フレーム後部とを含む例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、フレーム部材が、接続部のみを含んでいてもよいし、フレーム部材が、接続部と、フレーム上部およびフレーム下部の少なくとも一方とを含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、フレーム部材を前方に配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、フレーム部材を後方に配置してもよい。
また、上記実施形態では、デッキに補強リブ部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、デッキに補強リブ部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、フレーム部材を中空構造に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、フレーム部材を中実構造に形成してもよい。
また、上記実施形態では、フレーム部材が前方下方に延びる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、フレーム部材が鉛直方向に延びていてもよい。
また、上記実施形態では、フレーム部材(接続部)とデッキとの間に開口を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、フレーム部材(接続部)とデッキとの間に開口を設けない構造を含む。
3 艇体
3a ハル
3b デッキ
4 フレーム部材
5 補強リブ部
6 貫通穴(開口)
30 デッキ下部
30a (デッキ下部の)外側面
30b (デッキ下部の)上面
31 デッキ上部
31a (デッキ上部の)外側面
31b (デッキ上部の)側面
31c 前方部分
32 足載部
40 (フレーム部材の)接続部
40a (接続部の)外方面
40b (接続部の)内方面
41 フレーム上部
42 フレーム下部
42a (フレーム下部の)外側面
43 フレーム後部
100 ジェット推進艇
401 (接続部の外方面の)凹状面
402 (接続部の外方面の)凸部

Claims (17)

  1. ハルと、前記ハルの上方に設置されるデッキとを含む艇体と、
    前記デッキを左右方向から挟み込むように、前記デッキの左方および右方に1つずつ設けられる一対のフレーム部材とを備え、
    前記フレーム部材は、デッキ上部とデッキ下部とに架け渡されて、前記デッキ上部と前記デッキ下部とを接続する接続部を含む、ジェット推進艇。
  2. 前記デッキ下部は、左右方向において、前記デッキ上部よりも大きく形成され、
    前記接続部は、下方に向かうにつれて、正面視で外方に位置するように傾斜している、請求項1に記載のジェット推進艇。
  3. 前記デッキ上部の側面と、前記デッキ下部の上面と、前記接続部の前記デッキに対向する内方に位置する内方面とにより形成される開口が形成されている、請求項1または2に記載のジェット推進艇。
  4. 前記接続部は、下方に向かうにつれて、前方に位置するように傾斜している、請求項1〜3のいずれか1項に記載のジェット推進艇。
  5. 一対の前記フレーム部材は、前記デッキ上部の前方部分とともにカウルを構成している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のジェット推進艇。
  6. 前記フレーム部材は、
    前記接続部の上方で、かつ、前記デッキ上部の外側面に沿って配置され、前記接続部に一体的に設けられるフレーム上部と、
    前記接続部の下方で、かつ、前記デッキ下部の外側面に沿って配置され、前記接続部に一体的に設けられるフレーム下部とをさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のジェット推進艇。
  7. 前記フレーム下部の外側面は、前記デッキ下部の外側面と略同一平面上に位置している、請求項6に記載のジェット推進艇。
  8. 前記フレーム部材は、前記フレーム上部に後方から接続され、前記デッキ上部の外側面を覆うようにして後方に延びるフレーム後部をさらに含む、請求項6または7に記載のジェット推進艇。
  9. 前記接続部は、上方に向けて太くなるように形成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のジェット推進艇。
  10. 前記開口を形成する前記デッキ上部の前記側面は、内方に窪む凹状に形成されている、請求項3に記載のジェット推進艇。
  11. 前記開口を形成する前記デッキ上部の凹状の前記側面は、円弧形状を有している、請求項10に記載のジェット推進艇。
  12. 一対の前記フレーム部材は、平面視で、前方に向けて互いに離間するようにV字状に配置されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のジェット推進艇。
  13. 前記接続部の外方に位置する外方面は、水平断面において、全体として外方に膨らむように凸状に形成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のジェット推進艇。
  14. 凸状の前記外方面は、水平断面において、前後方向に並ぶとともに、各々が内方に窪む2つの凹状面と、前記2つの凹状面を接続するとともに、外方に膨らむ1つの凸部とを有する、請求項13に記載のジェット推進艇。
  15. 前記デッキは、ユーザの足を載置する足載部をさらに含み、
    前記接続部は、前後方向において、前記足載部の前方に配置されている、請求項1〜14のいずれか1項に記載のジェット推進艇。
  16. 正面視で、一対の前記フレーム部材に挟まれる前記デッキの前端に設けられ、上下方向に延びるとともに、前記左右方向に並ぶ一対の補強リブ部をさらに備える、請求項1〜15のいずれか1項に記載のジェット推進艇。
  17. 前記一対の補強リブ部は、下方に向かうにつれて、互いに離間して幅が広がるように形成されている、請求項16に記載のジェット推進艇。
JP2020034329A 2020-02-28 2020-02-28 ジェット推進艇 Pending JP2021133918A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020034329A JP2021133918A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 ジェット推進艇
US17/174,420 US11541978B2 (en) 2020-02-28 2021-02-12 Jet propelled boat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020034329A JP2021133918A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 ジェット推進艇

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021133918A true JP2021133918A (ja) 2021-09-13

Family

ID=77463715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020034329A Pending JP2021133918A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 ジェット推進艇

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11541978B2 (ja)
JP (1) JP2021133918A (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6712018B2 (en) * 2001-09-13 2004-03-30 Bombardier Recreational Products Inc. Shielding fairing for a personal watercraft
JP4864813B2 (ja) 2007-05-25 2012-02-01 川崎重工業株式会社 ジェット推進艇
US7918173B2 (en) * 2007-10-31 2011-04-05 Bombardier Recreational Products Inc. Personal watercraft having an adjustable suspension
JP2011088524A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Yamaha Motor Co Ltd 水ジェット推進艇
US8146524B1 (en) * 2009-10-30 2012-04-03 Bombardier Recreational Products Inc. Seating arrangement for a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
US11541978B2 (en) 2023-01-03
US20210269134A1 (en) 2021-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3790977A (en) Hull construction for watercraft
US6883455B2 (en) Personal watercraft and buffer member for personal watercraft
JP2021133918A (ja) ジェット推進艇
JP2671091B2 (ja) 滑走艇の船体構造
GB2254052A (en) Inflatable boat with a non-flat rear board
JPS6345437Y2 (ja)
JP4620549B2 (ja) 船舶推進機
US6205942B1 (en) Bulkhead structure for personal watercraft
RU177014U1 (ru) Фиксирующая вставка кормовой части надувного днища
JPH07309289A (ja) 水ジェット推進艇
JP2621113B2 (ja) 小型ジエツト推進艇
JP2849578B2 (ja) 小型ジェット推進艇
JPH0285091A (ja) 小型水上乗り物
JP4811918B2 (ja) エアボート
JPH08104289A (ja) 小型滑走艇
JP2005132263A (ja) ウォータージェット推進型の小型滑走艇
JP2669521B2 (ja) 小型ジエツト推進艇
JPH05278678A (ja) 被曳航船
JP2535530B2 (ja) 小型ジエツト推進艇
KR100613769B1 (ko) 고속단정용 의자
JP2930217B2 (ja) 小型推進艇の船首部構造
JPS597200Y2 (ja) ノズル付き船舶
KR200185671Y1 (ko) 보트의 시트 가변장치
JPH02279489A (ja) 小型船舶のメータの構造
JP2003212183A (ja) 小型滑走艇