JP2021132429A - モータおよび駆動装置 - Google Patents

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孝広 三木
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英明 内勢
修平 中松
Shuhei Nakamatsu
修平 中松
久嗣 藤原
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久嗣 藤原
公瑛 田中
Kimie Tanaka
公瑛 田中
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Abstract

【課題】ステータ等を安定して冷却する。【解決手段】モータ軸J1を中心として回転するロータと、ロータと径方向に隙間をあけて対向するステータ30と、ロータおよびステータを収容するモータ収容部を有するハウジングと、ステータの上側に位置し、冷媒を貯留する樋状のリザーバ10と、を備える。ハウジングは、リザーバに冷媒を供給する供給路を有する。リザーバは、底壁部71と、底壁部を鉛直方向に貫通する冷媒供給口と、底壁部から上側に突出する側壁部72と、側壁部に接続され、底壁部に上側から間隔をあけて対向する頂壁部74と、を有する。【効果】リザーバからステータ等に安定的にオイルが供給される。【選択図】図2

Description

本発明は、モータおよび駆動装置に関する。
従来のモータとして、オイルによりステータを冷却する構造が知られる。特許文献1の回転電機用冷却装置は、車両に搭載される。回転電機用冷却装置は、冷却液ガイド部を備える。冷却液ガイド部は、ステータの上方外周面に沿って配置され、ステータを冷却するための冷却液の流路を形成する。冷却液ガイド部は、湾曲樋部材である。冷却液ガイド部の底部には、複数の冷却液供給口が設けられる。複数の冷却液供給口は、冷却液ガイド部を流れる冷却液をステータに供給するための孔である。
特開2011−97761号公報
従来の樋部材つまりリザーバは、車両が坂道などに位置してモータが傾斜した場合に、リザーバに給油されたオイルが溢れ出る場合があった。リザーバからオイルが溢れ出ると、リザーバからステータ等にオイルが安定して供給されず、ステータ等を安定して冷却できないおそれがある。
上記事情に鑑みて、本発明は、ステータ等を安定して冷却できるモータおよび駆動装置を提供することを目的の一つとする。
本発明のモータの一つの態様は、モータ軸を中心として回転するロータと、前記ロータと径方向に隙間をあけて対向するステータと、前記ロータおよび前記ステータを収容するモータ収容部を有するハウジングと、前記ステータの上側に位置し、冷媒を貯留する樋状のリザーバと、を備える。前記ハウジングは、前記リザーバに前記冷媒を供給する供給路を有する。前記リザーバは、底壁部と、前記底壁部を鉛直方向に貫通する冷媒供給口と、前記底壁部から上側に突出する側壁部と、前記側壁部に接続され、前記底壁部に上側から間隔をあけて対向する頂壁部と、を有する。
本発明の駆動装置の一つの態様は、上述のモータと、前記モータに接続される伝達装置と、を備え、車両に搭載される。
本発明の一つの態様のモータおよび駆動装置によれば、ステータ等を安定して冷却できる。
図1は、一実施形態の駆動装置を模式的に示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のモータの一部を示す斜視図であり、リザーバの冷媒供給口の一部の図示を省略する。 図3は、一実施形態のモータの一部を示す上面図であり、リザーバの冷媒供給口の一部の図示を省略する。 図4は、一実施形態のリザーバを示す斜視図であり、冷媒供給口の一部の図示を省略する。 図5は、図3のV-V断面を示す断面図である。 図6は、図3のVI-VI断面を示す断面図である。 図7は、リザーバの一部を示す上面図である。
以下の説明では、各図に示す実施形態の駆動装置1およびモータ2が、図示しない水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、鉛直方向を規定して説明する。また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、鉛直方向である。+Z側は、鉛直方向上側であり、−Z側は、鉛直方向下側である。本実施形態では、鉛直方向上側を単に「上側」と呼び、鉛直方向下側を単に「下側」と呼ぶ。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって駆動装置1が搭載される車両の前後方向である。以下の実施形態において、+X側は、車両の前側であり、−X側は、車両の後側である。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向の両方と直交する方向であって、車両の左右方向、すなわち車幅方向である。以下の実施形態において、+Y側は、車両の左側であり、−Y側は、車両の右側である。本実施形態では、右側は、軸方向一方側に相当し、左側は、軸方向他方側に相当する。前後方向および左右方向は、鉛直方向と直交する水平方向である。
なお、前後方向の位置関係は、本実施形態の位置関係に限られず、+X側が車両の後側であり、−X側が車両の前側であってもよい。この場合には、+Y側は、車両の右側であり、−Y側は、車両の左側である。
各図に適宜示すモータ軸J1は、Y軸方向、すなわち車両の左右方向に延びる。つまりモータ軸J1は、水平方向に延びる。本実施形態では、特に断りのない限り、モータ軸J1に平行な方向を単に「軸方向」と呼び、モータ軸J1を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、モータ軸J1を中心とする周方向、すなわち、モータ軸J1の軸回りを単に「周方向」と呼ぶ。なお、本明細書において、「平行な方向」は略平行な方向も含み、「直交する方向」は略直交する方向も含む。
図1に示す本実施形態の駆動装置1は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。図1に示すように、駆動装置1は、モータ2と、減速装置4および差動装置5を含む伝達装置3と、ハウジング6と、インバータユニット8と、を備える。
ハウジング6は、モータ収容部81と、ギヤ収容部82と、隔壁61cと、を有する。モータ収容部81は、ハウジング6のうち内部に後述するロータ20およびステータ30を収容する部分である。本実施形態では、モータ収容部81の内部空間、すなわちモータ収容部81と隔壁61cにより画成される室を、ステータ収容室83と呼ぶ場合がある。つまりハウジング6は、ステータ収容室83を有する。ステータ収容室83は、ステータ30を収容する。
ギヤ収容部82は、ハウジング6のうち内部に伝達装置3を収容する部分である。ギヤ収容部82は、モータ収容部81の左側に位置する。モータ収容部81の底部81aは、ギヤ収容部82の底部82aより上側に位置する。隔壁61cは、モータ収容部81の内部とギヤ収容部82の内部とを軸方向に区画する。隔壁61cには、隔壁開口68が設けられる。隔壁開口68は、モータ収容部81の内部とギヤ収容部82の内部とを繋ぐ。
モータ収容部81の内部およびギヤ収容部82の内部には、本実施形態の冷媒であるオイルOが収容される。ギヤ収容部82の内部における下部領域には、オイルOが溜るオイル溜りPが設けられる。オイル溜りPのオイルOは、後述する油路90によってモータ収容部81の内部に送られる。モータ収容部81の内部に送られたオイルOは、モータ収容部81の内部における下部領域に溜まる。モータ収容部81の内部に溜まったオイルOの少なくとも一部は、隔壁開口68を介してギヤ収容部82に移動し、オイル溜りPに戻る。
なお、本明細書において「ある部分の内部にオイルが収容される」とは、モータが駆動している最中の少なくとも一部において、ある部分の内部にオイルが位置していればよく、モータが停止している際には、ある部分の内部にオイルが位置していなくてもよい。例えば、本実施形態においてモータ収容部81の内部にオイルOが収容されるとは、モータ2が駆動している最中の少なくとも一部において、モータ収容部81の内部にオイルOが位置していればよく、モータ2が停止している際においては、モータ収容部81の内部のオイルOがすべて隔壁開口68を通ってギヤ収容部82に移動してしまっていてもよい。なお、後述する油路90によってモータ収容部81の内部へと送られたオイルOの一部は、モータ2が停止した状態において、モータ収容部81の内部に残っていてもよい。
オイルOは、後述する油路90内を循環する。オイルOは、減速装置4および差動装置5の潤滑用として使用される。また、オイルOは、モータ2の冷却用として使用される。オイルOとしては、潤滑油および冷却油の機能を奏するために、比較的粘度の低いオートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)と同等のオイルを用いることが好ましい。
本実施形態においてモータ2は、インナーロータ型のモータである。モータ2は、ロータ20と、ステータ30と、モータ収容部81を有するハウジング6と、ベアリング26,27と、クーラー97と、ポンプ96と、リザーバ10と、案内部材77と、を備える。ロータ20は、モータ軸J1を中心として回転する。ロータ20は、シャフト21と、ロータ本体24と、を有する。ロータ20のトルクは、伝達装置3に伝達される。
シャフト21は、モータ軸J1を中心として軸方向に沿って延びる。シャフト21は、モータ軸J1を中心として回転する。シャフト21は、内部に中空部22が設けられた中空シャフトである。シャフト21には、連通孔23が設けられる。連通孔23は、径方向に延びて中空部22とシャフト21の外部とを繋ぐ。
シャフト21は、ハウジング6のモータ収容部81とギヤ収容部82とに跨って延びる。シャフト21の左側の端部は、ギヤ収容部82の内部に突出する。シャフト21の左側の端部には、伝達装置3の後述する第1のギヤ41が固定される。シャフト21は、ベアリング26,27により回転可能に支持される。
ロータ本体24は、軸方向に延びる円筒状である。ロータ本体24は、シャフト21の外周面と固定される。図示は省略するが、ロータ本体24は、ロータコアと、ロータコアに固定されるロータマグネットと、を有する。
ステータ30は、ロータ20と径方向に隙間をあけて対向する。ステータ30は、ロータ20の径方向外側に位置する。ステータ30は、ステータコア32と、コイルアセンブリ33と、を有する。ステータコア32は、モータ収容部81の内周面に固定される。図2および図3に示すように、ステータコア32は、ステータコア本体32aと、固定部32bと、を有する。図示は省略するが、ステータコア本体32aは、軸方向に延びる円筒状のコアバックと、コアバックから径方向内側に延びる複数のティースと、を有する。
固定部32bは、ステータコア本体32aの外周面から径方向外側に突出する。固定部32bは、ステータコア32のうちモータ収容部81に固定される部分である。図2に示すように、固定部32bは、周方向に沿って間隔を空けて複数設けられる。固定部32bのうちの1つは、ステータコア本体32aから上側に突出する。固定部32bは、固定部32bを軸方向に貫通する貫通孔32cを有する。図示は省略するが、ステータ30は、貫通孔32cに通されたネジがモータ収容部81に締め込まれることで、ハウジング6に固定される。
図1に示すように、コイルアセンブリ33は、周方向に沿ってステータコア32に取り付けられる複数のコイル31を有する。複数のコイル31は、図示しないインシュレータを介してステータコア32の各ティースにそれぞれ装着される。複数のコイル31は、周方向に沿って配置される。より詳細には、複数のコイル31は、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置される。図示は省略するが、コイルアセンブリ33は、各コイル31を結束する結束部材等を有してもよいし、各コイル31同士を繋ぐ渡り線を有してもよい。
コイルアセンブリ33は、ステータコア32から軸方向に突出するコイルエンド33a,33bを有する。コイルエンド33aは、コイルアセンブリ33のうちステータコア32から右側に突出する部分である。コイルエンド33bは、コイルアセンブリ33のうちステータコア32から左側に突出する部分である。コイルエンド33aは、コイルアセンブリ33に含まれる各コイル31のうちステータコア32よりも右側に突出する部分を含む。コイルエンド33bは、コイルアセンブリ33に含まれる各コイル31のうちステータコア32よりも左側に突出する部分を含む。本実施形態においてコイルエンド33a,33bは、モータ軸J1を中心とする円環状である。図示は省略するが、コイルエンド33a,33bは、各コイル31を結束する結束部材等を含んでもよいし、各コイル31同士を繋ぐ渡り線を含んでもよい。
ベアリング26,27は、ロータ20を回転可能に支持する。ベアリング26,27は、例えば、ボールベアリングである。図1に示すように、ベアリング26は、ロータ20のうちステータコア32よりも右側に位置する部分を回転可能に支持するベアリングである。本実施形態においてベアリング26は、シャフト21のうちロータ本体24が固定される部分よりも右側に位置する部分を支持する。ベアリング26は、モータ収容部81の壁部のうち、ロータ20およびステータ30の右側を覆う右壁部81cに保持される。
ベアリング27は、ロータ20のうちステータコア32よりも左側に位置する部分を回転可能に支持するベアリングである。本実施形態においてベアリング27は、シャフト21のうちロータ本体24が固定される部分よりも左側に位置する部分を支持する。ベアリング27は、隔壁61cに保持される。上記以外のモータ2の構成要素については、後述する。
伝達装置3は、ハウジング6のギヤ収容部82に収容される。伝達装置3は、モータ2に接続される。より詳細には、伝達装置3は、シャフト21の左側の端部に接続される。伝達装置3は、減速装置4と、差動装置5と、を有する。モータ2から出力されるトルクは、減速装置4を介して差動装置5に伝達される。
減速装置4は、モータ2に接続される。減速装置4は、モータ2の回転速度を減じて、モータ2から出力されるトルクを減速比に応じて増大させる。減速装置4は、モータ2から出力されるトルクを差動装置5へ伝達する。減速装置4は、第1のギヤ41と、第2のギヤ42と、第3のギヤ43と、中間シャフト45と、を有する。
第1のギヤ41は、シャフト21の左側の端部における外周面に固定される。第1のギヤ41は、シャフト21とともに、モータ軸J1を中心に回転する。中間シャフト45は、モータ軸J1と平行な中間軸J2に沿って延びる。中間シャフト45は、中間軸J2を中心として回転する。第2のギヤ42および第3のギヤ43は、中間シャフト45の外周面に固定される。第2のギヤ42と第3のギヤ43は、中間シャフト45を介して接続される。第2のギヤ42および第3のギヤ43は、中間軸J2を中心として回転する。第2のギヤ42は、第1のギヤ41に噛み合う。第3のギヤ43は、差動装置5の後述するリングギヤ51と噛み合う。
モータ2から出力されるトルクは、シャフト21、第1のギヤ41、第2のギヤ42、中間シャフト45および第3のギヤ43をこの順に介して差動装置5のリングギヤ51へ伝達される。各ギヤのギヤ比およびギヤの個数等は、必要とされる減速比に応じて種々変更可能である。本実施形態において減速装置4は、各ギヤの軸芯が平行に配置される平行軸歯車タイプの減速機である。
差動装置5は、減速装置4を介しモータ2に接続される。差動装置5は、モータ2から出力されるトルクを車両の車輪に伝達するための装置である。差動装置5は、車両の旋回時に、左右の車輪の速度差を吸収しつつ、左右両輪の車軸55に同トルクを伝える。差動装置5は、リングギヤ51と、図示しないギヤハウジングと、図示しない一対のピニオンギヤと、図示しないピニオンシャフトと、図示しない一対のサイドギヤと、を有する。リングギヤ51は、モータ軸J1と平行な差動軸J3を中心として回転する。リングギヤ51には、モータ2から出力されるトルクが減速装置4を介して伝えられる。
モータ2には、ハウジング6の内部においてオイルOが循環する油路90が設けられる。つまりモータ2は、油路90を備える。油路90は、オイル溜りPからオイルOをモータ2に供給し、再びオイル溜りPに導くオイルOの経路である。油路90は、モータ収容部81の内部とギヤ収容部82の内部とに跨って設けられる。
なお、本明細書において「油路」とは、オイルの経路を意味する。したがって、「油路」とは、定常的に一方向に向かうオイルの流動を作る「流路」のみならず、オイルを一時的に滞留させる経路およびオイルが滴り落ちる経路をも含む概念である。オイルを一時的に滞留させる経路とは、例えば、オイルを貯留するリザーバ等を含む。油路90は、本実施形態の冷媒であるオイルOが通る経路であり、冷媒経路と言い換えてもよい。
油路90は、第1の油路91と、第2の油路92と、を有する。第1の油路91および第2の油路92は、それぞれハウジング6の内部でオイルOを循環させる。第1の油路91は、かき上げ経路91aと、シャフト供給経路91bと、シャフト内経路91cと、ロータ内経路91dと、を有する。また、第1の油路91の経路中には、貯留部93が設けられる。貯留部93は、ギヤ収容部82内に設けられる。
かき上げ経路91aは、差動装置5のリングギヤ51の回転によってオイル溜りPからオイルOをかき上げて、貯留部93でオイルOを受ける経路である。貯留部93は、上側に開口し、オイルOを貯留する。貯留部93は、リングギヤ51がかき上げたオイルOを受ける。また、モータ2の駆動直後などオイル溜りPの液面が高い場合等には、貯留部93は、リングギヤ51に加えて第2のギヤ42および第3のギヤ43によってかき上げられたオイルOも受ける。
シャフト供給経路91bは、貯留部93からシャフト21の中空部22にオイルOを誘導する。シャフト内経路91cは、シャフト21の中空部22内をオイルOが通過する経路である。ロータ内経路91dは、オイルOがシャフト21の連通孔23からロータ本体24の内部を通過して、ステータ30に飛散する経路である。
シャフト内経路91cにおいて、ロータ20の内部のオイルOには、ロータ20の回転に伴い遠心力が付与される。これにより、オイルOは、ロータ20から径方向外側に連続的に飛散する。また、オイルOの飛散に伴い、ロータ20内部の経路が負圧となり、貯留部93に溜るオイルOが、ロータ20の内部に吸引され、ロータ20内部の経路にオイルOが満たされる。
ステータ30に到達したオイルOは、ステータ30から熱を奪う。ステータ30を冷却したオイルOは、下側に滴下され、モータ収容部81内の下部領域に溜る。モータ収容部81内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁61cに設けられた隔壁開口68を介してギヤ収容部82に移動する。以上のようにして、第1の油路91は、オイルOをロータ20およびステータ30に供給する。
第2の油路92においてオイルOは、オイル溜りPからステータ30の上側まで引き上げられてステータ30に供給される。すなわち、第2の油路92は、オイルOをステータ30の上側からステータ30に供給する。第2の油路92には、ポンプ96と、クーラー97と、リザーバ10と、が設けられる。第2の油路92は、第1の流路92aと、第2の流路92bと、供給路92cと、を有する。
第1の流路92a、第2の流路92bおよび供給路92cは、ハウジング6の壁部に設けられる。つまりハウジング6は、供給路92cを有する。第1の流路92aは、オイル溜りPとポンプ96とを繋ぐ。第2の流路92bは、ポンプ96とクーラー97とを繋ぐ。
供給路92cは、モータ収容部81の壁部に設けられる。供給路92cには、ステータ30を冷却するオイルOが通過する。供給路92cは、リザーバ10にオイルOを供給する。供給路92cは、モータ収容部81の壁部のうち前壁部に位置する部分92eと、モータ収容部81の壁部のうち頂壁部に位置する部分92fと、を有する。供給路92cのうち前壁部に位置する部分92eは、クーラー97から上側に延びる。供給路92cのうち頂壁部に位置する部分92fは、前壁部に位置する部分92eの上端部と接続される。頂壁部に位置する部分92fは、前壁部に位置する部分92eとの接続部分から下側に延びる。頂壁部に位置する部分92fは、下端部がステータ収容室83に開口する。
図1から図3に示すように、供給路92cは、リザーバ10の上側に位置しモータ収容部81に開口する開口部92dを有する。開口部92dは、供給路92cのうちステータ収容室83に開口する部分である。すなわち、供給路92cの一端は開口部92dを通してステータ収容室83に開口し、供給路92cの他端はクーラー97を介してポンプ96と繋がる。開口部92dは、供給路92cのうち頂壁部に位置する部分92fの一部を構成する。開口部92dは、頂壁部に位置する部分92fの下端部に配置される。開口部92dは、モータ収容部81の内部にオイルOを供給する。本実施形態によれば、ポンプ96およびクーラー97により、冷えたオイルOを供給路92cからステータ収容室83に噴出することができる。ステータ30等の冷却効率が向上する。
図3に示すように、開口部92dは、上方から見て、リザーバ10と一部が重なる。開口部92dは、リザーバ10と少なくとも一部が対向する。詳しくは、開口部92dは、リザーバ10の後述する第1流路部11と少なくとも一部が対向する。
ポンプ96は、電気により駆動する電動ポンプである。図1に示すように、ポンプ96は、クーラー97と接続され、クーラー97にオイルOを送る。詳しくは、ポンプ96は、第1の流路92aを介してオイル溜りPからオイルOを吸い上げて、第2の流路92b、クーラー97、供給路92cおよびリザーバ10を介して、オイルOをステータ30等に供給する。
クーラー97は、第2の油路92を通過するオイルOを冷却する。クーラー97は、オイルOを冷却し、第2の流路92bおよび供給路92cと接続される。第2の流路92bと供給路92cとは、クーラー97の内部流路を介して繋がる。クーラー97には、図示しないラジエータで冷却された冷却水を通過させる冷却水用配管97jが接続される。クーラー97の内部を通過するオイルOは、冷却水用配管97jを通過する冷却水との間で熱交換されて冷却される。なお、冷却水用配管97jの経路中には、インバータユニット8が設けられる。冷却水用配管97jを通過する冷却水は、インバータユニット8を冷却する。
リザーバ10は、第2の油路92の一部を構成する。リザーバ10は、モータ収容部81の内部に位置する。つまりリザーバ10は、ステータ収容室83に配置される。リザーバ10は、ステータ30の上側に位置し、オイルOを貯留する樋状である。図2に示すように、リザーバ10は、ステータ30によって下側から支持され、モータ2に設けられる。リザーバ10は、樹脂製の部分を有する。
なお、以下の説明においては、軸方向においてステータ30の両端部から中心へ向かう方向を「軸方向内側」と呼ぶ場合があり、軸方向においてステータ30の中心から両端部へ向かう方向を「軸方向外側」と呼ぶ場合がある。
リザーバ10は、鉛直方向から見て略矩形枠状に延びる樋状であり、内部にオイルOが流通する。本実施形態においてリザーバ10は、供給路92cを介してモータ収容部81内に供給されたオイルOを貯留する。リザーバ10は上側に開口する樋状であるため、リザーバ10の上側において開口部92dからオイルOを流出させることで、リザーバ10にオイルOを供給できる。
図2から図7に示すように、リザーバ10は、オイルOが流れる流路9を有する。リザーバ10は、流路9を構成する壁部70と、冷媒受入口76と、冷媒供給口17と、リザーバ第1固定部19Aと、リザーバ第2固定部19Bと、支持リブ16と、を有する。壁部70は、底壁部71と、側壁部72と、フランジ部73と、頂壁部74と、突出部75と、を有する。つまりリザーバ10は、底壁部71と、側壁部72と、フランジ部73と、頂壁部74と、突出部75と、を有する。冷媒受入口76は、供給路92cからオイルOを受け入れる。冷媒受入口76は、流路9の後述する第1流路部11に配置される。冷媒供給口17は、壁部70の一部である底壁部71を鉛直方向に貫通する。冷媒供給口17は、リザーバ10からステータ30等にオイルOを供給する孔である。なお本実施形態でいうステータ30等には、ステータ30、ベアリング26,27および図示しないサーミスタ等が含まれる。オイルOが供給されることにより、ステータ30が冷却され、ベアリング26,27が潤滑され、サーミスタの機能が良好に維持される。冷媒供給口17は、複数設けられる。複数の冷媒供給口17は、流路9に分散して配置される。なお図2から図4においては、冷媒供給口17の一部の図示を省略している。また図7は、頂壁部74、側壁部72の一部およびフランジ部73の図示を省略している。
リザーバ10は、上方から見て、所定方向に延びる第1流路部11と、所定方向とは異なる方向に延びる第2流路部12A,12Bと、第1流路部11と第2流路部12A,12Bとを繋ぐ第1コーナ流路部14A,14Bと、所定方向と直交する方向において、第1流路部11と間隔をあけて配置され、所定方向に延びる第3流路部13と、第2流路部12A,12Bと第3流路部13とを繋ぐ第2コーナ流路部15A,15Bと、ベアリング供給部18A,18Bと、を有する。すなわち、流路9は、第1流路部11と、第2流路部12A,12Bと、第1コーナ流路部14A,14Bと、第3流路部13と、第2コーナ流路部15A,15Bと、ベアリング供給部18A,18Bと、を有する。本実施形態において、所定方向は、軸方向に相当する。本実施形態では、リザーバ10を上方から見て、流路9の一部が延びる方向と直交する方向を、「流路の幅方向」と定義する。なお流路9の一部とは、例えば、上述の各流路部11,12A,12B,14A,14B,13,15A,15Bのいずれかなどである。
底壁部71は、板状であり、一対の板面が鉛直方向を向く。側壁部72は、板状であり、一対の板面が水平方向を向く。側壁部72は、底壁部71から上側に突出する。側壁部72は、一対設けられる。一対の側壁部72は、流路9の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。頂壁部74は、側壁部72に接続され、底壁部71に上側から間隔をあけて対向する。本実施形態では頂壁部74が、側壁部72の上端部と接続される。頂壁部74は、底壁部71の少なくとも一部に、上側から対向して配置される。図3に示すように、本実施形態では頂壁部74が、上方から見て、底壁部71のうちモータ軸J1よりも前側に位置する部分と重なる。
本実施形態によれば、リザーバ10が頂壁部74を有するので、リザーバ10に給油されたオイルOが、側壁部72を上側に乗り越えてリザーバ10の外部へ溢れ出ることが頂壁部74により抑制される。このため、リザーバ10の冷媒供給口17からステータ30等にオイルOが安定して供給され、ステータ30等を安定して冷却できる。また、本実施形態と異なり、例えば側壁部72を単に上側へ延ばすことによりオイル溢れを抑制しようとする場合と比べて、本実施形態では、頂壁部74を設けることで側壁部72の鉛直方向の寸法を小さく抑えることができ、つまり、リザーバ10の鉛直方向の外形寸法を小さく抑えることができる。このため、モータ2を小型化できる。本実施形態の駆動装置1によれば、例えば車両が坂道等に位置してモータ2が傾いた状態となっても、リザーバ10からオイルOが溢れ出ることが、頂壁部74により抑制される。
図5に示すように、冷媒受入口76は、頂壁部74に開口する部分を有する。本実施形態によれば、冷媒受入口76が頂壁部74に開口するので、リザーバ10のオイルOが冷媒受入口76からリザーバ10の外部へ漏れ出ることが抑制される。リザーバ10の冷媒供給口17からステータ30等にオイルOが安定して供給され、ステータ30等を安定して冷却できる。なお本実施形態では、冷媒受入口76が、頂壁部74に開口する部分と、側壁部72に開口する部分と、を有する。冷媒受入口76の開口面積が大きく確保されるため、オイルOを受け入れやすい。具体的に、冷媒受入口76は、後述する第1頂壁部74aおよび第1側壁部72aにわたって配置される。
図6に示すように、フランジ部73は、板状であり、一対の板面が鉛直方向を向く。フランジ部73は、側壁部72の下端部と接続される。フランジ部73は、一対設けられる。一対のフランジ部73は、一対の側壁部72の下端部と接続される。フランジ部73は、側壁部72の下端部から、流路9の幅方向において流路9から離れる方向に延びる。フランジ部73の下側を向く板面は、底壁部71の上側を向く面と接触する。フランジ部73と底壁部71とは、互いに固定される。具体的に、フランジ部73と底壁部71とは、例えば、超音波溶着、接着剤、ネジ、スナップフィット構造等により、互いに固定される。本実施形態によれば、側壁部72と底壁部71とが、フランジ部73により安定して固定される。側壁部72と底壁部71との間からリザーバ10の外部にオイルOが漏れ出ることが、フランジ部73により抑制される。また、フランジ部73は、側壁部72の下端部に接続されて底壁部71と接触しており、つまりリザーバ10の下側部分に位置する。モータ収容部81の内部空間つまりステータ収容室83のうち、リザーバ10が配置される領域は、上側へ向かうに従いスペースが小さくなりやすい。このため、フランジ部73がリザーバ10の下側部分に位置していると、リザーバ10が配置される領域において、フランジ部73をレイアウトしやすい。
図3に示すように、第1流路部11は、上方から見て、軸方向に直線状に延びる。第1流路部11は、モータ軸J1よりも前側に位置する。第1流路部11は、ステータコア32の上側の固定部32bよりも前側に配置される。
第1流路部11は、開口部92dの下側に位置する。これにより、第1流路部11は、開口部92dからモータ収容部81内に供給されるオイルOを受ける。本実施形態において開口部92dは、第1流路部11の軸方向両側の端部よりも軸方向内側に離れた位置に配置される。図3に示すように、開口部92dは、上方から見て、第1流路部11の左側寄りの部分と重なる。本実施形態では、上方から見て、開口部92dのうち後側の端部が、第1流路部11と重なる。
底壁部71は、第1流路部11に位置する第1底壁部71aを有する。第1底壁部71aは、上方から見て、軸方向に延びる。第1底壁部71aは、板面が鉛直方向を向く板状である。第1底壁部71aの下側を向く面は、ステータコア本体32aの外周面と隙間をあけて対向する。第1底壁部71aの上側を向く面は、水平方向に拡がる平面状である。
図5に示すように、側壁部72は、第1流路部11に位置し、第1底壁部71aから上側に突出し、上方から見て所定方向と直交する方向に互いに間隔をあけて配置される一対の第1側壁部72a,72bを有する。第1側壁部72aは、第1底壁部71aの前側部分から上側に突出する。第1側壁部72bは、第1底壁部71aの後側部分から上側に突出する。一対の第1側壁部72a,72bは、軸方向に延びる。一対の第1側壁部72a,72bは、板面が前後方向を向く板状である。
フランジ部73は、第1流路部11に位置し、第1底壁部71aに上側から接触し、上方から見て所定方向と直交する方向に互いに間隔をあけて配置される一対の第1フランジ部73a,73bを有する。第1フランジ部73aは、第1側壁部72aの下端部から前側に突出する。第1フランジ部73bは、第1側壁部72bの下端部から後側に突出する。一対の第1フランジ部73a,73bは、軸方向に延びる。一対の第1フランジ部73a,73bは、板面が鉛直方向を向く板状である。
頂壁部74は、第1流路部11に位置し、一対の第1側壁部72a,72bのうち少なくともいずれかに接続され、第1底壁部71aに上側から間隔をあけて対向する第1頂壁部74aを有する。図3に示すように、第1頂壁部74aは、上方から見て、軸方向に延びる。第1頂壁部74aは、板面が鉛直方向を向く板状である。第1頂壁部74aの下側を向く面は、水平方向に拡がる平面状である。本実施形態によれば、供給路92cからオイルOが供給される第1流路部11に第1頂壁部74aが設けられるため、リザーバ10に供給された直後の流速が速いオイルOや跳ね上がったオイルOが、第1側壁部72a,72bを上側に乗り越えてリザーバ10の外部へ溢れ出ることが抑制される。このため、リザーバ10の冷媒供給口17からステータ30等にオイルOが安定して供給され、ステータ30等を安定して冷却できる。
本実施形態では第1頂壁部74aが、一対の第1側壁部72a,72bの両方に接続される。本実施形態によれば、第1底壁部71aおよび一対の第1側壁部72a,72bにより画成される空間全体を、第1頂壁部74aによって上側から覆うことができる。つまり第1頂壁部74aにより、第1流路部11を上側から覆うことができる。このため、第1流路部11からリザーバ10の外部にオイルOが溢れ出ることがより抑制される。
第1コーナ流路部14A,14Bは、所定方向に互いに間隔をあけて一対設けられる。一対の第1コーナ流路部14A,14Bは、第1流路部11の所定方向の両端部に接続される。第1コーナ流路部14Aは、第1流路部11の右側に位置し、第1流路部11の右側の端部と接続される。第1コーナ流路部14Bは、第1流路部11の左側に位置し、第1流路部11の左側の端部と接続される。上方から見て、第1コーナ流路部14Aと開口部92dとの間の距離は、第1コーナ流路部14Bと開口部92dとの間の距離よりも大きい。
第1コーナ流路部14A,14Bは、上方から見て、湾曲状に延びる。第1コーナ流路部14Aは、第1流路部11の右側の端部から、右側つまり軸方向外側へ向かうに従い後側に位置する。第1コーナ流路部14Bは、第1流路部11の左側の端部から、左側つまり軸方向外側へ向かうに従い後側に位置する。第1コーナ流路部14A,14Bは、モータ軸J1よりも前側に位置する。第1コーナ流路部14A,14Bは、ステータコア32の上側の固定部32bよりも前側に配置される。第1コーナ流路部14A,14Bは、ステータコア32よりも軸方向外側に突出する。
第1コーナ流路部14A,14Bの流路の幅方向の寸法は、第1流路部11の流路の幅方向の寸法以上である。本実施形態では、第1コーナ流路部14A,14Bの流路の幅方向の寸法が、第1流路部11の流路の幅方向の寸法よりも大きい。具体的に、第1コーナ流路部14Aのうち、第1流路部11と接続される端部における流路の幅方向の寸法は、第1流路部11の流路の幅方向の寸法と同じである。第1コーナ流路部14Aのうち、第2流路部12Aと接続される端部における流路の幅方向の寸法は、第2流路部12Aの前端部の流路の幅方向の寸法と同じである。第1コーナ流路部14Aのうち、流路が延びる方向の両端部間に位置する中間部分における流路の幅方向の寸法は、第1流路部11の流路の幅方向の寸法よりも大きい。また、第1コーナ流路部14Bのうち、第1流路部11と接続される端部における流路の幅方向の寸法は、第1流路部11の流路の幅方向の寸法と同じである。第1コーナ流路部14Bのうち、第2流路部12Bと接続される端部における流路の幅方向の寸法は、第2流路部12Bの前端部の流路の幅方向の寸法と同じである。第1コーナ流路部14Bのうち、流路が延びる方向の両端部間に位置する中間部分における流路の幅方向の寸法は、第1流路部11の流路の幅方向の寸法よりも大きい。なお第1コーナ流路部14Bは、流路の幅方向の寸法が、流路が延びる方向において第1流路部11との接続部分から第2流路部12Bとの接続部分へ向かうに従い大きくなる。本実施形態によれば、第1流路部11から第1コーナ流路部14A,14Bに流入するオイルOの圧力損失を小さく抑えることができる。流路9の上流側部分から下流側部分へ向けて、すなわち第1流路部11、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bへと、オイルOの流速の低下を抑制しつつオイルOを安定して流すことができる。
底壁部71は、第1コーナ流路部14A,14Bに位置し、第1底壁部71aと接続される第1コーナ底壁部71b,71cを有する。第1コーナ底壁部71b,71cは、上方から見て、湾曲状に延びる。第1コーナ底壁部71bは、第1底壁部71aの右側の端部に接続される。第1コーナ底壁部71bは、第1底壁部71aの右側の端部から、右側へ向かうに従い後側に位置する。第1コーナ底壁部71cは、第1底壁部71aの左側の端部に接続される。第1コーナ底壁部71cは、第1底壁部71aの左側の端部から、左側へ向かうに従い後側に位置する。第1コーナ底壁部71b,71cは、板面が鉛直方向を向く板状である。第1コーナ底壁部71b,71cの上側を向く面は、水平方向に拡がる平面状である。第1コーナ底壁部71bの下側を向く面は、コイルエンド33aの外周面と間隔をあけて対向する。第1コーナ底壁部71cの下側を向く面は、コイルエンド33bの外周面と間隔をあけて対向する。
側壁部72は、第1コーナ流路部14Aに位置し、第1コーナ底壁部71bから上側に突出し、一対の第1側壁部72a,72bと接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第1コーナ側壁部72c,72dを有する。また側壁部72は、第1コーナ流路部14Bに位置し、第1コーナ底壁部71cから上側に突出し、一対の第1側壁部72a,72bと接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第1コーナ側壁部72e,72fを有する。
一対の第1コーナ側壁部72c,72dは、第1コーナ流路部14Aの流路の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。第1コーナ側壁部72cは、第1コーナ底壁部71bのコーナ外側部分つまりコーナ外周部分から、上側に突出する。第1コーナ側壁部72cは、第1側壁部72aの右側の端部に接続される。第1コーナ側壁部72dは、第1コーナ底壁部71bのコーナ内側部分つまりコーナ内周部分から、上側に突出する。第1コーナ側壁部72dは、第1側壁部72bの右側の端部に接続される。
一対の第1コーナ側壁部72e,72fは、第1コーナ流路部14Bの流路の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。第1コーナ側壁部72eは、第1コーナ底壁部71cのコーナ外側部分つまりコーナ外周部分から、上側に突出する。第1コーナ側壁部72eは、第1側壁部72aの左側の端部に接続される。第1コーナ側壁部72fは、第1コーナ底壁部71cのコーナ内側部分つまりコーナ内周部分から、上側に突出する。第1コーナ側壁部72fは、第1側壁部72bの左側の端部に接続される。
フランジ部73は、第1コーナ流路部14Aに位置し、第1コーナ底壁部71bに上側から接触し、一対の第1フランジ部73a,73bと接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第1コーナフランジ部73c,73dを有する。またフランジ部73は、第1コーナ流路部14Bに位置し、第1コーナ底壁部71cに上側から接触し、一対の第1フランジ部73a,73bと接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第1コーナフランジ部73e,73fを有する。
一対の第1コーナフランジ部73c,73dは、第1コーナ流路部14Aの流路の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。第1コーナフランジ部73cは、第1コーナ底壁部71bのコーナ外側部分つまりコーナ外周部分に、上側から接触する。第1コーナフランジ部73cは、第1コーナ側壁部72cの下端部からコーナ外側へ突出する。第1コーナフランジ部73cは、第1フランジ部73aの右側の端部に接続される。第1コーナフランジ部73dは、第1コーナ底壁部71bのコーナ内側部分つまりコーナ内周部分に、上側から接触する。第1コーナフランジ部73dは、第1コーナ側壁部72dの下端部からコーナ内側へ突出する。第1コーナフランジ部73dは、第1フランジ部73bの右側の端部に接続される。
一対の第1コーナフランジ部73e,73fは、第1コーナ流路部14Bの流路の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。第1コーナフランジ部73eは、第1コーナ底壁部71cのコーナ外側部分つまりコーナ外周部分に、上側から接触する。第1コーナフランジ部73eは、第1コーナ側壁部72eの下端部からコーナ外側へ突出する。第1コーナフランジ部73eは、第1フランジ部73aの左側の端部に接続される。第1コーナフランジ部73fは、第1コーナ底壁部71cのコーナ内側部分つまりコーナ内周部分に、上側から接触する。第1コーナフランジ部73fは、第1コーナ側壁部72fの下端部からコーナ内側へ突出する。第1コーナフランジ部73fは、第1フランジ部73bの左側の端部に接続される。
頂壁部74は、第1コーナ流路部14Aに位置し、一対の第1コーナ側壁部72c,72dのうち少なくともいずれかに接続され、第1コーナ底壁部71bに上側から間隔をあけて対向する第1コーナ頂壁部74bを有する。また頂壁部74は、第1コーナ流路部14Bに位置し、一対の第1コーナ側壁部72e,72fのうち少なくともいずれかに接続され、第1コーナ底壁部71cに上側から間隔をあけて対向する第1コーナ頂壁部74cを有する。第1コーナ頂壁部74b,74cは、上方から見て、湾曲状に延びる。第1コーナ頂壁部74b,74cは、板面が鉛直方向を向く板状である。第1コーナ頂壁部74b,74cの下側を向く面は、水平方向に拡がる平面状である。本実施形態によれば、第1流路部11から第1コーナ流路部14Aに流入したオイルOが、流れの向きを変えることで一時的に液位が上昇しても、オイルOが第1コーナ側壁部72c,72dを上側に乗り越えてリザーバ10の外部へ溢れ出ることが、第1コーナ頂壁部74bにより抑制される。また、第1流路部11から第1コーナ流路部14Bに流入したオイルOが、流れの向きを変えることで一時的に液位が上昇しても、オイルOが第1コーナ側壁部72e,72fを上側に乗り越えてリザーバ10の外部へ溢れ出ることが、第1コーナ頂壁部74cにより抑制される。
本実施形態では第1コーナ頂壁部74bが、一対の第1コーナ側壁部72c,72dの両方に接続される。本実施形態によれば、第1コーナ底壁部71bおよび一対の第1コーナ側壁部72c,72dにより画成される空間全体を、第1コーナ頂壁部74bによって上側から覆うことができる。つまり第1コーナ頂壁部74bにより、第1コーナ流路部14Aを上側から覆うことができる。このため、第1コーナ流路部14Aからリザーバ10の外部にオイルOが溢れ出ることがより抑制される。
本実施形態では第1コーナ頂壁部74cが、一対の第1コーナ側壁部72e,72fの両方に接続される。本実施形態によれば、第1コーナ底壁部71cおよび一対の第1コーナ側壁部72e,72fにより画成される空間全体を、第1コーナ頂壁部74cによって上側から覆うことができる。つまり第1コーナ頂壁部74cにより、第1コーナ流路部14Bを上側から覆うことができる。このため、第1コーナ流路部14Bからリザーバ10の外部にオイルOが溢れ出ることがより抑制される。
第2流路部12A,12Bは、所定方向に互いに間隔をあけて一対設けられる。一対の第2流路部12A,12Bは、一対の第1コーナ流路部14A,14Bと接続される。第2流路部12Aは、一対の第1コーナ流路部14A,14Bのうち、右側に位置する第1コーナ流路部14Aの後側の端部と接続される。第2流路部12Bは、一対の第1コーナ流路部14A,14Bのうち、左側に位置する第1コーナ流路部14Bの後側の端部と接続される。第2流路部12A,12Bは、上方から見て、軸方向と直交する方向に直線状に延びる。
第2流路部12Aは、コイルエンド33aの上側に位置する。第2流路部12Aは、上方から見て、コイルエンド33aと重なる。第2流路部12Aは、ステータコア32の右側に位置する。第2流路部12Bは、コイルエンド33bの上側に位置する。第2流路部12Bは、上方から見て、コイルエンド33bと重なる。第2流路部12Bは、ステータコア32の左側に位置する。本実施形態では、リザーバ10の流路9が、第1流路部11、一対の第1コーナ流路部14A,14Bおよび一対の第2流路部12A,12Bを有する。すなわちリザーバ10は、上面視で少なくともU字状の流路部分を有する。具体的に本実施形態では、リザーバ10が、上面視で四角形枠状の流路形状を有する。リザーバ10の流路9を、ステータコア32および一対のコイルエンド33a,33bの上側に配置しやすくなり、ステータ30等を広範囲に効率よく冷却することができる。
底壁部71は、第2流路部12A,12Bに位置し、第1コーナ底壁部71b,71cと接続される第2底壁部71d,71eを有する。第2底壁部71d,71eは、上方から見て、軸方向と直交する方向に直線状に延びる。第2底壁部71dは、第1コーナ底壁部71bの後側の端部に接続される。第2底壁部71eは、第1コーナ底壁部71cの後側の端部に接続される。第2底壁部71d,71eは、板面が鉛直方向を向く板状である。第2底壁部71d,71eの上側を向く面は、平面状の部分と、曲面状の部分と、を有する。第2底壁部71dの下側を向く面は、コイルエンド33aの外周面と間隔をあけて対向する。第2底壁部71eの下側を向く面は、コイルエンド33bの外周面と間隔をあけて対向する。
側壁部72は、第2流路部12Aに位置し、第2底壁部71dから上側に突出し、一対の第1コーナ側壁部72c,72dと接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第2側壁部72g,72hを有する。また側壁部72は、第2流路部12Bに位置し、第2底壁部71eから上側に突出し、一対の第1コーナ側壁部72e,72fと接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第2側壁部72i,72jを有する。
一対の第2側壁部72g,72hは、第2流路部12Aの前側の端部に配置される。一対の第2側壁部72g,72hは、第2流路部12Aの流路の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。第2側壁部72gは、第2底壁部71dの軸方向外側の部分から、上側に突出する。第2側壁部72gは、第1コーナ側壁部72cの後側の端部に接続される。第2側壁部72hは、第2底壁部71dの軸方向内側の部分から、上側に突出する。第2側壁部72hは、第1コーナ側壁部72dの後側の端部に接続される。
一対の第2側壁部72i,72jは、第2流路部12Bの前側の端部に配置される。一対の第2側壁部72i,72jは、第2流路部12Bの流路の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。第2側壁部72iは、第2底壁部71eの軸方向外側の部分から、上側に突出する。第2側壁部72iは、第1コーナ側壁部72eの後側の端部に接続される。第2側壁部72jは、第2底壁部71eの軸方向内側の部分から、上側に突出する。第2側壁部72jは、第1コーナ側壁部72fの後側の端部に接続される。
フランジ部73は、第2流路部12Aに位置し、第2底壁部71dに上側から接触し、一対の第1コーナフランジ部73c,73dと接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第2フランジ部73g,73hを有する。またフランジ部73は、第2流路部12Bに位置し、第2底壁部71eに上側から接触し、一対の第1コーナフランジ部73e,73fと接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第2フランジ部73i,73jを有する。
一対の第2フランジ部73g,73hは、第2流路部12Aの前側の端部に配置される。一対の第2フランジ部73g,73hは、第2流路部12Aの流路の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。第2フランジ部73gは、第2底壁部71dの軸方向外側の部分に、上側から接触する。第2フランジ部73gは、第2側壁部72gの下端部から軸方向外側へ突出する。第2フランジ部73gは、第1コーナフランジ部73cの後側の端部に接続される。第2フランジ部73hは、第2底壁部71dの軸方向内側の部分に、上側から接触する。第2フランジ部73hは、第2側壁部72hの下端部から軸方向内側へ突出する。第2フランジ部73hは、第1コーナフランジ部73dの後側の端部に接続される。
一対の第2フランジ部73i,73jは、第2流路部12Bの前側の端部に配置される。一対の第2フランジ部73i,73jは、第2流路部12Bの流路の幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。第2フランジ部73iは、第2底壁部71eの軸方向外側の部分に、上側から接触する。第2フランジ部73iは、第2側壁部72iの下端部から軸方向外側へ突出する。第2フランジ部73iは、第1コーナフランジ部73eの後側の端部に接続される。第2フランジ部73jは、第2底壁部71eの軸方向内側の部分に、上側から接触する。第2フランジ部73jは、第2側壁部72jの下端部から軸方向内側へ突出する。第2フランジ部73jは、第1コーナフランジ部73fの後側の端部に接続される。
頂壁部74は、第2流路部12Aに位置し、一対の第2側壁部72g,72hのうち少なくともいずれかに接続され、第2底壁部71dに上側から間隔をあけて対向する第2頂壁部74dを有する。また頂壁部74は、第2流路部12Bに位置し、一対の第2側壁部72i,72jのうち少なくともいずれかに接続され、第2底壁部71eに上側から間隔をあけて対向する第2頂壁部74eを有する。第2頂壁部74dは、第2流路部12Aの前側の端部に配置される。第2頂壁部74eは、第2流路部12Bの前側の端部に配置される。第2頂壁部74d,74eは、板面が鉛直方向を向く板状である。第2頂壁部74d,74eの下側を向く面は、水平方向に拡がる平面状である。本実施形態によれば、第2流路部12Aを流れるオイルOが第2側壁部72g,72hを上側に乗り越えてリザーバ10の外部へ溢れ出ることが、第2頂壁部74dにより抑制される。また、第2流路部12Bを流れるオイルOが第2側壁部72i,72jを上側に乗り越えてリザーバ10の外部へ溢れ出ることが、第2頂壁部74eにより抑制される。
本実施形態では、第2頂壁部74dが、一対の第2側壁部72g,72hの両方に接続される。本実施形態によれば、第2流路部12Aの前端部に位置し、第2底壁部71dおよび一対の第2側壁部72g,72hにより画成される空間全体を、第2頂壁部74dによって上側から覆うことができる。つまり第2頂壁部74dにより、第2流路部12Aの前端部を上側から覆うことができる。このため、第2流路部12Aからリザーバ10の外部にオイルOが溢れ出ることがより抑制される。
本実施形態では、第2頂壁部74eが、一対の第2側壁部72i,72jの両方に接続される。本実施形態によれば、第2流路部12Bの前端部に位置し、第2底壁部71eおよび一対の第2側壁部72i,72jにより画成される空間全体を、第2頂壁部74eによって上側から覆うことができる。つまり第2頂壁部74eにより、第2流路部12Bの前端部を上側から覆うことができる。このため、第2流路部12Bからリザーバ10の外部にオイルOが溢れ出ることがより抑制される。
第2コーナ流路部15A,15Bは、所定方向に互いに間隔をあけて一対設けられる。一対の第2コーナ流路部15A,15Bは、一対の第2流路部12A,12Bと接続される。第2コーナ流路部15Aは、一対の第2流路部12A,12Bのうち、右側に位置する第2流路部12Aの後側の端部と接続される。第2コーナ流路部15Bは、一対の第2流路部12A,12Bのうち、左側に位置する第2流路部12Bの後側の端部と接続される。第2コーナ流路部15A,15Bは、上方から見て、湾曲状又は屈曲状である。第2コーナ流路部15Aは、第2流路部12Aの後側の端部から、後側へ向かうに従い左側つまり軸方向内側に位置する。第2コーナ流路部15Bは、第2流路部12Bの後側の端部から、後側へ向かうに従い右側つまり軸方向内側に位置する。第2コーナ流路部15A,15Bは、モータ軸J1よりも後側に位置する。第2コーナ流路部15A,15Bは、ステータコア32の上側の固定部32bよりも後側に配置される。第2コーナ流路部15A,15Bは、ステータコア32よりも軸方向外側に位置する。
底壁部71は、第2コーナ流路部15A,15Bに位置し、第2底壁部71d,71eと接続される第2コーナ底壁部71f,71gを有する。側壁部72は、第2コーナ流路部15A,15Bに位置し、第2コーナ底壁部71f,71gから上側に突出し、流路の幅方向に互いに間隔をあけて配置される一対の第2コーナ側壁部72k,72l,72m,72nを有する。
第3流路部13は、上方から見て、軸方向に直線状に延びる。第3流路部13は、モータ軸J1よりも後側に位置する。第3流路部13は、ステータコア32の上側の固定部32bよりも後側に配置される。第3流路部13の右側の端部は、第2コーナ流路部15Aの左側の端部かつ後側の端部と接続される。第3流路部13の左側の端部は、第2コーナ流路部15Bの右側の端部かつ後側の端部と接続される。本実施形態では、リザーバ10の流路9が、第1流路部11、第1コーナ流路部14A、第2流路部12A、第2コーナ流路部15Aおよび第3流路部13を有する。また流路9が、第1流路部11、第1コーナ流路部14B、第2流路部12B、第2コーナ流路部15Bおよび第3流路部13を有する。すなわちリザーバ10は、上面視で少なくともU字状の流路部分を有する。具体的に本実施形態では、リザーバ10が、上面視で四角形枠状の流路形状を有する。リザーバ10の流路9からステータ30等へ広範囲にオイルOを供給でき、ステータ30等の冷却効率を高めることができる。
底壁部71は、第3流路部13に位置し、第2コーナ底壁部71f,71gと接続される第3底壁部71hを有する。側壁部72は、第3流路部13に位置し、第3底壁部71hから上側に突出し、流路の幅方向に互いに間隔をあけて配置される一対の第3側壁部72o,72pを有する。
ベアリング供給部18A,18Bは、第2流路部12A,12Bから軸方向外側に突出する。ベアリング供給部18Aは、第2流路部12Aから右側に突出し、第2流路部12Aと繋がる。ベアリング供給部18Aは、上方から見て、軸方向と直交する方向に延びる。ベアリング供給部18Aは、ベアリング26の上側に位置する。ベアリング供給部18Aは、上方から見て、ベアリング26と重なる。ベアリング供給部18Bは、第2流路部12Bから左側に突出し、第2流路部12Bと繋がる。ベアリング供給部18Bは、上方から見て、軸方向と直交する方向に延びる。ベアリング供給部18Bは、ベアリング27の上側に位置する。ベアリング供給部18Bは、上方から見て、ベアリング27と重なる。
底壁部71は、ベアリング供給部18A,18Bに位置する第4底壁部71i,71jを有する。第4底壁部71iは、ベアリング供給部18Aに配置され、第2底壁部71dよりも下側に位置する。第4底壁部71jは、ベアリング供給部18Bに配置され、第2底壁部71eよりも下側に位置する。第2流路部12A,12Bの前端部以外の部分、第2コーナ流路部15A,15B、第3流路部13およびベアリング供給部18A,18Bは、それぞれ上側に開口する樋状である。
突出部75は、第1流路部11、第2流路部12A,12Bおよび第1コーナ流路部14A,14Bのいずれかに配置されて流路9内に鉛直方向に向けて突出する。突出部75は、例えばリブ状または突起状であり、本実施形態ではリブ状である。突出部75は、底壁部71および頂壁部74の少なくともいずれかから、流路9内に突出する。突出部75は、流路9を流れるオイルOの流動をガイドする機能を有する。すなわち、突出部75により、流路9を流れるオイルOを整流する作用が得られる。このため突出部75は、ガイド部または整流部と言い換えてもよい。ガイド部(整流部)は、第1流路部11、第2流路部12A,12Bおよび第1コーナ流路部14A,14Bのいずれかに配置され、オイルOつまり冷媒の流れをガイドする。
本実施形態によれば、突出部75つまりガイド部(整流部)により、リザーバ10の流路9の各部を流れるオイルOの流量にばらつきが生じることを抑制できる。つまり、流路9の各部を流れるオイルOの流量を均等化できる。これにより、例えば、複数の冷媒供給口17からステータ30等に供給されるオイルOの供給量を均等化したり、オイルOを供給する対象部材ごとにオイルOの供給量を調整しやすくしたりすることができる。
図5および図6に示すように、本実施形態では突出部75が、一対の側壁部72の間において、底壁部71から上側に突出する。突出部75が底壁部71から上側に突出するため、底壁部71上を流れるオイルOの整流作用が、突出部75によって安定して得られる。
突出部75は、流路9の幅方向の両端部間に位置する中間部分に配置される。すなわち、突出部75は、流路9の内部のうち、一対の側壁部72から流路9の幅方向に離れた位置に配置される。本実施形態によれば、突出部75が、流路9の幅方向の端部のオイルOの流れを遮ってしまうことが抑制される。オイルOが、流路9の幅方向の全域にわたって分布しやすくなり、流路9の各部でオイルOの流量がばらつくことが、より抑えられる。
図3に示すように、突出部75は、少なくとも第1コーナ流路部14A,14Bに配置される部分を有する。本実施形態によれば、第1流路部11から第1コーナ流路部14A,14Bに流入したオイルOが、第1コーナ流路部14A,14Bの流路の幅方向の外側、つまりコーナ外側に偏って流れることを、突出部75により抑制できる。これにより、第1コーナ流路部14A,14Bおよびその下流側に位置する第2流路部12A,12Bを流れるオイルOの流量に、流路9の各部でばらつきが生じることを抑制できる。
突出部75は、流路9の一部が延びる方向に沿って延びる第1リブ部75aを有する。第1リブ部75aは、複数設けられる。すなわち突出部75は、複数設けられる。本実施形態では第1リブ部75aが、流路9が延びる方向に沿って、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bの前端部にわたって配置される。第1リブ部75aは、第1流路部11、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bのうち少なくとも一部を流路9の幅方向に区画する。第1リブ部75aは、第1コーナ流路部14A,14Bの一部を流路9の幅方向に区画する。本実施形態では第1リブ部75aが、流路9が延びる方向において第1コーナ流路部14A,14Bの全域を、流路9の幅方向に区画する。また第1リブ部75aは、第2流路部12A,12Bの前端部を、流路9の幅方向に区画する。つまり第1リブ部75aは、第2流路部12A,12Bの一部を流路9の幅方向に区画する。本実施形態によれば、第1リブ部75aによって流路9の幅方向に区画された各領域において、オイルOの流量がそれぞれ確保される。第1リブ部75aにより、オイルOの整流作用がより安定して得られる。
突出部75は、第1コーナ流路部14Aに1つ配置され、第1コーナ流路部14Bに2つ以上、つまり複数配置される。一対の第1コーナ流路部14Aのうち、開口部92dまでの距離が近い第1コーナ流路部14Bの突出部75の数は、開口部92dまでの距離が遠い第1コーナ流路部14Aの突出部75の数よりも多い。第1コーナ流路部14Bに配置される複数の突出部75は、流路9の一部に沿って並んで延びるリブ状である。複数の突出部75は、流路9の幅方向に互いに間隔をあけて配置される。本実施形態によれば、複数の突出部75によって、流路9の一部を流路9の幅方向において3つ以上の領域に区画できる。このため、流路9の一部でオイルOの整流作用をより高めることができる。
図7に示すように、第1コーナ流路部14Bにおいて、複数の突出部75は、第1突出部75Aと、第2突出部75Bと、を有する。第1突出部75Aは、流路9が延びる方向において、第1コーナ流路部14Bおよび第2流路部12Bの前端部にわたって配置される。つまり第1突出部75Aは、第1コーナ流路部14Bに配置される部分を有する。第1突出部75Aは、第1湾曲部75dを有する。第1湾曲部75dは、第1コーナ流路部14Bに配置され、上方から見て第1コーナ流路部14Bに沿って円弧状に延びる。
第2突出部75Bは、流路9が延びる方向において、第1コーナ流路部14Bおよび第2流路部12Bの前端部にわたって配置される。つまり第2突出部75Bは、第1コーナ流路部14Bに配置される部分を有する。第1コーナ流路部14Bにおいて、第2突出部75Bは、第1突出部75Aよりもコーナ外側に位置する。第2突出部75Bは、第2湾曲部75eを有する。第2湾曲部75eは、第1コーナ流路部14Bに配置され、上方から見て第1コーナ流路部14Bに沿って円弧状に延び、流路9の幅方向において第1湾曲部75dよりもコーナ外側に位置する。上方から見て、第2湾曲部75eの曲率半径は、第1湾曲部75dの曲率半径よりも大きい。本実施形態によれば、第1コーナ流路部14Bが延びる方向の各位置において、第1湾曲部75dと第2湾曲部75eとの間隔が大きく変化することが抑制される。このため、第1コーナ流路部14Bを流れるオイルOの整流作用を安定して高めることができる。
図6に示すように、本実施形態では、第1コーナ流路部14Bが、2つの突出部75により流路9の幅方向に区画される3つの領域を有する。すなわち、流路9の一部は、複数の突出部75により流路9の幅方向に区画される3つ以上の領域を有する。各領域の流路9の幅方向の寸法W1,W2,W3は、互いに異なる。詳しくは、流路9の幅方向において、第1コーナ側壁部72fと第1突出部75Aとの間の寸法W1は、第1突出部75Aと第2突出部75Bとの間の寸法W2よりも小さい。また、流路9の幅方向において、第1突出部75Aと第2突出部75Bとの間の寸法W2は、第2突出部75Bと第1コーナ側壁部72eとの間の寸法W3よりも小さい。また本実施形態では、第1コーナ流路部14Bにおいて、符号W2で示す領域を流れるオイルOの流速は、符号W3で示す領域を流れるオイルOの流速よりも速い。符号W1で示す領域を流れるオイルOの流速は、符号W2で示す領域を流れるオイルOの流速よりも速い。本実施形態によれば、複数の突出部75によって流路9の幅方向に区画される3つ以上の領域の各幅方向の寸法W1,W2,W3を、オイルOの流速の違い等に応じて適宜調整することができる。具体的に、オイルOの流速が速い領域では、流路9の幅方向の寸法を小さくし、オイルOの流速が遅い領域では、流路9の幅方向の寸法を大きくすることにより、幅方向の各領域でオイルOの流量を均等化できる。
図7に示すように、複数の冷媒供給口17は、第1冷媒供給口17aと、第2冷媒供給口17bと、第3冷媒供給口17cと、第4冷媒供給口17dと、第5冷媒供給口17eと、第6冷媒供給口17fと、第7冷媒供給口17gと、を有する。
第1冷媒供給口17aは、第1流路部11に位置する。第1冷媒供給口17aは、第1底壁部71aに複数設けられる。複数の第1冷媒供給口17aは、第1流路部11が延びる方向つまり軸方向において、互いに間隔をあけて配置される。複数の第1冷媒供給口17aのうち、少なくとも1つは、第1流路部11が延びる方向において、開口部92dと第1コーナ流路部14Aとの間に位置する。複数の第1冷媒供給口17aのうち、少なくとも1つは、第1流路部11が延びる方向において、開口部92dと第1コーナ流路部14Bとの間に位置する。第1流路部11が延びる方向において、開口部92dと第1コーナ流路部14Aとの間に配置される第1冷媒供給口17aの数は、開口部92dと第1コーナ流路部14Bとの間に配置される第1冷媒供給口17aの数よりも多い。第1冷媒供給口17aは、円孔状である。第1冷媒供給口17aは、ステータコア32の上側に位置する。第1流路部11を流れるオイルOの一部は、第1冷媒供給口17aを通って底壁部71の下側へ流出し、ステータコア32に上側から供給される。すなわち、第1冷媒供給口17aは、ステータコア32に上側からオイルOを供給する。
第2冷媒供給口17bは、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bのいずれかに位置する。第2冷媒供給口17bは、複数設けられる。第2冷媒供給口17bは、第1コーナ底壁部71b,71cおよび第2底壁部71d,71eの少なくともいずれかに配置される。複数の第2冷媒供給口17bは、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bが延びる方向において、互いに間隔をあけて配置される。また複数の第2冷媒供給口17bは、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bの幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。
第1コーナ流路部14Aおよび第2流路部12Aにおいて、複数の第2冷媒供給口17bは、流路9の幅方向において、突出部75の両側にそれぞれ配置される。第1コーナ流路部14Bおよび第2流路部12Bにおいて、複数の第2冷媒供給口17bは、流路9の幅方向において、第1突出部75Aと第2突出部75Bとの間、および、第2突出部75Bの軸方向外側またはコーナ外側に配置される。第2冷媒供給口17bは、円孔状である。第2冷媒供給口17bは、第1冷媒供給口17aよりも開口面積が大きい。第2冷媒供給口17bは、コイルエンド33a,33bの上側に位置する。第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bを流れるオイルOの一部は、第2冷媒供給口17bを通って底壁部71の下側へ流出し、コイルエンド33a,33bに上側から供給される。すなわち、第2冷媒供給口17bは、コイルエンド33a,33bに上側からオイルOを供給する。
第3冷媒供給口17cは、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bのいずれかに位置する。第3冷媒供給口17cは、第2冷媒供給口17bよりも流路9に沿う方向において開口部92dつまり供給路92cから離れて配置される。第3冷媒供給口17cは、複数設けられる。第3冷媒供給口17cは、第1コーナ底壁部71b,71cおよび第2底壁部71d,71eの少なくともいずれかに配置される。本実施形態では第3冷媒供給口17cが、第2底壁部71d,71eに配置される。複数の第3冷媒供給口17cは、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bが延びる方向において、互いに間隔をあけて配置される。また複数の第3冷媒供給口17cは、第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bの幅方向において、互いに間隔をあけて配置される。
第3冷媒供給口17cは、コイルエンド33a,33bの上側に位置する。第1コーナ流路部14A,14Bおよび第2流路部12A,12Bを流れるオイルOの一部は、第3冷媒供給口17cを通って底壁部71の下側へ流出し、コイルエンド33a,33bに上側から供給される。すなわち、第3冷媒供給口17cは、コイルエンド33a,33bに上側からオイルOを供給する。
第3冷媒供給口17cは、円孔状である。第3冷媒供給口17cは、第2冷媒供給口17bよりも開口面積が大きい。本実施形態によれば、流路9に沿う方向において供給路92cから離れるに従い、つまりオイルOの流れ方向の上流側から下流側へ向かうに従い、第1冷媒供給口17a、第2冷媒供給口17bおよび第3冷媒供給口17cは、この順に開口面積が大きくされている。このため、オイルOの流量が多い流路9の上流側では、冷媒供給口17から滴下されるオイルOの量が抑えられ、オイルOの流量が少ない流路9の下流側では、冷媒供給口17から滴下されるオイルOの量が十分に確保される。これにより、流路9の各部においてステータ30等に供給されるオイルOの供給量を均等化したり、オイルOを供給する対象部材ごとにオイルOの供給量を調整しやすくしたりすることができる。
第4冷媒供給口17dは、第2流路部12A,12Bに位置する。第4冷媒供給口17dは、第2流路部12A,12Bが延びる方向、すなわち上方から見て軸方向と直交する方向において、第2冷媒供給口17bと第3冷媒供給口17cとの間に配置される。第4冷媒供給口17dは、第2底壁部71d,71eに配置される。第4冷媒供給口17dは、第2底壁部71dに1つ配置され、第2底壁部71eに1つ配置される。第4冷媒供給口17dは、軸方向に延びる角孔状である。第4冷媒供給口17dは、コイルエンド33a,33bおよび図示しないサーミスタの上側に位置する。第2流路部12A,12Bを流れるオイルOの一部は、第4冷媒供給口17dを通って底壁部71の下側へ流出し、コイルエンド33a,33bおよびサーミスタに上側から供給される。すなわち、第4冷媒供給口17dは、コイルエンド33a,33bおよびサーミスタに上側からオイルOを供給する。
第5冷媒供給口17eは、第2コーナ流路部15A,15Bに位置する。第5冷媒供給口17eは、第2コーナ底壁部71f,71gに配置される。第5冷媒供給口17eは、第2コーナ底壁部71fに1つ配置され、第2コーナ底壁部71gに1つ配置される。第5冷媒供給口17eは、円孔状である。第5冷媒供給口17eは、コイルエンド33a,33bの上側に位置する。第2コーナ流路部15A,15Bを流れるオイルOの一部は、第5冷媒供給口17eを通って底壁部71の下側へ流出し、コイルエンド33a,33bに上側から供給される。すなわち、第5冷媒供給口17eは、コイルエンド33a,33bに上側からオイルOを供給する。
第6冷媒供給口17fは、第3流路部13に位置する。第6冷媒供給口17fは、第3底壁部71hに配置される。第6冷媒供給口17fは、複数設けられる。複数の第6冷媒供給口17fは、第3流路部13が延びる方向つまり軸方向において、互いに間隔をあけて配置される。第6冷媒供給口17fは、円孔状である。第6冷媒供給口17fは、ステータコア32の上側に位置する。第3流路部13を流れるオイルOの一部は、第6冷媒供給口17fを通って底壁部71の下側へ流出し、ステータコア32に上側から供給される。すなわち、第6冷媒供給口17fは、ステータコア32に上側からオイルOを供給する。
第7冷媒供給口17gは、ベアリング供給部18A,18Bに位置する。第7冷媒供給口17gは、第4底壁部71i,71jに配置される。第7冷媒供給口17gは、第4底壁部71iに1つ配置され、第4底壁部71jに1つ配置される。第7冷媒供給口17gは、角孔状である。第7冷媒供給口17gは、ベアリング26,27の上側に位置する。第7冷媒供給口17gは、上方から見て、モータ軸J1と重なる。ベアリング供給部18A,18Bを流れるオイルOの一部は、第7冷媒供給口17gを通って底壁部71の下側へ流出し、ベアリング26,27に上側から供給される。すなわち、第7冷媒供給口17gは、ベアリング26,27に上側からオイルOを供給する。
図2および図5に示すように、リザーバ第1固定部19Aは、第3流路部13に配置される。リザーバ第1固定部19Aは、第3流路部13から上側に突出する。本実施形態では、第3流路部13が、第3流路部13のうち軸方向の両端部間に位置する中間部分において、リザーバ第1固定部19Aにより堰き止められる。すなわち第3流路部13は、リザーバ第1固定部19Aの軸方向一方側に位置する流路部分と、リザーバ第1固定部19Aの軸方向他方側に位置する流路部分と、を有する。
リザーバ第1固定部19Aは、リザーバ第1固定部19Aを軸方向に貫通する取付孔19aを有する。図示は省略するが、取付孔19aには、モータ収容部81に締め込まれるネジが通される。取付孔19aに通されるネジによって、リザーバ第1固定部19Aは、ハウジング6に固定される。なお取付孔19aには、軸方向に延びる円筒状の金属部材が埋め込まれてもよい。この場合、リザーバ第1固定部19Aを固定するネジは、金属部材に通される。
リザーバ第2固定部19Bは、第2流路部12Aに配置される。リザーバ第2固定部19Bは、第2流路部12Aから上側に突出する。具体的に、リザーバ第2固定部19Bは、一対の側壁部72のうち第2流路部12Aの軸方向内側に位置する側壁部72の部分から、上側に突出する。リザーバ第2固定部19Bは、板面が軸方向を向く板状である。
リザーバ第2固定部19Bは、凹部19bを有する。凹部19bは、リザーバ第2固定部19Bの上端から下側に窪む凹状である。凹部19bは、リザーバ第2固定部19Bを軸方向に貫通する。凹部19bの内縁部は、凹部19bの中心軸回りに延びる円弧状である。凹部19bの内縁部は、凹部19bの中心軸回りにおいて、180°を超える範囲にわたって延びる。凹部19bは、軸方向から見て、ステータコア本体32aの上側の固定部32bの貫通孔32cと重なる。凹部19bおよび貫通孔32cには、ステータコア32をモータ収容部81に固定するネジが右側から通される。凹部19bおよび貫通孔32cに通されるネジによって、ステータコア32およびリザーバ第2固定部19Bは、ハウジング6に固定される。
図4に示すように、支持リブ16は、第1底壁部71aから下側に突出する。支持リブ16は、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。支持リブ16の下側を向く端面は、ステータコア本体32aの外周面に上側から接触する。リザーバ10は、支持リブ16を介して、ステータコア32により下側から支持される。
案内部材77は、ハウジング6とリザーバ10との間に配置される。図2および図5に示すように、案内部材77は、鉛直方向において、モータ収容部81の頂壁部と、リザーバ10の底壁部71との間に位置する。案内部材77は、上方から見て、少なくとも一部がリザーバ10と重なる。案内部材77は、供給路92cの開口部92dに配置され、オイルOの流れを案内する。
図5に示すように、案内部材77は、筒状の案内筒78を有する。案内筒78は、有底筒状である。本実施形態において案内筒78は、中心軸が鉛直方向に延びる。案内筒78は、周壁78aと、底壁78bと、を有する。周壁78aは、鉛直方向に延びる筒状である。底壁78bは、板面が鉛直方向を向く板状である。
周壁78aは、受入口78cと、噴出口78dと、を有する。つまり案内部材77は、受入口78cと、噴出口78dと、を有する。受入口78cは、周壁78aを貫通する。受入口78cは、周壁78aの前側部分に配置される。受入口78cは、周壁78aの前側部分を切り欠くように開口する。受入口78cは、周壁78aの鉛直方向に沿う略全域にわたって配置される。受入口78cは、開口部92dから案内部材77の内部にオイルOを受け入れる。
噴出口78dは、周壁78aを貫通する。噴出口78dは、周壁78aの後側部分に配置される。噴出口78dは、周壁78aの下側部分に開口する。つまり噴出口78dは、案内筒78の周壁78aに開口する。本実施形態では噴出口78dが、角孔状である。噴出口78dは、オイルOをステータ収容室83に噴出する。本実施形態では、ステータ収容室83に開口する供給路92cの開口部92dに、案内部材77を取り付けることにより、オイルOの噴出方向を所望の向きに容易に変えることができる。このため、案内部材77を通して噴出されるオイルOの向き等の自由度が高められる。本実施形態によれば、ステータ30等にオイルOを安定して供給でき、ステータ30等を効率的に冷却することができる。
噴出口78dは、リザーバ10にオイルOを噴出する。案内部材77は、リザーバ10を介してステータ30にオイルOを供給する。本実施形態によれば、案内部材77からリザーバ10を介して、ステータ30等に広範囲にオイルOを供給できる。ステータ30等の冷却効率が向上する。
底壁78bは、傾斜面78eを有する。傾斜面78eは、案内筒78の中心軸と垂直な方向に拡がる図示しない仮想平面に対して、傾斜する。本実施形態では傾斜面78eが、上側を向き、水平方向に対して傾斜する。傾斜面78eは、平面状である。傾斜面78eは、底壁78bの略全域に配置される。傾斜面78eは、後側へ向かうに従い下側に位置する。噴出口78dは、周壁78aのうち傾斜面78eの下端部と対向する部分に配置される。本実施形態によれば、案内部材77に流入したオイルOが、底壁78bの傾斜面78eに沿って斜め下側へ流れ、周壁78aに開口する噴出口78dから噴出する。案内部材77の内部において、所望の向きにオイルOの噴出方向を変えることができる。これにより、ステータ30等に安定してオイルOを供給できる。
図3に示すように、噴出口78dは、上方から見て、噴出口78dの全域がリザーバ10と重なる。例えば、モータ収容部81の内部のレイアウトなどの制約により、本実施形態のように開口部92dが、上方から見てリザーバ10と重ならない部分を有していても、開口部92dから案内部材77を介してオイルOをリザーバ10に効率よく供給することができる。
図2に示すように、リザーバ10の冷媒受入口76は、噴出口78dからオイルOを受け入れる。案内筒78は、冷媒受入口76の内縁部に接触することで、案内筒78の中心軸回りに回り止めされる。すなわち、案内筒78と冷媒受入口76とは、案内筒78の中心軸回りにおいて、所定以上に相対回転することが抑制される。本実施形態によれば、オイルOが噴出口78dから冷媒受入口76へ安定して供給される。案内筒78を回り止めするための別部材を追加することなく、簡素な構造により、供給路92cからリザーバ10へオイルOを安定して供給できる。また、冷媒受入口76の内縁部が案内筒78に接近して配置されるため、冷媒受入口76と案内筒78との間の隙間が小さくなり、この隙間からオイルOがリザーバ10の外部に漏れ出ることを抑制できる。
図1に示すように、インバータユニット8は、ハウジング6と接続される。インバータユニット8は、モータ2と電気的に接続される。インバータユニット8は、モータ2の回転を制御する。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の実施形態では、冷媒がオイルOである例を挙げたが、これに限らず、オイルO以外の冷媒でもよい。
前述の実施形態では、第1流路部11が延びる所定方向が、モータ軸J1の軸方向に相当する例を挙げたが、これに限らない。所定方向は、上方から見て、軸方向と直交する方向でもよく、軸方向に対して傾斜する方向でもよい。リザーバ10は、第3流路部13および第2コーナ流路部15A,15Bを備えなくてもよい。
前述の実施形態では、リザーバ10の頂壁部74が、上方から見て、底壁部71のうちモータ軸J1よりも前側に位置する部分と重なる例を挙げたが、これに限らず、頂壁部74が、上方から見て、底壁部71のうちモータ軸J1よりも後側に位置する部分と重なってもよい。頂壁部74は、底壁部71の全域にわたって、底壁部71に上側から間隔をあけて対向してもよい。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1…駆動装置、2…モータ、3…伝達装置、6…ハウジング、9…流路、10…リザーバ、11…第1流路部、12A,12B…第2流路部、13…第3流路部、14A,14B…第1コーナ流路部、15A,15B…第2コーナ流路部、17…冷媒供給口、20…ロータ、30…ステータ、71…底壁部、71a…第1底壁部、71b,71c…第1コーナ底壁部、71d,71e…第2底壁部、72…側壁部、72a,72b…第1側壁部、72c,72d,72e,72f…第1コーナ側壁部、72g,72h,72i,72j…第2側壁部、73…フランジ部、74…頂壁部、74a…第1頂壁部、74b,74c…第1コーナ頂壁部、74d,74e…第2頂壁部、76…冷媒受入口、77…案内部材、78…案内筒、78a…周壁、78b…底壁、78c…受入口、78d…噴出口、81…モータ収容部、92c…供給路、92d…開口部、J1…モータ軸

Claims (12)

  1. モータ軸を中心として回転するロータと、
    前記ロータと径方向に隙間をあけて対向するステータと、
    前記ロータおよび前記ステータを収容するモータ収容部を有するハウジングと、
    前記ステータの上側に位置し、冷媒を貯留する樋状のリザーバと、を備え、
    前記ハウジングは、前記リザーバに前記冷媒を供給する供給路を有し、
    前記リザーバは、
    底壁部と、
    前記底壁部を鉛直方向に貫通する冷媒供給口と、
    前記底壁部から上側に突出する側壁部と、
    前記側壁部に接続され、前記底壁部に上側から間隔をあけて対向する頂壁部と、を有する、
    モータ。
  2. 前記リザーバは、前記冷媒が流れる流路を有し、
    前記リザーバは、上方から見て、
    所定方向に延びる第1流路部と、
    前記所定方向とは異なる方向に延びる第2流路部と、
    前記第1流路部と前記第2流路部とを繋ぐ第1コーナ流路部と、を有し、
    前記供給路は、前記第1流路部と少なくとも一部が対向する開口部を有し、
    前記底壁部は、前記第1流路部に位置する第1底壁部を有し、
    前記側壁部は、前記第1流路部に位置し、前記第1底壁部から上側に突出し、上方から見て前記所定方向と直交する方向に互いに間隔をあけて配置される一対の第1側壁部を有し、
    前記頂壁部は、前記第1流路部に位置し、一対の前記第1側壁部のうち少なくともいずれかに接続され、前記第1底壁部に上側から間隔をあけて対向する第1頂壁部を有する、
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記第1頂壁部は、一対の前記第1側壁部の両方に接続される、
    請求項2に記載のモータ。
  4. 前記底壁部は、前記第1コーナ流路部に位置し、前記第1底壁部と接続される第1コーナ底壁部を有し、
    前記側壁部は、前記第1コーナ流路部に位置し、前記第1コーナ底壁部から上側に突出し、一対の前記第1側壁部と接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第1コーナ側壁部を有し、
    前記頂壁部は、前記第1コーナ流路部に位置し、一対の前記第1コーナ側壁部のうち少なくともいずれかに接続され、前記第1コーナ底壁部に上側から間隔をあけて対向する第1コーナ頂壁部を有する、
    請求項2または3に記載のモータ。
  5. 前記底壁部は、前記第2流路部に位置し、前記第1コーナ底壁部と接続される第2底壁部を有し、
    前記側壁部は、前記第2流路部に位置し、前記第2底壁部から上側に突出し、一対の前記第1コーナ側壁部と接続され、互いに間隔をあけて配置される一対の第2側壁部を有し、
    前記頂壁部は、前記第2流路部に位置し、一対の前記第2側壁部のうち少なくともいずれかに接続され、前記第2底壁部に上側から間隔をあけて対向する第2頂壁部を有する、
    請求項4に記載のモータ。
  6. 前記第1コーナ流路部は、前記所定方向に互いに間隔をあけて一対設けられ、
    前記第2流路部は、前記所定方向に互いに間隔をあけて一対設けられ、
    一対の前記第1コーナ流路部は、前記第1流路部の前記所定方向の両端部に接続され、
    一対の前記第2流路部は、一対の前記第1コーナ流路部と接続される、
    請求項2から5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記リザーバは、上方から見て、
    前記所定方向と直交する方向において、前記第1流路部と間隔をあけて配置され、前記所定方向に延びる第3流路部と、
    前記第2流路部と前記第3流路部とを繋ぐ第2コーナ流路部と、を有する、
    請求項2から6のいずれか1項に記載のモータ。
  8. 前記リザーバは、前記供給路から前記冷媒を受け入れる冷媒受入口を有し、
    前記冷媒受入口は、前記頂壁部に開口する部分を有する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のモータ。
  9. 前記ハウジングと前記リザーバとの間に配置される案内部材を備え、
    前記供給路は、前記リザーバの上側に位置し前記モータ収容部に開口する開口部を有し、
    前記開口部は、上方から見て、前記リザーバと重ならない部分を有し、
    前記案内部材は、前記開口部に配置され、前記冷媒の流れを案内し、
    前記案内部材は、
    前記開口部から前記冷媒を受け入れる受入口と、
    前記リザーバに前記冷媒を噴出する噴出口と、を有し、
    前記噴出口は、上方から見て、前記噴出口の全域が前記リザーバと重なる、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のモータ。
  10. 前記案内部材は、
    筒状の案内筒と、
    前記案内筒の周壁に開口する前記噴出口と、を有し、
    前記リザーバは、前記噴出口から前記冷媒を受け入れる冷媒受入口を有し、
    前記案内筒は、前記冷媒受入口の内縁部に接触することで、前記案内筒の中心軸回りに回り止めされる、
    請求項9に記載のモータ。
  11. 前記リザーバは、板状であり一対の板面が鉛直方向を向くフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記側壁部の下端部と接続され、前記フランジ部の下側を向く板面は、前記底壁部の上側を向く面と接触し、
    前記フランジ部と前記底壁部とが、互いに固定される、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のモータ。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載のモータと、
    前記モータに接続される伝達装置と、を備え、
    車両に搭載される、
    駆動装置。
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