JP2021131346A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】積層方向に複数の検知部を有し、しかも検出精度が向上している圧力センサを提供すること。【解決手段】圧力に応じた変形を生じるメンブレン22と、メンブレン22上に形成される第1ゲージ層40と、第1ゲージ層40の上に形成される中間絶縁層50と、中間絶縁層50の上に形成される第2ゲージ層60とを有する圧力センサ10である。第1ゲージ層40および第2ゲージ層60は、それぞれメンブレンの変形を検出する第1検知部42および第2検知部62を含む。メンブレン22の表面からの第2検知部42までの距離が30μm以内である。【選択図】図1

Description

本発明は、メンブレンの変形に基づき圧力を検出する圧力センサに関する。
圧抵抗効果(ピエゾ抵抗効果ともいう)を利用して、メンブレン(ダイアフラムともいう)の歪を抵抗変化により検出する圧力センサが知られている。このような圧力センサでは、メンブレンの変形による歪を、メンブレン上に設けられた抵抗体の抵抗変化により検出する。
このような圧力センサの信頼性などを向上させるために、たとえば下記の特許文献1では、複数の圧力検知部を積層して配置することが提案されている。
しかしながら、複数の検知部を積層して配置する従来の圧力センサでは、検知部を剛体板の表面に形成してあり、その剛体板を積層して圧力センサを構成してあり、メンブレン表面からの検知部までの距離が考慮されておらず、検出精度に課題があった。
特開2018−40726号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、積層方向に複数の検知部を有し、しかも検出精度が向上している圧力センサを提供することである。
本発明者等は、積層方向に複数の検知部を有し、しかも検出精度が向上している圧力センサについて鋭意検討した結果、メンブレンの表面からの第2ゲージ層の検知部までの距離を短くすることで、検出精度が向上することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明に係る圧力センサは、
圧力に応じた変形を生じるメンブレンと、
前記メンブレン上に形成される第1ゲージ層と、
前記第1ゲージ層の上に形成される中間絶縁層と、
前記中間絶縁層の上に形成される第2ゲージ層とを有する圧力センサであって、
前記第1ゲージ層および前記第2ゲージ層は、それぞれ前記メンブレンの変形を検出する第1検知部および第2検知部を含み、
前記メンブレンの表面からの前記第2検知部までの距離が30μm以内である。
本発明者等の実験によれば、メンブレンの表面からの第2検知部までの距離が30μm以内であれば、メンブレンの表面からの第1検知部までの距離も30μm以内であり、それらの検知部で検知される応力(ひずみ)は、略同等になることが判明している。その結果、双方の第1および第2検知部で検出される検出信号の出力が略同等になる。そのため、たとえば第1検知部で検出された第1検出信号と、前記第2検知部で検出された第2検出信号とを比較してモニタリングすることで、一方の検知部の故障を容易に検出することが可能になり、検出精度の向上を図ることができる。
また、本発明の圧力センサでは、スパッタリングや蒸着などの薄膜形成法により、第1ゲージ層と中間絶縁層と第2ゲージ層とを容易に薄く形成することができるため、圧力センサの小型化と低コスト化を図ることが可能になる。
好ましくは、前記第1ゲージ層と前記中間絶縁層と前記第2ゲージ層の各層の厚みが、それぞれ10μm以下である。このような厚み関係に設定することで、メンブレンの表面からの第2検知部までの距離を30μm以内に設定しやすくなる。
メンブレンが金属などの導電性で構成してある場合には、好ましくは、前記メンブレンと前記第1ゲージ層との間には、厚みが10μm以下の下地絶縁層が形成してある。下地絶縁層を形成することで、第1ゲージ層とメンブレンとの絶縁性が確保され、第1ゲージ層の第1検出部での検出精度が向上する。
前記第1ゲージ層の一部と、前記第2ゲージ層の一部とを覆って接続する電極層が、前記メンブレンの上に形成してあってもよく、前記電極層の厚みが10μm以下であることが好ましい。このように構成してある電極層を形成することで、各ゲージ層から個別に取り出すための配線の少なくとも一部を共用化することができ、取出配線を単純化することができる。
前記第1ゲージ層のパターン配置と、前記第2ゲージ層のパターン配置とが、前記メンブレンの法線方向から見て実質的に同一であってもよい。このように構成することで、第1ゲージ部の第1検出部の位置と、第2ゲージ部の第2検出部の位置とが略同じ位置となり、メンブレンに加わる圧力による応力を、ほぼ同じ位置で検出することになり、検出信号の精度がさらに向上する。
あるいは、前記第1ゲージ層のパターン配置と、前記第2ゲージ層のパターン配置とが、前記メンブレンの法線方向から見て回転方向に位置ずれにしていてもよい。このように配置することで、各ゲージ層の検知部からの検出信号の取出電極部の位置をオフセットさせやすくなる。
本発明の圧力センサは、前記第1検知部で検出された第1検出信号と、前記第2検知部で検出された第2検出信号とを比較してモニタリングする比較手段をさらに有していてもよい。比較手段を用いて、第1検出信号と、第2検出信号とを比較することで、一方の検知部の故障を容易に検出することが可能になり、検出精度の向上を図ることができる。
あるいは、本発明の圧力センサは、前記第1検知部で検出された第1検出信号と、前記第2検知部で検出された第2検出信号とを切り替えて出力させる切り替え手段をさらに有していてもよい。このように構成することで、たとえば一方のゲージ層の検知部が故障した場合には、他方のゲージ層の検知部に切り替えることで、圧力センサの耐久性および冗長性が向上する。
また、前記第2ゲージ層の上には、別の中間絶縁層を介して、その他のゲージ層が積層されてもよい。このように構成することで、圧力センサの耐久性および冗長性がさらに向上する。好ましくは、前記メンブレンの表面からの前記その他のゲージ層の検知部までの距離が50μm以内である。検知部までの距離が所定距離の範囲内であれば、検知部で検知される応力(ひずみ)は、第1検知部および第2検知部で検知される応力(ひずみ)と大差なく、比較的に高精度で検出することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る圧力センサの概略断面図である。 図2Aは図1のIIで示す部分の拡大断面図である。 図2Bは本発明の他の実施形態に係る図2Aに対応する部分の拡大断面図である。 図2Cは本発明のさらに他の実施形態に係る図2Aに対応する部分の拡大断面図である。 図3は図2Aに示すIII−III線に沿う第1ゲージ層のパターン配列を示す概略図である。 図4Aは図2Aに示すIV−IV線に沿う第2ゲージ層のパターン配列を示す概略図である。 図4Bは本発明の他の実施形態に係る第2ゲージ層のパターン配列を示す概略図である。 図5は本発明者等の実験によるメンブレン表面からの距離(位置)と応力との関係を示すグラフである。 図6は本発明の一実施形態に係る圧力センサの使用例を示す回路図である。 図7は本発明の他の実施形態に係る圧力センサの使用例を示す回路図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示すように、圧力センサ10は、圧力に応じた変形を生じるメンブレン22を有する。メンブレン22は、本実施形態では、中空筒状のステム20の一端に形成してある端壁で構成してある。ステム20の他端は中空部の開放端となっており、接続部材12の流路12bに連通してあり、流路12bに導入される流体が、ステム20の中空部からメンブレン22の内面22aに導かれて流体圧をメンブレン22に作用するようになっている。ステム20は、たとえばステンレスなどの金属で構成される。
ステム20の開放端の周囲には、フランジ部21がステム20の軸芯から外方に突出するように形成してあり、フランジ部21が接続部材12と抑え部材14との間に挟まれ、メンブレン22の内面へと至る流路12bが密封されるようになっている。接続部材12は、圧力センサ10を、測定対象となる流体が封入してある圧力室などに対して固定するためのねじ溝12aを有する。ねじ溝12aを介して圧力センサ10を圧力室などに固定することにより、接続部材12の内部に形成されている流路12bは、測定対象となる流体が内部に存在する圧力室の内部に対して気密に連通する。
抑え部材14の上面でステム20の周囲には、回路基板16が取り付けてある。回路基板16には、たとえば図6に示すコンパレータ(比較手段)80,82,84、図7に示す切り替えスイッチ(切り替え手段)90、あるいは検出信号を出力するための回路などが内蔵してある。
図1に示すように、メンブレン22の外面22bには、積層型センサ本体18が形成してある。積層型センサ本体18と回路基板16とは、中間配線(たとえばワイヤボンディング)72により接続してある。
次に、積層型センサ本体18について説明する。図2Aに示すように、積層型センサ本体18は、メンブレン22の外面22bに密着して成膜してある下地絶縁層30と、下地絶縁層30の上に成膜してある所定パターンの第1ゲージ層40とを有する。
下地絶縁層30は、メンブレン22の外面22bのほぼ全体を覆うように形成してあり、たとえばシリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などで構成される。下地絶縁層30の厚みは、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは1〜5μmである。下地絶縁層30は、たとえばCVDなどの蒸着法によりメンブレン22の外面22bに形成することができる。なお、メンブレン22の外面22bが絶縁性を有する場合には、下地絶縁層30は、形成することなく、メンブレン22の外面22bに直接に第1ゲージ層40を成膜してもよい。
本実施形態では、積層型センサ本体18は、さらに、第1ゲージ層40の上に成膜される所定パターンの中間絶縁層50と、中間絶縁層50の上に成膜される所定パターンの第2ゲージ層60とを有する。
図3に示すように、第1ゲージ層40は、第1検知部42を有する。第1検知部42は、第1〜第4抵抗体R1〜R4を有し、これらの第1〜第4抵抗体R1〜R4は、第1配線層44によりホイートストーンブリッジ回路を構成するように接続されている。第1〜第4抵抗体R1〜R4により形成されるホイートストーンブリッジ回路から成る第1検知部42の回路図を図6または図7に示す。
図3に示すように、第1抵抗体R1と第2抵抗体R2との間、第2抵抗体R2と第3抵抗体R3との間、第3抵抗体R3と第4抵抗体R4との間、第4抵抗体R4と第1抵抗体R1との間の第1配線層44には、それぞれ第1電極層46a〜46dが形成してある。
第1〜第4抵抗体R1〜R4と、配線層44と、第1電極層46a〜46dとは、全て同一材質の導電層をパターン加工することで形成することができ、これらが第1ゲージ層40を構成する。第1ゲージ層40は、たとえばNi−Cr合金、酸化クロム、窒化クロムなどで構成することができる。第1ゲージ層40の厚みは、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは0.1〜1μmである。第1ゲージ層40は、スパッタリングなどの薄膜法により形成することができる。
第1〜第4抵抗体R1〜R4は、たとえば導体層をミアンダ形状にパターニングすることで形成され、第1配線層44は、導体層を直線または曲線状にパターニングすることで形成され、第1電極層46a〜46dは、第1配線層44よりも幅広になるように導体層をパターニングすることで得られる。
第1〜第4抵抗体R1〜R4は、図2Aに示すメンブレン22が流体圧により変形して歪む位置に取り付けられ、その歪み量に応じて抵抗値が変化するように構成してある。なお、電極層46a〜46dは、必ずしもメンブレン22が歪む位置に取り付けられる必要はない。
図2Aに示すように、第1ゲージ層40の上に形成してある中間絶縁層50は、下地絶縁層30と同様な材質で構成してあるが、必ずしも同じ材質で構成する必要はない。たとえば下地絶縁層30をシリコン酸化物で構成し、中間絶縁層50をシリコン窒化物で構成することで、シリコン酸化物は圧縮方向の応力、シリコン窒化物は引張応力をそれぞれ有する傾向にあることから、このような構成とすることで各層の応力をキャンセルし、膜のはく離などの不良を低減できるなどのメリットがある。中間絶縁層50は、下地絶縁層30と同様な方法で成膜することができる。
中間絶縁層50は、パターン加工されることが好ましい。第1ゲージ層40の表面の一部を露出させる必要があるからである。たとえば図3に示す第1ゲージ層40の第1検知部42を構成する抵抗体R1〜R4は、図2Aに示す中間絶縁層50で全て覆われることが好ましいが、図3に示す第1電極層46a〜46dの少なくとも一部は、中間絶縁層50で覆われないことが好ましい。図3に示す第1電極層46a〜46dの少なくとも一部には、図2Aに示す取出電極層70を介して中間配線層72が接続されるからである。
中間絶縁層50の厚みは、好ましくは10μm以下であり、さらに好ましくは1〜5μmである。中間絶縁層50の厚みは、下地絶縁層30の厚みと同じでもよいが、異ならせてもよい。たとえば中間絶縁層50の厚みを下地絶縁層30厚みよりも薄くしてもよい。厚みを異ならせることで、少なくともいずれかの絶縁層の絶縁は確保され、冗長性が向上する。
中間絶縁層50の上には、第2ゲージ層60が形成される。本実施形態では、第2ゲージ層60は、図4Aに示すように、第2検知部62を有する。第2検知部62は、第1検知部42と同様に、第1〜第4抵抗体R11〜R14を有し、これらの第1〜第4抵抗体R11〜R14は、第2配線層64によりホイートストーンブリッジ回路を構成するように接続されている。第1〜第4抵抗体R11〜R14により形成されるホイートストーンブリッジ回路から成る第2検知部62の回路図を図6または図7に示す。
図4Aに示すように、第1抵抗体R11と第2抵抗体R12との間、第2抵抗体R12と第3抵抗体R13との間、第3抵抗体R13と第4抵抗体R14との間、第4抵抗体R14と第1抵抗体R11との間の第2配線層64には、それぞれ第2電極層66a〜66dが形成してある。
第1〜第4抵抗体R11〜R14と、配線層64と、第2電極層66a〜66dとは、全て同一材質の導電層をパターン加工することで形成することができ、これらが第2ゲージ層60を構成する。第2ゲージ層60は、たとえば第1ゲージ層40と同様な材質で構成してあるが、必ずしも同一の材質である必要はない。第2ゲージ層60と第1ゲージ層40の材質を同じにすることで、略同じ特性の検知部を形成しやすくなると共に、製造が容易になるというメリットがあり、第2ゲージ層60と第1ゲージ層40の材質を異ならせることで、冗長性が向上するというメリットがある。
第2ゲージ層60の厚みは、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは0.1〜1μmである。第2ゲージ層60の厚みは、第1ゲージ層40の厚みと同様であることが好ましいが、異ならせてもよい。第2ゲージ層60と第1ゲージ層40の厚みを同じにすることで、略同じ特性の検知部を形成しやすくなるというメリットがあり、第2ゲージ層60と第1ゲージ層40の厚みを異ならせることで、冗長性が向上するというメリットがある。
第2ゲージ層60は、第1ゲージ層40と同様な薄膜法で形成することができるが、必ずしも同一の製法ではなくてもよい。第2ゲージ層60と第1ゲージ層40の製法を同じにすることで、略同じ特性の検知部を形成しやすくなると共に、製造が容易になるというメリットがあり、第2ゲージ層60と第1ゲージ層40の製法を異ならせることで、冗長性が向上するというメリットがある。
第1〜第4抵抗体R11〜R14は、たとえば導体層をミアンダ形状にパターニングすることで形成され、第2配線層64は、導体層を直線または曲線状にパターニングすることで形成され、第2電極層66a〜66dは、第2配線層64よりも幅広になるように導体層をパターニングすることで得られる。
第1〜第4抵抗体R11〜R14は、図2Aに示すメンブレン22が流体圧により変形して歪む位置に取り付けられ、その歪み量に応じて抵抗値が変化するように構成してある。なお、電極層66a〜66dは、必ずしもメンブレン22が歪む位置に取り付けられる必要はない。
本実施形態では、図3および図4Aに示すように、第1検知部40の第1抵抗体R1と、第2検知部60の第1抵抗体R11とが、図2Aに示すメンブレン22の法線方向(図3および図4Aの紙面に垂直方向)から見て略同じ位置に配置してある。また、第1検知部40の第2抵抗体R2と、第2検知部60の第2抵抗体R12とが、図2Aに示すメンブレン22の法線方向から見て略同じ位置に配置してある。
さらに、第1検知部40の第3抵抗体R3と、第2検知部60の第3抵抗体R13とが、図2Aに示すメンブレン22の法線方向から見て略同じ位置に配置してある。さらにまた、第1検知部40の第4抵抗体R4と、第2検知部60の第4抵抗体R14とが、図2Aに示すメンブレン22の法線方向から見て略同じ位置に配置してある。
なお、本実施形態において、略同じ位置とは、実質的に同一の位置という意味であり、必ずしも完全に同一の位置でなくてもよく、配線層44または64で接続される隣の位置にある抵抗体よりは近い位置に位置すればよい。たとえば抵抗体R4とR14とは、隣の位置の抵抗体R1,R11,R3,R13よりは近い位置にあり、実質的に同一の位置と言うことができる。
本実施形態では、図2Aに示すように、第1ゲージ層40の一部と、第2ゲージ層60の一部とを覆って接続する取出電極層70が、メンブレン22の上に形成してある。取出電極層70には、中間配線72が接続される。
取出電極層70は、たとえばAu,Pt,W,Al,Niの内の少なくとも一種を含む金属(合金含む)で構成してあり、スパッタリングなどの薄膜法により形成してもよいが、ゲージ層40,60に比較して薄く成膜する必要はないので、メッキ法などにより形成してもよい。取出電極層70の厚みは、好ましくは0.1〜4μmである
なお、第1電極層46a〜46dと取出電極層70との間には、密着層を介在させてもよい。密着層としては、たとえばTi、Cr,Ni,Moの少なくとも1つを含む金属層などが例示される。密着層の厚みは、電極層70の厚みよりも十分に薄くてよい。また、取出電極層70を用いることなく、配線層72は、図3に示す第1電極層46a〜46dに直接に接続してあってもよい。
図6に示すように、本実施形態では、第1検知部42の抵抗体R1〜R4は、ホイートストーンブリッジ回路を構成するように接続してあり、第2検知部62の抵抗体R11〜R14も、同様に、ホイートストーンブリッジ回路を構成するように接続してある。第1検知部42の抵抗体R1と抵抗体R2との間は、電源線VDDに接続してあり、第2検知部62の抵抗体R11と抵抗体R12との間も、電源線VDDに接続してある。
第1検知部42の抵抗体R2と抵抗体R3との間は、グランドGNDに接続してあり、第2検知部62の抵抗体R12と抵抗体R13との間も、グランドGNDに接続してある。また、第1検知部42の抵抗体R1と抵抗体R2との間は、比較手段としての第1コンパレータ80の一方の入力端に接続してあり、第1検知部42の抵抗体R3と抵抗体R4との間は、第1コンパレータ80の他方の入力端に接続してある。
同様に、第2検知部62の抵抗体R11と抵抗体R12との間は、比較手段としての第2コンパレータ82の一方の入力端に接続してあり、第2検知部62の抵抗体R13と抵抗体R14との間は、第2コンパレータ82の他方の入力端に接続してある。第1コンパレータ80の出力端と第2コンパレータ82の出力端とは、比較手段としての第3コンパレータ84の二つの入力端にそれぞれ接続してある。第3コンパレータ84の出力端は、図示省略してある圧力検出手段としての制御装置などに接続してある。
図3に示すように、第1検知部42の抵抗体R2と抵抗体R3との間には、配線層44を介して電極層46bが接続してある。また、図4Aに示すように、第2検知部62の抵抗体R12と抵抗体R13との間には、配線層64を介して電極層66bが接続してある。図6に示すように、第1検知部42の抵抗体R2と抵抗体R3との間は、グランドGNDに接続してあり、第2検知部62の抵抗体R12と抵抗体R13との間も、グランドGNDに接続してある。そのため、第1ゲージ層40の電極層46bと第2ゲージ層60の電極層66bとは、たとえば図2Aに示す取出電極層70により直接に接続されて、単一の中間配線72で図1に示す回路基板16のグランドGNDに接続してもよい。
また同様に、図3に示すように、第1検知部42の抵抗体R1と抵抗体R4との間には、配線層44を介して電極層46dが接続してある。また、図4Aに示すように、第2検知部62の抵抗体R11と抵抗体R14との間には、配線層64を介して電極層66dが接続してある。図6に示すように、第1検知部42の抵抗体R1と抵抗体R4との間は、電源線VDDに接続してあり、第2検知部62の抵抗体R11と抵抗体R14との間も、電源線VDDに接続してある。そのため、第1ゲージ層40の電極層46dと第2ゲージ層60の電極層66dとは、たとえば図2Aに示す取出電極層70により直接に接続されて、単一の中間配線72で図1に示す回路基板16の電源線VDDに接続してもよい。
図3および図4Aに示すその他の電極層46a,46c,66a,66cは、図1に示す相互に別々の中間配線72に接続されて、回路基板16に具備された図6に示すコンパレータ80,82の入力端に接続される。
次に、図1に示す圧力センサ10の製造方法について説明する。まず、ステム20を準備する。ステム20は、たとえばSUS316などのステンレスで構成してある。次に、図2Aに示すように、ステム20のメンブレン22の外面22bに、積層型センサ本体18を形成する。
積層型センサ本体18を形成するために、まず、メンブレン22の外面22bに、メンブレン22を覆うように、下地絶縁層30を所定厚みでCVDまたはスパッタリングなどの薄膜法により形成する。下地絶縁層30としては、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などが例示される。
次に、下地絶縁層30の表面に、第1ゲージ層40を所定パターンで形成する。第1ゲージ層40は、圧力検知部(第1検知部42)となる図3に示す抵抗体R1〜R4と、第1配線層44と、第1電極層46a〜46dとを含んでいる。本実施形態では、抵抗体R1〜R4と、第1配線層44と、第1電極層46a〜46dとは、Ni−Cr合金膜などで構成され、単一膜でも多層膜でもよいが、そのトータル厚みは10μm以下である。
第1ゲージ層40は、たとえば蒸着またはスパッタリングなどの薄膜法により形成される。第1ゲージ層40は、それぞれ、抵抗体R1〜R4と、第1配線層44と、第1電極層46a〜46dと成るように、パターニングされる。パターニングのための方法としては、フォトリソグラフィが用いられる。具体的には、リフトオフ、ミリング、エッチングなどの手法が用いられる。
次に、パターニングされた第1ゲージ層40の上に、中間絶縁層50が形成される。中間絶縁層50は、所定厚みでCVDまたはスパッタリングなどの薄膜法により形成される。中間絶縁層50としては、下地絶縁層30を構成する材質と同様な材質が用いられてよいが、必ずしも同一である必要はない。
次に、中間絶縁層50の上に、第2ゲージ層60を所定パターンで形成する。第2ゲージ層60は、圧力検知部(第2検知部62)となる図4Aに示す抵抗体R11〜R14と、第2配線層64と、第2電極層66a〜66dとを含んでいる。第2ゲージ層60の材質および形成方法は、第1ゲージ層40の材質および形成方法と同様であるが、必ずしも同一の材質および形成方法を採用する必要はない。
中間絶縁層50の上に、第2ゲージ層60を所定パターンで形成する前、またはその後に、中間絶縁層50は、第1ゲージ層40に形成してある電極層46a〜46dの少なくとも一部を露出させるなどのために、パターニングされる。パターニングのための方法としては、下地絶縁層30と同様であるが、必ずしも同一である必要はない。
図2Aに示すように、第1ゲージ層40の一部が露出した状態で、所定パターンの第2ゲージ層60の上には、取出電極層70が形成され、取出電極層70は、第1ゲージ層40の一部と第2ゲージ層60の一部とを接続してもよく、あるいは、第1ゲージ層40の一部にのみ形成されてもよい。
取出電極層70は、たとえばスパッタリングなどの薄膜法により形成してもよいが、ゲージ層40,60に比較して薄く成膜する必要はないので、メッキ法などにより形成してもよい。
このようにして形成された積層型センサ本体18の表面は、中間配線72を除き、保護層で覆われていてもよい。保護層としては、たとえば薄膜法により形成される絶縁層であってもよいが、樹脂被膜などであってもよい。
本実施形態に係る圧力センサ10では、図2Aに示すように、下地絶縁層30、第1ゲージ層40および中間絶縁層50のそれぞれの厚みが、10μm以下である。そのため、メンブレン22の外面22bからの第2ゲージ層60の第2検知部62までの距離(メンブレン22の法線方向)を、30μm以下にすることができる。また、メンブレン22の外面22bからの第1ゲージ層42の第1検知部42までの距離も10μm以内であり、30μm以下である。
本発明者等の実験を示す図5によれば、メンブレン22の表面(外面22b)から外側に向かって法線方向の距離が30μm(0.03mm)以下であれば、メンブレン22の表面に形成される積層膜に作用する応力はほとんど変化しない。すなわち、図3に示す第1ゲージ層40の第1検知部42で検出される応力(歪み)と、図4Aに示す第2ゲージ層60の第2検知部62で検出される応力(歪み)とは、ほとんど一致する。
その結果、第1検知部42および第2検知部62で検出される検出信号の出力が略同等になる。そのため、たとえば図6に示す比較手段としてのコンパレータ84では、第1検知部42で検出された第1検出信号と、第2検知部62で検出された第2検出信号とを比較してモニタリングすることができる。たとえばコンパレータ84にて検出された入力信号の差異が所定値以上に大きい場合には、一方の検知部42または62の故障を容易に検出することが可能になり、検出精度の向上を図ることができる。
さらに本実施形態の圧力センサ10では、スパッタリングや蒸着などの薄膜形成法により、第1ゲージ層40と中間絶縁層50と第2ゲージ層60とを容易に薄く形成することができるため、圧力センサ10の小型化と低コスト化を図ることが容易になる。
しかも本実施形態では、金属などの導電性材料で構成してあるメンブレン22と第1ゲージ層40との間には、厚みが10μm以下の下地絶縁層30が形成してある。下地絶縁層30を形成することで、第1ゲージ層40とメンブレン22との絶縁性が確保され、第1ゲージ層40の第1検出部42での検出精度が向上する。
さらに本実施形態では、図2Aに示すように、好ましくは厚みが10μm以下の取出電極層70を形成することで、各ゲージ層40,60から個別に取り出すための配線の少なくとも一部を共用化することができ、取出配線72を単純化することができる。
また本実施形態では、図3に示す第1ゲージ層40の第1検知部42のパターン配置と、図4Aに示す第2ゲージ層60の第2検知部62のパターン配置とが、メンブレン22の法線方向から見て実質的に同一である。このように構成することで、メンブレン22に加わる圧力による応力を、各抵抗体R1〜R4またはR11〜R14が、ほぼ同じ位置で検出することになり、検出信号の精度がさらに向上する。
なお、上述した実施形態では、図3に示す第1ゲージ層40の第1検知部42のパターン配置(抵抗体R1〜R4の配置)と、図4Aに示す第2ゲージ層60の第2検知部62のパターン配置(抵抗体R11〜R14の配置)とは、メンブレン22の法線方向から見て多少ずれて配置してある。
しかしながら、本実施形態では、図3に示す第1ゲージ層40の第1検知部42のパターン配置と、第2ゲージ層60の第2検知部62の配置とをほぼ完全に一致させてもよい。すなわち、図3に示す第1ゲージ層40の第1検知部42のパターン配置と同じ配置で、第2ゲージ層の第2検知部を形成してもよい。ただし、その場合において、第1電極層46a〜46dの配置パターンと、第2電極層66a〜66dの配置パターンとは、位置ズレさせることが好ましい。各電極層46a〜46dおよび66a〜66dに、取出電極70または中間配線72を接続できるようにするためである。
第2実施形態
図2Bに示すように、本実施形態の圧力センサ10aでは、積層型センサ本体18aの構成および作用が、第1実施形態と異なるのみであり、その他の構成および作用は、第1実施形態と同様であり、共通する部分の説明は省略する。
図2Bに示すように、本実施形態では、第2ゲージ層60のパターンが第1実施形態とは異なり、第2ゲージ層60の一部が、直接に第1ゲージ層40の一部に接続してある。第2ゲージ層60の一部が直接に第1ゲージ層40の一部に接続してある部分の例としては、たとえば図6に示す第1ゲージ層40の電極層46bと、第2ゲージ層60の電極層66bとがグランドGNDに接続する部分である。また、第2ゲージ層60の一部が直接に第1ゲージ層40の一部に接続してある部分の例としては、たとえば図6に示す第1ゲージ層40の電極層46dと、第2ゲージ層60の電極層66dとが電源線VDDに接続する部分である。
本実施形態では、第1ゲージ層40の電極層46bと電極層46dとには、直接に取出電極層70または中間配線72を接続する必要がなくなり、第2ゲージ層60の電極層66bと電極層66dとに取出電極層70または中間配線72を接続すればよい。
図3および図4Aに示すその他の電極層46a,46c,66a,66cは、図1に示す相互に別々の中間配線72に接続されて、回路基板16に具備された図6に示すコンパレータ80,82の入力端に接続される。
第3実施形態
図2Cに示すように、本実施形態の圧力センサ10bでは、積層型センサ本体18bの構成および作用が、第1実施形態と異なるのみであり、その他の構成および作用は、第1実施形態と同様であり、共通する部分の説明は省略する。
図2Cに示すように、本実施形態では、第1ゲージ層40と第2ゲージ層60とが絶縁されるように、中間絶縁層50のパターンまたは取出電極層70のパターンが異なる。すなわち、本実施形態では、積層型センサ本体18bの内部では、第1ゲージ層40と第2ゲージ層60とは、直接には接続されないと共に、取出電極層70を介しても間接的にも接続されない。そのため、図3および図4Aに示す電極層46a〜46dおよび66a〜66dのそれぞれに対して、図2Cに示す取出電極層70を介して、またはそれを介することなく中間配線72が接続される。
第4実施形態
図4Bに示すように、本実施形態の圧力センサ10cでは、第2ゲージ層60aのパターン配置が、第1実施形態と異なるのみであり、その他の構成および作用は、第1〜第3実施形態と同様であり、共通する部分の説明は省略する。
図4Bに示すように、本実施形態では、第1ゲージ層40の第1検知部42のパターン配置と、第2ゲージ層60aの第2検知部62のパターン配置とが、メンブレン22(図1参照)の法線方向から見て回転方向に位置ずれしてある。本実施形態では、第2ゲージ層60aのパターン配置は、回転角度が所定角度(約90度)で位置ズレしている以外は、第1ゲージ層40のそれと同じパターン配置である。
すなわち、図4Bにおいて、第2ゲージ層60aを反時計回りに所定角度(約90度)で回転させれば、第1ゲージ層40の電極層46a〜46dは、第2ゲージ層60の電極層66a〜66dに重なり、第1ゲージ層40の抵抗体R1〜R4は、第2ゲージ層60の抵抗体R11〜R14に重なる。また、配線層44と配線層64も重なる。なお、図4Bに示す例では、第1ゲージ層40の第1検知部42のパターン配置に対して、第2ゲージ層60aのパターン配置は、回転角度が約90度で位置ズレしているが、約90度に限定されない。位置ずれの回転角度は、たとえば0度から180度の範囲で自由に変化させることもできるが、大きく位置ズレさせる場合には、60度〜120度程度が好ましい。
本実施形態では、第1ゲージ層40の検知部42からの検出信号を取り出すための電極層46a〜46dの位置と、第2ゲージ層60aの検知部62からの検出信号を取り出すための電極層66a〜66dとの位置を回転方向にオフセットさせることができる。そのため、各電極層46a〜46dおよび66a〜66dからの配線が容易になる。
第5実施形態
図7に示すように、本実施形態の圧力センサは、図6に示すコンパレータ82および84を有さずに、切り替えスイッチ(切り替え手段)90を有する以外は、第1〜第4実施形態と同様であり、共通する部分の説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態では、第1検知部42の抵抗体R1と抵抗体R2との間は、切り替えスイッチ90の第1入力端91に接続してあり、第1検知部42の抵抗体R3と抵抗体R4との間は、切り替えスイッチ90の第3入力端93に接続してある。同様に、第2検知部62の抵抗体R11と抵抗体R12との間は、切り替えスイッチ90の第2入力端92に接続してあり、第2検知部62の抵抗体R13と抵抗体R14との間は、切り替えスイッチ90の第4入力端94に接続してある。
切り替えスイッチ90では、第1出力端95がコンパレータ80の一方の入力端に接続してあり、第2出力端96がコンパレータ80の他方の入力端に接続してある。切り替えスイッチ90は、第1入力端91と第1出力端95との接続と、第3入力端93と第2出力端96との接続とを同時に実現することができる。また、切り替えスイッチ90は、たとえば図1に示す回路基板16に内蔵してある制御回路により制御され、図7に示す状態から、第2入力端92と第1出力端95との接続と、第4入力端94と第2出力端96との接続とを同時に実現する状態へと切り替え可能になっている。さらに、切り替えスイッチ90は、図1に示す回路基板16に内蔵してある制御回路により制御され、その逆のスイッチの切り替えも行われることが可能になっている。
本実施形態では、第1検知部42で検出された第1検出信号と、第2検知部62で検出された第2検出信号とを、切り替えスイッチ90により切り替えて、コンパレータ80に入力させることができる。このように構成することで、たとえば一方のゲージ層40または60の検知部42または62が故障した場合には、他方のゲージ層の検知部に切り替えることで、圧力センサの耐久性および冗長性が向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、第2ゲージ層60または60aの上には、別の中間絶縁層50を介して、その他のゲージ層が積層されてもよい。このように構成することで、圧力センサの耐久性および冗長性がさらに向上する。その場合において、好ましくは、メンブレン22の外面22bからのその他のゲージ層の検知部までの距離は、50μm以内であることが好ましい。
図5に示すように、メンブレン表面からの距離(位置)が、50μm(0.05)以下であれば、検知部で検知される応力(ひずみ)は、第1検知部42および第2検知部62で検知される応力(ひずみ)と大差なく(1%以内の範囲内)、比較的に高精度で検出することができる。
10,10a,10b…圧力センサ
12…接続部材
12a…ねじ溝
12b…流路
14…抑え部材
16…回路基板
18,18a,18b…積層型センサ本体
20…ステム
21…フランジ部
22…メンブレン
22a…内面
22b…外面
30…下地絶縁層
40…第1ゲージ層
42…第1検知部
44…第1配線層
46a〜46d…第1電極層
50…中間絶縁層
60,60a…第2ゲージ層
62…第2検知部
64…第2配線層
66a〜66d…第2電極層
70…取出電極層
72…中間配線
80,82,84…コンパレータ(比較手段)
90…切り替えスイッチ(切り替え手段)
R1,R11…第1抵抗体
R2,R12…第2抵抗体
R3,R13…第3抵抗体
R4,R14…第4抵抗体

Claims (9)

  1. 圧力に応じた変形を生じるメンブレンと、
    前記メンブレン上に形成される第1ゲージ層と、
    前記第1ゲージ層の上に形成される中間絶縁層と、
    前記中間絶縁層の上に形成される第2ゲージ層とを有する圧力センサであって、
    前記第1ゲージ層および前記第2ゲージ層は、それぞれ前記メンブレンの変形を検出する第1検知部および第2検知部を含み、
    前記メンブレンの表面からの前記第2検知部までの距離が30μm以内である圧力センサ。
  2. 前記第1ゲージ層と前記中間絶縁層と前記第2ゲージ層の各層の厚みが、それぞれ10μm以下である請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記メンブレンが導電性であり、前記メンブレンと前記第1ゲージ層との間には、厚みが10μm以下の下地絶縁層が形成してある請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記第1ゲージ層の一部と、前記第2ゲージ層の一部とを覆って接続する電極層が、前記メンブレンの上に形成してあり、前記電極層の厚みが10μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の圧力センサ。
  5. 前記第1ゲージ層のパターン配置と、前記第2ゲージ層のパターン配置とが、前記メンブレンの法線方向から見て実質的に同一である請求項1〜4のいずれかに記載の圧力センサ。
  6. 前記第1ゲージ層のパターン配置と、前記第2ゲージ層のパターン配置とが、前記メンブレンの法線方向から見て回転方向に位置ずれにしている請求項1〜4のいずれかに記載の圧力センサ。
  7. 前記第1検知部で検出された第1検出信号と、前記第2検知部で検出された第2検出信号とを比較してモニタリングする比較手段をさらに有する請求項1〜6のいずれかに記載の圧力センサ。
  8. 前記第1検知部で検出された第1検出信号と、前記第2検知部で検出された第2検出信号とを切り替えて出力させる切り替え手段をさらに有する請求項1〜7のいずれかに記載の圧力センサ。
  9. 前記第2ゲージ層の上には、別の中間絶縁層を介して、その他のゲージ層が積層され、前記メンブレンの表面からの前記その他のゲージ層の検知部までの距離が50μm以内である請求項1〜8のいずれかに記載の圧力センサ。
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