JP7359032B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、メンブレンの変形による歪を抵抗変化により検出する圧力センサに関する。
圧抵抗効果(ピエゾ抵抗効果ともいう)を利用して、メンブレン(ダイアフラムともいう)の歪を抵抗変化により検出する圧力センサが知られている。このような圧力センサでは、メンブレンの変形による歪を、メンブレン上に設けられた抵抗体の抵抗変化により検出する。
また、近年、圧力センサの低消費電力化が求められており、たとえば、圧力センサに含まれるブリッジ回路への電力供給を、パルス駆動によって間欠的に行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、間欠的に電力供給を行う圧力センサでは、電力供給がOFFのタイミングで発生した瞬間的な圧力異常を検出できないという課題を有している。
特開平6-194243号公報
本発明は、低消費電力化が可能であって、圧力変化の検出漏れを防止可能な圧力センサを提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧力センサは、
圧力に応じた変形を生じるメンブレンと、
前記メンブレン上に配置される少なくとも4つの抵抗体を含み、前記抵抗体によるブリッジ回路を形成して前記メンブレンの変形を検出する圧力検出回路と、
前記メンブレン上に配置されており前記メンブレンの変形を検出する圧電体と、
前記圧電体からの検出信号に基づいて、前記圧力検出回路への電力供給を切り換える切換部と、を有する。
本発明に係る圧力センサは、抵抗体によってブリッジ回路を形成して圧力を計測する圧力検出回路とは別に、メンブレン上に配置された圧電体と、圧電体からの検出信号に基づいて圧力検出回路への電力供給を切り換える切換部を有する。このような圧力センサは、たとえば、検出信号に応じて電力供給を停止・再開等することにより、必要な圧力範囲においてのみ圧力検出を行うことができるため、低消費電力化が可能である。また、圧電体は、メンブレン上に配置されているため、このような圧電体からの検出信号に基づくことにより、切換部は、電力供給の停止・再開を精度良く行うことができ、圧力変化の検出漏れを防止することができる。また、圧電体は、メンブレンの変形により圧電効果を生じる。したがって、このような圧力センサは、圧電体によるメンブレンの変形の検出および切換部による電力供給のために必要な電力を抑制することが可能であり、この点でも低消費電力化に資する。
また、たとえば、前記圧力検出回路に含まれる前記抵抗体には、前記メンブレン上において所定の歪特性を生じる第1歪位置に配置される第1抵抗体および第3抵抗体と、前記第1歪位置とは異なる方向の歪特性を生じる第2歪位置に配置される第2抵抗体および第4抵抗体とを含み、
前記第1歪位置は、前記メンブレン上において前記第2歪位置より外周側に位置し、
前記圧電体は、前記メンブレン上において前記第1歪位置と同方向の歪を生じる第3歪領域に配置されている第1圧電体部分を有する。
第3歪領域は、第2抵抗体および第4抵抗体が配置される第2歪位置より外周側に位置しており、メンブレン上の比較的広い範囲に広がっているため、圧電体を第3歪領域に配置することにより、レイアウトの自由度を確保できる。また、第3歪領域が広いため、第1圧電体部分として比較的サイズの大きな圧電体を用いることが可能であり、そのような第1圧電体部分を有する圧電体は、メンブレンの変形によって、より大きな起電力を生じることができる。また、検出信号が大きければ、信号を増幅する回路を小さくしたり、または省略することが可能であり、この点でも装置の小型化に資する。また、検出信号が大きければノイズを抑えることができるため、圧電体による検出および切換部によるセンサの精度を高めることも可能である。
また、たとえば、前記圧電体は、前記第1圧電体部分を複数有してもよく、
前記切換部は、前記複数の前記第1圧電体部分からの検出信号を足し合わせた信号に基づいて、前記圧力検出回路への電力供給を切り換えてもよい。
上述したように、第3歪領域は広いため、複数の第1圧電体部分を配置するのに適している。また切換部は、複数の第1圧電体部分において同一方向の歪から生じた検出信号を足し合わせた信号に基づくことにより、信号の検出値を大きくすることができる。したがって、このような圧力センサは、信号を増幅する回路を小さくしたり、または省略することが可能であり、圧力センサの小型化に資する。また、検出信号が大きければノイズを抑えることができるため、圧電体による検出および切換部による切換の精度を高めることも可能である。
また、たとえば、前記圧電体は、前記メンブレン上において前記第2歪位置と同方向の歪を生じる第4歪領域に配置されている第2圧電体部分を有してもよく、
前記切換部は、前記第1圧電体部分からの検出信号と前記第2圧電体部分からの検出信号の差分の信号に基づいて、前記圧力検出回路への電力供給を切り換えてもよい。したがって、このような圧力センサは、信号を増幅する回路を小さくしたり、または省略することが可能であり、圧力センサの小型化に資する。また、検出信号が大きければノイズを抑えることができるため、圧電体による検出および切換部による切換の精度を高めることも可能である。
第1圧電体部分と第2圧電体部分とでは、検出される歪の方向が異なり、符号が逆である検出信号が出力されるため、第1圧電体部分からの検出信号と第2圧電体部分からの検出信号の差分の信号におり、信号の検出値(絶対値)を大きくすることができる。
また、たとえば、前記圧電体は、薄膜による薄膜圧電体を有してもよい。
圧電体が、薄膜圧電体であることにより、圧力センサの小型化に資する。
また、たとえば、本発明に係る圧力センサは、前記メンブレンの外縁部が接続する側壁と、
前記メンブレンにおける前記外縁部から内側の所定範囲と前記側壁とを接続しており、前記側壁から前記メンブレンの中心側へ向かって徐々に厚みが薄くなるフィレット部と、を有してもよい。
フィレット部が形成されることにより、フィレット部が無い場合に比べて、メンブレン上に形成される第3歪領域が広がるため、このような圧力センサは、第1圧電体部分を大きくしたり、複数の第1圧電体部分を配置することが容易となり、圧電体による検出および切換部による切換の精度を高めることが可能である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧力センサの模式断面図である。 図2は、第1実施形態に係る圧力センサにおける抵抗体および圧電体の配置と、メンブレンの変形との関係を示す概念図である。 図3は、第1実施形態に係る圧力センサを用いて形成される回路の一例を示す概念図である。 図4は、第2実施形態に係る圧力センサにおける抵抗体および圧電体の配置を示す概念図である。 図5は、第3実施形態に係る圧力センサにおける抵抗体および圧電体の配置を示す概念図である。 図6は、第4実施形態に係る圧力センサにおける抵抗体および圧電体の配置を示す概念図である。 図7は、第5実施形態に係る圧力センサを用いて形成される回路の一例を示す概念図である。 図8は、第6実施形態に係る圧力センサを用いて形成される回路の一例を示す概念図である。 図9は、第7実施形態に係る圧力センサを用いて形成される回路の一例を示す概念図である。 図10は、本発明の第8実施形態に係る圧力センサにおけるメンブレンの変形を示す概念図である。 図11は、本発明の第3および第4実施形態に係る圧力センサにおける圧電体の検出出力を示す概念図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1は、本発明に係る圧力センサ10の概略断面図である。圧力センサ10は、圧力に応じた変形を生じるメンブレン22を有する。図1に示す実施形態では、ステム20の上底が、メンブレン22になっている。圧力センサ10は、メンブレン22を有するステム20の他に、ステム20へ圧力を伝える流路12bが形成されている接続部材12、接続部材12に対してステム20を固定する抑え部材14、メンブレン22上の電極部などに対して配線される基板部70などを有する。
図1に示すように、接続部材12の外周には、圧力センサ10を測定対象に対して固定するためのねじ溝12aが形成されている。ねじ溝12aを介して圧力センサ10を固定することにより、接続部材12の内部に形成されている流路12bは、測定対象である圧力室に対して気密に連通する。
図1に示すように、ステム20は、有底(上底)筒状の外形状を有しており、接続部材12における流路12bの一方の端部に設けられる。ステム20は、開口部側にフランジ部21が設けられており、抑え部材14と接続部材12との間にフランジ部21が挟み込まれることにより、接続部材12に対して固定される。ステム20の開口部と接続部材12の流路12bとは、抑え部材14を用いて気密に連結されており、測定対象の圧力が、ステム20のメンブレン22に伝えられる。
ステム20の上底であるメンブレン22は、側壁29(図2参照)など、ステム20における他の部分に比べて肉薄になっており、流路12bから伝えられる圧力に応じた変形を生じる。メンブレン22は、圧力流体に接触する内面22aと、内面22aとは反対側の外面22bとを有しており、メンブレン22の外面22b側には、後述する圧力検出回路32、圧電体35(図2参照)や、図示しない電極部などが設けられる。
図1に示す抑え部材14には、メンブレン22の外面22bに形成された圧力検出回路32および圧電体35に対して電気的に接続される配線や電極部などを有する基板部70が固定されている。基板部70の電極部とメンブレン22上の電極部とは、ワイヤボンディングなどにより形成される接続配線92などを介して、電気的に接続されている。基板部70はリング状の外形状を有しており、ステム20は、基板部70の中央に形成される貫通穴を挿通している。
図2は、第1実施形態に係る圧力センサ10における抵抗体31および圧電体35の配置を示す概念図である。図2の上部は、メンブレン22の外面22b側である上方側からステム20を見た概略平面図であり、図2の下部は、ステム20の模式断面図である。
図2に示すように、圧力センサ10は、第1抵抗体R1、第2抵抗体R2、第3抵抗体R3および第4抵抗体R4によるブリッジ回路を形成してメンブレン22の変形を検出する圧力検出回路32と、圧力検出回路32とは独立してメンブレン22の変形を検出する圧電体35とを有する。圧力検出回路32は、メンブレン22の外面22bに配置される少なくとも4つの抵抗体R1~R4を含む。また、圧電体35も、抵抗体R1~R4と同様に、メンブレン22の外面22bに配置されている。
図2上部の概略平面図に示されるように、圧力検出回路32に含まれる抵抗体R1~R4には、第1円周24上に配置される第1抵抗体R1および第3抵抗体R3と、第2円周26上に配置される第2抵抗体R2および第4抵抗体R4が含まれる。図2下部の模式断面図に示されるように、第1円周24上は、メンブレン22上において所定の歪特性を生じる第1歪位置であり、第2円周26上は、メンブレン22上において第1歪位置である第1円周24上と異なる歪特性を生じる第2歪位置である。
図2に示すように、第1歪位置である第1円周24は、第2歪位置である第2円周26より大きい半径を有する円の円周であり、メンブレン22において、第1円周24は、第2円周26より外周側に位置する。たとえば、メンブレン22が内面22aから所定の正圧を受けた場合に、第1円周24上では負の歪-ε(圧縮歪)を生じるのに対して、第2円周26では正の歪+ε(引張歪)を生じる。このように、第1歪位置である第1円周24上における歪特性と、第2歪位置である第2円周26上における歪特性は、互いに異なる方向(符号が異なり打ち消しあう関係)であることが好ましい。
図2に示す圧力検出回路32は、4つの抵抗体R1~R4を有する。ただし、圧力検出回路32が有する抵抗体R1~R4の数は、4つのみには限定されない。たとえば、圧力検出回路32は、5つ以上の抵抗体を用いて、図3に示すようなブリッジ回路を形成するものであってもよい。
また、図2に示す圧力検出回路32は、第1円周24上に配置される抵抗体R1、R3の数と、第2円周26に配置される抵抗体R2、R4の数とが、いずれも2つである。ただし、第1円周24上に配置される抵抗体R1、R3の数および第2円周26上に配置される抵抗体R2、R4の数は、3つ以上であってもよい。また、第1円周24上に配置される抵抗体R1、R3の数と、第2円周26上に配置される抵抗体R2、R4の数とは、同数であってもよく、異なっていてもよい。
図2の上部の平面図に示すように、圧電体35は、第1圧電体部分35aを有する。第1圧電体部分35aは、メンブレン22上において第1歪位置である第1円周24と同方向の歪を生じる第3歪領域27に配置されている。図2の下部の模式断面図に示すように、メンブレン22が内面22aから所定の正圧を受けた場合に、メンブレン22の第3歪領域27では、第1円周24上と同じ負の歪-ε(圧縮歪)を生じる。
図2に示すように、圧電体35が有する第1圧電体部分35aは、第1円周24より中心側の第3歪領域27に配置されている。ただし、第1圧電体部分35aの配置としてはこれに限定されず、第1圧電体部分35aは、第1円周24より外周側の第3歪領域27に配置されていてもよく、第1円周24上に配置されていてもよい。なお、第1円周24上も、第3歪領域27に含まれる。
図3(a)は、圧力センサ10を用いて形成される回路の一例を示す概念図である。図3(a)に示すように、圧力検出回路32に含まれる第1~第4抵抗体R1~R4は、ブリッジ回路を形成している。圧力検出回路32の出力信号Vоutは、アンプ73を介して、マイクロプロセッサ80の圧力信号入力部82に入力される。図2では図示を省略しているが、メンブレン22上には、圧力検出回路32を構成する第1~第4抵抗体R1~R4に対して電力を供給し、または、第1~第4抵抗体R1~R4による圧力検出回路32の出力信号Vоutを伝えるための電極部が形成されている。圧力検出回路32は、電極部および接続配線92(図1参照)を介して、基板部70に電気的に接続されている。
図3(a)に示すように、第1圧電体部分35aを有する圧電体35は、少なくともメンブレン22上では圧力検出回路32に対して接続しておらず、圧力検出回路32とは独立して歪を検出可能である。第1圧電体部分35aの検出信号Vtr1は、マイクロプロセッサ80の検出信号入力部83に入力される。
図3(a)に示すように、圧力センサ10は、圧電体35からの検出信号Vtrに基づいて、圧力検出回路32への電力供給を切り換える切換部72を有する。なお、図3に示すマイクロプロセッサ80、切換部72、およびアンプ73は、たとえば、基板部70に配置することができるが、これらの配置場所は特に限定されない。
切換部72は、基板部70(図1参照)に配置されるスイッチを有し、スイッチがONになると圧力検出回路32へ電力が供給され、スイッチがOFFになると圧力検出回路32への電力供給が停止される。切換部72のON/OFFは、マイクロプロセッサ80のスイッチ制御部81によって制御される。
スイッチ制御部81は、第1圧電体部分35aによる検出信号Vtr1に基づく圧電体35の検出信号Vtrに基づいて、切換部72を制御する。圧力センサ10では、図1に示すように、圧電体35が1つの第1圧電体部分35aを有するため、圧力信号入力部82に入力される圧電体35の検出信号Vtrは、第1圧電体部分35aによる検出信号Vtr1と同じである。
図3(b)は、図3(a)に示す回路を有する圧力センサ10における、圧力Pと、検出信号Vtrと、出力信号Vоutとの出力結果の一例を表すグラフである。なお、図4に示すグラフの縦軸は、圧力Pの高さおよび検出信号Vtr、出力信号Vоutの信号強度を示し、グラフの横軸は時間tを示す。図3(b)に示すグラフは、第1圧電体部分35aが配置される第3歪領域27に正の歪が生じる場合を想定しているが、図2に示すように、第3歪領域27に負の歪が生じる場合であっても、たとえば歪を絶対値とすれば同様に考えることができる。
図3(b)の左側の領域に示すように、圧力センサ10の測定対象である圧力流体の圧力が低く維持される場合、第3歪領域27に生じる歪または歪の変化が小さいため、圧電体35で検出される検出信号Vtrは、所定値VLより小さい。この場合、図3(a)に示すスイッチ制御部81は、検出信号入力部83を介して、検出信号Vtrが所定値VL以上となっていないことを認識し、切換部72のスイッチをOFFの状態に維持する。
図3(a)に示す切換部72のスイッチがOFFの状態では、圧力検出回路32に電力が供給されない。そのため、図3(b)下部のグラフにおける左側部分に示すように、圧力検出回路32は歪を検出せず、圧力検出回路32からの出力信号Vоutの値は変化しない。なお、電力供給のON/OFFを切り換える所定値VLは、たとえば、圧力センサ10による圧力検出を開始すべきトリガーとなる圧力および圧力変動などに基づき定めることができる。
次に、図3(b)の右側の領域に示すように、圧力センサ10の測定対象である圧力流体の圧力が上昇した場合、第3歪領域27に生じる歪または歪の変化が大きくなり、圧電体35で検出される検出信号Vtrは、所定値VL以上となる(時間T1)。この場合、図3(a)に示すスイッチ制御部81は、検出信号入力部83を介して、検出信号Vtrが所定値VL以上となったことを認識し、切換部72のスイッチをONの状態に切り替える。
図3(a)に示す切換部72のスイッチがONの状態では、圧力検出回路32に電力が供給される。そのため、図3(b)下部のグラフにおける右側部分に示すように、第1~第4抵抗体R1~R4を有する圧力検出回路32が、圧力によって生じるメンブレン22の歪を検出し、圧力検出回路32からの出力信号Vоutの値は、圧力Pによって変化する。なお、切換部72のスイッチは、検出信号Vtrが所定値VLより小さくなっても、所定のタイミングまでONの状態に維持されてもよく、検出信号Vtrが所定値VLより小さくなったことに対応してONからOFFへ切り換わってもよい(図8(b)参照)。
このように、圧力センサ10では、圧電体35が検出信号Vtrが所定値VLを超えるメンブレン22の変形を検出するまでは、ブリッジ回路を形成する圧力検出回路32には電力が供給されない。そのため、圧力センサ10は、低消費電力化を実現できる。また、圧力センサ10は、圧電体35を用いて、常に測定対象の圧力を検出しているため、瞬間的な圧力上昇が生じた場合であっても、切換部72による電力供給を適切に切り換え、圧力変化の検出漏れを防止できる。
圧電体35による圧力の検出精度は、切換部72による電力供給を適切に切り換えられる程度であれば足り、ブリッジ回路を形成する圧力検出回路32による圧力の検出精度より低くてもよい。
また、圧電体35は、圧力検出回路32と同様に、圧力に対応するメンブレン22の変形を検出するものであるが、抵抗体R1~R4を用いる圧力検出回路32とは異なり、メンブレン22の変形に伴い分極し、表面に自発的な電位差を生じる。したがって、圧電体35は、外部から電力を供給しなくても、圧力検出回路32への電力供給を切り替えるためのセンサとして作用することができ、また、メンブレン22上に形成する圧電体35への配線もシンプルである。
また、図3(a)に示す回路では、検出信号Vtrの精度向上などのために、圧電体35に対して所定の電圧を印加することも可能である。このような場合であっても、圧電体35はほとんど電流を流さないため、圧電体35を用いる圧力検出では、抵抗体R1~R4などを用いる検出に比べて、消費電力を大幅に小さくすることができる。
図2に示すようなメンブレン22を有するステム20およびメンブレン22上に設けられる圧力検出回路32および圧電体35は、たとえば、以下のようにして作製される。まず、メンブレン22を有するステム20を機械加工により作製する。ステム20の材質は、適切な弾性変形を生じるものであれば特に限定されず、例えばステンレスなどの金属や合金が挙げられる。
次に、メンブレン22の上に、絶縁膜を挟んで半導体薄膜や金属薄膜を形成し、さらに部分的に圧電体薄膜を形成し、これらの薄膜に対してレーザー加工や、スクリーン印刷のような半導体加工技術による微細加工などを行うことにより、図2に示すような第1~第4抵抗体R1~R4を含む圧力検出回路32や第1圧電体部分35aを形成する。なお、必要に応じて、圧力検出回路32や第1圧電体部分35aの上表面の部分には、絶縁性の表面層が形成されてもよい。圧電体35が薄膜圧電体による第1圧電体部分35aを有し、半導体加工技術を用いて作製される圧力センサ10は、小型化の観点で有利である。
第2実施形態
図4は、第2実施形態に係る圧力センサ110における抵抗体31および圧電体135の配置を示す概略平面図である。第2実施形態に係る圧力センサ110は、圧電体135に含まれる第1圧電体部分135aの配置が、図2に示される圧力センサ10とは異なることを除き、第1実施形態に係る圧力センサ10と同様である。第2実施形態に係る圧力センサ110については、第1実施形態に係る圧力センサ10との相違点を中心に説明をおこない、共通点の説明については省略する。
圧力センサ110の圧電体135は、1つの第1圧電体部分135aを有しており、第1圧電体部分135aは、第1歪位置と同方向の歪を生じる第3歪領域27に配置されている。圧電体135の配置場所は、メンブレン22上で歪が検出できる位置であれば特に限定されないが、メンブレン22上おける広い領域に形成され同じ方向の歪が生じる第3歪領域27に、圧電体135を配置することにより、圧電体135の配置および大きさに関する制約を緩和することができる。したがって、第3歪領域27に配置される第1圧電体部分135aを有する圧力センサ110は、たとえば、サイズの大きい第1圧電体部分135aを採用し、圧電体135による圧力の検出感度を上げることができる。また、圧電体135の検出感度が高ければ、検出信号を増幅させるアンプなどの回路を省略または縮小できる可能性があり、消費電力の低減や小型化の観点でも有利である。
また、図4に示すように、第1圧電体部分135aを、第1歪位置である第1円周24上に配置することにより、第1圧電体部分135aは、第1抵抗体R1および第3抵抗体R3に対して、検出する歪の方向および大きさを揃えることができる。このような圧力センサ110では、圧電体135の検出信号と、抵抗体31による圧力検出回路32による出力信号との対応関係を、より高い精度で把握することができるため、圧力センサ110の切換部72(図3(a)参照)を、高精度に動作させることができる。また、圧力センサ110は、第1実施形態に係る圧力センサ10との共通部分については、圧力センサ10と同様の効果を奏する。
第3実施形態
図5は、第3実施形態に係る圧力センサ210における抵抗体31および圧電体235の配置を示す概略平面図である。第3実施形態に係る圧力センサ210は、圧電体235が、第1圧電体部分235aを複数(図5では2つ)有する点で、図4に示される圧力センサ110とは異なることを除き、第2実施形態に係る圧力センサ110と同様である。第3実施形態に係る圧力センサ210については、第2実施形態に係る圧力センサ110との相違点を中心に説明をおこない、共通点の説明については省略する。
圧力センサ210の圧電体235は、2つの第1圧電体部分235aを有しており、2つの第1圧電体部分235aは、第1歪位置と同方向の歪を生じる第3歪領域27に配置されている。なお、圧力センサ210において、2つの第1圧電体部分235aは、いずれも第1歪位置である第1円周24上に配置されているが、第1圧電体部分235aの配置は、これに限定されるものではない。圧電センサ210では、2つの第1圧電体部分235aのうち一方または双方が、第1円周24上以外の第3歪領域27に配置されていてもよい。
圧力センサ210では、図3に示すマイクロプロセッサ80の検出信号入力部83に、2つの第1圧電体部分235aからの検出信号Vtr1が入力される。図11(a)は、圧力センサ210のマイクロプロセッサ80での検出信号の処理を表す概念図である。図11(a)に示すように、マイクロプロセッサ80は、複数の第1圧電体部分235aからの検出信号Vtr1を足し合わせた検出信号Vtrを算出する。そして、圧力センサ210の切換部72は、複数の第1圧電体部分235aからの検出信号Vtrlを足し合わせた検出信号Vtrに基づいて、圧力検出回路32への電力供給を切り換える(図3参照)。
このような圧力センサ210は、複数の第1圧電体部分235aからの検出信号Vtrlを足し合わせることにより、圧電体235によって検出される信号を強くすることができるため、切換部72を、より高精度に動作させることができる。また、圧力センサ210は、第2実施形態に係る圧力センサ110との共通部分については、圧力センサ110と同様の効果を奏する。
第4実施形態
図6は、第4実施形態に係る圧力センサ310における抵抗体31および圧電体335の配置を示す概略平面図である。第4実施形態に係る圧力センサ310は、圧電体235が、第1圧電体部分335aに加えて、第2圧電体部分335bを有する点で、図4に示される圧力センサ110とは異なるが、その他の点では、第2実施形態に係る圧力センサ110と同様である。第4実施形態に係る圧力センサ310については、第2実施形態に係る圧力センサ110との相違点を中心に説明をおこない、共通点の説明については省略する。
図6に示すように、圧力センサ310の圧電体335は、第1圧電体部分335aと第2圧電体部分335bを有する。第1圧電体部分335aは、図4に示す第1圧電体部分135aと同様であり、メンブレン22上の第3歪領域27に配置されている。第2圧電体部分335bは、第1圧電体部分335aと同様に薄膜圧電体などを有しており、メンブレン22上の第4歪領域28に配置されている。第4歪領域28は、メンブレン22上において、第2抵抗体R2および第4抵抗体R4が配置されている第2歪位置である第2円周26と同方向の歪を生じる領域である(図2参照)。
圧力センサ310では、図3に示すマイクロプロセッサ80の検出信号入力部83に、第1圧電体部分335aからの検出信号Vtr1と、第2圧電体部分からの検出信号Vtr2とが入力される。図11(b)は、圧力センサ310のマイクロプロセッサ80での検出信号の処理を表す概念図である。図11(b)に示すように、マイクロプロセッサ80は、第1圧電体部分335aからの検出信号Vtr1と第2圧電体部分335bからの検出信号Vtr2の差分の検出信号Vtrを算出する。そして、圧力センサ310の切換部72は、第1圧電体部分335aからの検出信号Vtr1と第2圧電体部分335bからの検出信号Vtr2の差分の検出信号Vtrに基づいて、圧力検出回路32への電力供給を切り換える(図3参照)。
このような圧力センサ310は、第1圧電体部分335aからの検出信号Vtrlと第2圧電体部分335bからの検出信号Vtr2の差分の検出信号Vtrを得ることにより、圧電体335によって検出される信号を強くすることができるため、切換部72を、より高精度に動作させることができる。また、圧力センサ310は、第2実施形態に係る圧力センサ110との共通部分については、圧力センサ110と同様の効果を奏する。
第5実施形態
図7(a)は、第5実施形態に係る圧力センサ410の回路を示す概念図である。図7(a)に示す圧力センサ410の回路は、第1圧電体部分35aの検出信号Vtr1が、ダイオードブリッジ484を通った後に検出信号入力部83に入力する点で、図3(a)に示す圧力センサ10の回路とは異なるが、その他の点では、第1実施形態に係る圧力センサ10の回路と同様である。第5実施形態に係る圧力センサ410の説明では、第1実施形態に係る圧力センサ10との相違点を中心に説明を行い、共通点については説明を省略する。
図7(a)に示すダイオードブリッジ484は、第1圧電体部分35aの検出信号Vtr1が負電圧である場合、これを反転させて出力する。したがって、図7(a)に示す検出信号入力部83に入力される圧電体35の検出信号Vtrは、圧力上昇時であっても、圧力低下時であっても、メンブレン22の変形に応じた正の信号が入力される。
図7(b)は、図7(a)に示す回路を有する圧力センサ410における、圧力Pと、検出信号Vtrと、出力信号Vоutとの出力結果の一例を表すグラフである。図7(b)の左側の領域に示すように、圧力センサ410の測定対象である圧力流体の圧力が高く維持される場合、メンブレン22に生じる歪または歪の変化が小さいため、圧電体35で検出され、検出信号入力部83に入力される検出信号Vtrは、所定値VLより小さい。この場合、図7(a)に示すスイッチ制御部81は、切換部72のスイッチをOFFの状態に維持する。
図7(b)に示す切換部72のスイッチがOFFの状態では、圧力検出回路32に電力が供給されない。そのため、図7(b)下部のグラフにおける左側部分に示すように、圧力検出回路32は歪を検出せず、圧力検出回路32からの出力信号Vоutの値は変化しない。
次に、図7(b)の右側の領域に示すように、圧力センサ410の測定対象である圧力流体の圧力が低下した場合、圧電体35で検出され、検出信号入力部83に入力される検出信号Vtrは、所定値VL以上となる(時間T1)。この場合、図7(a)に示すスイッチ制御部81は、検出信号入力部83を介して、検出信号Vtrが所定値VL以上となったことを認識し、切換部72のスイッチをONの状態に切り替える。
図7(a)に示す切換部72のスイッチがONの状態では、圧力検出回路32に電力が供給される。そのため、図7(b)下部のグラフにおける右側部分に示すように、第1~第4抵抗体R1~R4を有する圧力検出回路32が、圧力によって生じるメンブレン22の歪を検出し、圧力検出回路32からの出力信号Vоutの値は、圧力Pによって変化する。
このように、圧力センサ410では、第1圧電体部分35aと検出信号入力部82との間にダイオードブリッジ484が配置されていることにより、図3(b)に示すような圧力上昇時でも、図7(b)に示すような圧力低下時でも、所定の圧力変動をトリガーとして、圧力検出回路32への電力供給を開始することができる。また、圧力センサ310は、第2実施形態に係る圧力センサ10との共通部分については、圧力センサ10と同様の効果を奏する。
第6実施形態
図8(a)は、第6実施形態に係る圧力センサ510の回路を示す概念図である。図8(a)に示す圧力センサ510の回路は、切換部572が、図3(a)に示すようなマイクロプロセッサ80に制御されるスイッチではなく、トランジスタ575などにより構成されている点で、図3(a)に示す圧力センサ10とは異なるが、その他の点は、第1実施形態に係る圧力センサ10の回路と同様である。第6実施形態に係る圧力センサ510の説明では、第1実施形態に係る圧力センサ10との相違点を中心に説明を行い、共通点については説明を省略する。
図8(a)に示すように、圧力センサ510の切換部572は、抵抗Rо1と、2つの抵抗Rо2と、コンパレータ576と、トランジスタ575による回路により実現されている。図5に示す切換部572では、電源電圧VDDから圧力検出回路32への入り口にトランジスタ575が配置されており、トランジスタ575によって、圧力検出回路32への電力の供給が切り換えられる。トランジスタ575の3番目の端子には、第1圧電体部分35aの検出信号Vtr1が、コンパレータ576によって2値化されて入力される。これにより、圧力検出回路32への電力供給のON/OFFが、第1圧電体部分35aからの検出信号Vtr1に基づいて切り換えられる。
図8(b)は、図8(a)に示す回路を有する圧力センサ510における、圧力Pと、検出信号Vtr1と、出力信号Vоutとの出力結果の一例を表すグラフである。図8(b)に示すように、圧力センサ510の回路でも、図3(a)に示す圧力センサ10の回路と同様に、第1圧電体部分35aによりメンブレン22の変形を検出し、その検出信号Vtr1に基づいて、切換部572が圧力検出回路32への電力供給を切り換えることができる。また、圧力センサ510は、第1実施形態に係る圧力センサ10との共通部分については、圧力センサ10と同様の効果を奏する。
第7実施形態
図9(a)は、第7実施形態に係る圧力センサ610の回路を示す概念図である。図9(a)に示す圧力センサ610の回路は、第1圧電体部分35aの検出信号Vtr1が、ダイオードブリッジ684を通った後にコンパレータ576に入力する点で、図8(a)に示す圧力センサ510の回路とは異なるが、その他の点では、第6実施形態に係る圧力センサ510の回路と同様である。第7実施形態に係る圧力センサ610の説明では、第6実施形態に係る圧力センサ510との相違点を中心に説明を行い、共通点については説明を省略する。
図9(a)に示すダイオードブリッジ684は、図7(a)に示すダイオードブリッジ484と同様に、第1圧電体部分35aの検出信号Vtr1が負電圧である場合、これを反転させて出力する。したがって、図9(a)に示すコンパレータ576には、圧力上昇時であっても、圧力低下時であっても、メンブレン22の変形に応じた正の信号が入力される。
図9(b)は、図9(a)に示す回路を有する圧力センサ610における、圧力Pと、検出信号Vtr1と、出力信号Vоutとの出力結果の一例を表すグラフである。図9(b)に示すように、圧力センサ610の回路でも、図7(a)に示す圧力センサ410の回路と同様に、第1圧電体部分35aによりメンブレン22の変形を検出し、その検出信号Vtr1に基づいて、切換部572が圧力検出回路32への電力供給を切り換えることができる。また、圧力センサ610は、第6実施形態に係る圧力センサ510との共通部分については、圧力センサ510と同様の効果を奏する。
第8実施形態
図10は、第8実施形態に係る圧力センサ710の模式断面図である。圧力センサ710は、フィレット部730を有する点で、図2に示す圧力センサ10とは異なるが、その他の点では、第1実施形態に係る圧力センサ10と同様である。第8実施形態に係る圧力センサ710の説明では、第1実施形態に係る圧力センサ10との相違点を中心に説明を行い、共通点については説明を省略する。
図10に示すように、フィレット部730は、メンブレン22の外縁部23が接続する側壁29と、メンブレン22の内面22aを接続している。特に、フィレット部730は、メンブレン22の内面22aの内面22a全体ではなく、メンブレン22おける外縁部23から内側の所定範囲のみに接続している。
フィレット部730は、側壁29からメンブレン22の中心側へ向かって徐々に厚みが薄くなっており、メンブレン22の中心側にある第4歪領域728には接続していない。フィレット部730は、側壁29またはメンブレン22の内面22aと同材質であってもよく、これらとは異なる材質であってもよい。
フィレット部730を有する圧力センサ710は、第4歪領域728に対する第3歪領域727の比率が、フィレット部を有しない圧力センサ10に比べて大きくなる傾向がある。したがって、図10に示すフィレット部730を有する圧力センサ710は、第3歪領域727に第1圧電体部分25aを配置する場合に、十分な配置スペースを容易に確保できる。したがって、このような圧力センサ710は、圧電体の検出出力を強くすることができるとともに、小型化に対して有利である。また、圧力センサ710は、第1実施形態に係る圧力センサ10との共通部分については、圧力センサ10と同様の効果を奏する。
以上のように、実施形態を挙げて本発明に係る圧力センサを説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではなく、他の多くの実施形態や変形例を含むことは言うまでもない。たとえば、第1圧電体部分35a、135a、235a、335aおよび第2圧電体部分335bの数および配置は、図2、図4~図6に示すものには限定されず、メンブレン22上において歪が生じる任意の場所に配置することができる。また、圧力センサのメンブレンは、ステムや金属板のみには限定されず、その他形状および材質のメンブレンを用いることも可能である。
10、110、210、310、410、510、610、710…圧力センサ
12…接続部材
12a…ねじ溝
12b…流路
14…抑え部材
20…ステム
21…フランジ部
22a…内面
22b…外面
22…メンブレン
23…外縁部
24…第1円周(第1歪位置)
26…第2円周(第2歪位置)
27、727…第3歪領域
28、728…第4歪領域
29…側壁
31…抵抗体
32…圧力検出回路
R1…第1抵抗体
R2…第2抵抗体
R3…第3抵抗体
R4…第4抵抗体
35、135、235、335…圧電体
35a、135a、235a、335a…第1圧電体部分
335b…第2圧電体部分
VL…所定値(検出閾値)
70…基板部
72、572…切換部
73…アンプ
80…マイクロプロセッサ
81…スイッチ制御部
82…圧力信号入力部
83…検出信号入力部
92…接続配線
Vоut…出力信号
Vtr、Vtr1…検出信号
P…圧力
484、684…ダイオードブリッジ
575…トランジスタ
576…コンパレータ
Rо1…抵抗
Rо2…抵抗
730…フィレット部

Claims (6)

  1. 圧力に応じた変形を生じるメンブレンと、
    前記メンブレン上に配置される少なくとも4つの抵抗体を含み、前記抵抗体によるブリッジ回路を形成して前記メンブレンの変形を検出する圧力検出回路と、
    前記メンブレン上に配置されており前記メンブレンの変形を検出する圧電体と、
    前記圧電体からの検出信号に基づいて、前記圧力検出回路への電力供給を切り換える切換部と、を有する圧力センサ。
  2. 前記圧力検出回路に含まれる前記抵抗体には、前記メンブレン上において所定の歪特性を生じる第1歪位置に配置される第1抵抗体および第3抵抗体と、前記第1歪位置とは異なる方向の歪特性を生じる第2歪位置に配置される第2抵抗体および第4抵抗体とを含み、
    前記第1歪位置は、前記メンブレン上において前記第2歪位置より外周側に位置し、
    前記圧電体は、前記メンブレン上において前記第1歪位置と同方向の歪を生じる第3歪領域に配置されている第1圧電体部分を有する請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記圧電体は、前記第1圧電体部分を複数有し、
    前記切換部は、前記複数の前記第1圧電体部分からの検出信号を足し合わせた信号に基づいて、前記圧力検出回路への電力供給を切り換える請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記圧電体は、前記メンブレン上において前記第2歪位置と同方向の歪を生じる第4歪領域に配置されている第2圧電体部分を有し、
    前記切換部は、前記第1圧電体部分からの検出信号と前記第2圧電体部分からの検出信号の差分の信号に基づいて、前記圧力検出回路への電力供給を切り換える請求項2に記載の圧力センサ。
  5. 前記圧電体は、薄膜による薄膜圧電体を有する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の圧力センサ。
  6. 前記メンブレンの外縁部が接続する側壁と、
    前記メンブレンにおける前記外縁部から内側の所定範囲と前記側壁とを接続しており、前記側壁から前記メンブレンの中心側へ向かって徐々に厚みが薄くなるフィレット部と、を有する請求項2から4までのいずれかに記載の圧力センサ。
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