JP2021131085A - マフラ - Google Patents
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Abstract
Description
上記構成によれば、正面部分の剛性を向上させることができる。このため、出口から流出した排ガスとの衝突により、第2エンドプレートにて振動が生じるのをより一層抑制でき、マフラの放射音を好適に抑制できる。
また、ビードは、予め定められた方向に延びており、ビードは、インレットパイプの出口の幅よりも広い幅を有していても良い。
上記構成によれば、外殻部材のサイズが大きくなるのを抑制しつつ、外殻部材に少なくとも1つのビードを設けることができる。また、インレットパイプの出口から流出し、少なくとも1つのビードに衝突した排ガスの進路を調整可能となり、これにより、騒音を好適に抑制し得る。
上記構成によれば、内部空間が低減するのを抑制しつつ、外殻部材に少なくとも1つのビードを設けることができる。したがって、騒音を好適に抑制できる。
[全体の構成]
第1実施形態のマフラ1は、第1方向17に延びる柱状に形成されており、第1方向17に直交する断面が略楕円形となっている(図1、2参照)。一例として、マフラ1は、該断面における短軸が略上下方向に延びるように車両に搭載される。以後、マフラ1の該断面における長軸に沿った一方の側を右側、他方の側を左側と記載する。また、マフラ1における左右方向の中央を通過する仮想的な平面を第1基準面15、上下方向の中央を通過する仮想的な平面を第2基準面16とする。
外殻部材20は、内部空間10を外部から隔てる壁状の部材である(図1、2参照)。外殻部材20は、外周部21と、第1及び第2エンドプレート25、30とを備える。
第1及び第2エンドプレート25、30は、略楕円形の蓋状の部材である。第1エンドプレート25は、外周部21の第1端に形成された開口を覆い、第2エンドプレート30は、外周部21の第2端に形成された開口を覆う。
本体部26は、略楕円形の板状の部位であり、第1方向17に略直交する。
本体部31は、第1エンドプレート25の本体部26と同様、略楕円形の板状の部位であり、第1方向17に略直交する。
[第1及び第2セパレータ]
第1及び第2セパレータ50、55は、内部空間10を仕切る板状の部材である(図1参照)。第1及び第2セパレータ50、55は、第1方向17に沿って並び、且つ、第1方向17に略直交するように配置される。第1及び第2セパレータ50、55は、それぞれ、第1及び第2エンドプレート25、30に対面して配置され、第1セパレータ50は、第1エンドプレート25と第2セパレータ55との間に位置する。そして、第1及び第2セパレータ50、55の縁部は、それぞれ、例えば溶接により、外周部21の内壁に接合される。
インレットパイプ40は、第1方向17に沿って略直線状に延びるパイプ状の部材であり、第1エンドプレート25の入口部27に設けられる(図1、2参照)。インレットパイプ40の太さは、略一定となっており、インレットパイプ40における第1方向17に直交する断面は、一例として、略円形となっている。
第2エンドプレート30には、本体部31におけるインレットパイプ40の出口42の正面に位置する部分(以後、正面部分34)を横断する1本のビード60が設けられている(図1、2参照)。換言すれば、ビード60は、正面部分34の一端から他端にわたって延びる。なお、正面部分34とは、第1方向17(換言すれば、出口42が向いている方向)に沿って第2エンドプレート30に向けて出口42を移動させた場合に、出口42と重なる第2エンドプレート30の部分に相当する。
第1実施形態では、第2エンドプレート30のビード60は、ビード断面が略円弧を形成するように湾曲しているが、他の形状のビードが第2エンドプレート30に形成されていても良い。一例として、該ビードは、内部空間10側に突出すると共に、該ビードの周辺の部分と略同一の厚みを有する屈曲した板状の部位であっても良い。
第2実施形態のマフラ1は、第1実施形態のマフラ1と同様の構成を有しているが、第2エンドプレート30に形成されたビードの構成において相違する(図6〜8参照)。以下では、第1実施形態との相違点を中心に、第2実施形態のマフラ1の構成について説明する。
また、ビード80においては、上下方向(換言すれば、幅方向)の中央を通過する仮想的な線が、中心線81として設けられる。また、ビード80は、ビード断面は円弧状であると共に、ビード80の頂部に中心線81が位置する。そして、一例として、インレットパイプ40の出口42の中心43の略正面に、ビード80の中心線81が位置する。
(1)上記実施形態によれば、ビード60、65、70、75、80により、第2エンドプレート30の正面部分34の剛性が向上する。このため、インレットパイプ40の出口42から流出した排ガスが正面部分34に衝突することにより、第2エンドプレート30にて振動が生じるのを抑制できる。特に、排ガスが脈動する場合であっても、正面部分34の剛性の向上により、外殻部材20の振動が好適に抑制される。したがって、マフラ1の放射音を好適に抑制できる。
(1)インレットパイプ40及びアプトレットパイプ45の形状は、上記実施形態に記載したものに限らず、適宜定められ得る。具体的には、これらのパイプは、例えば、湾曲又は屈曲していても良いし、断面が略円形以外の形状であっても良い。
(2)上記実施形態では、第2エンドプレート30には、正面部分34を横断する1つのビードが設けられている。しかしながら、第2エンドプレート30には、正面部分34を横断する複数のビードが設けられていても良い。また、例えば、正面部分34は、少なくも1つのビードにより完全に覆われていなくても良い。具体的には、例えば、上記実施形態のように、予め定められた方向に延びる少なくも1つのビードが、正面部分34を横断しない状態で正面部分34に設けられていても良い。
(3)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
Claims (9)
- 車両の排ガスの流路に設けられたマフラであって、
内部空間を形成する部材であって、前記排ガスを前記内部空間へと流入させる入口部と、前記内部空間の前記排ガスを外部へと流出させる出口部とを有する部材である外殻部材と、
前記入口部から前記内部空間に向けて突出するパイプ状の部材であって、当該部材を通過した排ガスを、当該部材の出口を介して前記内部空間へと流入させる部材であるインレットパイプと、を備え、
前記インレットパイプにおける前記出口は、前記外殻部材に対面しており、
前記外殻部材は、当該外殻部材における前記インレットパイプの前記出口の正面に位置する正面部分に、少なくとも1つのビードが形成されている
マフラ。 - 請求項1に記載されたマフラであって、
前記外殻部材は、
前記内部空間を囲む外周部と、
前記外周部の両端に形成された開口を塞ぐ第1及び第2エンドプレートと、
を有し、
前記インレットパイプの前記出口は、前記第2エンドプレートに対面しており、
前記第2エンドプレートに、前記少なくとも1つのビードが形成されている
マフラ。 - 請求項2に記載されたマフラであって、
前記少なくとも1つのビードは、前記正面部分を横断するように延びる
マフラ。 - 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載されたマフラであって、
前記少なくとも1つのビードは、前記正面部分の全体を覆う
マフラ。 - 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載されたマフラであって、
前記ビードは、予め定められた方向に延びており、
前記ビードは、前記インレットパイプの前記出口の幅よりも広い幅を有する
マフラ。 - 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載されたマフラであって、
前記少なくとも1つのビードとは、前記内部空間に突出する部位である
マフラ。 - 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載されたマフラであって、
前記少なくとも1つのビードとは、前記マフラの外部に突出する部位である
マフラ。 - 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載されたマフラであって、
前記少なくとも1つのビードとして、中心線に沿って延びるビードが設けられており、
前記インレットパイプの前記出口の中心の略正面に、前記ビードの前記中心線が位置する
マフラ。 - 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載されたマフラであって、
前記少なくとも1つのビードが延びる方向を、伸長方向とし、
前記少なくとも1つのビードにおける前記伸長方向に直交する断面を、ビード断面とし、
前記少なくとも1つのビードにおける前記ビード断面は、略円弧である
マフラ。
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