JP2021071091A - 車両用サイレンサ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】テールパイプをより安定して支持できる車両用サイレンサ構造を提供する。【解決手段】ハウジングの内側に第1仕切板20と第2仕切板30とを並設し、これら第1仕切板20と第2仕切板30の間に消音材Mを配設する。第2仕切板30に第1仕切板20側に膨出する膨出部34を設け、テールパイプ50のうちハウジング12の内側に収容される上流側パイプ部60に、仕切板20、30の並び方向に延びる第1パイプ部61および第2パイプ部62と、パイプ部61、62どうしにわたって延びる湾曲部63とを設ける。第1パイプ部61と第2パイプ部62の少なくとも一方を、第1仕切板20に支持させ、湾曲部63の第2仕切板30側の端部を第2仕切板30の膨出部34に固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンから排出された排気ガスを車外に導出するためのテールパイプと、エンジンから排出された排気ガスの音を低減するためのサイレンサとを備えた車両に設けられるサイレンサ構造に関する。
サイレンサの構造として、特許文献1に開示されているように、内側に空間が形成されたハウジングの内部にテールパイプの一部が挿入されたものが知られている。
具体的には、特許文献1の構造では、ハウジングの内側に2枚の仕切板が配置されて、これら仕切板にその表裏を貫通する貫通孔が形成されている。そして、これら仕切板の貫通孔にテールパイプの途中部が挿通されることで、仕切板によってテールパイプが支持されている。
特開2005−330830号公報
特許文献1の構造では、仕切板に形成された貫通孔にテールパイプが挿通されることによってのみ、テールパイプのうちのサイレンサ内部に配設された部分がハウジングに支持されている。そのため、排気音をさらに低減すること等を目的としてテールパイプを長くした場合、テールパイプが振動しやすくなるという問題がある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、テールパイプをより安定して支持できる車両用サイレンサ構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、車両に搭載されたエンジンからテールパイプを通じて排出される排気ガスの音を低減する車両用サイレンサ構造であって、前記エンジンから排出された排気ガスが導入されるハウジングと、車幅方向または車両前後方向に互いに対向する状態で前記ハウジングの内側に固定された板状の第1仕切板および第2仕切板と、前記第1仕切板と前記第2仕切板の間に収容された消音材とを備え、前記第2仕切板は、前記第1仕切板と対向する面に、当該第1仕切板に向かって膨出する膨出部を備え、前記テールパイプは、前記ハウジングの内側で且つ前記第2仕切板よりも前記第1仕切板側に配設される上流側パイプ部と、当該ハウジングから外側に延びる下流側パイプ部とを備え、前記上流側パイプ部は、前記第1仕切板と前記第2仕切板の並び方向と交差する方向に並設されて当該仕切板の並び方向にそれぞれ延びる第1パイプ部および第2パイプ部と、前記第1パイプ部の前記第2仕切板側の端部から当該第2仕切板に向かって延びた後当該第2仕切板から遠ざかるように湾曲して前記第2パイプ部の前記第2仕切板側の端部に接続される湾曲部とを備え、前記第1パイプ部と前記第2パイプ部の少なくとも一方は、前記第1仕切板に支持されており、前記湾曲部は、前記第2仕切板側の端部において前記第2仕切板の前記膨出部に固定されている、ことを特徴とするものである(請求項1)。
この構成によれば、テールパイプの第1パイプ部と第2パイプ部の少なくとも一方が、ハウジングの内側に固定された第1仕切板に支持されるとともに、これら第1パイプ部と第2パイプ部との間で湾曲する湾曲部が第2仕切板に支持される。しかも、第2仕切板には第1仕切板側に向かって膨出する膨出部が形成されて、この膨出部において湾曲部が固定されている。そのため、第2仕切板のうち湾曲部が固定される部分の剛性およびテールパイプの取付け剛性を高めて、テールパイプをより安定してハウジングに支持させることができる。また、テールパイプを支持する第1仕切板と第2仕切板との間に消音材を安定して収容することができ、消音材によって排気音を確実に低減することができる。
前記構成において、好ましくは、前記湾曲部は、前記第2仕切板側の端部に設けられて前記第2仕切板に向かって膨出するパイプ側膨出部を備え、前記パイプ側膨出部は前記膨出部に固定されている(請求項2)。
この構成によれば、湾曲部のうち膨出部つまり第2仕切板に固定される部分の剛性を高めることができ、テールパイプの第2仕切板への取付け剛性をより一層高めることができる。これより、テールパイプがより安定してハウジングに支持される。
前記構成において、好ましくは、前記パイプ側膨出部の前記第2仕切板側への膨出量は、前記膨出部の前記第1仕切板側への膨出量よりも大きい(請求項3)。
湾曲部は、テールパイプの一部を構成しており、その内側には排気通路が流通する通路が形成されている。一方、第2仕切板は、板状を有している。これより、第2仕切板の剛性は湾曲部の剛性よりも低くなりやすい。これに対して、この構成では、剛性の高い湾曲部に形成されるパイプ側膨出部の膨出量の方が、剛性が比較的弱い第2仕切板に形成される膨出部の膨出量よりも大きくされている。そのため、湾曲部の剛性をより高めてテールパイプの取付け剛性を確実に高くしつつ、第2仕切板に形成された膨出部の膨出量が過度に大きくなって膨出部自体が振動しやすくなるのを抑制できる。
前記構成において、好ましくは、前記第2仕切板は、前記膨出部の周囲において当該膨出部よりも第1仕切板側から遠い位置に形成された平面部と、当該平面部の周囲において前記第1仕切板に向かって膨出する外側膨出部とを備える(請求項4)。
この構成によれば、第2仕切板の剛性をより高めることができ、第2仕切板およびハウジングによってより一層安定してテールパイプを支持できる。
前記構成において、好ましくは、前記膨出部は、前記仕切板の並び方向に沿ってみたときに長方形状を呈するように構成されている(請求項5)。
この構成によれば、膨出部が占める面積を広くしてこれの剛性ひいては湾曲部およびテールパイプの取付剛性を高めることができる。
以上説明したように、本発明の車両用サイレンサ構造によれば、テールパイプをより安定して支持することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用サイレンサ構造が適用されたサイレンサとテールパイプを示した概略斜視図である。 図2に対応する概略平面図であって、サイレンサのアッパハウジングを取り外した状態の図である。 図1のIII−III線断面図である。 サイレンサハウジングの内側の構造を説明するための概略斜視図である。 第2仕切板の概略斜視図である。 第2仕切板の概略断面図であって、図3のVI−VI線に対応する断面の図である。 図3のVI−VI線断面の一部を拡大して示した図である。 図7のVIII−VIII線断面の一部を拡大して示した図である。 第2仕切板の概略平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両用サイレンサ構造について説明する。
図1は、本発明の車両用サイレンサ構造を備え、サイレンサ10とテールパイプ50とを備えるサイレンサシステム1の好ましい実施形態を示す図である。図2は、図1に示す状態から、後述するアッパハウジング13を取り外した状態の概略平面図である。図3は、図1のIII−III線断面図である。以下の説明では、図2の左右方向を左右方向といい、図2の上下方向を前後方向という。また、排気ガスの流れ方向についての上下流方向を単に上下流方向という。
サイレンサ10は、エンジンから排気通路に排気ガスから排出されることに伴って生じる排気音を消音(低減)するための装置であり、エンジンが搭載された車両の排気通路に設けられる。サイレンサ10は、エンジンから排出された排気ガスが導入されるハウジング12を備える。本実施形態では、ハウジング12は平面視で左右に延びる略長方形状を有する。ハウジング12は、その上部を構成するアッパハウジング13と、その下部を構成するロアハウジング14とを備え、これらが上下に接合されることでハウジング12の内側には排気ガスが導入される空間が形成されている。サイレンサ10の前端部には、エンジン側からサイレンサ10内に排気ガスを導入するための導入管2が接続されている。なお、導入管2の後端部は、ハウジング12に固定された導入管支持壁3によって支持されている。また、図3のラインX1は、サイレンサシステム1が車両に取付けられた状態での水平面を表しており、サイレンサ10は、ハウジング12が前斜め下方に傾斜する姿勢で車両に取付けられる。本実施形態では、サイレンサ10は、車幅方向に延びるように車両に搭載されるようになっており、本実施形態において、左右方向は、車幅方向に相当する。
テールパイプ50は、サイレンサ10で消音された後の排気ガスを車外に排出するためのパイプ部材であり、内側には排気ガスが流通する通路が形成されている。本実施形態では、サイレンサ10に左右一対のテールパイプ50が接続されており、2本のテールパイプ50からそれぞれ排気ガスが排出される。前記のように、本実施形態では、左右方向が車幅方向と一致しており、サイレンサ10およびテールパイプ50が車両に搭載された状態において、一対のテールパイプ50は、車幅方向について互いに離間する位置に配設される。
図2等に示すように、各テールパイプ50、50はハウジング12を貫通しており、各テールパイプ50は、ハウジング12内に収容されてテールパイプ50の上流側部分を構成する上流側パイプ部60と、ハウジング12から外側に延びてテールパイプ50の下流側部分を構成する下流側パイプ部70とを備える。具体的には、ハウジング12の左右両側部には、ハウジング12の内外を貫通する貫通孔15がそれぞれ形成されており、各テールパイプ50、50の上下流方向の途中部がそれぞれ貫通孔15、15に挿通されている。
ハウジング12の内側の詳細構造について以下に説明する。ハウジング12の内側の構造は左右で対称となっており、以下では、左側部分の構造について説明する。
ハウジング12の内側には、上流側パイプ部60に加えて、第1仕切板20、第2仕切板30、第3仕切板40が収容されている。第1仕切板20と第2仕切板30とは、板状を有し、左右方向つまり車幅方向に互いに対向する状態でハウジング12の内側に固定されたている。第1仕切板20は第2仕切板30から左方に離間した位置に配設されている。これら仕切板20、30の詳細構造については後述する。
図4は、ハウジング12の内側の構造を説明するための概略斜視図であり、上流側パイプ部60と第1仕切板20とを示した図である。図5は、第2仕切板30の概略斜視図である。図6は、第2仕切板30の概略断面図であって、図3のVI−VI線に対応する断面の図である。図7は、図3のVI−VI線断面の一部を拡大して示した図である。図8は、図7のVIII−VIII線断面の一部を拡大して示した図である。
(上流側パイプ部)
上流側パイプ部60は、第1パイプ部61と第2パイプ部62と湾曲部63とで構成されており、全体として平面視で右方に膨出するような略U字状を有している。上流側パイプ部60は、第2仕切板30よりも左方つまり第1仕切板20側に配設されている。
第1パイプ部61は、上流側パイプ部60のうちその下流端から上流側に延びる部分を構成している。第2パイプ部62は、上流側パイプ部60のうちその上流端から下流側に延びる部分を構成している。湾曲部63は、これら第1パイプ部61と第2パイプ部62とをつないでおり上流側パイプ部60の上下流方向の中間部分を構成している。
第1パイプ部61と第2パイプ部62とは左右方向に延びている。これら第1パイプ部61と第2パイプ部62とは、前後方向つまり第1仕切板20と第2仕切板30の並び方向である左右方向と交差する方向、について互いに平行に並んでいる。第1パイプ部61は、下流側パイプ部70の上流端から右方に直線状に延びている。第2パイプ部62は、第1パイプ部61の後方に配置されている。第2パイプ部62は第1パイプ部61よりも短く、左右方向について第1パイプ部61の右端とほぼ同じ位置と第1パイプ部61の左端よりも右方の位置との間で左右に延びている。第2パイプ部62の左端はハウジング12の内側空間に開口しており、この第2パイプ部62の左端がテールパイプ50の上流端を構成している。ハウジング12に導入された排気ガスは、第2パイプ部62の左端からテールパイプ50内に導入される。第1パイプ部61と第2パイプ部62とは円形断面を有している。
第1パイプ部61と第2パイプ部62のうち後述する消音材充填空間A内に配置された部分の外周面には、これを貫通する複数の小径の孔が形成されている。
湾曲部63は、右方に膨出するように湾曲しており、平面視でU字状を呈している。湾曲部63は、第1パイプ部61の右端部と第2パイプ部62の右端部とをつないでおり、第1パイプ部61の右側の端部(つまり第2仕切板30側の端部)から右側に(つまり第2仕切板30に向かって)延びた後左側に(つまり第2仕切板30から遠ざかるように)湾曲して第2パイプ部62の右側の端部(つまり第2仕切板30側の端部)に接続されている。
図7に示すように、湾曲部63は、2つの部材で構成されており、その上部を構成する第1湾曲部64と、その下部を構成する第2湾曲部65とを備える。
第1湾曲部64は、略水平に延びる上壁部64aと、上壁部64aの外周側の縁から下方に延びる第1外周面部64bと、上壁部64aの内周側の縁から下方に延びる第1内周面部64cと、第1内周面部64cの下縁から内周側に延びるフランジ部64dとを有する。第2湾曲部65は、略水平に延びる下壁部65aと、下壁部65aの外周側の縁から上方に延びる第2外周面部65bと、上壁部64aの内周側の縁から上方に延びる第2内周面部65cと、第2内周面部65cの上縁から内周側に延びるフランジ部65dとを有する。
第1湾曲部64と第2湾曲部65の各フランジ部64d、65dとは、上下方向に重ね合わされた状態で互いに接合されている。また、第1湾曲部64の第1外周面部64bの下端部は、第2湾曲部65の第2外周面部65bの上端部の外周側に配置されており、これら下端部と上端部とは、径方向に重ね合わされた状態で接合されている。
第1湾曲部64の上壁部64aと、第2湾曲部65の下壁部65aとには、これらの表裏を貫通する小径の孔が複数形成されている。
第1外周面部64bの右端部は右方に膨出するように形成されており、第1湾曲部64の右端部には、右方に突出するパイプ側膨出部68が形成されている。具体的には、第1外周面部64bのうちのパイプ側膨出部68を除く残余の部分は、下側ほど外周側に位置するように傾斜している。この傾斜面に対してパイプ側膨出部68は右方に膨出している。
パイプ側膨出部68は、前記の傾斜面から右方に突出する上面部68aと、上面部68aの外周縁から下方に向かってパイプ側膨出部68および第1外周面部64bの下縁まで延びるパイプ側接合面部68bとを有する。パイプ側接合面部68bは上下方向および前後方向に延びる平面状を有している。パイプ側膨出部68およびパイプ側接合面部68bの前後方向の寸法L1は、第1外周面部64bおよび湾曲部63の前端位置F1から後端位置F2までの寸法L2の1/3程度に設定されている。また、パイプ側膨出部68およびパイプ側接合面部68bは、上下方向について、第1外周面部64bのうちその上端からわずかに下方の位置から第1外周面部64bの下端までの領域に形成されている。図例では、パイプ側接合面部68bは前後方向の長さの方が上下方向の長さよりも長くなるように構成されており、左右方向に沿ってみたとき、パイプ側接合面部68bは前後方向に延びる長方形状を有する。
(仕切板)
第1仕切板20は、略四角形状を有する板状部材であり、左右方向と直交する方向に延びて第2仕切板30と対向する略平面状の第1仕切面部21を有する。第1仕切板20は、第1仕切面部21の外周縁から第1仕切面部21と直交する方向に延びる複数のフランジ部29を有する。これらフランジ部29はハウジング12の内側面12cに溶接等で接合されており、これにより第1仕切板20はハウジング12の内側面12cに固定されている。第1仕切板20の外周縁のうち後側の縁を除く残余の部分は全体にわたってハウジング12の内側面12cと当接しており、第1仕切板20は、ハウジング12の内側空間の前側部分を左右に区画している。
第2仕切板30は、略四角形状を有する板状部材であり、左右方向と直交する方向に延びて第1仕切板20と対向する略平面状の第2仕切面部31を有する。第2仕切板30は、第2仕切面部31の外周縁から第2仕切面部31と直交する方向に延びる複数のフランジ部39を有する。これらフランジ部39はハウジング12の内側面12cに溶接等で接合されており、これにより第2仕切板30はハウジング12の内側面12cに固定されている。第2仕切板30の外周縁のうち後側の縁を除く残余の部分は全体にわたってハウジング12の内側面12cと当接しており、第2仕切板30は、ハウジング12の内側空間の前側部分を左右に区画している。第2仕切板30は、第1仕切板20から右方に離間した位置にこれと平行に配設されている。
第3仕切板40は、略四角形状を有する板状部材であり、前後方向と直交する方向に延びる略平面状の第3仕切面部41を有する。第3仕切板40は、第3仕切面部41の外周縁から第3仕切面部41と直交する方向に延びる複数のフランジ部49を有する。これらフランジ部49のうち第3仕切面部41の上縁および下縁に形成されたフランジ部49はハウジング12の内側面12cに溶接等で接合されており、これにより第3仕切板40はハウジング12の内側面12cに固定されている。第3仕切板40の右縁に形成されたフランジ部49は第2仕切板30の後端部に溶接等で接合されている。第3仕切板40の左縁に形成されたフランジ部49は第1仕切板20の後端部に溶接等で接合されている。これら仕切板20、30、40どうしが接合されていることで、ハウジング12の内側には、これら仕切板20、30、40とハウジング12の内側面とで囲まれた平面視で略正方形の空間A(消音材充填空間A)が区画されている。上流側パイプ部60の右側部分は、この消音材充填空間A内に配設されている。また、消音材充填空間Aには、グラスウールで形成された消音材Mが充填されている。消音材Mは、第1パイプ部61、第2パイプ部62、湾曲部63の周囲を覆うように消音材充填空間A内に充填されている。
第1仕切面部21には、これを左右に貫通する2つの貫通孔22、23が形成されている。2つの貫通孔22、23は前後方向に並んでいる。
前側の第1貫通孔22には、上流側パイプ部60の第1パイプ部61が挿通されている。第1貫通孔22の内径と第1パイプ部61の外径とは略同一に設定されており、第1パイプ部61は第1貫通孔22の内周面ひいては第1仕切面部21により支持されている。
後側の第2貫通孔23には、上流側パイプ部60の第2パイプ部62の左端部が挿入されている。これにより、第2パイプ部62は、第2貫通孔23の内周面ひいては第1仕切面部21により支持されている。詳細には、第1仕切面部21には第2貫通孔23を囲み右方に突出する円筒状のフランジ部24が設けられている。第2パイプ部62の左端部はこのフランジ部24内に挿入されており、このフランジ部24に溶接等により接合されている。
第2仕切面部31の中央部分には、左方つまり第1仕切板20側に膨出する膨出部34が形成されている。膨出部34は、左右方向つまり第1仕切板20と第2仕切板30の並び方向に沿ってみたときに前後方向に延びる長方形状を有する。なお、本明細書でいう「長方形状」は厳密な「長方形」を呈している状態に限らず、長方形に極めて近い形状も含む。例えば、図例では、膨出部34の各角部は直角ではなく円弧状となっている。膨出部34の中央にはこれの表裏を左右方向に貫通する接合用貫通孔35が形成されている。接合用貫通孔35は前後方向に延びる長孔である。
第2仕切面部31のうち膨出部34から離間した位置で膨出部34を囲む部分も、左方に膨出しており、この部分にも左方に膨出する外側膨出部32が形成されている。外側膨出部32は、第2仕切面部31のうち膨出部34よりも上方の部分と下方の部分と、膨出部34よりも前方においてこれら上下の各部分をつなぐように上下に延びる部分とに形成されており、膨出部340を囲む略コ字状を有している。すなわち、第2仕切面部31は、外周端部と膨出部34の周囲の部分を構成する平面部38であって膨出部34よりも右方つまり第1仕切板20から遠い位置に形成された平面状の平面部38を有し、膨出部34と外側膨出部32とはそれぞれこの平面部38に対して左方つまり第1仕切板20側に膨出している。
第2仕切板30の膨出部34は、パイプ側膨出部68と対向する位置に配置されている。図7および図8に示すように、膨出部34は、パイプ側膨出部68のパイプ側接合面部68bに沿って延びている。本実施形態では、上下方向について、膨出部34は、パイプ側接合面部68bの上端から下端付近まで延びている。また、膨出部34は、パイプ側接合面部68bの全体にわたって前後方向に延びている。
膨出部34とパイプ側接合面部68bとは接合されており、これにより、湾曲部63および上流側パイプ部60は第2仕切板30に支持されている。本実施形態では、膨出部34とパイプ側接合面部68bとをロウ付け溶接しており、膨出部34に形成された前記の接合用貫通孔35に挿入したロウ(合金)Sを溶かすことで膨出部34とパイプ側接合面部68bとを接合している。なお、図7、図8では、膨出部34とパイプ側接合面部68bとが接合される前の状態を示している。
図7、図8に示すように、本実施形態では、膨出部34のパイプ側接合面部68bへの膨出量d1(平面部38に対する左側つまり第1仕切板20側への膨出量)よりも、パイプ側膨出部68の右側つまり膨出部34側(第2仕切板30側)への膨出量d2(上面部68aの左右方向の寸法)の方が大きくなるように、これらの膨出量d1、膨出量d2は設定されている。
(作用等)
以上説明したとおり、本実施形態では、サイレンサ10のハウジング12の内側面12cに固定されて(つまり、ハウジング12の内側に固定されて)左右方向つまり車幅方向に互いに対向する状態で配設された第1仕切板20と第2仕切板30とが、サイレンサ10に設けられている。そして、テールパイプ50の上流側の部分を構成する上流側パイプ部60がサイレンサ10のハウジング12の内側に収容されるとともに、上流側パイプ部60の第1パイプ部61と第2パイプ部62とが第1仕切板20に支持されている。また、第1パイプ部61の第2仕切板30側の端部から第2仕切板30に向かって延びた後当該第2仕切板30から遠ざかるように湾曲して第2パイプ部62の第2仕切板30側の端部に接続される湾曲部63が、第2仕切板30に支持されている。このように上流側パイプ部60が3か所において仕切板20、30に支持されていることで、本実施形態によれば、上流側パイプ部60を仕切板20、30およびハウジング12に安定して支持させることができる。
しかも、本実施形態では、第2仕切板30に左側つまり第1仕切板20側に向かって膨出する膨出部33が形成されて、膨出部33において湾曲部63が固定されている。そのため、第2仕切板30のうち湾曲部63が固定される部分の剛性およびテールパイプ50の取付け剛性を高めて、テールパイプ50をより安定してハウジング12に支持させることができる。そして、テールパイプ50とサイレンサ10とを確実に一体化させることができ、これらの振動を抑制できる。
特に、湾曲部63の左右方向について右側つまり第2仕切板30側となる端部に、右側に膨出するパイプ側膨出部68が設けられて、このパイプ側膨出部68が膨出部33に固定されている。そのため、湾曲部63のうち膨出部33(第2仕切板30)に固定される部分の剛性をより高めることができ、テールパイプ50の第2仕切板30への取付け剛性をより一層高めることができる。
また、本実施形態では、第1仕切板20と第2仕切板30との間に消音材Mが充填されており、消音材Mを上流側パイプ部60の周囲に安定して配置し、消音材Mによって排気音を確実に低減することができる。
ここで、湾曲部63がパイプ状を有するのに対して、第2仕切板30は板状である。これより、第2仕切板30の剛性は湾曲部63の剛性よりも低い。これに対して、本実施形態では、剛性の高い湾曲部63に形成されるパイプ側膨出部68の膨出量d2の方が、剛性が比較的弱い第2仕切板30に形成される膨出部33の膨出量d1よりも大きくされている。そのため、湾曲部63の剛性をより高めてテールパイプ50の取付け剛性を確実に高くしつつ、第2仕切板30に形成された膨出部33の膨出量d1が過度に大きくなって膨出部33自体の剛性が弱くなりこれが振動しやすくなるのを抑制できる。
また、本実施形態では、第2仕切板30に、平面状の平面部38のうち膨出部33を囲む部分をさらに囲むようにして設けられて平面部38から左側つまり湾曲部63側(第1仕切板20側)に膨出する外側膨出部32が設けられている。そのため、第2仕切板30の剛性をさらに高めることができ、第2仕切板30およびハウジング12によってより一層安定してテールパイプ50を支持できる。
さらに、本実施形態では、膨出部33は、左右方向に沿ってみたときに長方形状を呈するように構成されている。そのため、膨出部33が占める面積を広くしてこれの剛性ひいては湾曲部63およびテールパイプ50の取付け剛性を高めることができる。
(変形例)
前記実施形態では、第1パイプ部61と第2パイプ部62の両方が第1仕切板20に支持される場合を説明したが、第1パイプ部61と第2パイプ部62の一方のみが第1仕切板20に支持されていてもよい。例えば、第1パイプ部61は、第1貫通孔22内に支持されることなく単に挿通されていてもよい。
また、第3仕切板40を省略して、第1仕切板20と第2仕切板30との間に消音材Mを配設してもよい。
また、前記実施形態では、第1仕切板20と第2仕切板30とが車幅方向に並ぶようにサイレンサ10が車両に搭載される場合について説明したが、サイレンサ10は、第1仕切板20と第2仕切板30とが車両の前後方向に並ぶように車両に搭載されてもよい。
10 サイレンサ
12 ハウジング
20 第1仕切板
30 第2仕切板
32 外側膨出部
34 膨出部
50 テールパイプ
60 上流側パイプ部
61 第1パイプ部(上流側パイプ部)
62 第2パイプ部(下流側パイプ部)
63 湾曲部
68 パイプ側膨出部
70 下流側パイプ部
M 消音材

Claims (5)

  1. 車両に搭載されたエンジンからテールパイプを通じて排出される排気ガスの音を低減する車両用サイレンサ構造であって、
    前記エンジンから排出された排気ガスが導入されるハウジングと、
    車幅方向または車両前後方向に互いに対向する状態で前記ハウジングの内側に固定された板状の第1仕切板および第2仕切板と、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板の間に収容された消音材とを備え、
    前記第2仕切板は、前記第1仕切板と対向する面に、当該第1仕切板に向かって膨出する膨出部を備え、
    前記テールパイプは、前記ハウジングの内側で且つ前記第2仕切板よりも前記第1仕切板側に配設される上流側パイプ部と、前記ハウジングから外側に延びる下流側パイプ部とを備え、
    前記上流側パイプ部は、前記第1仕切板と前記第2仕切板の並び方向と交差する方向に並設されて当該仕切板の並び方向にそれぞれ延びる第1パイプ部および第2パイプ部と、前記第1パイプ部の前記第2仕切板側の端部から当該第2仕切板に向かって延びた後当該第2仕切板から遠ざかるように湾曲して前記第2パイプ部の前記第2仕切板側の端部に接続される湾曲部とを備え、
    前記第1パイプ部と前記第2パイプ部の少なくとも一方は、前記第1仕切板に支持されており、
    前記湾曲部は、前記第2仕切板側の端部において当該第2仕切板の前記膨出部に固定されている、ことを特徴とする車両用サイレンサ構造。
  2. 請求項1に記載の車両用サイレンサ構造において、
    前記湾曲部は、前記第2仕切板側の端部に設けられて前記第2仕切板に向かって膨出するパイプ側膨出部を備え、
    前記パイプ側膨出部は前記膨出部に固定されている、ことを特徴とする車両用サイレンサ構造。
  3. 請求項2に記載の車両用サイレンサ構造において、
    前記パイプ側膨出部の前記第2仕切板側への膨出量は、前記膨出部の前記第1仕切板側への膨出量よりも大きい、ことを特徴とする車両用サイレンサ構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用サイレンサ構造において、
    前記第2仕切板は、前記膨出部の周囲において当該膨出部よりも前記第1仕切板側から遠い位置に形成された平面部と、当該平面部の周囲において前記第1仕切板に向かって膨出する外側膨出部とを備える、ことを特徴とする車両用サイレンサ構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用サイレンサ構造において、
    前記膨出部は、前記仕切板の並び方向に沿ってみたときに長方形状を呈するように構成されている、ことを特徴とする車両用サイレンサ構造。
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