本発明は、シャッターユニットに取り付けられるスクリーンユニットに関する。
シャッターユニットとしては、例えば、建物の外壁の屋外側に取り付けられるシャッターが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシャッターは、建物の開口部の周縁に取り付けられる枠体と、枠体の屋外側に取り付けられシャッターカーテンが案内される左右のガイドレールと、枠体の上部に設けられたケースと、を有し、ケースを構成する左右の端面板に回転自在に支持された巻取軸に巻き付けられたシャッターカーテンが巻き上げ及び繰り下げ可能にケースに収容されているシャッターが知られている。
このようなシャッターユニットに、シェードのようなスクリーンが引き出し可能にケーシングに収容されたスクリーン本体を取り付ける方法としては、シャッターカーテンを案内するガイドレールの屋外側にスクリーン本体を取り付けるための取付部材をビス止めし、ビス止めされた取付部材にスクリーン本体を取り付けることが考えられる。
上述したように、ガイドレールにビス止めされた取付部材にスクリーン本体を取り付ける場合には、ガイドレールの屋外側の部位にビス止めによる孔が形成されてしまい、外部から雨水などが浸入しやすくなるため止水性が低下する虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高い止水性を保ちつつもシャッターユニットに取り付け可能なスクリーンユニットを提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明のスクリーンユニットは、スクリーンが引き出し可能に収容されているスクリーン本体と、建物に設けられた開口を閉止可能なシャッターカーテンが収容されるシャッターカーテン収容部内にて固定され、前記シャッターカーテン収容部外に突出されて前記スクリーン本体を支持する支持部材と、を有することを特徴とするスクリーンユニットである。
このようなスクリーンユニットによれば、スクリーン本体を支持する支持部材は、シャッターカーテン収容部内にて固定されてシャッターカーテン収容部外に突出しているので、シャッターカーテンが案内されるガイドレール等に孔を形成することなく、スクリーンユニットを取り付けることが可能である。このため、高い止水性を保ちつつもシャッターユニットに取り付け可能なスクリーンユニットを提供することが可能である。
かかるスクリーンユニットであって、前記シャッターカーテンが巻回された軸体の両端部を支持し、前記シャッターカーテン収容部を形成するシャッター枠を介して前記建物に固定されるサイドフレームを覆うサイドキャップを、前記サイドフレームに固定するキャップ固定具を用いて前記支持部材が固定されていることを特徴とする。
このようなスクリーンユニットによれば、支持部材は、シャッターカーテン収容部を形成するシャッター枠を介して建物に固定されるサイドフレームを覆うサイドキャップを、サイドフレームに固定するキャップ固定具を用いて固定されているので、支持部材を固定するための部位を設けたり新たな固定具を用いたりすることなくスクリーンユニットを取り付けることが可能である。このため、シャッターユニットに容易にスクリーンユニットを取り付けることが可能であり、既設のシャッターユニットであってもスクリーンユニットを設けることが可能である。
かかるスクリーンユニットであって、前記サイドキャップ間を覆うカバー部材を前記サイドフレームに固定するカバー固定具により前記カバー部材とともに固定され、前記支持部材とともに前記スクリーン本体を支持する固定部材を有することを特徴とする。
このようなスクリーンユニットによれば、スクリーンユニットは、支持部材のみならず固定部材にも支持されるので、より強固にシャッターユニットに取り付けることが可能である。また、固定部材は、カバー部材をサイドフレームに固定するカバー固定具により固定されるので、固定部材を固定するための部位を設けたり新たな固定具を用いたりすることなくスクリーンユニットをより強固に取り付けることが可能である。
本発明によれば、高い止水性を保ちつつもシャッターユニットに取り付けられるスクリーンユニットを提供することが可能である。
本実施形態に係るスクリーンユニットが取り付けられたシャッターユニット示す斜視図である。
スクリーンユニットが取り付けられたシャッターユニットの縦断面図である。
シャッターユニットの構成を示す斜視図である。
スクリーンユニットの取り付け手順を示す斜視図である。
スクリーンユニットの変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るスクリーンユニットについて図面を参照して説明する。
本実施形態のスクリーンユニット1は、図1、図2に示すように、例えば、シェードなどのスクリーン2aが引き出し可能に収容されているスクリーン本体2と、建物3に固定されているシャッターユニット4にスクリーン本体2を固定するための支持部材5及び固定部材6と、を有している。
本実施形態のスクリーンユニット1が固定されるシャッターユニット4は、例えば建物3の開口3aに設けられ引き違い障子7が案内される枠体と一体をなす後述するシャッター枠42が建物3の躯体に取り付けられている。
以下の説明では、シャッターユニット4を屋外側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。シャッターユニット4及びスクリーンユニット1の各部位であっても、また、シャッターユニット4及びスクリーンユニット1を構成する各部材については単体の状態であっても、建物等に取り付けられた状態にて上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
図3に示すように、シャッターユニット4は、軸体40a(図2参照)に巻回されて引き出し可能なシャッターカーテン40と、シャッターカーテン40の左右方向における両端部をそれぞれ収容しシャッターカーテン40を案内するための左右一対のガイドレール41と、ガイドレール41と躯体との間に設けられるシャッター枠42と、ガイドレール41の上部に設けられ巻回されたシャッターカーテン40を収容するシャッターボックス43と、を有している。
シャッター枠42は、左右一対のシャッター縦枠42aと、左右のシャッター縦枠42aの下端を連結し引き違い障子7を案内する下レールを備えたシャッター下枠42bと、左右のシャッター縦枠42aの上端に架け渡されて連結するシャッター上枠42cと、シャッター上枠42cよりも下方にて左右のシャッター縦枠42aに架け渡され引き違い障子7を案内する上レールを備えたシャッター中枠42dと、を有している。
シャッター枠42における、左右のシャッター縦枠42aの上部、シャッター上枠42c及びシャッター中枠42dにより囲まれる空間にシャッターボックス43が収容されており、その屋外側を覆うカバー部材44が設けられている。左右のシャッター縦枠42a、シャッター上枠42c、シャッター中枠42d及びカバー部材44に囲まれて形成されるシャッター枠上部空間45がシャッターカーテン収容部に相当する。
シャッターボックス43は、シャッター枠上部空間45内にて建物3の外壁3bと対向する外壁対向板部43aと、外壁対向板部43aの左右方向における両端部から屋外側に延出された左右のサイドフレーム43bと、外壁対向板部43aの上端から屋外側に延出された天板部43cと、外壁対向板部43aの下端から屋外側に延出された底板部43dと、を有している。
シャッターボックス43は、シャッター枠上部空間45内に収容された状態で、シャッター枠42に固定され、左右のサイドフレーム43bは、シャッター縦枠42aよりも屋外側に突出している。
左右のサイドフレーム43bの、シャッター縦枠42aよりも屋外側に突出している部位には各々、左右のサイドフレーム43bが対向する側とは反対側からサイドフレーム43bを覆うサイドキャップ8が設けられている。サイドキャップ8は、各々のサイドフレーム43bに設けられ、サイドフレーム43bの屋外側の縁から互いに対向する側に延出されて上下2箇所に設けられたキャップ固定部43fにキャップ固定具としてのビス9により固定される。
カバー部材44は、シャッターボックス43の屋外側に配置されて、上端部がシャッター上枠42cの屋外側に回動自在に係合され、左右のサイドキャップ8間、すなわちシャッター枠上部空間45の屋外側を覆うように配置される。カバー部材44は、シャッター枠上部空間45の屋外側を覆う状態で下端部が、左右のサイドフレーム43bにそれぞれ固定される。より具体的には、左右のサイドフレーム43bおける屋外側の下縁に設けられ、互いに対向する側に延出されたカバー固定部43gにカバー固定具としてのビス10によりカバー部材44は固定される。
カバー部材44の下端部がカバー固定部43gにビス止めされた状態では、カバー部材44の下端と底板部43dの屋外側の端部とは間隔が空けられており、シャッター枠上部空間45の内外を連通するシャッター枠開口42fが形成されている。シャッター枠開口42fの左右の端部側には、ガイドレール41の上端部が挿入されており、ガイドレール41に案内されたシャッターカーテン40がシャッター枠開口42fを通って上下方向に移動するように構成されている。
スクリーン本体2は、水平方向に沿って設けられたスクリーン軸2bと、スクリーン軸2bに巻き付けられたスクリーン2aと、スクリーン軸2bを収容するとともにスクリーン軸2bの両端部を回動自在に支持するケーシング2cと、を有している。スクリーン軸2bは、スクリーン2aが巻き取られる方向に付勢されて支持されている。
スクリーン2aの引き出される側の端部には、スクリーン2aが引き出された状態を維持すべくシャッター下枠42bに設けられたフック11に係止される係止バー2dがスクリーン2aの幅方向に沿って設けられている。係止バー2dは、スクリーン2aの幅より長く、両端がスクリーン2aよりも長手方向における両側に突出している。スクリーン2aが巻き取られた状態では、係止バー2dがケーシング2cに設けられた開口2eから突出し、係止バー2dの両端部がケーシング2cにおける開口2eの両側の部位に係合されており、スクリーン2aが引き出された状態を維持する場合には、係止バー2dに設けられた溝部2fに、シャッター下枠42bに取り付けられているフック11が係合している。
本実施形態のスクリーン本体2は、シャッターユニット4のサイドフレーム43bに固定された支持部材5及び固定部材6に保持金具12を介して取り付けられる。
保持金具12は、支持部材5及び固定部材6にビス止めされ鉛直方向に沿って配置される板状の固定壁部12aと、固定壁部12aの上縁から屋外側に延出され、先端がスクリーン本体2のケーシング2cに係合される係合片12bと、固定壁部12aの下縁から屋外側に延出され、先端にケーシング2cに螺合するビスが貫通する貫通孔12cが設けられている固定片12dと、を有している。
支持部材5は、左右のサイドフレーム43bに設けられた下側のキャップ固定部43fに螺合されてサイドキャップ8を固定するビス9を用いて固定されている。支持部材5は、例えば、曲げ加工が施された板状の部材であり、キャップ固定部43fの屋内側の面に当接されて鉛直方向に沿って配置される上板部5aと、上板部5aの下端から屋内側に延出された屋内延出部5bと、屋内延出部5bの屋内側の端から下方に延出された下板部5cと、を有している。
支持部材5は、上板部5aがキャップ固定部43fの屋内側の面に当接され、屋内延出部5bが、カバー固定部43gの上面に載置された状態で、下板部5cが、シャッター枠開口42fにおけるカバー部材44の下端とガイドレール41との間からシャッター枠上部空間45外に突出される。このとき、下板部5cがガイドレール41と見込み方向に間隔を空けて対面するように配置される。そして、支持部材5は、上板部5aに設けられた貫通孔(不図示)に、サイドキャップ8を固定しているビス9が貫通され、ビス9に屋内側からナット13が螺合されて固定される。このとき、カバー固定部43gに螺合されているビス10の先端側の部位は、屋内延出部5bに設けられた貫通孔(不図示)に貫通される。
固定部材6は、例えば断面形状がL字状をなすように曲げ加工が施された板状の部材であり、カバー固定部43gに当接されるカバー部材44の下面に当接される下面当接板部6aと、下面当接板部6aの屋内側の縁から下方に延出された下方延出板部6bと、を有している。
固定部材6は、カバー部材44の下面に下面当接板部6aが当接され、下方延出板部6bが、サイドフレーム43bに取り付けられた支持部材5における下板部5cに沿って対面するように配置される。
スクリーン本体2をシャッターユニット4に取り付ける場合には、図4に示すように、シャッター枠42、及び、シャッターカーテン40が収容されたシャッターボックス43が建物側に取り付けられた状態で、サイドキャップ8をサイドフレーム43bに固定する。このとき、サイドキャップ8を固定しているビス9が、支持部材5の上板部5aの貫通孔を貫通するように、サイドフレーム43bの下側のキャップ固定部43fの屋内側に支持部材5の上板部5aを当接させ、屋内側からナット13を螺合して、支持部材5をキャップ固定部43fに固定する。この状態で、屋内延出部5bがカバー固定部43gに載置され、下板部5cがシャッター枠開口42fから外に突出してガイドレール41の屋外側に位置している。
次に、カバー部材44の上端部をシャッター上枠42cに係合させて左右のサイドキャップ8間を覆い、下端部をカバー固定部43gに当接させる。このとき、カバー部材44の下端部にてカバー固定部43gと対向する部位の下面に固定部材6の下面当接板部6aを当接させ、下面当接板部6a及びカバー部材44の貫通孔を貫通するビス10をカバー固定部43gに螺合させて、固定部材6をサイドフレーム43bに固定する。このとき、固定部材6の下方延出板部6bは、支持部材5における下板部5cの屋外側の面と近接または当接して対面している。
次に、支持部材5の下板部5cと見込み方向に重なり対面する固定部材6の下方延出板部6bに、屋外側から保持金具12の固定壁部12aを当接し、下方延出板部6b及び固定壁部12aに設けられた貫通孔を貫通するビスを下板部5cに螺合させて保持金具12を固定部材6及び支持部材5に固定する。
次に、スクリーン本体2のケーシング2cの屋内側における上部を係合片12bに係合させ、下部を固定片12dの貫通孔12cを貫通したビスにより固定してスクリーン本体2を固定する。
本実施形態のスクリーンユニット1によれば、スクリーン本体2を支持する支持部材5は、シャッター枠上部空間45内にて固定されてシャッター枠上部空間45外に突出しているので、シャッターカーテン40が案内されるガイドレール41等に孔を形成することなく、スクリーンユニット1を取り付けることが可能である。このため、高い止水性を保ちつつもシャッターユニット4に取り付け可能なスクリーンユニット1を提供することが可能である。
また、支持部材5は、シャッター枠上部空間45を形成するシャッター枠42を介して建物3に固定されるサイドフレーム43bを覆うサイドキャップ8を、サイドフレーム43bに固定するビス9を用いて固定されているので、支持部材5を固定するための部位を設けたり新たな固定具を用いたりすることなくスクリーンユニット1を取り付けることが可能である。このため、シャッターユニット4に容易にスクリーンユニット1を取り付けることが可能であり、既設のシャッターユニットであってもスクリーンユニット1を取り付けることが可能である。
また、スクリーンユニット1は、支持部材5のみならず固定部材6にも支持されるので、より強固にシャッターユニット4にスクリーンユニット1を取り付けることが可能である。また、固定部材6は、カバー部材44をサイドフレーム43bに固定するビス10により固定されるので、固定部材6を固定するための部位を設けたり新たな固定具を用いたりすることなくスクリーンユニット1をより強固に取り付けることが可能である。
このため、既設のシャッターユニットのカバー部材をサイドフレームに固定するビスを用いてスクリーンユニット1をより強固に固定することが可能である。
上記実施形態においては、キャップ固定部43fの屋内側に支持部材5を配置してサイドキャップ8を固定するビス9の屋外側の部位にナット13を螺合させて支持部材5を固定する例を挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、図5示すように、キャップ固定部43fとカバー部材44との間に、サイドキャップ8のビス締着部8a、支持部材5の上板部5a及びビス9の頭部が配置可能な空間を有する場合には、サイドキャップ8のビス締着部8aの屋外側に支持部材5の上板部5aを配置し、上板部5a及びビス締着部8aを貫通するビス9をキャップ固定部43fに螺合して支持部材5を固定しても構わない。
上記実施形態においては、スクリーン本体2が保持金具12を介して支持部材5及び固定部材6に取り付けられる例について説明したが、これに限らず、保持金具12を介さずスクリーン本体2が支持部材5及び固定部材6に直接取り付けられる構成であっても構わない。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 スクリーンユニット、2 スクリーン本体、2a スクリーン、
3 建物、3a 建物の開口、5 支持部材、6 固定部材、8 サイドキャップ、
9 ビス、10 ビス、40 シャッターカーテン、40a 軸体、
42 シャッター枠、43b サイドフレーム、44 カバー部材、
45 シャッター枠上部空間、
本発明は、シャッターユニットに取り付けられるスクリーンユニットに関する。
シャッターユニットとしては、例えば、建物の外壁の屋外側に取り付けられるシャッターが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシャッターは、建物の開口部の周縁に取り付けられる枠体と、枠体の屋外側に取り付けられシャッターカーテンが案内される左右のガイドレールと、枠体の上部に設けられたケースと、を有し、ケースを構成する左右の端面板に回転自在に支持された巻取軸に巻き付けられたシャッターカーテンが巻き上げ及び繰り下げ可能にケースに収容されているシャッターが知られている。
このようなシャッターユニットに、シェードのようなスクリーンが引き出し可能にケーシングに収容されたスクリーン本体を取り付ける方法としては、シャッターカーテンを案内するガイドレールの屋外側にスクリーン本体を取り付けるための取付部材をビス止めし、ビス止めされた取付部材にスクリーン本体を取り付けることが考えられる。
上述したように、ガイドレールにビス止めされた取付部材にスクリーン本体を取り付ける場合には、ガイドレールの屋外側の部位にビス止めによる孔が形成されてしまい、外部から雨水などが浸入しやすくなるため止水性が低下する虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高い止水性を保ちつつもシャッターユニットに取り付け可能なスクリーンユニットを提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明のスクリーンユニットは、スクリーンが引き出し可能に収容されているスクリーン本体と、建物に設けられたシャッター枠を介して前記建物に固定されるサイドフレームと、各々の前記サイドフレームを覆うサイドキャップと、前記サイドキャップの間を覆うカバー部材と、前記スクリーン本体が取り付けられる保持金具と、前記サイドフレームに固定され前記保持金具が固定される固定部材と、前記保持金具及び前記固定部材に設けられた貫通孔を貫通するビスが螺合される支持部材と、を有し、前記保持金具は、前記支持部材とともに前記固定部材を挟持して当該固定部材に固定され、前記固定部材は、前記カバー部材を前記サイドフレームに固定するカバー固定具により前記カバー部材とともに固定されることを特徴とする。
かかるスクリーンユニットであって、前記保持金具は、前記固定部材を前記支持部材とともに挟持する固定壁部と、前記固定壁部の上縁から屋外側に延出された係合片と、前記固定壁部の下縁から屋外側に延出された固定片と、を有し、前記スクリーン本体は、前記係合片の先端と係合し、前記固定片の先端にビスにより固定されることを特徴とする。
なお、以下に示す実施の形態には、参考技術として下記の発明も含まれる。
スクリーンが引き出し可能に収容されているスクリーン本体と、建物に設けられた開口を閉止可能なシャッターカーテンが収容されるシャッターカーテン収容部内にて固定され、前記シャッターカーテン収容部外に突出されて前記スクリーン本体を支持する支持部材と、を有することを特徴とするスクリーンユニットである。
このようなスクリーンユニットによれば、スクリーン本体を支持する支持部材は、シャッターカーテン収容部内にて固定されてシャッターカーテン収容部外に突出しているので、シャッターカーテンが案内されるガイドレール等に孔を形成することなく、スクリーンユニットを取り付けることが可能である。このため、高い止水性を保ちつつもシャッターユニットに取り付け可能なスクリーンユニットを提供することが可能である。
かかるスクリーンユニットであって、前記シャッターカーテンが巻回された軸体の両端部を支持し、前記シャッターカーテン収容部を形成するシャッター枠を介して前記建物に固定されるサイドフレームを覆うサイドキャップを、前記サイドフレームに固定するキャップ固定具を用いて前記支持部材が固定されていることを特徴とする。
このようなスクリーンユニットによれば、支持部材は、シャッターカーテン収容部を形成するシャッター枠を介して建物に固定されるサイドフレームを覆うサイドキャップを、サイドフレームに固定するキャップ固定具を用いて固定されているので、支持部材を固定するための部位を設けたり新たな固定具を用いたりすることなくスクリーンユニットを取り付けることが可能である。このため、シャッターユニットに容易にスクリーンユニットを取り付けることが可能であり、既設のシャッターユニットであってもスクリーンユニットを設けることが可能である。
かかるスクリーンユニットであって、前記サイドキャップ間を覆うカバー部材を前記サイドフレームに固定するカバー固定具により前記カバー部材とともに固定され、前記支持部材とともに前記スクリーン本体を支持する固定部材を有することを特徴とする。
このようなスクリーンユニットによれば、スクリーンユニットは、支持部材のみならず固定部材にも支持されるので、より強固にシャッターユニットに取り付けることが可能である。また、固定部材は、カバー部材をサイドフレームに固定するカバー固定具により固定されるので、固定部材を固定するための部位を設けたり新たな固定具を用いたりすることなくスクリーンユニットをより強固に取り付けることが可能である。
本発明によれば、高い止水性を保ちつつもシャッターユニットに取り付けられるスクリーンユニットを提供することが可能である。
本実施形態に係るスクリーンユニットが取り付けられたシャッターユニット示す斜視図である。
スクリーンユニットが取り付けられたシャッターユニットの縦断面図である。
シャッターユニットの構成を示す斜視図である。
スクリーンユニットの取り付け手順を示す斜視図である。
スクリーンユニットの変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るスクリーンユニットについて図面を参照して説明する。
本実施形態のスクリーンユニット1は、図1、図2に示すように、例えば、シェードなどのスクリーン2aが引き出し可能に収容されているスクリーン本体2と、建物3に固定されているシャッターユニット4にスクリーン本体2を固定するための支持部材5及び固定部材6と、を有している。
本実施形態のスクリーンユニット1が固定されるシャッターユニット4は、例えば建物3の開口3aに設けられ引き違い障子7が案内される枠体と一体をなす後述するシャッター枠42が建物3の躯体に取り付けられている。
以下の説明では、シャッターユニット4を屋外側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。シャッターユニット4及びスクリーンユニット1の各部位であっても、また、シャッターユニット4及びスクリーンユニット1を構成する各部材については単体の状態であっても、建物等に取り付けられた状態にて上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
図3に示すように、シャッターユニット4は、軸体40a(図2参照)に巻回されて引き出し可能なシャッターカーテン40と、シャッターカーテン40の左右方向における両端部をそれぞれ収容しシャッターカーテン40を案内するための左右一対のガイドレール41と、ガイドレール41と躯体との間に設けられるシャッター枠42と、ガイドレール41の上部に設けられ巻回されたシャッターカーテン40を収容するシャッターボックス43と、を有している。
シャッター枠42は、左右一対のシャッター縦枠42aと、左右のシャッター縦枠42aの下端を連結し引き違い障子7を案内する下レールを備えたシャッター下枠42bと、左右のシャッター縦枠42aの上端に架け渡されて連結するシャッター上枠42cと、シャッター上枠42cよりも下方にて左右のシャッター縦枠42aに架け渡され引き違い障子7を案内する上レールを備えたシャッター中枠42dと、を有している。
シャッター枠42における、左右のシャッター縦枠42aの上部、シャッター上枠42c及びシャッター中枠42dにより囲まれる空間にシャッターボックス43が収容されており、その屋外側を覆うカバー部材44が設けられている。左右のシャッター縦枠42a、シャッター上枠42c、シャッター中枠42d及びカバー部材44に囲まれて形成されるシャッター枠上部空間45がシャッターカーテン収容部に相当する。
シャッターボックス43は、シャッター枠上部空間45内にて建物3の外壁3bと対向する外壁対向板部43aと、外壁対向板部43aの左右方向における両端部から屋外側に延出された左右のサイドフレーム43bと、外壁対向板部43aの上端から屋外側に延出された天板部43cと、外壁対向板部43aの下端から屋外側に延出された底板部43dと、を有している。
シャッターボックス43は、シャッター枠上部空間45内に収容された状態で、シャッター枠42に固定され、左右のサイドフレーム43bは、シャッター縦枠42aよりも屋外側に突出している。
左右のサイドフレーム43bの、シャッター縦枠42aよりも屋外側に突出している部位には各々、左右のサイドフレーム43bが対向する側とは反対側からサイドフレーム43bを覆うサイドキャップ8が設けられている。サイドキャップ8は、各々のサイドフレーム43bに設けられ、サイドフレーム43bの屋外側の縁から互いに対向する側に延出されて上下2箇所に設けられたキャップ固定部43fにキャップ固定具としてのビス9により固定される。
カバー部材44は、シャッターボックス43の屋外側に配置されて、上端部がシャッター上枠42cの屋外側に回動自在に係合され、左右のサイドキャップ8間、すなわちシャッター枠上部空間45の屋外側を覆うように配置される。カバー部材44は、シャッター枠上部空間45の屋外側を覆う状態で下端部が、左右のサイドフレーム43bにそれぞれ固定される。より具体的には、左右のサイドフレーム43bおける屋外側の下縁に設けられ、互いに対向する側に延出されたカバー固定部43gにカバー固定具としてのビス10によりカバー部材44は固定される。
カバー部材44の下端部がカバー固定部43gにビス止めされた状態では、カバー部材44の下端と底板部43dの屋外側の端部とは間隔が空けられており、シャッター枠上部空間45の内外を連通するシャッター枠開口42fが形成されている。シャッター枠開口42fの左右の端部側には、ガイドレール41の上端部が挿入されており、ガイドレール41に案内されたシャッターカーテン40がシャッター枠開口42fを通って上下方向に移動するように構成されている。
スクリーン本体2は、水平方向に沿って設けられたスクリーン軸2bと、スクリーン軸2bに巻き付けられたスクリーン2aと、スクリーン軸2bを収容するとともにスクリーン軸2bの両端部を回動自在に支持するケーシング2cと、を有している。スクリーン軸2bは、スクリーン2aが巻き取られる方向に付勢されて支持されている。
スクリーン2aの引き出される側の端部には、スクリーン2aが引き出された状態を維持すべくシャッター下枠42bに設けられたフック11に係止される係止バー2dがスクリーン2aの幅方向に沿って設けられている。係止バー2dは、スクリーン2aの幅より長く、両端がスクリーン2aよりも長手方向における両側に突出している。スクリーン2aが巻き取られた状態では、係止バー2dがケーシング2cに設けられた開口2eから突出し、係止バー2dの両端部がケーシング2cにおける開口2eの両側の部位に係合されており、スクリーン2aが引き出された状態を維持する場合には、係止バー2dに設けられた溝部2fに、シャッター下枠42bに取り付けられているフック11が係合している。
本実施形態のスクリーン本体2は、シャッターユニット4のサイドフレーム43bに固定された支持部材5及び固定部材6に保持金具12を介して取り付けられる。
保持金具12は、支持部材5及び固定部材6にビス止めされ鉛直方向に沿って配置される板状の固定壁部12aと、固定壁部12aの上縁から屋外側に延出され、先端がスクリーン本体2のケーシング2cに係合される係合片12bと、固定壁部12aの下縁から屋外側に延出され、先端にケーシング2cに螺合するビスが貫通する貫通孔12cが設けられている固定片12dと、を有している。
支持部材5は、左右のサイドフレーム43bに設けられた下側のキャップ固定部43fに螺合されてサイドキャップ8を固定するビス9を用いて固定されている。支持部材5は、例えば、曲げ加工が施された板状の部材であり、キャップ固定部43fの屋内側の面に当接されて鉛直方向に沿って配置される上板部5aと、上板部5aの下端から屋内側に延出された屋内延出部5bと、屋内延出部5bの屋内側の端から下方に延出された下板部5cと、を有している。
支持部材5は、上板部5aがキャップ固定部43fの屋内側の面に当接され、屋内延出部5bが、カバー固定部43gの上面に載置された状態で、下板部5cが、シャッター枠開口42fにおけるカバー部材44の下端とガイドレール41との間からシャッター枠上部空間45外に突出される。このとき、下板部5cがガイドレール41と見込み方向に間隔を空けて対面するように配置される。そして、支持部材5は、上板部5aに設けられた貫通孔(不図示)に、サイドキャップ8を固定しているビス9が貫通され、ビス9に屋内側からナット13が螺合されて固定される。このとき、カバー固定部43gに螺合されているビス10の先端側の部位は、屋内延出部5bに設けられた貫通孔(不図示)に貫通される。
固定部材6は、例えば断面形状がL字状をなすように曲げ加工が施された板状の部材であり、カバー固定部43gに当接されるカバー部材44の下面に当接される下面当接板部6aと、下面当接板部6aの屋内側の縁から下方に延出された下方延出板部6bと、を有している。
固定部材6は、カバー部材44の下面に下面当接板部6aが当接され、下方延出板部6bが、サイドフレーム43bに取り付けられた支持部材5における下板部5cに沿って対面するように配置される。
スクリーン本体2をシャッターユニット4に取り付ける場合には、図4に示すように、シャッター枠42、及び、シャッターカーテン40が収容されたシャッターボックス43が建物側に取り付けられた状態で、サイドキャップ8をサイドフレーム43bに固定する。このとき、サイドキャップ8を固定しているビス9が、支持部材5の上板部5aの貫通孔を貫通するように、サイドフレーム43bの下側のキャップ固定部43fの屋内側に支持部材5の上板部5aを当接させ、屋内側からナット13を螺合して、支持部材5をキャップ固定部43fに固定する。この状態で、屋内延出部5bがカバー固定部43gに載置され、下板部5cがシャッター枠開口42fから外に突出してガイドレール41の屋外側に位置している。
次に、カバー部材44の上端部をシャッター上枠42cに係合させて左右のサイドキャップ8間を覆い、下端部をカバー固定部43gに当接させる。このとき、カバー部材44の下端部にてカバー固定部43gと対向する部位の下面に固定部材6の下面当接板部6aを当接させ、下面当接板部6a及びカバー部材44の貫通孔を貫通するビス10をカバー固定部43gに螺合させて、固定部材6をサイドフレーム43bに固定する。このとき、固定部材6の下方延出板部6bは、支持部材5における下板部5cの屋外側の面と近接または当接して対面している。
次に、支持部材5の下板部5cと見込み方向に重なり対面する固定部材6の下方延出板部6bに、屋外側から保持金具12の固定壁部12aを当接し、下方延出板部6b及び固定壁部12aに設けられた貫通孔を貫通するビスを下板部5cに螺合させて保持金具12を固定部材6及び支持部材5に固定する。
次に、スクリーン本体2のケーシング2cの屋内側における上部を係合片12bに係合させ、下部を固定片12dの貫通孔12cを貫通したビスにより固定してスクリーン本体2を固定する。
本実施形態のスクリーンユニット1によれば、スクリーン本体2を支持する支持部材5は、シャッター枠上部空間45内にて固定されてシャッター枠上部空間45外に突出しているので、シャッターカーテン40が案内されるガイドレール41等に孔を形成することなく、スクリーンユニット1を取り付けることが可能である。このため、高い止水性を保ちつつもシャッターユニット4に取り付け可能なスクリーンユニット1を提供することが可能である。
また、支持部材5は、シャッター枠上部空間45を形成するシャッター枠42を介して建物3に固定されるサイドフレーム43bを覆うサイドキャップ8を、サイドフレーム43bに固定するビス9を用いて固定されているので、支持部材5を固定するための部位を設けたり新たな固定具を用いたりすることなくスクリーンユニット1を取り付けることが可能である。このため、シャッターユニット4に容易にスクリーンユニット1を取り付けることが可能であり、既設のシャッターユニットであってもスクリーンユニット1を取り付けることが可能である。
また、スクリーンユニット1は、支持部材5のみならず固定部材6にも支持されるので、より強固にシャッターユニット4にスクリーンユニット1を取り付けることが可能である。また、固定部材6は、カバー部材44をサイドフレーム43bに固定するビス10により固定されるので、固定部材6を固定するための部位を設けたり新たな固定具を用いたりすることなくスクリーンユニット1をより強固に取り付けることが可能である。
このため、既設のシャッターユニットのカバー部材をサイドフレームに固定するビスを用いてスクリーンユニット1をより強固に固定することが可能である。
上記実施形態においては、キャップ固定部43fの屋内側に支持部材5を配置してサイドキャップ8を固定するビス9の屋外側の部位にナット13を螺合させて支持部材5を固定する例を挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、図5示すように、キャップ固定部43fとカバー部材44との間に、サイドキャップ8のビス締着部8a、支持部材5の上板部5a及びビス9の頭部が配置可能な空間を有する場合には、サイドキャップ8のビス締着部8aの屋外側に支持部材5の上板部5aを配置し、上板部5a及びビス締着部8aを貫通するビス9をキャップ固定部43fに螺合して支持部材5を固定しても構わない。
上記実施形態においては、スクリーン本体2が保持金具12を介して支持部材5及び固定部材6に取り付けられる例について説明したが、これに限らず、保持金具12を介さずスクリーン本体2が支持部材5及び固定部材6に直接取り付けられる構成であっても構わない。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 スクリーンユニット、2 スクリーン本体、2a スクリーン、
3 建物、3a 建物の開口、5 支持部材、6 固定部材、8 サイドキャップ、
9 ビス、10 ビス、40 シャッターカーテン、40a 軸体、
42 シャッター枠、43b サイドフレーム、44 カバー部材、
45 シャッター枠上部空間、