JP2021127586A - 移動足場、移動足場システム、及び移動足場システムの設置方法 - Google Patents

移動足場、移動足場システム、及び移動足場システムの設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】常に手摺や作業床が完備された状態で連絡通路を含め組立や増設が可能な移動足場システム及び移動足場システムの設置方法を提供する。【解決手段】橋梁の下面に固定支持されたレールに吊下げられて、当該レール上を横移動自在に構成された移動足場において、作業床と、この作業床の周囲に取り付けられた落下防止用の移動足場手摺と、を備え、開口部に接する移動足場手摺の端部には、先端にローラ部材及びスライド部材のいずれかい一方又は両方を有し、ばね材により突没自在に構成された隙間塞ぎ部材を設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、移動しながら使用される移動足場、移動足場システム、及びその移動足場システムの設置方法に関し、詳しくは、橋梁の床版下等の橋梁の下面に設置される橋梁用の移動足場、移動足場システム、及びその移動足場システムの設置方法に関する。
従来、橋梁の床版下で作業を行う際には、移動しながら使用される移動足場が設置されて使用されている。例えば、箱桁橋の床版横締めグラウトを再注入する作業では、橋梁の床版の縁部の下面にレールを設置し、そのレール上を走行可能な移動足場が好適に用いられている。床版横締めグラウトを再注入する箇所の1箇所あたりの作業時間は、比較的短い上、全ての注入箇所に地上から枠組足場等を設置した場合、多大なコストがかかるからである。
このような移動足場は、移動足場へ乗り込むための昇降階段を設けた枠組足場等の昇降足場を組んだ上、移動足場が移動するに伴って昇降階段から移動足場へ延びる連絡通路を順次増設しながら使用するものである。このため、断続的に連絡通路を増設して横方向(水平方向)に延伸する必要があった。
しかし、この連絡通路の増設作業は、高所である上、従来の移動足場では、増設・組立時には、どうしても連絡通路と移動足場の間に手摺が無い隙間が発生してしまい、組立作業員は、張設した親綱に安全帯を掛け止めて作業する必要があった。また、作業床の端部の開口付近での足場等の組立作業や増設作業では、足場の部材や工具を落下させてしまう危険があった。
また、橋梁の床版などの下面に吊下げられる吊り足場である移動足場は、風や作業に伴う振動により揺れることがあり、強度的には許容範囲であっても、揺れにより作業員が不安になり、作業効率が落ちるという問題もあった。
例えば、特許文献1には、作業用の足場本体を橋梁の鍔部に吊下支持して移動する移動支持装置を備えた足場装置であって、前記移動支持装置は、前記鍔部上を移動する複数の上回転移動手段と、前記鍔部下に押し付けられる又は吸着する下回転移動手段と、前記上回転移動手段を前記鍔部上の移動位置と非移動位置とに切替える切替え手段とを備え、それら上下回転移動手段により前記鍔部を挟んだ状態で前記下回転移動手段の回転力により前記足場本体を移動する足場装置が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、図面の図1,図2等参照)。
しかし、特許文献1に記載の足場装置は、鋼桁の鍔部に吊下支持されるものであり、箱桁橋などの鋼桁でない橋には使用できないだけでなく、移動足場である足場装置に乗り込む連絡通路の組立時や増設時に手摺が無い状態が発生するという前述の問題を解決できるものではなかった。
特開2007−51416号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、常に手摺や作業床が完備された状態で連絡通路を含め組立や増設が可能な移動足場システム及び移動足場システムの設置方法を提供することにある。
請求項1に係る移動足場は、橋梁の下面に固定支持されたレールに吊下げられて、当該レール上を横移動自在に構成された移動足場であって、作業床と、この作業床の周囲に取り付けられた落下防止用の移動足場手摺と、を備え、開口部に接する移動足場手摺の端部には、先端にローラ部材及びスライド部材のいずれか一方又は両方を有し、ばね材により突没自在に構成された隙間塞ぎ部材が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る移動足場は、請求項1に係る移動足場において、前記作業床の長手方向の端部には、上方へ延びる揺れ防止部材が取り付けられており、この揺れ防止部材の先端には、球体を有する自在ローラが設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る移動足場システムは、橋梁の下面に固定支持されたレールに吊下げられて、当該レール上を横移動自在に構成された移動足場と、この移動足場に乗り込むための連絡通路と、を備える移動足場システムであって、前記移動足場は、請求項1又は2に記載の移動足場であることを特徴とする。
請求項4に係る移動足場システムは、請求項3に係る移動足場システムにおいて、前記連絡通路は、橋梁の下面にフラットバーで吊り上げられ、前記連絡通路の連絡通路手摺は、前記フラットバーに固定され、前記ローラ部材は、溝付き車輪を有し、前記隙間塞ぎ部材は、前記溝付き車輪で前記連絡通路手摺又は前記フラットバーに掛け止められて上下移動又は水平移動が拘束された状態で前記連絡通路手摺に前記ばね材で付勢されて当接していることを特徴とする。
請求項5に係る移動足場システムは、請求項4に係る移動足場システムにおいて、前記連絡通路は、棒材の先端にクランプが設けられた壁つなぎ部材で前記連絡通路手摺が固定されていることを特徴とする。
請求項6に係る移動足場システムの設置方法は、橋梁の下面に固定支持されたレールに吊下げられて、当該レール上を横移動自在に構成された移動足場と、この移動足場に乗り込むための連絡通路と、を備える移動足場システムを設置する移動足場システムの設置方法であって、前記移動足場に、作業床と、この作業床の周囲に取り付けられた落下防止用の手摺と、を設けるとともに、開口部に接する手摺の端部には、先端にローラ部材及びスライド部材のいずれか一方又は両方を有し、ばね材により突没自在に構成された隙間塞ぎ部材を設け、前記連絡通路を延伸する際には、前記移動足場の前記作業床の上で、前記隙間塞ぎ部材で前記連絡通路と前記手摺との間を塞いだ状態で前記連絡通路を増設することを特徴とする。
請求項7に係る移動足場システムの設置方法は、請求項6に係る移動足場システムの設置方法において、前記移動足場の前記作業床の上で前記レールを増設するか、又は付け替えることを特徴とする。
請求項8に係る移動足場システムの設置方法は、請求項6又は7に係る移動足場システムの設置方法において、前記作業床の長手方向の端部に、先端に球体を有する自在ローラを有する揺れ防止部材を設け、前記移動足場内で前記連絡通路を増設して延伸した後、前記揺れ防止部材を橋梁の下面に当接してガイドして揺れを防止しつつ前記移動足場を移動することを特徴とする。
請求項9に係る移動足場システムの設置方法は、請求項6ないし8のいずれかに係る移動足場システムの設置方法において、前記連絡通路を延伸するに従って、所定間隔ごとに棒材の先端にクランプが設けられた壁つなぎ部材で前記連絡通路手摺を固定することを特徴とする。
請求項1〜9に係る発明によれば、常に手摺や作業床が完備された状態で連絡通路を含め組立や増設が可能となり、親綱に安全帯を掛け止めて作業する必要が無くなって、安全性が向上する。また、請求項1〜9に係る発明によれば、常に作業床が完備された状態で作業を行うので、部材や材料等が落下するおそれも極めて低減することができる。
特に、請求項2,3,8に係る発明によれば、移動足場に揺れ防止部材が設けられているので、移動足場の移動の際又は移動足場上での作業の際に、揺れを防止することができる。このため、作業員は安心して作業できるとともに、削孔などの電動工具を用いて振動を伴う作業をする際にも、揺れを防止することができ、狙いが定め易く作業効率が向上する。
特に、請求項4に係る発明によれば、安全帯を隙間塞ぎ部材に掛け止めて作業を行うなど、隙間塞ぎ部材の先端に水平方向に力が作用した場合であっても、隙間塞ぎ部材が連絡通路手摺やフラットバーからずれるおそれを払拭することができる。このため、移動足場上においてより安全に作業を行うことができる。
特に、請求項5,9に係る発明によれば、連絡通路が延伸して長くなっても、連絡通路が揺れることを防止することができる。このため、作業員が安心して連絡通路を通過して移動足場に乗り込むことが可能となる。
特に、請求項7に係る発明によれば、移動足場の前記作業床の上で前記レールを増設するか、又は付け替えるので、前記レールの増設作業を高所作業車で行う必要がなくなり、橋梁の車両通行等を規制する必要がなくなる上、設置コストを低減することができる。
本発明の実施形態に係る移動足場システムを箱桁橋の床版下に設置して橋軸直角方向に見た状態を示す側面図である。 同上の移動足場システムに連絡通路を設け、移動足場を移動させた状態を示す側面図である。 (a)は、同上の移動足場システムを示す平面図であり、(b)は、そのA部拡大図である。 (a)は、同上の移動足場システムを示す橋梁を橋軸直角方向に切断した状態で示す鉛直断面図であり、(b)は、そのB部拡大図、(c)は、そのC部拡大図である。 本発明の実施形態に係る移動足場システム設置方法の移動足場レール組立工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。 移動足場システム設置方法の移動足場組立工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。 同上の移動足場システム設置方法のグラウト再注入工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。 同上の移動足場システム設置方法の連絡通路組立増設工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。 同上の移動足場システム設置方法のレール増設工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。 同上の移動足場システム設置方法のレール付替工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。
以下、本発明に係る移動足場の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<移動足場及び移動足場システム>
図1〜図4を用いて、本発明の実施形態に係る移動足場及び移動足場システムの構成について説明する。橋梁として箱桁橋B1を例示し、その箱桁橋B1の横締めPC鋼材のシースにグラウトを再注入するための足場として移動足場システム1を構築する場合を例示して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る移動足場システム1を箱桁橋B1の床版S1下に設置して橋軸直角方向に見た状態を示す側面図である。また、図2は、移動足場システム1に連絡通路4を設け、移動足場2を移動させた状態を示す側面図である。そして、図3(a)は、同上の移動足場システム1を示す平面図であり、図3(b)は、そのA部拡大図である。また、図4(a)は、同上の移動足場システムを示す橋梁を橋軸直角方向に切断した状態で示す鉛直断面図であり、図4(b)は、そのB部拡大図、(c)は、そのC部拡大図である。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る移動足場システム1は、橋梁の下面に固定支持されて横移動自在に構成された移動足場2と、この移動足場2に地上から昇降するための昇降階段を有する昇降足場3と、この昇降足場3と移動足場2とを繋ぐ連絡通路4と、を備えている。
(移動足場)
この移動足場2は、図1〜図4に示すように、平面視長矩形状の作業床20と、この作業床20の周囲に取り付けられた落下防止用の移動足場手摺21と、箱桁橋B1の下面に固定支持されたレール22と、このレール22上を走行自在なギアトロリー23など、から構成されている。
この作業床20は、一般的に流通している鋼製足場板などの板材から構成されており、図3に示すように、橋軸方向を長手方向とする平面視長方形状に組み立てられ、図示しない単管パイプ等で補強及び支持されている。
移動足場手摺21は、作業床20の周囲に沿って立設された複数の手摺支柱21aと、これらの複数の手摺支柱21a間に架け渡された2段の手摺21bなど、から構成されている。勿論、手摺21bは、落下防止のために所定の高さに2段以上の複数段あればよく、図示した2段に限られるものではない。
レール22は、I形鋼などの鋼材からなり、箱桁橋B1の下面であるコンクリート面に、ケミカルアンカー等のアンカー(図示せず)で固定されている。
ギアトロリー23は、スリングチェーンなどを引くことで回転して移動可能な手動式の市販のギアトロリーであり、アジャスト式で種々のI形鋼に装着可能となっている。
また、図1,図2に示すように、作業床20周囲には、手摺支柱21aに沿って足場板等の資材落下防止用の板材24が固定されている。このため、クランプなどの資材や削孔時のコンクリート片が落下するおそれが低減される。
そして、通常、昇降足場3から移動足場2へ連絡通路4を設けた場合、移動足場手摺21との隙間には、図3(a)に示すように、隙間が生じてしまう。また、移動足場2は、高所の橋梁下に設置されるものであり、強風に曝されることが多く、移動足場2が揺れて連絡通路4と当接するおそれが高かった。このため、従来の移動足場では、昇降は、高所作業車等を利用して、橋梁上から出入りする場合が多かった。
しかし、本実施形態に係る移動足場2では、後述の昇降足場3を設けるとともに、この昇降足場3から移動足場2へ出入りするための連絡通路4を設けている。このため、移動足場への乗り込む際に橋梁上に通行規制を行う必要がなくなるとともに、高所作業車のリース料を低減して仮設費用を低減することができる。
また、図3(b)に示すように、本実施形態に係る移動足場2では、連絡通路4との間の開口部に接する手摺21bの端部には、隙間塞ぎ部材25が設けられている。この隙間塞ぎ部材25は、先端に溝付き車輪からなるローラ部材25aを有し、このローラ部材25aがばね材25bにより連絡通路4へ付勢されて突没自在に構成されている。
このため、隙間塞ぎ部材25は、図3(b)に示すように、溝付き車輪(ローラ部材25a)で後述の連絡通路手摺41に掛け止められて上下移動が拘束された状態で連絡通路手摺41にばね材25bで付勢されて当接している。但し、後述のように、図示形態と相違して、連絡通路手摺41がフラットバー40の内側に取り付けられている場合は、隙間塞ぎ部材25は、溝付き車輪(ローラ部材25a)でフラットバー40に掛け止められて水平移動が拘束された状態となる。その場合も、隙間塞ぎ部材25で移動足場手摺21の開口部を確実に塞ぐことができるのは明らかである。
また、隙間塞ぎ部材25として、手摺21bの端部にローラ部材25aを有し、そのローラ部材25aがばね材25bで付勢されているものを例示した。しかし、本発明に係る隙間塞ぎ部材は、金属や樹脂などの耐摩耗性の高い素材からなり、連絡通路手摺41やフラットバー40に摺接する滑らかな曲面を有したスライド部材がばね材25bで付勢されている構成とすることもできる。本構成でも、転落のおそれのある手摺21bの開口部を塞ぎつつ、移動足場2の移動時に連絡通路手摺41に引っ掛かることなく移動することができるからである。なお、隙間塞ぎ部材25として、手摺21bの端部にローラ部材25aとスライド部材を混在させることも可能である。
その上、図1に示すように、本実施形態に係る移動足場2には、作業床20の長手方向の端部には、上方へ延びる揺れ防止部材26が取り付けられている。この揺れ防止部材26は、単管パイプなどの棒材26aの先端に、図1に拡大して示す、球体26cを有する自在ローラ26bが設けられている。
このため、移動足場2の移動の際又は移動足場上でのグラウト再注入作業等の作業の際に、揺れを防止することができる。よって、作業員は安心して作業できるとともに、電動工具を用いてグラウト注入用の孔を削孔する振動を伴う作業をする際にも、移動足場2の揺れを防止することができ、狙いが定め易く作業効率が向上する。
また、揺れ防止部材26は、棒材26aと自在ローラ26bとの間に、コイルスプリングなどのばね材を介装させることが好ましい。自在ローラ26が接するコンクリート面に段差があった場合でも、ばね材でその段差を緩衝し、移動時に移動足場2が揺れることを防止することができるからである。その上、移動足場2が停止した作業時においても、ばね材が介装されることで振動を吸収するサスペンションとして機能し、移動足場2上での作業の振動が橋梁のコンクリート面に伝達されることを吸収・軽減し、その反力で移動足場2が揺れることを低減することができるからである。
(昇降足場)
昇降足場3は、地上から箱桁橋B1の床版S1下に向け組み立てられた一般的な枠組足場からなり、図示しない昇降用の仮設階段が設置された昇降用の足場である。勿論、この昇降足場3は、枠組足場に限られず、単管足場などの他の仮設足場とすることもできる。但し、枠組足場は、強度が高く、組立作業が容易で短時間で設置できるため、他の仮設足場と比べて好ましい。
(連絡通路)
連絡通路4は、単管パイプと鋼製足場板などからなる仮設足場で主に構成されている。この連絡通路4は、図2,4等に示すように、フラットバー40で箱桁橋B1の床版S1の下面に固定されて吊り下げ支持されている。
また、図4(c)に示すように、連絡通路4に落下防止のために設けられた連絡通路手摺41は、フラットバー40の通路外側に単管パイプなどの薄肉鋼管が溶接固定されている。このため、クランプ等で繋ぐ必要がなく、前述の隙間塞ぎ部材25のローラ部材25aが、クランプ等に引っ掛かって移動足場2の横移動を阻害するおそれがなくなる。なお、前述のように、連絡通路手摺41は、フラットバー40の通路内側に設けられていてもよい。
その上、連絡通路4は、図4に示すように、所定間隔をおいて、図4(b)に示す壁つなぎ部材42により、連絡通路手摺41が箱桁橋B1の箱桁BKの側面に固定されている。この壁つなぎ部材42は、図4(b)に示すように、棒材42aの先端にクランプ42bが固設された一般的な市販の壁つなぎ金物であり、クランプ42bで連絡通路手摺41のパイプが掴んで固定されている。このため、連絡通路4が延伸して長くなっても、連絡通路4が揺れることを防止することができる。
<移動足場システムの設置方法>
次に、図5〜図10を用いて、本発明の実施形態に係る移動足場システムの設置方法について説明する。箱桁橋B1の横締めPC鋼材のシースにグラウトを再注入するための足場として前述の移動足場システム1を設置する場合を例示して説明する。
(移動足場レール組立工程)
図5は、本発明の実施形態に係る移動足場システム設置方法の移動足場レール組立工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。図5に示すように、先ず、本実施形態に係る移動足場システムの設置方法では、前述の移動足場2のレール22を箱桁橋B1の床版S1の下面に組み立てて設置する移動足場レール組立工程を行う。
本工程は、図5(c)に示すように、橋梁用の高所作業車BCを用いて、箱桁橋B1の床版S1上方から作業床となるプラットフォームPFを床版S1の下方に垂下して、そのプラットフォームPFから行う。具体的には、複数のI形鋼からなるレール22を床版S1の下面にアンカー止めにより2条のレールとなるように設置して行く。また、図5(a)に示すように、前述のギアトロリー23を設置したレール22に装着する。
なお、図5(a),図5(b)に示すように、昇降足場3も移動足場レール組立工程と並行して行うことが好ましい。昇降足場3の組立の場所は、レール22の設置場所とは、相違し、高所作業車BCの作業を邪魔することなく、並行して地上から行うことができるからである。
(移動足場組立工程)
図6は、移動足場システム設置方法の移動足場組立工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。次に、本実施形態に係る移動足場システムの設置方法では、前工程で設置したレール22及びギアトロリー23に吊り下げ支持される作業床20を組み立てて移動足場2を完成させる移動足場組立工程を行う。
本工程は、図6(c)に示すように、橋梁用の高所作業車BCのプラットフォームPFを、作業床20を設置する高さより低い位置まで下げてプラットフォームPFから行う。
具体的には、単管パイプや鋼製足場板などから作業床20を組み立てチェーンなどでギアトロリー23に吊り下げ支持する。そして、その作業床20周囲に沿って複数の手摺支柱21aを立設して行き、これらの複数の手摺支柱21a間に2段の手摺21bを架け渡して、移動足場手摺21を組み立てる。また、組み立てた移動足場手摺21に沿って、その下部に、資材落下防止用の板材24を固定して行く。
そして、作業床20の長手方向の端部に、左右一対の棒材26aを固定し、その棒材26aの先端に、前述の自在ローラ26bを装着し、揺れ防止部材26を設ける。なお、本工程では、まだ、連絡通路4は必要がないので、移動足場手摺21に開口部は無く、前述の隙間塞ぎ部材25も設ける必要はない。
(グラウト再注入工程)
図7は、移動足場システム設置方法のグラウト再注入工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。次に、本実施形態に係る移動足場システムの設置方法では、前工程で設置した移動足場2を用いて、箱桁橋B1の横締めPC鋼材のシースにグラウトを再注入するグラウト再注入工程を行う。
本工程からは、図7(a)〜(c)に示すように、前工程で設置した移動足場2の作業床20から行う。このため、グラウト再注入作業を橋梁用の高所作業車BCを用いずに行うことが可能となり、車線規制を行わずに済み、工事の時間制約が大幅に緩和される。
また、前述のように、移動足場2には、作業床20の長手方向の端部に揺れ防止部材26が取り付けられている。このため、電動工具を用いてグラウト注入用の孔を削孔する振動を伴う作業をする際にも、移動足場2の揺れを防止することができ、狙いが定め易く作業効率が向上する。また、強風が吹いても移動足場2の揺れが抑えられ、作業員が安心してグラウト再注入作業を行うことができる。勿論、移動足場2では、グラウト再注入作業に限られず、他の作業を行ってもよいことは云うまでもない。
(連絡通路組立工程)
図8は、移動足場システム設置方法の連絡通路組立増設工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。次に、本実施形態に係る移動足場システムの設置方法では、前述の連絡通路4を組み立てる連絡通路組立工程を行う。
本工程は、図8(a)〜(c)に示すように、移動足場2の上で行う。具体的には、前述のように、フラットバー40を箱桁橋B1の床版S1の下面にアンカー等で固定して吊り下げる。そして、床版S1の下面に吊り下げたフラットバー40の通路外側に単管パイプなどの薄肉鋼管を溶接固定する(図4(c)参照)。それに加え、この溶接された薄肉鋼管を利用して鋼製足場板等を組み立て、連絡通路4を完成させる。
このとき、連絡通路4の位置にある連絡通路手摺41の一部を解体して開口部を設け、その両脇に、前述の隙間塞ぎ部材25を設置する。
なお、連絡通路4は、図4(b)に示したように、所定間隔をおいて、壁つなぎ部材42により、連絡通路手摺41を箱桁橋B1の箱桁BKの側面に固定すると好ましい。連絡通路4の揺れを防止することができるからである。
このように、連絡通路4の組立作業を、移動足場手摺21が完備された状態で行うことができる。よって、親綱に安全帯を掛け止めて作業する必要が無くなって、安全性が向上する。また、揺れの少ない作業床20及び資材落下防止用の板材24が完備された状態で作業床が完備された状態で作業を行うので、部材や材料等が落下するおそれも極めて低減することができる。
(レール増設工程)
図9は、移動足場システム設置方法のレール増設工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。次に、本実施形態に係る移動足場システムの設置方法では、移動足場レール組立工程で設置したレール22を増設して延長するレール増設工程を行う。
本工程は、図9(a)〜(c)に示すように、移動足場組立工程と相違して移動足場2上で行う。しかし、作業としては、移動足場組立工程と同様に行う。
(レール付替工程)
図10は、移動足場システム設置方法のレール付替工程を示す工程説明図であり、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が断面図である。次に、本実施形態に係る移動足場システムの設置方法では、レール増設工程で増設する前のレール22を取り外し、レール増設工程で増設したレール22の先に付け替えて延長するレール付替工程を行う。
本工程も、図10(a)〜(c)に示すように、移動足場2上で行う。具体的には、移動足場2を移動して前進させ、図10(a)の矢印に示すように、後端のレール22を先端に付け替えることを繰り返し、連絡通路4の進行方向前端付近まで移動足場2を前進させる。
(連絡通路増設工程)
その後、図8に示したのと同様に、連絡通路4を組み立てて移動足場2の進行方向に増設する連絡通路増設工程を行う。このとき、連絡通路4は、図4に示すように、揺れを防ぐことができる所定間隔ごとに、図4(b)に示す壁つなぎ部材42により、連絡通路手摺41が箱桁橋B1の箱桁BKの側面に固定して行く。このため、連絡通路4が延伸して長くなっても、連絡通路4が揺れることを防止することができる。
その後、レール付替工程→連絡通路増設工程を繰り返し、移動足場2を前進させて行き、グラウト再注入工程を、場所を変えて実行する。
以上説明した本発明の実施形態に係る移動足場システム1及びその設置方法によれば、常に移動足場手摺21や作業床20が完備された状態で連絡通路4を含め、レール22の組立や増設が可能となる。また、親綱に安全帯を掛け止めて作業する必要が無くなって、安全性が向上する。その上、移動足場2には、資材落下防止用の板材24が固定されているので、部材や材料等が落下するおそれも極めて低減することができる。
それに加え、移動足場2には、揺れ防止部材26が設けられているので、移動足場2の移動の際又は移動足場上での作業の際に、揺れを防止することができる。このため、作業員は安心して作業できるとともに、削孔などの電動工具を用いて振動を伴う作業をする際にも、揺れを防止することができ、狙いが定め易く作業効率が向上する。
また、移動足場システム1及びその設置方法によれば、安全帯を隙間塞ぎ部材25に掛け止めて作業を行うなど、隙間塞ぎ部材25の先端に水平方向に力が作用した場合であっても、隙間塞ぎ部材が連絡通路手摺41やフラットバー40からずれるおそれを払拭することができる。このため、移動足場2上においてより安全に作業を行うことができる。
そして、連絡通路4が延伸して長くなっても、連絡通路4が揺れることを防止することができる。このため、作業員が安心して連絡通路4を通過して移動足場2に乗り込むことが可能となる。
その上、移動足場システム1及びその設置方法によれば、移動足場2の作業床20の上でレール22を増設又は付け替えるので、レール22の増設作業を高所作業車BCで行う必要がなくなり、橋梁の車両通行等を規制する必要がなくなる上、設置コストを低減することができる。
以上、本発明の実施形態に係る移動足場システム1及びその設置方法について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
特に、昇降足場3を設置して、地上から昇降階段を上って移動足場2に乗り込む場合を例示したが、橋梁が設置されている環境に応じて、昇降足場3を設けず、橋梁に沿って横方向(水平方向)に延びた連絡通路4からいきなり移動足場2に乗り込むようにしても構わない。
1:移動足場システム
2:移動足場
20:作業床
21:移動足場手摺
21a:手摺支柱
21b:手摺
22:レール
23:ギアトロリー
24:板材
25:隙間塞ぎ部材
25a:ローラ部材
25b:ばね材
26:揺れ防止部材
26a:棒材
26b:自在ローラ
26c:球体
3:昇降足場
4:連絡通路
40:フラットバー
41:連絡通路手摺
42:壁つなぎ部材
42a:棒材
42b:クランプ
B1:箱桁橋
S1:床版
BK:箱桁
BC:(橋梁用)高所作業車
PF:プラットフォーム

Claims (9)

  1. 橋梁の下面に固定支持されたレールに吊下げられて、当該レール上を横移動自在に構成された移動足場であって、
    作業床と、この作業床の周囲に取り付けられた落下防止用の移動足場手摺と、を備え、
    開口部に接する移動足場手摺の端部には、先端にローラ部材及びスライド部材のいずれかい一方又は両方を有し、ばね材により突没自在に構成された隙間塞ぎ部材が設けられていること
    を特徴とする移動足場。
  2. 前記作業床の長手方向の端部には、上方へ延びる揺れ防止部材が取り付けられており、
    この揺れ防止部材の先端には、球体を有する自在ローラが設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の移動足場。
  3. 橋梁の下面に固定支持されたレールに吊下げられて、当該レール上を横移動自在に構成された移動足場と、この移動足場に乗り込むための連絡通路と、を備える移動足場システムであって、
    前記移動足場は、請求項1又は2に記載の移動足場であること
    を特徴とする移動足場システム。
  4. 前記連絡通路は、橋梁の下面にフラットバーで吊り上げられ、前記連絡通路の連絡通路手摺は、前記フラットバーに固定され、
    前記ローラ部材は、溝付き車輪を有し、
    前記隙間塞ぎ部材は、前記溝付き車輪で前記連絡通路手摺又は前記フラットバーに掛け止められて上下移動又は水平移動が拘束された状態で前記連絡通路手摺に前記ばね材で付勢されて当接していること
    を特徴とする請求項3に記載の移動足場システム。
  5. 前記連絡通路は、棒材の先端にクランプが設けられた壁つなぎ部材で前記連絡通路手摺が固定されていること
    を特徴とする請求項4に記載の移動足場システム。
  6. 橋梁の下面に固定支持されたレールに吊下げられて、当該レール上を横移動自在に構成された移動足場と、この移動足場に乗り込むための連絡通路と、を備える移動足場システムを設置する移動足場システムの設置方法であって、
    前記移動足場に、作業床と、この作業床の周囲に取り付けられた落下防止用の手摺と、を設けるとともに、開口部に接する手摺の端部には、先端にローラ部材及びスライド部材のいずれかい一方又は両方を有し、ばね材により突没自在に構成された隙間塞ぎ部材を設け、
    前記連絡通路を延伸する際には、前記移動足場の前記作業床の上で、前記隙間塞ぎ部材で前記連絡通路と前記手摺との間を塞いだ状態で前記連絡通路を増設すること
    を特徴とする移動足場システムの設置方法。
  7. 前記移動足場の前記作業床の上で前記レールを増設するか、又は付け替えること
    を特徴とする請求項6に記載の移動足場システムの設置方法。
  8. 前記作業床の長手方向の端部に、先端に球体を有する自在ローラを有する揺れ防止部材を設け、
    前記移動足場内で前記連絡通路を増設して延伸した後、
    前記揺れ防止部材を橋梁の下面に当接してガイドして揺れを防止しつつ前記移動足場を移動すること
    を特徴とする請求項6又は7に記載の移動足場システムの設置方法。
  9. 前記連絡通路を延伸するに従って、所定間隔ごとに棒材の先端にクランプが設けられた壁つなぎ部材で前記連絡通路手摺を固定すること
    を特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の移動足場システムの設置方法。
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