JP2021125432A5 - - Google Patents
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Description
(12)X線管球におけるターゲットの冷却方法であって、電子線の放出方向から見て、前記ターゲットを冷却する冷却流体を、電子線が前記ターゲットに衝突して発熱する発熱中心における前記冷却流体の平均流速に比して、前記発熱中心の周辺部における前記冷却流体の平均流速の方が大きくなる膜状流路に流すことにより、前記ターゲットを冷却する、X線管球におけるターゲットの冷却方法。
フィラメント5は、ハウジング2を貫通する電極10により外部の変圧器に電気的に接続され、電子の供給を受けるとともに、ジュール熱により加熱される。すなわち、フィラメント5及び電極10は、電子線放出部を構成する。
ここで、固体熱拡散部材14は、ターゲット6で発生する熱を速やかに拡散及び冷却する目的でターゲット6の第2の面の側に取り付けられる部材又は構造を指している。図3に示したX線管球100の例では、固体熱拡散部材14とベース1とは別部材として作成され、固体熱拡散部材14がベース1に取り付けられることにより、ベース1の一部を構成する構造となっているが、両者を一体のものとして、ベース1に固体熱拡散部材14として機能する構造を作成するようにしてもよい。
固体熱拡散部材14の裏側の面は平坦ではなく、同図に示すように、発熱中心Oを中心として、固体熱拡散部材14の裏側に向かって凸となるように突出する凸形状部16を有している。本実施形態では、凸形状部16は、発熱中心Oを中心軸とする軸対称(回転対称)の形状であり、その先端が半球となる、球頭形状となっている。また、凸形状部16の周囲は、図中上に向かって凹となる半円環面であり、凸形状部16とは滑らかに接続されている。半円環面の外周は、図中下に向かって立ち上がる壁面となっており、固体熱拡散部材14の裏側の面に設けられ、中心に凸形状部16が立設された窪みを形成している。
図5には、流路が膜状流路Fとなっている区間を白抜き矢印で示した。膜状流路Fでは、流路断面積が他の部分に比して小さくなるため、冷却流体の流速は増大し、効率よく固体熱拡散部材14からの熱交換を受ける。
本実施形態に係る冷却構造11では、固体熱拡散部材14の裏面は平坦であり、裏側から見て、平坦な底を持つ円筒上の窪みを有する形状となっている。かかる窪みの中に、流入口19及び流出口21と、流入口19及び流出口21と接続された円環状膜状流路20を形成する流路形成部材15が挿入され、ヘッダー3により冷却流体供給管12と流入口19が接続されるとともに、冷却流体排出管13と流出口21がそれぞれ接続される。
また、本実施形態に係る冷却構造11においても、第3の実施形態と同様に、固体熱拡散部材14の裏面は平坦であり、裏側から見て、平坦な底を持つ円筒上の窪みを有する形状となっている。かかる窪みの中に、流路形成部材15が挿入され、ヘッダー3により冷却流体供給管12と流入口19が接続されるとともに、冷却流体排出管13と流出口21がそれぞれ接続される構造も同様である。流路形成部材15は、流入口19及び流出口21と接続された楕円環状膜状流路24を形成する。
本実施形態に係る楕円環状膜状流路24は、図12の紙面に垂直な面内に広がる楕円環形状の流路であり、図12で示した断面図では本来現れないが、説明の便宜上、図12の奥行方向に見える楕円環状膜状流路24の入口と出口を示した。また、流出口21も本来図12の断面には表れないが、その位置を示している。楕円環状膜状流路24の出口と流出口21の位置は、図中破線で示した。
また、流路形成部材15の図中右側の流出口21と重なり合う位置には、分離壁22が設けられている。分離壁22の形状および意義については後述する。楕円環状膜状流路24は、固体熱拡散部材14の裏面と流路形成部材15の表面との間に形成され、その流れの厚さ方向の断面は、図12に現れているように扁平な矩形である。冷却構造11における膜状流路Fが形成されている区間は、楕円環状膜状流路24が形成されている区間と一致し、その区間は白抜き矢印にて示されている。
図13は、図12のXIII-XIII線による平面断面図である。楕円環状膜状流路24は、平面視において長軸Hを有する楕円環形状であり、その一方の側に冷却流体供給管12と接続される流入口19が設けられ、その他方の側に冷却流体排出管13と接続される流出口21が設けられる。また、流出口21には、分離壁22が設けられ、流入口19から二手に分かれた流路を、流出口21の位置において隔てている。
図13に示されるように、流入口19から楕円環状膜状流路24へと流入した冷却流体は、矢線gに示されるように図中上下の二手に分かれて楕円環状膜状流路24内をその周方向に流れる。そして、流入口19と反対の側において、流出口21から流出する。この際に、上下に二手に分かれた互いに異なる流れは、分離壁22により分離され、互いに衝突することなく流出口21へと流れ出すようにされている。
本実施形態に係る冷却構造11における最大流速vmは、楕円環状膜状流路24の断面中央付近で得られ、周方向に沿っておおむね一定となる。
また、本実施形態において、図13に示すように、楕円環状膜状流路24は円形ではなく、軸Hを長軸とする楕円環形状とされている。この理由は次のとおりである。すなわち、ターゲット6において電子線7が衝突し発熱を生じる発熱領域の形状は、一般に、発熱中心Oに対し、等方的ではなく特定の方向に偏りを持つ。具体的には、一定長さの直線状の細長い領域となる。図13には、この発熱領域23の形状を示した。なお、発熱領域23の形状が直線状となるのは、図3に示すように、電子線7を放出する陰極となるフィラメント5が細長い直線状の形状をしているためであり、電子線7の断面形状はこのフィラメント5の形状に左右されるからである。
この整流フィン25は、望ましい流れの向きに沿った方向に延びる板状部材として流路形成部材15に形成される。本変形例では、整流フィン25は、前室17内に設けられたが、整流フィン25の配置位置はこれに限定されず、楕円環状膜状流路24内やその流入口19及び流出口21、その前後の前室17及び後室18を含む、冷却流体の流路のいかなる場所に設けてもよい。整流フィン25は、冷却流体の流れの向きや断面が急激に変化するなど、流れの乱れが生じやすい場所に適宜設けるとよく、必要でなければ必ずしも設けなくともよい。
図16は、本発明の第4の実施形態の変形例に係る流路形成部材15を、図15とは反対に、上面側から見た斜視図である。同図に示すように、流路形成部材15の上面中心部には柱状の凸部となる柱頭部26が形成され、その周囲に断面矩形の楕円環状の窪みである楕円環状凹部30が設けられている。流入口19、流出口21の位置及び形状、分離壁22の形状も同図によく表れている。
X線回折装置201のX線発生装置205には、上述した各実施形態に係るX線管球100が装着され、電極10(図3参照)に電流を供給することで、X線を発生させる。また、X線管球100には、別途設置した流体ポンプより冷却流体が供給され循環することにより冷却がなされる。
1 ベース、2 ハウジング、3 ヘッダー、5 フィラメント、6 ターゲット、7 電子線、8 X線、9 窓、10 電極、11 冷却構造、12 冷却流体供給管、13 冷却流体排出管、14 固体熱拡散部材、15 流路形成部材、16 凸形状部、17 前室、18 後室、19 流入口、20 円環状膜状流路、21 流出口、22 分離壁、23 発熱領域、24 楕円環状膜状流路、25 整流フィン、26 柱頭部、27 円環状凹部、28 円環状壁、29 導入管部、30 楕円環状凹部、100 X線管球、200 X線分析装置、201 X線回折装置、202 結晶相同定装置、203 表示装置、204 ゴニオメータ、205 X線発生装置、206 コリメータ、207 X線検出器、208 制御ユニット、209 入出力装置、210 試料、900 冷却構造、901 ターゲット、902 支持台、903 電子線、904 ノズル、905 噴流。
Claims (12)
- 電子線を放出する電子線放出部と、
前記電子線が衝突する第1の面を有するターゲットと、
前記ターゲットの前記第1の面と反対の面である第2の面の側に固定された固体熱拡散部材と、
前記固体熱拡散部材の前記ターゲットと反対の側に配置され、冷却流体が膜状流れを形成する膜状流路を形成する流路形成部材と、を有し、
前記電子線の放出方向から見て、前記電子線が前記ターゲットに衝突して発熱する発熱中心を含む領域において、前記固体熱拡散部材の前記ターゲットと反対の側に向かって突出する凸形状部が形成され、
前記膜状流路は、前記凸形状部の表面の少なくとも一部に沿った形状である、
X線管球。 - 前記膜状流路は、前記電子線の放出方向から見て、前記発熱中心から所定の距離における前記冷却流体の平均流速が、前記発熱中心における前記冷却流体の平均流速より大きくなる形状である、請求項1に記載のX線管球。
- 前記膜状流路は、前記発熱中心から所定の距離の位置において流路断面積が最小となる形状である請求項1又は2記載のX線管球。
- 前記凸形状部は、球頭形状又は尖頭形状である請求項1~3のいずれか1項に記載のX線管球。
- 前記冷却流体を前記膜状流路に導入する導入管部が、前記導入管部の中心軸と前記凸形状部の中心軸とが同軸となるように設けられる請求項1~4のいずれか1項記載のX線管球。
- 前記膜状流路は、前記冷却流体の流入口及び流出口を有し、前記凸形状部を囲繞する円環形状である請求項1~3及び5のいずれか1項に記載のX線管球。
- 前記流入口及び前記流出口は、前記凸形状部を挟み、前記膜状流路の互いに反対の側に配置される請求項6記載のX線管球。
- 前記膜状流路は、前記流出口の位置において、流れの異なる前記冷却流体を分離する分離壁を有する請求項6又は7記載のX線管球。
- 前記膜状流路は、前記電子線の放出方向から見て、前記電子線が前記ターゲットに衝突して発熱する発熱領域の長手方向を長軸とする長円又は楕円形状である、
請求項1~8のいずれか1項に記載のX線管球。 - 前記流路形成部材は、前記冷却流体の流れ方向に沿った整流フィンを有する、
請求項1~9のいずれか1項に記載のX線管球。 - 請求項1~10のいずれか1項に記載のX線管球を備えたX線分析装置。
- X線管球におけるターゲットの冷却方法であって、電子線の放出方向から見て、前記ターゲットを冷却する冷却流体を、電子線が前記ターゲットに衝突して発熱する発熱中心における前記冷却流体の平均流速に比して、前記発熱中心の周辺部における前記冷却流体の平均流速の方が大きくなる膜状流路に流すことにより、前記ターゲットを冷却する、X線管球におけるターゲットの冷却方法。
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