JP2021124172A - 締結部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】雌ねじ部材において、ねじ穴に必要とされる深さを確保しつつ、ケースの表面に埋め込まれる部分を小さくする技術を提供する。【解決手段】締結部材は、ケースの表面に埋め込まれる雌ねじ部材と、雌ねじ部材に捩じ込まれてケースに回路基板を固定する雄ねじ部材とを備える。雌ねじ部材は、ねじ穴が設けられた軸本体と、軸本体の外周面に設けられ、ケースの表面に当接するフランジとを有している。フランジは、軸本体の長手方向における中間位置に設けられている。フランジの一方側では、軸本体の一部が突出しているとともに、その先端にねじ穴が開口している。フランジの他方側では、軸本体の他の一部が突出しており、当該他の一部がケースの表面に埋め込まれるように構成されている。【選択図】図1
Description
本明細書が開示する技術は、ケースに回路基板を締結する締結部材に関する。
特許文献1に、ケースに回路基板を締結する締結部材が開示されている。この締結部材は、ケースの表面に埋め込まれる雌ねじ部材と、雌ねじ部材に捩じ込まれてケースに回路基板を固定する雄ねじ部材とを備える。雌ねじ部材は、ねじ穴が設けられた軸本体を有している。軸本体の上端部には、前記ケースの表面に当接するフランジが設けられている。
上記した締結部材では、雌ねじ部材の大部分が、ケースの表面に埋め込まれる。そのため、雌ねじ部材が設けられた位置では、ケースの表面が内側へ大きく突出してしまい、その分だけケース内の収容スペースが制限される。これにより、例えばケース内に収容する部品の数や、その形状等が限定されることも多い。本明細書では、このような問題を少なくとも部分的に解消し得る技術を提供する。
本明細書は、ケースに回路基板を締結する締結部材を開示する。締結部材は、ケースの表面に埋め込まれる雌ねじ部材と、雌ねじ部材に捩じ込まれてケースに回路基板を固定する雄ねじ部材とを備える。雌ねじ部材は、ねじ穴が設けられた軸本体と、軸本体の外周面に設けられ、ケースの表面に当接するフランジとを有している。フランジは、軸本体の長手方向における中間位置に設けられている。フランジの一方側では、軸本体の一部が突出しているとともに、その先端にねじ穴が開口している。フランジの他方側では、軸本体の他の一部が突出しており、当該他の一部がケースの表面に埋め込まれるように構成されている。なお、ここでいうケースの表面とは、ケースの外表面を必ずしも意図するものではなく、例えば、ケースの内側に設けられた桟、枠、ブラケット等の表面も含まれる。
上記した締結部材では、雌ねじ部材のフランジが、同部材の軸本体の長手方向における中間位置に設けられている。即ち、ねじ穴を有する軸本体が、フランジから両側へ延びるように構成されており、その一部のみがケースの表面へ埋め込まれるように構成されている。このような構成によると、ねじ穴に必要とされる深さ(即ち、雄ねじ部材との嵌め合い長さ)を確保しつつ、ケースの表面に埋め込まれる部分を小さくすることができる。
図1、図2を参照して、実施例の締結部材10について説明をする。締結部材10は、例えば電力制御装置を搭載するためのケース16に採用することができ、ケース16に回路基板18を締結するための部材である。図1に示すように、締結部材10は、雌ねじ部材12と、雄ねじ部材14とを備える。雄ねじ部材14は、雌ねじ部材12に捩じ込まれることによって、ケース16と回路基板18とを固定する。通常、回路基板18は、複数の締結部材10を用いてケース16に固定される。
ケース16には、その表面16aに雌ねじ部材12が埋め込まれる挿入穴16bが設けられている。ケース16は、例えば鉄といった金属材料で構成されている。また、ここでいう電力制御装置は、例えば電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車等の電動車に搭載され、電源とモータジェネレータとの間で電力制御を行うものを示す。このケース16内には、回路基板18の他に電力制御装置を構成するインバータやコンバータ等といった種々の電気部品が収容される。なお、ここでいうケース16の表面16aとは、ケース16の外表面を必ずしも意図するものではなく、例えば、ケース16の内側に設けられた桟、枠、ブラケット等の表面も含まれる。
回路基板18は、概して板形状を有しており、例えばセラミック材料といった絶縁材料を用いて構成されている。回路基板18には、取付穴18aが設けられている。締結部材10は、取付穴18aを介して、回路基板18をケース16に固定する。なお、回路基板18は、CPUやメモリを内蔵するコントローラ等の部品を有しており、例えばインバータ等の駆動を制御することができる。
締結部材10の雌ねじ部材12は、軸本体12aと、フランジ12bとを有する。軸本体12aは、上端と、上端の反対側に位置する下端に亘って延びている。フランジ12bは、軸本体12aから径方向に延びている。フランジ12bは、軸本体12aの外周面12sに設けられており、ケース16の表面16aに当接する。また、フランジ12bは、軸本体12aの長手方向(即ち、軸方向)における中間位置に設けられている。
軸本体12aは、フランジ12bから軸本体12aの上端に向けて突出する第1部分Aと、フランジ12bから軸本体12aの下端に向けて突出する第2部分Bとを有する。軸本体12aの第1部分Aは、フランジ12bから回路基板18の取付穴18aを通過して突出している。軸本体12aの上端には、ねじ穴12cが設けられている。ねじ穴12cの内面には、雌ねじが設けられており、雄ねじ部材14は、雌ねじ部材12のねじ穴12cに捩じ込まれる。
ねじ穴12cは、その軸本体12aの上端において、開口している。また、ねじ穴12cは、軸本体12aの第1部分Aの上端から第2部分Bまで、フランジ12bの位置を越えて延びている。但し、ねじ穴12cの形状は特に限定されず、ねじ穴12cは、軸本体12aの第1部分Aの上端から第2部分Bの下端に亘って延びていてもよい。なお、雌ねじ部材12のねじ穴12cの深さは、ケース16に回路基板18を締結するために必要とされる、雄ねじ部材14との嵌め合い長さに応じて、適宜設計することができる。
軸本体12aの第2部分Bは、ケース16の表面16aに埋め込まれるように構成されており、ケース16の挿入穴16bに取り付けられる。特に限定されないが、軸本体12aの第2部分Bにおける外径は、軸本体12aの第1部分Aにおける外径よりも大きい。このような構成によると、雄ねじ部材14を締め付けたときのトルクに抗して、雌ねじ部材12がケース16によって強く保持される。また、言い換えると、軸本体12aの第1部分Aにおける外径は、軸本体12aの第2部分Bにおける外径よりも小さい。これにより、回路基板18の取付穴18aを比較的に小さい径で設けることができ、回路基板18の有効面積が大きくなるように設計することができる。
締結部材10の雄ねじ部材14は、軸部14aと、頭部14bと、フランジ14cとを有する。軸部14aは、上端と、上端の反対側に位置する下端に亘って延びている。軸部14aには、雄ねじが設けられており、雌ねじ部材12の雌ねじと螺合する。軸部14aの上端側には、頭部14bが設けられている。頭部14bにおける軸部14aの上端と接する位置には、フランジ14cが設けられている。雄ねじ部材14が雌ねじ部材12に捩じ込まれると、頭部14bのフランジ14cが下方に向かって押圧し、ケース16に回路基板18を固定する。
上記したように、雄ねじ部材14は、雌ねじ部材12に捩じ込まれて、ケース16に回路基板18が固定されるように構成されていればよく、雄ねじ部材14の具体的な構成は特に限定されない。フランジ14cは、頭部14bと一体又は別体の部材であってもよいし、軸部14aと一体又は別体の部材であってもよい。雄ねじ部材14には、例えば汎用のボルトを採用することができる。
特に限定されないが、雄ねじ部材14と雌ねじ部材12との間には、ゴムワッシャ20が設けられている。このゴムワッシャ20は、回路基板18と雌ねじ部材12のフランジ12bとの間に位置している。ゴムワッシャ20は、概してトーラス形状(いわゆるドーナツ形状)の部材であり、例えばゴム材料といった粘弾性を有する材料で形成されている。
上記した締結部材10では、雌ねじ部材12のフランジ12bが、同部材の軸本体12aの長手方向における中間位置に設けられている。即ち、ねじ穴12cを有する軸本体12aが、フランジ12bから両側へ延びるように構成されており、その一部のみがケース16の表面16aへ埋め込まれるように構成されている。このような構成によると、ねじ穴12cに必要とされる深さ(即ち、雄ねじ部材14との嵌め合い長さ)を確保しつつ、ケース16の表面16aに埋め込まれる部分を小さくすることができる。
ゴムワッシャ20を配置する位置は、図1で示す位置、即ち、雌ねじ部材12のフランジ12bと回路基板18との間に限定されない。例えば、図2に示すように、ゴムワッシャ20は、雄ねじ部材14のフランジ14cと回路基板18との間に設けられていてもよい。この場合、当該フランジ14cとゴムワッシャ20との間には、必要に応じて樹脂又は金属製の平ワッシャをさらに付加してもよい。あるいは、図1に示す位置と、図2に示す位置のそれぞれに、一又は複数のゴムワッシャ20が設けられてもよい。
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書、又は、図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書又は図面に例示した技術は、複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:締結部材
12:雌ねじ部材
12a:軸本体
12b:フランジ
12c:ねじ穴
12s:外周面
14:雄ねじ部材
16:ケース
16a:表面
18:回路基板
A:軸本体12aの第1部分
B:軸本体12aの第2部分
12:雌ねじ部材
12a:軸本体
12b:フランジ
12c:ねじ穴
12s:外周面
14:雄ねじ部材
16:ケース
16a:表面
18:回路基板
A:軸本体12aの第1部分
B:軸本体12aの第2部分
Claims (1)
- ケースに回路基板を締結する締結部材であって、
前記ケースの表面に埋め込まれる雌ねじ部材と、
前記雌ねじ部材に捩じ込まれて前記ケースに前記回路基板を固定する雄ねじ部材と、を備え、
前記雌ねじ部材は、ねじ穴が設けられた軸本体と、前記軸本体の外周面に設けられ、前記ケースの表面に当接するフランジとを有し、
前記フランジは、前記軸本体の長手方向における中間位置に設けられており、
前記フランジの一方側では、前記軸本体の一部が突出しているとともに、その先端に前記ねじ穴が開口しており、
前記フランジの他方側では、前記軸本体の他の一部が突出しており、当該他の一部が前記ケースの表面に埋め込まれるように構成されている、
締結部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020018291A JP2021124172A (ja) | 2020-02-05 | 2020-02-05 | 締結部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020018291A JP2021124172A (ja) | 2020-02-05 | 2020-02-05 | 締結部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021124172A true JP2021124172A (ja) | 2021-08-30 |
Family
ID=77459304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020018291A Pending JP2021124172A (ja) | 2020-02-05 | 2020-02-05 | 締結部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021124172A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023008564A1 (ja) | 2021-07-29 | 2023-02-02 | 学校法人東京医科大学 | 高増殖性細胞の製造方法、高増殖性細胞およびその用途 |
-
2020
- 2020-02-05 JP JP2020018291A patent/JP2021124172A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023008564A1 (ja) | 2021-07-29 | 2023-02-02 | 学校法人東京医科大学 | 高増殖性細胞の製造方法、高増殖性細胞およびその用途 |
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