JP2021123838A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

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Akira Hashimoto
亮 橋本
晋 梅澤
Shin Umezawa
晋 梅澤
奈奈 石森
Nana ISHIMORI
奈奈 石森
奎太 澤田
Keita Sawada
奎太 澤田
典子 高橋
Noriko Takahashi
典子 高橋
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Abstract

【課題】柔軟基剤特有の油っぽいニオイを効果的に防ぐことができる無香性(微香性)の香料組成物を含有する、安定性の優れた柔軟剤組成物を提供する。【解決手段】(A)カチオン界面活性剤である柔軟基剤、(B)香料組成物であって、該香料組成物の総質量に対して、ClogPが4〜6の香料成分を60質量%以上含み、かつHabanolide、Longifolene、Cedrene及びα-pineneから選択される少なくとも1種の香料成分を10質量%以上含む香料組成物、及び(C)少なくとも1種の下記式(1)で表される非イオン性化合物R1−O−(R2−O)m−H (1)〔式中、R1は、炭素数8〜28のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、又は炭素数7〜20のアルキルアリール基であり、R2は、炭素数2〜8のアルキレン基であり、mは、1〜100の数である。〕を含む液体柔軟剤組成物であって、(B)成分を0.1質量%以上1.0質量%未満含む、液体柔軟剤組成物。

Description

本発明は、液体柔軟剤組成物に関する。詳細には、本発明は、安定性の優れた柔軟剤組成物に関する。
近年、衣類用の柔軟仕上げ剤は衣類を柔らかくすることに加え、衣類の着用中や着用後まで香りが持続することが望まれている。一方で、“強すぎる香りを好まない”という新たな生活者ニーズが顕在化し、無香性や微香性ニーズが高まりつつある。
しかしながら、柔軟成分のカチオン界面活性剤由来の油っぽいニオイやS(硫黄)臭をマスキングするために香料を一定量配合する必要があり、無香性(微香性)と基剤臭抑制を両立できる香料技術は未だ確立されていない。なお、基剤臭を抑える技術として特許文献1が知られているが、柔軟剤組成物の相分離が発生するなど実使用上望ましくない。
特開平7−18572号公報
従って、本発明の課題は、柔軟基剤特有の油っぽいニオイを効果的に防ぐことができる無香性(微香性)の香料組成物を含有する、安定性の優れた柔軟剤組成物を提供することである。
本発明は、下記〔1〕〜〔3〕に関するものである。
〔1〕(A)カチオン界面活性剤である柔軟基剤、
(B)香料組成物であって、該香料組成物の総質量に対して、ClogPが4〜6の香料成分を60質量%以上含み、かつHabanolide、Longifolene、Cedrene及びα-pineneから選択される少なくとも1種の香料成分を10質量%以上含む香料組成物、及び
(C)少なくとも1種の下記式(1)で表される非イオン性化合物
1−O−(R2−O)m−H (1)
〔式中、R1は、炭素数8〜28のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、又は炭素数7〜20のアルキルアリール基であり、R2は、炭素数2〜8のアルキレン基であり、mは、1〜100の数である。〕
を含む液体柔軟剤組成物であって、(B)成分を0.1質量%以上1.0質量%未満含む、液体柔軟剤組成物。
〔2〕(B)成分に対する(A)成分の質量比A/Bが3〜300である、前記〔1〕記載の液体柔軟剤組成物。
〔3〕(D)2−フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、及びトリエチレングリコールモノフェニルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を更に含む、前記〔1〕又は〔2〕に記載の液体柔軟剤組成物。
本発明の一態様によれば、柔軟基剤特有の油っぽいニオイを効果的に防ぐことができる無香性(微香性)の香料組成物を含有しながらも、安定性の優れた柔軟剤組成物を提供することができる。
本発明の一態様によれば、無香性(微香性)の柔軟剤組成物であって、香料(着香剤組成物)と混合した時の香り立ちが良好な柔軟剤組成物を提供することができる。
[(A)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物において、(A)成分は、繊維製品へ柔軟性(風合い)を付与する効果(すなわち、柔軟剤本来の機能)を液体柔軟剤組成物へ付与するために配合される。
(A)成分は、具体的には、エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜26の炭化水素基(以下、本明細書において「長鎖炭化水素基」ということがある)を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である。
長鎖炭化水素基の炭素数は、10〜26であり、17〜26が好ましく、19〜24がより好ましい。炭素数が10以上であると柔軟性が良好で、26以下であるとハンドリング性が良好である。
長鎖炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。長鎖炭化水素基が不飽和である場合、二重結合の位置はいずれの箇所にあっても構わないが、二重結合が1個の場合には、その二重結合の位置は長鎖炭化水素基の中央であるか、中央周辺に存在していることが好ましい。
長鎖炭化水素基は、鎖状の炭化水素基であっても構造中に環を含む炭化水素基であってもよく、好ましくは鎖状の炭化水素基である。鎖状の炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよい。鎖状の炭化水素基としては、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
長鎖炭化水素基は、エステル基(−COO−)又はアミド基(−NHCO−)で分断されていてもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、その炭素鎖中に、エステル基及びアミド基からなる群から選択される少なくとも1種の分断基を有し、該分断基によって炭素鎖が分断されたものであってもよい。該分断基を有すると、生分解性が向上する等の点から好ましい。
該分断基を有する場合、1つの長鎖炭化水素基が有する分断基の数は1つであっても2つ以上であってもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、分断基によって1ヶ所が分断されていてもよく、2ヶ所以上が分断されていてもよい。分断基を2つ以上有する場合、各分断基は、同じであっても異なっていてもよい。
なお、炭素鎖中に分断基を有する場合、分断基が有する炭素原子は、長鎖炭化水素基の炭素数にカウントするものとする。
長鎖炭化水素基は、通常、工業的に使用される牛脂由来の未水添脂肪酸、不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子などの植物由来の未水添脂肪酸もしくは脂肪酸エステル、あるいは不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸又は脂肪酸エステル等を使用することにより導入される。
本発明の液体柔軟剤組成物に含まれる(A)成分としてのアミン化合物としては、2級アミン化合物又は3級アミン化合物が好ましく、3級アミン化合物がより好ましい。
本発明の液体柔軟剤組成物に含まれる(A)成分としてのアミン化合物として、より具体的には、下記一般式(A1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021123838
[式中、R1〜R3は、それぞれ独立に、炭素数10〜26の炭化水素基、−CH2CH(Y)OCOR4(Yは水素原子又はCH3であり、R4は炭素数7〜21の炭化水素基である。)、−(CH2nNHCOR5(nは2又は3であり、R5は炭素数7〜21の炭化水素基である。)、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2CH(Y)OH(Yは水素原子又はCH3である。)、又は−(CH2nNH2であり、R1〜R3のうちの少なくとも1つは、炭素数10〜26の炭化水素基、−CH2CH(Y)OCOR4、又は−(CH2nNHCOR5である。]
式(A1)中、R1〜R3における炭素数10〜26の炭化水素基の炭素数は、17〜26が好ましく、19〜24がより好ましい。該炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。該炭化水素基としては、アルキル基又はアルケニル基が好ましい。
−CH2CH(Y)OCOR4中、Yは水素原子又はCH3であり、水素原子が特に好ましい。
4は炭素数7〜21の炭化水素基、好ましくは炭素数15〜19の炭化水素基である。式(A1)で表される化合物中にR4が複数存在するとき、該複数のR4は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
4の炭化水素基は、炭素数8〜22の脂肪酸(R4COOH)からカルボキシ基を除いた残基(脂肪酸残基)であり、R4のもととなる脂肪酸(R4COOH)は、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また、直鎖脂肪酸でも分岐脂肪酸でもよい。なかでも、飽和又は不飽和の直鎖脂肪酸が好ましい。柔軟処理した衣類に良好な吸水性を付与するために、R4のもととなる脂肪酸の飽和/不飽和比率(質量比)は、90/10〜0/100が好ましく、80/20〜0/100がより好ましい。
4が不飽和脂肪酸残基である場合、シス体とトランス体が存在するが、シス体/トランス体の質量比率は、40/60〜100/0が好ましく、70/30〜90/10が特に好ましい。
4のもととなる脂肪酸として具体的には、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、部分水添パーム油脂肪酸(ヨウ素価10〜60)、部分水添牛脂脂肪酸(ヨウ素価10〜60)などが挙げられる。中でも、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、エライジン酸、およびリノール酸から選ばれる2種以上を所定量ずつ組み合わせて、以下の条件(a)〜(c)を満たすように調整した脂肪酸組成物を用いることが好ましい。
(a)飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の比率(質量比)が90/10〜0/100、より好ましくは80/20〜0/100である。
(b)シス体/トランス体の比率(質量比)が40/60〜100/0、より好ましくは70/30〜90/10である。
(c)炭素数18の脂肪酸が60質量%以上、好ましくは80質量%以上であり、炭素
数20の脂肪酸が2質量%未満であり、炭素数21〜22の脂肪酸が1質量%未満である。
−(CH2nNHCOR5中、nは2又は3であり、3が特に好ましい。
5は炭素数7〜21の炭化水素基、好ましくは炭素数15〜19の炭化水素基である。式(A1)で表される化合物中にR5が複数存在するとき、該複数のR5は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
5としては、R4と同様のものが具体的に挙げられる。
1〜R3のうち、少なくとも1つは長鎖炭化水素基(炭素数10〜26の炭化水素基、−CH2CH(Y)OCOR4、又は−(CH2nNHCOR5)であり、2つが長鎖炭化水素基であることが好ましい。
1〜R3のうち、1つ又は2つが長鎖炭化水素基である場合、残りの2つ又は1つは、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2CH(Y)OH、又は−(CH2nNH2であり、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2CH(Y)OH、又は−(CH2nNH2であることが好ましい。これらのうち、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基又はエチル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。−CH2CH(Y)OHにおけるYは、−CH2CH(Y)OCOR4中のYと同様である。−(CH2nNH2におけるnは、−(CH2nNHCOR5中のnと同様である。
アミン化合物の塩は、アミン化合物を酸で中和することにより得られる。アミン化合物の中和に用いる酸としては、有機酸でも無機酸でもよく、例えば塩酸、硫酸、メチル硫酸等が挙げられる。アミン化合物の中和は、公知の方法により実施できる。
アミン化合物の4級化物は、該アミン化合物に4級化剤を反応させて得られる。アミン化合物の4級化に用いる4級化剤としては、例えば、塩化メチル等のハロゲン化アルキル、ジメチル硫酸等のジアルキル硫酸などが挙げられる。これらの4級化剤をアミン化合物と反応させると、アミン化合物の窒素原子に4級化剤のアルキル基が導入され、4級アンモニウムイオンとハロゲンイオン又はモノアルキル硫酸イオンとの塩が形成される。4級化剤により導入されるアルキル基は、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基又はエチル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。アミン化合物の4級化は、公知の方法により実施できる。
本発明の液体柔軟剤組成物に含まれる(A)成分の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは5〜50質量%、より好ましくは5〜30質量%、さらに好ましくは10〜20質量%である。(A)成分の配合量が5質量%以上であると、相分離を起こしにくくなる。(A)成分の配合量が50質量%以下であると、柔軟基剤由来の基剤臭が強くなることを避けられ得る。
[(B)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物に配合される香料組成物(B)は、該香料組成物の総質量に対して、ClogPが4〜6の香料成分を60質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、最も好ましくは90%以上含む。ClogPが4〜6の香料成分が多いほど相分離を抑制する効果や基剤臭マスキング効果が高い。
さらに、香料組成物(B)は、該香料組成物の総質量に対して、Habanolide、Longifolene、Cedrene及びα-pineneから選択される少なくとも1種の香料成分を10質量%以上含む。ここで、「Habanolide、Longifolene、Cedrene及びα-pineneから選択される少なくとも1種の香料成分を10質量%以上含む」とは、Habanolide、Longifolene、Cedrene及びα-pineneのうちの少なくとも1種の配合量が単独で10質量%以上であることを意味する。
加えて、香料組成物(B)は、該香料組成物の総質量に対して、MuskTを好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上含む。
本発明の液体柔軟剤組成物に配合され得るClogPが4〜6の香料成分としては、ムスク調として、Cyclopentadecanone (5.6), Ambrettolide (5.4), Galaxolide (5.3), Phantolid (4.5), Celestolide (5.4), Tonalid (5.1), Traseolide (5.0), Habanolide (5.0), Cyclopentadecanone (5.6), Exaltenone (5.4), delta-Muscenone (5.9), Musk amberol (5.9), Musk dec-8-enone (5.8), Musk propanoate (5.1), 3-methylcyclopentadecan-1-one (6.0), Musk nonane (4.9), Musk lactone (4.9), Musk T (4.7), Musk decenone (4.5), Ethylene dodecanoate (4.2)等が挙げられる。ウッディ・アンバー調として、Methyl cedryl ketone (5.7), Bacdanol (4.3), Longifolene (5.5), Cedrene (5.7), N-methyl ionone (4.4), alpha-Isomethyl ionone (4.3), beta-Methyl ionone (4.1), delta-Methyl ionone (4.5), beta-Isomethyl ionone (4.0), pseudo-Isomethyl ionone (4.2), alpha-Methyl ionone (4.5), Pseudomethyl ionone (4.0), (E)-beta-Methyl ionone (4.3), Sandal cyclopropane (4.3), Amber butanol (4.0), Patchouli ethanone (5.7), Cashmeran (4.5), Amber decane (5.3), 6-butan-2-ylquinoline (4.0), Ambroxan (5.4), Amber dioxane (5.3), Camphene (4.4), α-pinene (4.2), β-pinene (4.4)等が挙げられる。フローラル調として、Lilial (4.2), alpha-Hexyl cinnamaldehyde (4.9), Benzyl salicylate (4.3), beta-Damascenone (4.0), (E)-beta-Damascone (4.4), delta-Damascone (4.2), Geranyl acetate (4.0), Hydroxycitronellal (5.4)等が挙げられる(カッコ内の数値は、ClogP値を表す)。
ClogPが4〜6の香料成分として、好ましくは、Cyclopentadecanone (5.6), Ambrettolide (5.4), Galaxolide (5.3), Phantolid (4.5), Celestolide (5.4), Tonalid (5.1), Traseolide (5.0), Habanolide (5.0), Cyclopentadecanone (5.6), Exaltenone (5.4), delta-Muscenone (5.9), Musk amberol (5.9), Musk dec-8-enone (5.8), Musk propanoate (5.1), 3-methylcyclopentadecan-1-one (6.0), Musk nonane (4.9), Musk lactone (4.9), Musk T (4.7), Musk decenone (4.5), Ethylene dodecanoate (4.2), Methyl cedryl ketone (5.7), Bacdanol (4.3), Longifolene (5.5), Cedrene (5.7), N-methyl ionone (4.4), alpha-Isomethyl ionone (4.3), beta-Methyl ionone (4.1), delta-Methyl ionone (4.5), beta-Isomethyl ionone (4.0), pseudo-Isomethyl ionone (4.2), alpha-Methyl ionone (4.5), Pseudomethyl ionone (4.0), (E)-beta-Methyl ionone (4.3), Sandal cyclopropane (4.3), Amber butanol (4.0), Patchouli ethanone (5.7), Cashmeran (4.5), Amber decane (5.3), 6-butan-2-ylquinoline (4.0), Ambroxan (5.4), Amber dioxane (5.3), Camphene (4.4), α-pinene (4.2), β-pinene (4.4)が挙げられる。
ClogPが4〜6の香料成分として、より好ましくは、Cyclopentadecanone (5.6), Ambrettolide (5.4), Galaxolide (5.3), Phantolid (4.5), Celestolide (5.4), Tonalid (5.1), Traseolide (5.0), Habanolide (5.0), Cyclopentadecanone (5.6), Exaltenone (5.4), delta-Muscenone (5.9), Musk amberol (5.9), Musk dec-8-enone (5.8), Musk propanoate (5.1), 3-methylcyclopentadecan-1-one (6.0), Musk nonane (4.9), Musk lactone (4.9), Musk T (4.7), Musk decenone (4.5), Ethylene dodecanoate (4.2), Methyl cedryl ketone (5.7), Bacdanol (4.3), Longifolene (5.5), Cedrene (5.7), N-methyl ionone (4.4), alpha-Isomethyl ionone (4.3), beta-Methyl ionone (4.1), delta-Methyl ionone (4.5), beta-Isomethyl ionone (4.0), pseudo-Isomethyl ionone (4.2), alpha-Methyl ionone (4.5), Pseudomethyl ionone (4.0), (E)-beta-Methyl ionone (4.3), Sandal cyclopropane (4.3), Patchouli ethanone (5.7), 6-butan-2-ylquinoline (4.0), Camphene (4.4), α-pinene (4.2), β-pinene (4.4)が挙げられる。
ClogP値とは、化学物質について、1−オクタノール中及び水中の平衡濃度の比を表す1−オクタノール/水分配係数Pを、底10に対する対数logPの形態で表した値である。ClogP値は、f値法(疎水性フラグメント定数法)により、化合物の化学構造をその構成要素に分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定数・f値を積算して求めることができる(例えば、Clog 3 Reference Manual DaylightSoftware 4.34,Albert Leo,David Weininger, Version 1,March 1994 参照)。
一般に、香料はClogP値が大きいほど疎水的であることから、ClogP値が小さい香料成分を多く含む香料組成物は、ClogP値が大きい香料成分を多く含む香料組成物よりも親水的な香料組成物であるといえる。
本発明の液体柔軟剤組成物において、(B)成分中には、ClogPが4〜6の範囲外である香料成分や溶剤となる成分等も含まれ得る。このような成分としては、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物において一般的に用いられている香料組成物中に使用され得るものを用いることができる。
本発明の液体柔軟剤組成物において、(B)成分は無香性又は微香性であり得る。そのため、本発明の液体柔軟剤組成物は無香性又は微香性であり得る。
本発明の液体柔軟剤組成物に含まれる(B)成分の配合量は、該液体柔軟剤組成物の総質量に対して0.1質量%以上1.0質量%未満、好ましくは0.2〜0.8質量%、より好ましくは0.3〜0.6質量%となる量である。(B)成分の配合量が0.1質量%以上であると、相分離を抑制する効果や基剤臭マスキング効果が十分であり得る。(B)成分の配合量が1.0質量%未満であると、香料を混合した際の香り立ちの悪化を避けられ得る。
本発明の液体柔軟剤組成物における、(B)成分に対する(A)成分の質量比率A/Bは、3〜300となるようにするのが好ましく、より好ましくは8〜100、さらに好ましく10〜40である。質量比率A/Bが3以上であると、香料混合時の香り立ち悪化を避けるのに有益である。質量比率A/Bが300以下であると、基剤臭マスキング効果が十分であり得る。
[(C)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物に配合される(C)成分は、少なくとも1種の下記式(1)で表される非イオン性化合物である。
1−O−(R2−O)m−H (1)
〔式中、R1は、炭素数8〜28のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、又は炭素数7〜20のアルキルアリール基であり、R2は、炭素数2〜8のアルキレン基であり、mは、1〜100の数である。〕
1中に存在する炭素鎖(例えばアルキル基又はアルケニル基)は直鎖であっても分岐鎖であってもよく、R1における炭素鎖が直鎖である場合には、その炭素数は好ましくは6〜14、より好ましくは8〜12、最も好ましくは10〜12である。R1における炭素鎖が分岐鎖である場合には、その炭素数は好ましくは6〜18、より好ましくは9〜18、最も好ましくは13である。
2は、好ましくは、炭素数2〜4のアルキレン基、より好ましくは炭素数2〜3である。
mは、好ましくは、10〜90であり、より好ましくは20〜80、さらに好ましくは30〜80、特に好ましくは40〜70、最も好ましくは50〜70である。
(C)成分は、1種類を単独で用いてもよく、2種類を併用してもよい。
本発明の液体柔軟剤組成物に含まれる(C)成分の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.2〜5質量%、より好ましくは1〜3.5質量%、さらに好ましくは1.5〜3質量%、最も好ましくは1.8〜2.8質量%である。
[(D)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物は、(D)成分として、2−フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、及びトリエチレングリコールモノフェニルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を任意に含み得る。基剤臭由来のマスキング効果の観点から、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、2−フェノキシエタノール、ベンジルアルコールが好ましく、より好ましくは2−フェノキシエタノール、ベンジルアルコールである。
(D)成分は、1種類を単独で用いてもよく、2種類を併用してもよい。
本発明の液体柔軟剤組成物において、(D)成分の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.01〜1質量%、より好ましくは0.05〜0.5質量%、さらに好ましくは0.1〜0.3質量%である。
[他の任意成分]
本発明の液体柔軟剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記(A)〜(D)成分以外にも、液体柔軟剤組成物分野において公知の成分を適宜配合することができる。具体例としては、水、防腐剤、水溶性塩類、糖類、酸化防止剤、シリコーン化合物、染料及び/又は顔料、紫外線吸収剤、抗菌剤やスキンケア成分などが挙げられる。また、本発明の液体柔軟剤組成物は、下記においても説明するが、使用時に着香剤組成物と混合されてもよい。
以下、いくつかの任意成分について詳細に説明する。
(水)
本発明の液体柔軟剤組成物は、好ましくは水を含む水性組成物である。
水としては、水道水、精製水、純水、蒸留水、イオン交換水など、いずれも用いることができる。なかでもイオン交換水が好適である。
水の配合量は特に限定されず、所望の成分組成を達成するために適宜配合することができる。
(防腐剤)
防腐剤は、柔軟剤組成物に防腐性を与えるために用いられ得、下記実施例に記載のように(E)成分として本発明の液体柔軟剤組成物に含まれ得る。防腐剤としては、例えば、イソチアゾリン系化合物、イソチアゾリノン系化合物等が挙げられる。具体例としては、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンが挙げられ、それぞれ市販品として、「ケーソンCG」、「Nipacide BIT 20」がよく知られており、本発明の液体柔軟剤組成物においても使用することができる。
(水溶性塩類)
水溶性塩類は、下記実施例に記載のように(F)成分として本発明の液体柔軟剤組成物に含まれ得る。水溶性塩類としては、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムが好ましく、特に粘度バラツキ抑制の点から塩化カルシウムと塩化マグネシウムが好ましい。好ましくは、組成物中0.02〜0.8質量%、より好ましくは0.1〜0.6質量%、さらに好ましくは0.2〜0.5質量%添加することが良好である。なお、(G)成分である糖類が含まれる場合、(F)成分は、好ましくは0.002〜0.2質量%、より好ましくは0.005〜0.1質量%、さらに好ましくは0.01〜0.05質量%である。但し、脂肪酸塩類などの界面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入する無機塩は上記制限を受けるものではない。
(糖類)
糖類は、下記実施例に記載のように(G)成分として本発明の液体柔軟剤組成物に含まれ得る。糖類としては、例えば、平均分子量が1万から200万の範囲にあるグルカンが挙げられる。グルカンとは、D−グルコピラノースの縮重合体であり、デンプン、グリコーゲン、デキストリン、セルロース等を含む。C1位の立体配置によりα−グルカンとβ−グルカンに分けられ、また、グリコシド結合の位置により1→3、1→4、1→6結合が区別される。具体的には、高度分岐環状デキストリン(グリコ栄養食品株式会社製 商品名:クラスターデキストリン)、高分子デキストリン(三和澱粉工業株式会社 商品名:サンデック#30)、環状構造保有分岐グルカン(特開2012−120471)が用いられ得る。
本発明の液体柔軟剤組成物において、糖類の配合量は、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.05〜3質量%、さらに好ましくは0.2〜2質量%である。糖類の配合量が0.01質量%よりも多いと優れた分散安定化効果を発揮し得る。糖類の配合量を5質量%よりも多く配合しても、分散安定化効果は向上せず使用性が悪くなる場合がある。
また、糖類の平均分子量は、好ましくは1万〜200万、より好ましくは5万〜100万、さらに好ましくは10万〜50万である。
(酸化防止剤)
酸化防止剤は、下記実施例に記載のように(H)成分として本発明の液体柔軟剤組成物に含まれ得る。酸化防止剤としては、一般に酸化防止効果が知られている化合物であれば、特に限定されるものではないが、水溶性の酸化防止剤よりも油溶性の酸化防止剤が好ましく、一種単独で用いても、2種以上併用してもよい。酸化防止剤の具体的な例としては、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、p−メトキシフェノール、β−ナフトール、フェニル−α−ナフチルアミン、テトラメチルジアミノジフェニルメタン、γ−オリザノール、ビタミンE(α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール)、尿酸、ビタミンC(L−アスコルビン酸)、トレハロース、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)・1/3クエン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、クェルセチン、及び4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等が挙げられる。これらの中では、フェノール系酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種が好ましく、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、p−メトキシフェノール及びγ−オリザノールから選ばれる少なくとも1種が好ましい。より好ましくジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、p−メトキシフェノール、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)であり、さらに好ましくはジブチルヒドロキシトルエン(BHT)である。
本発明の液体柔軟剤組成物において、酸化防止剤の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.001〜5質量%、より好ましくは0.005〜2質量%、さらに好ましくは0.01〜1質量%である。
(シリコーン化合物)
シリコーン化合物は、香りの持続性(発香性)を向上させる目的で用いられ得る。シリコーン化合物は、その種類に特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。シリコーン化合物の分子構造は、直鎖状であってもよいし、分岐状であってもよいし、また、架橋していてもよい。また、シリコーン化合物は変性シリコーン化合物であってもよく、前記変性シリコーン化合物は、1種の有機官能基により変性されたものであってもよいし、2種以上の有機官能基により変性されたものであってもよい。
シリコーン化合物は、オイルの状態で使用することができ、また任意の乳化剤によって分散された乳化物の状態でも使用することができる。
シリコーン化合物の具体例としては、例えば、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、アミノ変性シリコーンなどが挙げられる。
(染料及び/又は顔料)
染料及び/又は顔料は、本発明の液体柔軟剤組成物の外観を向上する目的で配合することができる。好ましくは、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選ばれる、赤色、青色、黄色もしくは紫色系の水溶性染料の1種以上である。
添加できる染料の具体例は、染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月20日発行,丸善株式会社)などに記載されている。
本発明の液体柔軟剤組成物の保存安定性や繊維に対する染着性の観点からは、分子内に水酸基、スルホン酸基、アミノ基、アミド基から選ばれる少なくとも1種類の官能基を有する酸性染料、直接染料、反応性染料が好ましく、その配合量は組成物全体に対し、好ましくは1〜50ppm、より好ましくは1〜30ppmである。
本発明の液体柔軟剤組成物に用いられる染料としては、特開平6−123081号公報、特開平6−123082号公報、特開平7−18573号公報、特開平8−27669号公報、特開平9−250085号公報、特開平10−77576号公報、特開平11−43865号公報、特開2001−181972号公報又は特開2001−348784号公報などに記載されている染料を用いることもできる。
(紫外線吸収剤)
紫外線吸収剤は、紫外線を防御する効果のある薬剤であり、紫外線を吸収し、赤外線や可視光線等に変換して放出する成分である。
紫外線吸収剤としては、例えば、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル等のアミノ安息香酸誘導体;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸ミリスチル等のサリチル酸誘導体;ジイソプロピルケイ皮酸メチル、p−メトキシケイ皮酸エチル、p−メトキシケイ皮酸イソプロピル、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、p−メトキシケイ皮酸ブチル等のケイ皮酸誘導体;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2、2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のアゾール系化合物;4−t−ブチル−4'−メトキシベンゾイルメタン等が挙げられる。
[液体柔軟剤組成物のpH]
本発明の液体柔軟剤組成物のpHは特に限定されないが、保存経日に伴う(A)成分の分子中に含まれるエステル基の加水分解を抑制する観点から、25℃におけるpHを1〜6の範囲に調整することが好ましく、2〜4の範囲に調整することがより好ましい。
pH調整には、塩酸、硫酸、リン酸、アルキル硫酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミン、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等の短鎖アミン化合物、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩や、アルカリ金属珪酸塩などのpH調整剤を用いることができる。
[液体柔軟剤組成物の粘度]
本発明の液体柔軟剤組成物の粘度は、その使用性を損なわない限り特に限定されないが、25℃における粘度が1000mPa・s未満であることが好ましい。保存経日による粘度上昇を考慮すると、製造直後の液体柔軟剤組成物の25℃における粘度が800mPa・s未満であるのがより好ましく、500mPa・s未満であるのがさらに好ましい。このような範囲にあると、洗濯機への投入の際のハンドリング性等の使用性が良好である。
なお、液体柔軟剤組成物の粘度は、B型粘度計(TOKIMEC社製)を用いて測定することができる。
[液体柔軟剤組成物の製造方法]
本発明の液体柔軟剤組成物は、公知の方法、例えば主剤としてカチオン界面活性剤を用いる従来の液体柔軟剤組成物の製造方法と同様の方法により製造できる。
例えば、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を含む油相と、水相とを、(A)成分の融点以上の温度条件下で混合して乳化物を調製し、その後、得られた乳化物に必要に応じて他の成分を添加、混合することにより製造することができる。
油相は、(A)成分の融点以上の温度で、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分と必要に応じて任意成分とを混合することにより調製できる。なお、(D)成分は、(B)成分と予め混合してから用いてもよい。
水相は、水と必要に応じて任意成分とを混合することにより調製できる。
[液体柔軟剤組成物の使用方法]
本発明の液体柔軟剤組成物の使用方法に特に制限はなく、一般の液体柔軟剤組成物と同様の方法で使用することができる。例えば、洗濯のすすぎの段階ですすぎ水へ本発明の液体柔軟剤組成物を溶解させて被洗物を柔軟処理する方法や、本発明の液体柔軟剤組成物をたらいのような容器中の水に溶解させ、更に被洗物を入れて浸漬処理する方法がある。
[液体柔軟剤組成物と着香剤組成物の使用方法]
本発明の液体柔軟剤組成物は、無香性(微香性)であるため、着香剤組成物と混合して使用することができる。着香剤組成物の使用量を変更することで容易に香りの強度を調整可能であり、また複数の香りの着香剤組成物を組合せることで、好みの香りを家庭で作り上げる楽しみが得られるものである。使用方法の一例としては、以下のような2工程の手順である。
工程1:洗濯機投入口で直接、あるいは計量キャップなどの別容器の中で事前に、柔軟剤組成物と着香剤組成物を混合し、一つの繊維処理剤組成物を形成する工程
工程2:洗濯のすすぎの段階(1回すすぎの洗剤を用いてもよく、その場合は1回目のすすぎの段階)ですすぎ水に工程1の繊維処理剤組成物を溶解させて繊維製品を柔軟処理する工程。あるいは、たらいのような容器中の水に溶解させ、更に繊維製品を入れて浸漬処理する工程。
前記のように繊維処理剤組成物を水に希釈して使用する場合、浴比(繊維製品に対する繊維処理剤組成物の質量比)は3〜100倍、特に5〜50倍であることが好ましい。具体的には、柔軟処理では、全使用水量に対し、(A)成分の濃度が好ましくは0.01ppm〜1000ppm、より好ましくは0.1ppm〜300ppm、更に好ましくは1〜100ppmとなるような量で使用することが好ましい。
液体柔軟剤組成物の添加量/着香剤組成物の添加量は、特に限定されないが、1〜500が好ましく、10〜100がより好ましく、20〜80が更に好ましい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。尚、実施例において成分配合量はすべて質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
[(A)成分]
下記のA−1及びA−2を使用した。
・A−1:カチオン界面活性剤(特開2003−12471の実施例4に記載の化合物)
・A−2:カチオン界面活性剤(Stepan製、商品名:Stepantex SE-88)
[(B)成分]
下記表1に示される組成で香料成分を含む香料組成物B−1〜B−4を使用した。B−1〜B−3は実施例であり、B−4は比較例である。
Figure 2021123838
[(C)成分]
下記のC−1を使用した。
・C−1:ノニオン界面活性剤(1級イソトリデシルアルコールのエチレンオキシド60モル付加物、BASF社製ルテンゾールTO3にエチレンオキサイドを付加させたもの)
任意成分として下記の(D)〜(H)成分を使用した。
[(D)成分]
・D−1:2−フェノキシエタノール(関東化学株式会社)
・D−2:ベンジルアルコール(富士フイルム和光純薬)
[(E)成分]
・E−1:イソチアゾロン液(ダウ・ケミカル日本株式会社 商品名:ケーソンCG-ICP)
・E−2:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(クラリアントジャパン株式会社 商品名:Nipacide BIT 20)
[(F)成分]
・F−1:塩化カルシウム(株式会社トクヤマ製 商品名:粒状塩化カルシウム)
[(G)成分]
・G−1:高度分岐環状デキストリン(グリコ栄養食品株式会社製 商品名:クラスターデキストリン)
[(H)成分]
・H−1:ジブチルヒドロキシトルエン(東京化成工業株式会社)
[液体柔軟剤組成物の調製方法]
内径100mm、高さ150mmのガラス容器と、攪拌機(アジターSJ型、島津製作所製)を用い、各成分の配合量を、下記表3に記載の通り調整して、次の手順により液体柔軟剤組成物を調製した。
まず、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、及び(H)成分を混合攪拌して、油相混合物を得た。一方、(E)成分をバランス用イオン交換水に溶解させて水相混合物を得た。ここで、バランス用イオン交換水の質量は、980gから油相混合物、(F)成分(F成分を溶解するのに必要なイオン交換水を含む)、(G)成分(G成分を溶解するのに必要なイオン交換水を含む)の合計量を差し引いた残部に相当する。
次に、(A)成分の融点以上に加温した油相混合物をガラス容器に収納して攪拌しながら、(A)成分の融点以上に加温した水相混合物を2度に分割して添加し、攪拌した。ここで、水相混合物の分割比率は30:70(質量比)とし、攪拌は回転速度1,000rpmで、1回目の水相混合物添加後に3分間、2回目の水相混合物添加後に2分間行った。しかる後、(F)成分および(G)成分を添加した。尚、(F)成分は添加前にイオン交換水に溶解し、15%wt水溶液として用い、(G)成分は添加前にイオン交換水に溶解し、30%wt水溶液として用いた。また必要に応じて、塩酸(試薬1mol/L、関東化学)、または水酸化ナトリウム(試薬1mol/L、関東化学)を適量添加してpH2.5に調整し、更に全体質量が1,000gになるようにイオン交換水を添加して、目的の液体柔軟剤組成物(実施例1〜17及び比較例1〜3)を得た。
[液体柔軟剤組成物の評価方法]
<香気評価>
上記のとおり調製した液体柔軟剤組成物を軽量PSガラスビン(PS−No.11、田沼硝子工業所製)に80mL入れて密栓し、その香気を以下に示す4段階評価基準に従い評価した。専門パネラー5名の平均点(小数点以下は四捨五入)として表した結果を、下記表3における「マスキング」の項で示した。
(評価基準)
3:基剤臭がない
2:わずかに基剤臭は感じるが許容できる
1:基剤臭を感じる
0:はっきりと基剤臭を感じる
(判定基準)
2点以上を合格とした。
<液体柔軟剤組成物と着香剤組成物との混合後における香り立ちの評価>
50mLビーカー中に、上記のとおり調製した液体柔軟剤組成物30mLを測り取った後、下表2記載の着香剤組成物0.4mLを測り取り、香り立ちの評価を行った。専門パネル5名により下記の基準に基づき官能評価を行った。結果を5名の平均値(小数点以下は四捨五入)で下記表3における「香り立ち」の項で示した。
Figure 2021123838
(評価基準)
4:着香剤の香りが非常によく香る
3:着香剤の香りがよく香る
2:着香剤の香りが香る
1:着香剤の香りがやや香る
0:着香剤の香りが香らない
(判定基準)
3点以上を合格とした。
<安定性(相分離安定性)評価>
上記のとおり調製した液体柔軟剤組成物を軽量PSガラスビン(PS−No.11、田沼硝子工業所製)に80mL入れて密栓し、柔軟剤の分離を以下に示す5段階評価法により評価した。評価サンプルは同様に密栓したサンプルを5℃条件下で2ヶ月保管し、専門パネル5名により下記の基準に基づき目視評価を行った。結果を5名の平均値(小数点以下は四捨五入)で下記表3における「相分離安定性」の項で示した。
(評価基準)
4:保存前のサンプルと比較して、同等
3:下層にわずかに半透明層が確認できる
2:下層にやや半透明層が確認できる
1:下層に明らかに半透明層が確認できる
0:下層に明らかに透明層が確認できる
(判定基準)
3点以上を合格とした。
Figure 2021123838

Claims (3)

  1. (A)カチオン界面活性剤である柔軟基剤、
    (B)香料組成物であって、該香料組成物の総質量に対して、ClogPが4〜6の香料成分を60質量%以上含み、かつHabanolide、Longifolene、Cedrene及びα-pineneから選択される少なくとも1種の香料成分を10質量%以上含む香料組成物、及び
    (C)少なくとも1種の下記式(1)で表される非イオン性化合物
    1−O−(R2−O)m−H (1)
    〔式中、R1は、炭素数8〜28のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、又は炭素数7〜20のアルキルアリール基であり、R2は、炭素数2〜8のアルキレン基であり、mは、1〜100の数である。〕
    を含む液体柔軟剤組成物であって、(B)成分を0.1質量%以上1.0質量%未満含む、液体柔軟剤組成物。
  2. (B)成分に対する(A)成分の質量比A/Bが3〜300である、請求項1記載の液体柔軟剤組成物。
  3. (D)2−フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、及びトリエチレングリコールモノフェニルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を更に含む、請求項1又は2に記載の液体柔軟剤組成物。
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