JP2021122055A - 基板分割装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板分割装置10において、切断時に生ずる粉塵が載置台12内の隅部(コーナー部)等に堆積してしまう問題を解消する。【解決手段】載置台12は上下に開口する。載置台12上には、その上面開口部を覆うパレット板33,34を介してプリント基板1が載置される。載置台12には、プリント基板1における各ブリッジ部2の切断時に生ずる粉塵を吸引する吸塵機構49が連通接続される。載置台12内には、吸塵機構49の吸塵ダクト51に連通する下窄まり漏斗状の吸塵筒体52が着脱可能に収容される。吸塵筒体52の上開口は載置台12の上面開口部12aに被さっている。【選択図】図6

Description

本願発明は、プリント基板に形成した複数のブリッジ部を切断して、プリント基板を分割する基板分割装置に関するものである。
従来、電子部品を高密度実装した1枚のプリント基板から複数の回路基板を切り離して分割する基板分割装置はよく知られている(例えば特許文献1等参照)。基板分割装置としては、プレス式やルータースピンドル式のものが主に使用されている。なかでも、ルータースピンドル式の基板分割装置は、複雑な形状の回路基板(製品部分)を組み合わせたものであったとしても分割が比較的簡単で、ルータービット(切断刃)の費用も安価であることから、現在広く普及している。
特開2005−67971号公報
前記従来技術の基板分割装置では、プリント基板が載置される載置台は上下に開口していて、載置台には、前記プリント基板における各ブリッジ部の切断時に生ずる粉塵を吸引する吸塵機構が連通接続されている。
しかし、前記従来技術では、切断時に生ずる粉塵が載置台内部の例えば隅部(コーナー部)等に堆積し易いという問題があった。
また、前記従来技術の基板分割装置は、特許文献1に示すように、先端にルータービットを有する1本のスピンドルによって、プリント基板における全てのブリッジ部を順番に切断するものであるため、プリント基板の分割加工に要する時間を短縮して加工効率を向上させるには、スピンドルの移動速度を速くするくらいしかなくて限界があり、大幅な時間短縮を図れないという点でも、改善の余地があった。
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を施した基板分割装置を提供することを技術的課題としている。
請求項1の発明は、プリント基板が載置される載置台と、前記載置台上の前記プリント基板に形成した複数のブリッジ部を切断するルータースピンドル式の切断機構と、前記切断機構を互いに直交するXYZ軸方向に移動可能に支持する移送機構とを基台上に備えている基板分割装置において、前記載置台は上下に開口しており、前記載置台上には、その上面開口部を覆うパレット板を介して前記プリント基板が載置される形態になっており、前記載置台には、前記プリント基板における各ブリッジ部の切断時に生ずる粉塵を吸引する吸塵機構が連通接続されており、前記載置台内には、前記吸塵機構の吸塵ダクトに連通する下窄まり漏斗状の吸塵筒体が着脱可能に収容されており、前記吸塵筒体の上開口は前記載置台の前記上面開口部に被さっているというものである。
請求項2の発明は、プリント基板が載置される載置台と、前記載置台上の前記プリント基板に形成した複数のブリッジ部を切断するルータースピンドル式の切断機構と、前記切断機構を互いに直交するXYZ軸方向に移動可能に支持する移送機構とを基台上に備えている基板分割装置において、前記載置台は上下に開口しており、前記載置台上には、その上面開口部を覆うパレット板を介して前記プリント基板が載置される形態になっており、前記載置台上の前記パレット板は、上下に2枚重ね合わされているというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載した基板分割装置において、上パレット板の面積は下パレット板のそれよりも大きく設定されており、前記パレット板を上下に重ね合わせた状態では、前記上パレット板の一側部が前記下パレット板よりも長く突出しているというものである。
本願発明において、前記移送機構は、前記切断機構をZ軸方向に移送するZ軸移送部と、当該Z軸移送部をX軸方向に移送するX軸移送部と、当該X軸移送部をY軸方向に移送するY軸移送部とを有しており、前記切断機構付きの前記Z軸移送部は複数個あり、前記各Z軸移送部は、前記X軸移送部に対して、隣り合うZ軸移送部とのX軸方向の配置間隔を広狭調節可能なように取り付けられているものであってもよい。
本願発明において、隣り合う前記Z軸移送部同士のX軸方向の配置間隔は、前記X軸移送部のうち隣り合う前記Z軸移送部同士の間に着脱可能に固定されるスペーサによって設定されており、前記複数個のZ軸移送部は、前記X軸移送部によって一体的に移送される構成になっているものであってもよい。
本願発明において、前記複数個の切断機構はそれぞれ、対応する前記Z軸移送部によって互いに独立してZ軸方向に移動可能に構成されているものであってもよい。
本願発明において、前記載置台上における前記パレット板の有無を検出する検出部材が前記載置台に設けられており、前記検出部材が前記パレット板の存在を検出していなければ前記切断機構及び前記移送機構の作動を禁止するように構成されているものであってもよい。
本願発明において、前記パレット板の表面には、これに載置した前記プリント基板の一側縁部に相対向する取り外し溝が形成されているものであってもよい。
本願発明によると、載置台内には、吸塵機構の吸塵ダクトに連通する下窄まり漏斗状の吸塵筒体が着脱可能に収容されており、吸塵筒体の上開口は載置台の上面開口部に被さっているから、プリント基板における各ブリッジ部の切断時には、吸塵機構を作動させてパレット板及びプリント基板を載置台上に安定的に位置保持できることに加えて、載置台の下面コーナー部に粉塵を堆積させることなく粉塵を簡単に集約でき、吸塵性能を向上できる。さらに、吸塵筒体が着脱可能であるから、吸塵筒体に残った粉塵の清掃も容易である。
また、本願発明では、載置台上のパレット板は上下に2枚重ね合わされているから、上パレット板上のプリント基板を交換(セット替え)する際に、ブリッジ部切断前後のプリント基板を上パレット板ごと載せ替えて、上パレット板を下パレット板に対して位置合わせして載置できる。従って、プリント基板交換作業(セット替え作業)をスムーズかつ簡単に行える。
本願発明において、切断機構付きのZ軸移送部は複数個あり、各Z軸移送部は、X軸移送部に対して、隣り合うZ軸移送部とのX軸方向の配置間隔を広狭調節可能なように取り付けられているものにすれば、1枚のプリント基板を分割するにあたり、複数個の切断機構によって同時に複数箇所の分割加工を実行できる。このため、プリント基板の分割加工に要する時間を短縮して加工効率を向上できる。また、隣り合うZ軸移送部とのX軸方向の配置間隔を広狭調節することが可能なため、プリント基板におけるブリッジ部の配置パターンに応じて、隣り合うZ軸移送部とのX軸方向の配置間隔を変更調節でき、さらなる加工効率の向上を図れる。
本願発明において、載置台上におけるパレット板の有無を検出する検出部材が載置台に設けられており、検出部材がパレット板の存在を検出していなければ切断機構及び移送機構の作動を禁止するように構成されているものにすれば、載置台にパレット板を正しく載置していない状態で、オペレータが切断機構や移送機構を不用意に操作したとしても、切断機構や移送機構が作動することはない。従って、オペレータのパレット板載置ミスによるトラブルを防止できる。
基板分割装置の概略斜視図である。 スペーサを付け替えた基板分割装置の概略斜視図である。 Z軸移送部及び切断機構の拡大正面図である。 上下パレット板の説明図であり、(a)は上パレット板の平面図、(b)は(a)のb−b視断面図、(c)は下パレット板の平面図、(d)は下パレット板の正面図である。 上下パレット板を載せた載置台の正面断面図である。 載置台の正面断面図である。 プリント基板の平面図である。 基板分割装置の機能ブロック図である。 ブリッジ部の切断態様を説明するプリント基板の拡大平面図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示す基板分割装置10は、プリント基板1が載置される載置台12と、載置台12上のプリント基板1に形成した複数のブリッジ部2を切断するルータースピンドル式の切断機構13と、切断機構13を互いに直交するXYZ軸方向に移動可能に支持する移送機構14とを、基台11上に備えている。
基台11上にある移送機構14は、切断機構13をZ軸方向に移送するZ軸移送部17と、Z軸移送部17をX軸方向に移送するX軸移送部15と、X軸移送部15をY軸方向に移送するY軸移送部16とを備えている。図1及び図2に示すように、Y軸移送部16は、Y軸方向に延びるY軸駆動本体23と、Y軸駆動本体23に沿ったY軸方向に移動可能に構成されたY軸スライダ24とを備えている。実施形態では、載置台12を挟んでX軸方向両側に一対のガイドレール25が配置されている。
一対のガイドレール25に跨がって門形フレーム26が配置されている。一方のガイドレール25に隣接して平行状に並ぶようにY軸駆動本体23が配置されている。門形フレーム26におけるX軸方向両側の脚部27の下端側がそれぞれ対応するガイドレール26にスライド可能に嵌め込まれている。門形フレーム26において一方のガイドレール25に対応する脚部27に、Y軸スライダ24がY軸駆動本体23上に位置するように取り付けられている。Y軸駆動本体23のアクチュエータ(図示省略)がY軸スライダ24をY軸方向に移動させることによって、門形フレーム26が一対のガイドレール25に沿ったY軸方向に移動するように構成されている。
X軸移送部15は、X軸方向に延びるX軸駆動本体18と、X軸駆動本体18に沿ったX軸方向に移動可能に構成されたX軸スライダ19と、X軸スライダ19に固定された横長のガイド板20とを備えている。実施形態では、門形フレーム26のうち両脚部27で支持された横梁部分がX軸駆動本体18に構成されている。ガイド板20には、X軸方向に長いガイド溝穴21が形成されている。ガイド溝穴21はY軸方向に貫通している。ガイド板20には、切断機構13付きのZ軸移送部17がボルト22及びナット(図示省略)によって位置調節可能に取り付けられている。この場合、切断機構13付きのZ軸移送部17は、X軸方向に複数個(実施形態では2個)並べて配置されている。
各Z軸移送部17の構成要素であるZ軸レール32とガイド板20をY軸方向に重ね合わせ、Z軸レール32に形成された連結穴とガイド板20のガイド溝穴21とにボルト22を挿通させ、当該ボルト22の先端側にナットをねじ込むことによって、X軸移送部15のガイド板20とZ軸レール32とが共締めされている。このため、ナットを少し緩めれば、各Z軸移送部17はガイド溝穴21に沿ってX軸方向に切断機構13ごとスライド移動できる。換言すると、切断機構13付きのZ軸移送部17は、隣り合うZ軸移送部17とのX軸方向の配置間隔をガイド溝穴21に沿って広狭調節することが可能になっている。このように構成すると、1枚のプリント基板1を分割するにあたり、複数個の切断機構13によって同時に複数箇所の分割加工を実行でき、プリント基板1の分割加工に要する時間を短縮して加工効率を向上できる。また、隣り合うZ軸移送部17とのX軸方向の配置間隔を広狭調節することが可能なため、プリント基板1におけるブリッジ部2の配置パターンに応じて、隣り合うZ軸移送部17とのX軸方向の配置間隔を変更調節でき、さらなる加工効率の向上を図れる。
X軸駆動本体18のアクチュエータ(図示省略)がX軸スライダ19をX軸方向に移動させることによって、ガイド板20に取り付けられたZ軸移送部17がX軸駆動本体18に沿ったX軸方向に移動するように構成されている。実施形態では、Z軸移送部17が両方ともX軸スライダ19と一体的に移動するガイド板20に取り付けられているため、Z軸移送部17は両方とも、X軸移送部15によってX軸方向に一体的に移送される。なお、各Z軸移送部17は一体的に移送されるに限らず、互いに独立してX軸方向に移動可能に構成しても差し支えない。
実施形態において、隣り合うZ軸移送部17同士のX軸方向の配置間隔は、X軸移送部15のうち隣り合うZ軸移送部17同士の間に着脱可能に固定されるスペーサ28によって設定されている。すなわち、ガイド板20のうち両方のZ軸移送部17の間には、スペーサ28が着脱可能にねじ止めされている。この場合、X軸方向の両側からスペーサ28を挟み込むように各Z軸レール32をスライド移動させ位置決めした上で、X軸移送部15のガイド板20とZ軸レール32とが共締めされる。従って、2つのZ軸移送部17(切断機構13)におけるX軸方向の配置間隔は、スペーサ28におけるX軸方向の幅によって規定される。2つのZ軸移送部17(切断機構13)は、ガイド板20におけるX軸方向中央から等距離だけ離れた位置におかれることになる。また、X軸方向の幅が異なるスペーサ28を付け替えることによって、2つのZ軸移送部17(切断機構13)におけるX軸方向の配置間隔をスムーズに変更調節することも可能である。このように構成すると、隣り合うZ軸移送部17(切断機構13)におけるX軸方向の配置間隔をスペーサ28によって簡単に設定でき、配置間隔を調整する際の作業性がよいのである。
図3に詳細に示すように、各Z軸移送部17は、プリント基板1を分割するルータービット29(切断刃)を回転可能に把持するスピンドル30が取り付けられるZ軸スライダ31と、Z軸スライダ31をZ軸方向に移動可能に支持するZ軸レール32とを備えている。詳細な図示は省略するが、スピンドル30には、ルータービット29を回転させる回転アクチュエータが内蔵されている。Z軸スライダ31には、これをZ軸方向に移動させる昇降アクチュエータが連結されている。スピンドル30がルータービット29を回転させ且つZ軸スライダ31がルータービット29及びスピンドル30ごとZ軸方向に移動することによって、ルータービット29が回転し且つZ軸方向に移動するように構成されている。ルータービット29及びスピンドル30の組合せによって切断機構13が構成されている。
昇降アクチュエータがZ軸スライダ31をZ軸方向に移動させると共に回転アクチュエータがスピンドル30を軸回りに回転させることによって、ルータービット29がZ軸方向に移動すると共に軸回りに回転するように構成されている。実施形態において、各切断機構13はそれぞれ、対応するZ軸移送部17によって、互いに独立してZ軸方向に移動可能に構成されている。つまり、各ルータービット29は、これに対応したスピンドル30とZ軸スライダ31とによって、互いに独立して回転可能で且つZ軸方向に移動可能になっている(図3参照)。このため、複数個の切断機構13によって同時に複数箇所の分割加工を実行することに加えて、プリント基板1におけるブリッジ部2の配置パターンに応じて、各切断機構13を互いに独立して回転可能で且つZ軸方向に移動させることも可能であり、より一層の加工効率向上を図れるのである。以上から分かるように、切断機構13は、X軸移送部15、Y軸移送部16及びZ軸移送部17の駆動によって、XYZ軸方向に沿って三次元的に移動し位置決めされる。
図1及び図2に示すように、基台11のうち一対のガイドレール25の間には、上下に開口した箱状の載置台12が設けられている。載置台12上には、その上面開口部12aを覆うパレット板33,34を介してプリント基板1が載置される形態になっている。実施形態のパレット板33,34は上下2枚あり、重ね合わせた上下パレット板33,34を載置台12上に載置することによって、載置台12の上面開口部12aが塞がれる。上パレット板33上にプリント基板1が載せられる。
図4にも示すように、各パレット板33,34には、板厚方向に貫通する長穴35,36が複数個形成されている。パレット板33,34を重ね合わせた状態では、各パレット板33,34の対応する長穴35,36同士が互いに連通する位置にある。そして、上パレット板33上にプリント基板1を載せた状態では、互いに連通した長穴35,36の組が対応するプリント基板1のブリッジ部2に臨むことになる(図9参照)。
載置台12のうちX軸方向に並ぶ2つの上縁部には、取り付け穴12cが形成されている。下パレット板33の裏面には、載置台12の各取り付け穴12cに嵌まる嵌合突起38(実施形態では2個)が下向きに突出するように形成されている。載置台12の取り付け穴12cに下パレット板34裏面の嵌合突起38を嵌め合わせることによって、載置台12に対する下パレット板34の位置決めがなされる。
上パレット板33においてX軸方向に長い一側縁部には、下パレット板34においてX軸方向に長い一側縁部に立設された突出ピン40(実施形態では2本)に嵌まる嵌合溝39が外向きに開口するように形成されている。上パレット板33には、板厚方向に貫通する装着穴41(実施形態では2個)が形成されている。下パレット板34の表面には、上パレット板33に形成した装着穴41に嵌まる装着ピン42が立設されている(実施形態では2個)。
上下パレット板33,34を重ね合わせる際は、上パレット板33の嵌合溝39を下パレット板34の突出ピン40に嵌め合わせると共に、上パレット板33の装着穴41に下パレット板34表面の装着ピン42を嵌め合わせることによって、各パレット板33,34の対応する長穴35,36同士が互いに連通し、下パレット板34に対する上パレット板33の位置決めがなされる。
上パレット板33上には、プリント基板1のコーナー部を当接させる2本1組のガイドピン44が2組(計4本)立設されると共に、プリント基板1に形成した位置合せ穴(図示省略)に嵌まる位置合せピン45が複数個立設されている。2本1組のガイドピン44にプリント基板1の対応するコーナー部を当接させながら、プリント基板1の位置合せ穴に位置合せピン45を嵌め込むことによって、上パレット板33に対するプリント基板1の位置決めがなされる。このため、上パレット板33上のプリント基板1を交換(セット替え)する際に、ブリッジ部2切断前後のプリント基板1を上パレット板33ごと載せ替えて、上パレット板33を下パレット板34に対して位置合わせして載置できる。従って、プリント基板1交換作業(セット替え作業)をスムーズかつ簡単に行える。
上パレット板33の表面には、これに載置したプリント基板1の一側縁部に相対向する取り外し溝46が形成されている。実施形態では、2組のガイドピン44と相対向する反対側の箇所に、X軸方向に長い取り外し溝46が形成されている。上パレット板33上にプリント基板1を載せた状態では、プリント基板1の一側縁部が取り外し溝46に臨む(被さる)ことになる。上パレット板33上からプリント基板1を取り外す際は、取り外し溝46が凹んでいるから、取り外し溝46の箇所、つまりプリント基板1の下側に手指を差し入れやすい。このため、プリント基板1の取り外しを容易に行える。
図4に示すように、上パレット板33の面積は下パレット板34のそれよりも大きく設定されている。パレット板33,34を重ね合わせた状態では、上パレット板33における取り外し溝46寄りの一側部が下パレット板34よりも長く突出している。換言すると、上パレット板33の手前側は、下パレット板34及び載置台12よりもさらに手前にはみ出している。
下パレット板34においてX軸方向に並ぶ2つの側縁部の手前側には、切り欠き部47が形成されている。パレット板33,34を重ね合わせた状態では、切り欠き部47の箇所において上パレット板33の裏面が露出している。2本の押さえねじ43を緩めて外してから、切り欠き部47の箇所に手指を差し入れれば、上パレット板33を単独で掴んで取り外しできる。
載置台12における手前側の外側部には、載置台12上における上下パレット板33,34の有無を検出する検出部材としてのパレットセンサ48が設けられている。実施形態において、載置台12に対して上下パレット板33,34を位置決めして正しく載置した状態では、パレットセンサ48の検出部が上パレット板33の裏面手前側(はみ出し部分)に当接してパレットセンサ48がON作動し、切断機構13及び移送機構14の作動を許容するように構成されている。また、パレットセンサ48が上パレット板33の裏面手前側に当接せず、上パレット板33の存在を検出していなければ、切断機構13及び移送機構14の作動を禁止するように構成されている。このため、載置台12に対して上下パレット板33,34を正しく載置していない状態で、オペレータが切断機構13や移送機構14を不用意に操作したとしても、パレットセンサ48が上パレット板33の存在を検出していないから、切断機構13や移送機構14が作動することはない。従って、オペレータの上下パレット板33,34載置ミスによるトラブルを防止できる。
図5及び図6に示すように、載置台12には、プリント基板1における各ブリッジ部2の切断時に生ずる粉塵を吸引する吸塵機構49が連通接続されている。吸塵機構49は、吸塵ポンプ又は吸塵ブロワ(図示省略)が組み込まれた吸塵本体50と、当該吸塵本体50と載置台12の下面開口部とをつなぐ吸塵ダクト51とを備えている。吸塵本体50は、吸塵ダクト51を介して載置台12の下面開口部12bに連通している。
載置台12内には、吸塵機構49の吸塵ダクト51に連通する吸塵筒体52が着脱可能に取り付けられている。換言すると、載置台12内に吸塵筒体52が嵌まり込むように収容されている。吸塵筒体52は、下窄まり漏斗状(逆四角錐状)の形態になっていて、上下が開口している。吸塵筒体52の下開口を載置台12の下面開口部12bに臨ませ、上開口を載置台12の上面開口部12aに臨ませている。プリント基板1における各ブリッジ部2の切断時には、吸塵本体50の吸塵ポンプ又は吸塵ブロワが作動して、下窄まり漏斗状の吸塵筒体52から、載置台12の下面開口部12b及び吸塵ダクト51を経て、吸塵本体50に粉塵が吸い込まれる。この場合、吸塵本体50を作動させることによって、上下パレット板33,34及びプリント基板1を載置台12上に載せた状態で載置台12内に負圧が発生し、上下パレット板33,34とプリント基板1とが載置台12の下面開口部12bに吸い寄せられる方向に吸引力が働く。その結果、上下パレット板33,34及びプリント基板1が載置台12上に安定的に位置保持される。また、吸塵筒体52が下窄まり漏斗状であるため、載置台12の下面開口部12bに向けて、載置台12の下面コーナー部に粉塵を堆積させることなく粉塵を簡単に集約でき、吸塵性能を向上できる。
吸塵筒体52の内壁には把手53が取り付けられている。実施形態の把手53は2本の長ねじボルトであり、吸塵筒体52の内壁にねじ込み固定されている。載置台12内に吸塵筒体52を出し入れする際は、2箇所の把手を手指で摘んで出し入れでき、作業性がよい。吸塵筒体52を取り出せるので、載置台12や吸塵筒体52の清掃も容易である。
図7に示すように、プリント基板1は、製品部分4(回路基板)と不要部分5とを複数のブリッジ部2で連接した形態になっている。製造部分4と不要部分5との周囲には、断続的にスリット3が形成されている。複数のブリッジ部2を各切断機構13のルータービット29で切断することによって、プリント基板1は、複数の製品部分4(回路基板)に分割される。なお、図7のプリント基板1では、上パレット板33上の位置合せピン45が嵌まる位置合せ穴の図示を省略している。
図8には、基板分割装置10に搭載したコントローラ56の機能ブロック図を示している。コントローラ56は、主として各切断機構13及び移送機構14の作動全般の制御を司るものであり、詳細な図示は省略するが、各種演算処理や制御を実行するCPUのほか、制御プログラムやデータを記憶させるためのROM、制御プログラムやデータを一時的に記憶させるためのRAM、及び入出力インターフェイス等を備えている。
コントローラ56には、X軸移送部15のX軸駆動本体18、Y軸移送部16のY軸駆動本体23、複数(実施形態では2個)のZ軸移送部17、検出部材としてのパレットセンサ48、吸塵本体50、開始ボタン57、終了ボタン58及び緊急停止ボタン59等が電気的に接続されている。実施形態のコントローラ56は、パレットセンサ48が上パレット板33の裏面手前側に当接せず、上パレット板33の存在を検出していなければ、切断機構13及び移送機構14の作動を禁止する制御を実行する。
実施形態では、X軸移送部15及びY軸移送部16の作動によって、各切断機構13のルータービット29がプリント基板1に接触しない状態で、各ブリッジ部2に隣接する切断開始点54(図9参照)の直上まで、切断機構13付きZ軸移送部17を水平方向に移動させる。次いで、各切断機構13のルータービット29が、対応するZ軸移送部17の作動によって、切断開始点54の下方に位置する長穴35,36に下降して挿入される。それから、X軸移送部15及びY軸移送部16の作動によって、各切断機構13のルータービット29が、長穴35,36の長手方向に沿って回転しながら切断終了点55まで移動することによって、ブリッジ部2が切断される。その後、各切断機構13のルータービット29が対応するZ軸移送部17の作動によって上昇してから、X軸移送部15及びY軸移送部16の作動によって、次の切断開始点54に移動する。このような工程を繰り返すことによって、プリント基板1の製品部分4と不要部分5とが最終的に分割される。
なお、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 プリント基板
2 ブリッジ部
10 基板分割装置
12 載置台
12a 上面開口部
12b 下面開口部
13 切断機構
14 移送機構
15 X軸移送部
16 Y軸移送部
17 Z軸移送部
18 X軸駆動本体
21 ガイド溝穴
28 スペーサ
29 ルータービット
30 スピンドル
33 上パレット板
34 下パレット板
46 取り外し溝
48 パレットセンサ
49 吸塵機構
52 吸塵筒体

Claims (3)

  1. プリント基板が載置される載置台と、前記載置台上の前記プリント基板に形成した複数のブリッジ部を切断するルータースピンドル式の切断機構と、前記切断機構を互いに直交するXYZ軸方向に移動可能に支持する移送機構とを基台上に備えている基板分割装置において、
    前記載置台は上下に開口しており、前記載置台上には、その上面開口部を覆うパレット板を介して前記プリント基板が載置される形態になっており、前記載置台には、前記プリント基板における各ブリッジ部の切断時に生ずる粉塵を吸引する吸塵機構が連通接続されており、前記載置台内には、前記吸塵機構の吸塵ダクトに連通する下窄まり漏斗状の吸塵筒体が着脱可能に収容されており、前記吸塵筒体の上開口は前記載置台の前記上面開口部に被さっている、
    基板分割装置。
  2. プリント基板が載置される載置台と、前記載置台上の前記プリント基板に形成した複数のブリッジ部を切断するルータースピンドル式の切断機構と、前記切断機構を互いに直交するXYZ軸方向に移動可能に支持する移送機構とを基台上に備えている基板分割装置において、
    前記載置台は上下に開口しており、前記載置台上には、その上面開口部を覆うパレット板を介して前記プリント基板が載置される形態になっており、前記載置台上の前記パレット板は、上下に2枚重ね合わされている、
    基板分割装置。
  3. 上パレット板の面積は下パレット板のそれよりも大きく設定されており、前記パレット板を上下に重ね合わせた状態では、前記上パレット板の一側部が前記下パレット板よりも長く突出している、
    請求項2に記載した基板分割装置。
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