JP2021121546A - キャップ - Google Patents

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Yuta Ogasaka
優太 小賀坂
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Abstract

【課題】 容器からの吐出時に、容器を傾け過ぎても内容液の脈動を抑制できるキャップを提供すること。【解決手段】 容器Eに装着されるキャップ本体Aと、キャップ本体Aを開閉する蓋体Bとからなるキャップであって、キャップ本体Aは、容器Eの口部1に装着される装着部3,4,31と、装着部3,4,31から内方に延設された隔壁部30とを備え、隔壁部30は、吐出側に形成された吐出孔33と、吐出孔33と反対側に形成された空気置換孔34と、吐出孔33と空気置換孔34との間から下方に向けて形成された仕切り板35とを備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する蓋体とからなるキャップ、とくに容器からの吐出時に内容液の脈動を抑制できるキャップに関するものである。
キャップとして、容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する蓋体とからなるキャップは、従来から知られている。
この種のキャップは、容器をスクイズすることなく、そのまま容器を傾け、開口部から注出筒を介して内容液を注ぎ出す(自然吐出)ものであり、内容液の粘性などを考慮して開口部の形状等を決定している。
このため、少量吐出する場合には、容器の傾斜角度を小さくする必要があるが、この場合、容器の傾け具合の調節が難しく、容器を傾け過ぎると内容液が出過ぎたり、思わぬ方向に内容液が飛び出したりすることがある。
そこで、吐出量を調節し易くするために、キャップ本体の隔壁部に、注出側に開口された吐出孔と、吐出孔と反対側に開口された空気置換孔とを備えるキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−172160号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のキャップでは、開口部が注出口(吐出孔)と空気導入口(空気置換孔)とに分離されたことにより、吐出の際に空気置換が良好に行われ、内容液を滑らかに吐出することができるが、容器の傾け具合によっては、空気置換孔を内容液が塞いで空気置換を阻害し、吐出時に内容液が脈動(液暴れ)して滑らかに吐出することができないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器からの吐出時に、容器を傾け過ぎても内容液の脈動を抑制できるキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、キャップとして、容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する蓋体とからなるキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設された隔壁部とを備え、隔壁部は、吐出側に形成された吐出孔と、吐出孔と反対側に形成された空気置換孔と、吐出孔と空気置換孔との間から下方に向けて形成された仕切り板とを備えることを特徴とする構成を採用する。
キャップの実施形態として、仕切り板は、空気置換孔側に傾斜していることを特徴とする構成、また、装着部は、容器の口部を内周から密嵌する内筒部を備え、仕切り板は、内筒部との間に隙間を有することを特徴とする構成を採用する。
キャップの具体的実施形態として、空気置換孔の開口面積は、吐出孔の開口面積よりも大きいことを特徴とする構成、また、キャップは、キャップ本体とヒンジを介して連設された蓋体とからなるヒンジキャップであることを特徴とする構成を採用する。
本発明のキャップは、上記構成を採用することにより、容器からの吐出時に、空気置換孔に流入しようとする内容液を仕切り板によって阻止し易くなり、空気置換孔が内容液で完全に塞がれることがなくなるため、空気の流通路が確保され、容器内外の空気置換が良好に行われ、内容液の脈動を抑制することができる。
本発明の第1実施例であるヒンジキャップを閉蓋状態で装着した容器を示す側面断面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップの中栓部材を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図、(c)は下面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップを装着した容器の吐出状態を示す側面断面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップの中栓部材を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図、(c)は下面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを装着した容器の吐出状態を示す側面断面図である。
次に、本発明のキャップを中栓部材装着のヒンジキャップとして具体化した実施例について、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1でみて、左方向を「正面(ヒンジと反対側)」とし、右方向を「背面(ヒンジ側)」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1において、Aは容器Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた蓋体、Dはキャップ本体Aの内方に装着される中栓部材である。
容器Eは、上部に口部1を備え、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
図1および2に示すように、キャップ本体Aは、容器Eの口部1外周に装着される装着筒部3と、装着筒部3の上部から内方に延設され、中央が開口された基壁4と、基壁4から立設された注出筒5と、注出筒5の下端部から内方の開口に向かって垂設され、中栓部材Dを嵌着する嵌着筒6と、装着筒部3の外周から一定の間隙を隔てて連設される外周筒部7とから構成されている。
装着筒部3は、後述する蓋体Bの下端部と同等な高さで、外周面の形状が湾曲し始める変曲点3aを境に、上部を閉蓋時に蓋体Bと係合する蓋係合部8とし、変曲点3aから下部を装着外筒部9とする。
蓋係合部8は、上部外周に、蓋体Bと係合して閉蓋を維持する蓋係合突部10が突設されている。
装着外筒部9の内周上部には、後述する中栓部材Dを装着する内周係合凸部11が設けられ、装着外筒部9の内周下部には、打栓後に容器Eの口部1の嵌合突条2の下部と上部が係合する嵌合突部12が設けられている。
嵌着筒6は、内周下部の周方向に、中栓部材Dと嵌合する嵌合凸条13が周設されている。
図2に示すように、外周筒部7の外周上端に取着されたヒンジCの左右いずれかの近傍には、外周筒部7の外周面から平面視で略V字状に切り込まれ、上下方向の分離部14が設けられている。
外周筒部7は、分離部14を境に、ヒンジC側である一端側7aに分離端部15が上下方向の端面として形成され、分離端部15には、内周側に突出片15aが装着外筒部9の外周面と、当接または近接するように形成されている。
また、外周筒部7は、分離部14を境に、ヒンジCと反対側である他端側7bに装着外筒部9が一体に連結される終端連結部16が設けられている。
装着外筒部9(装着筒部3)の外周と外周筒部7の内周との間には、分離端部15の近傍を始点とし、少なくともヒンジCの範囲(ヒンジC領域、本実施例では約70°)にわたって破断可能な横リブ17が形成されるとともに、横リブ17の終端部から周方向に間隔をおいて破断可能な弱化片18が複数形成され、周方向引き裂きラインを構成している。
横リブ17は、少なくともヒンジC領域に形成される必要があるが、周方向に延長して設けても構わない。
本実施例では、横リブ17は、水平に連続して形成されているが、間隔をおいて複数形成してもよく、水平に限らず斜めに傾斜して形成しても構わない。
本実施例では、弱化片18は、周方向に間隔をおいて複数形成されているが、周方向に連続して形成されていても構わない。また、弱化片18は、装着外筒部9の外周と外周筒部7の内周との間の下端部に形成されているが、弱化片18の位置は、下端部以外であっても構わない。
横リブ17は、装着外筒部9の外周と外周筒部7の内周との間における上下方向の中間部に形成されることが好ましいが、横リブ17の位置は、中間部以外であっても構わない。
また、ヒンジC領域の装着外筒部9と外周筒部7との間の中間部に横リブ17を設けた場合、ヒンジキャップの分別時には破断し易いが、ヒンジCの開閉方向には強度を保つことができ、さらに、ヒンジキャップの成形時に、装着外筒部9から外周筒部7およびヒンジCを経て蓋体Bへの樹脂の流れがよくなり、ヒンジキャップの成形性を向上させることができる。
図1および2に示すように、蓋体Bは、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外周筒部7の外周上端部に、回動自在に取着されており、蓋体Bは、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設され、下端外周にヒンジCが連設される側周壁21とからなり、頂壁20の下面には、注出筒5の内周に挿入される密封リング22が垂設されている。
側周壁21の内周下部には、キャップ本体Aの装着筒部3の蓋係合部8と係合する被係合部23が形成され、被係合部23の側周面には、蓋係合突部10と嵌合する係合凹部24が設けられている。
また、側周壁21の外周下部の正面側(ヒンジCと反対側)には、摘み片25が設けられている。
図3に示すように、中栓部材Dは、キャップ本体Aの基壁4に形成された開口を封鎖する中央の隔壁部30と、隔壁部30の外縁から垂設され、容器Eの口部1内周に挿入される内筒部31と、内筒部31の外周上部から径方向外方に延設されたフランジ部32とを備えている。
隔壁部30には、正面側に開口された平面視でV字形の吐出孔33と、背面側に開口された半円形の空気置換孔34と、吐出孔33と空気置換孔34との間から下方に向けて形成された仕切り板35とを備えている。
また、吐出孔33と空気置換孔34の開口面積は、空気置換孔34の方が吐出孔33よりも大きく設定され、さらに、吐出孔33と空気置換孔34の形状は、適宜設定可能であり、上記形状に限定されない。
なお、本実施例では図示していないが、容器E内に充填された内容液を密封するために、隔壁部30の上面に摘み部付きのシール部材等を貼着することにより、隔壁部30に開口された吐出孔33と空気置換孔34とを封鎖するようにしてもよい。
本実施例では、仕切り板35は、隔壁部30の下面から下方に向けて垂直に形成され、仕切り板35の両側面は、内筒部31の内周との間に隙間aが形成されている。
仕切り板35と内筒部31の内周との間に隙間aを形成するのは、中栓部材Dの成形時に発生し易いヒケを防止するためである。
フランジ部32は、内筒部31の外周上部から径方向外方に向けて環状に形成された基環部36と、基環部36の外縁から断面が下方に空間bを有する鉤状に形成された押圧部37とを備えている。
押圧部37は、基環部36の外縁から上方に向けて立ち上がった縦壁38と、縦壁38の上端から径方向外方へ張り出した上壁39と、上壁39の外縁から下方へ裾広がりに形成された傾斜部40とから構成され、全体として断面形状が鉤状をなしている。
押圧部37の上壁39の天面は、キャップ本体Aの基壁4下面に当接し、傾斜部40の側周面は、装着筒部3の蓋係合部8内周面に当接している。
これに対して、傾斜部40の下端部は、内周係合凸部11と当接してもよいが、内周係合凸部11との間に多少の隙間が生じることが好ましく、これによって、押圧部37をキャップ本体Aに装着するのを容易にできる。
隔壁部30の外周下部には、嵌着筒6の嵌合凸条13と嵌合する嵌合凹条41が形成されている。
本実施例では、押圧部37は、全周にわたって環状に形成されているが、押圧部37は、間欠的に切り欠かれて形成されていても構わない。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、図2に示すように、キャップ本体Aの正面側に吐出孔33が向くように、中栓部材Dを位置決めして装着する。
その際、中栓部材Dは、隔壁部30の外周下部に周設された嵌合凹条41が、嵌着筒6の内周下部に周設された嵌合凸条13と嵌合し、フランジ部32の押圧部37は、断面が下方に空間bを有する鉤状に形成されていることにより、押圧部37の傾斜部40は、キャップ本体Aの蓋係合部8内周面に嵌合する際に、空間b側に変形し、傾斜部40の側周面は、装着外筒部9の内周係合凸部11を乗り越えることができる。
その後、中栓部材Dは、内周係合凸部11により、フランジ部32が抜け落ちないようになっている。
次に、閉蓋したヒンジキャップは、内容液が充填された容器Eの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、中栓部材Dの内筒部31とキャップ本体Aの装着外筒部9との間に形成された環状溝に容器Eの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力を加える。
その際、装着外筒部9の嵌合突部12は、口部1の嵌合突条2に乗り上げ、装着筒部3を下方から外側に押し広げようとするが、装着筒部3は、蓋係合部8よりも装着外筒部9の方が変形して押し広げられ、嵌合突部12が嵌合突条2を乗り越えると、変形した装着外筒部9は、元の状態に復元する。
同時に、中栓部材Dの内筒部31は、外周面の下部が口部1の内周上端に乗り上げ、内筒部31を内側に変形させながら口部1の内周に挿入される。
装着筒部3の蓋係合部8は、内周面に中栓部材Dのフランジ部32の押圧部37の傾斜部40が元の形状に戻ろうとして押圧することにより、蓋係合部8の保形性が保たれているので、打栓の衝撃によって蓋係合部8が装着外筒部9の変形に引っ張られて内方に変形してしまうことを防止でき、蓋体Bの側周壁21の被係合部23全体との嵌合に影響を及ぼすことがない。
また、装着外筒部9は、蓋係合部8よりも薄肉に形成され、容易に変形するので、打栓時の押圧力を従来に比べ減らすことができる。
最後は、容器Eの口部1の上面は、フランジ部32の基環部36の底面と当接し、打栓が終了する。
打栓終了時には、キャップ本体Aの装着外筒部9の復元力により、装着外筒部9の内周および嵌合突部12は、容器Eの口部1外周および嵌合突条2に密着する。
また、中栓部材Dの内筒部31は、外方へ戻ろうとする復元力および嵌合凹条41にキャップ本体Aの嵌着筒6の嵌合凸条13が当接する圧力により、密着性が高められるとともに、内筒部31の下部が内方に変形してしまうことを防止することができる。
容器E内の内容液を使用する際には、摘み片25に指を掛け、ヒンジキャップの蓋体Bを開蓋し、中栓部材Dの隔壁部30の上面にシール部材が貼着されている場合、シール部材を隔壁部30から引き剥がし、隔壁部30に形成された吐出孔33および空気置換孔34を開封する。
次に、容器Eを吐出方向(正面側)に傾けることで、容易に容器E内の内容液を吐出孔33からキャップ本体Aの注出筒5を介して吐出することができる。
本実施例のヒンジキャップは、容器E内の内容液が十分にある場合、容器Eを少し傾けると、容器E内の内容液は、口部1を通過して、中栓部材Dの隔壁部30によって一旦堰き止められ、堰き止められた内容液は、隔壁部30の正面側に開口された吐出孔33を流路として注出筒5内に流入する。
さらに、図4に示すように、容器Eをさらに傾けた場合には、吐出孔33と空気置換孔34との間の位置に、隔壁部30の下面から垂直に形成された仕切り板35が存在することにより、口部1内の液面が上昇しても、空気置換孔34に流入しようとする内容液を仕切り板35によって阻止し易くなり、矢印で示す空気置換孔34への空気の流通を良好な状態に保つことができる。
このように、空気置換孔34に流入しようとする内容液を仕切り板35によって阻止し易くなり、背面側の空気置換孔34は、内容液で完全に塞がれることがなくなるため、空気の流通路が確保され、容器E内外の空気置換が良好に行われるので、内容液の脈動を抑制し、容器E内の内容液を安定して吐出孔33に流入させることができる。
さらに、空気置換孔34の開口面積は、吐出孔33の開口面積よりも大きく設定されているので、容器E内に空気を取り入れ易くなり、吐出時の内容液の脈動を抑制し易くなっている。
なお、仕切り板35の両側面は、内筒部31の内周との間に隙間aが形成されているため、仕切り板35によって空気置換孔34への流入を阻止された内容液の一部は、隙間aから流出するが、隙間aから流出した内容液は、空気置換孔34の両脇を通過して注出筒5内に流入するので、内容液で空気置換孔34を塞ぐおそれはない。
本発明のヒンジキャップは、容器E内の内容液を全部使用した後、容器Eの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップの蓋体Bを開蓋し、蓋体Bを指で把持してキャップ本体Aの径方向に引っ張ると、キャップ本体Aの外周筒部7は、分離部14のヒンジC側である一端側7aに形成された分離端部15の突出片15aが装着外筒部9の外周面と接続されていないので、外周筒部7は、簡単に分離端部15から外方へ変形し、これによって横リブ17は、分離部14側から破断を開始する。
横リブ17の破断が終了した後、さらに蓋体Bをキャップ本体Aの周方向に引っ張ると、外周筒部7は、装着外筒部9に対して間欠的に配設された弱化片18を破断しながら引き離され、その後、分離部14のヒンジCと反対側である他端側7bの終端連結部16を介して引っ張り上げ、装着筒部3の装着外筒部9を引っ張り変形させ、容器Eとの嵌合を外すとともに、装着筒部3が上方に引っ張られた際に、中栓部材Dの断面が鉤状に形成された押圧部37の傾斜部40が元の形状に戻ろうとして外側に開き、装着筒部3の動きに追従し、嵌合状態が維持されることにより、中栓部材Dも引き上げられ、キャップ本体Aとともに中栓部材Dを容器Eの口部1から分別することができる。
本実施例では、キャップとして、キャップ本体Aと、キャップ本体AにヒンジCを介して取り付けられた蓋体Bと、キャップ本体Aの内方に装着される中栓部材Dとからなるヒンジキャップについて説明したが、キャップ本体Aと中栓部材Dとが一体のヒンジキャップであっても構わない。
この場合には、本発明における容器の口部に装着される装着部は、本実施例における容器Eの口部1外周に装着される装着筒部3(装着外筒部9)と、装着筒部3の上部から内方に延設され、中央が開口された基壁4と、容器Eの口部1内周に挿入される内筒部31とを指し、同様に、装着部から内方に延設された隔壁部は、基壁4に形成された開口を封鎖する中央の隔壁部30を指すものとする。
また、本実施例では、キャップの具体例として、ヒンジキャップについて説明したが、キャップ本体Aと蓋体Bとを備えるネジキャップであっても構わない。
次に、第1実施例の中栓部材Dの形状を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図6において、Aは容器Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた蓋体、Daはキャップ本体Aの内方に装着される中栓部材である。
図5に示すように、中栓部材Daは、キャップ本体Aの基壁4に形成された開口を封鎖する中央の隔壁部30と、隔壁部30の外縁から垂設され、容器Eの口部1内周に挿入される内筒部31と、内筒部31の外周上部から径方向外方に延設されたフランジ部32とを備えている。
隔壁部30には、正面側に開口された平面視でV字形の吐出孔33と、背面側に開口された半円形の空気置換孔34と、吐出孔33と空気置換孔34との間から下方に向けて形成された仕切り板45とを備えている。
本実施例では、仕切り板45は、隔壁部30の下面から空気置換孔34側に傾斜して形成され、仕切り板45の両側面は、内筒部31の内周との間に隙間aが形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、実施例1と同様に、中栓部材Daをキャップ本体Aに装着する。
次に、中栓部材Daをキャップ本体Aに装着したヒンジキャップは、閉蓋した後、内容液が充填された容器Eの口部1に打栓して装着される。
本実施例のヒンジキャップは、容器E内の内容液が十分にある場合、容器Eを少し傾けると、容器E内の内容液は、口部1を通過して、中栓部材Daの隔壁部30によって一旦堰き止められ、堰き止められた内容液は、隔壁部30の正面側に開口された吐出孔33を流路として注出筒5内に流入する。
さらに、図6に示すように、容器Eをさらに傾けた場合には、吐出孔33と空気置換孔34との間の位置に、隔壁部30の下面から空気置換孔34側に傾斜して形成された仕切り板45が存在することにより、口部1内の液面が第1実施例よりも上昇しても、空気置換孔34に流入しようとする内容液を仕切り板45によって阻止し易くなり、矢印で示す空気置換孔34への空気の流通を良好な状態に保つことができる。
その他の構成については、第1実施例と同様であり、作用効果も同様である。
本発明のキャップは、容器に装着されるキャップ本体の隔壁部に、吐出側に形成された吐出孔と、吐出孔と反対側に形成された空気置換孔と、吐出孔と空気置換孔との間から下方に向けて形成された仕切り板とを備えることにより、容器からの吐出時に、空気置換孔に流入しようとする内容液を仕切り板によって阻止し易くなり、空気置換孔は、内容液で完全に塞がれることがなくなるため、空気の流通路が確保され、容器内外の空気置換が良好に行われるので、内容液の脈動を抑制することができるから、使い勝手がよく、食品容器等のキャップとして広く利用可能である。
A キャップ本体
B 蓋体
C ヒンジ
D、Da 中栓部材
E 容器
a 隙間
b 空間
1 口部
2 嵌合突条
3 装着筒部
3a 変曲点
4 基壁
5 注出筒
6 嵌着筒
7 外周筒部
7a 一端側
7b 他端側
8 蓋係合部
9 装着外筒部
10 蓋係合突部
11 内周係合凸部
12 嵌合突部
13 嵌合凸条
14 分離部
15 分離端部
15a 突出片
16 終端連結部
17 横リブ
18 弱化片
20 頂壁
21 側周壁
22 密封リング
23 被係合部
24 係合凹部
25 摘み片
30 隔壁部
31 内筒部
32 フランジ部
33 吐出孔
34 空気置換孔
35、45 仕切り板
36 基環部
37 押圧部
38 縦壁
39 上壁
40 傾斜部
41 嵌合凹条

Claims (5)

  1. 容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する蓋体とからなるキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設された隔壁部とを備え、
    隔壁部は、吐出側に形成された吐出孔と、吐出孔と反対側に形成された空気置換孔と、吐出孔と空気置換孔との間から下方に向けて形成された仕切り板とを備えることを特徴とするキャップ。
  2. 仕切り板は、空気置換孔側に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 装着部は、容器の口部を内周から密嵌する内筒部を備え、
    仕切り板は、内筒部との間に隙間を有することを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
  4. 空気置換孔の開口面積は、吐出孔の開口面積よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ。
  5. キャップは、キャップ本体とヒンジを介して連設された蓋体とからなるヒンジキャップであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のキャップ。
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