JP2021120582A - 交差部連結金具 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1は、振止部材を2個のナットで挟み込んで保持するものである。
特許文献2は、振止部材をバネ性のある円弧(弓)形状の部材で保持するものである。
特許文献3及び4は、振止部材をバネを用いて仮止め可能に保持するものである。
特許文献5は、振止部材をその軸方向に沿って挟み込み保持するものである。
(ア)上記特許文献1は、ナットの挿入と締結に手間がかかるという作業性に課題があった。
(イ)上記特許文献2は、上記特許文献1と比較して作業性は良いが、振止部材が外れやすい(安定性に欠ける)という課題があった。
(ウ)上記特許文献3乃至5は、締結力が弱いと振止部材が軸方向に抜け落ちるという課題があった。
(エ)また、振止部材の位置を調整する場合に振止部材が回転可能なため保持部材に部分的に当たり、引っ掛かるという課題もあった。
(オ)なお、上記特許文献3及び4のように、バネの弾性を利用して仮止めしている場合は、常時仮止め状態で引っ掛かっており、離れた収容部どうしでは位置調整が困難になる。
第2の発明は、端面が、振止部材の挿通する切欠溝を備えたことを特徴とする同交差部支持金具である。
第3の発明は、締結具にボルトを使用したことを特徴とする同交差部支持金具である。
第4の発明は、吊部材を保持する一対の金具本体と保持片とを備え、向かい合う金具本体と保持片の吊部材と直交する一端部又は両端部に、吊部材を挟み込んで圧着する吊部材用挟着部を備え、吊部材用挟着部は、端部から相互に向かい合うように延伸して形成された吊部材用端面どうしの組み合わせ又は端部の一方のみから他方へ延伸して形成された吊部材用端面からなることを特徴とする同交差部支持金具である。
第5の発明は、吊部材用端面が、吊部材の挿通する切欠溝を備えたことを特徴とする同交差部支持金具である。
(1)本願発明に係る保持部材であれば、振止部材を保持するために振止部材を取り付ける際に、保持部材を開く必要がなく、ワンタッチで収容部へ持っていけて位置調整が容易となる。
(2)また、保持部材(一対の締結片)を指で押圧し変形させることで、作業中に簡単に振止部材を仮止めできる(保持部材から外れ難くできる)。この時、保持部材は振止部材とクリアランスを維持しているので、振止部材の位置調整で振止部材が保持部材に引っ掛かることが無くなり、スムーズに位置調整ができる。
(3)さらに、振止部材を保持部材の挟着部で確実に固定できる。
(4)すなわち、挟着部が振止部材を挟み込んで圧着した場合(成型時)に連結部分が塑性変形されており、連結部分に弾性がないために、締結後にその成型時の形状をそのまま維持しようとするため、確実に振止部材を固定できる。
(5)振止部材をナットで挟み込む必要が無い。
第1実施形態の交差部支持金具を説明する前に、まず、振止部材の保持部材について説明する。
保持部材10は、向かい合う一対の締結片20,30を略U字形に連結した保持部本体11を備える。その保持部本体11には、図示するボルト・ナット等の締結具40を挿通するための締結孔21,31を設けている。
図1に図示する交差部支持金具50は、垂下された吊部材90とその左右に位置(90度交差)する第一振止部材91a及び第二振止部材91bとを交差状に連結するためのものである。そして、この交差部支持金具50は、吊部材90を保持する一対の金具本体60と保持片70とを備える。金具本体60は、保持片70との境目から左右の両翼を折曲し、第一振止部材91aを保持する第一保持部材10a及び第二振止部材91bを保持する第二保持部材10bを取り付けるための第一取付部68,第二取付部69を備える。
まず、図2及び図3に図示するように、保持片70を外して吊部材90を取り付け(図2)、その後保持片70を金具本体60に組み付ける(図3)。これによって、吊部材90を固定する。
図5に図示するように、保持部材10の挟着部12においては、締結片20の端面23を例に説明すると、端面23に形成される当接面Sが少ない面積で振止部材91に押圧される。すると、振止部材91のねじ部分が変形するか(図5(a))、端面23の当接面Sが変形し(図5(b))、圧着される。このため、挟着部12のトルクが少しゆるんだ場合であっても、上記の変形した部材(ねじ部分又は当接面S)が相手側に引っ掛かり、保持部材10の挟着部12による振止部材91の固定をより確実なものにできる(振止部材91の抜け落ちを確実に防止できる)。
第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、保持部材10の端面23,26,33,36に振止部材91との圧着を確実なものとするために、爪加工Tを施している点にある。その他については、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
第3実施形態が第1実施形態と異なるのは、保持部材10の保持部本体11を向かい合う一対の締結片20,30の2部材で略V字形に構成した点にある。これに対して、第1実施形態では、保持部材10の保持部本体11は、向かい合う一対の締結片20,30を略U字形に連結しているので、1部材である。その他については、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
第4実施形態が第1実施形態と異なるのは、吊部材90を保持する一対の金具本体60と保持片70とを備え、向かい合う金具本体60と保持片70の吊部材90と直交する両端部62,65,72,75に、相互に向かい合うように延伸して形成された吊部材用端面63,66,73,76を備える。また、吊部材用端面63,66,73,76には、吊部材90を挿通する切欠溝64,67,74,77を備える。そして、この吊部材用端面63と吊部材用端面73,吊部材用端面66と吊部材用端面76が、一対の金具本体60と保持片70の近接によって吊部材90を挟み込んで圧着する吊部材用挟着部52,52となる。その他については、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
11 保持部本体
12 挟着部
13 収容部
14 連結部
20 締結片
21 締結孔
22 端部
23 端面
24 切欠溝
25 端部
26 端面
27 切欠溝
30 締結片
31 締結孔
32 端部
33 端面
35 端部
36 端面
S 当接面
T 爪加工
40 締結具
50 交差部支持金具
52 吊部材用挟着部
60 金具本体
62 端部
63 吊部材用端面
64 切欠溝
65 端部
66 吊部材用端面
67 切欠溝
68 第一取付部
69 第二取付部
70 保持片
72 端部
73 吊部材用端面
74 切欠溝
75 端部
76 吊部材用端面
77 切欠溝
90 吊部材
91 振止部材
特許文献1は、振止部材を2個のナットで挟み込んで保持するものである。
特許文献2は、振止部材をバネ性のある円弧(弓)形状の部材で保持するものである。
特許文献3及び4は、振止部材をバネを用いて仮止め可能に保持するものである。
特許文献5は、振止部材をその軸方向に沿って挟み込み保持するものである。
(ア)上記特許文献1は、ナットの挿入と締結に手間がかかるという作業性に課題があった。
(イ)上記特許文献2は、上記特許文献1と比較して作業性は良いが、振止部材が外れやすい(安定性に欠ける)という課題があった。
(ウ)上記特許文献3乃至5は、締結力が弱いと振止部材が軸方向に抜け落ちるという課題があった。
(エ)また、振止部材の位置を調整する場合に振止部材が回転可能なため保持部材に部分的に当たり、引っ掛かるという課題もあった。
(オ)なお、上記特許文献3及び4のように、バネの弾性を利用して仮止めしている場合は、常時仮止め状態で引っ掛かっており、離れた収容部どうしでは位置調整が困難になる。
第2の発明は、端面が、振止部材の挿通する切欠溝を締結孔よりも一対の締結片の開放側へ備えたことを特徴とする同交差部連結金具である。
第3の発明は、締結具にボルトを使用したことを特徴とする同交差部連結金具である。
第4の発明は、吊部材を保持する一対の金具本体と保持片とを備え、向かい合う金具本体と保持片の吊部材と直交する一端部又は両端部に、吊部材を挟み込んで圧着する吊部材用挟着部を備え、吊部材用挟着部は、端部から相互に向かい合うように延伸して形成された吊部材用端面どうしの組み合わせ又は端部の一方のみから他方へ延伸して形成された吊部材用端面からなることを特徴とする同交差部連結金具である。
第5の発明は、吊部材用端面が、吊部材の挿通する切欠溝を備えたことを特徴とする同交差部連結金具である。
(1)本願発明に係る保持部材であれば、振止部材を保持するために振止部材を取り付ける際に、保持部材を開く必要がなく、ワンタッチで収容部へ持っていけて位置調整が容易となる。
(2)また、保持部材(一対の締結片)を指で押圧し変形させることで、作業中に簡単に振止部材を仮止めできる(保持部材から外れ難くできる)。この時、保持部材は振止部材とクリアランスを維持しているので、振止部材の位置調整で振止部材が保持部材に引っ掛かることが無くなり、スムーズに位置調整ができる。
(3)さらに、振止部材を保持部材の挟着部で確実に固定できる。
(4)すなわち、挟着部が振止部材を挟み込んで圧着した場合(成型時)に連結部分が塑性変形されており、連結部分に弾性がないために、締結後にその成型時の形状をそのまま維持しようとするため、確実に振止部材を固定できる。
(5)振止部材をナットで挟み込む必要が無い。
第1実施形態の交差部連結金具を説明する前に、まず、振止部材の保持部材について説明する。
保持部材10は、向かい合う一対の締結片20,30を略U字形に連結した保持部本体11を備える。その保持部本体11には、図示するボルト・ナット等の締結具40を挿通するための締結孔21,31を設けている。
図1に図示する交差部連結金具50は、垂下された吊部材90とその左右に位置(90度交差)する第一振止部材91a及び第二振止部材91bとを交差状に連結するためのものである。そして、この交差部連結金具50は、吊部材90を保持する一対の金具本体60と保持片70とを備える。金具本体60は、保持片70との境目から左右の両翼を折曲し、第一振止部材91aを保持する第一保持部材10a及び第二振止部材91bを保持する第二保持部材10bを取り付けるための第一取付部68,第二取付部69を備える。
まず、図2及び図3に図示するように、保持片70を外して吊部材90を取り付け(図2)、その後保持片70を金具本体60に組み付ける(図3)。これによって、吊部材90を固定する。
図5に図示するように、保持部材10の挟着部12においては、締結片20の端面23を例に説明すると、端面23に形成される当接面Sが少ない面積で振止部材91に押圧される。すると、振止部材91のねじ部分が変形するか(図5(a))、端面23の当接面Sが変形し(図5(b))、圧着される。このため、挟着部12のトルクが少しゆるんだ場合であっても、上記の変形した部材(ねじ部分又は当接面S)が相手側に引っ掛かり、保持部材10の挟着部12による振止部材91の固定をより確実なものにできる(振止部材91の抜け落ちを確実に防止できる)。
第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、保持部材10の端面23,26,33,36に振止部材91との圧着を確実なものとするために、爪加工Tを施している点にある。その他については、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
第3実施形態が第1実施形態と異なるのは、保持部材10の保持部本体11を向かい合う一対の締結片20,30の2部材で略V字形に構成した点にある。これに対して、第1実施形態では、保持部材10の保持部本体11は、向かい合う一対の締結片20,30を略U字形に連結しているので、1部材である。その他については、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
第4実施形態が第1実施形態と異なるのは、吊部材90を保持する一対の金具本体60と保持片70とを備え、向かい合う金具本体60と保持片70の吊部材90と直交する両端部62,65,72,75に、相互に向かい合うように延伸して形成された吊部材用端面63,66,73,76を備える。また、吊部材用端面63,66,73,76には、吊部材90を挿通する切欠溝64,67,74,77を備える。そして、この吊部材用端面63と吊部材用端面73,吊部材用端面66と吊部材用端面76が、一対の金具本体60と保持片70の近接によって吊部材90を挟み込んで圧着する吊部材用挟着部52,52となる。その他については、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
11 保持部本体
12 挟着部
13 収容部
14 連結部
20 締結片
21 締結孔
22 端部
23 端面
24 切欠溝
25 端部
26 端面
27 切欠溝
30 締結片
31 締結孔
32 端部
33 端面
35 端部
36 端面
S 当接面
T 爪加工
40 締結具
50 交差部連結金具
52 吊部材用挟着部
60 金具本体
62 端部
63 吊部材用端面
64 切欠溝
65 端部
66 吊部材用端面
67 切欠溝
68 第一取付部
69 第二取付部
70 保持片
72 端部
73 吊部材用端面
74 切欠溝
75 端部
76 吊部材用端面
77 切欠溝
90 吊部材
91 振止部材
Claims (5)
- 垂下された吊部材とその左又は/及び右に位置する振止部材とを交差状に連結するための交差部支持金具であって、
振止部材を保持するための保持部材が、
向かい合う一対の締結片に締結具を挿通するための締結孔を設けて略U字形、略V字形又は略W字形に連結又は構成された保持部本体と、
締結片の左右一端部又は両端部に、一対の締結片の近接によって振止部材を挟み込んで圧着する挟着部と、を備え、
挟着部は、一対の締結片の端部から相互に向かい合うように延伸して形成された端面どうしの組み合わせ又は一対の締結片の端部の一方のみから他方へ延伸して形成された端面からなることを特徴とする交差部支持金具。 - 端面は、振止部材の挿通する切欠溝を備えたことを特徴とする請求項1記載の交差部支持金具。
- 締結具にボルトを使用したことを特徴とする請求項1又は2記載の交差部支持金具。
- 吊部材を保持する一対の金具本体と保持片とを備え、
向かい合う金具本体と保持片の吊部材と直交する一端部又は両端部に、吊部材を挟み込んで圧着する吊部材用挟着部を備え、
吊部材用挟着部は、端部から相互に向かい合うように延伸して形成された吊部材用端面どうしの組み合わせ又は端部の一方のみから他方へ延伸して形成された吊部材用端面からなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の交差部支持金具。 - 吊部材用端面は、吊部材の挿通する切欠溝を備えたことを特徴とする請求項4記載の交差部支持金具。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5977605U (ja) * | 1982-11-16 | 1984-05-25 | アサヒ産業株式会社 | 自在鋼管クランプ |
JP2015124884A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 未来工業株式会社 | 配線・配管材支持具及び固定部材 |
JP2016136041A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 因幡電機産業株式会社 | 交差連結具 |
JP6026497B2 (ja) * | 2014-12-19 | 2016-11-16 | 因幡電機産業株式会社 | 交差連結具 |
JP2018003929A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社ブレスト工業研究所 | 吊りボルト用振れ止め金具 |
JP6284668B1 (ja) * | 2017-04-03 | 2018-02-28 | 因幡電機産業株式会社 | ボルト連結具 |
JP6284669B1 (ja) * | 2017-04-03 | 2018-02-28 | 因幡電機産業株式会社 | ボルト連結具 |
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2020
- 2020-01-30 JP JP2020014003A patent/JP6940921B2/ja active Active
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JPS5977605U (ja) * | 1982-11-16 | 1984-05-25 | アサヒ産業株式会社 | 自在鋼管クランプ |
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JP2016136041A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 因幡電機産業株式会社 | 交差連結具 |
JP2018003929A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社ブレスト工業研究所 | 吊りボルト用振れ止め金具 |
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