JP2021119971A - 可搬型ロール紙ホルダー - Google Patents
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Abstract
【課題】片手で引出し、かつ、片手で切断出来るが、怪我をするような鋭い刃を使用しないカッターを備えた、可搬型のロール紙ホルダーを提供する。【解決手段】カッター1は、「鳥の下くちばし」形状の突出部の中央に突起部を設け、突起部から左右の突出部の端まで徐々に下がり、突出部の両端からカッター1の端まで徐々に下がるような上縁部を有する。トイレットペーパー30を切断する際は、カッター1を跨がせて下方に引っ張ることで、突起部でトイレットペーパー30の中央部に近いところに小さな傷を付け、さらに下方に引っ張ると、突起部左右の上縁部で切断を拡げて全幅が切断される。その間、ロール紙ホルダーは移動せず、加えて、残ったトイレットペーパー30の先端は「鳥の下くちばし」形状の突出部の形に倣った山形で、その端は突出部より離れ、かつ、上に飛び出しているので、次に引き出す時にはその先端を容易につかむことが出来る。【選択図】図4
Description
本発明は、収納したトイレットペーパーを、片手で引き出し、片手で容易に切断することが可能な、可搬型のロール紙ホルダーに関する。
食卓や口元の汚れを拭き取るために使用する箱入りのティッシュペーパーは、乳幼児や病人が居ると使用量が多くなり費用がかさむので、安価なロール状のトイレットペーパーを使用することがある。しかし、トイレットペーパーを食卓に置くのは体裁が悪いので、それを収納する可搬型のロール紙ホルダーが望まれ、いくつか提案もあった。ただ、トイレットペーパーの厚さは薄いが、その繊維は長手方向に配列されているので切断に力を要するので、ロール紙ホルダーが動かないように手で押さえねばならず、乳幼児の世話で片手がふさがっていたり、片手に障害がある場合などは、片手で切断するのが難しかったし、加えて、切れ味を良くしようとカッターの刃を鋭くしたり鋸刃状にすると、触れて怪我をするおそれがあった。
可搬型のロール紙ホルダーはその構成上、出口にカッターを設けるので、トイレットペーパー切断時の力でロール紙ホルダーが動かないように押さえる必要がある上に、切断後のトイレットペーパーの端がカッターの陰に隠れて、次に引き出す時に端をつかみにくく、かつ、カッターの切れ味を良くしようとカッターの全幅にわたって鋭い刃を設けると、触れて怪我をするおそれがあるなどの問題があった。
本発明は、刃は持たない硬質の薄い板材でカッターを作り、その上縁でトイレットペーパーを切断するもの(というよりは、破断に近い方法)で、まず、トイレットペーパーを引っ張ることでその中央部分に近いところに小さな傷を付け、その小さな傷を徐々に左右に広げて行くことにより、一度に大きな力をかけることなしに全幅の切断に至らしめようとするものである。
具体的には、厚さ1mm以下の硬質の薄い板材(真鍮やステンレス鋼のような金属や、ポリプロピレンとかポリカーボネートのような硬質のプラスチック)で作られたカッターには、そのほぼ中央部に、先端に突起部を持ち、その上縁が左右に下がって行く傾斜を有する「鳥の下くちばし」状の突出部を設け、さらに、突出部の左右から両端部に向かってさらに左右に下がって行く傾斜を与え、ロール紙ホルダーから引き出したトイレットペーパーを、切りたい個所でカッターを跨がせて下方に引くと、まず、突起部でトイレットペーパー幅の中央に近いところに切断のキッカケとなる小さな傷を付け、さらに下方に引くことで突出部の上縁に当たる部分でその傷を広げ、さらに、突出部の左右から端部に向かって下がっている上縁で全幅の切断に至らしめるようにすることで、力が分散するので小さな力で切断が出来る。
本発明のカギになるカッターは、硬質で薄い板材の上縁を利用するので触れても怪我をすることが無く、カッターを跨がせてトイレットペーパーを下方に引いて切断すると、突起部で付けた小さな傷を徐々に拡げて行くので切断には瞬間的な大きな力を要しない上に、カッター部では下方に引くので、ロール紙ホルダーは押さえなくても移動しにくいという効果がある。
さらに、ロール紙ホルダーに残った切断部は、カッターの「鳥の下くちばし」状の突出部の形状に倣って「山」形の端となり、その端はカッターより離れ、かつ、上方に飛び出すので、次に引き出す時に端をつかみやすいという効果もある。
本発明の可搬型ロール紙ホルダーに使用されるカッターは、トイレットペーパーより幅がやや広く、厚さが1mmより薄い硬質の板で作られ、その上縁を切断に利用する。切断を容易にするために、その中央に鳥の「下くちばし」に似た形の突出部を設け、突出部先端の中央部には突起部を作り、突起部から突出部の両端に向かい、さらに、突出部からカッターの両端に向かって、それぞれ次第に斜めに下がっていくような形態とする。
以下、添付図面に従って実施例を説明する。[図1]はロール紙ホルダー10の全体を示し、トイレットペーパー30(図示せず)を収納するホルダー11には、カッター1と、回転軸13の周りに開閉動作を行うカバー12とがある。なお、ホルダー11とカバー12の材質は選ばないが、収納しているトイレットペーパー30(図示せず)の残量が見えるように、カバー12は透明に近い合成樹脂にすると良い。
図2は、片手切断を可能にしたカッターの例で、厚さが1mm以下の硬質の薄板によるカッター1、その中央に飛び出す「下くちばし」に似た突出部2、突出部の中央に曲げで形成した突起部3をそれぞれ設け、さらに、突出部2は突起部3から左右に下がって行く内縁4と、突出部2からカッター1の端まで左右に下がって行く外縁5とを有することで、トイレットペーパー30(図示せず)に突出部2で付けた傷を切断のキッカケとし、内縁4で幅Bまで切断を拡げ、さらに、外縁5で端まで切断するというように、段階的に切断することで、力が分散されて切断に要する力が小さくなり、かつ、切断を確実にする。
カッター1の幅Aはトイレットペーパーの規格の幅(日本では114mm±2mm)より大きい寸法(例えば、120mm程度)とし、突出部2の幅B、高さC、突出量D、内縁関連寸法Fは切断のしやすさと、切断時の残りの先端が突出部2よりDだけ離れ、カッター1より(H−C)だけ上方に飛び出すのでつかみやすくなるように、それぞれの寸法を決める。なお、カッター高さGは、カッター1をホルダー11に取り付ける方法により適当に決めて良い。
図3はロール紙ホルダー15の断面を示し、ホルダー11にはカッター1を接着等の方法で取付け、トイレットペーパー30を切断する時にズルズル引き出されないように、カバー12には摩擦力を与えるための、例えば、フェルトのような摩擦材14を取り付け、また、トイレットペーパー30を載せる台15を設けた様子と、さらに、トイレットペーパー30を切断する時に引っ張る方向を示す。
図4は、トイレットペーパー30お引出した部分(一点鎖線で示す)を下方に(矢印方向に)引っ張って切断する前後を示しており、カッター1で切断後のトイレットペーパー30の残りの先端の状況を示している。具体的には、図2に示したように、切断後の残りの先端は、カッター1の形状に倣ってほぼ三角形となり、その頂きは、突起部3より(H−C)だけ上方に飛び出し、Dだけ離れるのでその先端は、次回の切断の際につかみやすくなる。
図5は、図2のカッター1とは異なる、折り曲げ加工でカッター20を作る場合の板取りの展開図で、「下くちばし」に似た突出部をカッター20の展開幅a、突出部展開幅b、寸法突出部展開長さh、突起部の幅j(幅4mm以下)とで形成し、凸折り線22を折り目が手前に飛び出すように折り、凸折り線23を折り目が向こう側に飛び出すように折ると、図2に示したカッター1と似た、ほぼ同機能のカッター20が得られる。なお、カッター展開幅aは折り曲げ加工をした後でトイレットペーパーの規格幅より大きくなるように決めるが、その他の寸法は、トイレットペーパーの切断のしやすさと切断後の残りの先端がつかみやすくなるように定める。また、この展開図で上縁21は左右に端まで一直線になっているが、凸折り線22,凸折り線23で折ると、図2に示したような2段階の傾斜が形成されることは自明である。
図6は、回転軸42回りで回動可能なカッタープレート41に、カッター1を接着等の手段で取付ける構造を示しており、切断時の力で回動したカッタープレート41の下部がカバー12に設けた摩擦材14に押し付けられることで摩擦力が増すのでて、カッター1をホルダーにじかに接着する方法に比べると、切断時にトイレットペーパー30がズルズル引き出されて、切断し難くなることを防ぐ効果がある。
1 カッター
2 突出部
3 突起部
4 内縁
5 外縁
10 ロール紙ホルダー
11 ホルダー
12 カバー
13 ヒンジ
14 摩擦材
15 台
20 カッター
21 上縁
22 凸折り線
23 凹折り線
30 トイレットペーパー
41 カッタープレート
42 回転軸
A カッター幅
B 突出部幅
C 突起部高さ
D 突起部突出量
E 傾斜部高さ
F 内縁関連寸法
G カッター高さ
H 突出部長さ
a カッター展開幅
b 突出部展開幅
h 突出部展開長さ
j 突起部幅
k 突起部関連寸法
m 傾斜部関連寸法
n カッター展開高さ
2 突出部
3 突起部
4 内縁
5 外縁
10 ロール紙ホルダー
11 ホルダー
12 カバー
13 ヒンジ
14 摩擦材
15 台
20 カッター
21 上縁
22 凸折り線
23 凹折り線
30 トイレットペーパー
41 カッタープレート
42 回転軸
A カッター幅
B 突出部幅
C 突起部高さ
D 突起部突出量
E 傾斜部高さ
F 内縁関連寸法
G カッター高さ
H 突出部長さ
a カッター展開幅
b 突出部展開幅
h 突出部展開長さ
j 突起部幅
k 突起部関連寸法
m 傾斜部関連寸法
n カッター展開高さ
Claims (2)
- 中央にトイレットペーパーに傷を付ける突起部を有し、前方に飛び出すように形成された「鳥の下くちばし」形状の突出部と、突起部から突出部の左右の端までと、突出部の端からカッターの端までとが徐々に下がって行くような形状をしていて、突出部から両端までの上縁部の厚さが1mm以下と薄いことを特徴とする、硬質の材料で作られたトイレットペーパー切断用カッター。
- 請求項1のカッターを備えたことを特徴とするトイレットペーパー用の可搬型ロール紙ホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020025691A JP2021119971A (ja) | 2020-01-30 | 2020-01-30 | 可搬型ロール紙ホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020025691A JP2021119971A (ja) | 2020-01-30 | 2020-01-30 | 可搬型ロール紙ホルダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021119971A true JP2021119971A (ja) | 2021-08-19 |
Family
ID=77269655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020025691A Pending JP2021119971A (ja) | 2020-01-30 | 2020-01-30 | 可搬型ロール紙ホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021119971A (ja) |
-
2020
- 2020-01-30 JP JP2020025691A patent/JP2021119971A/ja active Pending
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