JP2021119273A - 建て起こし装置、保護部材及び建て起こし装置の設置構造 - Google Patents

建て起こし装置、保護部材及び建て起こし装置の設置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】建材の建て起こし作業を行うにあたって、場所による制限やクレーンの設置位置による制限を受けにくくする。【解決手段】建て起こし装置10が、支持架台11と、建材2が寝かされた状態で載置される載置部12と、支持架台11と載置部12とを接続し、載置部12を、支持架台11に対して建材の建て起こし方向とその反対方向に回転可能とする回転軸部13と、下端部が支持架台11に対して建材の建て起こし方向と反対方向に回転可能に接続されたジャッキ部14と、を備え、載置部12は、ジャッキ部14の上端部に対して建材12の建て起こし方向と反対方向に回転可能に接続され、回転軸部13は、載置部12の長さ方向中央部において当該載置部12の長さ方向一端部側に位置し、ジャッキ部14は、載置部12の長さ方向中央部において当該載置部12の長さ方向他端部側に位置している。【選択図】図7

Description

本発明は、建て起こし装置、保護部材及び建て起こし装置の設置構造に関する。
シールド掘削機の発進又は到達の立坑における立坑壁を構成する立坑壁用柱状体(特許文献1参照)や、場所打ちコンクリート杭や地中壁などの地中コンクリート構造物を構成する鉄筋かごは、現場にて水平に寝かした状態に製作されたり、水平に寝かした状態で現場に搬入されたりする場合がある。ところが、立坑壁用柱状体や鉄筋かごは長尺に形成されているため、クレーンによる建て込み時における建て起こし作業で、自重により大きな応力が作用し、変形や破損のおそれがある。
そこで、近年、特許文献2のように、装置上に載置された鉄筋かご等の建材の上端部をクレーンによって吊り上げ作業を行いながら、当該建材の下端部を、クレーン側にスライドさせて建て起こすための建て起こし装置が提案されている。
特開2005−90130号公報 特開2010−24776号公報
ところが、特許文献2の建て起こし装置は、いわゆるスライダ・クランク機構の動作に類する動きで建材を建て起こす仕組みとなっているため、建材は、建て起こした分だけ地盤面よりも高くなる。つまり、建材の建て込み作業を行う際には、上空に、クレーンで高く吊り上げるスペースが必要となっていた。
また、建材をバランスよく建て起こすには、装置の回転動作の支点となる固定部側にクレーンを配置し、建材の下端部をスライドさせる水平移動部をクレーンから遠い側に配置する必要がある。つまり、建材の建て起こし作業を行う際には、建て起こし装置とクレーンとの位置関係に制限があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、建材の建て起こし作業を行うにあたって、場所による制限やクレーンの設置位置による制限を受けにくくすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、長尺に形成された建材を建て起こすための建て起こし装置であって、
地面に設置される支持架台と、
前記建材の長さ方向に沿って長尺に形成され、前記建材が寝かされた状態で載置される載置部と、
前記支持架台の上端部と前記載置部の下端部とを接続し、かつ前記載置部を、前記支持架台に対して前記建材の建て起こし方向とその反対方向に回転可能とする回転軸部と、
下端部が前記支持架台に対して前記建材の建て起こし方向とその反対方向に回転可能に接続されたジャッキ部と、を備え、
前記載置部は、前記ジャッキ部の上端部に対して前記建材の建て起こし方向とその反対方向に回転可能に接続されており、
前記回転軸部は、前記載置部の長さ方向中央部において当該載置部の長さ方向一端部側に位置し、前記ジャッキ部は、前記載置部の長さ方向中央部において当該載置部の長さ方向他端部側に位置していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建て起こし装置であって、
前記回転軸部は、前記支持架台の上端部における一側縁部に位置していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の建て起こし装置であって、
前記載置部は、当該載置部の長さ方向一端部に設けられ、前記建材の長さ方向一端部が当接する当接部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の建て起こし装置によって建て起こされる建材の長さ方向一端部に設けられる保護部材であって、
前記載置部の長さ方向一端部に設けられた前記当接部に当接する面が曲面であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建て起こし装置が、前記建材の建て起こし作業を行うための作業ヤードに設置されており、
前記建て起こし装置が設置された前記作業ヤードの地面には、前記ジャッキ部によって建て起こされて傾斜する前記載置部の長さ方向一端部を引き込むための掘り込み部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、建材の建て起こし作業を行うにあたって、場所による制限やクレーンの設置位置による制限を受けにくくすることができる。
建て起こし装置の側面図である。 図1に示す建て起こし装置のII−II線断面図である。 図1に示す建て起こし装置のIII−III線断面図である。 図1に示す建て起こし装置のIV−IV線断面図である。 図1に示す建て起こし装置の平面図である。 載置部の上面の一部を示す斜視図である。 載置部を回転させて建材を建て起こす態様を示す側面図である。 保護部材の取付態様を示す部分拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1等において符号1は、作業ヤードにおける地面を示す。作業ヤードは、図示しない構造物の建設現場において、当該構造物を構成する建材2の建て起こし作業が行われる場所であり、作業ヤードの地面1には、建材2を斜めに傾けられた状態に建て起こすための建て起こし装置10が設置されている。
上記の構造物は、シールド掘削機の発進又は到達の立坑における立坑壁であり、建材2は、その立坑壁を構成する立坑壁用柱状体とされている。建材2は、立坑壁の深さに対応して長尺に形成されており、建設現場にて水平に寝かした状態に製作される。建材2を現場で製作する場合は、製作用の台が、建て起こし装置10とは別に設置される。
なお、本実施形態における構造物は立坑壁であり、建材2は立坑壁用柱状体であるとしたが、これに限られるものではない。建材2は、例えば場所打ちコンクリート杭や地中壁などの地中コンクリート構造物を構成する鉄筋かごでもよい。また、建材2は、水平に寝かした状態で現場に搬入されてもよい。
建て起こし装置10は、長尺に形成された建材2を、所定の角度(本実施形態においては60度程度)に建て起こすための装置であり、図1〜図7に示すように、支持架台11と、載置部12と、回転軸部13と、ジャッキ部14と、を備える。
支持架台11は、H形鋼などの鋼材によって立体フレーム状に構成され、載置部12を支持するものであり、作業ヤードの地面1に設置されている。
支持架台11は、載置部12と、当該載置部12に載置される建材2を支持するものであるため、地面1のうち支持架台11が設置される箇所は、コンクリートが打設されたり、鉄骨が埋め込まれたりして補強されていることが望ましい。
そして、地面1に接地するベース部11aと、載置部12の長さ方向中央部付近を支持する第一支持部11bと、載置部12の長さ方向他端部付近を支持する第二支持部11cと、を有する。
ベース部11aは、平面視において略T字型に形成されている。
第一支持部11bは、ベース部11aの長さ方向一端部(T字の交差部)に一体に設けられ、ベース部11aを含んで略直方体フレーム状に形成されている。
第二支持部11cは、ベース部11aの長さ方向他端部に一体に設けられ、ベース部11aを含んで矩形枠状に形成されている。
なお、支持架台11は、その他に、支持架台11を構成する鋼材間に斜めに架け渡された鋼材である複数の斜材11dと、支持架台11を構成する鋼材同士の接合部間に架け渡される複数のブレース11eと、を有しており、これら斜材11d及びブレース11eによって支持架台11が補強されている。
また、支持架台11を構成する鋼材は、スチフナやガセットプレート等によって適宜補強されている。
第二支持部11cの上端部は、図1,図4に示すように、第一支持部11bの上端部よりも上方に突出し、上端面が、載置部12の下面に接する。
一方、第一支持部11bの上面には、回転軸部13が設けられている。すなわち、第一支持部11bの上端部は、第二支持部11cの上端部よりも下方に位置しており、水平状態とされた載置部12の下面との間に隙間が形成されることになるが、その隙間を利用して回転軸部13が設けられている。換言すれば、第一支持部11bと回転軸部13とを足し合わせた場合の上下寸法と、第二支持部11cの上下寸法とが略等しい。
載置部12は、建材2が寝かされた状態で載置されるものであり、H型鋼を始めとする種々の鋼材によって構成され、支持架台11によって地面1から所定の高さに支持されている。また、載置部12は、立坑壁の深さに対応して長尺に形成された建材2が載置されるため、建材2の長さ方向に沿って長尺に形成されている。換言すれば、建材2を寝かせた状態にして載置できる程度の長さ(本実施形態においては18メートル:18000ミリメートル程度)に設定されている。
そして、建材2を建て起こすため、載置部12は、長さ方向一端部が下方に位置し、かつ、長さ方向他端部が上方に位置するように傾けられる。
このような載置部12は、載置部本体12aと、複数の枕木12bと、立ち上がり部12cと、当接部12dと、を有する。
載置部本体12aは、上面、下面、側面が、トラス用の鋼材を含む種々の鋼材によって構成された立体トラス構造を為している。
なお、載置部本体12aにおける上面の長さ方向に沿う両側部には、エキスパンドメタル120が設けられるとともに、手摺121が設けられており、作業者が載置部本体12aの上面で作業できるようになっている。
複数の枕木12bは、上下に重ねられて接合された一対のH型鋼材からなり、載置部本体12aの長さ方向に間隔を空けて配置されるとともに、載置部本体12aの上面に接合されている。建材2は、これら複数の枕木12bに跨って載置される。
なお、複数の枕木12bは、図1に示すように、載置部本体12aにおいて斜めに設けられたトラス用の鋼材の上端部の上方に位置しており、建材2の荷重を分散しやすくなっている。
立ち上がり部12cは、載置部本体12aの長さ方向一端部に設けられ、載置部本体12aの上面よりも上方に向かって立ち上がった状態となっている。
当接部12dは、建材2の長さ方向一端部2aが当接するものであり、立ち上がり部12cにおける側面に接合されている。
より詳細に説明すると、立ち上がり部12cは、載置部12が傾けられたときに下方に位置し、載置部12と共に傾いた状態となる建材2の荷重を支持する。そして、立ち上がり部12cと載置部本体12aの上面との間に形成される隅部には、立ち上がり部12cと載置部本体12aの上面との連結強度を高める略三角形状の第一補強板122が設けられている。
また、建材2は、立ち上がり部12cに設けられた当接部12dに当接しているので、傾けられた際に傾斜方向の下方に向かって勢いをつけて落ちることがなくなる。
ここで、建材2は、斜めに傾けられた後、クレーンによって鉛直に吊り上げられて立坑壁の施工現場まで移動させられる。つまり、斜めに傾けられた状態から鉛直の状態になるまでの間に、建材2が建て起こし装置10に接する部分は、上記の当接部12dのみとなる。換言すれば、建材2は、斜めに傾けられた後、長さ方向一端部2aを支点にして回転し、鉛直の状態となる。その時に、建材2の長さ方向一端部2aに破損が生じないよう、当該長さ方向一端部2aには、図8に示すような保護部材20が、ボルト・ナットによって一体に設けられている。なお、このような保護部材20は、板状であり、建材2の長さ方向一端部2aにおける幅方向両端部に、建材2の長さ方向に突出して設けられている。
保護部材20は、当接部12dに当接する面20aが、建材2の建て起こし方向に沿う曲面(20a)となっている。すなわち、保護部材20のうち当接部12dに当接する面20aは側面視においてアール加工されている。
一方、当接部12dは、立ち上がり部12cに固定された固定板部123と、固定板部123の下端部に一体に設けられるとともに建材2の長さ方向に沿って突出する支持板部124と、固定板部123と支持板部124との間に設けられる略三角形状の第二補強板125と、を有する。
建材2を鉛直の状態にするに際し、保護部材20は、曲面20aを当接部12dにおける固定板部123及び支持板部124に当接させながら、かつ、支持板部124によって支持されながら回転することとなる。
なお、本実施形態における保護部材20は、先端部(当接部12d側端部)が半円状に形成されることで、当接部12dに当接する面20aを曲面としているが、半球状の先端部とすることで、曲面を形成することもできる。
回転軸部13は、支持架台11の上端部と載置部12の下端部とを接続し、かつ載置部12を、支持架台11に対して鉛直方向(建材2の建て起こし方向とその反対方向)に回転可能とするものである。なお、本実施形態における回転軸部13は、図2に示すように、支持架台11の第一支持部11bにおける上面の幅方向両端部に一つずつ設けられている。
そして、回転軸部13は、回転軸13aと、第一接続プレート13bと、第二接続プレート13cと、を有する。
回転軸13aは、載置部12の長さ方向と直交するとともに、建て起こし装置10が水平面に設置された場合において水平に配置される。すなわち、載置部12を、支持架台11に対して鉛直方向に回転可能な向きとなるように配置されている。
第一接続プレート13bは、支持架台11における第一支持部11bの上面に固定されるとともに、先端に回転軸13aを通す孔が形成され、回転軸13aを保持している。また、本実施形態においては、一つの回転軸部13につき一対の第一接続プレート13bが用いられ、回転軸13aの両端部を保持できるようになっている。
第二接続プレート13cは、載置部12における載置部本体12aの下面に固定されるとともに、先端に回転軸13aを通す孔が形成され、回転軸13aを保持している。また、第二接続プレート13cは、先端が一対の第一接続プレート13b間に位置している。
回転軸部13は、載置部12の長さ方向中央部において当該載置部12の長さ方向一端部側に位置し、かつ、支持架台11の一側縁部に位置している。
より詳細に説明すると、回転軸部13は、建て起こし装置10全体を見た場合、図1に示すように、建て起こし装置10の長さ方向中央部付近に位置している。
また、回転軸部13のうち支持架台11に固定される部分である上記の第一接続プレート13bは、支持架台11における第一支持部11bの一側縁部に位置している。
さらに、回転軸部13のうち載置部12に固定される部分である上記の第二接続プレート13cは、載置部12における載置部本体12aの長さ方向中央部付近で、かつ長さ方向一端部側に位置している。
つまり、回転軸部13は、支持架台11の一側縁部と、載置部12の長さ方向中央部付近と、を接続している。そして、載置部12は、このような回転軸部13を回転支点として鉛直方向に回転できるようになっており、その長さ方向一端部が、支持架台11の下端部よりも下方に回転可能となっている(図7参照)。
ジャッキ部14は、下端部が支持架台11に対して鉛直方向(建材2の建て起こし方向とその反対方向)に回転可能に接続されたものであり、載置部12の長さ方向中央部において当該載置部12の長さ方向他端部側に位置している。載置部12は、このようなジャッキ部14の上端部に対して鉛直方向(建材2の建て起こし方向とその反対方向)に回転可能に接続されている。なお、本実施形態におけるジャッキ部14は、図3に示すように、支持架台11の第一支持部11bにおける上面の幅方向中央部であって、かつ載置部12の載置部本体12aにおける下面の幅方向中央部に一本設けられている。
そして、ジャッキ部14は、シリンダ14aと、シリンダ14aに対して伸縮するピストンロッド14bと、第一接続部14cと、第二接続部14dと、を有する。
シリンダ14aとピストンロッド14bは、ジャッキ部14における本体部であり、本実施形態においては、許容荷重が200トンとされた油圧ジャッキが採用され、収縮時は2540ミリメートルで、ストロークが3000ミリメートルとされている。
第一接続部14cは、支持架台11におけるベース部11aの上面に固定されるとともに、先端(上端)に回転軸140が設けられている。回転軸140は、回転軸部13における回転軸13aと同一の向きに配置されている。シリンダ14aは、その下端部が、回転軸140を介して第一接続部14cに接続されており、鉛直方向(建材2の建て起こし方向とその反対方向)に回転可能となっている。
第二接続部14dは、載置部12における載置部本体12aの下面に固定されるとともに、先端(下端)に回転軸141が設けられている。回転軸141は、回転軸部13における回転軸13aと同一の向きに配置されている。ピストンロッド14bは、その上端部が、回転軸141を介して第二接続部14に接続されており、これによって、載置部12が、鉛直方向(建材2の建て起こし方向とその反対方向)に回転可能となる。
要するに、ジャッキ部14は、本体部(シリンダ14a及びピストンロッド14b)のうち、下端部が、支持架台11に固定された第一接続部14cと、回転軸140を介して接続され、上端部が、載置部12に固定された第二接続部14dと、回転軸141を介して接続されている。そのため、ジャッキ部14が伸長したときは、ジャッキ部14そのものは、徐々に立ち上がる方向に回転しながら載置部12を押し上げ、載置部12は、回転軸部13を回転支点にしながら、ジャッキ部14に対しても回転する。
さらに、図1に示すように、ジャッキ部14が縮んだ状態において、回転軸部13からジャッキ部14の上端部(すなわち、第二接続部14d)までの水平距離は、回転軸部13からジャッキ部14の下端部(すなわち、第一接続部14c)までの水平距離よりも長く設定されている。
なお、図7に示すように、ジャッキ部14が伸び切った状態においては、回転軸部13からジャッキ部14の上端部(すなわち、第二接続部14d)までの水平距離は、回転軸部13からジャッキ部14の下端部(すなわち、第一接続部14c)までの水平距離よりも短い。
なお、建て起こし装置10には、図示はしないが、ジャッキ部14に負圧が生じる場合や、支持架台11が逸走する想定の場合に、ジャッキ部14の油圧を制御するカウンターバランスバルブや手動バルブが設けられている。カウンターバランスバルブをジャッキ部14に設けて、手動バルブを別系統で設置することで、フェールセーフとして載置部12を強制的に静止させることも可能となっている。
載置部12は、図1〜図7に示すように、ジャッキ部14におけるピストンロッド14bの伸縮に応じ、回転軸部13を中心にして回転する構成となっている。すなわち、ピストンロッド14bが収縮し、かつ、載置部12が水平な状態のときにピストンロッド14bを伸長させると、載置部12は、回転軸部13を中心にして長さ方向一端部が下方に下がるように回転する。したがって、載置部12に対して建材2が載置されていれば、建材2も載置部12と同様に回転軸部13を中心にして長さ方向一端部2aが下方に下がるように回転する。
なお、ピストンロッド14bが縮まった状態のときは、載置部12は、支持架台11における第二支持部11cの上端面に接して支持される。
回転軸部13は、上記のように、載置部12の長さ方向中央部に位置しているので、ジャッキ部14におけるピストンロッド14bを、最長ストロークに近い状態まで伸長させると、載置部12の長さ方向一端部が、地面1よりも下方に下がることとなる。そのため、地面1には、ジャッキ部14によって建て起こされて傾斜する載置部12の長さ方向一端部を引き込むための掘り込み部1aが形成されている。
掘り込み部1aの深さは、載置部12に対する回転軸部13及びジャッキ部14の位置を考慮して設定されており、本実施形態においては4000ミリメートルに設定されている。さらに、掘り込み部1aの長さは、載置部12の回転軌道を考慮して設定されており、本実施形態においては7450ミリメートルに設定されている。
なお、掘り込み部1aには、ジャッキ部14によって建て起こされて傾斜する載置部12の長さ方向一端部が接するストッパー1bが設けられてもよい。
次に、以上のように構成された建て起こし装置10によって建材2を建て起こす方法について説明する。
建材2の建て起こし作業が開始されるまでの間、地面1に設置された補助架台(図示省略)によって載置部12の長さ方向一端部を支持する。なお、補助架台は、支持架台11とは別体であり、H形鋼などの鋼材によって構成されている。また、掘り込み部1aを跨いで地面1に設置され、載置部12における長さ方向一端部の下方に配置できるようになっている。
続いて、水平に寝かされた状態の建材2の長さ方向一端部2aに、当該長さ方向一端部2aの端面よりも、建材2の長さ方向に沿って突出する保護部材20を予め取り付ける。
そして、このように保護部材20が予め設けられた状態の建材2を、寝かした状態のまま吊り上げて載置部12の上面(複数の枕木12b)に載置する。この時、保護部材20の曲面20aが、載置部12における当接部12dに接するように配置する。
なお、建材2の長さ方向他端部には、ワイヤーロープが玉掛けされてクレーンのフックが引っ掛けられている。
上記の補助架台をクレーンで撤去した後、ジャッキ部14のピストンロッド14bを伸長させる。載置部12は、ピストンロッド14bの伸長に伴い、回転軸部13を中心にし、長さ方向一端部が下方に下がるように徐々に回転して傾斜する。
ピストンロッド14bを更に伸長させると、載置部12の長さ方向一端部は、地面1よりも下方に下がり、地面1に形成された掘り込み部1aの中に引き込まれる。
そして、掘り込み部1aにストッパー1bが設けられている場合は、ピストンロッド14bを、最長ストローク又は最長ストロークに近い状態まで伸長させると、載置部12における載置部本体12aの下面がストッパー1bに接する。
載置部12が最大限の角度まで傾斜させれば、載置部12に載置された建材2も建て起こされた状態となる。
建て起こされた建材2は、クレーンによって、傾斜した状態から鉛直の状態になるまで更に回転させられる。この時、建材2は、保護部材20における曲面20aに沿うようにして円滑に回転する。
鉛直の状態になるまで回転した建材2は、クレーンによって鉛直に吊り上げられ、立坑壁の施工現場まで移動させられる。また、建材2がクレーンによって運搬された後は、ジャッキ部14を収縮させることで載置部12を元の状態に戻す。次の建材2の建て起こし作業を行う場合は、上記の補助架台を地面1に設置する。
なお、以上のような建材2の建て起こし作業と、クレーンによる建材2の運搬作業を繰り返すことで、立坑壁の施工も進められることになる。
また、保護部材20は、建材2が立坑壁の施工現場まで運搬され。建て込まれる前に取り外されるものとする。
本実施形態によれば、建て起こし装置10が、地面1に設置される支持架台11と、建材2の長さ方向に沿って長尺に形成され、建材2が寝かされた状態で載置される載置部12と、支持架台11の上端部と載置部12の下端部とを接続し、かつ載置部12を、支持架台11に対して建材2の建て起こし方向とその反対方向に回転可能とする回転軸部13と、下端部が支持架台11に対して建材2の建て起こし方向とその反対方向に回転可能に接続されたジャッキ部14と、を備え、載置部12は、ジャッキ部14の上端部に対して建材2の建て起こし方向とその反対方向に回転可能に接続されているので、載置部12は、ジャッキ部14の伸縮動作に応じ、回転軸部13を中心にして回転することになる。載置部12に建材2が載置されている場合には、載置部12の回転に伴って建材2を建て起こすことができる。
さらに、例えば載置部12の回転中心が、長さ方向中央部ではなく、長さ方向一端部に寄っている場合は、建材2を建て起こした分だけ建材2の上端部が上空高くに位置することになり、クレーンによって建材2を高く吊り上げるスペースが必要となる。ところが、本実施形態においては、回転軸部13は、載置部12の長さ方向中央部において当該載置部12の長さ方向一端部側に位置し、ジャッキ部14は、載置部12の長さ方向中央部において当該載置部12の長さ方向他端部側に位置しているので、載置部12の回転中心を長さ方向中央部に寄せることができる。そのため、クレーンによって必要以上に高く吊り上げる必要がなくなり、かつ、建材2をバランスよく建て起こすことができる。また、クレーンの設置位置も、建て起こされて傾斜した状態の建材2を吊り上げて施工現場まで運搬できればよい。
したがって、建材2の建て起こし作業を行うにあたって、場所による制限やクレーンの設置位置による制限を受けにくくすることができる。
また、回転軸部13は、支持架台11の一側縁部に位置しているので、載置部12を、支持架台11に接触しないように回転させて傾斜させることができる。
また、ジャッキ部14が縮んだ状態において、回転軸部13からジャッキ部14の上端部までの水平距離は、回転軸部13からジャッキ部14の下端部までの水平距離よりも長いので、水平距離においてジャッキ部14の下端部は回転軸部13に近く、上端部は回転軸部13から遠くなる。そのため、ジャッキ部14を伸長させて載置部12を傾斜させるのに必要なストロークを短くすることができる。
また、載置部12は、当該載置部12の長さ方向一端部に設けられ、建材2の長さ方向一端部が当接する当接部12dを有するので、載置部12の傾斜に伴って建材2が建て起こされた際に、建材2が傾斜方向の下方に向かって勢いをつけて落ちるのを防ぐことができ、建て起こし時の建材2の破損を防ぐことができる。
また、建て起こし装置10によって建て起こされる建材2のうち長さ方向一端部2aに設けられる保護部材は、載置部12の長さ方向一端部に設けられた当接部12dに当接する面20aが、建材2の建て起こし方向に沿って湾曲する曲面であるため、建て起こし装置10によって建て起こされた建材2を、クレーンによって更に鉛直の状態になるまで回転させる際に、建材2は、保護部材20における曲面20aに沿うようにして円滑に回転することになる。そのため、建材2の長さ方向一端部2aを、保護部材20によって確実に保護することができる。
また、建て起こし装置10が設置された作業ヤードの地面1には、ジャッキ部14によって建て起こされて傾斜する載置部12の長さ方向一端部を引き込むための掘り込み部1aが形成されているので、建材2の長さ方向一端部2aを、地面1よりも下方に下げることができ、建材2を、角度をつけて建て起こすことができる。
1 地面
1a 掘り込み部
2 建材
2a 長さ方向一端部
10 建て起こし装置
11 支持架台
11a ベース部
11b 第一支持部
11c 第二支持部
12 載置部
12a 載置部本体
12b 枕木
12c 立ち上がり部
12d 当接部
13 回転軸部
13a 回転軸
13b 第一接続プレート
13c 第二接続プレート
14 ジャッキ部
14a シリンダ
14b ピストンロッド
14c 第一接続部
140 回転軸
14d 第二接続部
141 回転軸
20 保護部材
20a 面(曲面)

Claims (5)

  1. 長尺に形成された建材を建て起こすための建て起こし装置であって、
    地面に設置される支持架台と、
    前記建材の長さ方向に沿って長尺に形成され、前記建材が寝かされた状態で載置される載置部と、
    前記支持架台の上端部と前記載置部の下端部とを接続し、かつ前記載置部を、前記支持架台に対して前記建材の建て起こし方向とその反対方向に回転可能とする回転軸部と、
    下端部が前記支持架台に対して前記建材の建て起こし方向とその反対方向に回転可能に接続されたジャッキ部と、を備え、
    前記載置部は、前記ジャッキ部の上端部に対して前記建材の建て起こし方向とその反対方向に回転可能に接続されており、
    前記回転軸部は、前記載置部の長さ方向中央部において当該載置部の長さ方向一端部側に位置し、前記ジャッキ部は、前記載置部の長さ方向中央部において当該載置部の長さ方向他端部側に位置していることを特徴とする建て起こし装置。
  2. 前記回転軸部は、前記支持架台の上端部における一側縁部に位置していることを特徴とする請求項1に記載の建て起こし装置。
  3. 前記載置部は、当該載置部の長さ方向一端部に設けられ、前記建材の長さ方向一端部が当接する当接部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の建て起こし装置。
  4. 請求項3に記載の建て起こし装置によって建て起こされる建材の長さ方向一端部に設けられる保護部材であって、
    前記載置部の長さ方向一端部に設けられた前記当接部に当接する面が曲面であることを特徴とする保護部材。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建て起こし装置が、前記建材の建て起こし作業を行うための作業ヤードに設置されており、
    前記建て起こし装置が設置された前記作業ヤードの地面には、前記ジャッキ部によって建て起こされて傾斜する前記載置部の長さ方向一端部を引き込むための掘り込み部が形成されていることを特徴とする建て起こし装置の設置構造。
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