JP2021116796A - オイルフィルタ、および潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既存のオイルフィルタの構造を利用しつつ、オイルフィルタを流れるオイルの圧力損失が高くなっても、オイルの供給流量の減少を抑制することができるオイルフィルタを提供する。【解決手段】 オイルフィルタであって、フィルタエレメントと、開弁時に前記フィルタエレメントを迂回してオイルを流通させるバイパスバルブと、を有し、前記バイパスバルブは、バイパス流路を開閉する弁部材と、前記弁部材を閉方向に付勢する弾性部材と、を有し、前記弁部材は、前記弁部材を貫通し、前記バイパス流路の閉弁時において、前記フィルタエレメントを介さずに前記オイルを通過させるポート孔と、前記ポート孔を塞ぐ、流れ抵抗部材と、を有する、ことを特徴とするオイルフィルタ。【選択図】図1

Description

本発明は、オイルフィルタ、および潤滑構造に関する。
自動車は、変速機やエンジン等で用いられる潤滑油(以下、単に「オイル」という)のための潤滑構造を備えている。図13は、潤滑構造を示しており、オイル2は、変速機やエンジン等からコントロールバルブ3に入り、オイルクーラ4で冷却または加熱され、オイルフィルタ1を介して、再度コントロールバルブ3を通って、変速機やエンジン等に供給される。
オイル2が変速機やエンジン内を通る際に、金属粉やスラッジ等の粒子がオイル2に混入する。そこで、オイルフィルタ1によって、オイル2に混入した粒子が捕捉および除去され、オイル2は循環させて繰り返し使用されている。
特許文献1は、ベルト潤滑を行う潤滑油の温度上昇を抑制して、良好なベルト潤滑を行うことができると共に、潤滑油の取り回し距離を短くして夾雑物の混入する可能性を低下させてコンパクトなレイアウトを実現するために、無端ベルトに対してコントロールバルブから吐出される潤滑油を、オイルクーラおよびオイルフィルタを介して直接供給するようにした無段変速機のベルト潤滑構造を開示している。
特許文献2は、部品点数を最小限にし、構造の簡素化と、小型化および軽量化と、を図り、また円滑な動作性、さらに耐久性を向上させ得るサーモバルブを開示している。このサーモバルブは、ハウジング内部に、第1の流路に対し開口を介して連通して設けられるバルブ室を備えている。このバルブ室内に第2および第3の流路が開口して設けられている。さらに、このバルブ室内で軸線方向に進退動作可能に配置され、流体温度に伴って動作させることで、第2および第3の流路間を連通および遮断するサーモエレメントと、これを流路遮断方向に付勢するコイルばねと、が設けられている。第1の流路とバルブ室に連通する第3の流路とを連通する開口に、該開口を連通および遮断し、連通時に第1および第3の流路間を連通させるバイパスバルブとなる弁体が設けられ、コイルばねがその流路遮断方向に付勢するばね手段として用いられている。
特開2003−106415号公報 特許第5973926号公報
特許文献1では、オイルフィルタを流れるオイルの圧力損失が考慮されていないため、圧力損失が高くなった場合に、オイルの供給流量が減少することがあった。また、特許文献2では、別構造のバルブが必要なため、既存のオイルフィルタの仕様を著しく変更することなく、開示された技術を既存のオイルフィルタに適用することが困難であった。
したがって、本発明の目的は、既存のオイルフィルタの構造を利用しつつ、オイルフィルタを流れるオイルの圧力損失が高くなっても、オイルの供給流量の減少を抑制することができるオイルフィルタを提供することにある。
本発明によれば、
オイルフィルタであって、
フィルタエレメントと、
開弁時に前記フィルタエレメントを迂回してオイルを流通させるバイパスバルブと、を有し、
前記バイパスバルブは、
バイパス流路を開閉する弁部材と、
前記弁部材を閉方向に付勢する弾性部材と、を有し、
前記弁部材は、
前記弁部材を貫通し、前記バイパス流路の閉弁時において、前記フィルタエレメントを介さずに前記オイルを通過させるポート孔と、
前記ポート孔を塞ぐ、流れ抵抗部材と、を有する、
ことを特徴とするオイルフィルタ。
本発明によれば、既存のオイルフィルタの構造を利用しつつ、オイルフィルタを流れるオイルの圧力損失が高くなっても、オイルの供給流量の減少を抑制することができる。
一実施形態に係るオイルフィルタを示す概略図。 一実施形態に係るバイパスバルブの閉弁時のオイルの流路の概略図。 一実施形態に係るバイパスバルブの低温における開弁時のオイルの流路の概略図。 一実施形態に係るバイパスバルブの高温における開弁時のオイルの流路の概略図。 一実施形態に係るバイパスバルブの概略図。 一実施形態に係るバイパスバルブの閉弁時のオイルの流路の概略図。 一実施形態に係るバイパスバルブの低温における開弁時のオイルの流路の概略図。 一実施形態に係るバイパスバルブの高温における開弁時のオイルの流路の概略図。 オイルの温度に対するフィルタの圧力特性と、オイルの温度に対するオイル流量の関係を説明する図。 別の実施形態に係るバイパスバルブの概略図。 別の実施形態に係るバイパスバルブの閉弁時のオイルの流路の概略図。 別の実施形態に係るオイルフィルタを示す概略図。 潤滑構造のブロック図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<一実施形態に係るオイルフィルタ>
図1は、本発明の一実施形態に係るオイルフィルタを示す概略図である。本実施形態に係るオイルフィルタ100は、フィルタエレメント10と、バイパスバルブ20と、を有している。フィルタエレメント10、およびバイパスバルブ20は、容器30内に配置されている。別の実施形態において、フィルタエレメント10とバイパスバルブ20は、容器30のオイル入口部31を分岐させて異なる容器内にそれぞれ配置するよう構成されてもよい。
フィルタエレメント10は、オイルが変速機やエンジン内を通過した際に混入した金属粉やスラッジ等の粒子を捕捉および除去するもので、その形状、構造、および材質などは特に限定されるものでない。一実施形態において、フィルタエレメント10は、耐熱性樹脂繊維等から構成される濾紙であって、折り重ねた状態で筒状に丸められた濾紙とすることができる。
バイパスバルブ20は、オイルフィルタ100を流れるオイルの圧力損失が高くなった場合に、開弁され、フィルタエレメント10を迂回してオイルを流通させるものであり、
オイルの供給流量の減少を抑制することができる。バイパスバルブ20の構造等の詳細は後述する。
一実施形態において、フィルタエレメント10は筒状であり、環状の保持部材40によって保持されている。バイパスバルブ20は、フィルタエレメント10の筒の一端部で、筒内に配置されている。また、バイパスバルブ20は、保持部材40と一体形成されても、別体として形成されてもよい。また、容器30は筒状(コップ状)であり、フィルタエレメント10と容器30は、略同心となるように配置されている。一実施形態において、オイルフィルタ100は、図13に示すような、変速機、エンジン等のオイルの潤滑構造に組み込まれ、特に、無端伝動帯式無段変速機のベルトの潤滑構造に組み込まれる。
(オイルフィルタにおけるオイルの流路)
図2ないし図4、および図13を参照して、オイルフィルタ100におけるオイル50の流路について、バイパスバルブ20の閉弁時と、開弁時について説明する。また、開弁時におけるオイル50の流路については、変速機およびエンジン等の起動初期におけるオイルの温度が低い場合(例えば、30℃以下)と、オイルの温度が高い場合(例えば、30℃超)に分けて説明する。バイパスバルブ20におけるオイル50の流路、およびバイパスバルブ20の作動の詳細は後述する。
(閉弁時)
図2は、一実施形態に係るバイパスバルブの閉弁時のオイルの流路の概略図であり、オイル50の温度が高く、フィルタエレメント10が目詰まりを生じていない場合、または、オイルフィルタ100を流れるオイル50の圧力損失が高くない場合のオイル50の流路を示している。変速機やエンジン等からのオイル50は、容器30のオイル入口部31からオイルフィルタ100に入る。オイル51は、フィルタエレメント10を通過し、容器30のオイル出口部32から出る。
一方、オイル52は、フィルタエレメント10を介さずに、バイパスバルブ20のポート孔26を通過し、容器30のオイル出口部32から出る。詳細は後述するが、フィルタエレメント10は目詰まりを生じていないため、バイパスバルブ20は開弁されず、オイル52はバイパス流路(開弁時の流路)を通過しない(オイル52がポート孔26を通過する流路はバイパス流路ではない)。オイル出口部32から出たオイル51、52は、コントロールバルブ3を通って、再び変速機やエンジン等に供給される。
(開弁時(オイルが低温))
図3は、一実施形態に係るバイパスバルブの低温における開弁時のオイルの流路の概略図であり、オイル50の温度が低く、オイル50の粘度が高いため、オイル50がフィルタエレメント10を流れ難い場合のオイル50の流路を示している。オイル50は粘度が高いため、フィルタエレメント10を通過するオイル51の流量は減少し、また、オイル52のポート孔26を通過する量も減少する。そのため、バイパスバルブ20を挟んだ前後の空間の圧力差が大きくなり、バイパスバルブ20が開弁され、フィルタエレメント10を迂回して、オイル52は、バイパス流路を通過して、容器30のオイル出口部32から出る。
(開弁時(オイルが高温))
図4は、一実施形態に係るバイパスバルブの高温における開弁時のオイルの流路の概略図であり、オイル50の温度が高く、オイル50の粘度が低いが、補足された粒子60によって、フィルタエレメント10が目詰まりを生じている場合のオイル50の流路を示している。フィルタエレメント10が目詰まりを生じていても、オイル51の一部は、点線で示すようにフィルタエレメント10を通過することができるが、フィルタエレメント10を流れるオイル51の流量は減少する。この流量減少を補償するように、バイパスバルブ20のオイル52の流量が増加し、この流量増加によってバルブ20が開弁され、オイル52は、バイパス流路を通過して、容器30のオイル出口部32から出る。
このように、一実施形態に係るオイルフィルタ100は、オイル50の温度に依存する流通状態(圧力、流量)に応じて、バイパスバルブ20の閉弁および開弁を制御できるものである。
<一実施形態に係るバイパスバルブ>
図5は、本発明の一実施形態に係るバイパスバルブの概略図を示す。バイパスバルブ20は、弁部材21と、弁座22と、弾性部材23と、ガイド24と、を有する。弁部材21は、弁体21aと、弁棒21bと、を有する。また、バイパスバルブ20は、弁座22を介して保持部材40に設けられている。
一実施形態において、弁体21aは、弁座22に接近する方向(以下、「上方向」ともいう)と、弁座22から離れる方向(以下、「下方向」ともいう)に移動可能に構成されている。また、弁体21a、弁棒21b、およびガイド24は筒状であり、弁体21aおよび弁棒21bは、ガイド24内に配置され、弁体21aは、弁棒21bの上方向の端部に配置されている。弁棒21bとガイド24との間には、弾性部材23が配架され、弁部材21を弁座22に閉方向に付勢するよう構成されており、弁体21aの上方向の面と弁座22の下方向の面とは当接している。また、弁体21a、弁棒21b、弾性部材23、およびガイド24は、略同心となるように配置されている。また、弾性部材23としては、バネが例示される。
弁棒21bは貫通孔25を有しており、弁体21aはポート孔26を有しており、貫通孔25は、ポート孔26と連通している。ポート孔26の上方向の端部には、流れ抵抗部材27がポート孔26を塞ぐように配置されている。流れ抵抗部材27は、ポート孔26の中心軸方向全てに配置されても、その一部に配置されてもよい。一実施形態において、流れ抵抗部材27は、中心軸方向の一部に配置され、支持部材28によって支持されている。流れ抵抗部材27と支持部材28は、ポート孔26内に、上方向から流れ抵抗部材27、支持部材28の順で、両者が重なるよう配置されている。支持部材28は、オイル50の透過率が流れ抵抗部材27より大きいものである。
流れ抵抗部材27は、オイル50の温度に依存する流通状態(圧力、流量)に応じて、オイルの流れ抵抗が変化する材料で構成される。一実施形態において、流れ抵抗部材27は、フィルタエレメント10と同様な特性を有する材料で構成される。フィルタエレメント10と同様な特性を有する材料は、オイル50の透過率がフィルタエレメント10と同程度であるものである。別の実施形態において、フィルタエレメント10と同様な特性を有する材料は、オイルの透過率が低温時(例えば、30℃以下)と高温時(例えば、30℃超)でフィルタエレメント10と同程度であるものである。例えば、オイルの透過率がフィルタエレメント10と同程度である材料としては、フィルタエレメントと平坦性、表面粗さ、オイルとの親和性等の表面特性が同等の物質で構成される材料や、フィルタエレメントと気孔率、気孔サイズ、物質の三次元配置等が同等の材料等が挙げられる。一実施形態において、流れ抵抗部材27は、フィルタエレメント10を構成するフィルタ材料と同じ材料からなる。
(バイパスバルブにおけるオイルの流路)
図1、および図6ないし図9を参照して、バイパスバルブ20におけるオイル50の流路、およびバイパスバルブ20の作動について、バイパスバルブ20の閉弁時と、開弁時について説明する。また、開弁時におけるオイル50の流路については、オイルの温度が低い場合と、オイルの温度が高い場合に分けて説明する。
(閉弁時)
図6は、一実施形態に係るバイパスバルブの閉弁時のオイルの流路の概略図であり、オイル50の温度が高く、フィルタエレメント10が目詰まりを生じていない場合のオイル50の流路を示している。上述のように、オイル50の温度が高い場合、オイル51は、フィルタエレメント10を流れている。一実施形態において、バイパスバルブ20のポート孔26には、フィルタエレメント10を構成するフィルタ材料と同じ材料からなる流れ抵抗部材27が配置されており、オイル52も流れ抵抗部材27を介してポート孔26を通過して流れることができ、バイパス流路は開弁されない。
(開弁時(オイルが低温))
図7(A)および(B)は、一実施形態に係るバイパスバルブの低温における開弁時のオイルの流れの概略図であり、オイル50の温度が低く、オイル50の粘度が高いため、オイル50がフィルタエレメント10を流れ難い場合のオイル50の流路を示している。
まず、図9は、オイルの温度に対するフィルタの圧力特性を示しており、オイル50の温度が低くなると共に、オイル50の粘度は高くなり、オイル50がフィルタエレメント10を流れ難くなることを示している。流れ抵抗部材27は、フィルタエレメント10を構成するフィルタ材料と同じ材料からなるので、オイル50は、流れ抵抗部材27に対しても、フィルタエレメント10と同程度に、かつ同様のタイミングで流れ難くなる。
そのため、オイル50の温度が低くなると、オイルフィルタ100および流れ抵抗部材27を流れるオイル50の圧力損失が高くなり、図7(A)に示すバイパスバルブ20の弁体21aに加わる圧力Pは高くなる。
変速機およびエンジン等の起動初期におけるオイルの温度が低く、オイル50がフィルタエレメント10および流れ抵抗部材27を流れないと、オイル50の圧力Pは、目詰まりであると判断される設定圧力(閾値)に達する。そうすると、図7(B)に示すように、弁体21aは、弾性部材23の反力に逆らって、下方向に押し下げられ(弾性部材23が縮み)、バイパスバルブ20が開弁される。これにより、オイル52は、フィルタエレメント10を介さずにバイパス流路Fを通過して、容器30のオイル出口部32から出る。
オイル50の圧力Pに対する設定圧力は、弾性部材23の反力によって調節することができ、例えば、図9に示すフィルタの圧力特性が急激に増加するところをバイパスバルブ20の設定圧力とすることができる。
(開弁時(オイルが高温))
図8(A)および(B)は、一実施形態に係るバイパスバルブの高温における開弁時のオイルの流路の概略図であり、オイル50の温度が高く、オイル50の粘度が低いが、補足された粒子60によって、フィルタエレメント10が目詰まりを生じた場合のオイル52の流路を示している。
フィルタエレメント10を流れるオイル51の流量は、フィルタエレメント10の目が詰まると共に減少し、この流量減少を補償するように、図8(A)に示すバイパスバルブ20の流れ抵抗部材27を流れるオイル52の流量Qが増加し、圧力が増加する。流れ抵抗部材27を流れるオイル52の流量Qは、弁体21aに働く下方向への力と対応しており、オイル52の流量Qが、目詰まりであると判断される値(閾値)に達すると、図8(B)に示すように、弁体21aは、弾性部材23の反力に逆らって、下方向に押し下げられ(弾性部材23が縮み)、バイパスバルブ20が開弁される。これにより、オイル52は、フィルタエレメント10を介さずにバイパス流路Fを通過して、容器30のオイル出口部32から出る。図9は、オイルの温度に対するオイル流量を示しており、バイパスバルブ20の設定流量に対して増加したオイルの流量が、バイパスバルブ20が作動する流量となることを示している。
オイル50の流量Qによる下方向への力の閾値は、図1に示す、ポート孔26の面積A2に対するフィルタエレメント10と容器30との隙間の断面積A1の面積比率を調節することで設定される。ポート孔26の面積A2に対するフィルタエレメント10と容器30との隙間の断面積A1の面積比率(A1:A2)は、一実施形態において15:1、別の実施形態において12:1、さらに別の実施形態において10:1、さらに別の実施形態において9:1、さらに別の実施形態において8:1とすることができる。
従来のオイルフィルタでは、フィルタエレメントの粒子の捕捉能力をできる限り発揮させるため、バイパスバルブが開弁する設定圧力が高く設定されていた。そのため、オイルの温度が低い時、バイパスバルブが開弁され難かった。反対に、オイルの温度が低い時、バイパスバルブが開弁されるように、バイパスバルブを開弁する設定圧力が低く設定されると、オイルの温度が高い時、容易にバイパスバルブが開弁されてしまい、オイルがフィルタエレメントを通過せずに、バイパス流路を通過してしまい、フィルタエレメントで粒子を十分捕捉することができない。
それに対して、本実施形態に係るバイパスバルブ20は、オイルの温度が低い時の作動は、バイパスバルブの設定圧力に基づき行い、オイルの温度が高い時の作動は、ポート孔を流れるオイルの流量に基づき行うので、オイルの温度が低い時においても高い時において、バイパスバルブは適切なタイミングで開弁され、オイルの供給量の減少が抑制されると共に、オイルの温度が高い時、フィルタエレメントの粒子の捕捉能力が十分発揮される。また、本実施形態に係るバイパスバルブ20は、閉弁および開弁の設計上のパラメータが2つ(弾性部材23と流れ抵抗部材27)あるので、設計上の自由度が高い。
<別の実施形態に係るバイパスバルブ>
図10は、本発明の別の実施形態に係るバイパスバルブの概略図である。別の実施形態のバイパスバルブは、一実施形態に係るバイパスバルブと弁棒の貫通孔が異なるものである。以下、一実施形態に係るバイパスバルブと異なる部分を中心に説明する。
別の実施形態に係るバイパスバルブ20は、弁部材21(弁体21aおよび弁棒21b)と、弁座22と、弾性部材23と、ガイド24と、ポート孔26と、流れ抵抗部材27と、支持部材28と、を有し、さらに、弁棒21bは、チョーク絞り25aと、オリフィス25bと、を有している。
図10に示すように、チョーク絞り25aは、流れ抵抗部材27および支持部材28の下方向で隣接した位置に配置されている。チョーク絞り25aの直径は、ポート孔26の直径より小さく構成されている。また、オリフィス25bは、チョーク絞り25aの下方向で隣接した位置で、弁棒21bの端部に配置されている。
(バイパスバルブにおけるオイルの流路)
オイル50の温度が低く、オイル50がフィルタエレメント10を流れ難い場合のオイル50の流路(開弁時(オイルが低温)の流路)は、図7に示す一実施形態に係るバイパスバルブと同様であるので説明を省略する。
(閉弁時)
図11は、別の実施形態に係るバイパスバルブの閉弁時のオイルの流路の概略図であり、オイル50の温度が高く、フィルタエレメント10が目詰まりを生じていない場合のオイル50の流路を示している。オイル52は流れ抵抗部材27を介してチョーク絞り25aおよびオリフィス25bを通過して流れることができ、バイパス流路は開弁されない。
(開弁時(オイルが高温))
オイル50の温度が高く、オイル50の粘度が低いが、補足された粒子60によって、フィルタエレメント10が目詰まりを生じた場合のバイパスバルブ20の開弁は、図8に示す一実施形態に係るバイパスバルブと同様である。異なる点は、別の実施形態に係るバイパスバルブ20は、チョーク絞り25aおよびオリフィス25bを有しており、ポート孔26を流れるオイルの流量が、チョーク絞り25aの断面積およびオリフィス25bの絞り面積によって調節できることである。そのため、ポート孔を流れるオイルの流量がより詳細に設定できる。特に、オリフィスを流れる流体の流量は、流体の粘度に依存しないため、ポート孔を流れるオイルの流量の調節が行い易い。
<別の実施形態に係るオイルフィルタ>
図12は、本発明の別の実施形態に係るオイルフィルタを示す概略図である。別の実施形態のオイルフィルタは、オイルの隔壁を設けたものである。以下、一実施形態に係るオイルフィルタと異なる部分を中心に説明する。
別の実施形態に係るオイルフィルタ100は、フィルタエレメント10と、バイパスバルブ20と、容器30と、を有し、さらに、フィルタエレメント10とバイパスフィルタ20の間のオイル流路の間に隔壁70を有する。
隔壁70は、フィルタエレメント10の上方向の端部において、フィルタエレメント10と、その外周に位置する容器30との間に配置される。一実施形態において、隔壁70は、環状であり、フィルタエレメント10または容器30との間に隙間を有する。別の実施形態において、隔壁70は、環状であり、オイル51の通過させる隔壁ポート孔71を有している。また、一例として図12に示す隔壁ポート孔71は、オイル52の上流から下流に向かって先細りになるような突起状とされている。
また、オイル50の温度が低く、オイル50がフィルタエレメント10を流れ難く、フィルタエレメント10の前後で圧力差が生じている場合、バイパスバルブ20の開弁により、フィルタエレメント10に補足されていた粒子60が、フィルタエレメント10の束縛から解放され、バイパス流路を通過して変速機またはエンジン等に供給されることがある。しかし、隔壁70により、フィルタエレメント10の束縛から解放された粒子60の上流側への移動が抑制されるため、解放された粒子60が、バイパスバルブ20のバイパス流路を通過して、変速機またはエンジン等に供給されることが抑制される。
上述したように、オイル50の温度が高いが、補足された粒子60によって、フィルタエレメント10が目詰まりを生じた場合のバイパスバルブ20の開弁は、ポート孔26を流れるオイル50の流量によって調節される。別の実施形態に係るオイルフィルタ10は、隔壁70を有しており、ポート孔26のオイル52の流量は、ポート孔26の面積A2に対する隔壁のポート孔71の断面積A1(または、フィルタエレメント10と容器30との間に隙間の断面積)によって調節することができる。そのため、ポート孔を流れるオイルの流量がより詳細に設定できる。
また、隔壁70は、オイル50のフィルタエレメント10への整流機能も有しており、フィルタエレメント10の濾過面への渦流を防止できるため、フィルタエレメント10を流れるオイル51の圧力損失を低減することができる。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は、少なくとも以下のオイルフィルタを開示する。
1.上記実施形態のオイルフィルタは、
オイルフィルタ(100)であって、
フィルタエレメント(10)と、
開弁時に前記フィルタエレメント(10)を迂回してオイル(52)を流通させるバイパスバルブ(20)と、を有し、
前記バイパスバルブ(20)は、
バイパス流路(F)を開閉する弁部材(21)と、
前記弁部材(21)を閉方向に付勢する弾性部材(23)と、を有し、
前記弁部材(21)は、
前記弁部材(21)を貫通し、前記バイパス流路(F)の閉弁時において、前記フィルタエレメント(10)を介さずに前記オイル(51)を通過させるポート孔(26)と、
前記ポート孔(26)を塞ぐ、流れ抵抗部材(27)と、を有する。
この実施形態によれば、既存のオイルフィルタの構造を利用しつつ、オイルフィルタを流れるオイルの圧力損失が高くなっても、オイルの供給流量の減少を抑制することができる。
2.上記実施形態では、
前記流れ抵抗部材(27)が、前記フィルタエレメント(10)を構成するフィルタ材料と同じ材料からなる。
この実施形態によれば、フィルタエレメントと流れ抵抗部材との圧力特性が同等になるため、オイルの温度が低い場合、適切なタイミングでバイパスバルブを開弁することができる。
3.上記実施形態では、
前記弁部材は、チョーク絞りと、オリフィスと、を有し、
前記チョーク絞りと前記オリフィスは、前記ポート孔と連通している。
この実施形態によれば、ポート孔を流れるオイルの流量がより詳細に設定できる。
4.上記実施形態では、
前記フィルタエレメントは筒状であり、
前記バイパスバルブは前記フィルタエレメントの筒内に配置される。
この実施形態によれば、オイルフィルタをコンパクトな構造とすることができる。
5.上記実施形態では、
前記オイルフィルタは、隔壁を有し、
前記隔壁は、前記フィルタエレメントと前記バイパスバルブの間に配置される。
この実施形態によれば、フィルタエレメントの束縛から解放された粒子が上流側に移動することを抑制することができ、また、オイルのフィルタエレメントへの整流機能も有する。
6.上記実施形態では、
前記フィルタエレメントは、容器内に配置され、
前記隔壁は、前記フィルタエレメントまたは前記容器との間に隙間を有し、
前記バイパスバルブは、前記ポート孔の面積と前記隙間の面積の比率によって調節されるオイルの流量によって作動する。
この実施形態によれば、ポート孔を流れるオイルの流量がより詳細に設定できる。
7.上記実施形態では、
前記フィルタエレメントは、容器内に配置され、
前記隔壁は、隔壁ポート孔を有し、
前記バイパスバルブは、前記ポート孔の面積と前記隔壁ポート孔の面積の比率によって調節されるオイルの流量によって作動する。
この実施形態によれば、ポート孔を流れるオイルの流量がより詳細に設定できる。
8.上記実施形態のオイルフィルタは、
変速機またはエンジンの潤滑構造に組み込まれる。
この実施形態によれば、オイルの供給流量の減少を抑制できる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1 オイルフィルタ、2 オイル、3 コントロールバルブ、4 オイルクーラ、10 フィルタエレメント、20 バイパスバルブ、21 弁部材、21a 弁体、21b 弁棒、22 弁座、23 弾性部材、24 ガイド、25 貫通孔、25a チョーク絞り、25b オリフィス、26 ポート孔、27 流れ抵抗部材、28 支持部材、30 容器、31 オイル入口部、32 オイル出口部、40 保持部材、50、51、52 オイル、60 粒子、70 隔壁、71、隔壁ポート孔、100 オイルフィルタ

Claims (8)

  1. オイルフィルタであって、
    フィルタエレメントと、
    開弁時に前記フィルタエレメントを迂回してオイルを流通させるバイパスバルブと、を有し、
    前記バイパスバルブは、
    バイパス流路を開閉する弁部材と、
    前記弁部材を閉方向に付勢する弾性部材と、を有し、
    前記弁部材は、
    前記弁部材を貫通し、前記バイパス流路の閉弁時において、前記フィルタエレメントを介さずに前記オイルを通過させるポート孔と、
    前記ポート孔を塞ぐ、流れ抵抗部材と、を有する、
    ことを特徴とするオイルフィルタ。
  2. 前記流れ抵抗部材が、前記フィルタエレメントを構成するフィルタ材料と同じ材料からなる、ことを特徴とする請求項1に記載のオイルフィルタ。
  3. 前記弁部材は、チョーク絞りと、オリフィスと、を有し、
    前記チョーク絞りと前記オリフィスは、前記ポート孔と連通している、ことを特徴とする請求項1ないし2に記載のオイルフィルタ。
  4. 前記フィルタエレメントは筒状であり、
    前記バイパスバルブは前記フィルタエレメントの筒内に配置される、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のオイルフィルタ。
  5. 前記オイルフィルタは、隔壁を有し、
    前記隔壁は、前記フィルタエレメントと前記バイパスバルブの間に配置される、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のオイルフィルタ。
  6. 前記フィルタエレメントは、容器内に配置され、
    前記隔壁は、前記フィルタエレメントまたは前記容器との間に隙間を有し、
    前記バイパスバルブは、前記ポート孔の面積と前記隙間の面積の比率によって調節されるオイルの流量によって作動する、ことを特徴とする請求項5に記載のオイルフィルタ。
  7. 前記フィルタエレメントは、容器内に配置され、
    前記隔壁は、隔壁ポート孔を有し、
    前記バイパスバルブは、前記ポート孔の面積と前記隔壁ポート孔の面積の比率によって調節されるオイルの流量によって作動する、ことを特徴とする請求項5に記載のオイルフィルタ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載のオイルフィルタが組み込まれた変速機またはエンジンの潤滑構造。
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