JP2021113438A - 仕口金物、及び仕口プレキャスト部材と柱部材の連結方法 - Google Patents

仕口金物、及び仕口プレキャスト部材と柱部材の連結方法 Download PDF

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正彦 中村
淳 桑野
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Abstract

【課題】簡潔な構造で仕口部と柱、梁との応力の相互伝達を確保できる仕口金物を提供する。【解決手段】鉄筋コンクリート柱2と鉄骨梁3を有する混合構造体1に用いられる仕口金物30は、筒形状をなし上下に開口31a,31bが形成された塞ぎ板31と、第1コンクリート柱部材20の主筋23が通る主筋貫通孔32b,33bを有する上下一対のダイアフラム32,33と、塞ぎ板31及びダイアフラム32,33の側方から水平方向に延びる接続梁部34と、を備える。接続梁部34はウェブ34bとその上下のフランジ34aとを有するH形鋼で先端に主梁部3aが接続される。ダイアフラム32,33は、開口31a,31bを塞ぐように塞ぎ板31に接合される。接続梁部34の基端において、上下のフランジ34a,34aはダイアフラム32,33の側面に、ウェブ34bは塞ぎ板31の外周面に、接合される。【選択図】 図1

Description

この発明は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を有する混合構造体の仕口部に関する。
物流倉庫やショッピングセンター等の非住宅建築物の構造形式として、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁で構成される混合構造が採用されている。この混合構造は、軸方向力に対する剛性が高い鉄筋コンクリートの長所と、梁の支柱間距離を長くできる鉄骨の長所とを有することができる。また、この混合構造によれば、建築物全体を鉄骨造とする場合に比べ工費がかからず、建築物全体を鉄筋コンクリート造とする場合に比べ工期を短縮できる等、両者の利点を生かして建築物を構築することができる。
従来の混合構造では、鉄骨梁が仕口部を貫通する形式(梁貫通形式)が一般的であり、コンクリートを現場で打設している。梁貫通形式は、鉄骨梁が仕口部を貫通しない形式(非梁貫通形式、柱貫通形式)に比べ鋼材量が少なくて済むものの、仕口部の性能が劣り、構造が複雑であった。
下記特許文献1には、混合構造の非梁貫通形式の仕口部の接合金物であって、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを十分な機械的強度を保って接合するための接合金物が開示されている。
特許文献1の接合金物は、鉄筋かごに一体に取り付けられて柱用組立鉄筋を構成するとともに、鉄骨梁に接合される。接合金物は、柱と梁の接合部を覆う鋼板と、この鋼板に設けられた上下一対の十文字状のダイアフラムとを有している。
各ダイアフラムの端部は鋼板を貫通して外方に突出し、鉄骨梁の上下フランジに連結される。更に、ダイアフラムには、コンクリート充填用穴および柱鉄筋貫通用穴が形成されており、柱鉄筋貫通用穴と鋼板の隅角部とに柱鉄筋が挿通されている。この状態で、建築現場においてコンクリート充填用穴から鋼板の内部にコンクリートが打設される。
特開平1−290844号公報
特許文献1の接合金物では、柱と梁の接合部を覆う鋼板を、十字状のダイアフラムの端部が貫通し外方に突出しているため、鋼板の加工作業、及び、ダイアフラムの端部と鉄骨梁の上下フランジとを突き合わせて連結する作業が煩雑になっていた。また、柱と梁の接合部の内部要素の応力を外部要素に伝達させる鋼材として、接合部のコンクリートをバンド状に拘束するバンドプレートを梁の上下フランジ位置に設けた場合には、構造がより複雑になっていた。さらに、コンクリートを打設する作業は、建築現場で行わなければならず、工期が長引いていた。
この発明は上記課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであって、この発明の一態様に係る仕口金物は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を有する混合構造体に用いられ、柱部材に取り付けられて梁部材が接続される仕口金物であって、塞ぎ板と、上下一対のダイアフラムと、接続梁部とを備える。上記塞ぎ板は、筒形状をなし上端及び下端に開口が形成されている。上記上下一対のダイアフラムは、上記塞ぎ板の上端部及び下端部に設けられ、柱部材から延びる鉄筋を通すための鉄筋貫通孔を有する。上記接続梁部は、上下のフランジをウェブによって一体的に連結した断面H形の鉄骨により構成され、上記塞ぎ板及びダイアフラムの側方から水平方向に延びて先端に梁部材が接続されて鉄骨梁の一部を構成する。
上記上下一対のダイアフラムは、上記塞ぎ板の上端及び下端の開口を塞ぐように上記塞ぎ板に接合されており、上記接続梁部の基端において、上記上下のフランジはそれぞれ上記上下のダイアフラムの側面に接合され、上記ウェブは上記塞ぎ板の外周面に接合されていることを特徴としている。
上記構成によれば、ダイアフラムは塞ぎ板にその開口を塞ぐように接合されるため、塞ぎ板にダイアフラムを接合するための特別な加工を施す必要がないとともに、ダイアフラムと塞ぎ板の接合部分が大きくなり、仕口部と柱、梁との応力の相互伝達を適切に確保できる。
また、ダイアフラムと接続梁部のフランジの接合は、ダイアフラムの側面とフランジとを突き合わせて接合すればよく、作業が容易化される。このダイアフラムと接続梁部のフランジとの接合にロボット溶接機を使用すれば、より生産性を向上させることができる。
好ましくは、上記上下一対のダイアフラムは上記塞ぎ板の上端及び下端の開口の形状に対応した形状を有する。
上記構成によれば、ダイアフラムと接続梁部のフランジとの接合を塞ぎ板に近い位置で行うことができ作業性を向上させることができる。
好ましくは、柱部材から延びる鉄筋を挿通させるためのシース管が、上記上下一対のダイアフラムの鉄筋貫通孔に挿通されるようにして設けられている。
上記構成によれば、シース管により柱部材の鉄筋が誘導され、鉄筋を上下のダイアフラムに形成された鉄筋貫通孔に容易に通すことができる。
好ましくは、上記上下一対のダイアフラムの一方又は双方には、コンクリートを充填するためのコンクリート充填孔が形成され、上記塞ぎ板と上記上下一対のダイアフラムとにより囲まれた空間には、柱部材への取り付けに先立ってコンクリートが打設されている。
上記構成によれば、仕口金物をコンクリートが打設されたプレキャスト部材とすることにより、仕口部の品質を均一化して建築現場での施工品質を向上させることができる。また、建築現場における作業の省力化及び工期の短縮化を図ることができる。
好ましくは、上記上側のダイアフラムの上面に上階の床と柱との接合部分をなす先打ちスラブ部が設けられ、この先打ちスラブ部は、上記塞ぎ板の内部に打設されたコンクリートと一体のコンクリートを有し、上記先打ちスラブ部のコンクリートには、上記上側のダイアフラムの鉄筋貫通孔から上方に延びる上記シース管が貫通している。
上記構成によれば、先打ちスラブ部を備えることにより、建築現場における作業の手間をより省くことができ、工期をより短くすることができる。
この発明の他の態様は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を有する混合構造体における仕口プレキャスト部材と柱部材とを一体に連結する方法であって、
下方柱部材の柱頭から上階の柱部材との接合に供される鉄筋が上方に突出しており、仕口プレキャスト部材は、柱と梁の接合部分である仕口部を鉛直方向に貫通するシース管を有しており、
上記下方柱部材の鉄筋が上記シース管を貫通するように上記仕口プレキャスト部材を上記下方柱部材の上方に建て入れ、上記下方柱部材の柱頭と上記仕口プレキャスト部材の下面との間に上記シース管と連通する目地空間を形成し、この目地空間の周囲に目地型枠を設ける工程と、
グラウト材を上記シース管の上端と上記鉄筋との隙間から注入して上記目地空間内及び上記シース管と上記鉄筋との隙間内に充填する工程と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、グラウト材をシース管の上端と鉄筋との隙間から注入することにより、グラウト注入孔を別個に設ける必要がなくなる。また、上階の柱部材との接合に供される鉄筋の上端部の周囲にグラウト材が付着することを避けることができ、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を有する混合構造体の構築のための作業効率を向上させることができる。
この発明によれば、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を有する混合構造体の仕口部を簡潔な構造にして、仕口部と柱、梁との応力の相互伝達を確保することができる。
この発明の第1実施形態に係る仕口プレキャスト部材を備える、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の混合構造体の中間階部分を示す正面図であって、一部を断面で示す。 同プレキャスト部材の仕口金物の斜視図である。 同プレキャスト部材にコンクリートを打設する前の状態を示す断面図である。 同プレキャスト部材とその下方の第1コンクリート柱部材との接合についての説明図であって、(A)は正面図、(B)は平面図である。 同プレキャスト部材とその上方の第2コンクリート柱部材との接合についての説明のための正面図である。 この発明の第2実施形態に係る仕口プレキャスト部材を備える、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の混合構造体の最上階部分を示す正面図であって、一部を断面で示す。
[第1実施形態]
以下、この発明の第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。本実施形態は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁で構成される混合構造体の中間階にこの発明を適用したものである。
図1に示す混合構造体1は、鉄筋コンクリート柱2と鉄骨梁3で構成され、柱と梁の接合部分である仕口部4を鉄骨梁3が貫通しない形式(非梁貫通形式)の構造を有している。この混合構造体1において、仕口プレキャスト部材10(以下、単に仕口部材と言う)は、仕口部4を構成している。
鉄筋コンクリート柱2は、第1コンクリート柱部材20(下方柱部材)と、その上階の部材である第2コンクリート柱部材20Bとを有している。第2コンクリート柱部材20Bは、第1コンクリート柱部材20の上方に、仕口部材10を介して配置されている。第2コンクリート柱部材20Bは、第1コンクリート柱部材20と同様の構成を有しており、以下、第2コンクリート柱部材20Bの同様の構成部分には同一符号にBを付す。
第1コンクリート柱部材20はプレキャスト工法によるものであって、横断面矩形状に打設されたコンクリート21と、このコンクリート21に埋設された鉄筋組立体22とを有している。
鉄筋組立体22は、横断面矩形状に配置された複数本(本実施形態では16本)の主筋23と、各主筋23の下端部に取り付けられたスリーブ継手24と、これら主筋23とスリーブ継手24の周りに配置された剪断補強筋25とを有している。主筋23は異形鉄筋であって、本実施形態では外周にねじを有するねじ鉄筋が用いられている。
スリーブ継手24は、グラウト材を充填する方式の継手であって、筒形状をなして側壁部の上端部及び下端部にそれぞれグラウト通路口24a,24bを有している。グラウト通路口24a,24bは、それぞれ第1コンクリート柱部材20の側面の開口に連なっている。
主筋23の上部23Xは、第1コンクリート柱部材20の柱頭から上方に突出して、仕口部材10を貫通しており、主筋23の上端部23xは、第2コンクリート柱部材20Bの下端部にあるスリーブ継手24Bに連結されている。第1コンクリート柱部材20の下端部のスリーブ継手24には、図示しないコンクリート柱部材の柱頭から延びる主筋23Cが連結されている。
仕口部材10は、図1、図2に示すように、仕口金物30と、その内部のコンクリート35と、先打ちスラブ部40とを有しており、あらかじめ工場で製作される。
仕口金物30は、鋼材により形成され、塞ぎ板31と、塞ぎ板31の上端部及び下端部に設けられた上下一対のダイアフラム32,33と、接続梁部34とを備える。
塞ぎ板31は、仕口部4のコンクリートの外周を覆うためのものであって、角筒形状をなしており、上端及び下端に開口31a,31bが形成されている。塞ぎ板31の外形寸法は、上記第1コンクリート柱部材20の外形寸法とほぼ等しい。塞ぎ板31は、複数の鋼板を溶接により角筒形状に組み立ててもよく、コ字状又はL字状に加工した鋼板を組み合わせて溶接により角筒形状に組み立ててもよい。
上下のダイアフラム32,33は塞ぎ板31の上端と下端の開口31a,31bの形状に対応する形状を有する鋼板であって、平面視において四角形状をなしている。ダイアフラム32,33は、それぞれ塞ぎ板31の開口31a,31bを塞いでいる。ダイアフラム32,33は、塞ぎ板31の上端面及び下端面に接合されている。
ダイアフラム32,33の各中央部には、塞ぎ板31の内部にコンクリートを充填するためのコンクリート充填孔32a,33aが形成されている。ダイアフラム32,33にはそれぞれ、上記第1コンクリート柱部材20の柱頭から延びる主筋23に対応する位置に、主筋23を通すための主筋貫通孔32b,33b(鉄筋貫通孔)が複数形成されている。
図1、図3に示すように、上下のダイアフラム32,33における上下に対向する主筋貫通孔32b,33bには、シース管50が挿通されている。シース管50は、ダイアフラム32,33の間を差し渡すように設けられている。シース管50は、上側のダイアフラム32より上方にスラブ部40の厚み分だけ突出している。シース管50の内部を、上記第1コンクリート柱部材20の主筋23の上部23Xが貫通してスラブ部40より上方に突出している。
塞ぎ板31と上下のダイアフラム32,33で囲まれた部分には、コンクリート35が打設されている。
接続梁部34は、鉄骨梁3の一部をなすとともに、仕口部4と鉄骨梁3の主梁部3a(梁部材;図4(A)、図5に示す)とを接続している。接続梁部34は、上下のフランジ34a,34aをウェブ34bによって一体的に連結して形成したH形鋼であって、塞ぎ板31の各辺の外周面からそれぞれ水平方向に延びている。そのため、図2、図4(B)に示すように、仕口金物30は平面視において十字形状となっている。
接続梁部34の基端部では、ウェブ34bは塞ぎ板13の外周面に接合され、上下のフランジ34a,34aは、それぞれダイアフラム32,33の側面に接合されている。
各接続梁部34の先端部には、図4(A)、図5に示すように、建設現場において、鉄骨梁3の主梁部3aが鉄板Pを介してボルト接続により接合される。
上記構成の仕口金物30は、上端側と下端側が対称に形成されている。これにより、仕口部材10の製造時に仕口金物30に上下の向きの誤りが生じず、組立性を向上させることができる。
図1に示す先打ちスラブ部40は、上階の床と柱との接合部分を構成するものであって、上記仕口金物30のダイアフラム32の上面に直方体状に打設されたコンクリート41と、このコンクリート41を上下に貫通する上記シース管50の周りに配置された剪断補強筋25とを有している。コンクリート41は、上記塞ぎ板31の内部に打設されたコンクリート35と一体をなしている。
図5に示すように、先打ちスラブ部40の高さは、仕口部材10の接続梁部34及びこれに接続される主梁部3aの上方に設けられ上階の床を構成するスラブ5の高さと等しくなるよう設定されている。先打ちスラブ部40の平面形状は、上記第2コンクリート柱部材20Bの横断面形状と同一である。先打ちスラブ部40の上方には、上記第2コンクリート部材20Bが配置されている。
以下、仕口部材10の製造方法について説明する。
先ず、図2に示す仕口金物30を製作する。塞ぎ板31の上端と下端の開口31a,31bをそれぞれ上下のダイアフラム32,33で覆うように塞ぎ、ダイアフラム32,33と、塞ぎ板31の上端面及び下端面とを突き合わせ溶接により接合する。
次に、接続梁部34を塞ぎ板31の各辺に配置し、上下のフランジ34a,34aの基端面を上下のダイアフラム32,33の側面に突き合わせるとともに、ウェブ34bを塞ぎ板31の外周面に突き合わせる。この状態で、ダイアフラム32,33の側面と上下のフランジ34a,34aを完全溶け込み溶接により接合し、塞ぎ板31の外周面とウェブ34bを両面隅肉溶接により接合する。ダイアフラム32,33とフランジ34a,34aとの接合には、ロボット溶接を用いてもよい。このようにして、図2に示す仕口金物30が完成する。
次に、図3に示すように、仕口金物30において、シース管50を、上下のダイアフラム32,33の対向する主筋貫通孔32b,33bに挿通させ、上側のダイアフラム32の主筋貫通孔32bから上方に突出する複数のシース管50全体を囲むようにせん断補強筋25を配置する。
次に、仕口金物30にコンクリートを打設するために、下側のダイアフラム33の下面を底型枠60で塞ぐとともに、上側のダイアフラム32の上面に先打ちスラブ部40を形成するための側面型枠70を取り付ける。必要に応じて側面型枠70の外周に補強材71を配置して、打設直後のコンクリートの側圧による変形を防止する。
次に、上側のダイアフラム32のコンクリート充填孔32aにトレミー管(図示しない)を差し込んで、塞ぎ板31と上下のダイアフラム32,33で囲まれた部分にコンクリートを充填する。コンクリートは、塞ぎ板31の内部を満たした後、側面型枠70の上部まで上昇する。コンクリートの硬化により、塞ぎ板31の内部のコンクリート35と先打ちスラブ部40のコンクリート41が一体化され、ひいては仕口金物30と先打ちスラブ部40が一体化される。底型枠60と側面型枠70の脱枠により、仕口金物30内にコンクリート35を打設済みのフルプレキャスト化された仕口部材10が完成する。
以下、フルプレキャスト化された仕口部材10を用いた混合構造体1の構築手順について説明する。
先ず、図4(A)に示すように、第1コンクリート柱部材20の上側に仕口部材10を建て込むため、第1コンクリート柱部材20の柱頭から上方に突出する主筋23の上部23Xを上下のダイアフラム32,33の主筋貫通孔32b,33bに通す。
このとき、主筋23はシース管50により誘導され、主筋貫通孔32b,33bに容易に通すことができる。また、建て込んだ仕口部材10の下側のダイアフラム33と第1コンクリート柱部材20の柱頭部上面との間には、図示しないスペーサにより目地空間S1が形成されている。目地空間S1は、周囲に目地型枠6を設けることにより閉塞されるとともに、シース管50に連通している。目地型枠6として、木製型枠、エアチューブ型枠、モルタル型枠等を用いてもよい。
次に、仕口部材10の各接続梁部34の先端部に、鉄骨梁3を構成する主梁部3aを接合する。その後、接続梁部34と主梁部3aの上方に、上階の上記スラブ5の下地材としてのデッキプレート(図示しない)を敷設する。
次に、仕口部材10と第1コンクリート柱部材20とを一体的に接合するため、シース管50と主筋23との隙間及び上記目地空間S1にグラウト材7を注入する。グラウト材7の注入は、図4に示すように、複数のシース管50のうち選択された一つのシース管50の上端とこのシース管50を貫通する主筋23との隙間から行う。この隙間に、注入ホースHの先端を配置し、グラウト材7を注入する。選択されたシース管50内に注入されたグラウト材7は、目地空間S1内、及びすべてのシース管50と主筋23との隙間内に流入する。
すべてのシース管50の上端からグラウト材7が流出してくるのを確認できれば、グラウト材7の注入を終了する。シース管50の上方から充填中のグラウト材7を確認できたシース管50については、そのシース管50の上部からグラウト材7を注ぎ足してもよい。グラウト材7の硬化により、仕口部材10と第1コンクリート柱部材20は一体に連結される。
上述した仕口部材10と第1コンクリート柱部材20との連結方法では、グラウト材7を主筋23が貫通するシース管50の上端から注入しているので、グラウト注入孔を別個に設ける必要がない。また、上階の柱部材である第2コンクリート柱部材20Bとの接合に供される主筋の上端部23xの周囲へのグラウト材7の付着を避けることができるので、混合構造体1の構築の作業効率を向上させることができる。
また、グラウト材7の注入を塞ぎ板31の隅角部に配置されたシース管50又はこれに隣接するシース管50から注入することにより、目地空間S1内に空気溜まりが発生することを抑制することができる。
上述の、鉄骨梁3の上方に敷設された図示しないデッキプレートにおいては、図5に示すようにスラブ5を設けるため、コンクリートを打設する。
グラウト材7が硬化して仕口部材10と第1コンクリート柱部材20が一体的に接合した後には、仕口部材10の上側に上階の第2コンクリート柱部材20Bを建て込むため、主筋23の上端部23xを第2コンクリート柱部材20Bのスリーブ継手24Bに通す。このとき、建て込んだ第2コンクリート部材20Bの下面と先打ちスラブ部40の上面との間には、図示しないスペーサにより目地空間S2が形成されている。目地空間S2は、周囲に目地型枠8を設けることにより閉塞されるとともに、スリーブ継手24Bに連通している。目地型枠8として、木製型枠、エアチューブ型枠、モルタル型枠等を用いてもよい。
次に、仕口部材10と第2コンクリート柱部材20Bとを一体的に接合するため、スリーブ継手24Bと主筋23、23Bとの隙間及び上記目地空間S2にグラウト材9を注入する。グラウト材9の注入は、複数のスリーブ継手24Bのうち選択された一つのものの下側のグラウト通路口24bに連なる開口から行われる。グラウト材9は、目地空間S2を満たすと、他のスリーブ継手24B内を上方へ向かって流れ込む。
グラウト材9が全てのスリーブ継手24Bの上側のグラウト通路口24aに連なる開口から排出されれば、注入を終了する。グラウト材9の硬化により、仕口部材10と第2コンクリート柱部材20Bは一体的に接合される。
本実施形態によれば、仕口部4の性能に優れる非梁貫通形式の仕口金物30において、仕口部4のコンクリートを拘束するバンドプレートを設けることなく、構造を簡潔にしている。これにより、仕口部4について、断面を縮小し、軽量化することができる。また、製造工程を従来の構造に比べ削減でき、材料費と溶接費を軽減できる。
また、本実施形態によれば、仕口金物30において、ダイアフラム32,33は塞ぎ板31にその開口31a,31bを塞ぐように接合されることにより、従来の構造のように塞ぎ板31にダイアフラム32,33を接合するための特別な加工を施す必要がない。また、ダイアフラム32,33と塞ぎ板31の接合部分が大きくなり、仕口部4と柱2、梁3との応力の相互伝達を適切に確保できる。
また、本実施形態によれば、仕口金物30におけるダイアフラム32,33と接続梁部34のフランジ34aの接合は、ダイアフラム32,33の側面とフランジ34aとを突き合わせて接合すればよく、作業を容易化できる。特に、ダイアフラム32,33とフランジ34aとの接合を塞ぎ板31に近い位置で行うことができるため、作業性を向上させることができる。ダイアフラム32,33とフランジ34aとの接合にロボット溶接機を使用すれば、生産性を向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、仕口金物30に、第1コンクリート柱部材20への取り付けに先立ってコンクリート35を打設して、仕口プレキャスト部材10とすることにより、仕口部4の品質を均一化させ建築現場での施工品質を向上させることができる。また、建築現場における作業の省力化及び工期の短縮化を図ることができる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態については、上記実施形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[第2実施形態]
図6は、この発明の第2実施形態を示す。本実施形態は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁で構成される混合構造体の最上階にこの発明を適用したものである。
第2実施形態では、第1実施形態と異なり、仕口部材10の仕口金物30の上面には、先打ちスラブ部が設けられておらず、シース管50は上側のダイアフラム32より上方に突出していない。シース管50はダイアフラム32内に納まり、主筋23の上端部23xのみがダイアフラム32より上方に突出している。主筋23の上端部23xは、貫通型の機械式定着金物であるナットNによって締め付けられることにより、仕口部材10に固定されている。
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
塞ぎ板の形状は、円筒形状、その他の筒形状であってもよい。
上記第1実施形態では、仕口部材10に先打ちスラブ部40を含めているが、仕口部材10に先打ちスラブ部40を含めなくてもよい。
上記実施形態では、仕口部材10においてあらかじめ工場でコンクリートを打設しフルプレキャスト部材としているが、仕口金物30、又は、シース管50を設けた仕口金物30を、工場で製作したプレキャスト部材としてもよい。
上記実施形態では、一対のダイアフラム32,33にそれぞれコンクリート充填用孔32a,33aを形成しているが、何れか一方のダイアフラムにコンクリート充填用孔を形成するようにしてもよい。
上記実施形態では、接続梁部34を塞ぎ板31の各辺に取り付けた平面視十字形状の仕口金物30の例を示したが、接続梁部34が取り付けられる塞ぎ板31の辺に応じて、仕口金物30をI字形状、L字形状、T字形状としてもよい。
上記実施形態では、主筋23に、外周にねじを有するねじ鉄筋を用いたが、ねじを持たない異形鉄筋を用いてもよい。
第1コンクリート柱部材20は、場所打ちコンクリート工法によるものであってもよい。
この発明は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を有する混合構造体の仕口部に適用することができる。
1 混合構造体
2 鉄筋コンクリート柱
3 鉄骨梁
3a 主梁部(鉄骨梁、梁部材)
4 仕口部
5 スラブ
6 目地型枠
7 グラウト材
8 目地型枠
9 グラウト材
H 注入ホース
N ナット
P 鉄板
S1 目地空間
S2 目地空間
10 仕口部材(仕口部プレキャスト部材)
20 第1コンクリート柱部材(下方柱部材)
20B 第2コンクリート柱部材
21 コンクリート
22 鉄筋組立体
23,23B 主筋(鉄筋)
23X 主筋の上部
23x 主筋の上端部
24,24B スリーブ継手
24a,24b グラウト通路口
25,25B 剪断補強筋
30 仕口金物
31 塞ぎ板
31a 上端開口
31b 下端開口
32 上側のダイアフラム
32a コンクリート充填孔
32b 主筋貫通孔(鉄筋貫通孔)
33 下側のダイアフラム
33a コンクリート充填孔
33b 主筋貫通孔(鉄筋貫通孔)
34 接続梁部(鉄骨梁)
34a フランジ
34b ウェブ
35 コンクリート
40 先打ちスラブ部
41 コンクリート
50 シース管
60 底型枠
70 側面型枠
71 補強材

Claims (6)

  1. 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を有する混合構造体に用いられ、柱部材に取り付けられて梁部材が接続される仕口金物であって、
    筒形状をなし上端及び下端に開口が形成された塞ぎ板と、
    上記塞ぎ板の上端部及び下端部に設けられ、柱部材から延びる鉄筋を通すための鉄筋貫通孔を有する上下一対のダイアフラムと、
    上下のフランジをウェブによって一体的に連結した断面H形の鉄骨により構成され、上記塞ぎ板及びダイアフラムの側方から水平方向に延びて先端に梁部材が接続されて鉄骨梁の一部を構成する接続梁部と、を備え、
    上記上下一対のダイアフラムは、上記塞ぎ板の上端及び下端の開口を塞ぐように上記塞ぎ板に接合されており、
    上記接続梁部の基端において、上記上下のフランジはそれぞれ上記上下のダイアフラムの側面に接合され、上記ウェブは上記塞ぎ板の外周面に接合されていることを特徴とする仕口金物。
  2. 上記上下一対のダイアフラムは上記塞ぎ板の上端及び下端の開口の形状に対応した形状を有することを特徴とする請求項1に記載の仕口金物。
  3. 柱部材から延びる鉄筋を挿通させるためのシース管が、上記上下一対のダイアフラムの鉄筋貫通孔に挿通されるようにして設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の仕口金物。
  4. 上記上下一対のダイアフラムの一方又は双方には、コンクリートを充填するためのコンクリート充填孔が形成され、
    上記塞ぎ板と上記上下一対のダイアフラムとにより囲まれた空間には、柱部材への取り付けに先立ってコンクリートが打設されていることを特徴とする請求項3に記載の仕口金物。
  5. 上記上側のダイアフラムの上面に上階の床と柱との接合部分をなす先打ちスラブ部が設けられ、
    この先打ちスラブ部は、上記塞ぎ板の内部に打設されたコンクリートと一体のコンクリートを有し、
    上記先打ちスラブ部のコンクリートには、上記上側のダイアフラムの鉄筋貫通孔から上方に延びる上記シース管が貫通していることを特徴とする請求項4に記載の仕口金物。
  6. 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を有する混合構造体における仕口プレキャスト部材と柱部材とを一体に連結する方法であって、
    下方柱部材の柱頭から上階の柱部材との接合に供される鉄筋が上方に突出しており、
    仕口プレキャスト部材は、柱と梁の接合部分である仕口部を鉛直方向に貫通するシース管を有しており、
    上記下方柱部材の鉄筋が上記シース管を貫通するように上記仕口プレキャスト部材を上記下方柱部材の上方に建て入れ、上記下方柱部材の柱頭と上記仕口プレキャスト部材の下面との間に上記シース管と連通する目地空間を形成し、この目地空間の周囲に目地型枠を設ける工程と、
    グラウト材を上記シース管の上端と上記鉄筋との隙間から注入して上記目地空間内及び上記シース管と上記鉄筋との隙間内に充填する工程と、
    を備えたことを特徴とする仕口プレキャスト部材と柱部材の連結方法。
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