JP2021110059A - 接着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの端部を正確に検出できる接着装置を提供する。【解決手段】接着装置は、下搬送ローラ3A、上シートと下シートの間に接着剤を吐出するノズル6A、ノズル6Aよりも搬送方向の上流側に設け、上シートを下方から支持する上支持部6B、ノズル6Aよりも搬送方向の上流側に設け、上支持部6Bとの間で上シートを挟み、搬送方向及び上下方向と交差する交差方向に上シートを移動する上挟持ローラ5A、搬送方向において下搬送ローラ3Aと上挟持ローラ5Aの間の位置である上検出位置Pに上シートがあるか否か検出する上検出部6E、搬送方向において下搬送ローラ3Aと上挟持ローラ5Aの間に位置し、上シートの上方への移動を規制する規制部76Cを備える。【選択図】図13
Description
本発明は、接着装置に関する。
特許文献1は、上挟持ローラ、支持部材、上検出部を備えた接着装置を開示する。上挟持ローラは、支持部材との間に上シートを挟み、上シートの搬送方向と交差する交差方向に上シートを移動可能である。上検出部は、発光部及び受光部を有する。上シートが上検出位置にない時、発光部から上検出位置に向けて発光した光は支持部材に設けた上反射部により反射し、受光部は反射光を受光する。該時、接着装置は、上挟持ローラにより上シートを交差方向の一方側に移動する。一方、上シートの端部が上検出位置にある時、発光部から上検出位置に向けて発光した光は上反射部で反射せず、受光部は反射光を受光しない。該時、接着装置は、上挟持ローラにより上シートを交差方向の他方側に移動する。
上記接着装置では、丸まりやすいシートを使用して接着を行った時、又は上挟持ローラの回転に因り上シートの端部が丸まった時、接着装置は上検出位置で上シートの端部の位置を正確に検出できない時がある。該時、接着装置は上シートの端部の位置を誤検出し、上シートを誤った方向に移動する可能性がある。
本発明の目的は、シートの端部を正確に検出できる接着装置を提供することである。
本発明に係る接着装置は、上シートと下シートを接着剤で接着する接着装置であって、前記下シートを下方から支持する下搬送部と、前記上シートに上側から接触して前記下搬送部との間で前記上シートと前記下シートとを挟む上搬送部を有し、前記下搬送部と前記上搬送部により前記下シートと前記上シートを所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、前記上シートと前記下シートの間に前記接着剤を吐出するノズルと、前記ノズルよりも前記搬送方向の上流側に設け、前記上シートを下方から支持する上支持部と、前記ノズルよりも前記搬送方向の上流側に設け、前記上支持部との間で前記上シートを挟み、前記搬送方向及び上下方向と交差する交差方向に前記上シートを移動する上ローラと、前記搬送方向において前記搬送機構と前記上ローラの間の位置である上検出位置に前記上シートがあるか否か検出する上検出部と、前記搬送方向において前記搬送機構と前記上ローラの間に位置し、前記上シートの上方への移動を規制する規制部とを備えたことを特徴とする。
接着装置は、上シートが丸まることを規制部により抑制できる。従って、接着装置は、上シートの端部を上検出部により適切に検出できるので、上シートを交差方向において誤った方向に移動するのを抑制できる。
本発明において、前記規制部は、前記搬送方向において前記上検出位置と前記上ローラの間に位置してもよい。接着装置は、上検出位置により近い位置で、上シートが丸まることを抑制できる。従って、接着装置は、上シートの端部をより正確に検出できる。
本発明において、前記上ローラを回転可能に支持し、且つ、上下方向に揺動可能な上アームを備え、前記規制部を前記上アームに設けてもよい。規制部を別機構で保持する時と比べて、接着装置の小型化が可能となる。接着装置は上ローラを支持する上アームに規制部を設けるので、規制部を上ローラの近くに配置でき、上ローラの回転に起因して上シートが丸まるのをより効果的に抑制できる。
本発明において、前記上検出部を支持する検出支持部を備え、前記規制部は、前記上アームが下方に揺動時、前記上シートに上方から接近した規制位置に位置し、前記上アームが上方に揺動時、前記上シートから離隔し且つ前記検出支持部に対して前記交差方向の一方側の位置である非規制位置に位置してもよい。接着装置は、上ローラによる上シートの位置決め制御を行わない時、上アームを上方に揺動することに応じて規制部を非規制位置に移動できる。従って、接着装置は、規制部が接着動作の邪魔になる可能性を軽減できる。
本発明において、前記規制部は、前記上アームに対して回転可能に設け、前記上アームは、前記規制部を回転方向の一方側に付勢する付勢部を有し、前記検出支持部は突起部を有し、前記規制部は、前記上アームが下方に揺動時、前記付勢部の付勢力で前記回転方向の一方側に回転することで前記規制位置に位置し、前記上アームが上方に揺動時、前記突起部に当接し、前記付勢部の付勢力に抗して前記回転方向の他方側に回転することで前記非規制位置に移動してもよい。接着装置は、規制部を規制位置と非規制位置に移動するための駆動源を必要としない。従って、接着装置は、規制部の構成を簡易化できる。
本発明において、前記規制部は、前記搬送方向の上流側から下流側に向けて下り傾斜する傾斜部を有してもよい。接着装置は、規制部に対して上シートをスムーズに通過させて接着動作を行うことができる。
本発明において、前記規制部の下端部は、上下方向において前記上ローラの下端部よりも上方にあってもよい。接着装置は、規制部と干渉せずに、上シートに対して上ローラを適切に接触させることができるので、上ローラによって上シートを交差方向に確実に移動できる。
本発明において、前記規制部は、前記交差方向に延び、前記規制部の前記交差方向の両端部の少なくとも一方が、前記交差方向において前記上ローラの外側に位置してもよい。接着装置は、上ローラの回転に起因して上シートが丸まるのを、規制部により抑制できる。従って、接着装置は、上シートの端部をより正確に検出できる。
本発明の実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。接着装置1は上シート9Aと下シート9Bを接着剤で接着する(図5参照)。上シート9Aは下シート9Bに上側から重なる。上シート9Aと下シート9Bは例えば可撓性を有する布である。本実施形態では一例として、筒状に形成したシート90の一端側が上シート9Aであり、他端側が下シート9Bである(図5参照)。接着装置1は、下シート9Bの右端部である下シート端部90B(図5参照)と、上シート9Aの左端部である上シート端部90A(図5参照)を、接着剤を介して接着する。上シート9Aと下シート9Bは異なる布でもよい。
接着装置1は、接着動作の過程で上シート9Aと下シート9Bとを後方向に搬送する。前後方向を搬送方向と称す時がある。後側を搬送方向の下流側と称し、前側を搬送方向の上流側と称す時がある。搬送方向と上下方向とに直交する左右方向を、交差方向と称す時がある。
<接着装置1の構成概要>
図1〜図4を参照し接着装置1の構成の概要を説明する。図1、図3に示すように、接着装置1は台座部1A、脚柱部1B、腕部1C、頭部1Dを有する。台座部1Aは直方体状であり、作業台に固定する。脚柱部1Bは台座部1A上端部から上方に延びる。腕部1Cは脚柱部1B上端部から左方に延びる。腕部1C左端部は頭部1Dである。
図1〜図4を参照し接着装置1の構成の概要を説明する。図1、図3に示すように、接着装置1は台座部1A、脚柱部1B、腕部1C、頭部1Dを有する。台座部1Aは直方体状であり、作業台に固定する。脚柱部1Bは台座部1A上端部から上方に延びる。腕部1Cは脚柱部1B上端部から左方に延びる。腕部1C左端部は頭部1Dである。
台座部1Aは固定部1Eを支持する。固定部1Eは前後方向に延び、台座部1A左面に固定する。固定部1E前部は、台座部1A前端よりも前側に延び、前端で下搬送機構10Aを支持する。下搬送機構10Aは、後述する下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3B、下挟持ローラ3C、下駆動部3D(図7参照)等を備える。下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3B、下挟持ローラ3Cは夫々、下シート9Bに下方から接触する。下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3B、下挟持ローラ3Cは夫々、下駆動部3Dにより駆動する。該時、下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bは、下シート9Bを搬送方向に搬送し、下挟持ローラ3Cは、下シート9Bを交差方向に移動する。
頭部1Dは、カートリッジを装着する為の装着部11を上端に有する。装着部11は、頭部1D上面から上方に延びる箱状のカバー11Aを有する。装着部11は、収容部11B、ヒータ等を備える。収容部11Bはカバー11Aの内側を上下方向に延び、内部にカートリッジを着脱可能である。カートリッジは、熱溶融性の接着剤を収容する。接着剤は所定温度以上で液化し、所定温度未満で固化する。ヒータは、収容部11Bに収容したカートリッジを加熱し、接着剤を溶融して液化する。
図2に示すように、供給機構45は、カートリッジ内の接着剤をノズル6Aに供給する。供給機構45はポンプモータ114とギアポンプ115を備える。ポンプモータ114は腕部1C(図1参照)内部に設ける。ポンプモータ114は出力軸114Aを備える。ギアポンプ115は装着部11前側に設ける。出力軸114Aはギア46Aを介してギアポンプ115に連結する。ギアポンプ115はカートリッジ内の接着剤を吸引する。
図1〜図4に示すように、頭部1Dは上搬送機構10B(図4参照)、上移動機構10C(図1、図3参照)、ノズル移動機構10D等を支持する。図4に示すように、上搬送機構10Bは上搬送ローラ4A、上駆動部4B等を備える。上搬送ローラ4Aは上駆動部4Bにより駆動し、上シート9Aに上方から接触して上シート9Aを搬送方向に搬送する。図3に示すように、上移動機構10Cは上挟持ローラ5A、上駆動部5B等を備える。上挟持ローラ5Aは上駆動部5Bにより駆動し、上シート9Aに上方から接触して上シート9Aを交差方向に移動する。図4に示すように、ノズル移動機構10Dはノズル6Aを備える。ノズル6Aは、供給機構を介して供給した接着剤を、上シート9Aと下シート9Bの間に吐出する。
脚柱部1Bは、前面左端部に設定部12を備える。設定部12は、上下方向に並ぶ複数の押ボタンである。作業者は、接着装置1に対する操作指示を行う時、設定部12に入力する。
<下搬送機構10A>
図1、図5に示すように、下搬送機構10Aは、収容部31及び筒状部32を有する。収容部31は、固定部1E(図1参照)前端に接続する。収容部31は左右方向に延びる箱状を有し、搬送方向において台座部1A、脚柱部1B、腕部1C、頭部1Dより前側にある。収容部31は、下駆動部3D及び切替部3G(図7、図10参照)を収納する。収容部31は後端且つ左右方向中央に、後側に突出した突出部31Aを有する。図4に示すように、突出部31Aは、左右方向に延びる円柱状の支持軸33を設ける。
図1、図5に示すように、下搬送機構10Aは、収容部31及び筒状部32を有する。収容部31は、固定部1E(図1参照)前端に接続する。収容部31は左右方向に延びる箱状を有し、搬送方向において台座部1A、脚柱部1B、腕部1C、頭部1Dより前側にある。収容部31は、下駆動部3D及び切替部3G(図7、図10参照)を収納する。収容部31は後端且つ左右方向中央に、後側に突出した突出部31Aを有する。図4に示すように、突出部31Aは、左右方向に延びる円柱状の支持軸33を設ける。
図1、図5に示すように、筒状部32は細長い箱状を有し、搬送方向に沿って収容部31から後側に延びる。筒状部32に対して前側に収容部31が位置する。筒状部32の上面は、収容部31の上面と略同一平面状に配置する。筒状部32の下面は、収容部31の下面よりも上側に配置する。筒状部32は、左壁32L及び延伸板34B(図6参照)を有する。延伸板34Bは筒状部32の右側面を形成する。筒状部32は、下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3B、下挟持ローラ3C、ベルト3E、伝達機構3F(図7参照)、下検出部(非図示)を収容する。左壁32Lは、延伸板34Bと平行に延びる板状を有する。左壁32Lは、筒状部32の左側面を形成する。
図6に示すように、筒状部32の前側の一部は、収容部31の突出部31A内に位置する。図7に示すように、延伸板34Bのうち収容部31の突出部31A内に位置する部分に、孔320Aを設ける。孔320Aは、延伸板34Bの前後方向中央部の前側に位置する。筒状部32の左壁32Lのうち収容部31の突出部31A内に位置する部分に、孔320B(図8参照)を設ける。孔320Bは、左壁32Lの前端部近傍に位置する。収容部31の突出部31Aに設けた支持軸33は、孔320A、320Bに挿通する。収容部31は、支持軸33を介して筒状部32を回転可能に支持する。非図示のばねは、筒状部32の前側を上方に付勢する。
下駆動部3Dは、下隙間モータ30A、下搬送モータ30B、下モータ30C、エアシリンダ30Dを有する。下隙間モータ30Aは、筒状部32を上下方向に揺動する為の駆動源である。下搬送モータ30Bは、下搬送ローラ3Aとノズル下ローラ3Bを回転する為の駆動源である。下モータ30Cは、下挟持ローラ3Cを回転する為の駆動源である。エアシリンダ30Dは、下挟持ローラ3Cを上下動する為の駆動源である。
偏心カム34Aは、左方に延びる下隙間モータ30Aの回転軸301に接続する。偏心カム34Aは円板カムである。偏心カム34Aは、外周と回転軸301との間の距離が変化するように偏心する。延伸板34Bは、下隙間モータ30Aの左方から上方に向けて延び、後側に曲折して搬送方向に沿って延びる。延伸板34Bは、前端部に孔341を設ける。孔341は、内側に突出した当接部341Aを備える。孔341の径は、当接部341Aで小さくなる。偏心カム34Aは孔341内に位置する。筒状部32の前側を上方に付勢するばねに依り、偏心カム34Aは当接部341Aに当接した状態を維持する。
偏心カム34Aが下隙間モータ30Aにより孔341内で回転することに応じ、孔341の当接部341Aに当接する偏心カム34Aの部位が切替わる。該時、下隙間モータ30Aの回転軸301と当接部341Aとの間の距離が変動し、延伸板34Bの前端部は上下方向に移動する。延伸板34Bは支持軸33を中心として回転し、後端部を上下方向に揺動する。該時、筒状部32は、支持軸33を中心として後端部を上下方向に揺動する。具体的には、図8に示すように、偏心カム34Aの回転により延伸板34Bの前端部が下側に移動した時(矢印Y11)、筒状部32の後端部は上側に移動する(矢印Y12)。一方、図9に示すように、偏心カム34Aの回転により延伸板34Bの前端部が上側に移動した時(矢印Y13)、筒状部32の後端部は下側に移動する(矢印Y14)。
図6、図7に示すように、筒状部32は、後端部に下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3B、下挟持ローラ3C、及び下検出部を収容する。下搬送ローラ3Aは、筒状部32内の最後端部に位置する。筒状部32は、左右方向に延びる軸321を後端部で回転可能に支持する。軸321は、下搬送ローラ3Aに挿通し、下搬送ローラ3Aと共に回転する。故に、筒状部32は、軸321を介して下搬送ローラ3Aを回転可能に支持する。軸321は、下搬送ローラ3Aよりも右側にプーリ38Aを備える。
ノズル下ローラ3Bは、筒状部32内のうち下搬送ローラ3Aに対して前側に隣接する。筒状部32は、左右方向に延びる軸322を、軸321の前側で回転可能に支持する。軸322は、ノズル下ローラ3Bに挿通し、ノズル下ローラ3Bと共に回転する。故に、筒状部32は、軸322を介してノズル下ローラ3Bを回転可能に支持する。軸322は、ノズル下ローラ3Bよりも右側にプーリ38Bを備える。
下挟持ローラ3Cは、筒状部32内のうちノズル下ローラ3Bに対して前側に隣接する。下挟持ローラ3Cは、後述の伝達機構3Fにて回転可能に支持する。
図5に示すように、筒状部32はカバー323、35を備える。カバー323は前後方向に延びる板状で、延伸板34B、左壁32L上端部に固定して筒状部32の前側上面を形成する。カバー323は、後端部にカバー323を前側に切り欠いた切欠32Cを有する。下挟持ローラ3Cは切欠32Cの下方に位置する。筒状部32の後端部且つ上面において、カバー323の後側には開口35A(図14参照)を有し、開口35Aの下方に、下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bが位置する。板状のカバー35は、金属で形成し、延伸板34B、左壁32L後上端部に設けた磁石の磁力により筒状部32に装着可能である。カバー35は筒状部32に装着時、開口35Aを閉塞する。該時、カバー35の後端部351は、下搬送ローラ3Aの後端部に対して後方に突出する(図13、図18参照)。
カバー35は、切欠32A、孔32Bを有する。切欠32Aは、カバー35の後端部を前側に切り欠いた部分である。孔32Bは、切欠32Aの前側に設けた平面視略矩形状である。下搬送ローラ3Aは、切欠32Aの下方に位置し、上端部が切欠32Aから上方に僅かに突出する。ノズル下ローラ3Bは、孔32Bの下方に位置し、上端部が孔32Bから上方に僅かに突出する。
下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bは、下隙間モータ30Aの駆動により筒状部32が揺動した時、上下方向に移動する(図8、図9参照)。下隙間モータ30Aの駆動により筒状部32の後端部が上方に移動した時、後述のノズル6Aとカバー35の間の隙間は小さくなる。図8に示すように、筒状部32の後端部が最も上方に移動した時、後述のノズル6Aとカバー35の間の隙間は最小になる。該時の下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bの位置を、下接触位置と称す。
下隙間モータ30Aの駆動により筒状部32の後端部が下方に移動した時、後述のノズル6Aとカバー35の間の隙間は大きくなる。図9に示すように、筒状部32の後端部が最も下方に移動した時、後述のノズル6Aとカバー35の間の隙間は最大になる。該時の下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bの位置を、下離隔位置と称す。
図7に示すように、下搬送モータ30Bは、延伸板34Bの前端部の右側面に固定する。下搬送モータ30Bの回転軸は左方に延び、延伸板34Bに設けた孔34Hから左方に突出する。回転軸は先端にプーリを備える。下搬送ローラ3Aに挿通する軸321に設けたプーリ38A、及び、ノズル下ローラ3Bに挿通する軸322に設けたプーリ38Bと、下搬送モータ30Bのプーリの間に、ベルト3Eが架け渡してある。ベルト3Eは、筒状部32内を搬送方向に延びる。ベルト3Eは、下搬送モータ30Bの駆動力を、プーリ38A、38Bを介して下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bに伝達する。下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bは、下搬送モータ30Bの駆動に応じて回転する。尚、プーリ38A、38Bの径の大きさは同一である。故に、下搬送モータ30Bの駆動に応じ、下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bは同じ速度で同じ方向に回転駆動する。
下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bは、下シート9Bを下方から支持し、回転により下シート9Bを搬送方向に沿って下流側に搬送する。カバー35の後端部351は、搬送の過程で下搬送ローラ3Aに上シート9Aと下シート9Bが巻き付くことを抑制する。
図7、図10に示すように、下モータ30Cは延伸板34Bの左方に設ける。下モータ30Cの回転軸は後側に延びる。伝達機構3Fは、支持部37A、腕部37B、延伸部36、ベルト36A、プーリ36B、36Cを備える。支持部37Aは箱状を有し、下モータ30Cの後側に設ける。支持部37Aは、前後方向に貫通する孔371を有する。腕部37Bは、ベルト36Aを内側に収容し、下モータ30Cに固定する。腕部37Bは、連結板部372、円柱部373、円筒部374、連結部375を有する。
連結板部372は、下モータ30Cの後面に固定する。連結板部372は、後面視で矩形状である。円柱部373は連結板部372の後面から後方に延びる後面視円形状である。円柱部373と連結板部372は、前後方向に貫通する孔部を有し、該孔部は支持部37Aの孔371の前側に位置する。円筒部374は後面視円形状であり、支持部37Aの孔371と、円柱部373と連結板部372の孔部との内側を前後方向に延びる。円筒部374の後部は、支持部37Aの後側に位置する。円筒部374の前部は、円柱部373に固定する。支持部37Aは円筒部374を回転可能に支持する。支持部37Aは、前方に延びる板状の規制板335を左面に設ける。
連結部375は、円筒部374の後端部に固定する。連結部375は、基部375A、板部375B、375Cを備える。基部375Aは、円筒部374の後端部に、4つの螺子370で固定する。基部375Aは、前後方向の厚みを有する。基部375Aは、右上方から左下方に切り欠いた切欠部376を備える。
基部375Aの前端から、弧状の板部375Bが、右上方に延びる。基部375Aの後端から、弧状の板部375Cが、右上方に延びる。板部375B,375C右上部は、延伸部36を回転可能に支持する。延伸部36は、筒状部32の内側を、前後方向に延びる。延伸部36は、下挟持ローラ3Cを後端部に固定する。下挟持ローラ3Cは、搬送方向と平行な回転軸を中心として回転し、下シート9Bを交差方向に移動する。
駆動軸302は、円筒部374の内側に設けた孔部を通って、連結部375の切欠部376の内側に延びる。駆動軸302の前端部は、下モータ30Cの出力軸と連結し、下モータ30Cの駆動で回転する。プーリ36Bは、駆動軸302の後端部に設ける。プーリ36Cは、延伸部36において、板部375B、375Cの間に設ける。ベルト36Aは、プーリ36B、36Cに架ける。腕部37Bは、板部375B、375C間と、切欠部376の内側において、ベルト36Aを収容する。下モータ30Cが駆動すると、駆動軸302、プーリ36B、ベルト36A、プーリ36C、延伸部36を介して、下挟持ローラ3Cが回転する。
切替部3Gは、下挟持ローラ3Cを上下動する。切替部3Gは、支持部37Aの左方にエアシリンダ30Dを有する。エアシリンダ30Dのロッド331は、上方に延びる。ロッド331は、上端部に当接部331Aを備える。当接部331Aは円柱状である。
軸部332は、腕部37Bの円柱部373から左方に延びる。円筒部374は、後部左面に軸部345を備える。軸部345は左方に延びる。バネ342上端は軸部345に係止する。バネ342の下端は、支持部37Aに固定したボルト343に係止する。
支持部37Aは、腕部37Bの円筒部374を回転可能に支持する。故に腕部37Bは、下モータ30Cの駆動軸302を中心に揺動可能である。バネ342は、軸部345を下方に付勢することで、腕部37Bを介して下挟持ローラ3Cを上方に付勢する。エアシリンダ30Dのロッド331が下方に移動した状態で、下挟持ローラ3Cは最上位に位置する。最上位にある下挟持ローラ3Cの位置を、下挟持位置と称す。該時、下挟持ローラ3Cの上端は切欠32Cから上方に僅かに突出し、下シート9Bに接触可能となる。
エアシリンダ30Dのロッド331が上方に移動した状態で、当接部331Aは軸部332を上方に動かす。軸部332の移動に伴い、腕部37Bは、バネ342の付勢力に抗して駆動軸302を中心に揺動する。該時、下挟持ローラ3Cは下方に移動する。軸部332が規制板335に接触する迄上方に移動した時、下挟持ローラ3Cは最下位に位置する。最下位にある下挟持ローラ3Cの位置を、下方位置と称す。該時、下挟持ローラ3Cは切欠32Cよりも下方に位置し、下シート9Bから下方に離隔する。
下挟持ローラ3Cは、下挟持位置にある時、下シート9Bに下方から接触し、上支持部6B(後述)との間に下シート9Bを挟む。該状態で、伝達機構3Fが下モータ30Cの駆動力を下挟持ローラ3Cに伝達した時、下挟持ローラ3Cは回転し、下シート9Bを交差方向に移動する。
下検出部(非図示)は、筒状部32内のうち孔32B下方にある。下検出部は発光部と受光部を備える。発光部は、上支持部6B下面に設けた反射板に向けて光を発光する。受光部は、発光部が発光し且つ反射板が反射した光を受光可能である。下検出部は、下シート9Bの右端部である下シート端部90B(図5参照)が所定の下検出位置にあるかを検出可能である。
<上搬送機構10B>
図4、図12示すように、上搬送機構10Bは、上搬送ローラ4A、上駆動部4B、支持腕40、エアシリンダを備える。支持腕40は頭部1D下端から前斜め下方に延びる。頭部1Dは支持腕40を揺動可能に支持する。支持腕40は下端部に上搬送ローラ4Aを回転可能に支持する。上搬送ローラ4Aは左右方向に延びる回転軸を中心として回転する。エアシリンダは、ロッドの進退移動により支持腕40を上下方向に揺動可能である。支持腕40の揺動により、上搬送ローラ4Aは上下動する。
図4、図12示すように、上搬送機構10Bは、上搬送ローラ4A、上駆動部4B、支持腕40、エアシリンダを備える。支持腕40は頭部1D下端から前斜め下方に延びる。頭部1Dは支持腕40を揺動可能に支持する。支持腕40は下端部に上搬送ローラ4Aを回転可能に支持する。上搬送ローラ4Aは左右方向に延びる回転軸を中心として回転する。エアシリンダは、ロッドの進退移動により支持腕40を上下方向に揺動可能である。支持腕40の揺動により、上搬送ローラ4Aは上下動する。
図4に示すように、上搬送ローラ4Aは下方に移動した時、下搬送ローラ3Aと上下方向に対向する。該時の上搬送ローラ4Aの位置を、上接触位置と称す。上搬送ローラ4Aは上方に移動した時、下搬送ローラ3Aに対して上方に離隔する。該時の上搬送ローラ4Aの位置を、上離隔位置と称す。
上駆動部4Bは上搬送モータ41を有する。支持腕40内部に設けた伝達機構は、上搬送モータ41の駆動力を上搬送ローラ4Aに伝達する。上搬送ローラ4Aは上搬送モータ41の駆動に応じて回転する。上搬送ローラ4Aは、上接触位置にある時、上シート9Aに上側から接触する。上搬送ローラ4Aは、下搬送ローラ3Aとの間に上シート9Aと下シート9Bを挟む。上搬送ローラ4Aは、回転により上シート9Aを下シート9Bと共に搬送方向に沿って下流側に搬送する。
<ノズル移動機構10D>
図1〜図4に示すように、ノズル移動機構10Dはノズル支持部60、ノズル6A(図4参照)、上支持部6B、ノズルモータ67、支持軸を有する。ノズルモータ67は、頭部1D内部左側に設けたパルスモータである。ノズルモータ67は、ウォームを固定した出力軸を備える。支持軸はウォーム上方で左右方向に延びる筒状である。支持軸は、ウォーム上端と噛合うウォームホイール672を支持する。支持軸は、ノズルモータ67の動力によりウォームホイール672と共に回転する。支持軸は内部に接着剤の流路を有する。ギアポンプ115は吸引した接着剤を、支持軸内の流路に供給する。
図1〜図4に示すように、ノズル移動機構10Dはノズル支持部60、ノズル6A(図4参照)、上支持部6B、ノズルモータ67、支持軸を有する。ノズルモータ67は、頭部1D内部左側に設けたパルスモータである。ノズルモータ67は、ウォームを固定した出力軸を備える。支持軸はウォーム上方で左右方向に延びる筒状である。支持軸は、ウォーム上端と噛合うウォームホイール672を支持する。支持軸は、ノズルモータ67の動力によりウォームホイール672と共に回転する。支持軸は内部に接着剤の流路を有する。ギアポンプ115は吸引した接着剤を、支持軸内の流路に供給する。
ノズル支持部60は、上下方向に延びる。ノズル支持部60は、カバー61及びレバー部材62を有する。レバー部材62は、ウォームホイール672左方に設け、支持軸左端から下方に延びる腕状である。支持軸は、レバー部材62を揺動可能に支持する。レバー部材62内部に設けた流路は、支持軸内部の流路と連通する。レバー部材62は流路近傍にヒータを備える。ヒータの熱は流路を流れる接着剤に伝導する。カバー61は上下方向に延び、レバー部材62、下シート押え6C、6D(後述)を覆う。ノズル6A、上支持部6Bは、ノズル支持部60の下端部に設ける。
ノズル6A及び上支持部6Bは、ノズル支持部60の下端から下方に突出する。ノズル支持部60の揺動に応じ、ノズル6Aは接近位置(図3、図4参照)と、退避位置(図11、図12参照)の間で移動する。接近位置にあるノズル6Aは、上接触位置にある上搬送ローラ4Aの搬送方向上流側に接近する。退避位置にあるノズル6Aは、接近位置にあるノズル6A(図3、図4参照)の位置よりも、搬送方向において上流側に離隔する。ノズル支持部60は、ノズル6Aを接近位置と退避位置の間で移動可能に支持する。ノズル6A及び上支持部6Bの詳細は後述する。
<下シート押え6C、6D>
図2、図3に示すように、下シート押え6Cは、ノズル支持部60のレバー部材62の前面に固定し、筒状部32の上側に位置する。下シート押え6Cはエアシリンダで構成し、シリンダ63及び押え部64を有する。シリンダ63は直方体状を有し、ロッドが下方に突出する。押え部64は、エアシリンダのロッド下端に設ける。押え部64はロッドの進退に応じて上下動可能である。押え部64が上方に移動した時、押え部64の下端部64Aは筒状部32に対して上方に離隔する。該状態から押え部64が下方に移動する時、押え部64は右斜め下方に向けて移動する。該時、下端部64Aは筒状部32の上面に接触する。押え部64は、ノズル6A及び上支持部6Bの前側で、下端部64Aと筒状部32の間に下シート9Bを押える。
図2、図3に示すように、下シート押え6Cは、ノズル支持部60のレバー部材62の前面に固定し、筒状部32の上側に位置する。下シート押え6Cはエアシリンダで構成し、シリンダ63及び押え部64を有する。シリンダ63は直方体状を有し、ロッドが下方に突出する。押え部64は、エアシリンダのロッド下端に設ける。押え部64はロッドの進退に応じて上下動可能である。押え部64が上方に移動した時、押え部64の下端部64Aは筒状部32に対して上方に離隔する。該状態から押え部64が下方に移動する時、押え部64は右斜め下方に向けて移動する。該時、下端部64Aは筒状部32の上面に接触する。押え部64は、ノズル6A及び上支持部6Bの前側で、下端部64Aと筒状部32の間に下シート9Bを押える。
シリンダ63は下端に取付部65を設ける。取付部65は屈曲した板状であり、第一部65A及び第二部65Bを有する。第一部65Aは、シリンダ63下端に接続し、左右方向に延びる。第二部65Bは、第一部65A左端から下方に向けて延びる。第二部65Bには、後述の上支持部6Bを固定する。
図4に示すように、下シート押え6Dは、ノズル支持部60のレバー部材62の後面に固定し、筒状部32の上側に位置する。下シート押え6Dはエアシリンダで構成し、シリンダ68及び押え部69を有する。シリンダ68は直方体状を有し、ロッドが下方に突出する。押え部69は、エアシリンダのロッド下端に設ける。押え部69はロッドの進退に応じて上下動可能である。押え部69が上方に移動した時、押え部69の下端部69Aは筒状部32に対して上方に離隔する。該状態から押え部69が下方に移動する時、押え部69は右斜め下方に向けて移動する。該時、下端部69Aは筒状部32の上面に接触する。押え部69は、ノズル6A及び上支持部6Bの後側で、下端部69Aと筒状部32の間に下シート9Bを押える。
<上検出部6E、検出支持部7A>
図13に示すように、上検出部6Eは、ノズル6Aが接近位置にある時、ノズル支持部60の右方に位置する。上検出部6Eは発光部と受光部を備える。発光部は、ノズル6Aに設けた後述の反射板671に向けて光を発光する。受光部は、発光部が発光し且つ反射板671が反射した光を受光可能である。発光部が発光した光の経路上で、上シート9Aの左端部である上シート端部90A(図5参照)が重なる位置を、上検出位置Pと称す。上検出部6Eは、上シート端部90Aが上検出位置Pにあるかを検出可能である。
図13に示すように、上検出部6Eは、ノズル6Aが接近位置にある時、ノズル支持部60の右方に位置する。上検出部6Eは発光部と受光部を備える。発光部は、ノズル6Aに設けた後述の反射板671に向けて光を発光する。受光部は、発光部が発光し且つ反射板671が反射した光を受光可能である。発光部が発光した光の経路上で、上シート9Aの左端部である上シート端部90A(図5参照)が重なる位置を、上検出位置Pと称す。上検出部6Eは、上シート端部90Aが上検出位置Pにあるかを検出可能である。
検出支持部7Aは上検出部6Eを支持する。検出支持部7Aは、延設部71A、71B、71C、突起部71Dを有する。延設部71Aは、頭部1Dの下方を左右方向に延びる。延設部71Bは、延設部71Aの左端から下方に延びる。延設部71Cは、延設部71Bの下端から右方に延びる。延設部71Cは、左右中央に設けた孔に上検出部6Eを挿通し、上検出部6Eを保持する。突起部71Dは、延設部71Cの右端に接続して上下方向に突出する。
突起部71Dの右面72は、第一部72A及び第二部72Bを有する。第一部72A及び第二部72Bは上下方向に隣接する。第一部72Aは、突起部71Dの右面72の上側略半分の部位である。第一部72Aは、左右方向と直交する。第二部72Bは、突起部71Dの右面72の下側略半分の部位である。第二部72Bは、第一部72Aに対して傾斜する。右面72に沿って突起部71Dの上端から下端に向かう方向は、第一部72Aにて下方に延び、第二部72Bにて左斜め下方向に傾斜して延びる。検出支持部7Aは、後述する規制機構7Bを揺動して位置を切り替える。
<ノズル6A>
図15は、接近位置にあるノズル6Aの状態を示す。ノズル6Aは、連結部67A、延設部67B、67Cを有する。連結部67Aは、ノズル支持部60のレバー部材62の下端に連結する。連結部67Aに設けた孔670は、レバー部材62に設けた接着剤の供給路に連通する。延設部67Bは、連結部67Aから下方に延びる。延設部67Cは、延設部67Bの下端から右方に向けて水平に延びる。従って、ノズル6Aは、連結部67A及び延設部67Bにおいてノズル支持部60から下方に延び、下端で右方に屈曲し、延設部67Cにおいて水平に延びる。
図15は、接近位置にあるノズル6Aの状態を示す。ノズル6Aは、連結部67A、延設部67B、67Cを有する。連結部67Aは、ノズル支持部60のレバー部材62の下端に連結する。連結部67Aに設けた孔670は、レバー部材62に設けた接着剤の供給路に連通する。延設部67Bは、連結部67Aから下方に延びる。延設部67Cは、延設部67Bの下端から右方に向けて水平に延びる。従って、ノズル6Aは、連結部67A及び延設部67Bにおいてノズル支持部60から下方に延び、下端で右方に屈曲し、延設部67Cにおいて水平に延びる。
ノズル6Aは、連結部67A、延設部67B、67Cの夫々の内部に亘って接着剤の供給路を有する。該供給路の上端部は、連結部67Aの孔670に連通する。該供給路の下端部は、延設部67Cの下端に設けた接着剤の吐出口に連通する。レバー部材62の供給路を介してカートリッジから供給した接着剤は、ノズル6Aの供給路を流れ、吐出口から下方に吐出する。
延設部67Cは、上面に反射板671を有する。反射板671は、上検出部6E(図13参照)の発光部が発光した光を、受光部に向けて反射する。
図13に示すように、接近位置にあるノズル6Aの延設部67Cは、ノズル下ローラ3Bの上方に位置する。接近位置にあるノズル6Aの延設部67Cは、ノズル下ローラ3Bと上下方向に対向する。図11、図12に示すように、退避位置にあるノズル6Aは、接近位置にあるノズル6A(図3、図4参照)の位置よりも、搬送方向において上流側に離隔する。
<上支持部6B>
図15に示すように、上支持部6Bは、連結部66A、延設部66B、66C、カバー665を有する。図2に示すように、連結部66Aは、下シート押え6Cに接続した取付部65の第二部65Bに連結する。延設部66Bは、連結部66Aから下方に延びる。カバー665は樹脂製で、延設部66Bの左面に固定する。延設部66Cは、延設部66Bの下端から右方に向けて水平に延びる。従って、上支持部6Bは、連結部66A及び延設部66Bがノズル支持部60から下方に延び、下端で右方に屈曲し、延設部66Cが水平に延びる(図3参照)。延設部66Cは板状を有する。延設部66Cは、右端近傍から後側に突出する突出部661を有する。突出部661の後端部66Dは、ノズル6Aの延設部67Cの前端部の近傍まで延びる。突出部661は、後端部66Dに凹部662を有する。凹部662は、後端部66Dから前側に向けて延びる。凹部662は、突出部661の上面から下方に延びる有底状の孔を形成する。
図15に示すように、上支持部6Bは、連結部66A、延設部66B、66C、カバー665を有する。図2に示すように、連結部66Aは、下シート押え6Cに接続した取付部65の第二部65Bに連結する。延設部66Bは、連結部66Aから下方に延びる。カバー665は樹脂製で、延設部66Bの左面に固定する。延設部66Cは、延設部66Bの下端から右方に向けて水平に延びる。従って、上支持部6Bは、連結部66A及び延設部66Bがノズル支持部60から下方に延び、下端で右方に屈曲し、延設部66Cが水平に延びる(図3参照)。延設部66Cは板状を有する。延設部66Cは、右端近傍から後側に突出する突出部661を有する。突出部661の後端部66Dは、ノズル6Aの延設部67Cの前端部の近傍まで延びる。突出部661は、後端部66Dに凹部662を有する。凹部662は、後端部66Dから前側に向けて延びる。凹部662は、突出部661の上面から下方に延びる有底状の孔を形成する。
延設部66Cは、下面に反射板を有する。反射板は、筒状部32に設けた下検出部の発光部が発光した光を、受光部に向けて反射する。下検出部は、発光部が発光した光を受光部が受光するか否かにより、下シート9Bの下シート端部90B(図5参照)の有無を検出する。
ノズル6Aが接近位置にある時、上支持部6Bは、ノズル6Aよりも前側に位置する。より詳細には、図3に示すように、上支持部6Bの連結部66A、延設部66B,66Cは、夫々、ノズル6Aの連結部67A、延設部67B,67Cの前側に位置する。上支持部6Bがノズル支持部60から延びる方向は、ノズル6Aの延びる方向に倣う。従って、上支持部6Bは、搬送方向においてノズル6Aと並ぶ。
図16に示すように、ノズル6Aが接近位置にある時、上支持部6Bの延設部66Cは、下挟持ローラ3C上方に対向する。図4に示すように、上支持部6Bは、上シート9Aを下方から支持し、且つ、下挟持ローラ3Cとの間に下シート9Bを挟む。
<上移動機構10C>
図1、図3に示すように、上移動機構10Cは、上挟持ローラ5A、上駆動部5B、上アーム50、エアシリンダ501を備える。上アーム50は腕部1C下端から左方に延び、左端で左斜め下方に湾曲して更に延びる。腕部1Cは上アーム50を支持する。図13、図17に示すように、上アーム50は後面51に突出部56、57、58を有する。突出部56、57、58は後側に向けて突出する。突出部56は後述の規制機構7B、付勢部7C(図17参照)を支持する。
図1、図3に示すように、上移動機構10Cは、上挟持ローラ5A、上駆動部5B、上アーム50、エアシリンダ501を備える。上アーム50は腕部1C下端から左方に延び、左端で左斜め下方に湾曲して更に延びる。腕部1Cは上アーム50を支持する。図13、図17に示すように、上アーム50は後面51に突出部56、57、58を有する。突出部56、57、58は後側に向けて突出する。突出部56は後述の規制機構7B、付勢部7C(図17参照)を支持する。
図1、図3に示すように、上アーム50は下端部に上挟持ローラ5Aを回転可能に支持する。上挟持ローラ5Aは、前後方向に延びる回転軸を中心として回転する。エアシリンダ501は、ロッドの進退移動により上アーム50下端部を上下方向に揺動可能である。
上アーム50の揺動により、上挟持ローラ5Aは上下動する。図4に示すように、上アーム50の下方への揺動に応じて上挟持ローラ5Aが下方に移動した時、上挟持ローラ5Aは筒状部32に対して上方から近接する。該時、上挟持ローラ5Aは、接近位置にあるノズル6Aの搬送方向上流側に位置し、且つ、上支持部6Bの延設部66Cの上方に位置する。上挟持ローラ5Aは、延設部66Cと上下方向に対向する。該時の上挟持ローラ5Aの位置を、上挟持位置と称す。図13に示すように、上挟持ローラ5Aが上挟持位置にある時、上検出部6Eによる上シート9Aの上検出位置Pは、搬送方向において、上搬送ローラ4A(図4参照)及び下搬送ローラ3Aと上挟持ローラ5Aとの間に位置する。
図11に示すように、上アーム50の上方への揺動に応じて上挟持ローラ5Aが上方に移動した時、上挟持ローラ5Aは、筒状部32に対して上方に離隔する。該時の上挟持ローラ5Aの位置を、上方位置と称す。
上駆動部5Bは上モータ50Aを有する。上アーム50内部に設けた伝達機構は、上モータ50Aの駆動力を上挟持ローラ5Aに伝達する。上挟持ローラ5Aは上モータ50Aの駆動に応じて回転する。上挟持ローラ5Aは、上挟持位置にある時、上シート9Aに上側から接触する。上挟持ローラ5Aは、上支持部6Bの延設部66Cとの間に上シート9Aを挟む。上挟持ローラ5Aは、回転により上シート9Aを交差方向に移動する。
<規制機構7B、付勢部7C>
図13に示すように、規制機構7Bは、上移動機構10Cの上アーム50の後面51に設ける。規制機構7Bは、上アーム50の揺動に応じて移動する。図17〜図19は、上アーム50が下方に揺動した時の規制機構7Bの位置(規制位置と称す)を示す。上アーム50の下方への揺動に応じ、上挟持ローラ5Aは上挟持位置に移動し、規制機構7Bは規制位置に移動する。図20は、上アーム50が上方に揺動した時の規制機構7Bの位置(非規制位置と称す)を示す。上アーム50の上方への揺動に応じ、上挟持ローラ5Aは上方位置に移動し、規制機構7Bは非規制位置に移動する。以下では、規制機構7Bが規制位置にあることを前提として各構成を説明する。
図13に示すように、規制機構7Bは、上移動機構10Cの上アーム50の後面51に設ける。規制機構7Bは、上アーム50の揺動に応じて移動する。図17〜図19は、上アーム50が下方に揺動した時の規制機構7Bの位置(規制位置と称す)を示す。上アーム50の下方への揺動に応じ、上挟持ローラ5Aは上挟持位置に移動し、規制機構7Bは規制位置に移動する。図20は、上アーム50が上方に揺動した時の規制機構7Bの位置(非規制位置と称す)を示す。上アーム50の上方への揺動に応じ、上挟持ローラ5Aは上方位置に移動し、規制機構7Bは非規制位置に移動する。以下では、規制機構7Bが規制位置にあることを前提として各構成を説明する。
図17、図18に示すように、規制機構7Bは屈曲した板状を有する。規制機構7Bは、連結部76A、延設部76B、規制部76Cを有する。連結部76Aは、上アーム50の後面51に対向する。上アーム50の突出部56は、連結部76Aに設けた孔に挿通する。規制機構7Bは、連結部76Aが突出部56を中心として回転することにより、上アーム50に対して回転可能である。延設部76Bは、連結部76Aの下端から下方に向けて、後側に傾斜しながら延びる。延設部76Bは、上挟持ローラ5Aの右側を通過する。
規制部76Cは、延設部76Bの下端から左方に向けて交差方向に延びる。規制部76Cは、上挟持ローラ5Aの後側を通過する。図13に示すように、規制部76Cは、搬送方向において、上搬送ローラ4A(図4参照)及び下搬送ローラ3Aと上挟持ローラ5Aとの間に位置する。より詳細には、規制部76Cは、搬送方向において、上検出部6Eによる上シート9Aの上検出位置Pと上挟持ローラ5Aとの間に位置する。図19に示すように、規制部76Cの右端は、上挟持ローラ5Aの右端よりも右方に位置する。規制部76Cの左端は、上挟持ローラ5Aの左端よりも左方に位置する。即ち、規制部76Cの交差方向の両端部は、交差方向において、上挟持ローラ5Aの外側に位置する。
図17に示すように、規制部76Cは、傾斜部761及び水平部762を有する。傾斜部761は、延設部76Bの下端に接続し、後側に向けて下り傾斜して延びる。水平部762は、傾斜部761の下端に接続し、後側に向けて水平に延びる。図18に示すように、水平部762は検出支持部7Aの突起部71Dの下方に位置し、且つ、ノズル6Aが接近位置にある時の上支持部6Bの延設部66Cのうち後端部の上方に位置する。水平部762は規制部76Cの下端部に対応し、上挟持ローラ5Aの下端部よりも上方に位置する。
図17に示すように、付勢部7Cは、上移動機構10Cの上アーム50の後面51に設ける。付勢部7Cはねじりばねであり、コイル部78及び端部79A、79Bを有する。上アーム50の突出部56がコイル部78に挿通する。端部79Aは、上アーム50の突出部57に係止する。端部79Bは、規制機構7Bの連結部76Aに係止する。付勢部7Cは、突出部56を中心として回転可能な規制機構7Bを、後方から見た状態(図19、図20の状態)で反時計回り方向に付勢する。上アーム50の突出部58は、規制機構7Bの連結部76Aの左端部に接触し、規制機構7Bの回転を規制する。以下、特段説明のない限り、後方から見た状態(図19、図20の状態)を前提として回転方向(時計回り又は反時計回り)を説明する。
図19は、ノズル6Aが接近位置にあり、且つ、上アーム50が下方に揺動した時を示す。該時、規制機構7Bは、付勢部7Cの付勢力により反時計回り方向に回転することで規制位置に位置する。規制機構7Bの規制部76Cの水平部762は、上支持部6Bの延設部66C(図18参照)が支持する上シート9Aに対し、上方から接近する。規制部76Cの水平部762は、上シート9Aの上方への移動を規制する。該時の規制部76Cの位置を、規制機構7Bの位置と同様、規制位置と称す。
図19の状態から上アーム50が上方に揺動する時、検出支持部7Aの突起部71Dの第二部72Bに対し、規制部76Cの水平部762が下方から当接する。水平部762の左端は、突起部71Dの第二部72Bに沿って上方に移動する。規制機構7Bは、検出支持部7Aの突起部71Dから力を受け、付勢部7Cの付勢力に抗して時計回り方向に回転する。
図20は、図19の状態から上アーム50が上方に揺動した時を示す。該時、規制機構7Bは非規制位置にある。規制機構7Bの規制部76Cの水平部762は、検出支持部7Aの突起部71Dに対して右方に位置する。該時、規制部76Cは、上支持部6Bの延設部66C(図18参照)が支持する上シート9Aに対して上方に離隔する。該時の規制部76Cの位置を、規制機構7Bの位置と同様、非規制位置と称す。
<接着動作(筒状接着動作)>
接着装置1により上シート9Aと下シート9Bを接着し、筒状のシート90を作成する時の接着動作(筒状接着)を説明する。接着動作前、ノズル6Aは接近位置に位置する(図3、図4参照)。上搬送ローラ4Aは上接触位置に位置し、上挟持ローラ5Aは上方位置に位置し、下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3Bは下接触位置に位置し、下挟持ローラ3Cは下方位置に位置する。規制機構7Bは非規制位置(図20参照)にある。下シート押え6C、6Dは、押え部64、69が上方に移動した状態である。ヒータは加熱を開始し、接着剤を加熱する。
接着装置1により上シート9Aと下シート9Bを接着し、筒状のシート90を作成する時の接着動作(筒状接着)を説明する。接着動作前、ノズル6Aは接近位置に位置する(図3、図4参照)。上搬送ローラ4Aは上接触位置に位置し、上挟持ローラ5Aは上方位置に位置し、下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3Bは下接触位置に位置し、下挟持ローラ3Cは下方位置に位置する。規制機構7Bは非規制位置(図20参照)にある。下シート押え6C、6Dは、押え部64、69が上方に移動した状態である。ヒータは加熱を開始し、接着剤を加熱する。
作業者が操作指示を設定部12に入力すると、接着装置1は、上搬送機構10Bのエアシリンダに依り支持腕40を上方に揺動し、下隙間モータ30Aに依り筒状部32の後端部を下方に揺動する。上搬送ローラ4Aは上離隔位置に移動し、下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3Bは下離隔位置に移動する。作業者は、筒状部32の上面に下シート9Bを載置する。下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3Bは、下シート9Bに下側から接触する。
作業者が操作指示を設定部12に入力すると、接着装置1は、エアシリンダ30Dに依り腕部37Bを揺動し、下挟持ローラ3Cは下方位置から下挟持位置に移動する。下挟持ローラ3Cは上支持部6Bの延設部66Cとの間に下シート9Bを挟む。接着装置1は、下モータ30Cの駆動に依り下挟持ローラ3Cを回転する。下モータ30Cの出力軸は、下検出部の検出結果に応じて回転方向を制御し、下シート9Bの交差方向における位置を制御する。作業者が操作指示を設定部12に入力すると、接着装置1は、下隙間モータ30Aに依り筒状部32の後端部を上方に揺動し、下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3Bは下離隔位置から下接触位置に移動する。接着装置1は、下シート押え6Cの押え部64、及び、下シート押え6Dの押え部69を下方に移動する。下シート押え6C、6Dは、筒状部32に載置した下シート9Bを、筒状部32との間で押える。
作業者は、上支持部6Bの延設部66Cの上面に上シート9Aを載置する。作業者が操作指示を設定部12に入力すると、接着装置1は、エアシリンダ501に依り上アーム50を下方に揺動し、上挟持ローラ5Aは上方位置から上挟持位置に移動する。上挟持ローラ5Aは上支持部6Bの延設部66Cとの間に上シート9Aを挟む(図4参照)。該時、規制機構7Bは、上アーム50の揺動に伴って非規制位置から規制位置に移動する(図19参照)。接着装置1は、上モータ50Aの駆動に依り上挟持ローラ5Aを回転する。上モータ50Aの出力軸は、上検出部6Eの検出結果に応じて回転方向を制御し、上シート9Aの交差方向における位置を制御する。作業者が操作指示を設定部12に入力すると、接着装置1は、上搬送機構10Bのエアシリンダに依り支持腕40を下方に揺動し、上搬送ローラ4Aを上離隔位置から上接触位置に移動する。該時、上搬送ローラ4Aは、下搬送ローラ3Aとの間に上シート9A及び下シート9Bを挟む(図4参照)。
作業者が接着動作を開始する操作指示を設定部12に入力すると、接着装置1は、下シート押え6Cの押え部64、及び、下シート押え6Dの押え部69を上方に移動し、下シート押え6C、6Dによる下シート9Bの押えを解除する。接着装置1は、ポンプモータ114の駆動に依りノズル6Aからの接着剤の吐出を開始する。接着剤は上シート9Aと下シート9Bの間に吐出し、下シート9Bに付着する。接着装置1は、上搬送モータ41、下搬送モータ30Bの駆動に依り、上搬送ローラ4A、下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3Bの回転を開始する。上搬送ローラ4Aと下搬送ローラ3Aは協働して上シート9Aと下シート9Bを後側へ搬送する。ノズル下ローラ3Bは下シート9Bを補助的に後側へ搬送する。接着装置1は、上搬送ローラ4Aと下搬送ローラ3Aにより上シート9Aと下シート9Bを圧着し、接着剤により接着する。
接着装置1は、上シート9Aの上シート端部90A(図5参照)が上検出位置P(図13参照)にあるか否かを、上検出部6Eにより検出する。接着装置1は、上検出位置Pに上シート9Aがあることを検出した時、上シート9Aを右側に移動するよう上挟持ローラ5Aを回転する。接着装置1は、上検出位置Pに上シート9Aがないことを検出した時、上シート9Aを左側に移動するよう上挟持ローラ5Aを回転する。接着装置1は、下シート9Bの下シート端部90B(図5参照)が下検出位置にあるか否かを、下検出部により検出する。接着装置1は、下検出位置に下シート9Bがあることを検出した時、下シート9Bを左側に移動するよう下挟持ローラ3Cを回転する。接着装置1は、下検出位置に下シート9Bがないことを検出した時、下シート9Bを右側に移動するよう下挟持ローラ3Cを回転する。該時、上シート9Aと下シート9Bは、上シート端部90Aと下シート端部90Bに接着剤を付着でき、夫々接着することができる。
作業者が接着動作を終了する指示を設定部12に入力すると、接着装置1は、上搬送ローラ4A、下搬送ローラ3A、ノズル下ローラ3B、上挟持ローラ5A、下挟持ローラ3Cの回転を停止し、且つ、ノズル6Aからの接着剤の吐出を停止する。接着装置1は、上搬送機構10Bのエアシリンダに依り支持腕40を上方に揺動し、エアシリンダ501に依り上アーム50を上方に揺動し、エアシリンダ30Dに依り腕部37Bを揺動する。上搬送ローラ4Aは上離隔位置に移動し、上挟持ローラ5Aは上方位置に移動し、下挟持ローラ3Cは下方位置に移動する。該時、規制機構7Bは、上アーム50の揺動に伴って規制位置から非規制位置に移動する(図20参照)。作業者は、筒状のシート90を接着装置1から取り出す。
<本実施形態の作用、効果>
上検出部6Eは、搬送方向において上搬送ローラ4A及び下搬送ローラ3Aと上挟持ローラ5Aの間の上検出位置Pに上シート9Aがあるか否かを検出する。規制位置にある規制部76Cは、搬送方向において上搬送ローラ4A及び下搬送ローラ3Aと上挟持ローラ5Aの間にある。規制部76Cは、該位置で上シート9Aの上方への移動を規制する。該時、接着装置1は、上検出位置Pに近い位置で上シート9Aが丸まることを、規制部76Cにより抑制できる。従って、接着装置1は、上シート9Aの上シート端部90Aの正確な位置を、上検出部6Eにより適切に検出できる。このため、接着装置1は、上挟持ローラ5Aにより上シート9Aを交差方向の誤った方向に移動するのを抑制できる。
上検出部6Eは、搬送方向において上搬送ローラ4A及び下搬送ローラ3Aと上挟持ローラ5Aの間の上検出位置Pに上シート9Aがあるか否かを検出する。規制位置にある規制部76Cは、搬送方向において上搬送ローラ4A及び下搬送ローラ3Aと上挟持ローラ5Aの間にある。規制部76Cは、該位置で上シート9Aの上方への移動を規制する。該時、接着装置1は、上検出位置Pに近い位置で上シート9Aが丸まることを、規制部76Cにより抑制できる。従って、接着装置1は、上シート9Aの上シート端部90Aの正確な位置を、上検出部6Eにより適切に検出できる。このため、接着装置1は、上挟持ローラ5Aにより上シート9Aを交差方向の誤った方向に移動するのを抑制できる。
規制部76Cは、搬送方向において上検出位置Pと上挟持ローラ5Aの間にある。該時、接着装置1は、上検出位置Pにより近い位置で上シート9Aが丸まることを、規制部76Cにより抑制できる。従って、接着装置1は、上シート9Aの上シート端部90Aを、上検出部6Eにより更に正確に検出できる。
接着装置1は、上挟持ローラ5Aを回転可能に支持し且つ上下方向に揺動可能な上アーム50を備える。規制部76Cは、上アーム50に設ける。該時、規制部76Cを別機構で保持する時と比べて、接着装置1の小型化が可能となる。接着装置1は、上挟持ローラ5Aを支持する上アーム50に規制部76Cを設けることで、規制部76Cを上挟持ローラ5Aの近くに配置できる。従って、接着装置1は、上挟持ローラ5Aの回転に起因して上シート9Aが丸まるのをより効果的に抑制できる。
接着装置1は、上挟持ローラ5Aによる上シート9Aの位置決め制御を行わない時、上アーム50を上方に揺動する。規制部76Cは、上アーム50が下方に揺動時、規制位置に位置し、上アーム50が上方に揺動時、非規制位置に位置する。接着装置1は、上挟持ローラ5Aによる上シート9Aの位置決め制御を行わない時に規制部76Cが接着動作の邪魔になる可能性を軽減できる。例えば、作業者が上シート9A及び下シート9Bを接着装置1に装着する時、規制部76Cが装着の妨げとなることを抑制でき、作業者の作業効率を良好に維持できる。
規制部76Cを含む規制機構7Bは、上アーム50に対して回転可能に設ける。規制部76Cは、上アーム50が下方に揺動時、付勢部7Cの付勢力で規制機構7Bが回転することで規制位置に位置する。規制部76Cは、上アーム50が上方に揺動時、上検出部6Eを支持する検出支持部7Aの突起部71Dに当接し、付勢部7Cの付勢力に抗して回転することで非規制位置に移動する。接着装置1は、規制部76Cを規制位置と非規制位置に移動するための駆動源を必要としない。従って、接着装置1は、規制部76Cの構成を簡易化できる。
規制部76Cは、搬送方向の上流側から下流側に向けて下り傾斜する傾斜部761を有する。接着装置1は、規制部76Cに対して上シート9Aをスムーズに通過させて接着動作を行うことができる。
規制部76Cの下端部は、上下方向において上挟持ローラ5Aの下端部よりも上方にある。接着装置1は、規制部76Cと干渉せずに、上シート9Aに対して上挟持ローラ5Aを適切に接触させることができる。従って、接着装置1は、上挟持ローラ5Aによって上シート9Aを交差方向に確実に移動できる。又、上シート9Aの搬送時、規制部76Cにより上シート9Aを傷つける可能性を軽減できる。
規制部76Cの交差方向の両端部は、交差方向において上挟持ローラ5Aの外側に位置する。接着装置1は、上挟持ローラ5Aの回転に起因して上シート9Aが丸まるのを、規制部76Cにより抑制できる。従って、接着装置1は、上シート9Aの上シート端部90Aをより正確に検出できる。
接着装置1は、上シート9Aが丸まったことに応じ、上シート9Aが上検出部6Eに近接することを抑制できる。該時、上検出部6Eによる上シート9Aの検出精度を維持できる。従って、接着装置1は、上挟持ローラ5Aによる上シート9Aの搬送制御を適切に実行できる。
カバー35は、筒状部32に対して着脱可能であり、磁石の磁力により装着して開口35Aを閉塞する。カバー35を筒状部32から取り外した時、下搬送ローラ3A及びノズル下ローラ3Bは開口35Aから露出する。従って、接着装置1は、カバー35を筒状部32から容易に取り外して筒状部32先端内部のメンテナンスを行える。
カバー35の後端部351は、下搬送ローラ3Aの後端部に対して後側に突出する(図18参照)。従って、接着装置1は、搬送の過程で下搬送ローラ3Aに上シート9Aと下シート9Bが巻き付くことを、カバー35の端部351により抑制できる。又、作業者は、端部351に指を引っ掛けて上方に持ち上げることで、カバー35を筒状部32から取り外す操作を容易に行える。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。規制位置にある規制部76Cは、搬送方向において、上搬送ローラ4A及び下搬送ローラ3Aと上検出位置Pとの間に位置してもよい。規制位置にある規制部76Cは、搬送方向において上検出位置Pと同位置にあってもよい。該時、規制部76Cには、上検出部6Eの発光部から発光した光、及び、反射板により反射した光を通す透過部を有してもよい。透過部は、透明部材や孔等により実現してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。規制位置にある規制部76Cは、搬送方向において、上搬送ローラ4A及び下搬送ローラ3Aと上検出位置Pとの間に位置してもよい。規制位置にある規制部76Cは、搬送方向において上検出位置Pと同位置にあってもよい。該時、規制部76Cには、上検出部6Eの発光部から発光した光、及び、反射板により反射した光を通す透過部を有してもよい。透過部は、透明部材や孔等により実現してもよい。
規制部76Cを含む規制機構7Bは、上アーム50以外に設けてもよい。規制機構7Bをノズル支持部60に設けてもよい。規制機構7Bを筒状部32に設け、作業者が手動で非規制位置から規制位置に移動してもよい。規制機構7Bを頭部1Dに設け、非規制位置と規制位置に切替える切替部(エアシリンダ等)を有してもよい。
上アーム50が上下動する時に規制部76Cが当接する突起部71Dを、検出支持部7A以外に設けてもよい。突起部71Dは、頭部1Dに設けてもよい。規制機構7Bは、モータ等により回転することで規制位置と非規制位置に移動してもよい。規制部76Cは、上アーム50の上下動に応じて駆動するリンク機構により回転し、規制位置と非規制位置の間で移動してもよい。
規制機構7Bの規制部76Cは、傾斜部761を有さなくてもよく、水平部762のみで構成してもよい。規制部76Cは板状に限らず円筒状でもよい。規制部76Cは回転可能なローラでもよい。規制部76Cの下端部は、上下方向において上挟持ローラ5Aの下端部と同一高さ、又は、上挟持ローラ5Aの下端部よりも下方に位置してもよい。
規制部76Cは、左端部が上挟持ローラ5Aの左端よりも左方に位置し、右端部が上挟持ローラ5Aの右端よりも左方に位置してもよい。規制部76Cは、右端部が上挟持ローラ5Aの右端よりも右方に位置し、左端部が上挟持ローラ5Aの左端よりも右方に位置してもよい。
<その他>
下搬送ローラ3Aは本発明の下搬送部の一例である。上搬送ローラ4Aは本発明の上搬送部の一例である。下搬送ローラ3A及び上搬送ローラ4Aは本発明の搬送機構の一例である。上挟持ローラ5Aは本発明の上ローラの一例である。
下搬送ローラ3Aは本発明の下搬送部の一例である。上搬送ローラ4Aは本発明の上搬送部の一例である。下搬送ローラ3A及び上搬送ローラ4Aは本発明の搬送機構の一例である。上挟持ローラ5Aは本発明の上ローラの一例である。
1 :接着装置
3A :下搬送ローラ
3C :下挟持ローラ
4A :上搬送ローラ
5A :上挟持ローラ
6A :ノズル
6B :上支持部
6E :上検出部
7A :検出支持部
7B :規制機構
7C :付勢部
9A :上シート
9B :下シート
71D :突起部
76C :規制部
761 :傾斜部
P :上検出位置
3A :下搬送ローラ
3C :下挟持ローラ
4A :上搬送ローラ
5A :上挟持ローラ
6A :ノズル
6B :上支持部
6E :上検出部
7A :検出支持部
7B :規制機構
7C :付勢部
9A :上シート
9B :下シート
71D :突起部
76C :規制部
761 :傾斜部
P :上検出位置
Claims (8)
- 上シートと下シートを接着剤で接着する接着装置であって、
前記下シートを下方から支持する下搬送部と、前記上シートに上側から接触して前記下搬送部との間で前記上シートと前記下シートとを挟む上搬送部を有し、前記下搬送部と前記上搬送部により前記下シートと前記上シートを所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、
前記上シートと前記下シートの間に前記接着剤を吐出するノズルと、
前記ノズルよりも前記搬送方向の上流側に設け、前記上シートを下方から支持する上支持部と、
前記ノズルよりも前記搬送方向の上流側に設け、前記上支持部との間で前記上シートを挟み、前記搬送方向及び上下方向と交差する交差方向に前記上シートを移動する上ローラと、
前記搬送方向において前記搬送機構と前記上ローラの間の位置である上検出位置に前記上シートがあるか否か検出する上検出部と、
前記搬送方向において前記搬送機構と前記上ローラの間に位置し、前記上シートの上方への移動を規制する規制部と
を備えたことを特徴とする接着装置。 - 前記規制部は、
前記搬送方向において前記上検出位置と前記上ローラの間に位置することを特徴とする請求項1に記載の接着装置。 - 前記上ローラを回転可能に支持し、且つ、上下方向に揺動可能な上アームを備え、
前記規制部を前記上アームに設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の接着装置。 - 前記上検出部を支持する検出支持部を備え、
前記規制部は、
前記上アームが下方に揺動時、前記上シートに上方から接近した規制位置に位置し、
前記上アームが上方に揺動時、前記上シートから離隔し且つ前記検出支持部に対して前記交差方向の一方側の位置である非規制位置に位置する
ことを特徴とする請求項3に記載の接着装置。 - 前記規制部は、前記上アームに対して回転可能に設け、
前記上アームは、前記規制部を回転方向の一方側に付勢する付勢部を有し、
前記検出支持部は突起部を有し、
前記規制部は、
前記上アームが下方に揺動時、前記付勢部の付勢力で前記回転方向の一方側に回転することで前記規制位置に位置し、
前記上アームが上方に揺動時、前記突起部に当接し、前記付勢部の付勢力に抗して前記回転方向の他方側に回転することで前記非規制位置に移動する
ことを特徴とする請求項4に記載の接着装置。 - 前記規制部は、
前記搬送方向の上流側から下流側に向けて下り傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の接着装置。 - 前記規制部の下端部は、上下方向において前記上ローラの下端部よりも上方にあることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の接着装置。
- 前記規制部は、前記交差方向に延び、
前記規制部の前記交差方向の両端部の少なくとも一方が、前記交差方向において前記上ローラの外側に位置することを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の接着装置。
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