JP2021109583A - アンダーカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ近傍における流量を増加させることができるアンダーカバーの提供。【解決手段】アンダーカバー10は、左右のタイヤ間に位置するタイヤ間部21を有する主カバー20と、主カバー20の車両前側にある前側カバー30と、を有し、主カバー20のタイヤ間部21の下面高さが、前側カバー30の下面高さよりも高くなっている。タイヤ間部21は、タイヤ間部21の車幅方向中央部を含むタイヤ間中央部21aと、タイヤ間中央部21aの車幅方向の両外側にありタイヤ間部21の車幅方向外側端部を含むタイヤ間外側部22と、を有する。タイヤ間外側部22は、タイヤ間中央部21よりも下面高さが高くなっている。【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の床下に空気抵抗低減のために設けられるアンダーカバーに関する。
図13に示すように、車両の床下には、車両の床下全面をフラットな形状に近づけて車両床下を流れる空気の抵抗を抑制するために、アンダーカバー1が設定されている。
しかし、図14に示すように、車両の幅方向外側端部にはフロントタイヤ101とリアタイヤ102が配設されているため、車両床下を流れる空気はタイヤ100によって流れが遮られてしまう。そのため、車両の幅方向中央部に比べてタイヤ100近傍(車両の幅方向外側端部とその近傍)における空気流れが少なくなり、車両の幅方向中央部へ流れが集中してしまう。その結果、車両床下から車両の後方へ流れる空気流量(出口流量)を増やして車両の空力性能を高める点で改善の余地がある。
特開2016−222152号公報は、図15に示すように、左右のタイヤ100間に位置するタイヤ間部1a−1を有する主カバー(リアアンダーカバー)1aを、車両後方かつ上方に傾斜させており、タイヤ間部1a−1の下面高さが、主カバー1aの車両前側にある前側カバー(フロアアンダーカバー)1bの下面高さよりも高くなっている技術を開示している。かかる技術によれば、タイヤ間部1a−1が前側カバー1bと同じ下面高さとされている場合に比べて、タイヤ100間における流路断面積を増加させることができるため、タイヤ100間を流れる空気の流量を増やすことができ、その結果、車両床下から車両の後方へ流れる空気流量を増やすことができると考えられる。
しかし、上記公報開示の技術にあっても、車幅方向の全体にわたって均一にタイヤ間部1a−1を車両後方かつ上方に傾斜させているため、車両の幅方向中央部へ流れが集中してしまうという問題が依然として残る。
特開2016−222152号公報
本発明の目的は、従来に比べて、タイヤ近傍における流量を増加させることができるアンダーカバーを提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 左右のタイヤ間に位置するタイヤ間部を有する主カバーと、
前記主カバーの車両前側にある前側カバーと、
を有し、前記主カバーのタイヤ間部の下面高さが、前記前側カバーの下面高さよりも高くなっている、アンダーカバーであって、
前記タイヤ間部は、該タイヤ間部の車幅方向中央部を含むタイヤ間中央部と、該タイヤ間中央部の車幅方向の両外側にあり前記タイヤ間部の車幅方向外側端部を含むタイヤ間外側部と、を有しており、
前記タイヤ間外側部は、前記タイヤ間中央部よりも下面高さが高くなっている、アンダーカバー。
(2) 前記タイヤ間部の下面は、該タイヤ間部の少なくとも車両前後方向の中間部に、車幅方向と直交する断面視で車両上下方向と直交する直線状に延びる水平部を有している、(1)記載のアンダーカバー。
(3) 前記主カバーは、前記タイヤ間部の車両前側にある主カバー前部を有しており、該主カバー前部の下面は、車両後側かつ車両上方に傾斜している、(1)または(2)記載のアンダーカバー。
(4) 前記主カバーは、一部品構成である、(1)〜(3)のいずれか1つに記載のアンダーカバー。
(5) 前記主カバーの車両後側にある後側カバーを、さらに有しており、
前記タイヤ間部の下面の車両後側端部は、前記後側カバーの下面の車両前側端部に向って車両後側かつ車両下方に傾斜している、(1)〜(4)のいずれか1つに記載のアンダーカバー。
(6) 前記タイヤ間部は、左右のフロントタイヤ間と左右のリアタイヤ間の少なくともいずれか一方に設けられている、(1)〜(5)のいずれか1つに記載のアンダーカバー。
上記(1)〜(6)のアンダーカバーでは、タイヤ間部の下面高さが、前側カバーの下面高さよりも高くなっている。そのため、タイヤ間部の下面高さが前側カバーの下面高さと同じかそれより低くされている場合に比べて、タイヤ間部における流路断面積を増やすことができ、車両床下を流れる空気の流量を増やすことができる。
また、タイヤ間外側部が、タイヤ間中央部よりも下面高さが高くなっている。そのため、タイヤ間外側部の下面高さがタイヤ間中央部の下面高さと同じかそれより低い場合に比べて、タイヤ間外側部の流路断面積をタイヤ間中央部の流路断面積よりも大きくできる。その結果、タイヤ間外側部を流れる空気の流量を多くすることができ、車両の幅方向中央部へ流れが集中することを緩和できる。その結果、車両床下から車両の後方へ流れる空気流量(出口流量)を増やすことができ、車両の空力性能を高めることができる。また、タイヤ間外側部を流れる空気の流量を多くすることができるため、タイヤ後方での流れの乱れを縮小させることができ、この点でも車両の空力性能を高めることができる。
上記(2)のアンダーカバーでは、タイヤ間部の下面が、タイヤ間部の少なくとも車両前後方向の中間部に、車幅方向と直交する断面視で車両上下方向と直交する直線状に延びる水平部を有している。そのため、タイヤ間部の下面がその車両前後方向の全体にわたって車両後側かつ車両上方に傾斜する場合に比べて、タイヤ間部における流路断面積を増やすことができ、車両床下を流れる空気の流量を増やすことができる。
上記(3)のアンダーカバーでは、主カバー前部の下面が車両後側かつ車両上方に傾斜している。そのため、タイヤ間部が前側カバーよりも下面高さが高くなっている場合であっても、前側カバーに沿って流れる空気を、剥離することなくタイヤ間部に沿って流すことができる。
上記(4)のアンダーカバーでは、主カバーが一部品構成であるため、主カバーが複数部品構成である場合に比べて、部品点数を削減できコスト上有利である。
上記(5)のアンダーカバーでは、タイヤ間部の下面の車両後側端部が、後側カバーの下面の車両前側端部に向って車両後側かつ車両下方に傾斜している。そのため、タイヤ間部が後側カバーよりも下面高さが高くなっている場合であっても、タイヤ間部に沿って流れる空気を、滑らかに後側カバーに沿って流すことができる。
本発明実施例のアンダーカバーが設けられる車両の、斜め下方から見た斜視図である。 図1のE部拡大図である。 本発明実施例のアンダーカバーが設けられる車両の底面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 主カバーが車両前後方向に複数部品構成とされている場合における、図3のB−B線断面図と、その構成部品同士の連結部であるD部の部分拡大図である。 主カバーが車両幅方向に複数部品構成とされている場合における、図3のC−C線断面図である。 図7におけるD部の変形例を示す部分拡大図である。 本発明実施例のアンダーカバーが設けられる車両における、車両床下を流れる空気の全圧分布を示す図である。なお、本発明実施例のアンダーカバーの優位性を示すために、図14に示すアンダーカバーが設けられる車両のリアタイヤ後方乱れ範囲も併せて一点鎖線で示している。 本発明実施例のアンダーカバーが設けられる車両(a)と、車両の床下全面がフラットとされている車両(b)との、車両床下から車両の後方へ流れる出口流量の比較図である。 本発明実施例のアンダーカバーが設けられる車両(a)と、車両の床下全面がフラットとされている車両(b)と、(b)に比べて下面高さが高くなってはいるが(a)と同じ流路断面積となるように車幅方向で一様に下面高さを上げている車両(c)との、車両床下から車両の後方へ流れる出口流量の比較図である。 従来の、車両の床下全面がフラットとされている車両の、斜め下方から見た斜視図である。 従来のアンダーカバーが設けられる車両における、車両床下を流れる空気の全圧分布を示す図である。 従来のアンダーカバーが設けられる車両であって、アンダーカバーの主カバーが車両後側かつ車両上方に傾斜している場合の部分断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明実施例のアンダーカバー10を説明する。なお、図中UPは車両上方、FRは車両前方、OUTは車両幅方向の外方を示す。
本発明実施例のアンダーカバー10は、図1に示すように、車両Vの床下に空気抵抗低減のために設けられる。アンダーカバー10は、特に限定されるものではないが、車両Vの床下の全面に設けられていることが望ましい。車両Vの床下全面にわたってアンダーカバー10による空気抵抗低減効果を得られるからである。
アンダーカバー10は、たとえば樹脂製である。アンダーカバー10は、主カバー20と、主カバー20の車両前側にある前側カバー30と、主カバー20の車両後側にある後側カバー40と、を有する。
主カバー20は、一部品構成であってもよく、複数部品構成であってもよい。主カバー20が複数部品構成である場合、構成部品同士は互いに連結されて固定されている。主カバー20が複数部品構成である場合、主カバー20は車両前後方向に複数部品構成であってもよく(図7)、車両幅方向に複数部品構成であってもよい(図8)。また、主カバー20が複数部品構成である場合、図9に示すように、一方の構成部品から他方の構成部品へ空気が流れる際に流れが乱れることを抑制するために、隣り合う構成部品同士の少なくとも一方に、互いの距離が近づく方向に延びる延長部20aが形成されていることが望ましい。
主カバー20は、図2に示すように、左右のタイヤ100間に位置するタイヤ間部21と、タイヤ間部21の車両前側にある主カバー前部22と、を有する。
タイヤ間部21は、左右のタイヤ100間に設けられている(位置している)。タイヤ100は、車両のフロントタイヤ101であってもよくリアタイヤ102であってもよく、フロントタイヤ101とリアタイヤ102の両方であってもよい。すなわち、タイヤ間部21は、左右のフロントタイヤ101間と左右のリアタイヤ102間の少なくともいずれか一方に設けられていればよい。なお、本発明実施例および図示例では、タイヤ100がリアタイヤ102であり、タイヤ間部21が左右のリアタイヤ102間のみに設けられる場合を例にとって説明する。
図4、図5に示すように、タイヤ間部21の上側には、車体または車体に搭載される部品からなる車体側部品Mが配設されている。車体側部品Mは、たとえば、リアモータやリアサスペンションメンバ等である。タイヤ間部21の下面高さは、前側カバー30の下面高さよりも高くなっている。そのため、車両床下を流れる空気の流路断面積(車両前後方向と直交する断面積)は、前側カバー30の下側よりもタイヤ間部21の下側の方が大となっている。タイヤ間部21の下面高さは、車体側部品Mに干渉しない制約内で、高くされている。
図2に示すように、タイヤ間部21は、タイヤ間部21の車幅方向の中央部(中心部)Pを含むタイヤ間中央部21aと、タイヤ間中央部21aの車幅方向の両外側にありタイヤ間部21の車幅方向外側端部を含むタイヤ間外側部21bと、を有する。
タイヤ間中央部21aの下面は、タイヤ間部21の少なくとも車両前後方向の中間部に、車幅方向と直交する断面視で車両上下方向と直交する直線状に延びる水平部21a1を有している。水平部21a1の車両前側端部は、主カバー前部22の車両後側端部に直接連なっている。水平部21a1の車両後側端部は、後側カバー40の下面の車両前側端部に向って車両後側かつ車両下方に傾斜する傾斜部21a2を介して、後側カバー40に連なっている。
タイヤ間中央部21aは、タイヤ間中央部21aの車幅方向の全域にわたって一様な高さの下面を有していてもよく、タイヤ間中央部21aの車幅方向の両外側部21a3が車幅方向の中央部に比べて段差状または傾斜状に下面高さが高くなっていてもよい。
タイヤ間外側部21bは、タイヤ間中央部21aよりも下面高さが高くなっている。タイヤ間外側部21bの下面は、タイヤ間部21の少なくとも車両前後方向の中間部に、車幅方向と直交する断面視で車両上下方向と直交する直線状に延びる水平部21b1を有している。タイヤ間外側部21bが少なくとも車両前後方向の中間部に水平部21b1を有しており、前述のようにタイヤ間中央部21aも少なくとも車両前後方向の中間部に水平部21a1を有しているため、タイヤ間部21の下面は、タイヤ間部21の少なくとも車両前後方向の中間部に水平部21b1,21a1を有している。
タイヤ間外側部21bの水平部21b1の車両前側端部は、主カバー前部22の下面の車両後側端部に向って車両前側かつ車両下方に傾斜する前側傾斜部21b2を介して、主カバー前部22に連なっている。タイヤ間外側部21bの水平部21b1の車両後側端部は、後側カバー40の下面の車両前側端部に向って車両後側かつ車両下方に傾斜する後側傾斜部21b3を介して、後側カバー40に連なっている。後側傾斜部21b3は、一部で、タイヤ間中央部21aの傾斜部21a2とも連なっている。
タイヤ間外側部21bの水平部21b1の車幅方向中央側端部は、タイヤ間中央部21aの下面の車幅方向外側端部に向って車両幅方向中央側かつ車両下方に傾斜する内側傾斜部21b4を介して、タイヤ間中央部21aに連なっている。図6に示すように、タイヤ間外側部21bの水平部21b1の車幅方向外側端部は、車両のホイールハウスの一部を形成するフェンダライナ110に連なっている。
図2に示すように、主カバー前部22は、タイヤ間部21の車両前側で前側カバー30の車両後側にあり、タイヤ間部21と前側カバー30とを車両前後方向に連結している。主カバー前部22の下面は、車両後側かつ車両上方に傾斜している。
図4に示すように、前側カバー30は、主カバー前部22の車両前側端部から車両前側に延びて設けられている。前側カバー30は、フロアアンダーカバーといってもよく、主カバー前部22の車両前側端部からフロントタイヤ101間の車両後側端部またはその近傍まで設けられている。前側カバー30の下面は、前側カバー30の全面(ほぼ全面を含む)にわたってフラットとなっている。前側カバー30の車両前側には、第1、第2のエンジンアンダーカバー50,51が設けられている。第1のエンジンアンダーカバー50の車両前側端部は、車両のフロントバンパ120の下端部に連なっている。
後側カバー40は、主カバー20の車両後側端部から車両後側に延びて設けられている。後側カバー40は、リアアンダーカバーといってもよく、主カバー20の車両後側端部から車両の後端部まで設けられている。後側カバー40の下面は、後側カバー40の全面(ほぼ全面を含む)にわたって車両後側かつ車両上方に傾斜する傾斜面となっている。後側カバー40の車両後側端部は、車両のリアバンパ130の下端部に連なっている。
つぎに、本発明実施例の作用、効果を説明する。
(A)図2に示すように、タイヤ間部21の下面高さが、前側カバー30の下面高さよりも高くなっている。そのため、タイヤ間部21の下面高さが前側カバー30の下面高さと同じかそれより低くされている場合に比べて、タイヤ間部21における流路断面積を増やすことができ、車両床下を流れる空気の流量を増やすことができる。
(B)タイヤ間外側部21bが、タイヤ間中央部21aよりも下面高さが高くなっている。そのため、タイヤ間外側部21bの下面高さがタイヤ間中央部21aの下面高さと同じかそれより低い場合に比べて、タイヤ間外側部21bの流路断面積をタイヤ間中央部21aの流路断面積よりも大きくできる。その結果、タイヤ間外側部21bを流れる空気の流量を多くすることができ、車両の幅方向中央部へ流れが集中することを緩和できる。その結果、車両床下から車両の後方へ流れる空気流量(出口流量)を増やすことができ、車両の空力性能を高めることができる。また、タイヤ間外側部21bを流れる空気の流量を多くすることができるため、タイヤ後方での流れの乱れを縮小させることができ、この点でも車両の空力性能を高めることができる。
(B1) 図10は、実験を行って得た、本発明実施例のアンダーカバー10を有する車両Vにおける、車両床下を流れる空気の全圧分布を示す図である。図10におけるリアタイヤ後側の点線は、リアタイヤ102の車両後側での空気流れの乱れ範囲(リアタイヤ後方乱れ範囲)を示している。なお、本発明実施例のアンダーカバー10の優位性を示すために、図14に示すフルフラットの従来アンダーカバー1が設けられる車両のリアタイヤ後方乱れ範囲も併せて一点鎖線で示している。
図10より、リアタイヤ102の間のタイヤ間部21を流れる空気にあっては、従来(図14)と比較すると、タイヤ近傍を流れる空気量が増え、車両の幅方向中央部へ流れが集中することが緩和されていた。また、タイヤ近傍を流れる空気量が増えるため、タイヤ後方での流れの乱れを、本発明実施例では、図10において点線にて示すように、従来(一点鎖線)に比べて縮小できていた。具体的には、図11を参照して、本発明実施例のアンダーカバー10(図11の(a))によれば、フルフラットの従来アンダーカバー1(図11の(b))に比べて、車両床下から車両の後方へ流れる空気流量(出口流量)を2%程度増やすことができていた。
(B2) 図12は、実験を行って得た、本発明実施例のアンダーカバー10が設けられる車両(a)と、車両の床下全面がフルフラットとされている車両(b)と、車両(b)に比べて下面高さが高くなってはいるが車両(a)と同じ流路断面積となるように車幅方向で一様に下面高さを上げている車両(c)との、車両床下から車両の後方へ流れる出口流量の比較図である。
図12からわかるように、フルフラットの車両(b)に比べて、車両(a)と車両(c)の両方では出口流量が増えていた。さらに、一様に下面高さを上げた車両(c)に比べて、3次元形状で下面高さを上げた本発明実施例のアンダーカバー10を有する車両(a)ではさらに出口流量が増えていた。
このことからも、一様にタイヤ間部21の下面高さを上げることによって出口流量を増やすことができるが、本発明実施例のようにタイヤ間中央部21aに比べてタイヤ間外側部21bの下面高さを高くすることで、さらに出口流量を増やすことができることがわかる。
(C)図2に示すように、タイヤ間部21の下面が、タイヤ間部21の少なくとも車両前後方向の中間部に、車幅方向と直交する断面視で車両上下方向と直交する直線状に延びる水平部21a1,21b1を有している。そのため、タイヤ間部21の下面がその車両前後方向の全体にわたって車両後側かつ車両上方に傾斜する場合に比べて、タイヤ間部21における流路断面積を増やすことができ、車両床下を流れる空気の流量を増やすことができる。
(D)主カバー前部22の下面が車両後側かつ車両上方に傾斜している。そのため、タイヤ間部21が前側カバー30よりも下面高さが高くなっている場合であっても、前側カバー30に沿って流れる空気を、剥離することなくタイヤ間部21に沿って流すことができる。
(E)主カバー20が一部品構成であるため、主カバー20が複数部品構成である場合に比べて、部品点数を削減できコスト上有利である。
(F)タイヤ間部21の下面の車両後側端部が、後側カバー40の下面の車両前側端部に向って車両後側かつ車両下方に傾斜している。そのため、タイヤ間部21が後側カバー40の車両前側端部よりも下面高さが高くなっている場合であっても、タイヤ間部21に沿って流れる空気を、滑らかに後側カバー40に沿って流すことができる。
10 アンダーカバー
20 主カバー
20a 延長部
21 タイヤ間部
21a タイヤ間中央部
21a1 タイヤ間中央部の水平部
21a2 タイヤ間中央部の傾斜部
21a3 タイヤ間中央部の車幅方向の両外側部
21b タイヤ間外側部
21b1 タイヤ間外側部の水平部
21b2 タイヤ間外側部の前側傾斜部
21b3 タイヤ間外側部の後側傾斜部
21b4 タイヤ間外側部の内側傾斜部
22 主カバー前部
30 前側カバー
40 後側カバー
50 第1のエンジンカバー
51 第2のエンジンカバー
100 タイヤ
101 フロントタイヤ
102 リアタイヤ
110 フェンダライナ
120 フロントバンパ
130 リアバンパ
M 車体側部品
V 車両

Claims (6)

  1. 左右のタイヤ間に位置するタイヤ間部を有する主カバーと、
    前記主カバーの車両前側にある前側カバーと、
    を有し、前記主カバーのタイヤ間部の下面高さが、前記前側カバーの下面高さよりも高くなっている、アンダーカバーであって、
    前記タイヤ間部は、該タイヤ間部の車幅方向中央部を含むタイヤ間中央部と、該タイヤ間中央部の車幅方向の両外側にあり前記タイヤ間部の車幅方向外側端部を含むタイヤ間外側部と、を有しており、
    前記タイヤ間外側部は、前記タイヤ間中央部よりも下面高さが高くなっている、アンダーカバー。
  2. 前記タイヤ間部の下面は、該タイヤ間部の少なくとも車両前後方向の中間部に、車幅方向と直交する断面視で車両上下方向と直交する直線状に延びる水平部を有している、請求項1記載のアンダーカバー。
  3. 前記主カバーは、前記タイヤ間部の車両前側にある主カバー前部を有しており、該主カバー前部の下面は、車両後側かつ車両上方に傾斜している、請求項1または請求項2記載のアンダーカバー。
  4. 前記主カバーは、一部品構成である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアンダーカバー。
  5. 前記主カバーの車両後側にある後側カバーを、さらに有しており、
    前記タイヤ間部の下面の車両後側端部は、前記後側カバーの下面の車両前側端部に向って車両後側かつ車両下方に傾斜している、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のアンダーカバー。
  6. 前記タイヤ間部は、左右のフロントタイヤ間と左右のリアタイヤ間の少なくともいずれか一方に設けられている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のアンダーカバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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