JP2021107683A - ひび割れ解析データ編集装置、ひび割れ解析データ編集方法、及び、ひび割れ解析データの編集プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、従来の道路状況の管理方法では、アスファルト舗装道路の路面性状における主要な評価指標(「舗装調査・試験法便覧(日本道路協会)」より)である「ひび割れ率」の算出を含む舗装ひび割れの解析処理には、舗装のひび割れを判断できる技術者が撮影画像から目視でひび割れ本数を確認してひび割れ率を算出するという人的作業を行っていた。従って、長距離にわたる路線のひび割れの解析処理では目視で確認すべき撮影画像の量が膨大になり、ひび割れの解析処理の効率化を図ることが困難になる場合があった。
図1(A)は、舗装ひび割れ解析装置1に入力される入力情報と、舗装ひび割れ解析装置1から出力される出力情報の概略を示している。
図において、入力情報は、例えば、車載カメラによって路面を撮影した撮影画像のデータ、路面を撮影する路線の区間属性情報、撮影画像を撮影したカメラの位置情報(位置データ)、車載カメラの向き、車載カメラの路面からの高さ、車載カメラ機種等の情報、及び解析作業を行なう解析作業者の情報等である。これらの入力情報に基づいて、ひび割れ解析システムで解析を行い、出力情報として、撮像された画像に舗装のひび割れの形状を示す画像が入った舗装ひび割れ入り画像(「ひび割れ重畳画像」ともいう。)、撮影画像に基づき算出される路面における舗装ひび割れの面積比を表すひび割れ率、ひび割れ率を算出した路面が正しい点検対象であることを検証するための検証データ、点検結果を示す帳票、画面表示等を出力する。なお、入力情報及び出力情報の詳細は後述する。
図1(B)は、車載カメラの配置の一例を示す図であり、図1(C)は、車載カメラで撮影された路面映像の一例を示す図である。
なお、車載カメラ21は、撮影する路面の範囲に合せて、路面に対する俯角、路面からの高さ及び車両20の進行方向に対する撮影方向の偏角(水平方向の首振り角度)等のカメラの向きを調整して固定される。例えば、2車線の路線の片側を走行して1車線分の路面を撮影する場合と、2車線分の路面を撮影する場合とでは、カメラの向き(主に偏角)を変更する必要がある。
GPS受信機22は、車両20のルーフにおいて車載カメラ21の近傍に配置されて、GPS衛星から位置データを取得する。GPS受信機22は、方位や加速度を測定してもよい。方位や加速度を測定することで、車両20の進行方向や進行速度を推測することができるので、例えばトンネル内や山間部においてGPS衛星からの電波を捕捉できず位置データを取得できない場合であっても、位置データを取得することが可能となる。
なお、車両20には図示しない路面を照射するライトを搭載してもよい。日中は太陽光によって路面に樹木や構造物の影ができるため、影の影響を少なくする画像処理が必要になり、画像処理によって舗装のひび割れの検出精度が低下する場合がある。ライトで路面を照射することにより、太陽光による影響の無い夜間に路面を撮影してひび割れの検出精度を向上させることが可能となる。また、ライトで路面を照射することにより、日中であっても太陽光の影の影響を少なくしてひび割れの検出精度を向上させることが可能となる。
次に、本実施形態の構成について、説明する。
図2は、第1の実施形態の舗装ひび割れ解析装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2において、舗装ひび割れ解析装置1は、入力部101、登録部102、入力情報取得部103、解析作業者登録部104、入力情報記憶部105、舗装ひび割れ検出部106、ひび割れ率算出部107、点検結果データ記憶部108、点検結果出力部109、帳票作成・出力部110、表示制御部111、及び表示部112を持つ。
撮影画像取得部1011は、車載カメラ21により路面を撮影した撮影画像のデータを取得する。撮影画像取得部1011と車載カメラ21の接続は、有線による接続でも、無線による接続のどちらでもよい。例えば、車載された舗装ひび割れ解析装置1の撮影画像取得部1011に車載カメラを有線接続してもよい。また、車載された無線装置を介して車外に設置された舗装ひび割れ解析装置1の撮影画像取得部1011に車載カメラを無線接続するようにしてもよい。
また、撮影画像取得部1011に取得される撮影画像のデータは、現在車載カメラで撮影されているデータであってもよい。また、撮影画像取得部1011に取得される撮影画像のデータは、過去に車載カメラで撮影されて録画された撮影画像のデータであってもよい。
各路線は、起点からの距離に対応した区間に区切られており、区間毎に区間の属性(区間属性)が定められる。区間属性情報は、予め区間属性情報入力部1012から取得される。路線の区間属性情報は、図示しないPC等において作成することができる。区間属性情報入力部1012は、作成された区間属性情報を、ネットワークを介して接続されたPC等から取得したり、又は記録媒体を介して取得したりするようにしてもよい。取得された区間属性情報は、撮影画像取得部1011から取得される撮影画像の集計処理等に用いられる。なお、区間属性情報に基づく集計処理の詳細は図7等を用いて後述する。また、本実施形態では、区間属性情報を取得できる場合を例示するが、区間属性情報を取得できない場合には、画像データの先頭を路線の始点、画像データの最後尾を終点とし、路線全体を一区間として解析処理してもよい。また、解析処理を区間属性情報に基づき実施する代わりに、例えば100m間隔等、等間隔に解析処理を実施してもよい。
カメラ向き入力部1021は、車載カメラの向きの情報を取得する。車載カメラの向きは、路面に対するカメラの俯角、カメラを積んだ車両の進行方向に対する撮影方向の偏角等である。カメラ高さ入力部1022は、車載カメラの路面からの高さの情報を取得する。なお、俯角とは、カメラと同じ高さの水平面から下にある物を撮影するときのカメラから撮影物方向の視線と、水平面とが成す角度である。水平方向の俯角は0°である。カメラから真下の方向の俯角は90°である。また、カメラ機種情報等入力部1023は、カメラ機種情報等の情報を取得する。カメラ機種情報等の情報には、例えば、カメラの型式、カメラのレンズの焦点距離、撮影する画像サイズ等の情報を含んでいてもよい。解析作業者情報入力部1024は、舗装ひび割れ解析装置1において解析作業を行なう解析作業者の情報を取得する。解析作業者の情報は、例えば解析作業者の氏名、ID(identification)等である。
解析作業者登録部104は、登録部102が登録情報を取得したか否かを判断する。解析作業者登録部104は、登録部102が登録情報を取得したときには、取得した登録情報を入力情報記憶部105に記憶する。
なお、本実施形態では、入力部101と登録部102を分けて、それぞれの情報を取得する場合を説明したが、入力部101と登録部102を一つの機能として実装するようにしてもよい。
取得された撮影画像が動画である場合には、動画は複数の静止画に変換されて、変換されたそれぞれの静止画の静止画ファイルフォーマットに位置データを記録してもよい。撮影画像の動画から静止画への変換は、例えば入力情報取得部103が実行してもよい。動画を静止画に変換する際には、数フレーム毎に1つの静止画を生成する所謂コマ落としを行ってもよい。
また、位置データの対応付けは静止画に対してではなく、動画に対して行ってもよい。位置データの対応付けを動画に対して行なうには、例えば、動画の記録に同期させて位置データを対応付けて逐次記録するようにしてもよい。撮影画像に位置データを対応付けて記憶させることにより、取得された撮影画像の撮影位置を特定することが可能になる。撮影画像の撮影位置を特定することにより、例えば、同じ撮影位置において異なる日時で撮影された撮影画像同士を比較することが容易になる。
実際の撮影位置が同じである撮影画像の抽出は、例えば、撮影画像に含まれる路面に設置された構造物又は背景の一致に基づき判定することができる。路面に設置された構造物とは、例えば、中央線、車線外側線若しくは横断歩道等の白線、電柱、標識又はガードレール等である。また、背景とは、路面と同時に撮影される建屋、樹木等である。本実施形態では、車載するカメラに所定の俯角を設けることにより、撮影画像に路面と同時に撮影される構造物や背景(構造物等)を含ませている。撮影画像に含まれる構造物等の一致を判定することにより、複数の撮影画像の中から撮影位置が一致した撮影画像を特定することができる。撮影位置が一致した撮影画像の位置データに基づき、他の撮影画像の位置データを補正することができる。また、位置データの補正は、GPS受信機によって測定される走行中の加速度、方位等の情報から行なうようにしてもよい。
ひび割れ率(%)=100×(ひび割れの面積)/(調査区間の面積)
図3は、路線の区間属性情報を入力するときのPC等の情報入力装置の画面を例示している。
「路線名」は、道路に付けられた名称である。「測定日」は、路面映像を撮影した日である。「天候」は路面映像を撮影したときの天候である。「区間番号」は、路線を所定の区間で区切った区間の番号である。「距離標」は、路線の起点(0m)からの、各区間の起点と終点の距離を示している。「起点」の「経度」及び「緯度」、並びに「終点」の「経度」及び「緯度」は、起点と終点の経緯度情報である。
「属性」は、その区間の属性(区間属性)を示している。属性は、「道路」、「橋梁」、「トンネル」等である。属性が異なる場合、必要な点検項目や点検結果の報告方法が異なる場合がある。本実施形態における区間は、路線を所定の距離毎に区切ったものである。例えば、区間番号が1及び2の区間は、路線を100m毎に区切った区間である。また、属性が「橋梁」や「トンネル」の区間は「道路」とは異なる区間としている。例えば、区間番号が4の区間は、属性が「橋梁」であり、起点が220m、終点が320mであり、起点0mから100m毎に区切られた属性が「道路」の区間とは区切り方を異にしている。同様に、区間番号が7の区間は、属性が「トンネル」であり、起点が430m、終点が580mである。
ひび割れ率を算出するオルソ画像に変換されるフレーム画像は、フレーム1〜フレームmのm枚であるものとする。
検証データとして、上述のように撮影された全ての画像(フレーム画像又はオルソ画像)を用いることができるが、撮影された全ての画像はデータ量が大きくなりデータの取扱いが不便となる。そこで、本実施形態においては、検証データとして、以下の2つのデータを用いることにより、簡易的な検証を可能にする場合を変形例として示す。
フレーム間距離とは、1のフレーム画像が撮影されてから次のフレーム画像が撮影されるまでの距離方向の長さである。フレーム画像には、背景等が撮影されるため、フレーム間距離毎に撮影されたフレーム画像は、連続した区間において撮影されたものであることを容易に確認することができる。フレーム画像は、オルソ画像に変換されてひび割れ率の算出等に用いられる。従って、所定のフレーム間距離を定めて、フレーム間距離ごとにフレーム画像を撮影して記録することにより、フレーム画像に含まれる路面のひび割れ率を算出したことを推認することが可能となる。フレーム間距離を累積した累積値を記録して起点から終点までの距離との比較をすることにより、起点から終点までの距離においてひび割れ率を算出した路面が正しい点検対象であることを簡易的に検証することが可能となる。
所定のフレーム間距離を定めて、フレーム間距離ごとにフレーム画像を撮影してひび割れ率を算出し、フレーム間距離を累積した累積値を記録する代わりに、撮影されたフレーム画像の枚数を記録することによって、起点から終点までの距離において撮影されるべきフレーム画像の枚数と実際に撮影されたフレーム画像の枚数とを比較することが可能となる。フレーム間距離で撮影されたフレーム画像の枚数を検証データとして用いることにより、ひび割れ率を算出した路面が正しい点検対象であることを簡易的に検証することが可能となる。
図4は、第1の実施形態の舗装ひび割れ解析装置の動作の一例を示すフローチャートである。
入力情報がないと判断された場合(ステップS11;NO)、図4のフローチャートに示す処理を終了する(エンド)。なお、終了された処理は、再び開始(スタート)されて、ステップS11の処理が実行される。
一方、入力情報があると判断された場合(ステップS11;YES)、入力情報取得部103は、入力情報を入力情報記憶部105に登録(記憶)する(ステップS12)。
登録情報がないと判断された場合(ステップS13;NO)、図4のフローチャートに示す処理を終了する(エンド)。なお、終了された処理は、再び開始(スタート)されて、ステップS13の処理が実行される。
一方、登録情報があると判断された場合(ステップS13;YES)、解析作業者登録部104は、登録情報を入力情報記憶部105に登録(記憶)する(ステップS14)。
なお、ひび割れ重畳画像を生成する画像生成部は、舗装ひび割れ検出部106が持つ場合を説明したが、舗装ひび割れ検出部106以外の機能部で実現するようにしてもよい。 また、本実施形態では、舗装(アスファルト)のひび割れを示すひび割れ重畳画像を生成する場合を説明したが、例えば、コンクリート等、他の材料のひび割れ重畳画像を生成するものであってもよい。
本実施形態では、ひび割れ率、ひびの本数、又はそれらを表現した色分け等を「ひび割れデータ」というものとする。ひび割れデータには、ひび割れ率又はひび割れ本数の数値、ひび割れ率又はひび割れ本数の数値に基づく色分け、マークの形状等を含むものとする。例えば、「ひび割れデータを表示する」という場合、ひび割れ率又はひび割れ本数の数値を表示する場合と、ひび割れ率又はひび割れ本数の数値に基づく色やマークを表示する場合を含む。ひび割れデータはマス目毎に設定されるが、例えば所定の範囲のマス目のひび割れデータに対して、平均値等を算出したものをひび割れデータとしてもよい。
本実施形態では、行と列を表現できるデータ形式としてCSVデータを用いる場合を説明したが、行と列を表現できるデータ形式はCSVデータに限定されるものではなく、例えば表計算アプリケーションで用いられるデータ形式であってもよい。
ステップS20の処理が実行された後、図4のフローチャートに示す処理を終了する。
図5は、第1の実施形態の舗装ひび割れ解析装置の解析処理の一例を示す図である。図5は、舗装ひび割れ解析装置がひび割れ重畳画像を生成し、ひび割れ率を算出している様子を示している。舗装ひび割れ解析装置は、車載カメラ21から取得される撮影画像に基づき、撮影と同時進行でひび割れ重畳画像を生成しながらひび割れ率を算出していることを示している。図5は、表示部112に表示される表示画面の一例である。
カウント中ひび割れ分布1123は、図示左側から右側に向けてひび割れの本数のカウントが進行していることを示している。カウント中ひび割れ分布1123の道路の幅方向を示す図示左右方向(以下、「幅方向」という。)は、ひび割れ重畳画像1122の道路の距離方向を示す図示上下方向(以下、「距離方向」という。)に対応している。すなわち、車両20が進行すると、ひび割れ重畳画像1122は下から上に向けて画像が流れていく。それに対して、カウント中ひび割れ分布1123のひび割れ分布の図は、左から右に向けてカウント結果が表示されたマス目が増えていく様子を示している。図5では左から7マスまでひび割れのカウント結果が表示されたことを示している(次に8マス目のカウント結果が表示される)。カウント中ひび割れ分布1123のマス目の表示が一番右の13マス目まで達すると、路面長6.5mの範囲のひび割れのカウントが終了する。13マス目まで達したカウント中ひび割れ分布1123の表示は、最終ひび割れ分布1125に移動して表示される。最終ひび割れ分布1125に表示が移動すると、カウント中ひび割れ分布1123の表示は消去されて、再び左端から次の範囲の路面のひび割れのカウント結果を示すマス目が表示されていく。
また、色分けされて表示されたマス目毎のひび割れのカウント結果は、例えばCSVデータとして点検結果データ記憶部108に記憶される。車線幅3.5m×路面長6.5mの道路のカウント結果は7列13行のCSVデータとして記憶される。
なお、図5で説明したひび割れ重畳画像、ひび割れ分布又は表示部112の表示画面は、適宜、点検結果データ記憶部108に記憶される。
図6は、第1の実施形態の、(A)ひび割れ重畳画像と、(B)ひび割れ率の算出結果の一例を示す図である。
次に、帳票作成・出力部110が作成する帳票を説明する。
図7は、第1の実施形態の舗装ひび割れ解析装置が出力する帳票の一例を示す図である。
図7に示す帳票は、帳票のフォーマットが予め定められており、従来人的作業で作成されていたものである。舗装ひび割れ解析装置は、ひび割れ率等の検査結果に基づき帳票を作成・出力することにより、帳票作成の作業を省力化することができる。
「区間」の「起点」と「終点」の記載項目には、図3で説明した、路線の区間属性情報の「距離標」のデータが入力される。なお、図7は、図示する区間に属性が橋梁やトンネルの区間が存在しない場合を例示している。
「位置情報」の記載項目には、路線の区間属性情報の「距離標」のデータに基づき、位置データ取得部1013が取得した位置データが入力される。なお、GPSの測定データには誤差が含まれる場合があるため、帳票に入力する位置データは補正されたものであってもよい。位置データの補正は、上述のように方位や加速度によって行なうことができる。また、車両は常に道路上を走行するため、地図上に示される位置データの位置が道路上に存在するように補正するようにしてもよい。
「区間距離」と「点検年月」の記載項目は、路線の区間属性情報のデータをそのまま入力することができる。
なお、図7に示した帳票作成・出力部110が作成した帳票は、所定の文書フォーマットで出力することができる。また、作成された帳票は、表示制御部111を介して表示部112から画面表示してもよい。
図8において、「ひび割れ %」の記載項目は、所定の区間におけるひび割れ率の平均値が入力される。図8は、起点0mからの距離が100m〜200mの区間における平均のひび割れ率が算出されて取得される。さらに100m〜200mの区間における代表的なひび割れ重畳画像とマス目毎のひび割れ率の分布が入力される。
次に、舗装ひび割れ解析装置が作成する地理情報を用いた表示データを説明する。
図9は、第1の実施形態の舗装ひび割れ解析装置が作成する地理情報を用いた表示データの一例を示す図である。図9において、用いられる地理情報は、地図情報である。
地図情報等の地図情報にひび割れ率を表す線分を重畳して表示することにより、路線全区間におけるひび割れ率の分布の把握が容易になる。
本実施形態においては、表示制御部111が複数のひび割れ重畳画像を比較可能に並べて表示する画面データを生成する場合を例示するが、複数のひび割れ重畳画像の比較可能な表示方法はこれに限定されない。例えば、表示制御部111は、撮影日時の異なる複数のひび割れ重畳画像を同じ表示位置に切り替えて表示するようにしてもよい。例えば、表示制御部111は、3年前に撮影されたひび割れ重畳画像と、最近撮影されたひび割れ重畳画像とを2つ並べて表示する画面データを生成することができる。
図11において、表示部112の表示画面には、区間番号1の区間を8つの範囲に区切った100m毎のひび割れ率が表示される。例えば、図11に図示する「0」の範囲は、起点である0m〜100mの範囲を示す。
図11図示上段は、前回の点検結果における区間毎のひび割れ率を示し、下段は今回の点検結果における区間毎のひび割れ率を示す。例えば、「0」と「100」の範囲においては、前回の点検結果に比べて今回の点検結果のひび割れ率が改善している。ひび割れ率の改善は、上記範囲において路面の補修が行われたことを示している。一方、「0」、「100」、「600」、及び「700」の範囲においては、前回の点検結果に比べて今回の点検結果のひび割れ率が悪化している。すなわち、図11に示すひび割れ率の変化の表示においては、路面の性状の劣化を経時的に把握できるとともに、路面の補修状況も把握することが可能となる。図11は、前回の点検結果と今回の点検結果を表示する場合を示したが、例えば、複数の年度における点検結果を同時に表示するようにしてもよい。年度毎のひび割れ率の変化を同時に表示した場合、利用者は年度毎の路面の劣化と補修の進行状況を把握することが可能となる。
なお、ひび割れ率の表示の範囲は、設定によって変えるようにしてもよい。例えば、複数の区間におけるひび割れ率を表示するようにしてもよい。
次に、図4で説明した第1の実施形態の舗装ひび割れ解析装置の動作における他の一例を第2の実施形態として説明する。
図17は、第2の実施形態の舗装ひび割れ解析装置の動作の一例を示すフローチャートである。図17における処理は、図4で説明した、ステップS15の舗装ひび割れ検出処理からステップS18のひび割れ率算出処理を予め定められた区間の起点から終点までを含む路線について行うものである。なお、図17において、図4と同じ処理については同じ符号を付して説明を一部省略する。図17における処理は、図4と同様に舗装ひび割れ解析装置1の各機能で実行されるが、処理の実行は図4で説明した各機能に限定されるものではない。以下の説明では、図17における処理は舗装ひび割れ解析装置1が実行するものとして説明する。
起点の路面についてひび割れの解析ができるとは、少なくとも起点の路面画像に対してオルソ画像が生成されてひび割れ解析が行われることである。従って、撮影位置が起点を通過したと判断したときには、起点より手前の路面からひび割れ解析が開始されるようにしてもよい。
撮影位置が起点を通過したか否かの判断は、例えば、図2で説明した区間属性情報入力部1012から取得された起点の経緯度の位置情報と、車両に搭載されたGPSから位置情報を比較することにより行うことができる。車両に搭載された車載カメラは、所定の画角で路面を撮影しているため、車両に搭載されたGPSの位置情報から車載カメラで撮影される路面の位置を判断することができる。また、撮影位置が起点を通過したか否かの判断は、撮影画像に含まれる距離標、道路工事撮影用黒板等の目標物を画像認識することによって判断してもよい。また、撮影位置が起点を通過したか否かの判断は、利用者による手動操作がされたか否かによって判断されてもよい。利用者は、車両に搭乗して、車両が起点を通過したのを確認して手動操作を行っても、撮影画像を後日確認しながら手動操作を行ってもよい。
ステップS154の処理において設定するマス目の表示態様は予め設定しておくことができる。マス目の表示態様は、例えば、マス目の線の色、線の太さ、線の種類(実線、破線、点線、二重線等)、線の透過率等である。マス目の表示態様には、マス目の表示又は非表示の設定を含んでいてもよい。また、マス目の表示態様は、測定する区間や路面の状況に応じて適宜変更するようにしてもよい。例えば、図18において後述する所定の抽出表示の条件に合致するときに、舗装ひび割れ解析装置1は、条件に合致するマス目の表示態様を他のマス目の表示態様と変更するようにしてもよい。なお、抽出表示の具体的な条件については、図18において例示する。
オルソ画像毎の検証データを記録することにより、フレーム間距離の累積値、又はフレーム間距離で撮影されたフレーム画像の枚数を検証データとして用いる場合の基礎データとして利用してもよい。例えば、オルソ画像の距離の累積値がフレーム間距離に到達したときにフレーム間距離の累積値を加算するようにしてもよい。また、オルソ画像の距離の累積値がフレーム間距離に到達したときにフレーム間距離で撮影されたフレーム画像の枚数を加算するようにしてもよい。
また、フレーム画像は、車載カメラで撮影した動画を静止画にしたものであり、例えば1秒間に30フレーム撮影される動画の1フレーム分の画像である。例えば、車両の振動等によって取得したフレーム画像に不具合が発生した場合、ステップS156の処理においては、前後のフレーム画像を代替して取得してもよい。
次に、第3の実施形態として、判定されたひび割れ率に対し、修正機能を有する実施形態を説明する。
図12は、第3の実施形態のひび割れ解析システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
出力部113は、ネットワーク3と有線で接続されるものであっても無線で接続されるものであってもよい。また、出力部113は、舗装ひび割れ解析装置2からデータを受信する機能を持っていてもよい。
なお、本実施形態においてひび割れデータの編集とは、ひび割れデータを変更する場合に加えて、ひび割れデータを変更しないで確認だけする場合を含む。従って、後述する編集処理において、ひび割れデータが編集済みであるとは、編集作業者がひび割れデータを確認済みであることを示す。
舗装ひび割れ情報反映部206は、更新したひび割れデータを、入力情報記憶部に記憶されたオルソ画像に変換された撮影画像又はひび割れ重畳画像の画像データとともに編集結果データ記憶部208に記憶する。ひび割れデータの更新は、ひび割れデータが変更されず同一の値を示す編集情報を反映するものであってもよい。
なお、本実施形態では、舗装ひび割れ情報反映部206が編集情報を元のひび割れデータに反映させてひび割れデータを更新する場合を説明したが、例えば編集部213がひび割れデータを更新するようにしてもよい。
舗装ひび割れ解析装置1と舗装ひび割れ解析装置2を一つの装置で実施する場合、それぞれの装置における機能を統一して同じ機能ブロックで実装してもよい。例えば、入力部101と入力部201を同じ機能ブロックで実装する。同様に登録部102と登録部202、入力情報取得部103と入力情報取得部203、入力情報記憶部105と入力情報記憶部205等を同じ機能ブロックで実装することができる。舗装ひび割れ解析装置1と舗装ひび割れ解析装置2の機能を同じ機能ブロックで実装することにより、舗装ひび割れ解析システムの構成を簡略化してコストを削減することができる。
図13は、第3の実施形態の舗装ひび割れ解析装置の動作の一例を示すフローチャートである。
入力情報がないと判断された場合(ステップS31;NO)、図13のフローチャートに示す処理を終了する(エンド)。なお、終了された処理は、再び開始(スタート)されて、ステップS31の処理が実行される。
一方、入力情報があると判断された場合(ステップS31;YES)、入力情報取得部203は、入力情報を入力情報記憶部205に登録(記憶)する(ステップS32)。
登録情報がないと判断された場合(ステップS33;NO)、図13のフローチャートに示す処理を終了する(エンド)。なお、終了された処理は、再び開始(スタート)されて、ステップS13の処理が実行される。
一方、登録情報があると判断された場合(ステップS33;YES)、編集作業者登録部204は、登録情報を入力情報記憶部205に登録(記憶)する(ステップS34)。
編集部213は、編集を実行すると判断したときには(ステップS35;YES)、編集画面を表示部212に表示する(ステップS36)。編集画面は、利用者に対してひび割れデータを変更可能に表示するものである。
ステップS36の処理が実行された後、編集部213は、編集結果(編集情報)を入力情報記憶部205に記憶(登録)する(ステップS37)。編集部213は、入力情報記憶部205に記憶した編集結果を編集画面に表示することにより、利用者に対してひび割れデータが変更されたことを報知することができる。編集部213は、編集結果と併せて、編集作業者登録部204に登録されている編集作業者の情報と編集結果を記憶した日時の情報を入力情報記憶部205に記憶する。
ステップS42の処理が実行された後、図13のフローチャートに示す処理を終了する。
図14及び図15は、第3の実施形態の舗装ひび割れ解析装置の編集処理の一例を示す図である。
「区間」で表示される下線が引かれた文字列は、文字列がハイパーリンクであることを示している。「区間」毎の文字列を利用者がマウス等で選択した場合、選択した区間に対応したリンク先の編集画面が表示される。例えば、「0m〜100m」の文字列を選択した場合、「0m〜100m」の区間に対応した編集画面が表示される。なお、ハイパーリンクの文字列は、例えば「区間番号」等の文字列であってもよい。
なお、編集状況の表示は、その区間に「済」及び「未」のような文字による表示をする以外に、例えば、編集済みの区間の表示色を変更したり、編集済みの区間に所定のマークを付与したりするものであってもよい。
編集画面2000は、初期状態2001、編集中2002、及び選択箇所2003の編集表示部を持つ。
初期状態2001の図示上端の(0.0)の表示は、区間の起点を表している。編集作業者は、初期状態2001の画像をスクロールすることにより、区間の起点から終点の100mの中の任意の範囲の撮影画像を表示することができる。
なお、編集中2002でマス目のひび割れ率を変更しないで保存hを選択したときにおいても、区間編集情報2122の編集ステータスは「済」となり、その区間のひび割れ率を編集作業者が確認済みであることを示すことができる。
なお、保存h、初期状態に戻すi又はキャンセルjの選択ボタンを選択したときには、操作を確認するためのダイアログを表示して誤操作を防止するようにしてもよい。
選択箇所2003は、編集中2002で選択したマス目を中心とした9マス分の撮影画像を表示する。選択箇所2003に表示される枠線Zは編集中2002で選択したマス目を示している。
図16は、第3の実施形態の舗装ひび割れ解析装置が出力する帳票の一例を示す図である。
図16に示す帳票作成・出力部210が作成する帳票は、図7を用いて説明した帳票作成・出力部110が作成する帳票とほぼ同じ記載項目を持つ。帳票作成・出力部210が作成する帳票は、それぞれの区間において記載されるひび割れ率が編集作業によって編集された結果であるか否かを識別する表示(編集済表示)を持つ点において帳票作成・出力部110が作成する帳票と異なる。編集済表示は、例えばひび割れ率の数字の右側に記載される(※)印である。編集済表示は、ひび割れ率のフォントを変更する、編集済表示の記載項目を新たに設けて記載する等、他の方法によって表示してもよい。帳票に編集済表示を記載することにより、その区間のひび割れ率が編集作業者によって確認されたものであることを示すことができる。なお、帳票を出力するときに編集済表示を記載するか否かを設定できるようにしてもよい。
次に、第3の実施形態における編集処理の他の一例を第4の実施形態として説明する。 図18は、第4の実施形態の舗装ひび割れ解析装置の編集処理の一例を示す図である。なお、図18において、図15と同じ機能は同じ符号を付して説明を一部省略する。
図18は、図14の区間のハイパーリンクを選択したときに表示部212に表示される編集処理の表示画面の他の一例を示している。編集画面2000は、図15と同様に初期状態2001、編集中2002、及び選択箇所2003の編集表示部を持つ。
また、枠透過率a1は、路面の画像の明るさ、コントラスト、色調等によって透過率を変更するものであってもよい。また、枠透過率a1は、編集を行うマス目について透過率等を変更するものであってもよい。
撮影される路面上には、積雪、落ち葉等の落下物、堆積土砂、構造物の影等が存在する場合がある。また、路面を撮影する車両の走行状態によっては解析対象以外の路面が撮影される場合がある。さらに、車載カメラへの振動等によって撮影画像が乱れる場合ある。これらの撮影画像は、舗装ひび割れの誤検出の原因となる場合があるため、ひび割れ率を算出するときの解析対象外とすることが望ましい。
解析対象外k1を押下することによって、選択対象外に設定するマス目を選択することができる。マス目の選択は、例えば、対象外としたいマス目をクリックしたり、範囲で指定したりすることで行う。対象外として設定されたマス目は、マス目の色や形状を変更することによって識別できるようにしてもよい。
追加部分2004は、マス目追加k2によってマス目が追加されたことを示している。追加するマス目の指定方法は、解析対象外k1の操作と同様に、マス目のクリック等によって行うことができる。例えば、狭い範囲においてマス目を追加する場合、追加する位置にマウスを合せてクリック又はドラッグすることより、マス目毎又はドラッグした範囲のマス目を追加できるようにする。
また、ある程度の距離において道幅が広くなる場合、マウス等によって指定した位置より先の部分について幅方向のマス目を追加するようにしてもよい。また、マス目の追加又は削除は、道路幅を自動的に検出することによって自動的に変更されるようにしてもよい。道路幅は、例えば、中央線と側線を検出することによって自動的に検出するようにしてもよい。また、道路幅は、アスファルトを検出することによって自動的に検出するようにしてもよい。また、マス目の追加は、ゼブラゾーン等車両が走行しない撮影部分を含めるように設定してもよい。
なお、追加可能なオルソ画像は、撮影されたフレーム画像に含まれる路面の範囲によって異なる。路面を撮影するときの車載カメラの方向や画角は、区間の道幅の状態によって適宜調整してもよい。また、追加される部分のオルソ画像の生成は、編集中2002に最初に表示される部分と同時に予め行ってもよく、また、追加される部分が指定されてからフレーム画像から新たに生成されてもよい。追加されるオルソ画像を予め生成しておいた場合、マス目が追加されたときにオルソ画像の表示範囲を変更することにより迅速な表示が可能となる。一方、追加される部分が指定されてからフレーム画像を生成する場合、オルソ画像の表示までに時間を要することになるが、予め用意するオルソ画像の量を少なくできるため、オルソ画像を保存するためのデータ量を削減することが可能となる。
抽出表示とは、所定の条件において抽出されたマス目であることを、マス目の表示態様(色、形状等)を変更することによって初期状態2001又は編集中2002に表示するための設定画面である。抽出表示mは、「ひび割れ率xx%以上」、「周囲との変化」、「前回との変化」、「影」、「路面濡れ」、「積雪」の項目のチェックボックスを有する。また、それぞれの項目には、その項目を設定するための設定ボタンを有する。チェックボックスが選択されたときに、選択された項目の条件において抽出されたマス目の表示態様が変更される。抽出表示mにおいて設定される項目は、舗装ひび割れ解析において注意すべき条件である。抽出されたマス目の表示態様を変更表示することにより利用者に対して注意すべき部分を視認しやすくすることができる。
次に、ひび割れ形状データを編集する処理を説明する。
図19は、第3の実施形態の舗装ひび割れ解析装置のひび割れ形状データ編集処理の一例を第5の実施形態として示す図である。
図19では、再計算されるひび割れ率として、路線での平均値、区間平均値を表示する場合を例示している。ひび割れ率の算出範囲は、例えば、編集中2102に表示されている範囲、又は利用者によって指定された特定の部分としてもよい。再計算されたひび割れ率を表示することにより、利用者はひび割れ形状データの編集がひび割れ率に与える影響を容易に確認することが可能となる。
なお、保存、初期状態に戻す又はキャンセルのボタンを選択したときには、操作を確認するためのダイアログを表示して誤操作を防止するようにしてもよい。
次に、第6の実施形態について説明する。
図21は、第6の実施形態の舗装ひび割れ解析システムの機能構成を示すブロック図である。
入力部114は、ネットワーク3又は記録メディアを介して出力部220から出力されるデータを取得する。例えば、出力部220は、図19で説明した、編集画面2100で編集されたひび割れ形状データを出力する。編集されたひび割れ形状データは、入力部114から舗装ひび割れ解析装置1に取得されて、ひび割れ率算出部107において処理をすることができる。例えば、ひび割れ率算出部107の機能がひび割れ率算出部207の機能に対して高機能である場合、ひび割れ解析システムは、入力部114と出力部220を持つことによって、舗装ひび割れ解析装置2で編集されたひび割れ形状データをひび割れ率算出部107で処理することが可能となる。
図12においては、舗装ひび割れ解析装置2の各機能は、舗装ひび割れ解析装置1の機能と同様であるものとして説明したが、舗装ひび割れ解析装置2から出力されるデータを舗装ひび割れ解析装置1で処理することにより、舗装ひび割れ解析装置2の機能を簡素化することが可能となる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置を含む。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。また、舗装ひび割れ解析装置1及び舗装ひび割れ解析装置2の各機能部は、ソフトウェア機能部であるものとしたが、舗装ひび割れ解析装置1の機能の一部又は全部は、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
Claims (11)
- 撮影画像を、この撮影画像に対応する撮像位置情報に基づいて位置合わせして接続し、当該撮影画像からオルソ画像を生成し、生成したオルソ画像からひび割れを検出し、生成したオルソ画像を所定の面積で区切った区画毎に、ひび割れ率を算出することにより解析されたひび割れ解析データを、編集画面として表示する表示部と、
入力された編集操作に基づいて、表示した前記ひび割れ解析データに対して編集を行う編集部と、
前記編集部で行った編集結果に対してひび割れ率を再計算するひび割れ算出部と、
を備えるひび割れ解析データ編集装置。 - 前記編集部は、
前記撮影画像の撮影対象となる路線を複数に分割した区間毎に、前記区間に関する区間情報と、前記ひび割れ解析データの編集の有無を示す情報と、編集が行われた編集日時とを対応付けた一覧表を生成し、生成した前記一覧表を表示部に表示する、
請求項1に記載のひび割れ解析データ編集装置。 - 前記区間毎に、点検時期と、前記ひび割れ率と、前記ひび割れ率に対して修正の有無を示す情報と、前記区間情報とを対応付けた一覧表を帳票として出力する出力部と、を更に備える
請求項2に記載のひび割れ解析データ編集装置。 - 前記表示部に表示される前記編集画面は、
前記ひび割れ検出部で生成した前記撮影画像のオルソ画像を所定の面積で区切った区画毎に、前記ひび割れ率算出部で算出したひび割れ率に応じて表示態様を異ならせた編集前画像と、
前記編集前画像に対して行った編集操作に対応して、ひび割れ率に応じた表示態様の修正がなされた編集画像と、
前記編集画像において選択された区画の撮像画像と、
を同一の編集画面上に表示する画面である、
請求項1に記載のひび割れ解析データ編集装置。 - 前記表示部に表示される編集画面は、
前記編集画像の前記区画においてひび割れ率算出の対象外とする区画を設定するための選択部と、前記編集画像において前記ひび割れ率算出の対象となる区画を新たに追加又は削除する区画編集部とを表示する画面である、
請求項4に記載のひび割れ解析データ編集装置。 - 前記対象外とする区画は、路面に落下する落下物、堆積土砂及び構造物の影が撮影されている区画である、
請求項5に記載のひび割れ解析データ編集装置。 - 前記区画の追加は、道路の道幅が広くなった区間に対して行う、
請求項5に記載のひび割れ解析データ編集装置。 - 前記表示部に表示される前記編集画面は、
画像処理により検出できなかった新たなひび割れ形状データを追加するためのアイコンと、
前記ひび割れ検出部で検出したひび割れの形状を示すひび割れ形状データ又は前記アイコンにより追加されたひび割れ形状データを削除するためのアイコンと、
画面上に表示されている画像の拡大又は縮小するための操作部と、を有する、
請求項4に記載のひび割れ解析データ編集装置。 - 前記表示部に表示される編集画面は、
記録メディアにより、他装置で解析された解析済のひび割れデータを入力する入力部と、
前記編集部で編集されたひび割れ解析データを、前記記録メディアに出力する出力部とを、更に備える、
請求項1に記載のひび割れ解析データ編集装置。 - 撮影画像から生成したオルソ画像を所定の面積で区切った区画毎にひび割れ率を算出することにより解析されたひび割れ解析データを画面上に表示して、表示した前記ひび割れ解析データに対する編集を行い、編集結果に対してひび割れ率を再計算する編集ステップ、
を有するひび割れ解析データ編集方法。 - 撮影画像を撮像位置情報に基づいて位置合わせをしてから生成したオルソ画像に対し、当該オルソ画像を所定の面積で区切った区画毎に、ひび割れ率を算出することにより解析されたひび割れ解析データを編集画面として表示部に表示する表示ステップと、
入力された編集操作に基づいて、表示した前記ひび割れ解析データに対して編集を行う編集部で行った編集結果に対してひび割れ率を再計算する編集ステップ、
をコンピュータに実行させるためのひび割れ解析データの編集プログラム。
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