JP2021106718A - 歯間清掃具 - Google Patents

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Abstract

【課題】奥歯の歯間を清掃することに適した歯間清掃具において、耐久性の高い歯間清掃具を提供する。【解決手段】把持部11および延出部12を有する基部1と屈曲部2と軸部とを有する本体Aと、本体Aの硬度よりも低い硬度を有する弾性材料からなり、清掃部4を有する軟質部材Bと、を備え、屈曲部2又は延出部12には、突起23が屈曲外側である背側から突出形成されており、軟質部材Bは、背側に位置する背側部位21を覆っている。【選択図】図2

Description

本発明は、歯間を清掃する歯間清掃具に関する。
従来、奥歯の歯間を清掃することに適した歯間清掃具が知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。この歯間清掃具は、指で把持することが可能な把持部を一端に有する基部と、基部の他端から延出した軸部と、を有する本体と、本体の硬度よりも低い硬度を有する弾性材料からなり、軸部の外面の少なくとも一部を被覆する清掃部と、を備えている。
特許文献1に記載の歯間清掃具は、基部(文献ではハンドル基材本体)がハンドル本体と先細基材部とを有しており、先細基材部の先端を湾曲形成して構成されている。また、先細基材部の中途部分には全周に亘って弾性材料(文献ではエラストマー)からなる滑り止め部が形成されており、この滑り止め部と清掃部とを連結するように先細基材部の表面中央に弾性材料が長細く延出形成されている。この構成により、先細基材部先端の湾曲外側である背側に位置する背側部位および先細基材部先端の湾曲内側である腹側に位置する腹側部位は、基部が露出している。
特許文献2に記載の歯間清掃具は、基部が把持部および軸部を連結する連結部を有しており、この連結部には、把持部とは反対側の端部から屈曲した屈曲部(文献では支持部)が設けられている。また、連結部には腹側変形部と背側変形部とが分離して形成されており、清掃部を歯間に挿入して往復移動させたときに腹側変形部および背側変形部が弾性変形するように構成されている。
特開2016−104382号公報 特開2017−86774号公報
ところで、奥歯の歯間を清掃することに適した歯間清掃具において、把持部に外力を加えた状態で清掃部(軸部)を歯間に挿入して往復移動させたとき、軸部を被覆する清掃部と歯との摩擦や当接により、往復移動方向や往復移動方向と交差する方向の応力が軸部から基部に伝達される。このとき、特許文献1に記載の歯間清掃具のように、先細基材部先端の湾曲外側の背側部位および湾曲内側の腹側部位に基部が露出している場合、軸部と湾曲部位との境界部分が過度に変形したり、湾曲部位に過度に応力が集中して破損したりするおそれがある。
一方、特許文献2に記載の歯間清掃具は、腹側変形部および背側変形部により軸部と屈曲部との境界部分や屈曲部の破損を防止できるものである。しかしながら、連結部には腹側変形部と背側変形部とが分離して形成されているため、連結部が一体化された形状に比べて剛性が低く、改善の余地があった。
そこで、奥歯の歯間を清掃することに適した歯間清掃具において、耐久性の高い歯間清掃具が望まれている。
本発明の一態様に係る歯間清掃具は、指で把持することが可能な把持部および当該把持部から第一方向に延出した延出部を有する基部と、前記延出部の前記把持部とは反対側の端部から延出して前記第一方向から前記第一方向と交差する第二方向に向けて屈曲した屈曲部と、前記屈曲部の前記延出部とは反対側の端部から前記第二方向に沿って延出した軸部と、を有する本体と、前記本体の硬度よりも低い硬度を有する弾性材料からなり、前記軸部の外面の少なくとも一部を被覆すると共に歯間への挿入が可能な外形で構成された清掃部を有する軟質部材と、を備え、前記第一方向と前記第二方向との交差角が30度以上150度以下で設定されており、前記屈曲部又は前記延出部には、前記屈曲部の屈曲外側である背側から突起が突出形成されており、前記軟質部材は、前記屈曲部のうち、少なくとも前記背側に位置する背側部位を覆っていることを特徴とする。
本歯間清掃具のように屈曲部を有する歯間清掃具の場合、把持部に外力を加えた状態で清掃部(軸部)を歯間に挿入して往復移動させたとき、軸部を被覆する清掃部と歯との摩擦や当接により、往復移動方向や往復移動方向と交差する方向の応力が軸部から屈曲部を介して延出部に伝達される。
本歯間清掃具では、軸部、屈曲部および基部(把持部および延出部)で構成される本体よりも硬度が低い柔軟性のある軟質部材が、屈曲部の背側部位を覆っている。このため、剛性の高い本体により適度な強度を維持しながら、屈曲部に集中する応力を軟質部材で受け止めて緩衝機能を発揮することができる。しかも、屈曲部が適度に変形するので、軸部(特に軸部と屈曲部の境界部分)に作用する応力負荷も緩和することができる。
また、本歯間清掃具のように屈曲部又は延出部に突起を設ければ、この突起に軟質部材が密着し、軟質部材が伸縮した場合でも本体から剥離し難い。しかも、突起により軟質部材による強度低下を補うことができる。このように、奥歯の歯間を清掃することに適した歯間清掃具において、耐久性の高い歯間清掃具を提供できた。
他の構成として、前記軟質部材は、前記屈曲部の前記背側部位と連なるように、前記延出部の前記背側に位置する背側延出部位を更に覆っていることが好ましい。
このように、延出部の背側延出部位も軟質部材を覆えば、基部を適度に変形させることが可能となり、屈曲部に集中する応力を分散させつつ、軸部に作用する応力負荷をより緩和することができる。また、奥歯の清掃時に屈曲部が口腔内壁に接触した際にも、口腔内を傷つけることを抑制できる。
他の構成として、前記屈曲部および前記延出部のうち前記屈曲部の屈曲内側である腹側の部位は、前記軟質部材で覆われていないことが好ましい。
このように屈曲部および延出部のうち軟質部材で覆われていない腹側は、背側に比べて弾性変形し難くなっている。このため、適度な強度を確保しながら、屈曲部を背側に変形させて、軸部(特に軸部と屈曲部の境界部分)や屈曲部に作用する応力負荷を効果的に緩和することができる。
他の構成として、前記突起の突出高さは、前記突起に隣接する前記軟質部材の肉厚と同等であることが好ましい。
例えば、軸部の先端側から弾性材料を注入して射出成形した場合、軸部および屈曲部には射出圧を受けて背側に傾倒する力が作用する。しかしながら、本歯間清掃具のように屈曲部又は延出部に、軟質部材の肉厚と同等となる突起を設ければ、突起の先端が成形用金型に当接して、射出圧による軸部および屈曲部の傾倒を防止することができる。また、この構成により、突起の周囲に弾性材料が回り込むこととなる。その結果、軟質部材を、所定の位置に所望の厚さで成形することができる。
また、突起の突出高さを軟質部材の肉厚と同等にすれば、突起が軟質部材から突出して口腔内を傷つけたり、突起の突出高さが小さすぎて傾倒防止機能が損なわれたりするおそれを防止することができる。
他の構成として、前記突起は、前記屈曲部の前記背側部位から前記第二方向と平行な方向に沿って突出していることが好ましい。
このように、突起を第二方向と平行な方向に沿って突出させれば、突起の突出方向は軸部の先端側から弾性材料を注入して射出成形した場合における弾性材料の注入方向と一致する。その結果、突起には突出方向に射出圧が作用するため、該射出圧により突起が折れることがなく、突起による傾倒防止機能を確実に発揮させることができる。
他の構成として、前記突起における前記第一方向および前記第二方向の何れにも直交する幅方向の寸法が、前記背側部位の前記幅方向の寸法よりも小さく形成されていることが好ましい。
このように、突起の幅寸法を屈曲部の背側部位の幅寸法より小さくすれば、射出成形時に弾性材料が突起の両側を通過し、突起より下流側の屈曲部や延出部に弾性材料を円滑に供給することができる。その結果、軟質部材を、所定の位置に所望の厚さで成形することができる。
本実施形態に係る歯間清掃具群を示す平面図である。 本実施形態に係る歯間清掃具を示す斜視図である。 本実施形態に係る本体を示す斜視図である。 本実施形態に係る本体を背側から見た斜視図である。 本体に軟質部材を成形する方法を説明する概略図である。 歯間清掃具の使用例を示す図である。 別実施形態1に係る歯間清掃具を示す部分拡大図である。 別実施形態2に係る歯間清掃具を示す部分拡大図である。
以下に、本発明に係る歯間清掃具の実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図1に示すように、歯間清掃具群Daは、歯間清掃具Dの屈曲した中心線を含む平面と平行な面を載置面Hとして、複数(本実施形態では10個)の歯間清掃具Dが、隣接する歯間清掃具D同士を連結する複数(本実施形態では2個)の連結突起Rにより、一体的に形成されている。この歯間清掃具群Daが、載置面Hを有する透明なプラスチックパッケージの内部に収容されて市場に流通する。本実施形態における歯間清掃具Dは、紙面に垂直な方向から見たときに、載置面Hに安定的に載置される扁平な逆S字形状を呈している。以下、紙面に垂直な方向である、歯間清掃具Dが載置された載置面Hを臨む方向視を平面視として説明する。
図2及び図3に示すように、歯間清掃具Dは、把持部11および延出部12を有する基部1と屈曲部2と軸部3とが一体成形された本体Aと、本体Aの硬度よりも低い硬度を有する弾性材料からなり、清掃部4を有する軟質部材Bと、を備えている。以下、歯間清掃具Dのうち、屈曲部2の屈曲外側(図2の紙面右側)を背側、屈曲部2の屈曲内側(図2の紙面左側)を腹側として説明する。
本体Aは、ポリプロピレン、ABS、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアセタール等の合成樹脂の1種又は2種以上の組み合わせで構成されている。本実施形態における本体Aは、ポリプロピレンで構成されている。また、本体Aを構成する合成樹脂には、剛性を高める強化剤が含まれることが好ましい。強化剤としては、ガラス繊維、ナノセルロース繊維、アラミド繊維、炭素繊維等の繊維状の強化剤、マイカ、ガラスフレーム等の板状の強化剤、タルク等の粉末状の強化剤、ワラストナイト等の針状の強化剤が挙げられる。強化剤の含有量としては、5重量%以上50重量%以下であり、好ましくは10重量%以上40重量%以下、更に好ましくは15重量%以上40重量%以下である。
軟質部材Bは、本体Aの硬度よりも低い硬度を有するエラストマーで構成されている。このエラストマーとして、スチレン系エラストマーが好ましく、シリコン、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等を用いても良い。
把持部11は、使用者が2本の指の腹で把持することが可能な扁平形状で構成されている。把持部11は、貫通孔部11aと貫通孔部11aを複数(本実施形態では2個)に区画する区画壁11cとを有している。また、把持部11の腹側には、載置面Hに沿って突出する複数(本実施形態では2個)の連結突起Rが設けられている。
図3に示すように、本体Aにおいて、延出部12は、把持部11から第一方向Xaに延出した扁平棒状に構成されている。延出部12は、背側に位置する背側延出部位12bと、腹側に位置する延出腹面12cと、背側延出部位12bと延出腹面12cとの間に形成された互いに平行な二側面12d,12dとからなる。背側延出部位12bは、側面12dに垂直な面である延出背面12b2と、延出背面12b2から垂直かつ外方に突出した延出凸部12b1とからなる。延出凸部12b1の突出方向に垂直な方向の厚みは、二側面12d、12d間の厚みよりも薄くなっており、延出背面12b2は、延出凸部12b1の基端部の両側に形成されている。延出背面12b2と延出凸部12b1とは、背側延出部位12bの全域に亘って第一方向Xaに沿って延在している。延出腹面12cの全域は、平坦面で構成されている。延出凸部12b1における延出部12と把持部11との背側の境界部分には、腹側に窪んだ窪み部12aが形成されている。
図2に示すように、延出部12のうち背側延出部位12bは、延出凸部12b1および延出背面12b2に密着した状態で軟質部材Bに覆われている。軟質部材Bに覆われている一対の外側面は、何れも二側面12d,12dと面一になっている。以後、本体Aが軟質部材Bで覆われている状態においては、本体Aの二側面12d,12dと面一の軟質部材Bの外面も含めて二側面12d,12dと称する。これにより、延出部12および軟質部材Bで構成される外形のうち、載置面Hと垂直な平面上の背側に位置する軟質延出背面12b3および延出部12における載置面Hと平行な二側面12d,12dの背側半分で構成される背側領域は、軟質部材Bが視認できる。一方、延出部12のうち、載置面Hと垂直な平面上の腹側に位置する延出腹面12c(腹側の部位の一例)は、軟質部材Bで覆われておらず、延出部12を構成する合成樹脂が露出している。また、延出部12のうち載置面Hと平行な二側面12d,12dの腹側半分(腹側の部位の一例)も、軟質部材Bで覆われておらず、延出部12を構成する合成樹脂が露出している。
延出部12および軟質部材Bで構成される外形のうち、軟質延出背面12b3の屈曲部2側にある部分は、腹側に曲率中心を有する凸部円弧形状で構成されている。延出部12および軟質部材Bで構成される外形のうち、軟質延出背面12b3の把持部11側にある部分は、背側に曲率中心を有する凹部円弧形状で構成されており、把持部11の背面と面一で滑らかに連続した円弧を形成している。これにより、歯間清掃具Dの背面形状が逆S字カーブとなっており、延出部12および軟質部材Bで構成される外形は、把持部11から屈曲部2に向かうにつれて平面視における幅が次第に狭くなっている。
図3に示すように、本体Aにおいて、屈曲部2は、延出部12の把持部11とは反対側の端部から延出して、第一方向Xaから第一方向Xaと交差する(図1の実施形態では屈曲内角が120度)第二方向Xbに向けて屈曲した扁平形状で構成されている。つまり、屈曲部2の背側に位置する背側屈曲部位21(背側部位の一例)は腹側に曲率中心を有する円弧形状で構成されており、屈曲部2の腹側に位置する腹側屈曲部位22(腹側の部位の一例)も腹側に曲率中心を有する円弧形状で構成されている。本実施形態では、背側屈曲部位21の曲率半径が、腹側屈曲部位22の曲率半径よりも大きく構成されている。つまり、背側屈曲部位21は、腹側屈曲部位22よりも曲率が小さく緩やかである。なお、第一方向Xaと第二方向Xbとの交差角(屈曲部2の屈曲内角)は、30度以上150度以下、好ましくは80度以上140度以下、更に好ましくは100度以上130度以下で構成されているのが良い。
また、背側屈曲部位21の全域には、延出部12の延出凸部12b1と面一で連続した屈曲凸部21bと、延出背面12b2と面一で連続した屈曲背面21aとが形成されている。屈曲凸部21bは、屈曲背面21aから外方に突出しており、第一方向Xaから第二方向Xbに向かって次第に屈曲して延在している。腹側屈曲部位22の屈曲腹面22aは延出腹面12cと面一で連続しており、屈曲腹面22aの全域は、円弧状平坦面で構成されている。
本体Aの屈曲部2の屈曲凸部21bには、突起23が第二方向Xbと平行な方向に沿って突出形成されている。この突起23は、後述するように、本体Aに軟質部材Bを形成する成形用金型に当接可能に構成されており、突起23の成形用金型への当接面は平坦面で形成されている。本実施形態における突起23は、屈曲部2の背側屈曲部位21の屈曲方向における中央部分に配置されている。図4に示すように、突起23は、背側屈曲部位21の屈曲背面21aにおける第一方向Xaおよび第二方向Xbに直交する幅方向の寸法W2が、背側屈曲部位21の幅方向の寸法W1よりも小さく形成されている。この突起23の幅方向の寸法W2は、背側屈曲部位21の幅方向の寸法W1に対する割合が10%以上80%以下、好ましくは20%以上60%以下、更に好ましくは30%以上45%以下で構成されているのが良い。
図2〜図3に示すように、屈曲部2のうち背側屈曲部位21は、屈曲凸部21bおよび屈曲背面21aに密着した状態で軟質部材Bに覆われている。軟質部材Bに覆われている一対の外側面は、何れも二側面25,25と面一になっている。以後、本体Aが軟質部材Bで覆われている状態においては、本体Aの二側面25,25と面一の軟質部材Bの外面も含めて二側面25,25と称する。これにより、屈曲部2および軟質部材Bで構成される外形のうち、背側に位置する軟質屈曲背面21cおよび屈曲部2における載置面Hと平行な二側面25,25の背側半分で構成される背側領域は、軟質部材Bが視認できる。また、屈曲部2および軟質部材Bで構成される外形のうち、背側に位置する軟質屈曲背面21cは、腹側に曲率中心を有する円弧形状で構成されている。一方、屈曲部2のうち、腹側に位置する屈曲腹面22a(腹側の部位の一例)は、軟質部材Bで覆われておらず、屈曲部2を構成する合成樹脂が露出している。また、屈曲部2のうち載置面Hと平行な二側面25,25の腹側半分(腹側の部位の一例)も、軟質部材Bで覆われておらず、屈曲部2を構成する合成樹脂が露出している。
このような構成から、軟質部材Bは、本体Aの屈曲部2の背側屈曲部位21を覆っており、この背側屈曲部位21と連なって、延出部12の背側延出部位12bを更に覆っている。また、突起23の成形用金型に当接可能な当接面は、軟質部材Bで覆われておらず、露出している。換言すると、突起23の突出高さは、突起23の周囲を覆う軟質部材B(突起23に隣接する軟質部材B)の肉厚と同等に構成されている。
図3に示すように、軸部3は、屈曲部2に対して延出部12とは反対側の端部から第二方向Xbに沿って次第に先細り形状となる円錐台棒状に形成されている。軸部3の外形は、屈曲部2との接続部位(基端)から先端に向かって直径が小さくなるように線形テーパを有している。
軟質部材Bの一部を構成する清掃部4は、軸部3の外面の少なくとも一部を被覆すると共に歯間への挿入が可能な外形を有している。本実施形態における清掃部4は、図2に示すように、軸部3の全域に密着する被覆部41と、被覆部41から外方に突出した複数(多数)の毛を有するブラシ部42とを有している。被覆部41は、軸部3の直径よりも小さい肉厚で構成されている。ブラシ部42は、被覆部41から離間するに連れて先細り形状となる円錐状に形成されている。本実施形態に係る歯間清掃具Dにおいては、清掃部4が歯間に挿入されたとき、ブラシ部42の毛が柔軟に変形すると共に、被覆部41やブラシ部42が歯に当接して、歯間に存在する異物(食べカス等)や歯に付着した異物(歯垢等)を取り除くことができる。
図5には、成形用金型Kを用いた歯間清掃具Dの成形を説明する概略図が示されている。成形用金型Kは、成形後に軟質部材Bとなる溶融エラストマー(以下、「溶融エラストマー」と言う。)を1次成形品である本体Aに射出成形して2次成形品である歯間清掃具Dを製造するための金型である。成形用金型Kは、載置面Hに平行な型面(合わせ面)を有する上型Kaおよび下型Kbで構成されている。
1次成形品である本体Aについての成形に関する詳細説明は省略するが、本体Aは、上述した区画壁11cの一方の面に形成されたゲート跡11c1の位置に設けられたゲートから溶融樹脂を射出することにより成形される。
成形された本体Aは、上型Kaと下型Kbとの間で、上述した把持部11、延出部12のうち背側延出部位12bを除く部分、屈曲部2のうち背側屈曲部位21を除く部分および突起23の先端が、成形用金型Kの内面に当接するように配置される。つまり、上型Kaと下型Kbとの間には、軸部3、屈曲部2の背側屈曲部位21のうち突起23を除く部分および延出部12の背側延出部位12bに、溶融エラストマーが流動するキャビティが設けられている。また、上型Kaと下型Kbとの間で、軸部3の先端側にはゲートGが設けられており、このゲートGから溶融エラストマーが第二方向Xbに沿ってキャビティ内に注入される。
キャビティ内に流入した溶融エラストマーは、軸部3の周りを経由して、屈曲部2の背側に位置する背側屈曲部位21、延出部12の背側に位置する背側延出部位12bの順番で流動する。このとき、軸部3や軸部3と屈曲部2との境界部分の段差に溶融エラストマーの射出圧が作用し、軸部3および屈曲部2には射出圧を受けて背側に傾倒する力が作用する。しかしながら、本実施形態では、屈曲部2の屈曲凸部21bの背面に突起23を設けているので、突起23の先端が成形用金型Kに当接し、射出圧による軸部3および屈曲部2の傾倒を防止することができる。また、この構成により、突起23の周囲に溶融エラストマーが回り込むこととなる。その結果、軟質部材Bを、所定の位置に所望の厚さで成形することができるため、均質な製品を製造でき、耐久性が劣る製品が発生することを防止できる。
また、本実施形態のように、突起23を第二方向Xbと平行な方向に沿って突出させれば、溶融エラストマーの射出方向と一致する。その結果、突起23には突出方向に射出圧が作用するため、該射出圧により突起23が折れることがなく、突起23による傾倒防止機能を確実に発揮させることができる。さらに、本実施形態のように、突起23の幅寸法を屈曲部2の背側屈曲部位21の幅寸法より小さくすれば、溶融エラストマーが突起23の両側を通過し、突起23より下流側のキャビティに溶融エラストマーを円滑に供給することができる。その結果、軟質部材Bを、より所定の位置に所望の厚さで成形することができる。また、突起23の突出高さが小さすぎて傾倒防止機能が損なわれるおそれを防止することができる。
図6には、歯間清掃具Dの使用方法が示されている。屈曲部2を有する歯間清掃具Dは、概ね以下の3種類の持ち方がある。
(1)把持部11を親指と人差し指とで摘まむ第一把持方法
(2)把持部11を親指と中指とで摘まみ、人差し指を延出部12の軟質延出背面12b3に沿える第二把持方法
(3)把持部11および延出部12の全域を握りしめる第三把持方法
使用者は何れか把持方法により歯間清掃具Dを持って、奥歯の歯間に清掃部4が挿入されるように、清掃部4の先端から基端に向かって口腔内に入れる。そして、歯間清掃具Dを操作して、歯間内で清掃部4を往復移動させる。把持部11に外力を加えた状態で清掃部4(軸部3)を歯間に挿入して往復移動させたとき、軸部3を被覆する清掃部4と歯との摩擦や当接により、往復移動方向や往復移動方向と交差する方向の応力が軸部3から屈曲部2を介して延出部12に伝達される。
上述したように、本実施形態では、軸部3、屈曲部2および基部1(把持部11および延出部12)で構成される本体Aよりも硬度が低く柔軟性のある軟質部材Bが、屈曲部2の背側屈曲部位21を覆っている。このため、剛性の高い本体Aにより適度な強度を維持しながら、屈曲部2に集中する応力を軟質部材Bで受け止めて緩衝機能を発揮することができる。しかも、屈曲部2が適度に変形するので、軸部3(特に軸部3と屈曲部2の境界部分)に作用する応力負荷も緩和することができる。
また、本実施形態のように延出部12の背側延出部位12bも軟質部材Bを覆えば、基部1を適度に変形させることが可能となり、屈曲部2に集中する応力を分散させつつ、軸部3に作用する応力負荷をより緩和することができる。さらに、屈曲部2および延出部12のうち軟質部材Bで覆われていない腹側は、背側に比べて弾性変形し難くなっている。このため、適度な強度を確保しながら、屈曲部2を背側に変形させて、軸部3(特に軸部3と屈曲部2の境界部分)や屈曲部2に作用する応力負荷を効果的に緩和することができる。
また、本実施形態のように、屈曲部2に突起23を設ければ、この突起23に軟質部材Bが密着するので、軟質部材Bが伸縮した場合でも本体Aから剥離し難い。しかも、突起23により軟質部材Bによる強度低下を補うことができる。また、突起23の突出高さを軟質部材Bの肉厚と同等にすれば、突起23が軟質部材Bから突出して口腔内を傷つけることもない。
[その他の実施形態]
(a)図7に示すように、軟質部材Bを屈曲部2のうち背側屈曲部位21のみを覆うように構成しても良い。つまり、延出部12全体を軟質部材Bで覆わずに露出させても良い。また、延出部12の背側延出部位12bのうち、屈曲部2側の一部分を軟質部材Bで覆っても良い。
(b)図8に示すように、軟質部材Bを延出部12の背側延出部位12bだけでなく、腹側屈曲部位22も含む全域を覆うように構成しても良い。また、軟質部材Bを背側延出部位12bの屈曲部2側の一部分および腹側屈曲部位22の屈曲部2側の一部分を覆うように構成しても良い。
(c)上述した実施形態では、突起23を、屈曲部2の屈曲凸部21bの背面から第二方向Xbと平行な方向に沿って突出形成した。これに代えて、突起23を屈曲凸部21bの背面から第二方向Xbと交差する方向に沿って突出形成しても良い。また、突起23の形成位置は、屈曲部2の背側屈曲部位21の屈曲方向における中央部分に限定されず、背側屈曲部位21の屈曲方向における何れの位置に設けても良いし、延出部12の延出凸部12b1に設けても良い。
(d)歯間清掃具Dは、歯間清掃具群Daとして複数連結した状態で市場に流通させる形態に限定されない。例えば、歯間清掃具D単体で市場に流通させても良い。
本発明は、奥歯の歯間を清掃することに適した歯間清掃具に利用可能である。
1 :基部
2 :屈曲部
3 :軸部
4 :清掃部
11 :把持部
12 :延出部
12b :背側延出部位
21 :背側屈曲部位(背側部位)
22 :腹側屈曲部位(腹側の部位)
23 :突起
A :本体
B :軟質部材
D :歯間清掃具
Xa :第一方向
Xb :第二方向

Claims (6)

  1. 指で把持することが可能な把持部および当該把持部から第一方向に延出した延出部を有する基部と、前記延出部の前記把持部とは反対側の端部から延出して前記第一方向から前記第一方向と交差する第二方向に向けて屈曲した屈曲部と、前記屈曲部の前記延出部とは反対側の端部から前記第二方向に沿って延出した軸部と、を有する本体と、
    前記本体の硬度よりも低い硬度を有する弾性材料からなり、前記軸部の外面の少なくとも一部を被覆すると共に歯間への挿入が可能な外形で構成された清掃部を有する軟質部材と、を備え、
    前記第一方向と前記第二方向との交差角が30度以上150度以下で設定されており、
    前記屈曲部又は前記延出部には、前記屈曲部の屈曲外側である背側から突起が突出形成されており、
    前記軟質部材は、前記屈曲部のうち、少なくとも前記背側に位置する背側部位を覆っている歯間清掃具。
  2. 前記軟質部材は、前記屈曲部の前記背側部位と連なるように、前記延出部の前記背側に位置する背側延出部位を更に覆っている請求項1に記載の歯間清掃具。
  3. 前記屈曲部および前記延出部のうち前記屈曲部の屈曲内側である腹側の部位は、前記軟質部材で覆われていない請求項1又は2に記載の歯間清掃具。
  4. 前記突起の突出高さは、前記突起に隣接する前記軟質部材の肉厚と同等である請求項1〜3の何れか一項に記載の歯間清掃具。
  5. 前記突起は、前記屈曲部の前記背側部位から前記第二方向と平行な方向に沿って突出している請求項1〜4の何れか一項に記載の歯間清掃具。
  6. 前記突起における前記第一方向および前記第二方向の何れにも直交する幅方向の寸法が、前記背側部位の前記幅方向の寸法よりも小さく形成されている請求項5に記載の歯間清掃具。
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