JP2021099615A - 調理業務を支援する方法、システム、プログラムおよび機器 - Google Patents

調理業務を支援する方法、システム、プログラムおよび機器 Download PDF

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Abstract

【課題】オーダー情報に基づき、厨房内の調理機器の割当て情報を含む業務支援情報を調理者に提供して人的管理の軽減を図る調理支援システムを提供する。【解決手段】調理支援システムは、被調理物fの調理を指示するオーダー情報を取得S101すると、オーダー情報から調理すべき被調理物fを特定S103し、該被調理物fの調理に必要な少なくともひとつの機器情報を取得S105し、該機器に対する調理割当て情報を生成S106し、オーダー情報、被調理物f情報、機器情報または調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示S107する。【選択図】図1

Description

本発明は、飲食店の厨房などにおける調理業務の支援技術に関する。
調理業務支援に関する技術としてたとえば、厨房にディスプレイを配置し、このディスプレイに顧客からの注文状況を表示することにより、注文状況の視認性の実現とともに、多彩な表示機能を備えるものが実用化されている。
この調理業務支援技術に関し、調理手段、温度検知手段および制御手段を備え、温度検知手段の検知状況に基づき、調理指示することが知られている(たとえば、特許文献1)。
他の調理業務支援技術に関し、調理作業データベース、オーダー受信部、作業作成スケジュール部、調理作業を抽出する抽出部、調理時間取得部、表示部を備え、注文を受けてから料理提供までの時間を短縮した作業スケジュールを作成することが知られている(たとえば、特許文献2)。同様の調理業務支援技術では、作業モジュールデータベース、料理情報入手手段、作業スケジュール割付手段を備えて複数の料理を調理する場合に効率の良い作業スケジュールを提供することが知られている(たとえば、特許文献3)。
また、調理作業時間を配分する調理業務支援技術に関し、メニューの作業手順を一旦その献立の目標完成時刻を基準にして、時間軸上に並行して並べた後、全作業要素のうち、加熱や冷却を行う調理機器の調理時間に着目して、一の調理機器の調理時間が重複していればそれが重複しないように、重複しているうちの一方のメニューを調理する実行時間の予定を前にずらすことが知られている(たとえば、特許文献4)。
特開2017−220701号公報 特開2003−141235号公報 特開2003−141234号公報 特開2011−203950号公報
従前の調理業務支援技術は、調理ミスに起因する食材ロスの低減、厨房業務のオペレーションの改善、料理提供時間の短縮などを標榜しているが、ディスプレイによる提示情報は、たとえば、オーダー入力に係る伝票表示、オーダーメニュー表示などである。
調理業務において、食材ロスの低減は極めて重要であるが、飲食店などの厨房で求められる主要事項は注文から料理提供までのオペレーションを管理するための優れた管理者の存在である。しかしながら、斯かる管理者を養成するには相当な経験と時間を要することは言うまでもないことである。
つまり、優れた調理機器など、調理環境が整備されても、また、優れた食材が提供されても、これをオペレーションする人材(コンダクター)が不在の場合、顧客を満足させるための調理品提供など、充実した調理業務を行えないという課題がある。つまり、管理機能が不完全であれば、業務遂行に支障を来すことになる。
発明者は、顧客から取得したオーダー情報と調理者の業務情報を関係付けて機器の調理の割当ての自動化や、業務を担当する調理者からの通知情報を活用して人的な管理業務を軽減することが業務支援上、有益であるとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は上記課題および知見に鑑み、オーダー情報に基づき、厨房内の調理機器の割当て情報を含む業務支援情報を調理者に提供して人的管理の軽減を図ることにある。
また、本発明の他の目的は調理者の応答情報を利用して調理業務の人的管理の軽減を図ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の調理業務支援方法の一側面によれば、被調理物の調理を指示するオーダー情報を取得する工程と、前記オーダー情報から調理すべき被調理物を特定し、該被調理物の調理に必要な少なくともひとつの機器情報を取得し、該機器に対する調理割当て情報を生成する工程とを含む。
この調理業務支援方法において、さらに、前記オーダー情報、被調理物情報、前記機器情報または前記調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示する工程を含んでよい。
この調理業務支援方法において、さらに、被調理物の投入情報または取出し情報の一方または双方を取得する工程と、前記投入情報または前記取出し情報の一方または双方により前記調理割当て情報を生成する工程とを含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の調理業務支援システムの一側面によれば、被調理物の調理を指示するオーダー情報を取得するオーダー情報取得部と、前記オーダー情報から調理すべき被調理物を特定し、該被調理物の調理に必要な少なくともひとつの機器情報を取得し、該機器に対する調理割当て情報を生成する処理部とを備える。
この調理業務支援システムにおいて、さらに、前記オーダー情報、被調理物情報、前記機器情報または前記調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示する情報提示部を備えてよい。
この調理業務支援システムにおいて、さらに、前記処理部は、被調理物の投入情報または取出し情報の一方または双方を取得し、前記投入情報または前記取出し情報の一方または双方により前記調理割当て情報を生成してよい。
この調理業務支援システムにおいて、さらに、操作を受けて前記投入情報を送出し、または、操作を受けて前記取出し情報を送出する情報送出部を備えてよい。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、コンピュータに実現させるためのプログラムであって、被調理物の調理を指示するオーダー情報を取得する機能と、前記オーダー情報、被調理物情報、機器情報または調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を生成する機能とを前記コンピュータに実現させる。
このプログラムにおいて、さらに、前記オーダー情報、前記被調理物情報、前記機器情報または前記調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示する機能を前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、被調理物の投入情報または取出し情報の一方または双方を取得する機能と、前記投入情報または前記取出し情報の一方または双方により前記調理割当て情報を生成する機能とを前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記投入情報または前記取出し情報は調理者の操作により生成する機能を前記コンピュータに実現させてよい。
上記目的を達成するため、本発明の機器の一側面によれば、被調理物の調理を指示するオーダー情報を取得するオーダー情報取得部と、前記オーダー情報から調理すべき被調理物を特定し、該被調理物の調理に必要な少なくともひとつの機器情報を取得し、該機器に対する調理割当て情報を生成する処理部とを備える。
この機器において、さらに、前記オーダー情報、被調理物情報、前記機器情報または前記調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示する情報提示部を備えてよい。
この機器において、さらに、前記処理部は、被調理物の投入情報または取出し情報の一方または双方を取得し、前記投入情報または前記取出し情報の一方または双方により前記調理割当て情報を生成してよい。
上記目的を達成するため、本発明の機器の一側面によれば、前記調理業務支援システムと連係し、または前記機器と連係する機器であって、操作を受けて前記被調理物の投入情報を送出し、または、操作を受けて前記被調理物の取出し情報を送出する情報送出部を備える。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 顧客から取得したオーダー情報から調理すべき被調理物を特定でき、特定された被調理物の調理に必要な機器情報を取得し、この機器に対する調理割当て情報を含む業務支援情報に支援されて被調理物を調理することができる。
(2) 業務支援情報を参照するとともに、調理者は被調理物の投入情報または取出し情報を生成させることにより、業務支援情報と対話することで、調理の進行状況を注視することなく、調理業務を遂行させることができる。
(3) 調理者の作業負担を軽減できるとともに調理者の過誤を回避でき、調理業務の信頼性を高めることができる。
(4) 顧客に対する調理品提供の迅速化を図ることができ、店舗の売上の向上に寄与することができる。
第1の実施の形態に係る業務支援工程を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る調理業務支援システムの一例を示す図である。 オーダー情報ファイルを示す図である。 機器情報ファイルを示す図である。 調理完了情報ファイルを示す図である。 オペレーション情報ファイルを示す図である。 業務支援情報ファイルを示す図である。 業務支援情報を示す図である。 業務支援情報の推移を示す図である。 調理機器における被調理物の処理能力を示す図である。 グリドル側の業務支援の処理手順を示すフローチャートである。 フライヤー側の業務支援の処理手順を示すフローチャートである。 Aはグリドル業務情報ファイルを示す図であり、Bはフライヤー業務情報ファイルを示す図である。 第2の実施の形態に係る調理業務支援システムの一例を示す図である。 店舗サーバーのハードウェアの一例を示す図である。 Aはグリドル投入・取出しリモコン装置を示す図であり、Bはフライヤー投入・取出しリモコン装置を示す図である。 グリドル投入・取出しリモコン装置側の投入・取出し情報送出回路を示す図である。 フライヤー投入・取出しリモコン装置側の投入・取出し情報送出回路を示す図である。 図17に示す投入・取出し情報送出回路による投入・取出し情報の生成動作を示す図である。 図18に示す投入・取出し情報送出回路による投入・取出し情報の生成動作を示す図である。 業務支援情報の提示を示す図である。 業務支援の処理シーケンスを示す図である。 第3の実施の形態に係る調理機器の一部を切欠いて示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る業務支援工程の一例を示している。この図1に示す工程は一例であり、斯かる工程に本発明が限定されるものではない。
この業務支援工程は、本発明の調理業務支援方法またはプログラムにより実現される工程の一例であり、図1において、Sは工程、Sに付した番号は工程順の一例である。
この業務支援工程には、オーダー情報の取得(S101)、情報の提示(S102)、被調理物fの特定(S103)、機器の特定(S104)、機器情報の取得(S105)、調理割当て情報の生成(S106)、情報の提示(S107)、被調理物fの投入、投入情報の取得(S108)、情報の提示(S109)、調理時間の管理(S110)、被調理物fの取出し、取出し情報の取得(S111)、情報提示(S112)が含まれる。
オーダー情報の取得(S101): オーダー情報は顧客から提供される。このオーダー情報は顧客が求める調理品のオーダーであり、調理品は、飲食店などの店舗から顧客に提供される商品であり、つまり、被調理物fの調理品への調理オーダーである。このオーダー情報には被調理物情報、その種別情報または数量情報などが含まれる。
情報の提示(S102): オーダー情報を取得すると、取得したオーダー情報を以て提示情報が生成され、または提示情報が最新情報に更新される。この提示情報はたとえば、業務支援情報ファイル20の提示である。この業務支援情報ファイル20には調理業務を支援する最新情報が格納されている。
被調理物fの特定(S103): オーダー情報を解析し、オーダーされた調理品を提供するに当たり、調理品を実現するため、どのような被調理物fをどのような機器を用いて誰が調理を行うかなどの観点から解析する。オーダー情報の解析の結果、被調理物fの種別情報、数量情報、顧客情報、被調理物f以外の提供品情報などを含む解析結果情報を取得することができる。
機器の特定(S104): 被調理物fが特定されると、この被調理物fを調理するための調理機器13が特定される。たとえば、パティであればグリドル15が特定され、ポテトであればフライヤー17が特定される。
機器情報の取得(S105): 特定された機器について、稼働情報などを含む機器情報を取得する。この機器情報は、稼働中か稼働停止中かなどの動作情報を含む。
調理割当て情報の生成(S106): 機器の特定では被調理物fを調理可能な機器たとえば、グリドル15やフライヤー17(図2)が特定され、この機器に対する調理の割当て情報を生成する。
情報の提示(S107): オーダー情報の取得から機器の調理割当て情報の生成までの情報処理に関し、業務支援情報の提示を行う。業務支援情報としてたとえば、被調理物情報、機器情報、調理時間情報、調理者の員数・配置情報の生成などが含まれる。被調理物情報は、提供すべき調理品に必要な被調理物fを表す。業務支援情報は、被調理物fから調理品を調理する調理工程などを含む。この業務支援情報として、被調理物情報、機器情報、調理時間情報、調理者の員数・配置情報を生成する。機器情報は、オーダーされた調理品の調理に用いる機器を表す情報である。調理時間情報は、被調理物fを調理品に加工するたとえば、加熱時間などを表す時間情報である。調理者の員数・配置情報は調理品のオーダーの実現に必要な調理者、その員数、その配置など、調理に関わる調理者を表す人的情報である。
被調理物fの投入、投入情報の送出(S108): 調理者は被調理物fを機器の空き位置に投入することができる。この被調理物fを投入した際、調理者は操作情報送出部としてのグリドル投入・取出し情報送出器13−1、フライヤー投入・取出し情報送出器13−2(図2)を操作し、被調理物fの投入情報を送出させる。
情報の提示(S109): 調理業務支援システム2は調理者から投入情報を取得することで、業務支援情報を生成し、または更新して最新情報を提示する。
調理時間の管理(S110): 機器に投入された被調理物fについて、その調理時間が管理される。つまり、被調理物fに設定された調理時間が終了したかを監視し、調理時間が終了するまで調理を継続する。調理時間が終了すれば(S110のYES)、次の工程に遷移する。調理時間の推移などの業務支援情報はタイムリーに提示される。
被調理物fの取出し、取出し情報の送出(S111): 調理を完了した被調理物fは、調理者により機器から取り出される。この被調理物fを取り出した際、調理者は既述のグリドル投入・取出し情報送出器13−1、フライヤー投入・取出し情報送出器13−2を操作し、被調理物fの取出し情報を送出させる。
情報の提示(S112): 調理者からの調理完了などの情報を含む業務支援情報が調理者に最新情報として提示される。
<調理業務支援システム2>
図2は、第1の実施の形態に係る調理業務支援システムの一例を示している。図2に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この調理業務支援システム2は、調理業務を支援するための既述の業務支援工程(図1)の処理に用いられる。この調理業務支援システム2は、オーダー情報取得部4、処理部6、記憶部8、情報提示部10、グリドル投入・取出し情報取得部11−1、フライヤー投入・取出し情報取得部11−2を備える。
オーダー情報取得部4は、顧客が注文する調理品を実現するための被調理物fの調理を指示するオーダー情報を取得する。このオーダー情報取得部4にはたとえば、メニュー情報を入力する入力端末、POS(Point of Sale )システム端末などの情報入力端末などを用いてよい。
処理部6はたとえば、コンピュータで構成される。この処理部6による情報処理には、
a)オーダー情報の取得
b)オーダー情報から調理すべき被調理物fの特定
c)被調理物fの調理に必要な機器の稼働情報を含む機器情報の取得
d)機器に対する調理割当て情報の生成
e)オーダー情報、被調理物情報、機器情報または調理割当て情報を含む業務支援情報の提示
f)被調理物fの投入時、投入情報の取得
g)被調理物fの取出し時、取出し情報の取得
などが含まれる。
オーダー情報には調理品を特定する調理品名などで特定される調理品情報が含まれる。この調理品情報を解析し、調理品の原材料ともいうべき被調理物fを表す被調理物情報を特定し、この被調理物情報を取得する。
この被調理物情報から調理品を完成させるために用いる調理機器を表す機器情報を生成する。この調理機器13にはグリドル15、フライヤー17などが含まれる。
調理時間は、一つの被調理物fを調理品に仕上げる単位時間、または複数の被調理物fを調理品に仕上げる集合時間の何れでもよい。
記憶部8には、オーダー情報ファイル12(図3)、機器情報ファイル14(図4)、調理完了情報ファイル16(図5)、オペレーション情報ファイル18(図6)、業務支援情報ファイル20(図7)などが格納される。
オーダー情報ファイル12にはオーダー情報が格納される。このオーダー情報にはオーダー品情報、オーダー時刻情報、オーダー顧客情報などが含まれる。
機器情報ファイル14には、厨房に設定されている調理機器やその処理能力などの情報が格納される。
調理完了情報ファイル16には被調理物fの調理完了を表す情報が格納される。
オペレーション情報ファイル18には調理者に求められるオペレーション情報が格納される。オペレーション作業には作業ルール情報などを含む。
業務支援情報ファイル20には調理者に指示する指示情報が格納される。
情報提示部10は、調理機器13の近傍に設置され、調理者に支援情報を提示する。この調理機器13にはたとえば、グリドル15、フライヤー17、図示しない茹で麺器などの機器が含まれる。グリドル15はパティなどの被調理物fの加熱調理に用いられる。フライヤー17はポテトなどの揚げ物の加熱調理に用いられる。この情報提示部10には主として業務支援情報ファイル20に格納されている業務支援情報がタイムリーに提示される。必要に応じて調理者が状況や業務遂行指示を確認するため、他の情報ファイルが提示される。
グリドル投入・取出し情報取得部11−1はグリドル投入・取出し情報送出器13−1と無線接続または有線接続により連係され、グリドル投入・取出し情報送出器13−1からの送出情報を取得する。グリドル投入・取出し情報送出器13−1は、被調理物fの投入時、調理者の操作により投入情報を送出し、被調理物fの取出し時、調理者の操作により取出し情報を送出する。
フライヤー投入・取出し情報取得部11−2はフライヤー投入・取出し情報送出器13−2と無線接続または有線接続により連係され、フライヤー投入・取出し情報送出器13−2からの送出情報を取得する。フライヤー投入・取出し情報送出器13−2は、被調理物fの投入時、調理者の操作により投入情報を送出し、被調理物fの取出し時、調理者の操作により取出し情報を送出する。
<オーダー情報ファイル12>
図3は、オーダー情報ファイル12の一例を示している。このオーダー情報ファイル12にはオーダー時刻部22、オーダー情報部24、被調理物部26、顧客情報部28、グループ化情報部30が設定されている。
オーダー時刻部22には顧客がオーダーした時刻情報が格納される。オーダー情報部24には、オーダー内容が格納され、オーダー品目部24−1および個数部24−2が設定される。オーダー品目部24−1にはオーダー品目を特定する調理品名称などの識別情報が格納される。個数部24−2にはオーダー品目ごとにオーダー個数情報が格納される。被調理物部26にはオーダー品目に係る調理品に調理するための被調理物fを特定する識別情報として種別情報が格納される。この種別情報は調理機器を特定するに必要な情報としてたとえば、パティ、ポテトなどの原材料名を表す識別情報でよい。
顧客情報部28には顧客の属性情報などを格納する。たとえば、この属性情報には性別情報、個人またはグループ、学生か一般人かなどが含まれる。グループ化情報部30には同時来店者に同時に調理品を提供するなどの観点から、被調理物fの調理順序を特定するためのグループ化を示す情報である。
<機器情報ファイル14>
図4は、機器情報ファイル14の一例を示している。この機器情報ファイル14には被調理物fに対する調理機器情報またはその能力情報を格納する。この機器情報ファイル14には機器情報部32、被調理物部34、最大調理量部36および調理時間部38が設定されている。機器情報部32には厨房に設定されている機器として調理機器を特定する機器名称などの識別情報が格納される。被調理物部34には調理機器に適合する被調理物名などの識別情報が格納される。最大調理量部36には各機器の処理能力として最大調理量情報が格納される。調理時間部38には各機器の処理能力として調理時間情報が格納される。
<調理完了情報ファイル16>
図5は、調理完了情報ファイル16の一例を示している。この調理完了情報ファイル16にはオーダー情報ファイル12に対応し、オーダーされた調理品の調理完了情報が格納される。この調理完了情報ファイル16にはオーダー時刻部40、オーダー情報部42、被調理物部44、調理完了情報部46が設定されている。
オーダー時刻部40、オーダー情報部42および被調理物部44は、オーダー情報ファイル12に同期し、オーダー情報ファイル12と同様の情報が格納されるので、その説明を割愛する。
そして、調理完了情報部46には被調理物fが調理前、調理中または調理完了を表す状態情報が格納される。
<オペレーション情報ファイル18>
図6は、オペレーション情報ファイル18の一例を示している。このオペレーション情報ファイル18には調理者が実行すべきオペレーションやそのルールを表す情報が格納される。このオペレーション情報ファイル18には項目部48および内容部50が設定されている。項目部48にはメニュー処理情報48−1、調理機器情報48−2、オーダー対応ルール情報48−3、優先順位情報48−4および調理者情報48−5が設定されている。
メニュー処理情報48−1の内容部50には各メニューの調理時間や作業工程情報が格納される。
調理機器情報48−2の内容部50には、厨房に設置されている調理機器の種類や最大調理量などの調理機器に関する情報が格納される。
オーダー対応ルール情報48−3の内容部50には、調理品の提供ルールとしてたとえば、オーダーからの提供時間、オーダー品目の提供順序たとえば、ドリンク、サイドメニュー、バーガーの順などの順位情報などが格納される。
優先順位情報48−4の内容部50には、調理完了時点で調理品を提供し、次の調理を開始すること、同時オーダーおよび同一メニューは同時に提供する、ポテト提供後にバーガーを提供するなどの調理品の優先順位情報を格納する。
調理者情報48−5の内容部50には、調理者の人数、配置、作業動線、機器などの持場を単位に調理者を配置し、2か所で同時作業が可能であるなどの情報が格納される。
<業務支援情報ファイル20>
図7は、業務支援情報ファイル20の一例を示している。この業務支援情報ファイル20は調理者に対する提示情報の基礎情報であり、時刻情報部52、オーダー情報部54、調理機器情報部56、調理時間情報部58、操作情報部59が設定されている。
時刻情報部52には、オーダー時刻、調理開始時刻、調理完了時刻などの時刻情報が格納される。
オーダー情報部54にはオーダー品目を特定する被調理物fの属性情報が格納される。
調理機器情報部56には被調理物fを調理する調理機器を特定する属性情報が格納される。調理時間情報部58には、被調理物fの調理開始から調理完了までの時間幅を示す時間情報が格納される。
操作情報部59には、投入情報部59−1、取出し情報部59−2が設定されている。投入情報部59−1にはグリドル15かまたはフライヤー17かを特定する識別情報とともに、被調理物fの投入情報が格納される。取出し情報部59−2にはグリドル15かまたはフライヤー17かを特定する識別情報とともに、被調理物fの取出し情報が格納される。
<業務支援情報60およびその推移>
図8は、現時点の業務支援情報60を示している。この業務支援情報60は調理業務を支援するための情報であって、業務支援情報ファイル20から生成される提示情報である。
この業務支援情報60には調理者に調理指示をするための提示情報がオーダー情報領域62、調理情報領域64、時間情報領域66、時刻情報領域68に区分けされている。
オーダー情報領域62には現オーダー時点のオーダー情報として、5組のオーダー情報部62−1、62−2、62−3、62−4、62−5がオーダー順に提示されている。 オーダー情報部62−1、62−2、62−3、62−4、62−5には個別にオーダー順情報部70とともに、同時刻オーダーに係る複数のオーダー品情報部としてたとえば、オーダー品情報部72−1、72−2、72−3が設定されている。
オーダー情報部62−1では、オーダー順情報部70にオーダーの順位=「1stオーダー」および先オーダーからの経過時間情報=「0分」が提示される。同様に、オーダー情報部62−1のオーダー品情報部72−1には顧客Aに係るオーダー情報として、オーダー(1)、オーダー品およびその数量=「ポテト×1」、「バーガー×2」が表示されている。
オーダー品情報部72−2には顧客Bに係るオーダー情報として、オーダー(2)、オーダー品およびその数量=「ポテト×2」、「バーガー×2」「エビバーガー×1」が表示されている。
オーダー品情報部72−3には顧客Cに係るオーダー情報として、オーダー(3)、オーダー品およびその数量=「バーガー×1」「エビバーガー×1」が表示されている。オーダー(1)ないし(3)は異なる顧客AないしCに係るオーダーであるが、同時刻オーダーであるため、グループ化される。このグループ化を表すグループ化情報は、共通の着色表示となっている。図中、白色で統一されている。
オーダー情報部62−2では、オーダー順情報部70にオーダーの順位=「2ndオーダー」および先オーダーからの経過時間情報=「1分後」が提示される。同様に、オーダー情報部62−2のオーダー品情報部72−1には顧客Dに係るオーダー情報、オーダー品情報部72−2には顧客Eに係るオーダー情報、オーダー品情報部72−3には顧客Fに係るオーダー情報が表示されている。このオーダー(1)ないし(3)は異なる顧客DないしFに係るオーダーであるが、同時刻オーダーであるため、グループ化される。このグループ化を表すグループ化情報は、共通の着色表示となっている。図中、灰色で統一されている。
後続のオーダー情報部62−3〜62−5についても同様である。
調理情報領域64には厨房に設置されている機器を表す調理機器情報としてグリドル情報部64−1、フライヤー情報部64−2が設定されている。
グリドル情報部64−1には12組のグリドル位置情報部G1、G2、G3、・・・、G12および複数のパティ情報部74が設定されている。グリドル位置情報部G1、G2、G3、・・・、G12は被調理物fの一例であるパティの焼き位置を表す情報である。パティ情報部74は、グリドル位置情報部G1、G2、G3、・・・、G12ごとに設定され、パティの加熱時間を表す長さを以て時間軸上に平行に連続して配置される。この例では、パティ(1)、(2)、(3)はグループ化されたオーダー(1)、(2)、(3)に共通に着色化され、オーダー品の調理状況が表示されている。
フライヤー情報部64−2には6組のフライヤー位置情報部F1、F2、F3、・・・、F6および複数のポテト情報部76およびエビ情報部78が設定されている。フライヤー位置情報部F1、F2、F3、・・・、F6は被調理物fの一例であるポテトやエビの揚げ位置を表す情報である。ポテト情報部76およびエビ情報部78は、フライヤー位置情報部F1、F2、F3、・・・、F6ごとに設定され、揚げ時間を表す長さを以て時間軸上に平行に連続して配置される。この例では、ポテト(1)、(2)またはエビ(2)、(3)はグループ化されたオーダー(1)、(2)、(3)に共通に着色化され、同様にオーダー品の調理状況が表示されている。
時間情報領域66は調理時間を表す時間スケールが提示されている。この例では、パティ情報部74、ポテト情報部76およびエビ情報部78の単位時間幅を表すグリッド情報とともに、時間が表示されている。
時刻情報領域68には現在時刻を表す時刻情報が表示されている。つまり、調理開始時刻から調理完了時刻、および調理時間を視認できる。
図9は、図8の時点から11分経過後の業務支援情報60の推移を示している。この業務支援情報60も業務支援情報ファイル20から生成される提示情報である。
図8との比較から明らかなように、11分経過後の現点では、先オーダー品目の調理完了により、たとえば、オーダー情報領域62ではオーダー情報部62−1が消え、オーダー情報部62−2が先頭オーダーに推移している。
調理情報領域64ではオーダー品目が調理品として提供され、調理中であった調理品目は調理から消失している。
時刻情報領域68は一例である11分の時間経過を示す時刻情報を示している。
<調理機器13>
図10は、被調理物fを調理する調理機器13を示している。この調理機器13には一例であるグリドル15およびフライヤー17を示している。
このグリドル15は複数の被調理物fの一例である12枚のパティを加熱可能な被調理物投入部84を備えており、各パティを単位に被調理物投入部84−1、84−2、84−3、・・・、84−12が設定される。
フライヤー17は複数の被調理物fの一例である6組の揚げ物の調理が可能であり、揚げ物投入部86−1、86−2、・・・、86−6を備えている。
図示しないが、調理機器13には茹で麺器などを備えてもよい。
<グリドル15の業務処理手順>
図11は、グリドル15における業務処理手順を示している。図11において、mはオーダーグループ、xは一つのオーダーグループに含まれるパティ数、Tmはオーダーグループmの発注からの経過時間、Pはパティを表す。
このグリドル15側のプロセスには次の処理が含まれる。
(1) 顧客からのオーダーに対し、グリドル15で調理すべきパティ数xの確認
(2) グリドル15の空きスペース数(パティの調理可能枚数)の確認
(3) パティ数xが空きスペース数以内ならパティ投入の指示
(4) パティ数xが空きスペース数より多い場合にはオーダー時点からの経過時間の確認を行い、一定の経過時間たとえば、5分間の経過を待つ。
この処理の開始に当たり、グリドル15にオーダーされたオーダーグループmのパティ数xを演算する(S201)。オーダーグループmのパティ数xとしてPmxを求める。
グリドル15のパティ投入数G(1〜12)がG(1〜12)=0かを判断する(S202)。G(1〜12)=0でなければ(S202のNO)、投入待ちに移行し(S203)、S202に戻る。
G(1〜12)=0であれば(S202のYES)、x≦countG(1〜12)かを判断する(S204)。
x≦countG(1〜12)であれば(S204のYES)、オーダーグループmのパティを投入し(S205)、mのインクリメント(m+1)を実行し(S206)、S201に戻る。
また、x≦countG(1〜12)でなければ(S204のNO)、オーダーグループmの投入時間からの時間Tmについて、Tm<T(=たとえば、5分)かを判断する(S207)。Tm<Tであれば(S207のYES)、S203の投入待ちに移行する。Tm<Tでなければ(S207のNO)、S206に推移する。
斯かる処理によれば、オーダーに含まれるパティの数xが空きスペースcountGより少ないか確認(判定)を行う。オーダーに含まれるパティの数xが空きスペースcountGより少なければ、x枚のパティを投入する。また、オーダーに含まれるパティの数xが空きスペースcountGより多ければ、経過時間の確認に移行する。したがって、スペースに応じたパティの投入調整が可能となる。
<フライヤー17の業務処理手順>
図12は、フライヤー17の業務処理手順を示している。図12において、mはオーダーグループ、yは一つのオーダーグループに含まれる揚げ物数、Tmはオーダーグループmの発注からの経過時間、Qは揚げ物を表す。
このフライヤー17側のプロセスには次の処理が含まれる。
(1) 顧客からのオーダーに対し、フライヤー17で調理すべき、揚げ物数yの確認
(2) フライヤー17の空きスペース数(揚げ物の調理可能枚数)の確認
(3) 揚げ物数yが空きスペース数以内なら揚げ物投入指示
(4) 揚げ物数yが空きスペース数より多い場合にはオーダー時点からの経過時間の確認を行い、一定の経過時間たとえば、5分間の経過を待つ。
この処理の開始に当たり、フライヤー17にオーダーされたオーダーグループmの全揚げ物数を演算する(S301)。オーダーグループmの揚げ物数yからQmyが求められる。
フライヤー17の揚げ物投入数F(1〜6)がF(1〜6)=0かを判断する(S302)。F(1〜6)=0でなければ(S302のNO)、投入待ちに移行し(S303)、S302に戻る。
F(1〜6)=0であれば(S302のYES)、y≦countF(1〜6)かを判断する(S304)。
y≦countF(1〜6)であれば(S304のYES)、オーダーグループmの揚げ物を投入し(S305)、mのインクリメント(m+1)を実行し(S306)、S301に戻る。
また、y≦countF(1〜6)でなければ(S304のNO)、オーダーグループmの発注時間からの時間Tmについて、Tm<T(=たとえば、5分)かを判断する(S307)。Tm<Tであれれば(S307のYES)、S303の投入待ちに移行する。Tm<Tでなければ(S307のNO)、S306に推移する。
斯かる処理によれば、オーダーに含まれる揚げ物の数yが空きスペースcountFより少ないか確認(判定)を行う。オーダーに含まれる揚げ物の数yが空きスペースcountFより少なければ、y個の揚げ物を投入する。また、オーダーに含まれる揚げ物の数yが空きスペースcountFより多ければ、経過時間の確認に移行する。したがって、スペースに応じた揚げ物の投入調整が可能となる。
<グリドル業務情報ファイル88−1>
図13のAは、グリドル業務情報ファイル88−1の一例を示している。このグリドル業務情報ファイル88−1には既述のグリドル業務処理手順(図11)によって生成される業務支援情報に対する業務支援情報としてグリドル15に対する焼き位置の割当て情報が格納される。
グリドル業務情報ファイル88−1には識別情報部90および業務情報部92が設定されている。識別情報部90には調理機器情報としてグリドル15を特定する識別情報が格納される。業務情報部92はパティ投入箇所情報部94を行欄としてG1、G2、・・・、G12が設定され、時間情報部96を列欄として時間たとえば、1分単位とすることにより、パティオーダー情報Pa−bがマトリックス化されている。Pa−bにおいて、aはオーダー順位、bは調理開始からの時間を表している。
この例では、グリドル15における業務処理手順(図11)によって得られた演算結果として、G1:P1−1、P1−2、P1−3、P1−4、G2:P2−1、P2−2、P2−3、P2−4、G3:P3−1、P3−2、P3−3、P3−4が提示されている。たとえば、G1のP1−1では、パティがオーダー順位「1」で、調理開始から1分を表している。
<フライヤー業務情報ファイル88−2>
図13のBは、フライヤー業務情報ファイル88−2の一例を示している。このフライヤー業務情報ファイル88−2には既述のフライヤー業務処理手順(図12)によって生成される業務支援情報としてフライヤー17に対する揚げ位置の割当て情報が格納される。
フライヤー業務情報ファイル88−2には識別情報部98および業務情報部100が設定されている。識別情報部98には調理機器情報としてフライヤー17を特定する識別情報が格納される。業務情報部100はフライヤー投入箇所情報部102を行欄としてF1、F2、・・・、F6が設定され、時間情報部104を列欄として時間たとえば、1分単位とすることにより、フライヤーオーダー情報Qa−bがマトリックス化されている。Qa−bにおいて、aはオーダー順位、bは調理開始からの時間を表している。
この例では、フライヤー17における業務処理手順(図12)によって得られた演算結果として、F1:Q1−1、Q1−2、Q1−3、F2:Q2−1、Q2−2、Q2−3、F3:Q3−1、Q3−2、Q3−3が提示されている。同様にたとえば、F2のQ2−1では、フライヤーがオーダー順位「2」で、調理開始から1分を表している。
<被調理物fの投入、取出しと調理割当て情報>
グリドル15に対し、被調理物fを投入すると、調理者はグリドル投入・取出し情報取得部11−1を用いて投入位置を表す操作部を操作し、投入情報を送出させる。
また、調理を完了した被調理物fをグリドル15から取り出すと、調理者はグリドル投入・取出し情報取得部11−1を用いて取出し位置を表す操作部を操作し、取出し情報を送出させる。
これらの情報を受けた処理部6は、投入情報を取得し、または、取出し情報を取得する。これにより、処理部6はグリドル15に対する調理割当て情報を生成し、この調理割当て情報が情報提示部10に業務支援情報として提示される。
このような処理および情報提示は、フライヤー17およびフライヤー投入・取出し情報取得部11−2についても同様である。
<業務支援情報の生成>
業務支援情報には既述した被調理物情報、機器情報、調理時間、グループ情報、調理量情報、被調理物fの投入情報、その取出し情報、機器に対する調理割当て情報が含まれる。これらを適時に生成し、最新の業務支援情報として生成し、これを提示する。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 顧客から取得したオーダー情報から調理すべき被調理物fを特定でき、調理者は業務支援情報を参照して調理すべき被調理物fを選択できる。
(2) 特定された被調理物fの調理に必要な機器情報や調理割当て情報を含む業務支援情報に従って、調理者は被調理物fを調理することができる。
(3) 業務遂行上、調理者は被調理物fの投入情報または取出し情報を生成させることにより、業務支援情報と対話でき、被調理物fの調理の進行状況を気にすることなく、調理業務を迅速に遂行させることができる。
(4) 調理者は、最適な調理手順にガイドされ、自己判断をすることなく、調理の開始および終了を行うことができる。調理者に対する作業負担の軽減と、調理の迅速化を図ることができる。
(5) 調理の画一的な処理を実現でき、調理者の人的過誤を防止できる。
(6) 食材ロスや調理失敗などの無駄を排し、調理経験の多少による作業効率の低下を防止できる。
(7) 顧客に対する調理品提供の迅速化とともに、店舗の売上の向上に寄与することができる。
〔第2の実施の形態〕
図14は、第2の実施の形態に係る調理業務支援システムの一例を示している。図14に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この調理業務支援システム2は、コンピュータによる情報処理で既述の業務支援工程(図1)を実現する。この調理業務支援システム2には、店舗サーバー装置106、オーダー入力端末108、情報提示装置110、グリドル投入・取出しリモコン装置113−1、フライヤー投入・取出しリモコン装置113−2が備えられる。
店舗サーバー装置106はサーバー本体112、操作入力部114、情報提示部116を備え、顧客からのオーダーを受けて調理業務などの業務支援情報を生成し、業務支援のための情報提示などの情報処理を行う。操作入力部114はレジカウンターなどに設置され、レジ担当者P1などが顧客からのオーダー情報を入力する。操作入力部114には情報入力に用いられるキーボード、バーコード読取り部、マウス、I/O128(図15)に接続された情報端末の他、タッチパネルを含んでいる。タッチパネルは情報提示部116の情報提示画面に設置すればよい。
情報提示部116はたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)で構成され、サーバー本体112で制御される。この情報提示部116には適時に入力オーダー情報や業務支援情報の他、アラート情報などが提示される。
店舗サーバー装置106には通信機能が備えられ、たとえば、インターネット回線118などの通信媒体を通してセンターサーバー120と連携される。このセンターサーバー120は店舗サーバー装置106を通して店舗側情報を共有し、必要な業務支援情報を店舗サーバー装置106に提供する。また、店舗サーバー装置106は、POSシステム122と連携し、POSシステム122を通して顧客からのオーダー情報を取得してもよい。
オーダー入力端末108はレジカウンターなどに設置され、またはウエイトレスP2などが携行して顧客からオーダー情報を受ける。
情報提示装置110は、グリドル15、フライヤー17などの調理機器13の近傍でこれらを操作する調理者P3、P4などに視認可能な位置に設置される。この情報提示装置110は店舗サーバー装置106と有線接続されまたは無線接続されて店舗サーバー装置106で制御され、調理業務などの業務支援情報を提示する。
グリドル投入・取出しリモコン装置113−1はグリドル15側に設置されるか、またはグリドル15側の調理者P4が携行する。グリドル投入・取出しリモコン装置113−1は、被調理物fの投入時、調理者P4の操作により投入情報を送出し、被調理物fの取出し時、調理者P4の操作により取出し情報を送出する。これら投入情報または取出し情報はサーバー本体112で受信し、グリドル15の稼働情報、パティの投入、取出しの業務支援情報の生成に活用される。
フライヤー投入・取出しリモコン装置113−2はフライヤー17側に設置されるか、またはフライヤー17側の調理者P3が携行する。フライヤー投入・取出しリモコン装置113−2は、被調理物fの投入時、調理者P3の操作により投入情報を送出し、被調理物fの取出し時、調理者P3の操作により取出し情報を送出する。これら投入情報または取出し情報もサーバー本体112で受信し、フライヤー17の稼働情報、揚げ物の投入、取出しの業務支援情報の生成に活用される。
<店舗サーバー装置106のハードウェア>
図15は、店舗サーバー装置106のハードウェアを示している。図15において、図14と同一部分には同一符号を付してある。
サーバー本体112は既述のオーダー情報取得部4(図2)、処理部6、グリドル投入・取出し情報取得部11−1、フライヤー投入・取出し情報取得部11−2の各機能を実現する。このサーバー本体112には、プロセッサ124、記憶部126、入出力部(I/O)128、通信部130、タイマー132が設置されている。プロセッサ124は、記憶部126にあるOS(Operating System)を実行し、既述の業務支援情報の生成処理などのプログラムで実行すべき各種機能を実現するための情報処理を実行する。この情報処理にはオーダー情報ファイル12(図3)、機器情報ファイル14(図4)、調理完了情報ファイル16(図5)、オペレーション情報ファイル18(図6)、業務支援情報ファイル20(図7)への情報の格納および最新情報への更新、業務支援情報の生成、その提示制御などの処理が含まれる。
I/O128は、プロセッサ124の制御により、情報の入力、情報の取出しなどに用いられる。
記憶部126はROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子を備え、OS、調理プログラムなど、各種のプログラムを格納するとともに、調理業務支援情報が格納されている。通信部130はプロセッサ124の制御により、管理センターや携帯情報端末などと無線または有線による接続により情報の授受を行う。
操作入力部114には顧客からのオーダーを手入力によってオーダー情報として入力する。情報提示部116には入力情報、業務支援情報などが提示される。
タイマー132は、既述の時刻情報や時間情報の計時に用いられ、その計時情報がI/O128を通してプロセッサ124に取り込まれる。
グリドル投入・取出しリモコン装置113−1は、グリドル投入・取出し情報送出器13−1(図2)の一例である。フライヤー投入・取出しリモコン装置113−2は、フライヤー投入・取出し情報送出器13−2(図2)の一例である。グリドル投入・取出しリモコン装置113−1およびフライヤー投入・取出しリモコン装置113−2はサーバー本体112と無線接続または有線接続により連係され、調理者の操作を受けて被調理物fの投入情報または取出し情報をサーバー本体112に対して入力する。
グリドル投入・取出しリモコン装置113−1は、グリドル15へのパティの投入、グリドル15からのパティの取出しの際に操作され、パティの投入情報または取出し情報を出力する。また、フライヤー投入・取出しリモコン装置113−2は、フライヤー17への揚げ物の投入、フライヤー17からの揚げ物の取出しの際に操作され、揚げ物の投入情報または取出し情報を出力する。これら検出情報はI/O128に取り込まれ、プロセッサ124の情報処理に用いられる。
<店舗サーバー装置106の情報処理>
店舗サーバー装置106による情報処理には、
a)被調理物fの調理を指示するオーダー情報の取得
b)オーダー情報から調理すべき被調理物fの特定
c)被調理物fの調理に必要なグリドル15またはフライヤー17を表す機器情報を取得する。
d)機器の調理割当て情報の生成
e)オーダー情報、被調理物情報、機器情報、調理割当て情報を含む業務支援情報の提示情報の生成およびその提示
f)被調理物fの投入情報の取得
g)被調理物fの取出し情報の取得
h)投入情報または取出し情報により調理割当て情報の生成
などが含まれる。
<グリドル投入・取出しリモコン装置113−1>
図16のAはグリドル投入・取出しリモコン装置113−1の一例を示している。
グリドル投入・取出しリモコン装置113−1は本発明の機器の一例である。このグリドル投入・取出しリモコン装置113−1は、図10に示すグリドル15のパティ投入部である被調理物投入部84−1、84−2、84−3、・・・、84−12に対応するスイッチSW11、SW12、・・・、SW34を備える。各スイッチSW11、SW12、・・・、SW34には被調理物fの投入モードで赤色点灯し、被調理物fの取り出しモードで消灯する点灯表示部を内蔵している。つまり、各スイッチSW11、SW12、・・・、SW34は操作により、被調理物fの投入時に赤色点灯、操作により、被調理物fの取出し時に消灯する。電源スイッチSW41、リセットスイッチSW42が備えられる。
<フライヤー投入・取出しリモコン装置113−2>
図16のBはフライヤー投入・取出しリモコン装置113−2の一例を示している。
グリドル投入・取出しリモコン装置113−1は本発明の機器の一例である。このフライヤー投入・取出しリモコン装置113−2は、図10に示すフライヤー17の被調理物投入部の一例である揚げ物投入部86−1、86−2、・・・、86−6に対応するスイッチSW11、SW12、・・・、SW32を備える。各スイッチSW11、SW12、・・・、SW32には、同様に被調理物fの投入モードで赤色点灯し、被調理物fの取り出しモードで消灯する点灯表示部を内蔵している。つまり、各スイッチSW11、SW12、・・・、SW32は操作により、被調理物fの投入時に赤色点灯、操作により、被調理物fの取出し時に消灯する。電源スイッチSW41、リセットスイッチSW42が備えられる。
<投入情報・取出し情報送出回路134−1>
図17は、グリドル投入・取出しリモコン装置113−1側の投入情報・取出し情報送出回路134−1の一例を示している。
この投入情報・取出し情報送出回路134−1には、スイッチ部180−1、スイッチ検出部136、クロック生成部137、信号生成部140、信号送出部142、発光素子部180−10、点灯切換部143が備えられる。
スイッチ部180−1は、行線Xと列線Yの交点部に既述のスイッチSW11、SW12、SW13、・・・、SW42、電源スイッチSW41、リセットスイッチSW42が配置されている。スイッチ検出部136は、クロック生成部137からのクロック信号を受け、スイッチSW11、SW12、SW13、・・・、SW42の何れかまたは2以上の開閉信号を検出する。この開閉信号はスイッチSW11、SW12、SW13、・・・、SW34のON期間をクロック信号によって出力する。信号生成部140は、開閉信号を表すクロック信号の数に対応する信号幅を持つ信号を生成する。この信号は信号送出部142からグリドル投入・取出しリモコン装置113−1側の操作出力としてたとえば、被調理物fの投入情報または取出し情報を表す無線信号が用いられ、この無線信号にはたとえば、赤外線信号などの送出信号Lm1が得られる。
発光素子部180−10にはスイッチSW11、SW12、SW13、・・・、SW42に対応する発光素子L11、L12、L13、・・・、L42が含まれる。
<投入情報・取出し情報送出回路134−2>
図18は、フライヤー投入・取出しリモコン装置113−2側の投入情報・取出し情報送出回路134−2の一例を示している。
この投入情報・取出し情報送出回路134−2には、投入情報・取出し情報送出回路134−1と同様に、スイッチ部180−2、スイッチ検出部136、クロック生成部137、信号生成部140、信号送出部142、発光素子部180−20、点灯切換部143が備えられる。
スイッチ部180−2は、行線Xと列線Yの交点部に既述のスイッチSW11、SW12、・・・、SW32、電源スイッチSW41、リセットスイッチSW42が配置されている。スイッチ検出部136、信号生成部140および信号送出部142は投入情報・取出し情報送出回路134−1と同様であるので、その説明は割愛する。
この投入情報・取出し情報送出回路134−2では信号送出部142からフライヤー投入・取出しリモコン装置113−2側の操作出力としてたとえば、揚げ物の投入情報または取出し情報を表す無線信号が用いられ、この無線信号にはたとえば、赤外線信号などの送出信号Lm2が得られる。
<投入情報・取出し情報送出回路134−1の投入・取出し情報の生成動作>
図19は、投入情報・取出し情報送出回路134−1の投入・取出し情報の生成動作を示している。
図19のAは、クロック生成部137が生成する一定周波数のクロック信号、図19のBは、被調理物fの投入情報を表す信号S1、図19のCは、被調理物fの取出し情報を表す信号S2である。信号S1の信号幅W1、信号S2の信号幅W2を異ならせている(W1<W2)。つまり、スイッチSW11、SW12、・・・などの押下時間を異ならせることにより、信号S1または信号S2が得られる。
図19のDは、信号S1、S2による発光素子Lの点灯期間を示している。この例では、信号S1の後縁から信号S2の後縁までの期間が発光素子Lの点灯期間である。つまり、発光素子LはスイッチSの押下で点灯し、その再押下で消灯させることができる。
図19のEは、パティの調理を表す業務支援情報を示している。
<投入情報・取出し情報送出回路134−2の投入・取出し情報の生成動作>
図20は、投入情報・取出し情報送出回路134−2の投入・取出し情報の生成動作を示している。
図20のAは、クロック生成部137が生成する一定周波数のクロック信号、図20のBは、被調理物fの投入情報を表す信号S1、図20のCは、被調理物fの取出し情報を表す信号S2である。信号S1の信号幅W1、信号S2の信号幅W2を異ならせている(W1<W2)。つまり、スイッチSW11、SW12、・・・の押下時間を異ならせることにより、信号S1または信号S2が得られる。
図20のDは、信号S1、S2による発光素子Lの点灯期間を示している。この例では、信号S1の後縁から信号S2の後縁までの期間が発光素子Lの点灯期間である。つまり、発光素子LはスイッチSの押下で点灯し、その再押下で消灯させることができる。
図20のEは、ポテト(またはエビ)の調理状態を表す業務支援情報を示している。
図20は、投入情報・取出し情報送出回路134−1、134−2の投入・取出し情報の生成動作を示している。
図20のAに示すように、クロック生成部137が一定周波数のクロック信号を生成する。
図20のBは、被調理物fの投入情報を表す信号S1である。これに対し、図18のCは、被調理物fの取出し情報を表す信号S2である。この実施の形態では信号S1、S2の信号幅を異ならせ、たとえば、投入情報の信号幅を狭く、取出し情報の信号幅を広くするように、スイッチSWの押下時間を異ならせることで両者を区別している。
<情報提示装置110による情報提示>
図21は、情報提示装置110の情報提示画面138における業務支援情報の提示例を示している。
この情報提示画面138には最新の業務支援情報60(図8、図9)が提示される。この業務支援情報60については既述したので、その詳細は割愛する。図8および図9に示すように、この業務支援情報60はオーダー情報の入力や、業務の遂行に伴って時間経過に従い、タイムリーに最新情報に更新される。
この情報提示画面138には、図示しないアラート情報などを提示してもよい。
る。
<情報処理>
図22は、調理業務支援システム2による業務支援工程の処理シーケンスを示している。この処理シーケンスは、本発明のプログラムまたは調理方法の一例である。このシーケンスでは説明を簡略化するため、調理業務支援システム2について、調理機器13、店舗サーバー装置106、情報提示装置110、グリドル投入・取出しリモコン装置113−1、フライヤー投入・取出しリモコン装置113−2を示しているが、情報処理対象はこれに限定されない。この処理シーケンスにおいて、Sは手順または工程を示し、Sに付した番号は手順または工程の順序の一例である。
店舗サーバー装置106は、オーダー入力端末108、または操作入力部114からオーダー情報を取得する(S401)。
店舗サーバー装置106は取得したオーダー情報により業務支援情報ファイル20を更新し、情報提示装置110に対して情報提示の指示を行う(S402)。更新した最新の業務支援情報は情報提示装置110に提供され、情報提示(図21)が行われる(S403)。この情報提示には図8または図9に示す業務支援情報60が用いられる。
店舗サーバー装置106はオーダー情報を解析して被調理物fを特定し(S404)、この被調理物fを調理可能な機器を特定し(S405)、機器情報を取得する(S406)。この機器情報には、稼働中を表す情報が含まれる。店舗サーバー装置106は、この機器情報を参照し、調理可能な機器に対する調理割当て情報を生成し(S407)、この調理割当て情報を反映した業務支援情報を生成する。
店舗サーバー装置106は、情報提示装置110に対し、更新した業務支援情報の提示指示を行い(S408)、情報提示装置110はこの業務支援情報の提示を行う(S409)。
調理者は、情報提示装置110に提示された業務支援情報を参照し、この業務支援情報にガイドされることにより、たとえば、グリドル15またはフライヤー17に被調理物fを投入する(S410)。この被調理物fの投入に当たり、調理者はたとえば、グリドル15であれば、グリドル投入・取出しリモコン装置113−1の被調理物fの投入位置に対応するスイッチSWを押下し、被調理物fの投入を通知する。これにより、グリドル投入・取出しリモコン装置113−1は、該当位置および被調理物fの投入を表す投入情報を送出する(S411)。店舗サーバー装置106は、この投入情報を受け、業務支援情報を更新し、情報提示装置110に情報提示を指示する(S412)。情報提示装置110は、被調理物f(たとえば、パティ)の投入を表す情報を提示する(S413)。
店舗サーバー装置106は、投入情報の通知を契機に、該当する被調理物fの調理時間を監視する。この調理時間はタイマー132(図15)によって計時される。つまり、被調理物f毎に設定されるたとえば、加熱時間が一定時間に規制される。そして店舗サーバー装置106は調理時間を監視し、調理時間の終了かを判定する(S414)。
調理時間が終了であれば(S414)、つまり、被調理物fの加熱時間の経過後、調理者が調理機器13のから被調理物fの取り出しを行う(S415)。この被調理物fの取出しに当たり、調理者はたとえば、グリドル15であれば、グリドル投入・取出しリモコン装置113−1の被調理物fの取出し位置に対応するスイッチSWを押下し、被調理物fの取出しを通知する。これにより、グリドル投入・取出しリモコン装置113−1は、該当位置および被調理物fの取出しを表す取出し情報を送出する(S416)。店舗サーバー装置106は、この取出し情報を受け、業務支援情報を更新し、情報提示装置110に情報提示を指示する(S417)。情報提示装置110は、被調理物fの取出し情報を提示する(S418)。
<プログラムにより実現する機能>
このプログラムにより実現する機能には、
(1) 被調理物の調理を指示するオーダー情報の取得
(2) オーダー情報、被調理物情報、機器情報、調理割当て情報を含む業務支援情報の生成
(3) オーダー情報、被調理物情報、機器情報、調理割当て情報を含む業務支援情報の提示
(4) 被調理物fの投入情報の取得、または、被調理物fの取出し情報の取得
(5) 投入情報または取出し情報により調理割当て情報の生成
(6) 投入情報または取出し情報が調理者の操作による生成
などが含まれる。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 第1の実施の形態に係る調理方法およびプログラムを実現することができる。
(2) 第1の実施の形態で述べた効果を得ることができる。
(3) 調理者による被調理物fの投入、取出しをグリドル投入・取出しリモコン装置113−1やフライヤー投入・取出しリモコン装置113−2の操作を併用してシステムと対話することができ、たとえば、管理者不在であっても調理者の業務を管理することができ、調理業務の信頼性を高めることができる。
〔第3の実施の形態〕
図23は、第3の実施の形態に係る調理業務支援器200を示している。図23において、図2〜図21と同一部分には同一符号を付してある。
この調理業務支援器200は本発明の機器の一例である。この調理業務支援器200にはたとえば、機器本体202が備えられる。この機器本体202には既述の店舗サーバー装置106のサーバー本体112(図15)が設置されているとともに、前面部には情報提示装置110や操作入力部114が設置されている。
この調理業務支援器200は調理機器13のたとえば、グリドル15、フライヤー17に隣接して設置される。調理業務支援器200は既述の店舗サーバー装置106の機能を備え、そのうちの通信機能によりインターネット回線118を用いてセンターサーバー120と連係されている。グリドル15にはグリドル投入・取出しリモコン装置113−1、フライヤー17にはフライヤー投入・取出しリモコン装置113−2が着脱可能に設置されている。
調理業務支援器200の各種機能の詳細は、第1および第2の実施の形態で詳細に述べているので、その説明を割愛する。
<第3の実施の形態の効果>
この第3の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) この第3の実施の形態に係る調理業務支援器200によれば、オーダー情報を受けて調理業務支援をコンピュータの情報処理により実現することができる。
(2) この調理業務支援器200によれば、調理業務支援システム2およびプログラムにより、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、調理機器13としてグリドル15、フライヤー17を設置しているが、既述したように、茹で麺器やクレープ調理器などを備えてもよい。
(2) 上の実施の形態では、オーダー入力端末108を用いているが、このオーダー入力端末108や情報提示装置110に携帯情報端末を用いてもよい。
(3) 第1の実施の形態では被調理物fの調理時間として、パティでは11分、ポテトでは3分を例示しているが、これらは一例であって、開示した調理時間に本発明が限定されるものではない。
(4) 調理割当て情報を生成しについて、被調理物fの投入情報および取出し情報の双方を取得により調理割当て情報を生成してもよい。
(5) 上記実施の形態では、データベース(DB)の一例としてオーダー情報ファイル12など各種のファイルを記載しているが、各ファイルの形式に本発明が限定されるものではない。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明に係る業務支援方法、調理業務支援システム、プログラムまたは機器によれば、オーダー情報に基づき、厨房内の調理機器の割当て情報を含む業務支援情報を調理者に提供して人的管理の軽減を図り、さらには調理者の応答情報を利用して調理業務の人的管理を軽減でき、業務の信頼性を高めることができるなど、有用である。
f 被調理物
2 調理業務支援システム
4 オーダー情報取得部
6 処理部
8 記憶部
10 情報提示部
11−1 グリドル投入・取出し情報取得部
11−2 フライヤー投入・取出し情報取得部
12 オーダー情報ファイル
13 調理機器
13−1 グリドル投入・取出し情報送出器
13−2 フライヤー投入・取出し情報送出器
14 機器情報ファイル
15 グリドル
16 調理完了情報ファイル
17 フライヤー
18 オペレーション情報ファイル
20 業務支援情報ファイル
22 オーダー時刻部
24 オーダー情報部
24−1 オーダー品目部
24−2 個数部
26 被調理物部
28 顧客情報部
30 グループ化情報部
32 機器情報部
34 被調理物部
36 最大調理量部
38 調理時間部
40 オーダー時刻部
42 オーダー情報部
44 被調理物部
46 調理完了情報部
48 項目部
48−1 メニュー処理情報
48−2 調理機器情報
48−3 オーダー対応ルール情報
48−4 優先順位情報
48−5 調理者情報
50 内容部
52 時刻情報部
54 オーダー情報部
56 調理機器情報部
58 調理時間情報部
59 操作情報部
59−1 投入情報部
59−2 取出し情報部
60 業務支援情報
62 オーダー情報領域
62−1、62−2、62−3、62−4、62−5 オーダー情報部
64 調理情報領域
64−1 グリドル情報部
64−2 フライヤー情報部
66 時間情報領域
68 時刻情報領域
70 オーダー順情報部
72−1、72−2、72−3 オーダー品情報部
74 パティ情報部
76 ポテト情報部
78 エビ情報部
84、84−1、84−2、84−3、・・・、84−12 被調理物投入部
86−1、86−2、・・・、86−6 揚げ物投入部
88−1 グリドル業務情報ファイル
88−2 フライヤー業務情報ファイル
90 識別情報部
92 業務情報部
94 パティ投入箇所情報部
96 時間情報部
98 識別情報部
100 業務情報部
102 フライヤー投入箇所情報部
104 時間情報部
106 店舗サーバー装置
108 オーダー入力端末
110 情報提示装置
112 サーバー本体
113−1 グリドル投入・取出しリモコン装置
113−2 フライヤー投入・取出しリモコン装置
114 操作入力部
116 情報提示部
118 インターネット回線
120 センターサーバー
122 POSシステム
124 プロセッサ
126 記憶部
128 入出力部(I/O)
130 通信部
132 タイマー
134−1、134−2 投入情報・取出し情報送出回路
136 スイッチ検出部
137 クロック生成部
138 情報提示画面
140 信号生成部
142 信号送出部
143 点灯切換部
180−1、180−2 スイッチ部
180−10、180−20 発光素子部
SW、SW11、SW12、・・・、SW34 スイッチ
SW41 電源スイッチ
SW42 リセットスイッチ
Lm1、Lm2 送出信号
200 調理業務支援器
202 機器本体

Claims (15)

  1. 被調理物の調理を指示するオーダー情報を取得する工程と、
    前記オーダー情報から調理すべき被調理物を特定し、該被調理物の調理に必要な少なくともひとつの機器情報を取得し、該機器に対する調理割当て情報を生成する工程と、
    を含むことを特徴とする調理業務支援方法。
  2. さらに、前記オーダー情報、被調理物情報、前記機器情報または前記調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の調理業務支援方法。
  3. さらに、被調理物の投入情報または取出し情報の一方または双方を取得する工程と、
    前記投入情報または前記取出し情報の一方または双方により前記調理割当て情報を生成する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の調理業務支援方法。
  4. 被調理物の調理を指示するオーダー情報を取得するオーダー情報取得部と、
    前記オーダー情報から調理すべき被調理物を特定し、該被調理物の調理に必要な少なくともひとつの機器情報を取得し、該機器に対する調理割当て情報を生成する処理部と、
    を備えることを特徴とする調理業務支援システム。
  5. さらに、前記オーダー情報、被調理物情報、前記機器情報または前記調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示する情報提示部を備えることを特徴とする請求項4に記載の調理業務支援システム。
  6. さらに、前記処理部は、被調理物の投入情報または取出し情報の一方または双方を取得し、前記投入情報または前記取出し情報の一方または双方により前記調理割当て情報を生成することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の調理業務支援システム。
  7. さらに、操作を受けて前記投入情報を送出し、または、操作を受けて前記取出し情報を送出する情報送出部を備えることを特徴とする請求項4または請求項6の何れかの請求項に記載の調理業務支援システム。
  8. コンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    被調理物の調理を指示するオーダー情報を取得する機能と、
    前記オーダー情報、被調理物情報、機器情報または調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるためのプログラム。
  9. さらに、前記オーダー情報、前記被調理物情報、前記機器情報または前記調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示する機能を前記コンピュータに実現させるための請求項8に記載のプログラム。
  10. さらに、被調理物の投入情報または取出し情報の一方または双方を取得する機能と、
    前記投入情報または前記取出し情報の一方または双方により前記調理割当て情報を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるための請求項8または請求項9に記載のプログラム。
  11. さらに、前記投入情報または前記取出し情報は調理者の操作により生成する機能を前記コンピュータに実現させるための請求項8ないし請求項10の何れかの請求項に記載のプログラム。
  12. 被調理物の調理を指示するオーダー情報を取得するオーダー情報取得部と、
    前記オーダー情報から調理すべき被調理物を特定し、該被調理物の調理に必要な少なくともひとつの機器情報を取得し、該機器に対する調理割当て情報を生成する処理部と、
    を備えることを特徴とする機器。
  13. さらに、前記オーダー情報、被調理物情報、前記機器情報または前記調理割当て情報の何れかまたは二以上を含む業務支援情報を提示する情報提示部を備えることを特徴とする請求項12に記載の機器。
  14. さらに、前記処理部は、被調理物の投入情報または取出し情報の一方または双方を取得し、前記投入情報または前記取出し情報の一方または双方により前記調理割当て情報を生成することを特徴とする請求項12または請求項13に記載の機器。
  15. 請求項4ないし請求項7の何れかの請求項に記載の調理業務支援システムと連係し、または請求項12ないし請求項14の何れかの請求項に記載の機器と連係する機器であって、
    操作を受けて前記被調理物の投入情報を送出し、または、操作を受けて前記被調理物の取出し情報を送出する情報送出部を備えることを特徴とする機器。
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