JP2021099032A - ディーゼルエンジンの吸気装置 - Google Patents

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小山 秀行
Hideyuki Koyama
秀行 小山
莉菜 金子
Rina Kaneko
莉菜 金子
新吾 松延
Shingo Matsunobe
新吾 松延
良憲 田中
Yoshinori Tanaka
良憲 田中
陽 田中
Yo Tanaka
陽 田中
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Abstract

【課題】ディーゼルエンジンの燃費や出力の向上を図り、黒煙の発生を抑えることができるディーゼルエンジンの吸気装置を提供すること。【解決手段】ディーゼルエンジンの吸気装置10は、シリンダヘッド2に接続され、吸入空気Rをシリンダヘッド2に供給するディーゼルエンジンの吸気装置10であって、吸入空気Rをシリンダヘッド2に導く吸気通路28,48を有し、吸気通路28,48は、吸気通路28,48の内壁が直角に曲がった直角部30,50を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダヘッドに接続されて吸入空気をシリンダヘッドに供給するディーゼルエンジンの吸気装置に関する。
ディーゼルエンジン、特に産業用ディーゼルエンジンでは、コストが有利でかつ熱的および機械的な強度を確保するために、アルミダイカスト製のインレットマニホルドが採用されている。この種のインレットマニホルドは、特許文献1に開示されている。
特開平9−79055号公報
ところで、ディーゼルエンジンの通常の運転状態では、十分な量の空気が吸入される。しかし、例えばディーゼルエンジンが高負荷になり、エンジン回転数が低下したときには、吸入空気の量が不足し、ディーゼルエンジンの燃費が悪化したり、ディーゼルエンジンの出力が低下したり、黒煙が発生したりする場合がある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、ディーゼルエンジンの燃費や出力の向上を図り、黒煙の発生を抑えることができるディーゼルエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
前記課題は、シリンダヘッドに接続され、吸入空気を前記シリンダヘッドに供給するディーゼルエンジンの吸気装置であって、前記吸入空気を前記シリンダヘッドに導く吸気通路を有し、前記吸気通路は、前記吸気通路の内壁が直角に曲がった直角部を有することを特徴とする本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置により解決される。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置によれば、吸気通路の内壁には直角部が設けられている。直角部は、吸気通路の内壁が直角に曲がった部分である。このため、吸入空気が直角部を通過した直後において、吸入空気の流れが吸気通路の内壁に沿わない「流れの剥離」が生ずる。すなわち、直角部は、吸入空気の縮流ゾーンを吸気通路に形成して空気の小さな乱流の発生を促進する。これにより、直角部は、吸入空気と吸気通路の内壁との摩擦を抑えるとともに、吸入空気の放熱性を向上させ、吸入空気の温度上昇を抑えることができる。従って、直角部が設けられていない場合と比較して、吸入空気の密度を高めることができ、吸入空気効率を向上させることができる。そのため、例えばディーゼルエンジンが高負荷になり、エンジン回転数が低下したときであっても、本発明に係る吸気装置は、十分な量の吸入空気をシリンダヘッドに供給することができる。これにより、ディーゼルエンジンの燃費や出力の向上を図り、黒煙の発生を抑えることができる。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置は、好ましくは、前記吸入空気を導入する空気配管に接続されたインレットフランジと、前記インレットフランジと前記シリンダヘッドとの間に接続されたインレットマニホルドと、を備え、前記吸気通路は、前記インレットフランジに形成され前記吸入空気を前記インレットマニホルドに導く第1吸気通路と、前記インレットマニホルドに形成され前記第1吸気通路を通して導かれた前記吸入空気を前記シリンダヘッドに導く第2吸気通路と、を含み、前記直角部は、前記第1吸気通路の内壁が直角に曲がった第1直角部と、前記第2吸気通路の内壁が直角に曲がった第2直角部と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置によれば、インレットフランジの第1吸気通路の内壁が直角に曲がった第1直角部と、インレットマニホルドの第2吸気通路の内壁が直角に曲がった第2直角部と、が設けられている。そのため、インレットフランジの第1吸気通路およびインレットマニホルドの第2吸気通路の両方において、吸入空気の縮流ゾーンを形成して空気の小さな乱流の発生を促進することができる。これにより、吸入空気と第1、2吸気通路の内壁との摩擦を抑えるとともに、吸入空気の放熱性をより一層向上させ、吸入空気の温度上昇をより一層抑えることができる。そのため、吸入空気の密度をより一層高めることができ、吸入空気効率をより一層向上させることができる。これにより、ディーゼルエンジンの燃費や出力のより一層の向上を図り、黒煙の発生をより一層抑えることができる。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置において、好ましくは、前記インレットマニホルドは、前記第2吸気通路の内壁から前記第2吸気通路の内側に向かって突出した凸部であって前記吸入空気を前記シリンダヘッドの各気筒の吸気ポートに均等に分配するための凸部を有することを特徴とする。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置によれば、シリンダヘッドに供給される吸入空気は、各気筒の吸気ポートの位置に対応して、各気筒の吸気ポートに均等に分配される。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置において、好ましくは、前記インレットマニホルドは、前記第2吸気通路の外側における前記凸部の対応する位置に設けられ工具を通すためのツールパスを有することを特徴とする。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置によれば、ツールパスに工具を通すことで、吸気装置の後側における例えばボルトの締め付け作業等を行うことができる。これにより、ディーゼルエンジンの組み立て作業性を向上させることができる。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置は、好ましくは、前記吸気通路の外側に設けられ表面積を増やし、前記吸気通路を流れる前記吸入空気の放熱を促進する放熱フィンを有することを特徴とする。
前記構成によれば、吸気通路の外側に設けられた放熱フィンが、吸気装置の表面積を増やし、吸気通路を流れる吸入空気の放熱を促進する。これにより、吸入空気の温度上昇をより一層抑えることができる。そのため、吸入空気の密度をより一層高めることができ、吸入空気効率をより一層向上させることができる。これにより、ディーゼルエンジンの燃費や出力のより一層の向上を図り、黒煙の発生をより一層抑えることができる。
本発明に係るディーゼルエンジンの吸気装置において、好ましくは、前記放熱フィンは、前記第1直角部および前記第2直角部の付近に設けられていることを特徴とする。
前記構成によれば、放熱フィンは、第1直角部および第2直角部により形成された縮流ゾーンの吸入空気の放熱を、縮流ゾーンの吸入空気の比較的近い位置で促進する。これにより、吸入空気の温度上昇を効率的に抑えることができる。そのため、吸入空気の密度をより一層高めることができ、吸入空気効率をより一層向上させることができる。これにより、ディーゼルエンジンの燃費や出力のより一層の向上を図り、黒煙の発生をより一層抑えることができる。
本発明によれば、ディーゼルエンジンの燃費や出力の向上を図り、黒煙の発生を抑えることができるディーゼルエンジンの吸気装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る吸気装置を備えるディーゼルエンジンを示す図である。 図1に示すA−A線における吸気装置の好ましい構造例を示す断面図である。 図2に示す矢印Fの方向にみたときの吸気装置を表す断面図である。 図3に示すB−B線における吸気装置の空気通路の形状例を示す断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
<ディーゼルエンジン1の全体構造例>
図1は、本発明の実施形態に係る吸気装置を備えるディーゼルエンジンを示す図である。
図1に示すディーゼルエンジン(以下、説明の便宜上、単に「エンジン」ともいう。)1は、例えば小型の産業用ディーゼルエンジンであり、シリンダヘッド2と、シリンダブロック3と、冷却ファン4と、吸気装置10と、を備える。ディーゼルエンジン1は、過給機であるターボチャージャを備えている過給機型のエンジンであっても良いし、ターボチャージャを備えていない自然吸気型のエンジンであっても良い。図示例のディーゼルエンジン1は、例えば高出力な3気筒エンジンであり、建設機械、農業機械、芝刈り機等に搭載される。
ディーゼルエンジン1は、吸入空気をシリンダヘッド2の各気筒の吸気ポート46(図2参照)に供給するために、吸気装置10を備えている。吸気装置10は、シリンダヘッド2に装着され、ヘッドカバー5の付近に配置されている。吸気装置10は、コスト的に有利で、しかも熱的および機械的な強度を確保するために、例えばアルミダイカスト製である。ここで、図1に示すX方向は、ディーゼルエンジン1のクランクシャフトの軸方向に沿った縦方向である。Y方向は、X方向に直交したディーゼルエンジン1の横方向である。Z方向は、X方向とY方向に直交した方向であって、上下方向である。
<吸気装置10>
図2は、図1に示すA−A線における吸気装置10の好ましい構造例を示す断面図である。
図1と図2に示すように、吸気装置10は、インレットフランジ20と、インレットマニホルド40と、を有する。インレットフランジ20とインレットマニホルド40とは、ともにアルミダイカスト製であり、L字型のパイプである。インレットフランジ20およびインレットマニホルド40は、例えば断面が円形状の吸気通路を有する。吸気装置10の吸気通路は、吸入空気Rをシリンダヘッド2に導く流路であり、インレットフランジ20の吸気通路28(図2参照)と、インレットマニホルド40の吸気通路48(図2参照)と、を含む。本実施形態の吸気通路28は、本発明の「第1吸気通路」の一例である。本実施形態の吸気通路48は、本発明の「第2吸気通路」の一例である。
<インレットフランジ20>
まず、図1および図2を参照して、インレットフランジ20を説明する。インレットフランジ20は、一端部21と、他端部22と、中間部23と、を有する。中間部23は、一端部21と他端部22との中間位置に設けられている。図2に示すように、インレットフランジ20の一端部21は、吸入空気導入用の空気配管24の端部25に着脱可能に接続されている。空気配管24は、矢印で示す吸入空気Rを、インレットフランジ20の一端部21内に導入する。インレットフランジ20は、一端部21から中間部23を経て他端部22に至るまで、空気配管24を通して導かれた吸入空気Rをインレットマニホルド40に導くための吸気通路28を有する。
図1および図2に示す空気配管24は、例えば自由に形態を変えることができる弾性変形可能なフレキシブル配管である。ディーゼルエンジン1が過給機型のエンジンである場合には、空気配管24の他端部は、ターボチャージャのコンプレッサに接続されている。この場合には、空気配管24には、コンプレッサから圧縮された吸入空気Rが供給される。また、ディーゼルエンジン1が自然吸気型のエンジンである場合には、空気配管24の他端部には、エアクリーナを通して取り込まれる吸入空気Rが供給される。
図2に示すように、インレットフランジ20の一端部21は、外周部に沿って突出部26を有している。突出部26は、空気配管24の端部25がインレットフランジ20の一端部21に嵌まり気密に装着された状態を保持する。これにより、空気配管24が振動等によりインレットフランジ20の一端部21から外れることを抑えることができる。
図2に示すように、インレットフランジ20の他端部22は、フランジ部27を有する。インレットフランジ20は、フランジ部27においてインレットマニホルド40に接続されている。インレットフランジ20の中間部23は、一端部21と他端部22のほぼ中間位置において、直角に曲がっている。具体的には、中間部23は、吸気通路28の内壁部分の一部を形成する直角部30を有する。本実施形態の直角部30は、本発明の「第1直角部」の一例である。直角部30は、吸気通路28の内壁が直角に曲がった部分であり、後で詳しく説明するように、吸入空気Rの縮流ゾーンT1,T2を発生させる構造部分である。
<インレットマニホルド40>
次に、図1および図2を参照して、インレットマニホルド40を説明する。インレットマニホルド40は、一端部41と、他端部42と、中間部43と、を有する。中間部43は、一端部41と他端部42との中間位置に設けられている。図2に示すように、インレットマニホルド40の一端部41は、フランジ部47を有する。フランジ部47は、インレットフランジ20の他端部22のフランジ部27に対して、締結ボルト44と図示しないガスケットとを用いて密着状態で締結されている。これにより、インレットマニホルド40の一端部41は、インレットフランジ20の他端部22に接続されている。インレットマニホルド40の他端部42は、フランジ部49を有する。フランジ部49は、シリンダヘッド2に対して締結ボルト45と図示しないガスケットとにより密着状態で締結されている。これにより、インレットマニホルド40の他端部42は、シリンダヘッド2の吸気ポート46側に接続されている。
インレットマニホルド40は、一端部41から中間部43を経て他端部42に至るまで、吸気通路28を通して導かれた吸入空気Rをシリンダヘッド2に導くための吸気通路48を有する。これにより、インレットフランジ20の吸気通路28を通った矢印で示す吸入空気Rは、インレットマニホルド40の吸気通路48を通り、吸気ポート46に供給される。
インレットマニホルド40の中間部43は、一端部41と他端部42のほぼ中間位置において、直角に曲がっている。具体的には、中間部43は、吸気通路48の内壁部分の一部を形成する直角部50を有する。本実施形態の直角部50は、本発明の「第2直角部」の一例である。直角部50は、吸気通路48の内壁が直角に曲がった部分であり、後で詳しく説明するように、吸入空気Rの縮流ゾーンT3を発生させる構造部分である。
<空気通路60>
図3は、図2に示す矢印Fの方向にみたときの吸気装置を表す断面図である。
図4は、図3に示すB−B線における吸気装置の空気通路の形状例を示す断面図である。
図2および図3に示すように、インレットマニホルド40は、他端部42において、空気通路60を有する。空気通路60は、吸気通路48の一部を構成し、吸気通路48のうちで下流側にある。図3および図4に示すように、空気通路60は、図2に示す他端部42付近において、第1導入路部分61と、第2導入路部分62と、第3導入路部分63と、を有する。図1に示すディーゼルエンジン1が3気筒である場合において、図4に示すシリンダヘッド2は、3つの吸気ポート46を有している。第1導入路部分61と第2導入路部分62と第3導入路部分63とは、3つの吸気ポート46にそれぞれつながっている。
<凸部70>
図3と図4に示すように、インレットマニホルド40の他端部42の内壁42Mには、凸部70が形成されている。凸部70は、凸部形状あるいは突起部ともいい、内壁42Mから吸気通路48の内側に向かって突出している。凸部70は、吸入空気Rを、上述した第1導入路部分61と第2導入路部分62と第3導入路部分63とに均等に分配するための吸入空気案内部である。凸部70は、図4に示すように、インレットマニホルド40の他端部42の内壁42Mにおいて、Y方向に沿って比較的長い形状を有し、空気抵抗を減らした流線形を有している。図3に示すように、凸部70は、好ましくは内壁42Mにおいて、山形に形成されている。これにより、図2において、吸入空気Rは、一端部41から中間部43を経て他端部42に達すると、凸部70により、第1導入路部分61と第2導入路部分62と第3導入路部分63とにそれぞれ均等に分配される。
<ツールパス75>
図3に示すように、他端部42は、ツールパス75と、複数のボルト孔76と、を有する。ボルト孔76は、図2に示す締結ボルト45を通す孔である。ツールパス75は、凸部70の背後の領域を利用して設けられている。具体的には,ツールパス75は、吸気通路48の外側における凸部70の対応する位置に設けられている。ツールパス75は、貫通孔であり、例えばエア駆動により回すことができるツール(工具)を通す。作業者等は、ツールパス75に工具を通すことで、吸気装置10の後側にある例えばボルトの締め付け作業等を行うことができる。これにより、エンジンの組み立て作業性を向上させることができる。
<放熱フィン80>
図4に示すように、放熱手段としての放熱フィン80が、吸気装置10の外側の複数箇所に設けられている。放熱フィン80は、吸気装置10の表面積を増やし、吸気通路28、48を流れる吸入空気Rの放熱を促進する。放熱フィン80は、直角部30、50の付近、言い換えれば、例えば図2に示す吸入空気Rの縮流ゾーンT1,T2,T3に近い位置に設けられている。
次に、図1〜図4を参照して、上述した吸気装置10の動作例を説明する。
図2に示すように、例えばターボチャージャやエアクリーナを介して供給された吸入空気Rが、吸入空気導入用の空気配管24から、インレットフランジ20の一端部21内に導入される。図2に表した吸入空気R1〜R5のように、インレットフランジ20に導入された吸入空気Rは、インレットフランジ20の吸気通路28と、インレットマニホルド40の吸気通路48と、を通過する。そして、図3および図4に示すように、吸気通路48に到達した吸入空気R5は、凸部70の存在により、第1導入路部分61と第2導入路部分62と第3導入路部分63とに向けて、吸入空気R6〜R8として、それぞれ均等に分配される。そして、吸入空気R6〜R8は、シリンダヘッド2の対応する各吸気ポート46へ送り込まれる。
ところで、例えばディーゼルエンジンが高負荷になり、エンジン回転数が低下したときには、吸入空気の量が不足し、ディーゼルエンジンの燃費が悪化したり、ディーゼルエンジンの出力が低下したり、黒煙が発生したりする場合がある。
これに対して,本実施形態に係る吸気装置10では、インレットフランジ20の吸気通路28が直角部30を有する。また、インレットマニホルド40の吸気通路48が直角部50を有する。そのため、上述したように吸入空気Rが吸気通路28,48を通過すると、吸入空気Rが直角部30,50を通過した直後において、吸入空気Rの流れが吸気通路28,48の内壁に沿わない「流れの剥離」が生ずる。すなわち、直角部30は、吸入空気Rの縮流ゾーンT1,T2を吸気通路28,48に形成して空気の小さな乱流RRの発生を促進する。また、吸入空気Rが直角部50を通過した直後において、吸入空気Rの流れが吸気通路48の内壁に沿わない「流れの剥離」が生ずる。すなわち、直角部50は、吸入空気Rの縮流ゾーンT3を吸気通路48に形成して空気の小さな乱流RRの発生を促進する。図2に表した破線のように、例えば、縮流ゾーンT1,T2は、インレットフランジ20およびインレットマニホルド40の内壁に沿って放物線状に形成される。縮流ゾーンT1,T2と同様に、例えば、縮流ゾーンT3は、インレットマニホルド40の内壁に沿って放物線状に形成される。
このように、本実施形態に係る吸気装置10によれば、直角部30は、吸入空気Rの縮流ゾーンT1,T2を吸気通路28,48に形成して空気の小さな乱流RRの発生を促進する。また、直角部50は、吸入空気Rの縮流ゾーンT3を吸気通路48に形成して空気の小さな乱流RRの発生を促進する。これにより、直角部30,50は、吸入空気Rと吸気通路28,48の内壁との摩擦を抑えるとともに、吸入空気Rの放熱性を向上させ、吸入空気Rの温度上昇を抑えることができる。従って、直角部30,50が設けられていない場合と比較して、吸入空気Rの密度を高めることができ、吸入空気効率を向上させることができる。そのため、例えばディーゼルエンジン1が高負荷になり、エンジン回転数が低下したときであっても、本実施形態に係る吸気装置10は、十分な量の吸入空気Rをシリンダヘッド2に供給することができる。これにより、ディーゼルエンジン1の燃費や出力の向上を図り、黒煙の発生を抑えることができる。
また、吸入空気Rの温度上昇を抑えることができるため、ディーゼルエンジン1の温度上昇を抑え、ディーゼルエンジン1の耐久性を向上させることができる。また、吸入空気Rの温度上昇を抑えることができるため、インレットフランジ20およびインレットマニホルド40の機械的強度の低下を抑えることができる。これにより、ディーゼルエンジン1の高出力化を図る場合であっても、ディーゼルエンジン1の耐久性を向上させることができるとともに、ディーゼルエンジン1の低振動化および低騒音化を図ることができる。さらに、アルミダイカスト金型によりインレットフランジ20およびインレットマニホルド40を製造することができるため、コストを抑えつつディーゼルエンジン1の燃費や出力や耐久性を向上させることができる。
また、直角部30および直角部50が設けられているため、インレットフランジ20の吸気通路28およびインレットマニホルド40の吸気通路48の両方において、吸入空気Rの縮流ゾーンT1,T2,T3を形成して空気の小さな乱流RRの発生を促進することができる。これにより、吸入空気Rと吸気通路28,48の内壁との摩擦を抑えるとともに、吸入空気Rの放熱性をより一層向上させ、吸入空気Rの温度上昇をより一層抑えることができる。そのため、吸入空気Rの密度をより一層高めることができ、吸入空気効率をより一層向上させることができる。これにより、ディーゼルエンジン1の燃費や出力のより一層の向上を図り、黒煙の発生をより一層抑えることができる。
また、放熱フィン80は、吸気装置10の表面積を増やし、吸気通路28,48を流れる吸入空気Rの放熱を促進するため、吸入空気Rの温度上昇をより一層抑えることができる。さらに、放熱フィン80は、直角部30および直角部50の付近に設けられているため、直角部30および直角部50により形成された縮流ゾーンT1,T2,T3の吸入空気Rの放熱を、縮流ゾーンT1,T2,T3の吸入空気Rの比較的近い位置で促進する。これにより、吸入空気Rの温度上昇を効率的に抑えることができる。そのため、吸入空気Rの密度をより一層高めることができ、吸入空気効率をより一層向上させることができる。これにより、ディーゼルエンジン1の燃費や出力のより一層の向上を図り、黒煙の発生をより一層抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
例えば、吸気装置10は、インレットフランジ20と、インレットマニホルド40と、を必ずしも備えていなくともよく、インレットフランジとインレットマニホルドとが一体構造で形成されたインレットマニホルドを備えていても良い。
1:ディーゼルエンジン、 2:シリンダヘッド、 3:シリンダブロック、 4:冷却ファン、 5:ヘッドカバー、 10:吸気装置、 20:インレットフランジ、 21:一端部、 22:他端部、 23:中間部、 24:空気配管、 25:端部、 26:突出部、 27:フランジ部、 28:吸気通路、 30:直角部、 40:インレットマニホルド、 41:一端部、 42:他端部、 42M:内壁、 43:中間部、 44、45:締結ボルト、 46:吸気ポート、 47:フランジ部、 48:吸気通路、 49:フランジ部、 50:直角部、 60:空気通路、 61:第1導入路部分、 62:第2導入路部分、 63:第3導入路部分、 70:凸部、 75:ツールパス、 76:ボルト孔、 80:放熱フィン、 R、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8:吸入空気、 RR:乱流、 T1、T2、T3:縮流ゾーン

Claims (6)

  1. シリンダヘッドに接続され、吸入空気を前記シリンダヘッドに供給するディーゼルエンジンの吸気装置であって、
    前記吸入空気を前記シリンダヘッドに導く吸気通路を有し、
    前記吸気通路は、前記吸気通路の内壁が直角に曲がった直角部を有することを特徴とするディーゼルエンジンの吸気装置。
  2. 前記吸入空気を導入する空気配管に接続されたインレットフランジと、
    前記インレットフランジと前記シリンダヘッドとの間に接続されたインレットマニホルドと、
    を備え、
    前記吸気通路は、
    前記インレットフランジに形成され前記吸入空気を前記インレットマニホルドに導く第1吸気通路と、
    前記インレットマニホルドに形成され前記第1吸気通路を通して導かれた前記吸入空気を前記シリンダヘッドに導く第2吸気通路と、
    を含み、
    前記直角部は、
    前記第1吸気通路の内壁が直角に曲がった第1直角部と、
    前記第2吸気通路の内壁が直角に曲がった第2直角部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの吸気装置。
  3. 前記インレットマニホルドは、前記第2吸気通路の内壁から前記第2吸気通路の内側に向かって突出した凸部であって前記吸入空気を前記シリンダヘッドの各気筒の吸気ポートに均等に分配するための凸部を有することを特徴とする請求項2に記載のディーゼルエンジンの吸気装置。
  4. 前記インレットマニホルドは、前記第2吸気通路の外側における前記凸部の対応する位置に設けられ工具を通すためのツールパスを有することを特徴とする請求項3に記載のディーゼルエンジンの吸気装置。
  5. 前記吸気通路の外側に設けられ表面積を増やし、前記吸気通路を流れる前記吸入空気の放熱を促進する放熱フィンを有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のディーゼルエンジンの吸気装置。
  6. 前記放熱フィンは、前記第1直角部および前記第2直角部の付近に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のディーゼルエンジンの吸気装置。

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