JP6318492B2 - Egr冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両に搭載された内燃機関の排気ガスの一部をEGRガスとしてインテークマニホールド内に導入する際にEGRガスを冷却するEGR冷却装置に関する。
自動車のエンジンから排気される排気ガスの一部をEGRガスとしてインテークマニホールド内に導入し、再度エンジンに吸引させて排気ガスの窒素酸化物の低減を図る排気ガス再循環装置が知られている。
この場合、高温の排気ガスをそのまま吸気に混合してエンジンに供給すると、吸気の充填効率が低減してエンジン出力、燃費等エンジン性能が低下し、また、燃焼温度の上昇によって窒素酸化物の発生量が増加する。そのため、EGRガスを冷却するEGR冷却装置を設けることが一般的である。
このようなEGR冷却装置の小型化を図るため、エンジンのシリンダヘッドに設けられたウォータジャケット内にEGR通路を設けた技術が提案されている(特許文献1参照)。この技術によれば、ウォータジャケット内を循環する冷却水によりEGRガスを冷却する。
また、エンジンのシリンダヘッドに取り付けられる共に、シリンダヘッドのウォータジャケットから流れる冷却水用の配管が接続される配管接続部材を設け、シリンダヘッドと配管接続部材との各合わせ面の一方に、冷却水流通通路を囲むようにEGRガスが通過する溝を形成する技術が提案されている(特許文献2参照)。この技術によれば、冷却水流通通路を流れる冷却水によりEGRガスを冷却する。
また、エンジンのシリンダブロック内のウォータジャケットに冷却水を供給する冷却水通路をシリンダブロックの吸気側から排気側まで貫通して形成すると共に、冷却水通路をウォータジャケットに連通させる。そして、シリンダブロックの排気側の箇所に、冷却水通路の下流側に連通したEGR冷却装置を設ける技術が提案されている(特許文献3参照)。この技術によれば、冷却水通路の下流側から供給される冷却水によりEGRガスを冷却する。
特開2011−111938号公報 特開2010−84581号公報 特開2012−2164号公報
しかしながら、上述した各従来技術は、EGR冷却装置の小型化を図る上で一定の効果があるものの、単にウォータジャケットを通る冷却水を利用してEGRガスを冷却することに留まっており、EGRガスの冷却効率を高める上で改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、小型化を図りつつEGRガスの冷却効率を高める上で有利なEGR冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車両に搭載された内燃機関の排気ガスの一部をEGRガスとしてインテークマニホールド内に導入するEGR通路の一部が、前記EGRガスを冷却する冷却通路として形成されたEGR冷却装置であって、前記内燃機関のウォータジャケットの外側に位置するシリンダブロックの外壁に対向する箇所に、前記ウォータジャケットに冷却水を循環させる循環水路の一部を構成する冷却水入口と冷却水出口とを備えた水路部材が配置され、前記冷却通路は、前記シリンダブロックの前記外壁と前記水路部材との間に設けられ、前記冷却通路を形成する壁部は、前記シリンダブロックの前記外壁の一部として形成される第1の壁部と、前記水路部材の一部として形成される第2の壁部とを含んで構成されており、前記循環水路は、前記ウォータジャケットに加え、前記車両の車室内の暖房を行なうためのヒータコアを含む経路も含んでなり、前記水路部材の前記冷却水入口には、前記ヒータコアを冷却した冷却水が直接供給されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、冷却通路をシリンダブロックの外壁を利用して構成するので、EGR冷却装置の小型化を図る上で有利となることは無論のこと、第1の壁部および第2の壁部との双方を用いてEGRガスを冷却するので、EGRガスの冷却効率を高める上で有利となる。
また、ヒータコアにより熱交換されて温度が低下した冷却水が直接水路部材に流れるため、冷却通路を流れるEGRガスの冷却効率の向上を図る上でより有利となる。
請求項2記載の発明によれば、第1の壁部と第2の壁部は、気筒が並べられた方向に延在している。そのため、ウォータジャケット内を流れる冷却水によって第1の壁部が効率よく冷却され、かつ、水路部材内部を流れる冷却水によって第2の壁部が効率よく冷却される。したがって、冷却通路を流れるEGRガスを効率よく冷却する上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、冷却通路がウォータジャケット内を流れる冷却水の下流寄りに設けられているため、ウォータジャケット内の冷却水の温度上昇を抑制し、気筒の冷却性能を確保する上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、冷却通路および水路部材がインテークマニホールドが配置されるシリンダブロックの一側に配置されている。そのため、冷却通路および水路部材は、排気ガスが流れるエキゾーストマニホールドからの輻射熱の影響を受けにくく、冷却通路を流れるEGRガスの冷却効率の向上を図る上で有利となる。
請求項5記載の発明によれば、第1の壁部と第2の壁部が冷却通路内において互いに対向する箇所に位置している。そのため、冷却通路を流れるEGRガスは、ウォータジャケットを流れる冷却水と水路部材を流れる冷却水との双方によって挟まれた状態で冷却されることから、EGRガスの冷却効率の向上を図る上で有利となる。
請求項6記載の発明によれば、冷却通路を構成する第3の壁部を、シリンダブロックに一体成形できるため、部品点数の削減化、組み立ての簡易化を図れ、EGR冷却装置のコストの低減化を図る上で有利となる。
第1の実施の形態に係るEGR冷却装置を備えるエンジンの構成を示す説明図である。 シリンダブロックの斜視図である。 図2のA矢視図である。 図2のB矢視図である。 図2のC矢視図である。 EGR冷却装置の斜視図である。 図6のAA線断面図である。 図6のBB線断面図である。 図6のCC線断面図である。 第1の部材および第2の部材の組立斜視図である。 図10のA矢視図である。 図10のB矢視図である。 図10のC矢視図である。 第2の実施の形態に係るEGR冷却装置を備えるエンジンの構成を示す説明図である。 第3の実施の形態に係るEGR冷却装置を備えるエンジンの構成を示す説明図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るEGR冷却装置を含むエンジンの全体構成を示す説明図である。
エンジン10は、エンジン本体12と、インテークマニホールド14と、エキゾーストマニホールド16と、エンジン冷却装置18と、EGR装置20とを含んで構成され、EGR装置20は、EGR冷却装置22を含んで構成されている。
エンジン本体12は、シリンダヘッド24と、シリンダブロック26とを含んで構成されている。
シリンダヘッド24に燃焼室が形成され、図2に示すように、シリンダブロック26にピストンを収容するシリンダ室2602が形成され、シリンダブロック26のクランクケース28にクランク軸が収容されるクランク室2802が形成されている。
本実施の形態では、複数の気筒30が車幅方向に沿って直線状に配列されている。
図1に示すように、シリンダヘッド24とシリンダブロック26には、燃焼室およびシリンダ室2602を冷却するウォータジャケット32が形成されている。
インテークマニホールド14は、エンジン10の吸気ポートと吸気管(吸気通路)とを接続するものである。
インテークマニホールド14は、気筒30が並べられた方向に対して直交する方向のシリンダヘッド24の一側に配置されている。
エキゾーストマニホールド16は、エンジン10の排気ポートと排気管(排気通路)とを接続するものである。
エキゾーストマニホールド16は、気筒30が並べられた方向に対して直交する方向のシリンダヘッド24の他側に配置されている。
エンジン冷却装置18は、燃焼室およびシリンダ室2602を冷却するものである。
図1〜図3に示すように、エンジン冷却装置18は、ウォータジャケット32と、ウォータジャケット32に冷却水を循環させる循環水路34を含んで構成されている。
本実施の形態では、ウォータジャケット32は、気筒30が並べられた方向の一方の端部の冷却水入口3202(図1参照)に冷却水が供給され、他方の端部の第1、第2冷却水出口3204A、3204B(図1参照)から排出するように構成されている。すなわち、図3に矢印Fで示すように、冷却水がウォータジャケット32内で気筒30が並べられた方向に沿って流れるように構成されている。
図1に示すように、循環水路34は、ウォータポンプ用循環路34A、ラジエータ用循環路34B、ヒータコア用循環路34C、ウォータポンプ36を含んで構成されている。
ウォータポンプ用循環路34Aは、ウォータポンプ36を介してウォータジャケット32の冷却水入口3202とサーモスタット弁38とを接続している。
ラジエータ用循環路34Bは、エンジン10が搭載されたエンジンルームに流通する外気と冷却水との間で熱交換を行なうラジエータ40を介してウォータジャケット32の第1の冷却水出口3204Aとサーモスタット弁38とを接続している。
ヒータコア用循環路34Cは、車室内の空調を行う空調空気と冷却水との間で熱交換を行なうヒータコア42を介してウォータジャケット32の第2の冷却水出口3204Bとサーモスタット弁38とを接続している。
サーモスタット弁38は、サーモスタット弁38からウォータポンプ用循環路34Aに流れる冷却水が所定水温未満のときに、ラジエータ用循環路34Bにおける冷却水の流れを不能とし、サーモスタット弁38からウォータポンプ用循環路34Aに流れる冷却水が所定水温以上のときに、ラジエータ用循環路34Bにおける冷却水の流れを許容する。
図6に示すように、ウォータジャケット32の外側に位置するシリンダブロック26の外壁26Aに対向する箇所で、且つ、クランク室2802の上方に位置するシリンダブロック26の外壁26Bの上方箇所に、その内部がヒータコア循環路34Cの一部の水路3402(図1)を構成する水路部材44が配置されている。
水路部材44は、ウォータジャケット32内を矢印F方向に流れる冷却水の下流側におけるシリンダブロック26の外壁26Aに対向する箇所に配置されている。
図10〜図13に示すように、水路部材44は、第1の部材46と第2の部材48との2つの部材を含んで構成されている。
第1の部材46および第2の部材48を構成する材料として、熱伝導性に優れたアルミニウムなどの従来公知の様々な材料が使用可能である。
第1の部材46は、平板状を呈し、図6、図7に示すように、シリンダブロック26の外壁26Aから離れた箇所でシリンダブロック26の外壁26Aに対向している。第1の部材46は、ウォータジャケット32内を流れる冷却水の下流側の2つの気筒30に対向する横長の矩形状に形成されている。
図7、図10、図11、図13に示すように、第1の部材46には、シリンダブロック26側に突出するフィン4602が一体に形成されている。
フィン4602は、気筒30が並べられた方向に間隔をおいて複数設けられている。
図6〜図8に示すように、第2の部材48は、シリンダブロック26の外壁26Aに対向する面と反対側の第1の部材46の面に取着されている。第2の部材48の第1の部材46への取着は、例えば溶接(ろう付け)などによってなされる。
図10〜図13に示すように、第2の部材48は、第1の部材46に合わせられ取着される取り付け板部4802と、取り付け板部4802の内側に膨出形成された水路構成部4804と、水路構成部4804に設けられた冷却水入口管4806および冷却水出口管4808とを備えている。
図6に示すように、取り付け板部4802が第1の部材46の周囲に取着されることで、第1の部材46の周囲の内側部分と水路構成部4804とにより水路3402が形成される。
そして、水路部材44はヒータコア用循環路34C(図1)に介設され、ヒータコア用循環路34Cの冷却水が冷却水入口管4806、水路3402、冷却水出口管4808に流れるように配置される。
図1に示すように、EGR装置20は、排気ガスの一部をEGRガスとしてインテークマニホールド14内に導入するものであり、EGR装置20は、EGRガスを導くEGR通路2002を有している。
EGR冷却装置22は、EGRガスを冷却するものであり、EGR通路2002に介設された冷却通路50を含んで構成されている。
図7に示すように、冷却通路50は、シリンダブロック26の外壁26Aと水路部材44との間に設けられている。
図7〜図9に示すように、冷却通路50を形成する壁部は、ウォータジャケット32の外側に位置するシリンダブロック26の外壁26Aの一部として形成される第1の壁部50Aと、シリンダブロック26の外壁26Aに対向する水路部材44の一部を壁部とする第2の壁部50Bとを含んで構成されている。
ここでシリンダブロック26の外壁26Aに対向する水路部材44の一部とは、水路部材44の第1の部材46であり、したがって、本実施の形態では、第2の壁部50Bは第1の部材46で構成されている。
第1の壁部50Aと第2の壁部50Bは、冷却通路50内において互いに対向する箇所に位置し、気筒30が並べられた方向に延在している。すなわち、第2の壁部50Bは第1の壁部50Aと対向する壁部となっている。
第1の壁部50Aには、気筒30が並べられた方向に間隔をおいて複数のフィン5002が突出形成され、それらフィン5002はシリンダブロック26に一体に形成されている。
第1の壁部50Aのフィン5002と第2の壁部50B(第1の部材46)のフィン4602とは、気筒30が並べられた方向に交互に配置されている。
これらフィンが設けられることにより、第1の壁部50Aおよび第2の壁部50Bが冷却通路50を流れるEGRガスと接触する面積を大きく確保することにより、冷却通路50を流れるEGRガスの冷却効率の向上が図られている。
より詳細に説明すると、図2、図8、図9に示すように、冷却通路50を形成する壁部は、第1の壁部50Aと第2の壁部50Bとに加え、第1の壁部50Aの周縁と第2の壁部50Bの周縁とを接続する第3の壁部50C〜50Fを含んで構成されている。尚、本実施例では第3の壁部は下壁部50Cと上壁部50Dと左側壁部50Eと右側壁部50Fとで構成されている。
下壁部50Cは、第1の壁部50Aの下部から第2の壁部50Bに向かって延在している。
上壁部50Dは、第1の壁部50Aの上部から第2の壁部50Bに向かって延在している。
左側壁部50Eと右側壁部50Fは、複数の気筒30が並べられた方向における第1の壁部50A、下壁部50C、上壁部50Dの両端を接続している。
それら第3の壁部50C〜50Fは、シリンダブロック26に一体に形成されている。
また、下壁部50Cは、気筒30の側方でクランク室2802の上方を仕切るシリンダブロック26の外壁部分26Bで構成されている。
第1の部材46の周囲と第2の部材48の取り付け板部4802の周囲とは、ボルト4402およびパッキンを介して下壁部50Cの先端と上壁部50Dの先端とに取着され、これによりウォータジャケット32の外側に位置するシリンダブロック26と水路部材44とに挟まれて冷却通路50が形成される。
第1の壁部50Aに設けられたフィン5002は、その突出方向の全長にわたる下縁部分が下壁部50Cに接合されており、その突出方向の全長にわたる上縁部分が上壁部50Dに接合されている。
また、第2の壁部50Bに設けられたフィン4602は、その突出方向の全長にわたる下縁部分が下壁部50Cに接合されており、その突出方向の全長にわたる上縁部分が上壁部50Dに接合されている。
したがって、図6、図7に示すように、冷却通路50は、冷却通路入口5010から入ったEGRガスが、下壁部50Cと上壁部50Dとの間でフィン4602、5002に沿って蛇行しつつ冷却通路出口5012に至るように形成されている。
第1の壁部50Aと第2の壁部50Bは、複数の気筒30が並べられた方向に沿って延在し、したがって、冷却通路50は、複数の気筒30が並べられた方向に沿って延在し、ウォータジャケット32および水路3402を流れる冷却水により効率よく冷やされるように図られている。
また、図6に示すように、冷却通路50は、ウォータジャケット32内を流れる冷却水の下流寄りに設けられている。したがって、ウォータジャケット32内の冷却水の温度上昇を抑制し、気筒30の冷却性能が確保されるように図られている。
また、冷却通路50および水路部材44は、インテークマニホールド14が配置されるシリンダブロック26の一側に配置されている。したがって、冷却通路50および水路部材44は、排気ガスが流れるエキゾーストマニホールド16からの輻射熱(放熱)の影響を受けることが抑制できるため、ウォータジャケット32および水路3402を流れる冷却水によるEGRガスの冷却効率の向上が図られている。
また、第1の壁部50Aと第2の壁部50Bは、冷却通路50内において互いに対向する箇所に位置している。したがって、冷却通路50を流れるEGRガスは、ウォータジャケット32を流れる冷却水と水路3402を流れる冷却水との双方によって挟まれた状態で冷却されるため、EGRガスの冷却効率の向上がより図られている。
また、水路部材44の内部で構成される水路3402(循環水路34の一部)は、ヒータコア用循環路34Cの一部を構成している。
すなわち、図10に示す水路部材44の冷却水入口管4806と冷却水出口管4808が、ヒータコア42よりも下流側におけるヒータコア用循環路34Cの途中の上流側と下流側に接続され、したがって、水路部材44の内部は、ヒータコア用循環路34Cにおいてヒータコア42よりも下流側に位置している。
したがって、水路部材44の内部の循環水路34は、循環水路34においてヒータコア42よりも下流側に位置している。したがって、ヒータコア42により熱交換されて温度が低下した冷却水が水路部材44に流れるため、冷却通路50を流れるEGRガスの冷却効率の向上がより一層図られている。
本実施の形態によれば、EGRガスが流れる冷却通路50は、ウォータジャケット32を流れる冷却水に冷却されるシリンダブロック26の第1の壁部50Aと、循環水路34を流れる冷却水により冷却される水路部材44の第2の壁部50Bとを含んで構成されている。
したがって、EGR冷却装置22の小型化を図る上で有利となることは無論のこと、ウォータジャケット32に循環する冷却水を利用して互いに異なる箇所である第1の壁部50Aおよび第2の壁部50Bの双方からEGRガスを冷却するので、EGRガスの冷却効率を高める上で有利となる。そのため、エンジン性能を確保しつつ窒素酸化物の発生量を抑制する上で有利となる。
また、冷却通路50を構成する第1の壁部50Aを、シリンダブロック26の外壁26Aを利用すると共に、第3の壁部50C〜50Fを、シリンダブロック26に一体成形できるため、部品点数の削減化、組み立ての簡易化を図れ、EGR冷却装置22のコストの低減化を図る上で有利となる。
また、下壁部50Cを、気筒30の側方でクランク室2802の上方を仕切るシリンダブロック26の外壁26Bを利用しているので、EGR冷却装置22のコストの低減化を図る上でより有利となる。
(第2の実施の形態)
次に、図14を参照して第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様の部分、部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、ラジエータ用循環路34Bおよびヒータコア用循環路34Cが、ウォータジャケット32に設けられた単一の冷却水出口3204に共通接続されている。
そして、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、水路部材44の内部で構成される水路3402(循環水路34の一部)がヒータコア用循環路34Cの一部を構成し、水路部材44の内部は、ヒータコア用循環路34Cにおいてヒータコア42よりも下流側に位置している。
したがって、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、第1の実施の形態と同様に、ヒータコア42により熱交換されて温度が低下した冷却水が水路部材44に流れるため、冷却通路50を流れるEGRガスの冷却効率の向上を図る上で有利となる。
(第3の実施の形態)
次に、図15を参照して第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態でも、水路部材44の内部で構成される循環水路34の一部は、ヒータコア用循環路34Cの一部を構成している。
第3の実施の形態では、図10に示す水路部材44の冷却水入口管4806と冷却水出口管4808が、ヒータコア42よりも上流側におけるヒータコア用循環路34Cの途中の上流側と下流側に接続され、したがって、水路部材44の内部は、ヒータコア用循環路34Cにおいてヒータコア42よりも上流側に位置している。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、水路部材44の内部の循環水路34は、循環水路34においてヒータコア42よりも上流側に位置している。したがって、冷却通路50を流れるEGRガスとの熱交換によって温度が上昇した冷却水がヒータコア42に流れるため、ヒータコア42の温度が上昇しやすくなりヒータコア42の性能向上を図る上で有利となる。
10エンジン
14インテークマニホールド
16エキゾーストマニホールド
22EGR冷却装置
26シリンダブロック
26Aウォータジャケットの外側に位置するシリンダブロックの外壁
26Bクランク室の上方に位置するシリンダブロックの外壁
2802クランク室
30気筒
32ウォータジャケット
34循環水路
42ヒータコア
44水路部材
50冷却通路
50A第1の壁部
50B第2の壁部

Claims (6)

  1. 車両に搭載された内燃機関の排気ガスの一部をEGRガスとしてインテークマニホールド内に導入するEGR通路の一部が、前記EGRガスを冷却する冷却通路として形成されたEGR冷却装置であって、
    前記内燃機関のウォータジャケットの外側に位置するシリンダブロックの外壁に対向する箇所に、前記ウォータジャケットに冷却水を循環させる循環水路の一部を構成する冷却水入口と冷却水出口とを備えた水路部材が配置され、
    前記冷却通路は、前記シリンダブロックの前記外壁と前記水路部材との間に設けられ、
    前記冷却通路を形成する壁部は、前記シリンダブロックの前記外壁の一部として形成される第1の壁部と、前記水路部材の一部として形成される第2の壁部とを含んで構成されており、
    前記循環水路は、前記ウォータジャケットに加え、前記車両の車室内の暖房を行なうためのヒータコアを含む経路も含んでなり、
    前記水路部材の前記冷却水入口には、前記ヒータコアを冷却した冷却水が直接供給される、
    ことを特徴とするEGR冷却装置。
  2. 前記シリンダブロックに複数の気筒が並べて設けられ、
    前記第1の壁部と前記第2の壁部は、前記複数の気筒が並べられた方向に沿って延在している、
    ことを特徴とする請求項1記載のEGR冷却装置。
  3. 前記冷却水は、前記ウォータジャケット内で前記気筒が並べられた方向に沿って流れ、
    前記冷却通路は、前記ウォータジャケット内を流れる前記冷却水の下流寄りに設けられている、
    ことを特徴とする請求項2記載のEGR冷却装置。
  4. 前記シリンダブロックの一側にインテークマニホールドが配置されると共に、他側にエキゾーストマニホールドが配置され、
    前記冷却通路および前記水路部材は、前記シリンダブロックの前記一側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のEGR冷却装置。
  5. 前記第1の壁部と前記第2の壁部は、前記冷却通路内において互いに対向する箇所に位置している、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のEGR冷却装置。
  6. 前記第2の壁部は前記第1の壁部と対向する壁部であり、
    前記冷却通路を形成する壁部は、前記第1の壁部の周縁と前記第2の壁部の周縁とを接続する第3の壁部を含んで構成され、
    前記第3の壁部の少なくとも一部は、前記シリンダブロックに一体に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のEGR冷却装置。
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