JP2021098536A - 折畳み式コンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送物の搬出入を効率よく行える折畳み式コンテナを提供する。【解決手段】輸送物を載せる底壁部5、底壁部の端部から第一方向に離れて立設される第一壁部1及び第二壁部2、底壁部の端部から第一方向に直交する第二方向に離れて立設される第三壁部3及び第四壁部4で囲まれ収納空間を形成する折畳み式コンテナ100で、ベース部材200と、ベース部材の第一方向の一方側の第一ベース端部201近傍に、第二方向に延びる軸回りに回動自在に支持されて第一折畳み部材30Lと、ベース部材の第一方向の他方側の第二ベース端部202近傍に、第二方向に延びる軸回りに回動自在に支持されて第二折畳み部材30Rと、第一折畳み部材の第二方向の一方側の第一端部及び第二折畳み部材の第二方向の一方側の第二端部の少なくとも一方に、第一方向及び第二方向に直交する第三方向に延びる軸回りに回動自在に支持される第一正面部材400と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、折畳み式コンテナに関する。
特許文献1には、廃棄物運搬用折畳み式コンテナが開示されている。この廃棄物運搬用折畳み式コンテナは、対向する一対の正面パネルと、対向する一対の側面パネルと、これら正面パネルと側面パネルとが取り付けられフォークリフトの爪挿入部を四周部に設けたベース部とを備えている。一対の正面パネル及び一対の側面パネルはそれぞれトーションバーを介してベース部に補助力を発生する状態で回動可能に取り付けられている。
特開2016−172598号公報
特許文献1に記載の廃棄物運搬用折畳み式コンテナは、破砕プラスチック等の廃棄物を運搬することを目的としている。このため、ベース部と、ベース部に対して立ち上げられた4つのパネルで形成される収納空間に対し、ベース部とは反対側、つまり上側からしか運搬対象物を投入することができない。
例えば、梱包された輸送物を小分けに収納するための折畳み式コンテナを想定する。この場合、輸送物は、フォークリフトを用いて折畳み式コンテナに対し搬出入される。特許文献1のように、上側からしか運搬物を投入できない構成では、フォークリフトを用いた輸送物の搬出入に対応することができない。また、フォークリフトを用いないとしても、収納空間の上側からしか輸送物の搬出入ができないと、搬出入の効率が大きく低下してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、輸送物の搬出入を効率よく行うことのできる折畳み式コンテナを提供することを目的とする。
本発明の折畳み式コンテナは、組み立てられた状態において、輸送物が載置される底壁部、前記底壁部の端部から立設し且つ第一方向に離間して配置される第一壁部及び第二壁部、前記底壁部の端部から立設し且つ前記第一方向に直交する第二方向に離間して配置される第三壁部及び第四壁部によって囲まれるコンテナ収納空間を形成する折畳み式コンテナであって、前記底壁部を構成するベース部材と、前記ベース部材の前記第一方向の一方側の第一ベース端部近傍に回動自在に支持されて前記第一壁部を構成可能な第一折畳み部材と、前記ベース部材の前記第一方向の他方側の第二ベース端部近傍に回動自在に支持されて前記第二壁部を構成可能な第二折畳み部材と、前記第一折畳み部材の前記第二方向の一方側の第一端部及び前記第二折畳み部材の前記第二方向の一方側の第二端部の少なくとも一方に回動自在に支持されて前記第三壁部を構成可能な第一正面部材と、を備えるものである。
本発明によれば、輸送物の搬出入を効率よく行うことのできる折畳み式コンテナを提供することができる。
本発明に係る折畳み式コンテナの一実施形態を示す組み立て状態の斜視図である。 図1に示す折畳み式コンテナの基本構成を模式的に示す概略分解斜視図である。 図1に示す折畳み式コンテナにおいて、第一側面部材及び第二側面部材を分解した状態で一部破断した概略側面図である。 図1に示す折畳み式コンテナにおいて、第一正面部材及び第二正面部材を前後方向から見た概略正面図である。 図1に示す折畳み式コンテナにおいて、第二サブ部材が開かれた状態を示す斜視図である。 図1に示す折畳み式コンテナの折畳み状態の正面図である。 図6に示す回動補助機構の拡大分解斜視図である。 図1に示す蓋部材の正面図である。 図8に示す蓋部材の段積み状態を示す斜視図である。 図1に示す折畳み式コンテナの段積み状態を示す斜視図である。 図1に示す折畳み式コンテナの折畳み状態において、蓋部材が装着された状態の斜視図である。 図11に示す折畳み状態の折畳み式コンテナの段積み状態を示す斜視図である。 図6に示す折畳み状態の折畳み式コンテナの折畳み部材を立ち上げる最初の操作を示す斜視図である。 図13に示す組み立て操作の次に行う操作を示す斜視図である。 図14に示した組み立て途中の折畳み式コンテナに対して運送物の積み込みを示す斜視図である。 図15に示した状態の折畳み式コンテナに対して蓋部材を設置する状態を示す斜視図である。 図16に示した状態の折畳み式コンテナにおいて、第一正面部材(前面側)及び第二正面部材(後面側)を閉じる操作を示す斜視図である。 折畳み式コンテナから輸送物を搬出するときの一例を示す正面図である。 本発明に係る折畳み式コンテナの第1変形例の概略分解斜視図である。 本発明に係る折畳み式コンテナの第2変形例の概略分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態の折畳み式コンテナ(以下、単に「コンテナ」ともいう)について、図1〜図18を参照して説明する。図面における方向の記載については、コンテナの第一方向(左右方向)をX、第一方向に直交する第二方向(前後方向)をY、第一方向及び第二方向に直交する第三方向(上下方向)をZとして表示する。
<コンテナの全体構造>
本実施形態のコンテナ100の概略構造について図1及び図2を参照して説明する。
先ず、組み立てられた状態のコンテナ100は、その概略について述べると、図1に示すように、輸送物P(図15参照)が載置される矩形板状の底壁部5と、底壁部5の第一方向Xにおける一方(左側)の端部から上方向に立設した矩形板状の第一壁部1と、底壁部5の第一方向Xにおける他方(右側)の端部から上方向に立設した矩形板状の第二壁部2と、底壁部5の第二方向Yにおける一方(前側)の端部から上方向に立設した矩形板状の第三壁部3と、底壁部5の第二方向Yにおける他方(後側)の端部から上方向に立設した矩形板状の第四壁部4と、で囲まれるコンテナ収納空間SP1を有する。また、必要に応じて、コンテナ収納空間SP1の上方を閉じる板状の蓋壁部6が設けられる。これにより、コンテナ収納空間SP1は全方向が閉じられ閉塞された略直方体又は略立方体形状の空間とされる。なお、第一壁部1、第二壁部2、第三壁部3、及び第四壁部4は、いずれも、コンテナ100の組み立て状態においては、後述のベース部材200の底面に対して略垂直に構成されている。さらに、第一壁部1と第三壁部3は互いに略垂直となっており、第一壁部1と第四壁部4は互いに略垂直となっている。
次に、第一壁部1、第二壁部2、第三壁部3、第四壁部4及び底壁部5の各々の概略構成について、概略分解斜視図(図2)を参照して説明する。図2に示すように、コンテナ100は、ベース部材200と、第一側面部材31、第一正面部材400L、及び第二正面部材500Lから構成された第一折畳み部材30Lと、第二側面部材32、第一正面部材400R、及び第二正面部材500Rから構成された第二折畳み部材30Rと、蓋壁部6を構成する蓋部材600と、を備える。以下では、第一正面部材400Lと第一正面部材400Rを総称して第一正面部材400と記載する。また、第二正面部材500Lと第二正面部材500Rを総称して第二正面部材500と記載する。
底壁部5はベース部材200によって構成されている。ベース部材200は、輸送物Pを載置する、上下方向に垂直な略矩形板状の底面部材210と、底面部材210の左側の第一ベース端部201から上方向に立ち上がった略矩形板状のベース側面部材220と、底面部材210の右側の第二ベース端部202から上方向に立ち上がった略矩形板状のベース側面部材220と、を含む。
第一壁部1は、ベース部材200の左側のベース側面部材220と、第一折畳み部材30Lの第一側面部材31と、により構成されている。
第二壁部2は、ベース部材200の右側のベース側面部材220と、第二折畳み部材30Rの第二側面部材32と、により構成されている。
第三壁部3は、左右一対の第一正面部材400(400L,400R)と、ベース部材200の一部と、により構成されている。
第四壁部4は、左右一対の第二正面部材500(500L,500R)と、ベース部材200の一部と、により構成されている。
このように、コンテナ100の左右及び前後の壁部材は、後述するように折畳み自在に構成された第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rによって構成される。
第一折畳み部材30Lは、コンテナ100の左側に位置される第一壁部1の一部を構成する略矩形板状の第一側面部材31と、第三壁部3の左半分側を構成する第一正面部材400Lと、第四壁部4の左半分側を構成する第二正面部材500Lと、第一側面部材31の下端部において前後方向に離間して設けられた一対の脚部18と、を備える。
一対の脚部18は、ベース部材200の左側の第一ベース端部201近傍に回動可能に取り付けられている。第一正面部材400Lは、第一側面部材31の前方側の第一端部31fに回動可能に設けられている。第二正面部材500Lは、第一側面部材31の後方側の第三端部31rに回動可能に設けられている。
第二折畳み部材30Rは、第一折畳み部材30Lと全く同じ構造である。すなわち、第二折畳み部材30Rは、コンテナ100の右側に位置される第二壁部2の一部を構成する略矩形板状の第二側面部材32と、第三壁部3の右半分側を構成する第一正面部材400Rと、第四壁部4の右半分側を構成する第二正面部材500Rと、第二側面部材32の下端部において前後方向に離間して設けられた一対の脚部18と、を備える。
そして、第二折畳み部材30Rの一対の脚部18は、ベース部材200の右側の第二ベース端部202近傍に回動可能に取り付けられている。第一正面部材400Rは、第二側面部材32の前方側の第二端部32fに回動可能に設けられている。第二正面部材500Rは、第二側面部材32の後方側の第四端部32rに回動可能に設けられている。
なお、ここで云う第一正面部材400及び第二正面部材500の回動は、後述するヒンジ部60により行われる。これらの回動軸線は、コンテナ組み立て状態において、左右方向及び前後方向に直交する第三方向Z(本実施形態では以下、「上下方向」ともという)に沿う軸線である。すなわち、回動軸線は、第一端部31f及び第三端部31r、第二端部32f、及び第四端部32rに沿った軸線である。
このようにベース部材200に取付けられた第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rは、左右のベース側面部材220の内側に倒れるように回動できる。また、第一正面部材400及び第二正面部材500は、第一側面部材31及び第二側面部材32に対して折畳みが可能である。これにより、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rは、ベース側面部材220の内側に折畳み収容が可能となる。
<第一折畳み部材及び第二折畳み部材の構造>
第一折畳み部材30Lの第一側面部材31と、第二折畳み部材30Rの第二側面部材32について、図3を参照して詳細に説明する。
なお、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rの構造は同じであるので、図3においては両部材の符号は重複して記載する。また、図示は第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rが立ち上がった状態として示す。
図3に示すように、第一側面部材31及び第二側面部材32は、前後の第一端部31f及び第三端部31rを構成する縦フレーム38,38の下方側に脚部18を有している。この縦フレーム38,38間に前後方向に上フレーム35及び下フレーム36が連結されて全体形状が矩形状の外フレーム部材が形成されている。更に、外フレーム部材内に複数の中フレーム17が格子状に設けられた骨組み構造となっている。また、各フレーム35,36,38及び中フレーム17に適宜支持されるように壁面プレート19が全面に取り付けられている。また、縦フレーム38,38には、それぞれ例えば3個のヒンジ部60が設けられている。このヒンジ部60は、第一正面部材400及び第二正面部材500を回動自在に取り付ける部分である。
このように、第一正面部材400及び第二正面部材500がヒンジ部60によって回動可能であることで、第一正面部材400及び第二正面部材500は、第一側面部材31及び第二側面部材32に対して重ね合せるように折り畳むことが可能となる。
第一正面部材400及び第二正面部材500について、図4を参照して説明する。なお、第一正面部材400及び第二正面部材500は、それぞれ、左右一対の開閉扉構造であるが、その構造は前後において対称構造であるので、図4においては両部材の符号は重複して記載し、説明は適宜省略する。
図4に示すように、右側の第一正面部材400Rは、第二側面部材32の第二端部32fの側(図2等を参照。図中右側)に3個のヒンジ部60が設けられている。このヒンジ部60が第二側面部材32のヒンジ部60と組み合わされ、例えばピン部材62等を介して開閉自在に取り付けられている。また、第一正面部材400Rは、上側の第一サブ部材34aと下側の第二サブ部材34bとを有し、この両部材が連結された構造となっている。
第一サブ部材34aは、縦フレーム48,48と上下フレーム45,46とで略正方形状の外フレームが形成され、その外フレーム部材の内側に中フレーム17が設けられた骨組みで、壁面プレート19が設けられている。そして、コンテナ100の組み立て状態において、第一サブ部材34aの外側には、第一正面部材400Rを閉じた状態に維持する、例えば、上下動式の第一ロック部材71及び左右スライド(かんぬき)式の第二ロック部材72が設けられている。
第二サブ部材34bは、第一サブ部材34aと同様に縦フレーム48b,48bと上下フレーム45b,46bとで外フレーム部材が形成され、その内側に中フレーム17が設けられた横長の略長方形の骨組みに、壁面プレート19が設けられている。なお、この第二サブ部材34bの下側部分には、ベース部材200の張出壁部221が隣接して形成されている。そして、この張出壁部221に対応するよう、第二サブ部材34bは第一サブ部材34aよりも幅が狭く、左右端部から中心側に切り欠かれた形状をなしている。換言すると、第二サブ部材34bの左右片側の短辺(図4において右端にある縦フレーム48b)は、上から下に向かって内側に凹むよう変形した形状となっている。また、第二サブ部材34bは、第一サブ部材34aの下フレーム46に取り付けられたヒンジ部70を介して外側に開くように設けられている。すなわち、第二サブ部材34bは、図5に示すように、第一サブ部材34aとは独立して開閉することができる。
したがって、第二サブ部材34bは、第一サブ部材34aに対して外側に折畳み可能である。このように、第一正面部材400Rが上下方向にも折畳み構造を備えていることで、開閉部分をより小さく折り畳むことができ、収納性が良い。更に、第二サブ部材34bの縦フレーム48bは左右方向の内側に凹むよう変形した形状となっている。このため、第一正面部材400Rを折畳む際、縦フレーム48bがヒンジ部60に干渉することなく、膨出を抑えて折り畳むことができる。また、第二サブ部材34bは閉じた状態(図4に示す状態)を維持するために、例えば上下動式の第三ロック部材73が設けられている。したがって、収容された輸送物Pの落下を防止することができ、また、図5に示すように、第一サブ部材34aとは独立して開閉できるので、例えば窓として利用できる。
また、左側の第一正面部材400Lは、第二ロック部材72の部分以外は右側の第一正面部材400Rと左右対称の構造である。このように第一正面部材400が左右に分けられた状態で、第一正面部材400L,400Rによって構成されることで、回動する部分の重量を小さくできる。また、可動範囲を比較的小さく構成でき、限られたスペースでも組立作業を行うことができる。また、重量を小さくできることで、ヒンジ部60の小型化をも図ることができる。
また、第二正面部材500についても、第一正面部材400と全く同じ構成である。したがって、コンテナ100の組み立て状態において、前方側の第三壁部3と後方側の第四壁部4をそれぞれ独立して開閉できる。このように、コンテナ100の前後が開閉できることで、コンテナの使い勝手が向上し、輸送物Pの搬出入の方向の選択肢を増やし、搬出入時の作業効率をよくできる。
<ベース部材の構造>
図6に示すように、ベース部材200の底面部材210の裏側には、例えば、フォークリフトのフォーク800(図16参照)が挿入可能な挿入孔200hが設けられている。また、左右のベース側面部材220は、前後方向の両端部に張出壁部221が設けられている。すなわち、張出壁部221は、左右方向内側に張出した壁面であって、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rの脚部18を、回転自在に支持することができる。
また、張出壁部221に設けられた脚部18の支持軸部88は、図6に示すように、底面部材210から所定距離(h)だけ離れた位置にある。このように支持軸部88が底面部材210から離れていることで、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rの折畳み収容空間SP2を確保できる。これにより、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rをベース側面部材220の内側に、効率よく収容でき、折畳み時の高さを抑制できる。
ベース部材200の底面部材210の裏面側(図中下側)で左右両端側には、図6に示すように、横断面が三角形状のベース側凹部204が設けられている。また、左右のベース側面部材220の上端部には、横断面が三角形状のベース側凸部226が形成されている。ここで、このベース側凹部204とベース側凸部226は、互いに嵌まり込み可能な形状に構成されている。すなわち、ベース側凹部204とベース側凸部226は、凹凸形状が同じであると同時に、その形成位置がベース部材200の高さ方向で重なる位置に設けられている。したがって、他のコンテナ100のベース側凹部204と、自身のベース側凸部226が嵌合できる。これにより、折り畳まれた状態のコンテナ100は、折り畳まれた状態で段積みが可能である。
<回動補助機構の構造>
回動補助機構8は、支持軸部88を中心に脚部18を所定の方向に付勢する機構である。その詳細は、図7に示すように、例えば、脚部18の一端側にトーションバネ28を装着し、このトーションバネ28の付勢力で回転力を付与する。より詳細には、脚部18に、例えばブラケット48Aが設けられ、このブラケット48Aの孔に支持軸部88を構成するボルト等を貫通させる。なお、この支持軸部88は、例えば張出壁部221を貫通してベース部材200側に適宜支持される。更に、トーションバネ28は、例えば、スリーブ部材38aなどを介在させて支持軸部88で貫通保持される。ここで、支持軸部88の先端は、例えばナット58等により係止する。また、トーションバネ28の一端側の付勢端部28aは、脚部18上のバネ受面48cに当接させ、他端側の係止端部28bは、ベース側面部材220側に係合させる。
このように構成された回動補助機構8においては、トーションバネ28の付勢端部28aがバネ受面48cを所定の付勢力Fで押圧し、脚部18を常時押した状態となる。特に、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rを倒した状態においては、この両部材を立ち上げる方向に押す力は強くなった状態にある。なお、本実施形態においては、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rが立ち上がった状態では、付勢力はゼロとなる。このように、トーションバネ28の付勢力により、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rは、持ち上げるときや折畳みを行うとき、その実際の重さよりも軽くなる。したがって、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rの移動操作力を小さくすることができ、作業者の作業負荷の軽減できる。また、安全性を高めることができる。なお、この実施形態に限らず、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rに対し、常に立ち上がり方向に適度な付勢力をかけるようにしても構わない。
<蓋部材の構造>
蓋部材600は、図8及び図9に示すように、平面視で矩形状の部材であり、その左右端側には、第一側面部材31及び第二側面部材32の上端部に設置可能な構成を備えている。詳細には、蓋部材600は、図9に示すように、左右両側の左右フレーム610と、前後側の前後フレーム611とで形成される平面視で矩形状の部材であり、前後左右に中フレーム615が設けられ、壁面プレート619で全面を覆った構成である。また、蓋部材600の上面側(表側)には、四隅に所定の高さを有する立上がり部602が設けられている。また、この立上がり部602間には、左右方向に二列に並んだ複数の爪挿入部603が設けられている。立上がり部602は、図9に示すように、蓋部材600を段積みするときに所定の間隔を形成することができる。また、爪挿入部603は、前後方向からフォークリフトのフォーク800(図16参照)を挿入して保持が可能である。
図8に示すように、蓋部材600の左右端側の左右フレーム610の下面は、横断面形状が三角形の凹み形状の第一凹部604を備える。一方、立上がり部602は、その上端面が横断面三角形状の第一凸部605を備えている。また、この第一凹部604と第一凸部605とは、蓋部材600の厚み方向(高さ方向)において重なる位置に設けられている。このことにより、複数の蓋部材600を重ねるときに、第一凹部604と第一凸部605は、上下隣り合うもの同士で嵌合可能である。したがって、蓋部材600の段積み時において、三角形の凹凸形状が嵌合することで、段積み状態の蓋部材600同士の左右方向の位置が決められ固定される。一方、蓋部材600同士の前後方向の位置決め固定は、立上がり部602の外縁に第一凸部605よりも上方に突出した鍔部602fにより行うことができる。
蓋部材600は、コンテナ組み立て状態においては、図1に示すように、最上部に設置されるが、このとき、蓋部材600は、第一側面部材31及び第二側面部材32の上端部に嵌るように設置される。第一側面部材31及び第二側面部材32の上端部は、上フレーム35(図3参照)の上面が三角形の凸形状に構成されていることで、この上フレーム35が蓋部材600の第一凹部604と嵌合し、左右方向が位置決めされる。一方、蓋部材600の前後方向の位置決めは、上フレーム35の前後端部に設けられた鍔部35f(図3参照)により行うことができ、鍔部35fによって蓋部材600の前後方向の動きを係止することができる。このように設置された蓋部材600により、組み立てられた状態におけるコンテナ収納空間SP1をすき間無く閉じることができ、輸送物Pを確実に保護することができる。
また、コンテナ組み立て状態において、ベース部材200のベース側凹部204と、蓋部材600の立上がり部602の第一凸部605とが上下方向において重なり合う位置で、嵌合可能に構成されている。この構成により、図10に示すように、コンテナ組み立て状態で、前後左右の何れにもずれることなく安定した状態で段積みが可能である。
また、折り畳まれたコンテナ100(図6に示す状態)は、図11に示すように、折り畳まれたコンテナ100の上に蓋部材600を被せた状態、すなわち、蓋部材600の付いた折り畳まれたコンテナ100として個別に保管・搬送することができる。更に、図12に示すように、折り畳んで段積みした状態にて、保管・搬送が可能である。
このように、蓋部材600の表側に設けた第一凸部605とベース部材200の裏面側(下面側)に設けたベース側凹部204とが嵌合できることで、組み立て状態と折畳み状態のいずれにおいても、コンテナ100を安定して段積みできる。また、蓋部材600の裏側に設けた第一凹部604と蓋部材600の表側に設けた第一凸部605とが嵌合可能に構成されていることで、蓋部材600だけで段積みできる。
前掲したように、コンテナ100は、左右方向及び前後方向それぞれにおいて形状並びに折畳み構造が対称に構成されている。これにより、組み立て時と収納時に、操作順番を気にする必要がない。例えば、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rのどちらを先に折り畳んでも、折畳みができると共に組み立てに何ら支障が無い。また、折畳み形状が対称形であることは、部品を同じにでき、部品の種類の削減と共に製造を容易にすることができる。
<コンテナ組み立て操作>
以下、コンテナ100の組み立て方並びに輸送物Pの搬入・搬出について、図13〜図18を参照して説明する。
先ず、図6に示すように折り畳まれた状態のコンテナ100に対し、図13に示すように、横向きに倒されている右側の第二折畳み部材30Rを、例えば把持部40を持って引上げる。この引上げ操作により、第二折畳み部材30Rは時計回りの方向に回動して立ち上がる。この引上げ操作においては、回動補助機構8の付勢力が加えられているので、極めて軽い力で引上げ操作を行うことができる。
次に、左側の第一折畳み部材30Lを、図14に示すように、反時計回りの方向に引き上げる。このように、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rが立ち上がった状態でコンテナ組立を一旦停止する。次の作業として、図15に示すように、輸送物Pを底面部材210上に載置・積み上げ作業を行う。このとき、コンテナ100の前後が解放されているので、前後何れからも輸送物Pを搬入できる。
輸送物Pの搬入が完了した後に、図16に示すように、蓋部材600を第一側面部材31及び第二側面部材32の上フレーム35上に乗せるようして被せて蓋をする。この作業は、コンテナ100のサイズが小さく軽い場合には、複数人の作業者にて行うこともできるが、蓋部材600の爪挿入部603にフォークリフトのフォーク800を挿入して作業することで、容易に作業を行うことができる。
蓋部材600を被せた後は、図17に示すように、前方の第一正面部材400及び後方の第二正面部材500を閉じる。その後、閉じた第一正面部材400及び第二正面部材500部材が開かないようにロック操作を行う。このロック操作は、第一サブ部材35aに設けられた第一ロック部材71及び第二ロック部材72と、第二サブ部材35bに設けられた第三ロック部材73を操作してロックする。
以上のように、輸送物Pが収容されたコンテナ100は、フォークリフトのフォーク800が挿入できる挿入孔200hが、ベース部材200の側面における四方向全てに設けられているので、何れの方向からもフォークリフトで持ち上げることができる。したがって、例えば、図10に示したように、段積み状態に積み上げることも容易にできる。
コンテナ100からの輸送物Pの搬出は、例えば、図18に示すように、前方の第一正面部材400を解放し、必要に応じて後方の第二正面部材500も解放して搬出を行う。そして、全ての輸送物Pが搬出されたコンテナ100は、別の輸送物Pを入れ替えて使用しない場合には、折り畳んだ状態にして保管・搬送する。この場合、図6に示すようなコンテナ100本体の折畳み状態と、蓋部材600とを別々にして保管・搬送する場合や、或いは図12に示すように蓋部材600を組み合わせた段積み状態として保管・搬送する。
前掲の実施形態は、適宜変更、改良等が可能である。例えば、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rの構成は、種々変更できるものであり、例えば、図19及び図20に示すように変形することができる。
(第1変形例)
第1変形例について、図19を参照して説明する。なお、図19は、図2に対応する概略分解斜視図として示してある。また、本変形例の説明においては、図2に示した実施形態と同じ構成要素については図2と同一符号を付して、説明を省略する。
本変形例における構成では、第一正面部材400及び第二正面部材500が片開き構造となっている点が、図2に示した実施形態における両開き構造とは異なる。すなわち、第一正面部材400と第二正面部材500は、共に1個の第一サブ部材34a,35aと第二サブ部材34b,35bを備えた構成である。この場合の第一折畳み部材30Lと第二折畳み部材30Rは、全く同じ構成である。この場合、第一正面部材400と第二正面部材500は、開閉する部分が少なく、開閉操作回数と共にロック操作を少なくできる。
(第2変形例)
第2変形例について、図20を参照して説明する。なお、本変形例の説明においても、第1変形例と同様に、図2に示した実施形態と同じ構成要素については図2と同一符号を付して、説明を省略する。
本変形例における構成では、第一正面部材400は、図2に示した構造と同じであるが、第二正面部材500の開閉構造が無い構成である。すなわち、第二正面部材500に代わる部材としては、扉状の開閉式の構造ではなく、例えば、取付け自在な一枚板等を設けることで閉じることができる。この場合、第一折畳み部材30L及び第二折畳み部材30Rは、より小型軽量化を図ることができる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 組み立てられた状態において、輸送物が載置される底壁部(底壁部5)、前記底壁部の端部から立設し且つ第一方向(X方向)に離間して配置される第一壁部(第一壁部1)及び第二壁部(第二壁部2)、前記底壁部の端部から立設し且つ前記第一方向に直交する第二方向(Y方向)に離間して配置される第三壁部(第三壁部3)及び第四壁部(第四壁部4)によって囲まれるコンテナ収納空間(コンテナ収納空間SP1)を形成する折畳み式コンテナ(折畳み式コンテナ100)であって、
前記底壁部を構成するベース部材(ベース部材200)と、
前記ベース部材の前記第一方向の一方側の第一ベース端部(第一ベース端部201)近傍に回動自在に支持されて前記第一壁部を構成可能な第一折畳み部材(第一折畳み部材30L)と、
前記ベース部材の前記第一方向の他方側の第二ベース端部(第二ベース端部202)近傍に回動自在に支持されて前記第二壁部を構成可能な第二折畳み部材(第二折畳み部材30R)と、
前記第一折畳み部材の前記第二方向の一方側の第一端部(第一端部31f)及び前記第二折畳み部材の前記第二方向の一方側の第二端部(第二端部32f)の少なくとも一方に回動自在に支持されて前記第三壁部を構成可能な第一正面部材(第一正面部材400)と、を備える折畳み式コンテナ。
(1)によれば、コンテナの第一壁部を構成可能な第一折畳み部材及び第二壁部を構成可能な第二折畳み部材がベース部材に対して回転自在に支持され、更に、第一折畳み部材及び第二折畳み部材の少なくとも一方に、第三壁部を構成可能な第一正面部材を回動自在に設けたので、コンテナが組み立てられた状態であっても、第三壁部を開閉でき、少なくともコンテナ正面側から輸送物の搬出入が可能となる折畳み式コンテナを提供できる。
(2) (1)に記載の折畳み式コンテナであって、
前記第一正面部材は、前記第一端部と前記第二端部の各々に支持された部材(第一正面部材400R、第一正面部材400L)にて構成されている折畳み式コンテナ。
(2)によれば、第一正面部材は、その開閉がそれぞれ回動支持された部材にて構成されているので、可動範囲を比較的小さく構成でき、限られたスペースでも組立作業を行うことができる。また、第一正面部材を構成するそれぞれの部材の重量を軽くできるため、第一正面部材を回動させるためのヒンジ等の構造を軽量・簡素化できる。
(3) (1)又は(2)に記載の折畳み式コンテナであって、
前記ベース部材は、前記輸送物を載置する底面部材(底面部材210)と、前記底面部材の前記第一方向の両端から立設された一対のベース側面部材(ベース側面部材220)と、を有し、
一方の前記ベース側面部材と前記第一折畳み部材により前記第一壁部が構成され、他方の前記ベース側面部材と前記第二折畳み部材により前記第二壁部が構成される折畳み式コンテナ。
(3)によれば、ベース部材は、底面部材の両端から立ち上がる一対のベース側面部材を有するので、両ベース側面部材の高さを利用して、第一折畳み部材及び第二折畳み部材を折畳み収容可能な折畳み収容空間を確保でき、コンテナの折畳み高さを低くできる。また、ベース側面部材を利用して重ね合せることが可能となり、段積みすることが容易になる。
(4) (3)に記載の折畳み式コンテナであって、
前記第一正面部材は、第一サブ部材(第一サブ部材34a)と、前記第一サブ部材に対し折畳み可能な第二サブ部材(第二サブ部材34b)と、を有する折畳み式コンテナ。
(4)によれば、第一正面部材が第一サブ部材と第一サブ部材に対し折畳み可能な第二サブ部材の複数の部材で構成され且つ折畳み構造を備えているので、折畳み時により小さくでき、第一正面部材の収容性を高めることができる。
(5) (4)に記載の折畳み式コンテナであって、
前記第二サブ部材は、組み立てられた状態において前記第一サブ部材とは独立して開閉可能であると共に開閉ロックが可能に構成されている折畳み式コンテナ。
(5)によれば、組み立てられた状態で第二サブ部材が第一正面部材とは独立して開閉できるので、第一正面部材の窓として利用できる。また、第二サブ部材は、開閉ロックができるので、収容された輸送物の落下を防止することができる。
(6) (3)から(5)のいずれか1つに記載の折畳み式コンテナであって、
一方の前記ベース側面部材に軸支持される前記第一折畳み部材の支持軸部(支持軸部88)、及び他方の前記ベース側面部材に軸支持される前記第二折畳み部材の軸支持部(支持軸部88)は、前記底面部材から所定距離離れた位置に設けられている折畳み式コンテナ。
(6)によれば、第一折畳み部材及び第二折畳み部材の軸支持部が底面部材から離れて設けられているので、底面部材と軸支持部の間に空間が形成できる。この空間を両折畳み部材の収容空間として利用することで、折り畳む部分の上方への突出を防止して折畳み時の高さが抑制できる。この結果、折畳み状態がコンパクトな折畳み式コンテナを提供できる。
(7) (1)から(6)のいずれか1つに記載の折畳み式コンテナであって、
前記第一折畳み部材と前記第二折畳み部材の各々を前記ベース部材に対して立ち上がる方向へ回動付勢する回動補助機構(回動補助機構8)を備える折畳み式コンテナ。
(7)によれば、第一折畳み部材と第二折畳み部材は、回動補助機構によって立ち上がる方向へ付勢されているので、立ち上げるとき或いは折畳みを行うときの操作力が小さくて済む。この結果、組み上げ及び折畳みに際して作業負荷の軽減と共に安全性の高い折畳み式コンテナを提供することができる。
(8) (1)から(7)のいずれか1つに記載の折畳み式コンテナであって、
前記第一折畳み部材の前記第二方向の他方側の第三端部(第三端部31r)及び前記第二折畳み部材の前記第二方向の他方側の第四端部(第四端部32r)の少なくとも一方に回動自在に支持された第二正面部材(第二正面部材500)を備え、
前記第二正面部材によって前記第四壁部が構成される折畳み式コンテナ。
(8)によれば、折畳み式コンテナの組み立て状態において、第三壁部と第四壁部をそれぞれ開閉できるので、輸送物の搬出入の方向の選択肢を増やすことができる。これにより、コンテナの使い勝手を向上させることができ、搬出入時の作業効率を向上させることができる。
(9) (1)から(8)のいずれか1つに記載の折畳み式コンテナであって、
組み立てられた状態における前記コンテナ収納空間を閉じる蓋部材(蓋部材600)を備える折畳み式コンテナ。
(9)によれば、蓋部材を有することでコンテナ収納空間を完全に閉じることができ、輸送物の保護機能を高めることができる。また、コンテナ内への雨水等の浸入を防止することも可能となる。
(10) (9)に記載の折畳み式コンテナであって、
前記蓋部材には、フォークリフトのフォーク(フォーク800)の挿入が可能な爪挿入部(爪挿入部603)が設けられる折畳み式コンテナ。
(10)によれば、蓋部材にフォークリフトのフォークの挿入ができる爪挿入部が設けられているので、蓋部材を移動するときに、フォークリフトを利用でき作業性の向上を図ることができる。
(11) (9)又は(10)に記載の折畳み式コンテナであって、
前記蓋部材には、前記ベース部材側の面に第一凹部(第一凹部604)が形成され、前記ベース部材側と反対側の面に第一凸部(第一凸部605)が形成され、
前記第一凹部は、他の前記蓋部材に設けられた前記第一凸部に嵌合可能に構成され、
前記第一凸部は、他の前記蓋部材に設けられた前記第一凹部に嵌合可能に構成されている折畳み式コンテナ。
(11)によれば、蓋部材の裏面側に設けられた第一凹部と表面側に設けられた第一凸部とが他の蓋部材の第一凹部と第一凸部に嵌合可能に構成されているので、複数の蓋部材同士を段積みすることができる。
(12) (11)に記載の折畳み式コンテナであって、
前記ベース部材は、前記輸送物を載置する底面部材(底面部材210)と、前記底面部材の前記第一方向の両端から立設された一対のベース側面部材(ベース側面部材220)と、を有し、
前記底面部材の裏面側には、前記蓋部材の前記第一凸部に嵌合可能なベース側凹部(ベース側凹部204)が設けられ、
前記ベース側面部材の上端には、前記蓋部材の前記第一凹部に嵌合可能なベース側凸部(ベース側凸部226)が設けられている折畳み式コンテナ。
(12)によれば、蓋部材の第一凸部とベース部材の裏面側に設けたベース側凹部とが嵌合可能に構成されているので、コンテナの裏面と蓋部材を設けたコンテナの上面とを安定した段積みが可能になる。また、蓋部材の第一凹部とベース側面部材のベース側凸部とが嵌合可能に構成されているので、コンテナの折畳み状態において蓋部材を被せることができ、またこの状態で段積みが可能である。
(13) (1)から(12)のいずれか1つに記載の折畳み式コンテナであって、
前記第一方向と前記第二方向のそれぞれにおいて略対称に構成されている折畳み式コンテナ。
(13)によれば、折畳み式コンテナは、第一方向と第二方向(左右前後の何れの方向)において略対称であるので、組み立て時と収納時に、操作順番を気にする必要がない(第一折畳み部材と第二折畳み部材のどちらを先に折畳み又は立ち上げても、折畳み又は組み立てが可能)。また、構造が対称形であることは、部品を同じにでき、部品点数若しくは部品種類の削減と共に製造を容易にすることができる。
なお、本発明にかかる折畳み式コンテナに関し、具体的な数値例を列挙すると次の通りである。
外形寸法:左右方向の幅2,280mm、前後方向の奥行1,950mm、コンテナ組立時(蓋部材付き)の上下方向の高さ2,130mm、折畳み時(蓋部材付き)の上下方向の高さ890mm
最大積載質量:1,000kg、重量:約420kg(総質量:約1,420kg)
荷役方法:フォークリフト(4方差し)
以上の折畳み式コンテナによれば、ISO規格の国際海上輸送コンテナ(20ft、40ftコンテナ)とトラックの双方で運搬できる。また、これまで海上コンテナ単位で行っていた輸送を、より細かい単位でユニット化することが可能となり、輸送計画の最適化を実現することができるようになる。
1 第一壁部
2 第二壁部
3 第三壁部
4 第四壁部
5 底壁部
6 蓋壁部
8 回動補助機構
30L 第一折畳み部材
30R 第二折畳み部材
31f 第一端部
32f 第二端部
31r 第三端部
32r 第四端部
34a,35a 第一サブ部材
34b,35b 第二サブ部材
88 支持軸部
100 折畳み式コンテナ
200 ベース部材
201 第一ベース端部
202 第二ベース端部
204 ベース側凹部
210 底面部材
220 ベース側面部材
226 ベース側凸部
400、400L、400R 第一正面部材
500、500L、500R 第二正面部材
600 蓋部材
603 爪挿入部
604 第一凹部
605 第一凸部
800 フォーク
P 輸送物
SP1 コンテナ収納空間
SP2 収容空間

Claims (13)

  1. 組み立てられた状態において、輸送物が載置される底壁部、前記底壁部の端部から立設し且つ第一方向に離間して配置される第一壁部及び第二壁部、前記底壁部の端部から立設し且つ前記第一方向に直交する第二方向に離間して配置される第三壁部及び第四壁部によって囲まれるコンテナ収納空間を形成する折畳み式コンテナであって、
    前記底壁部を構成するベース部材と、
    前記ベース部材の前記第一方向の一方側の第一ベース端部近傍に回動自在に支持されて前記第一壁部を構成可能な第一折畳み部材と、
    前記ベース部材の前記第一方向の他方側の第二ベース端部近傍に回動自在に支持されて前記第二壁部を構成可能な第二折畳み部材と、
    前記第一折畳み部材の前記第二方向の一方側の第一端部及び前記第二折畳み部材の前記第二方向の一方側の第二端部の少なくとも一方に回動自在に支持されて前記第三壁部を構成可能な第一正面部材と、を備える折畳み式コンテナ。
  2. 請求項1に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記第一正面部材は、前記第一端部と前記第二端部の各々に支持された部材にて構成されている折畳み式コンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記ベース部材は、前記輸送物を載置する底面部材と、前記底面部材の前記第一方向の両端から立設された一対のベース側面部材と、を有し、
    一方の前記ベース側面部材と前記第一折畳み部材により前記第一壁部が構成され、
    他方の前記ベース側面部材と前記第二折畳み部材により前記第二壁部が構成される折畳み式コンテナ。
  4. 請求項3に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記第一正面部材は、第一サブ部材と、前記第一サブ部材に対し折畳み可能な第二サブ部材と、を有する折畳み式コンテナ。
  5. 請求項4に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記第二サブ部材は、組み立てられた状態において前記第一サブ部材とは独立して開閉可能であると共に開閉ロックが可能に構成されている折畳み式コンテナ。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の折畳み式コンテナであって、
    一方の前記ベース側面部材に軸支持される前記第一折畳み部材の支持軸部、及び他方の前記ベース側面部材に軸支持される前記第二折畳み部材の軸支持部は、前記底面部材から所定距離離れた位置に設けられている折畳み式コンテナ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記第一折畳み部材と前記第二折畳み部材の各々を前記ベース部材に対して立ち上がる方向へ回動付勢する回動補助機構を備える折畳み式コンテナ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記第一折畳み部材の前記第二方向の他方側の第三端部及び前記第二折畳み部材の前記第二方向の他方側の第四端部の少なくとも一方に回動自在に支持された第二正面部材を備え、
    前記第二正面部材によって前記第四壁部が構成される折畳み式コンテナ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の折畳み式コンテナであって、
    組み立てられた状態における前記コンテナ収納空間を閉じる蓋部材を備える折畳み式コンテナ。
  10. 請求項9に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記蓋部材には、フォークリフトのフォークの挿入が可能な爪挿入部が設けられる折畳み式コンテナ。
  11. 請求項9又は10に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記蓋部材には、前記ベース部材側の面に第一凹部が形成され、前記ベース部材側と反対側の面に第一凸部が形成され、
    前記第一凹部は、他の前記蓋部材に設けられた前記第一凸部に嵌合可能に構成され、
    前記第一凸部は、他の前記蓋部材に設けられた前記第一凹部に嵌合可能に構成されている折畳み式コンテナ。
  12. 請求項11に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記ベース部材は、前記輸送物を載置する底面部材と、前記底面部材の前記第一方向の両端から立設された一対のベース側面部材と、を有し、
    前記底面部材の裏面側には、前記蓋部材の前記第一凸部に嵌合可能なベース側凹部が設けられ、
    前記ベース側面部材の上端には、前記蓋部材の前記第一凹部に嵌合可能なベース側凸部が設けられている折畳み式コンテナ。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の折畳み式コンテナであって、
    前記第一方向と前記第二方向のそれぞれにおいて略対称に構成されている折畳み式コンテナ。
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