JP2010137900A - 組立式運搬用箱 - Google Patents

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Abstract

【目的】独立する前後左右の4側面板相互を連結して矩形の胴部を構成する組立式運搬用箱にあって、1側面板を抜いた状態にして他の3側面板を自立させ開放した1側面から貨物の出し入れを可能にした組立式運搬用箱を提供する。
【構成】箱の胴部3を形成する前後左右の側面板3a〜3dにはそれぞれ衝き合う縁部に連結部15a〜15hを形成し、また矩形の底枠体2の上面縁部には上記各側面板3a〜3dの下縁を係合する係止部10を設けて前記4つの側面板3a〜3dのうちの3側面板の下縁をこの係止部10に係合し、且つ相互に衝き合う縁部同士を前記連結部15a〜15hを介して連結し、コの字形に組合わせることによって上記底枠体2上に自立させ前記胴部3の一側面に貨物の出入れ開口部を形成する一方、この開口部に臨む側面板の縁部間に他の1側面板を差し入れて相互の連結部同士を連結することによって矩形の胴部3を形成できるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、貨物の運搬や保管に使用される組立式の運搬用箱に関する。
箱詰めされた商品や機械部品等の小型の貨物類の運搬に当っては安全な輸送と取扱いを容易にするため多くの場合一般的に運搬用の箱に詰め、箱詰めの状態でトラック輸送等に供している。
運搬用箱を利用する場合、一回の運搬使用で解体し、再使用しない場合もあるが、コストの面から再使用することが多く、この場合回収時に空箱を運搬する非効率性から箱を組立式にして運搬使用後に分解し、或は折りたゝんで箱の体積を縮小して回収時に空箱の運搬を避けるようにしている。
組立式の箱は分解する度合にもよるが、再使用に当っての組立が面倒になることから、小型貨物の運搬に利用される運搬用箱等においては、箱を構成する板相互を予め連結しておき、組立てたり、分解する場合にこの連結部分を中心にして箱を組立て、或は解体するようにして部分同士の繋がりを利用して組立、解体の作業を容易にし、また部分の散失を防止して再使用が簡単に行えるようにしている。例えば特許文献1に記載のものがその一例である。
特許第3899276号公報。
特許文献1に記載される通函、つまり運搬用の箱は、底面板1に対して向い合う2辺にヒンジ金具5を介して棲面板3をピン6を支点に折りたゝみ自由に連結し、この連結した2枚の棲面板3,3の縁部に側面板2,2のそれぞれの縁部を臨ませて互いに組合せ、函の四方を囲む一方、開放する上面に天面板4を被せて、この天面板4の縁に設けるフランジ41を棲面板3,3、側面板2,2の上縁部に掛け止めて函の組立を行う構造にしている。
この特許文献1に記載の通函は、上述するところから明らかなように、底面板1を基準にしてヒンジ金具5で連結された棲面板3,3を起伏することで組立て、また折りたゝみを誘導して作業性を図る一方、函の構造的強度を出すようにしている。
しかし、この特許文献1に記載の通函における難点は、組立る際に底面板1に個別に枢着されている棲面板3,3を個々に向き合せに起し、次にこの棲面板3,3を起立した姿勢に保持した上で、これらの間に側面板2,2を差し入れて相互に連結しなくてはならないこと、従ってこの組立作業には少なくとも2人の作業員を要することになること、そして、この組立完成時には2枚の側面板2,2が組入れられることによって常に四方が囲まれた函体となることにある。
個別の側面板を互いに組合せる厄介さもさることながら、函の胴部となる本体部分を構成する4枚の板、つまり棲面板3,3、側面板2,2が四方を囲むことによって函体となる特許文献の通函によると、貨物の出し入れは常に上方の開口部からの出し入れとなることから例え小型でも重量のある貨物を側面板の高さを越えて出し入れする必要があり、作業員の負担が高くなる。
本発明は、上記事情に鑑み開発されたものであり、運搬使用後における回収時に、箱を分解可能にして回収効率を上げられるようにする一方、使用時には容易に組立られるようにして作業性の向上を図ると同時に、重量貨物の取扱いにも容易に対応することができる所要強度を備えた貨物運搬用の組立式箱を提供しようとするものである。
更に、本発明は重量貨物に対応させてこの貨物の出し入れを容易に行えるようにして作業員の負担を軽減すると共に、この貨物の出し入れ作業中に箱の組立状態が崩れたりすることなく堅固に組立姿勢を保持することができる運搬用箱を提供しようとするものである。
一般に組立式に係る箱は、組立途中における姿勢維持が不安定であり、箱そのものが大型化すると一人の作業員では組立が困難になる問題がある。ことに組立式の場合は部分毎に分解されることから、組立が完全に完了したとき所要の強度が出るように設計されている。従って、組立途中における箱の強度については殆んど予定されていないのが普通であり、そのため組立途中においては作業員が手を添えて部分同士の組立を行っている。そして、この間、不安定な状態にあることからこの組立の途中で貨物を積み込むと言ったことは行われていないのが普通である。
本発明は、この様な状況に鑑み開発されたもので、取扱いの容易さと、組立て完成後の強度は基より、組立て途中においても所定の強度が得られ、部分が自立した状態を保てるようにしてこの途中の状態で貨物の出し入れができるようにした運搬用箱を求めて開発されたものである。
第1の発明は、上記目的を達成するべくなされたもので、その特徴とするところは矩形の底枠体と、この底枠体上に組立てられて胴部を形成する前後左右の側面板と、上記胴部の開口部を被う蓋枠体とからなる組立式運搬用箱であって、前記底枠体は上面の4側辺部に前記側面板の下縁部を受止める係止部を形成し、また前記前後左右の側面板は高さを揃えると共にそれぞれの板幅を前記底枠体のそれぞれ対応する側辺部の長さに揃え、その一方、前記後側面板の左右両縁部と前記左右の側面板の各後縁部、及び該左右の側面板の各前縁部と前記前側面板の左右両縁部にはそれぞれ衝き合う縁部同士を連結する連結部を形成して、組立てにおいて前記底枠体の上面における後辺部と左右の側辺部に沿って前記後側面板と左右の側面板を立ち上げ、それぞれの下縁部を前記係止部に掛け止めると共に各衝き合う縁部同士を前記連結部を介して連結することにより三方の側面板を自立させ、前面部を開放する胴部の組立てを可能にする一方、上記自立する左右の側面板の前縁部間に前側面板を差し入れ互いに衝き合う縁部同士を前記連結部を介して係脱自由に連結することによって四面を囲む矩形の胴部の組立てを可能にしたことを特徴とする組立式運搬用箱を提供することにある(請求項1に記載の発明)。
上記発明によると、箱本体を構成する底枠体と、胴部の前後,左右の4つの側面板と、胴部の開口部を被う蓋枠体とを別体に形成し、更にこのうち胴部を形成する4つの側面板を個別にして組立る構造にすることから、箱本体の各部を分解して偏平な状態に折りたゝむことができ、またそれぞれを組合せることによって立体的に組立て、貨物を収容することができる運搬用箱にすることができることから、使用、不使用時に任意に解体し、また組立てられることになる。
そして、本発明運搬用箱によれば、組立の途中において、つまり底枠体の上に胴部を構成する4つの側面板を組立る際に、3面を囲む後側面板と左右の側面板の3側面板をコ字形に組むことで底枠体の上に自立した状態で起立させることができることから、1側面を開放した胴部を形成することができる。このため、開放した一側面を使ってこのコ字形に構成された胴部に貨物の持ち込みができ、また持ち出しができることになる。
また、第2の発明は、後側面板の左右両縁部と左右の側面板の後縁部同士、及び該左右の側面板の前縁部と前側面板の左右両縁部同士を連結する連結部は、雄,雌形の対の連結部材からなることを特徴とした組立式運搬用箱を提供することにある(請求項1に記載の発明)。
この発明によれば、胴部を構成する4側面板の互いに衝き合う縁部同士を雄形と雌形の連結部材によって連結する構造とすることによって相互の嵌め合せによって、又この嵌め合せを解くことによって連結し、また分解することができることから、組立,分解が簡単に行えることになる。
また、第3の発明は、後側面板の左右両縁部と左右の側面板の後縁部同士を連結する雄,雌形連結部材は後側面板と左右の側面板とを直角に衝き合う状態で連結すると同時に、少なくとも90°の角度で回転自由に連結し、後側面板の一面に向けて左右の側面板を重ね合せに折りたゝめるようにしたことを特徴とする組立式運搬用箱を提供することにある(請求項3に記載の発明)。
この発明によると、後側面板に対して左右の側面板のそれぞれの縁部を雄,雌連結部材を介して連結した状態のまゝ90°の角度で折り曲げることができることから、解体作業時にこの3面の側面板を分解することなく3つに折りたゝんで始末することができると共に、組立時には単に3面を開けば、3面の組立が完了するため組立て、そして折りたゝみの作業が一層容易になる。
また、第4の発明は、前記後側面板の左右両縁部と左右の側面板の後縁部同士を連結する雄,雌形の連結部材は、後側面板の左右いずれかの縁部に設けられる連結部材が前面側に向けて側面板の板厚分の突き出し幅を有し、他方の連結部材が2倍の突き出し幅を有して、これら両連結部材を介して後側面板の一面側に左右の側面板を重ね合せに折りたゝんだとき三者が積層状に折り重なるようにしたことを特徴とする組立式運搬用箱を提供することにある(請求項4に記載の発明)。
この発明によれば、前記それぞれの連結部材における突き出し幅が左右違えてあることから、後側面板に対して左右の側面板を折り重ねるようにたゝんだとき、上記突き出し幅が側面板の板厚分の違いがあるため三層状に積層した状態に折りたゝむことができ、コンパクトな格納を可能にする。
また、第5の発明は、前記係止部は底枠板の上面を囲む四側辺部に沿って形成される側面板の各下縁部を受け入れ可能にした条溝であることを特徴とした組立式運搬用箱を提供することにある(請求項5に記載の発明)。
上記発明によると、底枠体の上面に起立する4つの側面板の各下縁部が条溝に沿って嵌り込むように係合することから安定した係合が得られ、従って底枠体に対して胴部がしっかり組合い安定した、且つ堅固な箱体の組立が得られることになる。
また、第6の発明は、前記前後及び左右の各側面板は、いずれも底枠体の上面の広さを超えない大きさであることを特徴とした組立式運搬用箱を提供することにある(請求項6に記載の発明)。
この発明によると、解体し折りたゝんだとき胴部を形成する4つの側面板が底枠体の上面より小さな形状であることから、分解した側面板を底枠板の上に重ね、更に蓋枠体を重ねて折りたゝむことができることになり、箱全体を最少の形態に折りたゝむことができる。
また、第7の発明は、前記底枠体は、所要高さの箱型の中空体に形成すると共に側面部に運搬作業車のフォークの挿入口を開設してなることを特徴とした組立式運搬用箱を提供することにある(請求項7に記載の発明)。
この発明によると、重量物を運搬する場合においても、組立られた箱の底枠体に直接フォークリフト等の運搬作業車のフォークを差し込み揚送することができるため、貨物の運搬用パレット等を別に用意する必要がなく、手際よく運搬作業ができることになる。
上記説明した如く、本発明の運搬用箱によれば、組立て、そして分解することができることから運搬に使用したのち回収する際には底枠体に対して胴部の4側面板を外す一方、この4側面板の連結を解いて分解するか、若しくは連結部を折り曲げてたゝむことにより偏平にして蓋枠体と共に底枠体に重ねて格納することができるため箱体のまゝでの回収を回避することができる。
そして、この運搬用箱は使用に当って底枠体の上に縁部を連結した前後左右の側面板を立ち上げ、各下縁部を係止部に掛け止めることで箱体に組立ることができるので、直ちに使用に供することができると共に、前後左右の側面板相互は連結部材同士の結合によって連結することができるので簡単に組立ることができ作業性に優れる利点がある。
しかも、本発明の運搬用箱は上記組立において底枠体に対して3面の側面板をコ字形に組んで自立させることができ、胴部の一面を開放した状態で姿勢維持を図ることができるため、組立の途中において、この開放面を利用して貨物を積み込むことができると共に、また解体の途中でこの開放面から貨物を取り出すことができるため、貨物の積み込み積み下しが容易に行える利点がある。特に重量貨物の場合、出し入れに側面板を越えての持ち上げが省けるため作業員の負担を大幅に軽減することができることになる。
次に、本発明に係る組立式運搬用箱についてその実施の形態を、図示する実施例に基づき説明し、併せてその特徴とするところを明らかにする。
添付する図面の図1は、本発明に係る組立式運搬用箱の組立完成状態を示す斜視図で、図2は蓋枠体を除いた箱本体の斜視図、図3は図2の箱本体の胴部を底枠体から外し、更にこの胴部を構成する前側面板を外した状態を説明する分解斜視図である。これらの図面において、1は運搬用箱の組上った状態における箱本体を示し、2は箱本体1の底部を構成する底枠体、3は箱本体1の胴部で、4は胴部に被せる蓋枠体を示す。
底枠体2は、左右に2本のアルミ製の角パイプ材5,5を並行に対設させてこの角パイプ材5,5の下面相互の間に金属製の底板6を渡し、上面相互の間に複数本の小角パイプ材7‥‥を前後に間隔を空けて並行状に渡してそれぞれ重なり合いに接触する部分をスポット溶接して全体的外観を薄い箱形に形成したもので、前後の側面部に中空の内部に向けて図示しないフォークリフトのフォークを差し入れる挿入口8,8を開設している。
上記左右に対設した角パイプ5,5間に渡る小角パイプ材7‥‥は各両端部を角パイプ5,5の幅員の略半分の位置に揃えて溶接してあり、前記角パイプ5,5の外側縁に沿って起立させる囲み枠9との間に間隔を設けてここに後述する胴部3の側面板の下縁部を受ける条溝状の係止部10を形成している。
上記囲み枠9は、アルミ製の帯板からなっており、角パイプ5,5の前後の両端部間にも渡されて矩形に枠組されている。そして、前後の枠部分においては角パイプ5,5の前後の端部間に渡される小角パイプ材7,7との間に前記係止部10を形成する間隔を設けて、これにより矩形に形成される囲み枠9の内側に沿って矩形の溝を形成し、係止部10を設けるようにしてある。
底枠体2は、ここでは正方形に形成してある。左右の角パイプ5,5間に渡される小角パイプ材7は積載する貨物の重量に耐える強度を持たせると共に、この貨物の落下を防止する間隔をもって必要本数が配置される。尚、この小角パイプ材7は直接貨物を受けることから、貨物を保護するため上面に載板を載置することもある。
さて、上記底枠板2の上部に組付けられる胴部3は、4方を囲む前後,左右の側面板3a,3b,3c,3dから構成される。これらの側面板は、正方形状の胴部を形成するため略同一の矩形の板材、ここでは軽量なプラスチック製段ボール板(軽量であり所要の強度を有するものであれば素材はこれに特定されない。)を材料に形成してあり、それぞれの側面板は補強のため上縁部と下縁部に沿って断面コ字形に形成したアルミ製の補強材11,12を装着し、更に補強を兼ねた同じくアルミ製の連結部材13a〜13hをそれぞれの側面板の縁部に沿って装着している。
上記側面板の縁部に装着される連結部材13a〜13hはここでは組立の手順と、それぞれの役割に合せて異なる形状に形成してあることから、これらについて個別に説明することにする。
連結部材相互は、矩形に枠組される胴部3においてそれぞれのコーナー部で衝き合うことになる側面板の縁部同士を連結するためのものであり、組合せと分離が行える係脱自由な構造の連結部材が選ばれる。ここでは雄形と雌形からなる連結部材が互いに向かい合せとなるように使用される。
図6,図7は上記連結部材を明らかにするため拡大して示した横断平面図である。後側面板3bの左右の縁部に装着される連結部材13a,13bは、共に雌形の連結部材であり、左方の連結部材13aは図7の図(A)に示したように断面コ字形に形成する装着部14aの一側面に間隔枠16aを突き出して断面L字形に形成し、この間隔枠16aの先端部に断面C字形の雌形受部15aを全長に亘って形成してあり、この雌形受部15aを左側面板3aの後縁部に装着する雄形の連結部材13cに向けて突き出すようにしてある。
一方、右方の連結部材13bは図7の図(B)に示すように断面コ字形に形成する装着部14bの一側面に断面C字形の雌形受部15bを全長に亘って突き出した状態で形成し、この雌形受部15bを右側面板3dの後縁部に装着する雄形の連結部材13dに向けて突き出すようにしてある。
上記左右の側面板3c,3dの各後縁部に装着される連結部材13c,13dは断面コ字形に形成する装着部14c,14dの各先端部に断面円形をなす雄形係入部15c,15dを備える同一形状に形成してあり、この両連結部材13c,13dは図(A),図(B)に示したように前記連結部材13a,13bの雌形受部15a,15bに上記雄形係入部15c,15dを嵌合させることによって連結される。
この雌形受部15a,15bに対する雄形係入部15c,15dの嵌合は、連結部材13aと13c、13bと13dの各上下の端部同士を衝き合せにして、これにより雌形受部15a,15bの各端部に雄形係入部15c,15dの各端部を臨ませるようにして嵌め合わせ、スライドさせることによって行われる。このとき、雄形係入部15c,15dを支える頸部16c,16dを雌形受部15a,15bの開口部17a,17bに沿って案内し、連結部材同士の連結を行うことになる。
尚、上記雌形受部15a,15bに形成される開口部17a,17bは、連結部材13a,13c、13b,13d同士が連結した状態において後側面板3bに対して左右の側面板3c,3dが折り重なり状態に折りたゝめるように頸部16c,16dの回転移動を可能にするためのもので、ここでは雌形受部15a,15bの軸心部を中心に約90度の範囲を切り欠いて向い合せに開口させてある。このため後側面板3bに対して左右の側面板3c,3dは連結した状態のまま図7の図(A),(B)に示されるように直角状に衝き合った状態から90度回転して側面板3bに並行する状態(図8を参照)まで折りたゝめるようになっている。
さて、側面板3bに係脱自由に連結される上記左右の側面板3c,3dは、それぞれの前縁部に前記雌形の連結部材13a,13bとは異なる形状の雌形連結部材13e,13fを装着し、前側面板3aの左右の縁部に装着される雄形の連結部材13g,13hと連結できるようにしてある。
左右の雌形連結部材13e,13fは断面コ字形に形成する装着部14e,14fの先端部に内側に向けて相対向する如く開口する断面c字形の雌形受部15e,15fを設け、他方雄形連結部材13g,13hは断面コ字形の装着部14e,14fの各先端部に頸部16g,16hを介して断面円形の雄形係入部15g,15hを形成して、この雄形係入部15e,15fを前述した場合と同様に上記雌形受部15e,15fにスライドさせることによって嵌合させ、係脱自由に連結が行えるようにしてある。
上記した連結部材13a〜13hはアルミ合金の押出成型材であって、各連結部材13a〜13hの断面コ字形に形成される装着部14a〜14hは同一の板厚に形成される前後左右の側面板3a〜3dの各縁部に対してその内外の面を狭持できる幅に形成してあり、またこれらの縁部の高さに合せた長さに形成して縁部の全体を被覆し、それぞれの側面板3a〜3dを補強するようにしてある。
この様に形成してなる4枚の側面板3a〜3dは、それぞれ上下の縁部に前記した補強材11,12を装着し、更に各両縁部にそれぞれの雄形又は雌形の連結部材13a〜13hを装着して個別に形成され、使用に当っては、1つの組立て手順として後側面板3bの左右の縁部に装着する雌形の連結部材13a,13bに左右の側面板3c,3dの後縁部に装着する雄形連結部材13c,13dを嵌合して連結し、この3枚の側面板3b,3c,3dを図3に示すようにコ字形に組んでこの状態で底枠体2の上面に立ち上げることになる。
このとき、上記立ち上げた3枚の側面板3b,3c,3dの各下縁部を底枠体2の上面側辺部に沿って形成した溝形の係止部10に嵌合し、水平方向へのずれ止めをして起立状態を確保し、前面側が開放して貨物の出し入れを行う開口18を設ける胴部3を形成することができる(図3を参照)。
この状態にある上記胴部3は、組立完成の途中にあるが、3枚の側面板3b,3c,3dがコ字形に組合うことによって自立姿勢を保持することができる。そして同時に、底枠体2の係止部10によって各下縁部がこの底枠体2に固定されることから、しっかりした枠体を形成して貨物の出し入れに耐えるものとなる。
開口18を通して貨物の出入れが可能になった胴部3は、次に左右の側面板3c,3d
の前縁部間に前側面板3aを上方から臨ませ、側面板3c,3dの雌形連結部材13e,13fに前側面板3aの雄形連結部材13g,13hを嵌め合せスライドすることでそれぞれを連結することができ、又これにより前記開口18を閉塞して矩形の胴部3を完成させることになる(図2を参照)。
この状態にある胴部3は、底部を底枠体2によって塞がれることによって上方を開放した箱体を形成することになる。このため、この状態において貨物の出入れを行うようにしてもよい。勿論、この場合の出入れは、4側面が側面板3a〜3dによって囲まれることから側面板の上を越えて出入れすることになり、軽量な貨物の場合にはこの状態で出し入れを行えばよい。
蓋枠体4は、上記矩形に組立られた胴部3の開口部を被うもので、段ボール製上面板19の4辺にアルミ製の補強枠20を装着して矩形の浅い箱形に形成してある。
補強枠20は断面コ字形に形成する装着部20aの外側面にL字形の枠片20bを一体に延設し形成したもので、装着部20aを上面板19の縁部に嵌め付け固定することによって4辺を囲み、各補強枠20から垂下する上記枠片20bによって囲み枠21を形成する。
この蓋枠体4は、矩形に組んだ胴部3に被せたとき、囲み枠21に前後左右の側面板3a〜3dの各上縁部を受け入れ、外れ止めとすると共に、貨物を収容する胴部3の上縁部を固定して胴部の強度を補強することになる。
次に、図8は、この様に組立られる本発明運搬用箱の折りたゝみ状態を説明する一部欠截する中央縦断正面図である。
組立てを完成させた箱本体1の折りたゝみは、胴部3を覆う蓋枠体4を外し、胴部3に納めた貨物を取り出したのち、この胴部3を構成する4面の側面板3a〜3dの各連結を解いて個別にし、次にこの側面板を底枠体2の上面に重ねてその上から蓋枠体4を被せることによって行われる。
箱本体1の解体は、運搬した貨物が重量物である場合には積み込みの場合と同様に、蓋枠体4を外したのち、胴部3の前側面板3aを引き上げて抜き取り、開口18を設けてこの開口18から貨物の取り出しを行うことになる。これによって無用な持ち上げ作業を省くことができることになるが、積み込んだ貨物が崩れることのない貨物、例えば箱詰めされた貨物のような場合には胴部3の全体を底枠体2から引き上げて貨物を出し、その後各連結部の連結を解いて分解してもよい。
尚、分解折りたゝみに当って、底枠体2と蓋枠体4との間に折り重ねた状態に収まるように、胴部3を形成する4枚の側面板3a〜3dは底枠体2及び蓋枠体4の広さの範囲に収まる大きさに形成するとよい。
また、このとき胴部3を構成する3面、つまり後側面板3bと左右の側面板3c,3dを連結する連結部材が前述したように雄雌の連結部材15aと15c、15bと15dによって嵌め合せとなって回転自由に連結されると共に、その切欠き開口部17a,17bを利用して連結部材13c,13dの向きが90度変更自由になるようにすると、この3枚の側面板3b,3c,3dを連結した状態のまゝ三枚重ねに折りたゝんで収納することができることになるので、解体収納作業が容易になると同時に、組立においてもこの部分における連結結合作業を省略できるので迅速な組体が行えることになる。
ところで、連結部材13aの間隔枠16aは上記折りたゝんだとき後側面板3bの上に、間に左側面板3dを挟んで右側面板3cを折り重ねることができるように板厚分の突き出し高さを確保したもので、この間隔枠16aによって3枚の側面板は接面した状態で折りたゝむことができることになる。
以上説明した様に、本発明の運搬用箱は構成されることから、組立,分解が自由であり、回収時に嵩張ることなく分解した状態で、しかも折りたゝんだ状態で回収することができることから効率的に回収作業が行えると共に、組立られた箱体は胴部3を形成する4枚の側面板3a〜3dが連結部材を介して一体に連結されて強度を発揮する上に、各側面板は下端を底枠体2の係止部10に係止し、上端を蓋枠体4の囲み枠21に係止して一体化するため堅固な箱体を構成し、重量物の貨物にも充分対応できるものとなる。
そして、本発明運搬用箱は、底枠体2を浅い箱形に形成し、且つ前後に開口部8を備えてフォークリフトのフォークを差し入れられる構造としていることからこの底枠体自体が運搬用パレットの機能を発揮するものとなり、組立式運搬用箱でありながら重量物を運搬できるものとなる。
しかも箱自体は、板部材に段ボールを使用し、補強用の補強枠11,12を始め各連結部の連結部材13a〜13h、更には底枠体2の枠材5,6,7にアルミの形材を使用することから軽量に形成され、極めて取扱い易い運搬用箱を提供することができる。
実施例1における組立完成状態の斜視図。 蓋枠体を取り外した状態の斜視図。 底枠体から胴部を外し、更に胴部の前側面板を外した状態の斜視図。 箱本体の正面図。 一部欠截した拡大中央縦断正面図。 一部欠截した拡大中央横断平面図。 (A)〜(D)は胴部を形成する側面板相互の連結状態を説明する拡大横断平面図。 折りたゝみ重ね合わせにして格納した状態における一部欠截した中央縦断正面図である。
符号の説明
1 箱本体
2 底枠体
3 胴部
3a 前側面板
3b 後側面板
3c 左側面板
3d 右側面板
4 蓋枠体
8 底枠体に形成した挿入口
10 係止部
11,12 補強枠
13a,13b,13e,13f 雌形の連結部材
13c,13d,13g,13h 雄形の連結部材
14a〜14h 連結部材の装着部
15a,15b,15e,15f 雌形受部
15c,15d,15g,15h 雄形係入部
20 補強枠
21 囲み枠

Claims (7)

  1. 矩形の底枠体と、この底枠体上に組立てられて胴部を形成する前後左右の側面板と、上記胴部の開口部を被う蓋枠体とからなる組立式運搬用箱であって、前記底枠体は上面の4側辺部に前記側面板の下縁部を受止める係止部を形成し、また前記前後左右の側面板は高さを揃えると共にそれぞれの板幅を前記底枠体のそれぞれ対応する側辺部の長さに揃え、その一方、前記後側面板の左右両縁部と前記左右の側面板の各後縁部、及び該左右の側面板の各前縁部と前記前側面板の左右両縁部にはそれぞれ衝き合う縁部同士を連結する連結部を形成して、組立てにおいて前記底枠体の上面における後辺部と左右の側辺部に沿って前記後側面板と左右の側面板を立ち上げ、それぞれの下縁部を前記係止部に掛け止めると共に各衝き合う縁部同士を前記連結部を介して連結することにより三方の側面板を自立させて前面部を開放する胴部の組立てを可能にする一方、上記自立する左右の側面板の前縁部間に前側面板を差し入れ互いに衝き合う縁部同士を前記連結部を介して係脱自由に連結することによって四面を囲む矩形の胴部の組立てを可能にしたことを特徴とする組立式運搬用箱。
  2. 後側面板の左右両縁部と左右の側面板の後縁部同士、及び該左右の側面板の前縁部と前側面板の左右両縁部同士を連結する連結部は、雄,雌形の対の連結部材からなることを特徴とした請求項1に記載の組立式運搬用箱。
  3. 後側面板の左右両縁部と左右の側面板の後縁部同士を連結する雄,雌形連結部材は後側面板と左右の側面板とを直角に衝き合う状態で連結すると同時に、少なくとも90°の角度で回転自由に連結し、後側面板の一面に向けて左右の側面板を重ね合せに折りたゝめるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の組立式運搬用箱。
  4. 後側面板の左右両縁部と左右の側面板の後縁部同士を連結する雄,雌形の連結部材は、後側面板の左右いずれかの縁部に設けられる連結部材が前面側に向けて側面板の板厚分の突き出し幅を有し、他方の連結部材が2倍の突き出し幅を有して、これら両連結部材を介して後側面板の一面側に左右の側面板を重ね合せに折りたゝんだとき三者が積層状に折り重なるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの請求項に記載の組立式運搬用箱。
  5. 係止部は底枠板の上面を囲む四側辺部に沿って形成される側面板の各下縁部を受け入れ可能にした条溝であることを特徴とした請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の組立式運搬用箱。
  6. 前後及び左右の各側面板は、いずれも底枠体の上面の広さを超えない大きさであることを特徴とした請求項1乃至5のいずれかの請求項に記載の組立式運搬用箱。
  7. 底枠体は、所要高さの箱型の中空体に形成すると共に側面部に運搬作業車のフォークの挿入口を開設してなることを特徴とした請求項1乃至6のいずれかの請求項に記載の組立式運搬用箱。
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