JP2021097512A - 電動機を備えた車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機から発生するノイズの変動を抑制することができる電動機を駆動源として備える車両の制御装置を提供する。【解決手段】電動機MGのトルクの脈動の一時的な上下変動のピークを含む予め設定されたピーク周波数帯Fpでは、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流が電動機MGの駆動電流に重畳させられ、ピーク周波数帯Fpに隣接する低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnHでは、電動機MGのトルクの脈動と同位相のトルクを発生させる調整波形電流が電動機MGの駆動電流に重畳させられる。ピーク周波数帯Fpとピーク周波数帯Fpに隣接する低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnHとの間で電動機MGのノイズの変動が抑制されることで、乗員に認知を促す警報音と類似の、音の変動が乗員の注意を集めることが抑制される。【選択図】図3

Description

本発明は、駆動力源として機能する電動機を備えた車両において、電動機から発生するノイズを抑制する制御に関するものである。
車両駆動用の交流同期電動機から発生するノイズを抑制するために、その電動機のトルクリプル(トルクの脈動)と逆位相のトルクを発生させる高調波電流を電動機の駆動電流に重畳させる高調波重畳制御が知られている。たとえば、特許文献1に記載された電動機制御装置がそれである。
これによれば、dq座標系における基本波電流、電動機ロータの永久磁石による電気子鎖交磁束の基本波成分及び高調波成分、電動機のd軸インダクタンスの基本波成分及びq軸インダクタンスの基本成分のうちの少なくとも一部に基づいて電動機のトルクリプルを低減する高調波電流指令値を演算する。このため、電動機の制御回路に外乱が存在する場合や、d軸、q軸電流や電動機の回転速度が変化するような場合でも、電動機のトルクリプルを低減することができるとされている。
特開2004−064909号公報
ところで、車両の加速時或いは減速時においては、高調波重畳制御に拘わらず、たとえば車両の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが発生するという問題があった。このような大きさが変動するノイズは、乗員に認知を促す警報音と類似の音の変動であるために乗員の注意を集めやすいおそれがあった。また、上記高調波重畳制御が適用されると、ピークノイズを含めた全体のノイズレベルは下がるが、ピークノイズの突出感は大きいままで可聴ラインを超える時間が短くなることで、乗員の違和感を助長するおそれもあった。特に、多段変速機を備えた車両では、変速段毎にそのような大きさが変動するノイズが発生し、暗騒音の低い低速ギヤ段ほど、乗員に違和感を与える可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、電動機から発生するノイズの変動を抑制することができる電動機を駆動源として備える車両の制御装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、駆動力源として機能する電動機から発生するノイズを抑制するために、前記ノイズの原因となる前記電動機のトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる高調波電流を前記電動機の駆動電流に重畳させる高調波重畳制御を行なう、電動機を備えた車両の制御装置であって、前記トルクの脈動の一時的な上下変動のピークを含む予め設定されたピーク周波数帯では、前記トルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を前記電動機の駆動電流に重畳させ、前記ピーク周波数帯に隣接する隣接周波数帯では、前記トルクの脈動と同位相のトルクを発生させる調整波形電流を前記電動機の駆動電流に重畳させることで、前記ピーク周波数帯と前記隣接周波数帯との間で前記ノイズの変動を抑制する高調波重畳制御部を、含むことにある。
本発明の高調波重畳制御部によれば、前記トルクの脈動の一時的な上下変動のピークを含む予め設定されたピーク周波数帯では、前記トルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を前記電動機の駆動電流に重畳させ、前記ピーク周波数帯に隣接する隣接周波数帯では、前記トルクの脈動と同位相のトルクを発生させる調整波形電流を前記電動機の駆動電流に重畳させることで、前記ピーク周波数帯と前記隣接周波数帯との間で前記ノイズの変動が抑制される。これにより、高調波重畳制御に拘わらず、たとえば車両の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが抑制される。
ここで、好適には、前記車両は、有段変速機を備え、前記有段変速機のギヤ段及び前記電動機の出力トルク毎に、予め設定された前記電動機の回転速度と前記電動機から発生するノイズの音圧との関係と、その関係において電動機のノイズレベルの局所的上昇であるピークを含む周波数帯であるピーク周波数帯及びピーク周波数帯に隣接する隣接周波数帯とを示す予め記憶されたノイズ推定マップから、実際のギヤ段、出力トルク、及び回転速度に応じて1つのノイズ推定マップを選択するマップ選択部と、前記予め設定されたピーク周波数帯では、前記電動機のトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を生成し、前記ピーク周波数帯に隣接する隣接周波数帯では、前記電動機のトルクの脈動と同位相のトルクを発生させる調整波形電流を生成する重畳波形生成部とを、含む。これにより、たとえば車両の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが抑制される。
また、好適には、前記関係には、前記ノイズが暗騒音に埋もれる可聴ラインが設定されており、前記高調波重畳制御部は、前記電動機のノイズレベルが前記可聴ラインを超えると、前記ピーク周波数帯と前記ピーク周波数帯に隣接する隣接周波数帯との間で前記電動機のノイズの変動を抑制する制御を開始する。これにより、可聴ラインを超えるノイズについて、前記ピーク周波数帯と前記ピーク周波数帯に隣接する隣接周波数帯との間で前記電動機のノイズの変動を抑制する制御を開始されるので、車両の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが抑制される。
また、好適には、前記電動機は、永久磁石が内蔵され、モータケース内に回転可能に指示されたロータと、複数枚の電磁鋼板が締結ボルトにより前記モータケースに片持ち状に締結されて前記モータケースに固定され、前記ロータを囲む円筒状のステータコアとを有するものであり、前記高調波重畳制御部は、前記ステータコアの周方向の強制力の寄与が大きい周波数領域と前記ピーク周波数帯とが重複するが、前記ステータコアの径方向の強制力の寄与が大きい周波数領域と前記ピーク周波数帯とが重複しない場合は、前記ピーク周波数帯よりも低周波数側に隣接する低側隣接周波数帯では、前記ステータコアの径方向の強制力と同位相の径方向強制力調整波形電流、及び前記ステータコアの周方向の強制力と同位相の周方向強制力調整波形電流を前記ピーク周波数帯に近づくに従って順に生成し、前記ピーク周波数帯よりも高周波数側に隣接する高側隣接周波数帯では、前記ステータコアの径方向の強制力に対して90度位相が異なる周方向の強制力と同位相の周方向強制力調整波形電流を生成し、前記ピーク周波数帯では、前記ステータコアの周方向の強制力に対して逆位相の抑制波形電流を生成するものである。これにより、モータケースに片持ち状に締結されて前記モータケースに固定されステータコアを有する電動機を駆動力源として備えた車両において、たとえば車両の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが、一層好適に抑制される。
また、好適には、前記高調波重畳制御部は、前記ステータコアの周方向の強制力の寄与が大きい周波数領域と径方向の強制力の寄与が大きい周波数領域とが共に前記ピーク周波数帯と重複する場合は、前記ピーク周波数帯では、前記ステータコアの径方向の強制力に対して逆位相の抑制波形電流と前記ステータコアの周方向の強制力に対して逆位相の抑制波形電流との合成波形電流を前記抑制波形電流として生成する。これにより、モータケースに片持ち状に締結されて前記モータケースに固定されステータコアを有する電動機を駆動力源として備えた車両において、たとえば車両の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが、一層好適に抑制される。
また、好適には、前記高調波重畳制御部は、前記ノイズのレベルが予め設定された可聴ラインを超えない場合は、前記ピーク周波数帯及び前記隣接波長帯において、前記電動機のトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を電動機の駆動電流に重畳させる。このようにすれば、一層、ノイズレベルが低くなる利点がある。
本発明が好適に適用される電動機及び自動変速機を備える車両の動力伝達経路を骨子図と、エンジンの出力制御、自動変速機の変速制御、電動機の駆動制御などを行なう電子制御装置の制御系統とを示す図である。 図1の電動機の構成を説明する断面の模式図である。 図1の電子制御装置による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 ノイズの周波数を示す横軸とノイズの音圧和を示す縦軸との二次元座標において、図3の高調波重畳制御部による高調波重畳制御を説明する図である。 図3の高調波重畳制御部による各ギヤ段毎の高調波重畳制御内容をそれぞれ示す図表である。 図3の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施例の高調波重畳制御を説明する図であって、重畳波形生成部から生成される抑制波形及び調整波形をそれぞれ示す図表である。 図7の実施例における高調波重畳制御を説明する図であって、ノイズの周波数上において、ステータコアの自由端における径方向の強制力の寄与が大きい範囲と、周方向の強制力の寄与が大きい周波数範囲とが重ならず、低側隣接周波数帯内において隣接している場合の高調波重畳制御を示す図である。 図7の実施例における高調波重畳制御を説明する図であって、ノイズの周波数上において、ステータコアの自由端における径方向の強制力の寄与が大きい範囲と、周方向の強制力の寄与が大きい周波数範囲とが、低側隣接周波数帯の一部内において重なっている場合の高調波重畳制御を示す図である。 図7の実施例における高調波重畳制御を説明する図であって、ノイズの周波数上において、ステータコアの自由端における径方向の強制力の寄与が大きい範囲と、周方向の強制力の寄与が大きい周波数範囲とが、低側隣接周波数帯の一部及びピーク周波数帯において重なっている場合の高調波重畳制御を示す図である。 高調波重畳制御を説明する図であって、上段の波形は電動機の誘起電圧を示し、中段の波形はその誘起電圧に重畳する高調波成分を示し、下段の波形は、その高調波成分と逆位相である従来の高調波重畳成分を示している。 ノイズの周波数を示す横軸とノイズの音圧和を示す縦軸との二次元座標において、従来の高調波重畳制御により、ノイズ全体のレベルが低下するが、所定のピーク周波数帯においてピークを示すノイズが可聴ラインを超えたままであることを説明する図である。 ノイズの周波数を示す横軸とノイズの音圧和を示す縦軸との二次元座標において、所定のピーク周波数帯が自動変速機の変速段毎に横切られることを説明する図である。 車両のEV減速走行において、自動変速機の変速段毎に電動機の回転速度が所定のピーク周波数帯を横切ることを説明するタイムチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が好適に適用されるハイブリッド車両10(以下、車両10という)の動力源であるエンジン14及び電動機MGから駆動輪34までの動力伝達装置12の概略構成を説明すると共に、走行用駆動力源として機能するエンジン14の出力制御、有段式の自動変速機18の変速制御、電動機MGの駆動制御などのために車両10に設けられた制御系統の要部を説明する図である。
図1において、動力伝達装置12は、車体にボルト止め等によって取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース20(以下、ケース20という)内において、エンジン14側から順番に、エンジン断接用のクラッチK0、電動機MG、トルクコンバータ16、オイルポンプ22、及び、有段変速機である自動変速機18等を備えている。また、動力伝達装置12は、自動変速機18の出力回転部材である出力軸24に連結されたプロペラシャフト26、そのプロペラシャフト26に連結された差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)28、その差動歯車装置28に連結された1対の車軸30等を備えている。動力伝達装置12において、エンジン14の動力は、エンジン14とクラッチK0とを連結するエンジン出力軸32から、係合状態のクラッチK0、トルクコンバータ16、自動変速機18、プロペラシャフト26、差動歯車装置28、及び、1対の車軸30等を順次介して1対の駆動輪34へ伝達される。このように構成された動力伝達装置12は、例えばFR(フロントエンジン・リヤドライブ)型の車両10に好適に用いられる。
トルクコンバータ16は、ポンプ翼車16aに入力された駆動力を自動変速機18側へ流体を介して伝達する流体式伝動装置である。ポンプ翼車16aは、クラッチK0とエンジン出力軸32とを順次介してエンジン14に連結されている。トルクコンバータ16のタービン翼車16bは、自動変速機18の入力回転部材である変速機入力軸36に相対回転不能に連結されている。また、トルクコンバータ16は、ロックアップクラッチ38を備えている。ロックアップクラッチ38は、ポンプ翼車16aとタービン翼車16bとの間に設けられた直結クラッチであり、油圧制御により係合状態、スリップ状態、或いは開放状態とされる。
電動機MGは、電気エネルギから機械的な駆動力を発生させる発動機としての機能及び機械的なエネルギから電気エネルギを発生させる発電機としての機能を有する所謂モータジェネレータである。電動機MGは、エンジン14に代わって、或いはそのエンジン14と共に走行用の駆動力を発生させる走行用駆動力源として機能する。また、エンジン14により発生させられた駆動力やコースト走行時や制動時など駆動輪34側から伝達される被駆動力(機械的エネルギー)により回転させられると、回生により電気エネルギを発生させ、その電気エネルギをインバータ40や図示しない昇圧コンバータ等を介して蓄電装置であるバッテリ46に蓄積する発電機として機能する。
電動機MGは、作動的にポンプ翼車16aに連結されて、エンジン14と同様に変速機入力軸36に動力伝達可能に連結されている。また、電動機MGは、インバータ40や図示しない昇圧コンバータ等を介してバッテリ46との間で電力の授受を行うように接続されている。電動機MGを走行用駆動力源として走行する場合には、クラッチK0が開放され、電動機MGの動力が、トルクコンバータ16、自動変速機18、プロペラシャフト26、差動歯車装置28、及び、1対の車軸30等を順次介して1対の駆動輪34へ伝達される。
図2は、電動機MGの構成を説明するために電動機MGの断面を示す模式図であり、ロータRの回転中心線である中心軸線CLを含む縦断面図である。電動機MGは、モータケース部20aとモータケース部20aに着脱可能に固定されたケースカバー部20bとから成るモータケースと、複数の磁極を形成するために図示しない複数の永久磁石が埋設された円柱状のロータRと、ステータコイルWが巻回され、ロータRの外周面に対向する内周面を有する円柱状のステータコアSとを有する。モータケース部20a及びケースカバー部20bは、ケース20の一部でもある。ロータRは、ベアリングBEを介してモータケース部20a及びケースカバー部20bにより、中心軸線CLまわりに回転可能に支持されている。
ステータコアSは、たとえば酸化被膜によって相互に電気的に絶縁された複数枚の電磁鋼板が積層されたものであり、それら電磁鋼板を貫通させられ且つ中心軸線CLまわりの周方向に等間隔で配置された中心軸線CLに平行な複数本の締結ボルトBLにより、モータケース部20aに締着されている。ステータコアSのモータケース部20a側の端部はモータケース部20aに密着状態で固定されているが、ステータコアSのケースカバー部20b側の端部はケースカバー部20bに固定されておらず、自由端となっている。よって、ステータコアSはモータケース部20aにより片持ち状に支持されている。このため、ステータコアSのケースカバー部20b側の端部は、中心軸線CLまわりの周方向及び中心軸線CLに直交する径方向における振動についての拘束が比較的緩くなっている。
電動機MGは、例えば、交流同期電動機であり、ステータコイルWに供給された3相交流電流によって回転磁場が形成されると、永久磁石が内蔵されたロータRがその回転磁場に従って回転駆動する。反対に、電動機MGのロータRが回転駆動されると、ステータコイルWから3相交流電流が出力される。
図1に戻り、オイルポンプ22は、ポンプ翼車16aに連結された機械式のオイルポンプであり、油圧制御回路50の油圧源として機能している。また、動力伝達装置12は、図示しない専用の電動モータによって駆動される電動式オイルポンプ52を備えており、例えば車両停止時など、オイルポンプ22が駆動されない場合などには、電動式オイルポンプ52を補助的に作動させて油圧を発生させるようになっている。
クラッチK0は、例えば互いに重ねられた複数枚の摩擦板が油圧アクチュエータにより押圧される湿式多板型の油圧式摩擦係合装置であり、オイルポンプ22や電動式オイルポンプ52が発生する油圧を元圧とし動力伝達装置12に設けられた油圧制御回路50によって係合開放制御される。そして、その係合開放制御においてはクラッチK0の動力伝達可能なトルク容量すなわちクラッチK0の係合力が、油圧制御回路50内のリニアソレノイドバルブ等の調圧により例えば連続的に変化させられる。
クラッチK0は、それの開放状態において相対回転可能な1対のクラッチ回転部材(クラッチハブ及びクラッチドラム)を備えており、そのクラッチ回転部材の一方(クラッチハブ)はエンジン出力軸32に相対回転不能に連結されている一方で、そのクラッチ回転部材の他方(クラッチドラム)はトルクコンバータ16のポンプ翼車16aに相対回転不能に連結されている。本実施例のクラッチK0にあっては、油圧に比例してトルク容量(係合力)が増加し、油圧が供給されない状態では開放状態とされる、所謂ノーマリオープンタイプのクラッチである。
自動変速機18は、クラッチK0を介することなく電動機MGに直接的に連結されて、エンジン14及び電動機MGから駆動輪34までの動力伝達経路の一部を構成し、エンジン14及び電動機MGからの動力を駆動輪34側へ伝達する。自動変速機18は、例えば複数の係合装置例えばクラッチやブレーキ等の油圧式摩擦係合装置の何れかの掴み替えにより、すなわち係合側油圧式摩擦係合装置の係合と解放側油圧式摩擦係合装置の開放とにより変速が実行されて複数のギヤ段(たとえば8速の変速段)が選択的に成立させられる有段の自動変速機として機能する遊星歯車式多段変速機である。自動変速機18の変速機入力軸36は、トルクコンバータ16のタービン翼車16bによって回転駆動されるタービン軸でもある。そして、自動変速機18では、クラッチ及びブレーキのそれぞれの係合開放制御により、運転者のアクセル操作や車速V等に応じて所定のギヤ段(変速段)が成立させられる。また、自動変速機18のクラッチ及びブレーキの何れもが開放されるとニュートラル状態となり、駆動輪34とエンジン14及び電動機MGとの動力伝達経路が遮断される。
車両10には、例えばハイブリッド駆動制御などに関連する制御装置を含む電子制御装置100が備えられている。電子制御装置100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。例えば、電子制御装置100は、エンジン14の出力制御、電動機MGの回生制御を含む電動機MGの駆動制御、自動変速機18の変速制御、ロックアップクラッチ38のトルク容量制御、クラッチK0のトルク容量制御等を実行するようになっており、必要に応じて、エンジン制御用や電動機制御用や油圧制御用(変速制御用)等に分かれた複数の電子制御装置から構成される。
電子制御装置100には、例えばエンジン回転速度センサ56により検出されたエンジン14の回転速度であるエンジン回転速度Neを表す信号、タービン回転速度センサ58により検出された自動変速機18の入力回転速度としてのトルクコンバータ16のタービン回転速度Ntすなわち変速機入力軸36の回転速度である変速機入力回転速度Ninを表す信号、出力軸回転速度センサ60により検出された車速関連値としての車速Vやプロペラシャフト26の回転速度等に対応する出力軸24の回転速度である変速機出力回転速度Noutを表す信号、モータ回転速度センサ62により検出された電動機MGの回転速度である回転速度Nmgを表す信号、スロットルセンサ64により検出された不図示の電子スロットル弁の開度であるスロットル弁開度θthを表す信号、吸入空気量センサ66により検出されたエンジン14の吸入空気量Qairを表す信号、加速度センサ68により検出された車両10の前後加速度G(或いは前後減速度G)を表す信号、冷却水温センサ70により検出されたエンジン14の冷却水温THwを表す信号、油温センサ72により検出された油圧制御回路50内の作動油の作動油温THoilを表す信号、アクセル開度センサ74により検出された運転者による車両10に対する駆動力要求量(ドライバ要求出力)としてのアクセルペダル76の操作量であるアクセル開度Accを表す信号、フットブレーキセンサ78により検出された運転者による車両10に対する制動力要求量(ドライバ要求減速度)としてのブレーキペダル80の操作量であるブレーキ操作量Brkを表す信号、シフトポジションセンサ82により検出された公知の「P」,「N」,「D」,「R」,「S」ポジション等のシフトレバー84のレバーポジション(シフト操作位置、シフトポジション、操作ポジション)Pshを表す信号、バッテリセンサ86により検出されたバッテリ46の充電量(充電容量、充電残量)SOCなどが、それぞれ供給される。また、電子制御装置100には、図示しないDCDCコンバータによって降圧された電力が充電される補機バッテリ88から電力が供給される。
また、電子制御装置100からは、例えばエンジン14の出力制御のためのエンジン出力制御指令信号Se、電動機MGの作動を制御するための電動機制御指令信号Sm、クラッチK0や自動変速機18のクラッチ及びブレーキの油圧アクチュエータを制御するために油圧制御回路50に含まれる電磁弁(ソレノイドバルブ)や電動式オイルポンプ52等を作動させるための指令信号Spなどが、それぞれ出力される。
図3は、電子制御装置100による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図3において、有段変速制御部102は、自動変速機18の変速を行う変速制御部として機能するものである。有段変速制御部102は、例えば車速Vとアクセル開度Acc(或いは変速機出力トルクTout等)とを変数として予め記憶されたアップシフト線及びダウンシフト線を有する公知の関係(変速線図、変速マップ)から実際の車速V及びアクセル開度Accで示される車両状態に基づいて、自動変速機18の変速を実行すべきか否かを判断しすなわち自動変速機18の変速すべきギヤ段を判断し、その判断したギヤ段が得られるように自動変速機18の自動変速制御を実行する。
例えば、有段変速制御部102は、アクセルペダル76の踏増し操作によるアクセル開度Accの増大に伴ってアクセル開度Acc(車両要求トルク)が上記ダウンシフト線を高アクセル開度(高車両要求トルク)側へ超えた場合には、自動変速機18のダウンシフト要求が為されたと判定し、そのダウンシフト線に対応した自動変速機18のダウンシフト制御を実行する。このとき、有段変速制御部102は、例えば予め記憶された所定の係合作動表に従ってギヤ段が達成されるように、自動変速機18の変速に関与する係合装置を係合及び/又は開放させる指令(変速出力指令、油圧指令)信号Spを油圧制御回路50へ出力する。油圧制御回路50は、その指令信号Spに従って、例えば開放側クラッチを開放すると共に係合側クラッチを係合して自動変速機18の変速が実行されるように、油圧制御回路50内のリニアソレノイドバルブを作動させてその変速に関与する係合装置の油圧アクチュエータを作動させる。
ハイブリッド制御部104は、エンジン14の駆動を制御するエンジン駆動制御部としての機能と、電動機MGを制御するインバータ40を介して電動機MGによる駆動力源又は発電機としての作動を制御する電動機作動制御部としての機能を含んでおり、それら制御機能によりエンジン14及び電動機MGによるハイブリッド駆動制御等を実行する。例えば、ハイブリッド制御部104は、アクセル開度Accや車速Vから車両要求トルクを算出し、伝達損失、補機負荷、自動変速機18のギヤ段、バッテリ46の充電量SOC等を考慮して、その車両要求トルクが得られる走行用駆動力源(エンジン14及び電動機MG)の出力トルクとなるようにその走行用駆動力源を制御する。
ハイブリッド制御部104は、例えば上記車両要求トルクが電動機MGのモータトルクTmgのみで賄える範囲の場合には、走行モードをモータ走行モードとし、電動機MGを走行用の駆動力源とするモータ走行(EV走行)を行う。ハイブリッド制御部104は、モータ走行を行う場合には、クラッチK0を開放させてエンジン14とトルクコンバータ16との間の動力伝達経路を遮断すると共に、電動機MGにモータ走行に必要なモータトルクTmgを出力させる。このとき、ハイブリッド制御部104は、モータ走行中において車両の要求駆動力が得られる電動機MGの運転状態(モータトルクTmg、回転速度Nmg)と自動変速機18のギヤ段との組合せのうち、電動機MGのモータ効率が最も高くなるギヤ段を決定し、有段変速制御部102にその決定されたギヤ段に変速する指令を出力する。
また、ハイブリッド制御部104は、アクセルオフのコースト走行時(惰性走行時)やブレーキペダル80の踏み込みによる制動時などには、燃費を向上するために車両10の運動エネルギすなわち駆動輪34からエンジン14側へ伝達される逆駆動力により電動機MGを回転駆動させて発電機として作動させ、その電気エネルギをインバータ40を介してバッテリ46へ充電する回生制御手段としての機能を有する。この回生制御は、バッテリ46の充電量SOCやブレーキ操作量に応じた制動力を得るための油圧ブレーキによる制動力の制動力配分等に基づいて決定された回生量となるように制御される。また、ハイブリッド制御部104は、回生コースト走行中はロックアップクラッチ38を係合させる。
ここで、電動機MGのロータRに埋設されている永久磁石による電気子鎖交磁束には高調波成分が含まれる場合があり、その高調波成分に対応する電磁力が電動機MGのノイズの強制力となっている。図11の上段は、その場合の電動機MGの誘起電圧を示し、電動機MGの出力トルクにトルクリプルを発生させる。図11の中段は、上記電動機MGの誘起電圧に含まれる高調波成分を示している。従来の高調波重畳制御では、その高調波成分と逆位相の高調波重畳成分を電動機MGの駆動電流に重畳させることで、電動機MGのトルクの脈動(トルクリプル)を抑制していた。図11の下段は、電動機MGの駆動電流に重畳させる従来の高調波重畳成分を示している。
電動機MGのノイズの強制力となる電磁力は、ロータRの共振、特にロータRに自由端がある場合はその自由端における径方向の共振及び周方向のねじり共振に応じて、所定のピーク周波数帯Fpにおいてピークを示すので、ノイズの大きさが短時間に増減する変動感を伴う音となり、たとえば周囲に認知を促すための接近通報音に類似したノイズ変動音が発生し、乗員に違和感を与える可能性があった。
従来の高調波重畳制御では、図12に示すように、ノイズ全体のレベルを下げることに寄与するが、上記のようなピーク周波数帯Fpにおいてピークを示すノイズに対しては、突出感が依然として残り、ノイズ変動音に対する抑制効果が低いものであった。
図13は、電動機MGの電気6次のノイズの実測波形がピーク周波数帯Fpにおいてノイズの音圧がピークを示す電動機MGのノイズの音圧和(dBA)を示している。図13の横軸である電動機MGのノイズの周波数fN(Hz)は、電動機MGの回転速度Nmg(rpm)×ノイズ次数÷60から求められる。図13は、車速変化によって自動変速機18の変速段毎にピーク周波数帯Fpを横切ることから、電動機MGのノイズのピークが変速段毎に発生することを示している。また、図14のタイムチャートは、電動機(EV)走行モードが選択されている場合に、車速の減少に伴って自動変速機18が5速段から1速段までの間のシフトダウン毎に、電動機MGの回転速度Nmg(rpm)が変速段毎に上昇及び下降させられる過程で、ピーク周波数帯Fpを通過する現象を示している。このようなモータ走行モードの減速走行では、前述の、周囲に認知を促すための接近通報音に類似したノイズ変動音が変速段毎に繰り返し発生する。モータ走行モードでの減速走行たとえばアクセルオフのコースト走行では、暗騒音が低いため、ノイズ変動音が顕著に感じられる。また、低速ギヤ段ほど暗騒音が低いため、ノイズ変動音が顕著に感じられる。
このため、電子制御装置100には、マップ選択部108、重畳波形生成部110、高調波重畳制御部112が備えられている。
マップ選択部108は、モータ走行モードにおいて電動機MGから発生するノイズの大きさを推定するために、自動変速機18の変速段毎、電動機MGのトルク毎に予め記憶された複数種類の、電動機MGのノイズと電動機MGの回転速度Nmgとの関係と、その関係において電動機MGのノイズレベルの局所的上昇であるピークを含む周波数帯であるピーク周波数帯Fp及びピーク周波数帯Fpに隣接する隣接周波数帯とを示す予め記憶された複数種類のノイズ推定マップから、実際の自動変速機18のギヤ段、電動機MGの出力トルク、及び電動機MGの回転速度に応じて1つのノイズ推定マップを選択する。
図4は、ノイズの周波数を示す横軸とノイズの音圧和を示す縦軸との二次元座標において、高調波重畳制御部112による高調波重畳制御を説明する図である。上記のノイズ推定マップには、たとえば図4に示すように、ノイズの周波数fNを表す周波数軸とノイズの音圧レベル(放射音レベル、dB)を表す音圧軸との二次元座標において、推定されるノイズの大きさを示す曲線(ノイズNC1)と、搭乗者の可聴レベルを示す線(可聴ラインSL)とが含まれている。
図4において、可聴ラインSLは、搭乗者が聴覚可能な音圧レベルの下限を示すものであり、自動変速機18の変速段が高速段となるほど、電動機MGのトルクが高くなるほど、電動機MGの回転速度Nmgすなわちノイズの周波数fNが高くなるほど、それぞれ大きくなるように設定されている。ノイズが可聴ラインSLよりも低い場合は、ノイズが車両の暗騒音に隠れるので、搭乗者に認識されない。図4において、高調波重畳制御により抑制される前のノイズNC1のピーク付近は、予め設定されたピーク周波数帯Fpにおいて可聴ラインSLを上回っている。図4のTは、市場で指摘されるノイズの大きさの下限値を示す線であって、高調波重畳制御によってノイズの大きさを抑制するための目標線である。
重畳波形生成部110は、電動機MGのトルクの脈動の一時的な上下変動のピークを含む予め設定されたピーク周波数帯Fpにおいて用いる高調波電流波形として、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を発生させる。また、ピーク周波数帯Fpの低周波数側及び高周波数側に隣接する隣接周波数帯、すなわち低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnHにおいて用いる高調波電流波形として、電動機MGのトルクの脈動と同位相又は90°程度の位相差までの略同位相のトルクを発生させる。
高調波重畳制御部112は、たとえば、モータ走行モードでの減速走行(コースト走行)において、周波数帯域によらず一律な従来の高調波重畳制御後のノイズのレベルが予め設定された可聴ラインSLを超えないと判断(推定)された場合は、ピーク周波数帯Fp及び隣接波長帯FnL、FnHにおいて、ハイブリッド制御部104を通して、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流(高調波電流)を、インバータ40から出力される電動機MGの駆動電流に重畳させる。
また、高調波重畳制御部112は、周波数帯域によらず一律な従来の高調波重畳制御後のノイズのレベルが予め設定された可聴ラインSLを超えると判断(推定)された場合は、ノイズ変動抑制制御部として機能する。この場合は、高調波重畳制御部112は、電動機MGのトルクの脈動の一時的な上下変動のピークを含む予め設定されたピーク周波数帯Fpにおいて、ハイブリッド制御部104を通して、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を、インバータ40から出力される電動機MGの駆動電流に重畳させる。さらに、高調波重畳制御部112は、ピーク周波数帯Fpの低周波数側及び高周波数側に隣接する隣接周波数帯(低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnH)においては、電動機のトルクの脈動と同位相又は90°程度の位相差までの略同位相のトルクを発生させてノイズレベルを上げる調整波形電流を、インバータ40から出力される電動機の駆動電流に重畳させる。
上述のように、ノイズのレベルが予め設定された可聴ラインを超えると判断(推定)された場合には、高調波重畳制御部112によって、電動機MGのトルクの脈動の一時的な上下変動のピークを含む予め設定されたピーク周波数帯Fpにおいて、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流が電動機MGの駆動電流に重畳させられ、さらに、ピーク周波数帯Fpの低周波数側及び高周波数側に隣接する隣接周波数帯(低側隣接周波数帯FnL又は高側隣接周波数帯FnH)において、電動機MGのトルクの脈動と同位相又は90°程度の位相差までの略同位相のトルクを発生させてノイズレベルを上げる調整波形電流が電動機の駆動電流に重畳させられる。
このため、図4に示すように、高調波重畳制御により抑制される前のノイズNC1のピーク付近の変動に対してノイズの音圧の大きさが抑制(低下)される一方で、低側隣接周波数帯FnL又は高側隣接周波数帯FnHでは、高調波重畳制御後のノイズNC2は高調波重畳制御により抑制される前のノイズNC1に対してノイズの音圧の大きさが増加(上昇)させられるので、図4の高調波重畳制御後のノイズNC2は、高調波重畳制御により抑制される前のノイズNC1に対して、そのピーク付近の変動が平坦化される。
図5は、自動変速機18の変速段に応じてマップ選択部108により選択されたノイズ推定マップにおいて、第1速ギヤ段から第6速ギヤ段までは、周波数帯域によらず一律な従来の高調波重畳制御による高調波重畳制御後のノイズNC2が可聴ラインSLを超えると推定され、第7速ギヤ段及び第8速ギヤ段では、周波数帯域によらず一律な従来の高調波重畳制御による高調波重畳制御後のノイズNC2が可聴ラインSLを下回ると推定された場合の、高調波重畳制御部112による各ギヤ段毎の高調波重畳制御内容をそれぞれ示す図表である。
図6は、電子制御装置100の制御作動の要部を説明するフローチャートである。図6において、マップ選択部108に対応するステップS1(以下、ステップを省略する)では、自動変速機18の変速段毎、電動機MGのトルク毎に予め記憶された複数種類の、電動機MGのノイズと電動機MGの回転速度Nmgとの関係を示す予め記憶されたノイズ推定マップから、実際の自動変速機18の変速段及び電動機MGのトルクに基づいて1つのノイズ推定マップが選択される。
S2では、S1において選択されたノイズ推定マップから通常の高調波重畳制御(一律の抑制波形を重畳することによるノイズ全体の抑制)後のノイズが可聴ラインSLを超えるか否かが判断される。このS2の判断が肯定される場合は、S3において高調波重畳制御(局所的にノイズ抑制波形とノイズ増強波形とを切り替える波形調整によるノイズ変動抑制)が開始される。
次いで、S4では、実際の電動機MGの回転速度Nmgがノイズのピーク付近であるか否か、すなわち電動機MGの回転速度Nmgから求められるノイズの周波数fNがピーク周波数帯Fp内であるか否かが判断される。
S4の判断が否定される場合は、ノイズの周波数fNが隣接周波数帯(低側隣接周波数帯FnL又は高側隣接周波数帯FnH)内であるので、重畳波形生成部110に対応するS5において、モータノイズ調整(悪化)側の高調波重畳波形である、電動機MGのトルクの脈動と同位相のトルク又は90°程度の位相差までの略同位相のトルクを発生させる調整波形電流が、高調波重畳波形として生成される。
S4の判断が肯定される場合は、ノイズの周波数fNがピーク周波数帯Fp内であるので、重畳波形生成部110に対応するS6において、モータノイズ抑制(改善)側の高調波重畳波形である、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流が、高調波重畳波形として生成される。
S5又はS6において高調波重畳波形が生成されると、次いで、ノイズ変動抑制制御部として機能する高調波重畳制御部112に対応するS7では、S5において生成された高調波重畳波形(調整波形電流)、又は、S6において生成された高調波重畳波形(抑制波形電流)が、電動機の駆動電流に重畳させられる。この結果、図4に示すように、高調波重畳制御後のノイズNC2は、高調波重畳により抑制される前のノイズNC1に対してそのピーク付近の変動が平坦化される。
S2の判断が否定される場合は、S8において通常の高調波重畳制御(一律の抑制波形を重畳することによるノイズ全体の抑制)が開始される。次いで、高調波重畳制御部112に対応するS9では、ノイズ周波数帯に拘わらず、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流が電動機MGの駆動電流に一律に重畳させられ、ノイズ全体が抑制される。
上述のように、本実施例の電子制御装置100によれば、駆動力源として機能する電動機MGから発生するノイズを抑制するために、前記ノイズの原因となる電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる高調波電流を電動機MGの駆動電流に重畳させる高調波重畳制御を行なう、電動機MGを備えた車両10の電子制御装置100であって、電動機MGのトルクの脈動の一時的な上下変動のピークを含む予め設定されたピーク周波数帯Fpでは、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流が電動機MGの駆動電流に重畳させられ、ピーク周波数帯Fpに隣接する隣接周波数帯(低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnH)では、電動機MGのトルクの脈動と同位相のトルクを発生させる調整波形電流が電動機MGの駆動電流に重畳させられる。これにより、ピーク周波数帯Fpと隣接周波数帯との間で電動機MGのノイズの変動が抑制される。このように、高調波重畳制御に拘わらず、たとえば車両の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが抑制されるので、乗員に認知を促す警報音と類似の音の変動が乗員の注意を集めることが抑制され、乗員に違和感を与える可能性が低減される。
また、本実施例の電子制御装置100によれば、車両10は、自動変速機18を備え、自動変速機18のギヤ段及び電動機MGの出力トルク毎に、予め設定された電動機MGの回転速度Nmgと電動機MGから発生するノイズの音圧との関係と、その関係において電動機MGのノイズレベルの局所的上昇であるピークを含む周波数帯であるピーク周波数帯Fp及び隣接周波数帯(低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnH)とを示す予め記憶された複数種類のノイズ推定マップから、実際の自動変速機18のギヤ段、電動機MG出力トルクに応じて、1つのノイズ推定マップを選択するマップ選択部108と、マップ選択部108により選択されたノイズ推定マップに予め設定されたピーク周波数帯Fpでは、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を生成し、隣接周波数帯(低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnH)では、電動機MGのトルクの脈動と同位相のトルクを発生させる調整波形電流を生成する重畳波形生成部110とが、含まれる。これにより、たとえば車両10の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが抑制される。
本実施例の電子制御装置100によれば、前記関係には、電動機MGのノイズが車両の暗騒音に埋もれる可聴ラインSLが設定されており、高調波重畳制御部112は、電動機MGのノイズレベルが可聴ラインSLを超えると、ピーク周波数帯Fpと隣接周波数帯(低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnH)との間で電動機MGのノイズの変動を抑制する制御を開始する。これにより、可聴ラインSLを超えるノイズについて、ピーク周波数帯Fpと隣接周波数帯(低側隣接周波数帯FnL及び高側隣接周波数帯FnH)との間で電動機MGのノイズの変動を抑制する制御が開始されるので、車両の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが抑制される。
本実施例の電子制御装置100によれば、高調波重畳制御部112は、ノイズのレベルが予め設定された可聴ラインSLを超えない場合は、ピーク周波数帯Fp、低側隣接周波数帯FnL、及び、高側隣接周波数帯FnHにおいて、電動機MGのトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を電動機MGの駆動電流に重畳させる。これにより、一層、ノイズレベルが低くなる利点がある。
高調波重畳制御部112による高調波重畳制御の他の制御形態について、以下に説明する。以下において、高調波重畳制御部112は、電動機MGにおいて片持ち状に支持されたステータコアSの自由端における径方向の強制力のノイズの発生に寄与する寄与範囲、及び周方向の強制力(ねじり強制力)のノイズの発生に寄与する寄与範囲の重なり状態に応じて、重畳波形を切り換える。なお、以下において、前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、電動機MGのノイズの発生に寄与しているのが、ステータコアSの自由端における半径(ラジアル)方向の強制力(共振)、及び周方向の強制力(共振)のいずれであるかに応じて、重畳波形生成部110から生成される、ノイズレベルを下げる高調波重畳電流であって上記強制力に対して逆位相の抑制波形(対策波形)、及びノイズレベルを上げる高調波重畳電流であって上記強制力に対して同位相或いは略同位相の調整波形を、それぞれ示す図表である。
図7において示されるように、ステータコアSの自由端における径方向の強制力(共振)、及び周方向の強制力(共振)には、90°の位相差がある。このため、径方向の強制力及び周方向の強制力に対する抑制波形A1及び抑制波形B1は、上記径方向の強制力及び周方向の強制力に対して反転した波形に設定されていて、相互に90°の位相差がある。また、径方向の強制力及び周方向の強制力に対する調整波形A2及び調整波形B2は、上記径方向の強制力及び周方向の強制力に対して同位相波形に設定されていて、相互に90°の位相差がある。
図8は、ノイズの周波数上において、ステータコアSの自由端における半径(ラジアル)方向の強制力の寄与が大きい範囲Frと、周方向の強制力(ねじり強制力)の寄与が大きい周波数範囲Fcとが重ならず、低側隣接周波数帯FnL内において隣接している場合を示している。この場合において、高調波重畳制御部112は、低側隣接周波数帯FnLのうち径方向の強制力が寄与する範囲では調整波形A2を高調波重畳波形として用い、周方向の強制力が寄与する範囲では調整波形B2を高調波重畳波形として用いる。また、高調波重畳制御部112は、周方向の強制力が寄与するピーク周波数帯Fpでは抑制波形B1を高調波重畳波形として用い、周方向の強制力が寄与する高側隣接周波数帯FnHでは調整波形B2を高調波重畳波形として用いる。
図9は、ノイズの周波数上において、ステータコアSの自由端における半径(ラジアル)方向の強制力の寄与が大きい範囲Frと、周方向の強制力(ねじり強制力)の寄与が大きい周波数範囲Fcとが、低側隣接周波数帯FnLの一部内において重なっている場合を示している。この場合において、高調波重畳制御部112は、低側隣接周波数帯FnLのうち径方向の強制力が専ら寄与する範囲では調整波形A2を高調波重畳波形として用い、径方向の強制力及び周方向の強制力が共に寄与する範囲では、調整波形A2及び調整波形B2の合成波形、調整波形A2、又は調整波形B2を高調波重畳波形として用い、周方向の強制力が専ら寄与する範囲では調整波形B2を高調波重畳波形として用いる。また、高調波重畳制御部112は、周方向の強制力が寄与するピーク周波数帯Fpでは抑制波形B1を高調波重畳波形として用い、周方向の強制力が寄与する高側隣接周波数帯FnHでは調整波形B2を高調波重畳波形として用いる。
図10は、ノイズの周波数上において、ステータコアSの自由端における半径(ラジアル)方向の強制力の寄与が大きい範囲Frと、周方向の強制力(ねじり強制力)の寄与が大きい周波数範囲Fcとが、低側隣接周波数帯FnLの一部及びピーク周波数帯Fpにおいて重なっている場合を示している。この場合において、高調波重畳制御部112は、低側隣接周波数帯FnLのうち径方向の強制力が専ら寄与する範囲では調整波形A2を高調波重畳波形として用い、径方向の強制力及び周方向の強制力が共に寄与する範囲では、調整波形A2及び調整波形B2の合成波形、調整波形A2、又は調整波形B2を高調波重畳波形として用いる。また、高調波重畳制御部112は、径方向の強制力及び周方向の強制力が寄与するピーク周波数帯Fpでは抑制波形A1及び抑制波形B1の合成波形を高調波重畳波形として用い、周方向の強制力が寄与する高側隣接周波数帯FnHでは調整波形B2を高調波重畳波形として用いる。
本実施例の電子制御装置100によれば、電動機MGは、永久磁石が内蔵され、モータケース(20a、20b)内に回転可能に指示されたロータRと、複数枚の電磁鋼板が締結ボルトBLによりモータケース(20a、20b)に片持ち状に締結されてモータケース(20a、20b)に固定され、ロータRを囲む円筒状のステータコアSとを有するものであり、高調波重畳制御部112は、ステータコアSの周方向の強制力の寄与が大きい周波数範囲(周波数領域)Fcとピーク周波数帯Fpと重複するが、ステータコアSの径方向の強制力の寄与が大きい周波数範囲(周波数領域)Frとピーク周波数帯Fpとが重複しない場合は、ピーク周波数帯Fpよりも低周波数側に隣接する低側隣接周波数帯FnLでは、ステータコアSの径方向の強制力と同位相の調整波形A2(径方向強制力調整波形電流)、及びステータコアSの周方向の強制力と同位相の調整波形B2(周方向強制力調整波形電流)をピーク周波数帯Fpに近づくに従って順に生成し、ピーク周波数帯Fpよりも高周波数側に隣接する高側隣接周波数帯FnHでは、ステータコアSの径方向の強制力に対して90度位相が異なる周方向の強制力と同位相の調整波形B2(周方向強制力調整波形電流)を生成し、ピーク周波数帯Fpでは、ステータコアSの周方向の強制力に対して逆位相の抑制波形B1(周方向強制力抑制波形電流)を生成するものである。
これにより、モータケース(20a、20b)に片持ち状に締結されてモータケース(20a、20b)に固定されステータコアSを有する電動機MGを駆動力源として備えた車両10において、たとえば車両10の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが、一層好適に抑制される。
本実施例の電子制御装置100によれば、高調波重畳制御部112は、ステータコアSの周方向の強制力の寄与が大きい周波数範囲(周波数領域)Fcと径方向の強制力の寄与が大きい周波数範囲(周波数領域)Frとが共にピーク周波数帯Fpと重複する場合は、ピーク周波数帯Fpでは、ステータコアSの径方向の強制力に対して逆位相の抑制波形A1(径方向強制力抑制波形電流)とステータコアSの周方向の強制力に対して逆位相の抑制波形B1(周方向強制力抑制波形電流)との合成波形電流を抑制波形電流として用いる。
これにより、モータケース(20a、20b)に片持ち状に締結されてモータケース(20a、20b)に固定されステータコアSを有する電動機MGを駆動力源として備えた車両10において、たとえば車両10の接近通報音のように大きさが一時的上昇を示す変動を有するピークノイズが、一層好適に抑制される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例の図7において、抑制波形A1及びB1、及び調整波形A2及びB2は、それぞれ相互に90°の位相差が設けられていたが、相互に同位相であっても、一応のノイズ変動抑制効果が得られる。
また、前述の実施例の各フローチャートにおいて、矛盾のない範囲でその順番を適宜入れ替えても構わない。例えば、図6のフローチャートにおいて、ステップS3とS4の順番を入れ替えて実施することもできる。
また、前述の実施例において、マップ選択部108は、自動変速機18の変速段毎、電動機MGのトルク毎に予め記憶された複数種類のノイズ推定マップを、実際の自動変速機18の変速段、電動機MGのトルクに基づいて選択するものであったが、高調波重畳制御が専らコースト走行において適用される場合は、自動変速機18の変速段に基づいて選択するものであってもよい。
また、前述の実施例では、車両10はエンジン14及び電動機MGを動力源とするハイブリッド車両であったが、例えば、専ら電動機を用いて走行する電気自動車や、ハイブリッド車両であって、エンジンで駆動される発電機とその発電機で発電された電力に基づいて回転駆動される電動機とを備えたシリーズハイブリッド車両、エンジン及び1つの電動機の少なくとも一方の出力を自動変速機を介して駆動輪へ伝達する1モータハイブリッド車両、第1電動機により反力が制御される動力分配機構を介してエンジンから伝達される直達トルクと第2電動機から出力されるトルクとで駆動されるパラレルハイブリッド車両等であってもよく、駆動力源として機能する電動機を備えて電動機走行可能な車両であればよい。
また、前述の実施例では、自動変速機18が有段式であったが無段式であってもよい。
また、前述の実施例の自動変速機18は有段式の自動変速機であったが、変速機の具体的な構造や変速段数は特に限定されない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10 :車両
100:電子制御装置(制御装置)
112:高調波重畳制御部
MG :電動機
Fp :ピーク周波数帯
FnH:高側隣接周波数帯(隣接周波数帯)
FnL:低側隣接周波数帯(隣接周波数帯)

Claims (1)

  1. 駆動力源として機能する電動機から発生するノイズを抑制するために、前記ノイズの原因となる前記電動機のトルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる高調波電流を前記電動機の駆動電流に重畳させる高調波重畳制御を行なう、電動機を備えた車両の制御装置であって、
    前記トルクの脈動の一時的な上下変動のピークを含む予め設定されたピーク周波数帯では、前記トルクの脈動と逆位相のトルクを発生させる抑制波形電流を前記電動機の駆動電流に重畳させ、前記ピーク周波数帯に隣接する隣接周波数帯では、前記トルクの脈動と同位相のトルクを発生させる調整波形電流を前記電動機の駆動電流に重畳させることで、前記ピーク周波数帯と前記隣接周波数帯との間で前記ノイズの変動を抑制する高調波重畳制御部を、含む
    ことを特徴とする電動機を備えた車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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