JP2021146772A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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祐也 渡部
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Abstract

【課題】車両の減速制動時に損失を増加させることができ、バッテリ側で受け入れられる充電量が十分にない場合であっても車両を減速制動させることが可能なハイブリッド車両の駆動装置を提供する。【解決手段】ハイブリッド車両の駆動装置10は、エンジンENGと、バッテリBATと、ジェネレータGENと、モータMOTと、第1伝達機構41と、第2伝達機構42と、第1伝達機構41と第2伝達機構42との動力伝達経路を接続又は遮断する油圧クラッチCLと、制御装置CTRと、を備える。制御装置CTRは、バッテリBATの蓄電量を取得するSOC取得部62と、ハイブリッド車両の制動時に回生制御を行う回生制御部61と、を備える。回生制御部61は、バッテリBATの蓄電量が所定値以上のとき、油圧クラッチCLを締結し、ジェネレータGENを力行駆動し、モータMOTを回生駆動する。【選択図】図6

Description

本発明は、ハイブリッド車両の駆動装置に関する。
ハイブリッド車両の駆動装置として、例えば特許文献1に示すように、エンジンと、モータと、ジェネレータと、変速機構と、油圧クラッチと、を備え、油圧クラッチの締結と解放とを切り替えることで、エンジンの駆動力で車両を駆動する経路と、モータの駆動力で車両を駆動する経路とを切り替え可能にしたものが知られている。
また、ハイブリッド車両では、車両の減速制動時にモータを回生駆動することでバッテリを充電しながら減速制動を実現することが知られている。しかしながら、バッテリの満充電状態でモータを回生駆動するとバッテリに過充電が発生し、バッテリが劣化又は損傷してしまう虞がある。特許文献2では、バッテリの満充電時に、モータを強め界磁制御することでモータを非効率で駆動し、電力を熱に変換して消費することが記載されている。
特許第5489954号公報 国際公開第2012/132703号
しかしながら、特許文献2に記載の制御方法においても、車両の減速制動時における損失を増加させる点において改善の余地があった。
本発明は、車両の減速制動時に損失を増加させることができ、バッテリ側で受け入れられる充電量が十分にない場合であっても車両を減速制動させることが可能なハイブリッド車両の駆動装置を提供する。
本発明は、
エンジンと、
バッテリと、
前記エンジンの動力によって駆動する第一回転電機と、
前記第一回転電機又は前記バッテリからの電力によって駆動する第二回転電機と、
前記第一回転電機と前記エンジンとを動力伝達可能に接続する第1伝達機構と、
前記第二回転電機と駆動輪とを動力伝達可能に接続する第2伝達機構と、
締結することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を接続し、解放することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を遮断するロックアップ機構と、
前記第一回転電機、前記第二回転電機、及び前記ロックアップ機構を制御する制御装置と、を備えるハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記制御装置は、
前記バッテリの蓄電量を取得する充電状態取得部と、
前記ハイブリッド車両の制動時に回生制御を行う回生制御部と、を備え、
前記回生制御部は、前記バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、
前記ロックアップ機構を締結し、
前記第一回転電機を力行駆動し、
前記第二回転電機を回生駆動する。
また、本発明は、
エンジンと、
バッテリと、
前記エンジンの動力によって駆動する第一回転電機と、
前記第一回転電機又は前記バッテリからの電力によって駆動する第二回転電機と、
前記第一回転電機と前記エンジンとを動力伝達可能に接続する第1伝達機構と、
前記第二回転電機と駆動輪とを動力伝達可能に接続する第2伝達機構と、
締結することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を接続し、解放することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を遮断するロックアップ機構と、
前記第一回転電機、前記第二回転電機、及び前記ロックアップ機構を制御する制御装置と、を備えるハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記制御装置は、
前記バッテリの蓄電量を取得する充電状態取得部と、
前記ハイブリッド車両の制動時に回生制御を行う回生制御部と、を備え、
前記回生制御部は、前記バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、
前記ロックアップ機構を締結し、
前記ハイブリッド車両の減速制動を行う。
本発明によれば、駆動装置における損失を増加させることで、バッテリ側で受け入れられる充電量が十分にない場合であっても、車両を減速制動させることができる。
本発明の一実施形態のハイブリッド車両の駆動装置のスケルトン図である。 モータ走行(EV走行)時の動力及び電力の流れを説明する説明図である。 モータ走行(シリーズ走行)時の動力及び電力の流れを説明する説明図である。 エンジン走行時の動力及び電力の流れを説明する説明図である。 回生充電時の動力及び電力の流れを説明する説明図である。 第1廃電制御時の動力及び電力の流れを説明する説明図である。 第2廃電制御時の動力及び電力の流れを説明する説明図である。 図1の駆動装置における電気回路図である。 制御装置のブロック図である。 dq軸電流ベクトル空間におけるモータ及びジェネレータの動作点の電流による制約と電圧による制約を示す図である。 通常制御及び非効率制御(強め界磁制御)におけるモータ及びジェネレータの動作点の相違を示す図である。
以下、本発明のハイブリッド車両の駆動装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[駆動装置]
駆動装置10は、エンジンENGと、ジェネレータGENと、モータMOTと、バッテリBATと、電圧制御部VCUと、第1インバータINV1と、第2インバータINV2と、変速機構Tと、制御装置CTRと、を備える。モータMOT及びジェネレータGENは、電圧制御部VCU、第1インバータINV1、及び第2インバータINV2を介してバッテリBATに接続されており、バッテリBATからの電力供給と、バッテリBATへのエネルギー回生が可能となっている。なお、図1中の点線は電力配線を示し、一点鎖線は制御信号線を示す。
バッテリBATは、直列に接続された複数の蓄電セルを有し、例えば100〜200Vの高電圧を供給する。蓄電セルは、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池である。
電圧制御部VCUは、バッテリBATの出力電圧を直流のまま昇圧する。また、電圧制御部VCUは、電動車両の制動時にジェネレータGENが発電して直流に変換された電力を降圧する。電圧制御部VCUによって降圧された電力は、バッテリBATに充電される。図8は、バッテリBAT、電圧制御部VCU、第1インバータINV1、第2インバータINV2及びジェネレータGENの関係を示す電気回路図である。図8に示すように、電圧制御部VCUは、バッテリBATが出力するV1電圧を入力電圧として2つのスイッチング素子をオンオフ切換動作することによって、出力側のV2電圧をV1電圧よりも高い電圧に昇圧する。なお、電圧制御部VCUの2つのスイッチング素子がオンオフ切換動作しないときのV2電圧はV1電圧に等しい。
第1インバータINV1は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流をジェネレータGENに供給する。また、第1インバータINV1は、ジェネレータGENが発電した交流電圧を直流電圧に変換する。
第2インバータINV2は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流をモータMOTに供給する。また、第2インバータINV2は、電動車両の制動時にモータMOTが発電した交流電圧を直流電圧に変換する。
制御装置CTRは、アクセル開度、ブレーキ開度等の入力に応じて、第1インバータINV1、第2インバータINV2、電圧制御部VCU、エンジンENG、及び後述する油圧クラッチCLの制御を行う。制御装置CTRは、図9に示すように、主としてハイブリッド車両の発進時及び加速時の走行制御を行う加速制御部60と、ハイブリッド車両の制動時に回生制御を行う回生制御部61と、バッテリBATの充電量SOC(State Of Charge)を取得するSOC取得部62と、を備える。回生制御部61は、回生制御において、SOC取得部62で得られた充電量SOCに応じて通常制御を行うか又は廃電制御を行うかを判定する判定部63と、モータMOT及び/又はジェネレータGENが高効率で駆動するように電圧制御部VCU、第1インバータINV1、及び第2インバータINV2を制御(通常制御)する通常制御部64と、モータMOT及び/又はジェネレータGENが非効率で駆動するように電圧制御部VCU、第1インバータINV1、及び第2インバータINV2を制御(廃電制御)する廃電制御部65と、を備える。なお、加速制御部60についての詳細は省略する。
[変速機構]
変速機構Tは、図1に示すように、互いに平行に配置された入力軸21、ジェネレータ軸23、及びカウンタ軸25と、デファレンシャル機構Dと、を備える。
入力軸21は、エンジンENGのクランク軸12と同軸上に並べて配置されている。クランク軸12の動力は、ダンパ13を介して入力軸21に伝達されるようになっている。入力軸21には、後述するジェネレータ駆動用ギヤ列を構成する出力ギヤ32が設けられている。
入力軸21におけるエンジンENG側と反対側には、エンジン動力伝達ギヤ列を構成する出力ギヤ53が設けられている。入力軸21上の出力ギヤ32と出力ギヤ53との間には、入力軸21と出力ギヤ53とを係脱可能に連結するための油圧クラッチCLが設けられている。
ジェネレータ軸23は、内周軸27と、該内周軸27に対して同心上で外周側に配置された外周軸29とを備えた二重構造の回転軸である。内周軸27におけるエンジンENG側には、入力軸21上の出力ギヤ32と噛合する入力ギヤ34が設けられている。入力軸21上の出力ギヤ32と内周軸27上の入力ギヤ34とで、入力軸21の動力を内周軸27に伝達するためのジェネレータ駆動用ギヤ列が構成されている。
また、内周軸27の略中央の外径側には、外周軸29が相対回転可能に設置されている。内周軸27におけるエンジンENG側と反対側には、ジェネレータGENが取り付けられている。ジェネレータGENは、内周軸27に固定されたロータRと、不図示のケースに固定されロータRの外径側に対向配置されたステータSとを備えて構成されている。
入力軸21の動力がジェネレータ駆動用ギヤ列を介してジェネレータ軸23の内周軸27に伝達されることで、内周軸27の回転でジェネレータGENのロータRが回転する。これにより、入力軸21からの動力をジェネレータGENで電力に変換することができる。
外周軸29におけるエンジンENG側には、後述するカウンタ軸25上の入力ギヤ54に噛合する出力ギヤ52が設けられており、エンジンENG側と反対側には、モータMOTが取り付けられている。モータMOTは、外周軸29に固定されたロータRと、不図示のケースに固定されロータRの外径側に対向配置されたステータSとを備えて構成されている。
外周軸29上の出力ギヤ52とカウンタ軸25上の入力ギヤ54とで、外周軸29の動力をカウンタ軸25に伝達するためのモータ動力伝達ギヤ列が構成されている。したがって、モータMOTの動力で外周軸29が回転すると、その回転がモータ動力伝達ギヤ列を介してカウンタ軸25に伝達される。
カウンタ軸25には、エンジンENG側から順に、デファレンシャル機構Dのリングギヤ58と噛合する出力ギヤ56と、入力軸21上の出力ギヤ53及び外周軸29上の出力ギヤ52と噛合する入力ギヤ54とが設けられている。入力軸21上の出力ギヤ53とカウンタ軸25上の入力ギヤ54とで、入力軸21の動力をカウンタ軸25に伝達するためのエンジン動力伝達ギヤ列が構成されている。また、カウンタ軸25上の出力ギヤ56とデファレンシャル機構Dのリングギヤ58とで、カウンタ軸25の動力をデファレンシャル機構Dへ伝達するためのファイナルギヤ列が構成されている。
モータ動力伝達ギヤ列を介してカウンタ軸25に入力されたモータMOTの動力、及びエンジン動力伝達ギヤ列を介してカウンタ軸25に入力されたエンジンENGの動力は、ファイナルギヤ列を介してデファレンシャル機構Dに伝達され、デファレンシャル機構Dから駆動輪WRに伝達される。
このような本実施形態の駆動装置10の変速機構Tは、ジェネレータGENとエンジンENGとを動力伝達可能に接続する第1伝達機構41と、モータMOTと駆動輪WRとを動力伝達可能に接続する第2伝達機構42と、を備える。即ち、第1伝達機構41は、入力軸21、出力ギヤ32、入力ギヤ34、及び内周軸27から構成され、第2伝達機構42は、外周軸29、出力ギヤ52、入力ギヤ54、カウンタ軸25、出力ギヤ56、及びデファレンシャル機構Dから構成される。
また、油圧クラッチCLは、この第1伝達機構41と第2伝達機構42との動力伝達経路が接続された状態と、第1伝達経路と第2伝達経路との動力伝達経路が遮断された状態とを選択的に切り替えるようになっている。即ち、油圧クラッチCLを締結することにより第1伝達機構41と第2伝達機構42との動力伝達経路が接続(ロックアップ)され、油圧クラッチCLを解放することにより第1伝達機構41と第2伝達機構42との動力伝達経路が遮断される。変速機構Tでは、入力ギヤ54が入力軸21上の出力ギヤ53及び外周軸29上の出力ギヤ52と噛合するため、油圧クラッチCLを締結すると、第1伝達機構41と第2伝達機構42との動力伝達経路が接続され、第1伝達機構41と第2伝達機構42との動力伝達が可能となる。一方、油圧クラッチCLを解放すると、出力ギヤ53が入力軸21から離脱するため、第1伝達機構41と第2伝達機構42との動力伝達経路が遮断され、第1伝達機構41と第2伝達機構42との動力伝達が不能となる。以下、駆動装置10で実現される走行モードついて説明する。
[モータ走行]
油圧クラッチCLの解放状態において、モータMOTの動力を駆動輪WRに伝達することで車両をモータ走行させることができる。モータ走行は、EV走行とシリーズ走行とを含む。
[モータ走行(EV走行)]
EV走行は、図2に示すように、エンジンENGを非稼働状態とし、バッテリBATから供給される電力によってモータMOTを駆動する。すなわち、バッテリBATから供給される電力によってモータMOTを駆動させることで、モータMOTの動力でジェネレータ軸23の外周軸29が回転し、当該回転がモータ動力伝達ギヤ列を介してカウンタ軸25に伝達される。こうして伝達されたモータMOTの動力は、ファイナルギヤ列、デファレンシャル機構Dを介して駆動輪WRに伝達される。これにより、EV走行が可能となる。なお、図2〜5は、図1を簡略化したもので、電力の流れを点線の矢印で示し、動力の流れを太い実線の矢印で示している。
[モータ走行(シリーズ走行)]
シリーズ走行は、図3に示すように、エンジンENGを稼働状態とし、ジェネレータGENで発電した電力によってモータMOTを駆動する。すなわち、エンジンENGの動力が入力軸21からジェネレータ駆動用ギヤ列を介して内周軸27に入力されることで、内周軸27が回転する。これにより、内周軸27に固定されたジェネレータGENのロータRが回転して、ジェネレータGENで発電が行われる。ジェネレータGENで発電された電力はモータMOTに供給され、この電力でモータMOTが駆動される。モータMOTの動力でジェネレータ軸23の外周軸29が回転し、当該回転がモータ動力伝達ギヤ列を介してカウンタ軸25に伝達される。こうして伝達されたモータMOTの動力は、ファイナルギヤ列、デファレンシャル機構Dを介して駆動輪WRに伝達される。これにより、エンジンENGの動力を全てジェネレータGENで電気に変換して運転するいわゆるシリーズ走行が可能である。
[エンジン走行]
図4に示すように、油圧クラッチCLを係合状態として、エンジンENGの動力を駆動輪WRに伝達して車両をエンジン走行させることができる。すなわち、油圧クラッチCLを締結することで、入力軸21の動力がエンジン動力伝達ギヤ列を介してカウンタ軸25に伝達され、ファイナルギヤ列、デファレンシャル機構Dを介して駆動輪WRに伝達される。これにより、エンジン走行が可能となる。ここで、入力軸21と内周軸27はジェネレータ駆動用ギヤ列を介して常に接続されているため、内周軸27の回転に伴いジェネレータGENのロータRが回転する。したがって、ジェネレータGENで発電を行うことができるので、当該発電した電力によりモータMOTを回転させるいわゆるパラレル走行も可能である。
[回生充電]
回生充電は、車両を減速させるときに駆動輪WRに制動力を付与するために用いられ、このときに発生する電力をバッテリBATに充電する。回生充電は、図5に示すように、油圧クラッチCLを解放状態として、モータMOTを回生駆動する。即ち、駆動輪WRの回転動力は、デファレンシャル機構D、ファイナルギヤ列、及びモータ動力伝達ギヤ列を介してモータMOTに伝達される。これにより、駆動輪WRで発生した動力でバッテリBATを充電することができる。
この回生充電は、バッテリBATを効率的に充電するために制御装置CTRの通常制御部64により油圧クラッチCLを解放するとともに、モータMOTを高効率制御する。一方で、SOC取得部62で得られた充電量SOCが満充電又は満充電に近い所定値以上の場合、回生充電時にバッテリBATに電力を供給し続けると過充電によりバッテリBATが劣化する虞がある。このような場合、制御装置CTRは、廃電制御部65により駆動装置10における損失を増加させ、電力を損失として消費させることにより、回生制動を継続できる。以下、駆動装置10で可能な2つの廃電制御について説明する。
[第1廃電制御]
第1廃電制御では、廃電制御部65が、回生制御において、油圧クラッチCLを締結し、ジェネレータGENを力行駆動し、且つ、モータMOTを回生駆動する。
ジェネレータGENを力行駆動することで、ジェネレータGENの動力の一部(図6の矢印P1)が、ジェネレータ駆動用ギヤ列を介してエンジンENGに伝達され、エンジンENGのクランク軸12を回転させる動力に変換される。つまり、バッテリBATの電気的エネルギーがエンジンENGのクランク軸12の回転による運動エネルギーに変換され、電力を消費する。このとき、エンジンENGは燃焼を行わず空転しており、抵抗となるトルクは主にエンジンENGのフリクションやポンピングロス、第1伝達機構41における動力伝達損失である。また、油圧クラッチCLを締結することで、ジェネレータGENの動力(図6の矢印P2)の残りが、ジェネレータ駆動用ギヤ列からエンジン動力伝達ギヤ列に伝達され、駆動輪WRで発生しデファレンシャル機構Dを介してファイナルギヤ列に伝達された動力(図6の矢印P3)とともにモータ動力伝達ギヤ列を介してモータMOTに伝達される。このとき、油圧クラッチCLにおける圧力損失、第1伝達機構41における動力伝達損失、及び第2伝達機構42における動力伝達損失が発生する。
したがって、第1廃電制御では、通常の回生制御に比べて、駆動装置10における損失が増加する。これにより、モータMOTの回生駆動によって、モータMOTで発生する回生電力を抑制することができ、バッテリBATで受け入れられる充電量が十分にない場合であっても、回生制動を行うことができる。第1廃電制御を行った上でも回生電力が発生する場合、発生した回生電力を、不図示の補機により消費しても良い。
また、廃電制御部65は、ジェネレータGENの力行駆動を非効率な動作点で行う非効率制御することが好ましい。ジェネレータGENの力行駆動を非効率制御することにより、ジェネレータGENの力行駆動によってバッテリBATにおける電力消費を促進することができる。
また、廃電制御部65は、モータMOTの回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御することが好ましい。モータMOTの回生駆動を非効率制御することにより、モータMOTの回生駆動によって、モータMOTにおける損失を増加させることができる。
[第2廃電制御]
第2廃電制御では、廃電制御部65が、回生制御において、油圧クラッチCLを締結し、モータMOTを回生駆動する。
油圧クラッチCLを締結し、モータMOTを回生駆動することで、駆動輪WRで発生した動力の一部(図7の矢印P4)が、デファレンシャル機構D、ファイナルギヤ列、及びエンジン動力伝達ギヤ列を介してエンジンENGに伝達され、エンジンENGのクランク軸12を回転させる動力に変換される。このとき、エンジンENGは燃焼を行わず空転しており、抵抗となるトルクは主にエンジンENGのフリクションやポンピングロス、デファレンシャル機構D、ファイナルギヤ列、及びエンジン動力伝達ギヤ列における動力伝達損失である。また、駆動輪WRで発生した動力の一部(図7の矢印P5)は、デファレンシャル機構D、ファイナルギヤ列、及びモータ動力伝達ギヤ列を介してモータMOTに伝達される。このとき、第2伝達機構42における動力伝達損失が発生する。
したがって、第2廃電制御では、通常の回生制御に比べて、駆動装置10における損失が増加する。これにより、モータMOTの回生駆動によって、モータMOTで発生する回生電力を抑制することができ、バッテリBATで受け入れられる充電量が十分にない場合であっても、回生制動を行うことができる。第2廃電制御を行った上でも回生電力が発生する場合、発生した回生電力を、不図示の補機により消費しても良い。
また、廃電制御部65は、モータMOTの回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御することが好ましい。モータMOTの回生駆動を非効率制御することにより、モータMOTの回生駆動によって、モータMOTにおける損失を増加させることができる。
デファレンシャル機構D及びファイナルギヤ列を介してエンジン動力伝達ギヤ列に伝達された駆動輪WRで発生した動力(図7の矢印P6)は、さらにジェネレータ駆動用ギヤ列を介してジェネレータGENに伝達される。このとき、第2伝達機構42における動力伝達損失、油圧クラッチCLにおける圧力損失、及び第1伝達機構41における動力伝達損失、が発生する。廃電制御部65は、さらにジェネレータGENを回生駆動し、ジェネレータGENの回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御することが好ましい。ジェネレータGENの回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御することで、ジェネレータGENで発生する回生電力を抑制することができる。
また、第2廃電制御では、モータMOT及びジェネレータGENの両方を回生駆動するため、状況に応じてモータMOT及びジェネレータGENの回生量を制御することができる。なお、回生量は、回生電力であってもよく、回生トルクであってもよい。
例えば、廃電制御部65は、モータMOT及びジェネレータGENの温度或いは第1インバータINV1及び第2インバータINV2の温度に応じて、モータMOTとジェネレータGENとの間で回生量の負担割合(配分)を変更することができる。モータMOT(第2インバータINV2)及びジェネレータGEN(第1インバータINV1)の一方の温度が、モータMOT(第2インバータINV2)及びジェネレータGEN(第1インバータINV1)の他方の温度よりも高い場合、一方の回生量を他方の回生量よりも少なくしてもよい。また、モータMOT(第2インバータINV2)及びジェネレータGEN(第1インバータINV1)の一方の温度と所定の閾値温度との差分が、モータMOT(第2インバータINV2)及びジェネレータGEN(第1インバータINV1)の他方の温度とこの閾値温度との差分よりも小さい場合、一方の回生量を他方の回生量よりも少なくしてもよい。これにより、モータMOT及びジェネレータGEN或いは第1インバータINV1及び第2インバータINV2を保護しながら、廃電制御を行うことができる。
また、廃電制御部65は、モータMOT及びジェネレータGENで発生する音、振動、及びトルクリプルなどの快適阻害要素のうち、少なくとも一つの快適阻害要素に応じて、モータMOTとジェネレータGENとの間で回生量の負担割合(配分)を変更してもよい。例えば、廃電制御部65は、モータMOT及びジェネレータGENの快適阻害要素の値が所定値以上となる領域を避けて、モータMOT及びジェネレータGENを回生駆動する。
快適阻害要素の値が所定値以上となる領域は、回転数やトルクによって一義的に決められていてもよく、回転数やトルクとの関係性から予め設定されたマップとして記憶されていてもよい。廃電制御部65は、例えば、モータMOTの快適阻害要素の値が所定値を超える場合、又は、モータMOTの快適阻害要素の値と所定値との差分が、ジェネレータGENの快適阻害要素の値とこの所定値との差分よりも小さい場合、モータMOTの回生量をジェネレータGENの回生量よりも少なくしてもよい。これにより、車両の快適性を損なうことなく、廃電制御を行うことができる。
なお、第2廃電制御では、必ずしもモータMOTを回生駆動しなくてもよい。車両の制動に必要なトルクがエンジンENGのクランク軸12を回転させる動力によるブレーキトルクで足りる場合、廃電制御部65は、油圧クラッチCLを締結するだけで、車両を減速制動することができる。
[非効率制御]
次に、第1廃電制御及び第2廃電制御におけるモータMOT及びジェネレータGENの非効率制御について説明する。
モータMOT及びジェネレータGENの非効率制御は、モータMOT及びジェネレータGENを強め界磁制御を行うことによって、モータMOT及びジェネレータGENを非効率的な動作点で駆動する。
以下、非効率制御を行う場合のdq軸座標上のモータMOT及びジェネレータGENの動作点について説明する。
モータMOT及びジェネレータGENの動作点の範囲は、このモータMOT及びジェネレータGENに供給可能な最大電流ImaxとモータMOT及びジェネレータGENに印加される電圧によって制限される。ジェネレータGENの電流(Id,Iq)の振幅は、最大電流Imaxによって制限されるため、式(1)を満たす必要がある。
Figure 2021146772
また、ジェネレータGENの誘起電圧(Vdo,Vqo)は式(2)で表される。
Figure 2021146772
但し、Ld,Lq:dq軸インダクタンス、ω:ジェネレータGENの角速度、ψa:鎖交磁束である。
式(2)よりdq誘起電圧(d軸電機子に生じる誘起電圧とq軸電機子に生じる誘起電圧のベクトル和の大きさ)Voは、式(3)で表せる。
Figure 2021146772
このとき、図8に示したV2電圧の制限電圧をVom(VomはV2電圧によって決まり、関係式は電圧制御部VCUの制御の変調方式によって変わる)とすると、式(4)に示すように、dq誘起電圧Voは制限電圧Vom以下である必要がある。
Figure 2021146772
すなわち、式(3)と式(4)により、ジェネレータGENの動作点の範囲には電圧による制限があるため、式(5)を満たす必要がある。
Figure 2021146772
このように、ジェネレータGENの動作の電流による制限は式(1)で表され、式(1)は、図10に示すdq軸電流ベクトル空間上の定電流円の内部領域によって表される。また、モータMOT及びジェネレータGENの動作の電圧による制限は式(5)で表され、式(5)は、図10に示すdq軸電流ベクトル空間上の定電圧楕円の内部領域によって表される。モータMOT及びジェネレータGENに供給可能な電流の範囲は、式(1)かつ式(5)を満たす範囲であり、この範囲は図10にハッチングした領域で示される。
一方、モータMOT及びジェネレータGENのトルクTは式(6)で表される。
Figure 2021146772
但し、Pn:ジェネレータGENの極対数である。
この式(6)を変形した定トルク曲線を表す式は、式(7)で表される。
Figure 2021146772
この式(7)は、Id=ψa/(Lq−Ld),Iq=0を漸近線とする双曲線である。
ところで、非効率制御を行わないモータMOT及びジェネレータGENの動作点の制御(通常制御)では、例えば、電流に対するトルクが最大となる最大トルク制御(動作点における定トルク曲線の接線と電流ベクトルが直交する制御)や、銅損だけでなく鉄損等を考慮した損失が最小となる最大効率制御(動作点は最大トルク制御よりも進み位相、すなわちd軸電流を負の方向へ移動させることが多い)が行われる。すなわち、図11に示した例では、点線の丸印で示した動作点でジェネレータGENは駆動する。
これに対し、非効率制御では、図11に示すように、制御装置CTRは、モータMOT及びジェネレータGENのd軸電流が正の値に大きくなるよう第1インバータINV1及び第2インバータINV2を制御して、モータMOT及びジェネレータGENの動作点を目標動作点(Id_c,Iq_c)に移動させる。なお、目標動作点(Id_c,Iq_c)での電流ベクトルを与えるためのV2電圧は、最大電流Imaxの定電流円による制約及び目標定電圧楕円による制約の範囲内で取り得る最大の電圧であり、定トルクの条件下においてd軸電流が正の方向で最も大きくなる。
尚、本発明の駆動装置は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
モータMOTの回生駆動によって、モータMOTにおける損失を増加させることができる
(1) エンジン(エンジンENG)と、
バッテリ(バッテリBAT)と、
前記エンジンの動力によって駆動する第一回転電機(ジェネレータGEN)と、
前記第一回転電機又は前記バッテリからの電力によって駆動する第二回転電機(モータMOT)と、
前記第一回転電機と前記エンジンとを動力伝達可能に接続する第1伝達機構(第1伝達機構41)と、
前記第二回転電機と駆動輪(駆動輪WR)とを動力伝達可能に接続する第2伝達機構(第2伝達機構42)と、
締結することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を接続し、解放することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を遮断するロックアップ機構(油圧クラッチCL)と、
前記第一回転電機、前記第二回転電機、及び前記ロックアップ機構を制御する制御装置(制御装置CTR)と、を備えるハイブリッド車両の駆動装置(駆動装置10)であって、
前記制御装置は、
前記バッテリの蓄電量を取得する充電状態取得部(SOC取得部62)と、
前記ハイブリッド車両の制動時に回生制御を行う回生制御部(回生制御部61)と、を備え、
前記回生制御部は、前記バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、
前記ロックアップ機構を締結し、
前記第一回転電機を力行駆動し、
前記第二回転電機を回生駆動する、ハイブリッド車両の駆動装置。
(1)によれば、回生制御部は、バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、ロックアップ機構を締結し、第一回転電機を力行駆動し、前記第二回転電機を回生駆動することで、駆動装置では、ロックアップ機構における圧力損失、第1伝達機構における動力伝達損失、第2伝達機構における動力伝達損失、及びエンジンが空転することによるフリクションやポンピングロスが発生する。このように回生制御においてバッテリ側で受け入れられる充電量が十分にない場合であっても、駆動装置における損失を増加させることで、回生制動を行うことができる。
また、第一回転電機の力行駆動による力行トルクを、第二回転電機の回生駆動による回生トルクで吸収することで、それぞれの回転電機における損失を増加させることができる。
(2) (1)に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記回生制御部は、前記第一回転電機の前記力行駆動を非効率な動作点で行う非効率制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
(2)によれば、回生制御部は、第一回転電機の力行駆動を非効率制御することにより、第一回転電機の力行駆動によって電力消費を促進することができる。
(3) (1)又は(2)に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記回生制御部は、前記第二回転電機の前記回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
(3)によれば、回生制御部は、第二回転電機の回生駆動を非効率制御することにより、第二回転電機の回生駆動によって、第二回転電機における損失を増加させることができる。
(4) エンジン(エンジンENG)と、
バッテリ(バッテリBAT)と、
前記エンジンの動力によって駆動する第一回転電機(ジェネレータGEN)と、
前記第一回転電機又は前記バッテリからの電力によって駆動する第二回転電機(モータMOT)と、
前記第一回転電機と前記エンジンとを動力伝達可能に接続する第1伝達機構(第1伝達機構41)と、
前記第二回転電機と駆動輪とを動力伝達可能に接続する第2伝達機構(第2伝達機構42)と、
締結することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を接続し、解放することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を遮断するロックアップ機構(油圧クラッチCL)と、
前記第一回転電機、前記第二回転電機、及び前記ロックアップ機構を制御する制御装置(制御装置CTR)と、を備えるハイブリッド車両の駆動装置(駆動装置10)であって、
前記制御装置は、
前記バッテリの蓄電量を取得する充電状態取得部(SOC取得部62)と、
前記ハイブリッド車両の制動時に回生制御を行う回生制御部(回生制御部61)と、を備え、
前記回生制御部は、前記バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、
前記ロックアップ機構を締結し、
前記ハイブリッド車両の減速制動を行う、ハイブリッド車両の駆動装置。
(4)によれば、回生制御部は、バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、ロックアップ機構を締結することで、駆動装置では、ロックアップ機構における圧力損失、第1伝達機構における動力伝達損失、第2伝達機構における動力伝達損失、及びエンジンが空転することによるフリクションやポンピングロスが発生する。このように駆動装置における損失が増加することで、バッテリ側で受け入れられる充電量が十分にない場合であっても、車両の減速制動を行うことができる。
(5) (4)に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記回生制御部は、前記バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、
前記ロックアップ機構を締結し、且つ、前記第二回転電機を回生駆動する、ハイブリッド車両の駆動装置。
(5)によれば、回生制御部は、バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、ロックアップ機構を締結し、第二回転電機を回生駆動することで、駆動装置における損失を増加させることができる。
(6) (5)に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記回生制御部は、前記第二回転電機の前記回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
(6)によれば、回生制御部は、第二回転電機の回生駆動を非効率制御することにより、第二回転電機の回生駆動によって、第二回転電機における損失を増加させることができる。
(7) (5)又は(6)に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記回生制御部は、
前記第二回転電機とともに、前記第一回転電機を回生駆動し、
前記第一回転電機の前記回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
(7)によれば、回生制御部は、第二回転電機とともに、第一回転電機を回生駆動し、第一回転電機の回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御することで、第一回転電機における損失を増加させることができる。
(8) (7)に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記第一回転電機及び前記第二回転電機の温度に応じて、前記第一回転電機及び前記第二回転電機の回生量を制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
(8)によれば、第一回転電機及び第二回転電機の温度に応じて、第一回転電機と第二回転電機との間で回生量の負担割合を変更することで、第一回転電機及び第二回転電機を保護しながら、廃電制御を行うことができる。
(9) (7)に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
前記第一回転電機及び前記第二回転電機で発生する快適性阻害要素に応じて、前記第一回転電機及び前記第二回転電機の回生量を制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
(9)によれば、第一回転電機及び第二回転電機の音、振動、トルクリプルなどの快適性阻害要素に応じて、第一回転電機と第二回転電機との間で回生量の負担割合を変更することで、車両の快適性を損なうことなく、廃電制御を行うことができる。
10 駆動装置
41 第1伝達機構
42 第2伝達機構
61 回生制御部
62 SOC取得部(充電状態取得部)
BAT バッテリ
CTR 制御装置
ENG エンジン
GEN ジェネレータ(第一回転電機)
MOT モータ(第二回転電機)
CL 油圧クラッチ(ロックアップ機構)
WR 駆動輪

Claims (9)

  1. エンジンと、
    バッテリと、
    前記エンジンの動力によって駆動する第一回転電機と、
    前記第一回転電機又は前記バッテリからの電力によって駆動する第二回転電機と、
    前記第一回転電機と前記エンジンとを動力伝達可能に接続する第1伝達機構と、
    前記第二回転電機と駆動輪とを動力伝達可能に接続する第2伝達機構と、
    締結することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を接続し、解放することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を遮断するロックアップ機構と、
    前記第一回転電機、前記第二回転電機、及び前記ロックアップ機構を制御する制御装置と、を備えるハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記制御装置は、
    前記バッテリの蓄電量を取得する充電状態取得部と、
    前記ハイブリッド車両の制動時に回生制御を行う回生制御部と、を備え、
    前記回生制御部は、前記バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、
    前記ロックアップ機構を締結し、
    前記第一回転電機を力行駆動し、
    前記第二回転電機を回生駆動する、ハイブリッド車両の駆動装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記回生制御部は、前記第一回転電機の前記力行駆動を非効率な動作点で行う非効率制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記回生制御部は、前記第二回転電機の前記回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
  4. エンジンと、
    バッテリと、
    前記エンジンの動力によって駆動する第一回転電機と、
    前記第一回転電機又は前記バッテリからの電力によって駆動する第二回転電機と、
    前記第一回転電機と前記エンジンとを動力伝達可能に接続する第1伝達機構と、
    前記第二回転電機と駆動輪とを動力伝達可能に接続する第2伝達機構と、
    締結することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を接続し、解放することにより前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との動力伝達経路を遮断するロックアップ機構と、
    前記第一回転電機、前記第二回転電機、及び前記ロックアップ機構を制御する制御装置と、を備えるハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記制御装置は、
    前記バッテリの蓄電量を取得する充電状態取得部と、
    前記ハイブリッド車両の制動時に回生制御を行う回生制御部と、を備え、
    前記回生制御部は、前記バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、
    前記ロックアップ機構を締結し、 前記ハイブリッド車両の減速制動を行う、ハイブリッド車両の駆動装置。
  5. 請求項4に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記回生制御部は、前記バッテリの蓄電量が所定値以上のとき、
    前記ロックアップ機構を締結し、且つ、前記第二回転電機を回生駆動する、ハイブリッド車両の駆動装置。
  6. 請求項5に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記回生制御部は、前記第二回転電機の前記回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
  7. 請求項5又は6に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記回生制御部は、
    前記第一回転電機を回生駆動し、
    前記第一回転電機の前記回生駆動を非効率な動作点で行う非効率制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
  8. 請求項7に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記第一回転電機及び前記第二回転電機の温度に応じて、前記第一回転電機及び前記第二回転電機の回生量を制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
  9. 請求項7に記載のハイブリッド車両の駆動装置であって、
    前記第一回転電機及び前記第二回転電機で発生する快適性阻害要素に応じて、前記第一回転電機及び前記第二回転電機の回生量を制御する、ハイブリッド車両の駆動装置。
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