JP2018154234A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よくバッテリを充電することで燃費を向上させることができるハイブリッド車両の制御装置を提供する。【解決手段】バッテリの単位充電量に対するバッテリを充電するために使用したエンジンの燃料量であるバッテリ燃費率を求め、バッテリ燃費率が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断し(ステップS4)、バッテリ燃費率が閾値よりも大きい場合に、エンジンから動力を出力して発電機によりエンジンから出力された動力を電力に変換するENG発電制御と、モータ・ジェネレータによって駆動輪に制動トルクを作用させる回生制御とを実行し(ステップS6)、バッテリ燃費率が閾値以下の場合に、回生制御を実行する(ステップS5)ように構成されている。【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンおよびモータを駆動力源とし、少なくともエンジンの出力によって走行するHV(ハイブリッド)走行、および、モータの出力のみによって走行するEV(モータ)走行が可能なハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
特許文献1には、エンジンと、モータジェネレータ(モータとも記す)と、バッテリとを備えたハイブリッド車両の制御装置が記載されている。特許文献1のハイブリッド車両は、エンジンの動力によって走行する機関モード(エンジン走行モードとも記す)、あるいは、エンジンが運転していない状態で、モータによって走行する電動モード(モータ走行モードとも記す)を設定することができる。また、特許文献1のハイブリッド車両におけるモータは、バッテリに充電された電力によって駆動力を出力するように構成されている。そのバッテリに充電された電力は、車両の惰性走行中などに得られる回生エネルギーにより発電することにより、あるいは、エンジンでモータを駆動して発電することにより得ることができる。エンジンでモータを駆動して発電した場合には、その電力を得るためにエンジンの燃料を消費している。言い換えれば、電動モードであっても、エンジンの燃料が消費されている。
そのため、特許文献1に記載された制御装置では、バッテリに蓄積されている全電力を蓄電するために要したエンジンの燃料消費量である、充電コスト(バッテリ燃費率とも記す)を算出するように構成されている。つまり、その充電コストは、モータの出力で走行するときに、所定の出力量を得るために要するエンジンの燃料消費量に置き換えることができる。また、特許文献1に記載された制御装置は、エンジンの動力で走行するときに、所定の出力量を得るために要するエンジンの燃料消費量である、機関コスト(エンジン動作点燃費率とも記す)も算出するように構成されている。そして、充電コストと機関コストとを比較し、充電コストの方が機関コストより小さい場合には、電動モードによって走行し、これとは反対に、機関コストの方が充電コストより小さい場合には、機関モードによって走行することで、燃費が向上するとしている。
特開2015−202807号公報
特許文献1に記載されたハイブリッド車両は、前述したように回生エネルギーやエンジンのエネルギーによってバッテリを充電するように構成されている。そのようなハイブリッド車両は、通常、減速時の制動トルクを発生させるようにモータを制御することによる回生エネルギーによりバッテリを充電し、また加速時などのエンジンから動力を出力した場合に、その動力の一部によってモータを回転させることによりエンジンのエネルギーの一部をバッテリに充電する。特許文献1に記載されたハイブリッド車両は、上記のようにバッテリが充電されることにより充電コストが機関コストよりも低下した場合に、モータ走行モードで走行する。そのようにモータ走行モードで走行してバッテリの放電量が多くなると、機関コストが充電コストよりも小さくなることにより、エンジン走行モードに切り替えられ、エンジン走行モードで走行しているときに、バッテリを充電する。一方、エンジン走行モードで走行する際の走行負荷が大きい場合などでは、要求駆動力を出力するために要するエネルギー量が大きいため、バッテリを充分に充電することができない可能性があり、またエンジン走行モードで走行する際のエンジンの燃費率が良好でない場合には、エンジンの燃費率が高い状態でバッテリを充電することになり、充電コストが高くなる可能性がある。その結果、モータ走行モードで走行する機会が減少するなどにより、比較的長い距離を走行した場合などにはトータルの燃費を向上させることができない可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、効率よくバッテリを充電することで燃費を向上させることができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンと、前記エンジンから出力された動力のうち少なくとも一部の動力を電力に変換する発電機と、駆動輪に制動トルクを作用させることにより前記駆動輪の動力の少なくとも一部を電力に変換することができ、かつ前記駆動輪に駆動トルクを出力することができるモータ・ジェネレータと、前記発電機および前記モータ・ジェネレータにより発電された前記電力が供給されるとともに、蓄電された電力を前記モータ・ジェネレータに供給することができるバッテリとを備え、前記エンジンの動力を前記駆動輪に伝達して走行するエンジン走行モードと、前記エンジンから前記駆動輪への動力の伝達を行わずに、前記モータ・ジェネレータから動力を出力して走行するモータ走行モードとが選択可能に構成されたハイブリッド車両の制御装置において、前記バッテリの単位充電量に対する前記バッテリを充電するために使用した前記エンジンの燃料量であるバッテリ燃費率を求め、前記バッテリ燃費率が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断し、前記バッテリ燃費率が前記閾値よりも大きい場合に、前記エンジンから動力を出力して前記発電機により前記エンジンから出力された動力を電力に変換するENG発電制御と、前記モータ・ジェネレータによって前記駆動輪に制動トルクを作用させる回生制御とを実行し、前記バッテリ燃費率が前記閾値以下の場合に、前記回生制御を実行するように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、バッテリ燃費率が閾値よりも大きい場合に、エンジンから動力を出力して発電機によりエンジンから出力された動力を電力に変換するENG発電制御と、モータ・ジェネレータによって駆動輪に制動トルクを作用させる回生制御とを実行し、バッテリ燃費率が閾値以下の場合に、回生制御を実行するように構成されている。そのように制御することにより、減速時にエンジンの熱効率が良好な運転点でエンジンを運転して発電することができる。そのため、バッテリを効率よく充電することができる。さらに、バッテリの充電量を高くすることができるため、EV走行モードで走行することができる機会を増加させることができ、またはエンジンを始動および停止する頻度を低減することができ、燃費を良好にすることができる。
この発明の実施形態におけるハイブリッド車両の一例を示すスケルトン図である。 この発明の実施形態における制御例を説明するためのフローチャートである。 バッテリの燃費率に応じてエンジンおよび第2モータの出力を制御する一例を説明するためのフローチャートである。 バッテリ燃費率と第2モータ3の動力との関係を定めたマップの一例を示す図である。
この発明の実施形態におけるハイブリッド車両(以下、単に車両と記す)の一例を図1に模式的に示している。図1に示す車両Veは、駆動力源としてエンジン1と、二つのモータ2,3とを備えたハイブリッド車両である。このエンジン1は、従来知られているエンジンと同様に構成することができ、エンジン1の回転数と出力トルクとで定まる動作点に応じて熱効率(燃費率)が変動する。このエンジン1の動作点に応じた熱効率は、図示しない電子制御装置に予め記憶されている。
上記のエンジン1の出力軸4には、動力分割機構5が連結されている。この動力分割機構5は、エンジン1から入力されたトルクを、第1モータ2と図示しない駆動輪とに分割する差動機構であり、図1に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構により構成されている。以下、動力分割機構5を、遊星歯車機構5と記す場合がある。この遊星歯車機構5におけるキャリヤ6にエンジン1が連結され、サンギヤ7に第1モータ2が連結されている。なお、エンジン1の出力軸4とキャリヤ6との間にダンパなどを備えていてもよい。
上記の第1モータ2は、通電される電力に応じた動力を出力することや、トルクが入力されて回転させられることにより、その動力を電力に変換すること、つまり発電することができるように構成されたモータ・ジェネレータであって、例えば、従来知られている永久磁石式の同期モータや誘導モータによって構成することができる。なお、第1モータ2が、この発明の実施形態における「発電機」に相当する。
また、上記の遊星歯車機構5におけるリングギヤ8には、外歯歯車の第1出力ギヤ9が一体に形成されており、その第1出力ギヤ9に、カウンタドリブンギヤ10が噛み合っている。このカウンタドリブンギヤ10は、エンジン1の出力軸4と平行に配置されたカウンタシャフト11の一方の端部に連結されており、そのカウンタシャフト11の他方の端部には、カウンタピニオンギヤ12が連結されている。そして、カウンタピニオンギヤ12に、デファレンシャルギヤユニット13を介して、ドライブシャフト14が連結され、そのドライブシャフト14に駆動輪が連結されている。
さらに、上記のカウンタドリブンギヤ10には、第2出力ギヤ15が連結されている。この第2出力ギヤ15は、エンジン1の出力軸4やカウンタシャフト11と平行に配置された第2モータ3の出力軸16が連結されている。すなわち、遊星歯車機構5から出力されたトルクに、第2モータ3のトルクを加算することができるように、第2モータ3が設けられている。この第2モータ3は、第1モータと同様に構成することができる。なお、第2モータ3が、この発明の実施形態における「モータ・ジェネレータ」に相当する。
上述したように構成された車両Veは、主にエンジン1を駆動力源としたHV走行モードと、第2モータ3を駆動力源としたEV走行モードとを選択することができる。このHV走行モードは、この発明の実施形態における「エンジン走行モード」に相当するものであって、運転者によるアクセル操作などに基づいた要求駆動力と、各モータ2,3に電気的に接続された図示しないバッテリを充電するための動力とをエンジン1から出力する。そして、そのエンジン1から出力されたトルクを駆動輪に伝達するために第1モータ2が反力トルクを出力する。その際の第1モータ2の回転数は、エンジン回転数がエンジン1の熱効率が良好な運転点となるように制御される。その場合、通常、第1モータ2の回転数を低下させる方向に、反力トルクが出力されることになり、その結果、第1モータ2が発電機として機能して、エンジン1の動力の一部を電気エネルギーに変換する。その電力は、バッテリに充電され、または第2モータ3に供給される。
上記のようにエンジン1の動力の一部が電気エネルギーに変換されるため、リングギヤ8から出力される動力が、要求駆動力を充足することができない場合があり、そのような場合には、不足する分の動力を第2モータ3が出力する。
また、EV走行モードは、要求駆動力に基づく動力を第2モータ3から出力する。その場合、エンジン1を停止させ、かつ第1モータ2への通電を停止してもよく、またエンジン1から動力を出力して、その動力の全てを第1モータ2が電気エネルギーに変換してもよい。
また、上述した車両Veは、減速時には、各車輪に設けられた図示しないブレーキによって減速することに加えて、第2モータ3を回生制御する(発電機として機能させる)ことにより生じる制動トルクを駆動輪に作用させて減速することや、第1モータ2を所定の回転数に制御することによりエンジン1を回転させ、そのエンジン1のポンピングロスやフリクションなどにより制動トルクを駆動輪に伝達して減速することができるように構成されている。
上記の第2モータ3を回生制御する場合には、エンジン1への燃料の供給を停止するとともに、第1モータ2への電力の供給を停止することができる。その場合には、エンジン1のイナーシャが第1モータ2のイナーシャよりも大きいことにより、通常、エンジン回転数が「0」になり、第1モータ2は、車速とエンジン回転数と遊星歯車機構5のギヤ比とに応じた回転数で空転する。なお、その際の回転方向は、HV走行モード時の回転方向と逆方向である。このようにエンジン1への燃料の供給や第1モータ2への電力の供給を停止することにより、燃費の悪化や電力消費量の増加を抑制することができる。
さらに、第2モータ3を回生制御する場合には、エンジン1を駆動するとともに、エンジン1から出力された動力の全てを第1モータ2が電気エネルギーに変換することもできる。その場合には、エンジン1から駆動輪に動力が伝達されないため、第2モータ3で発生させる制動トルクは、エンジン1を駆動させない場合と同等である。
この発明の実施形態における制御装置は、減速時におけるエンジン1と各モータ2,3との動作を定めるように構成されている。その制御の一例を図2に示している。図2に示すフローチャートでは、まず、要求される減速度(以下、要求減速度と記す)が予め定められた閾値αよりも大きいか否かを判断する(ステップS1)。このステップS1は、走行抵抗などに基づく減速度以上の減速度が要求されているか否かを判断するためであって、したがって、閾値αは、車速に応じた走行抵抗など、車両Veが積極的に制動トルクを発生せずに生じる減速度に定めることができる。また、要求減速度は、運転者によるブレーキペダルの操作量などに基づいて求めることができる。なお、高車速時などには、運転者は、通常、アクセル操作のみで車速をコントロールしようとするため、車両Veは、アクセル開度が所定値以下に低下した場合には、運転者が減速を要求していると判断するように構成されている。そのため、ステップS1における要求減速度は、ブレーキペダルの操作量に限らず、アクセル開度に基づいて求めてもよい。
要求減速度が閾値αよりも大きくステップS1で肯定的に判断された場合には、回生することが許可されているか否かを判断する(ステップS2)。このステップS2は、例えば、第2モータ3に通電する電流の周波数などを制御する図示しないインバータの温度が予め定められた上限温度に達しているか否かなどの種々の条件に基づいて判断することができる。
したがって、回生することが許可されておらずステップS2で否定的に判断された場合には、各車輪に設けられたブレーキにより要求減速度に応じた制動力を発生させるとともに、エンジン1の動力の全てを第1モータ2で電気エネルギーに変換して(ステップS3)、このルーチンを一旦終了する。以下の説明では、エンジン1の動力の少なくとも一部を電気エネルギーに変換することをENG発電と記す。なお、ステップS3では、バッテリの充電残量(SOC)などに応じてENG発電しなくてもよい。このENG発電が、この発明の実施形態における「ENG発電制御」に相当する。
それとは反対に、回生することが許可されておりステップS2で肯定的に判断された場合には、ついで、バッテリ燃費率F(i)が、予め定められた閾値βよりも大きく、かつSOC(i)が予め定められた閾値γよりも少ないか否かを判断する(ステップS4)。
ここで、上記バッテリ燃費率Fについて説明する。このバッテリ燃費率Fは、バッテリに充電された電力の価値(単価)を、エンジン1の燃料に置き換えて算出したものである。したがって、バッテリを充電するために多くの燃料を使用した場合には、バッテリ燃費率は大きな値になり、回生によりバッテリを充電し、または上記の車両Veが、外部電源などにより充電可能な場合には、その外部電源で充電した場合など、燃料を消費せずにバッテリを充電した場合には、バッテリ燃費率Fは小さい値になる。具体的には、バッテリ燃費率Fは、バッテリを充電することを意図してエンジン1に供給された燃料(燃料の質量)の積算値を、バッテリに充電される電力量(回生による電力量を含む)の積算値で除算して求められる。すなわち、バッテリの単位充電量に対するバッテリを充電するために使用したエンジンの燃料量であり、その単位は、[g/kWh]である。
このバッテリ燃費率Fは、所定時間ごとに算出されている。その算出方法を簡単に説明すると、まず、前回算出されたバッテリ燃費率F(i-1)に、その時点で充電されている電力量a(i-1)を積算した燃料換算値J(i-1)に、前回算出した時点から今回算出する時点までの間に、バッテリを充電するために使用した燃料Δgを加算するとともに、前回算出した時点におけるバッテリ燃費率F(i-1)にその時点から今回算出する時点までのバッテリの出力電力量ΔWoutを積算した値を減算して、今回の燃料換算値J(i)を求める。
さらに、前回算出した時点におけるSOC(i-1)に、前回算出した時点から今回算出する時点までの間に、発電によりバッテリに入力された電力の積算値ΔWinを加算するとともに、前回算出した時点から今回算出する時点までの間に、バッテリから出力された電力の積算値ΔWoutを減じて、現時点のSOC(i)を求める。
そして、上記の今回の燃料換算値J(i)を現時点のSOC(i)で除算してバッテリ燃費率F(i)を算出することができる。なお、バッテリ燃費率Fは、工場出荷時から算出すればよい。また、バッテリに入力された電力は、回生による電力と、ENG発電による電力と、外部電力とを含んでよい。さらに、現時点のSOC(i)は、例えば、バッテリの電圧などに基づいて求めてもよい。
バッテリ燃費率F(i)が閾値βよりも小さい場合には、バッテリに充電された電力の単価(価値)が比較的低いことを意味する。その場合には、バッテリを積極的に充電する必要がないと考えられる。また、SOC(i)が閾値γ以上の場合には、バッテリの充電容量の上限値との偏差が小さいため、多くの電力を充電すると、バッテリが過充電になる可能性がある。そのため、ステップS4で否定的に判断された場合には、ENG発電を行うことなく、第2モータ3を回生制御して(ステップS5)、このルーチンを一旦終了する。すなわち、エンジン1への燃料の供給を停止するとともに、第1モータ2への通電を停止して、回生制御を実行する。なお、ステップS5では、第2モータ3による制動トルクに加えて、ブレーキによる制動トルクを発生させてもよい。
それとは反対にバッテリ燃費率F(i)が閾値βよりも大きい場合には、バッテリに充電された電力の単価(価値)が比較的高いことを意味する。また、制動時には、上述したように第2モータ3が回生制御している場合であっても、制動力に影響を来すことなくENG発電を実行することができ、またその際のエンジン1の運転点は、適宜設定することができる。つまり、比較的安価(価値が低い状態)にバッテリを充電することができる。また、多くの電力を得ることができる。そのため、ステップS4で肯定的に判断された場合には、第2モータ3を回生制御するとともに、ENG発電を実行して(ステップS6)、このルーチンを一旦終了する。なお、ステップS5と同様に、ステップS6では、第2モータ3による制動トルクに加えて、ブレーキによる制動トルクを発生させてもよい。
一方、要求される減速度が閾値α以下でありステップS1で否定的に判断された場合(加速要求時を含む)には、エンジン動作点燃費率が予め定められた判定値δよりも小さいか否かを判断する(ステップS7)。このエンジン動作点燃費率とは、上記のようにHV走行モードが設定された場合のエンジン1の運転点に応じた燃費率である。具体的には、要求される動力(発電するための動力を含む)をエンジン1が出力するとともに、その動力を出力した場合に設定可能な運転点のうちの最も燃費が良好となる運転点でエンジン1を駆動した場合における燃費率である。
エンジン動作点燃費率が判定値δ以上であってステップS7で否定的に判断された場合には、HV走行モードで走行すると燃費が悪化することを意味するため、EV走行モードを設定して(ステップS8)、このルーチンを一旦終了する。それとは反対にエンジン動作点燃費率が判定値δ未満であってステップS8で肯定的に判断された場合には、比較的低燃費でHV走行モードで走行することができることを意味するため、HV走行モードを設定して(ステップS9)、このルーチンを一旦終了する。
上述したようにバッテリ燃費率F(i)が閾値βよりも大きい場合に、第2モータ3を回生制御している状態で、ENG発電を実行することにより、エンジン1の熱効率が良好な運転点でエンジン1を運転して発電することができる。そのため、バッテリを効率よく充電することができる。さらに、バッテリの充電量を高くすることができるため、EV走行モードで走行することができる機会を増加させることができ、またはエンジン1を始動および停止する頻度を低減することができ、燃費を良好にすることができる。
特に熱効率が高い領域が広く、かつ低負荷領域と高負荷領域との熱効率差が小さいエンジン1の場合には、発電負荷の有無による熱効率差が少なくなるため、燃費を良好にすることができる。また、バッテリ容量が比較的大きい場合は、回生制御とENG発電とで得られた電力を多く充電することができるため、同様に燃費を良好にすることができる。
さらに、エンジン1が比較的出力の小さいものである場合であっても、バッテリに効率よく電力を充電しているため、加速時などにその充電された電力で駆動力を得ることができ、エンジン1の出力要求を低減することができ、燃費の悪化を抑制することができる。
また、上述したようにHV走行モードで走行する場合には、エンジン1の動力の一部を電気エネルギーに変換するとともに、第2モータ3からトルクを出力する。その場合、エンジン1および第2モータ3の運転状態(出力)は適宜設定することができる。そのため、エンジン1および第2モータ3の出力を制御する電子制御装置は、バッテリの燃費率F(i)に応じてエンジン1および第2モータ3の出力を制御するように構成されている。図3は、その制御の一例を説明するためのフローチャートである。図3に示す例では、まず、バッテリ燃費率F(i)が予め定められた閾値εよりも大きいか否かを判断する(ステップS10)。この閾値εは、エンジン1の特性や、車格などに応じて定めることができる。
バッテリ燃費率F(i)が閾値ε以下であってステップS10で否定的に判断された場合には、バッテリに充電された電力の価値(単価)が低いと考えられる。また、バッテリ燃費率F(i)は、回生などによりバッテリが充電されることにより低い値になるため、SOCが比較的高くなっていると考えられる。したがって、ステップS10で否定的に判断された場合には、バッテリ燃費率F(i)に応じて第2モータ3の動力を算出する(ステップS11)。このステップS11における第2モータ3の動力は、バッテリ燃費率F(i)と第2モータ3の動力との関係を予め定めたマップに基づいて定めることができ、そのマップの一例を図4に示している。上記のようにバッテリ燃費率F(i)が低いほど、バッテリに充電された電力の価値が低いと考えられるため、図4に示す例では、バッテリ燃費率F(i)が低いほど、第2モータ3の動力が高くなるように定められている。
ついで、ステップS11で求められた第2モータ3の動力に応じて、バッテリに要求するパワー(以下、バッテリ出力パワーと記す)を算出する(ステップS12)。具体的には、ステップS11で算出された第2モータ3の動力と、その動力を第2モータ3が出力した場合における損失量とを加算して、バッテリ出力パワーを求める。この損失量は、第2モータの動力に応じて予め定めていてよい。
そして、要求駆動力とステップS12で算出されたバッテリ出力パワーとから、エンジン1に要求するパワー(以下、ENG要求パワーと記す)を算出する(ステップS13)。具体的には、要求駆動力に基づくドライバ要求パワーからバッテリ出力パワーを減算して、ENG要求パワーを算出する。ついで、ステップS11で求められた第2モータ3の動力と、ステップS13で求められたENG要求パワーとを決定して(ステップS14)、このルーチンを一旦終了する。
一方、バッテリ燃費率F(i)が閾値εよりも大きくステップS10で肯定的に判断された場合には、バッテリに充電された電力の価値が高く、またSOCが比較的低くなっていると考えられる。したがって、ステップS10で肯定的に判断された場合には、バッテリの充電量を増加させるようにエンジン1および第2モータ3の動力が制御される。具体的には、まず、バッテリ燃費率F(i)およびドライバ要求パワーに基づいてバッテリに充電させる充電量の増加分(以下、上乗せ発電量と記す)を算出する(ステップS15)。言い換えると、補機などを作動させるために要する充電量に加算する充電量を算出する。この上乗せ発電量は、例えば、バッテリ燃費率F(i)が低いほど大きく設定し、またドライバ要求パワーが小さいほど大きく設定することができる。
ついで、ステップS15で算出された上乗せ発電量に基づいてバッテリを充電するためのパワー(以下、バッテリ入力パワーと記す)を算出する(ステップS16)。具体的には、補機などを作動させるために要求されるパワーと、ステップS15で算出された上乗せ発電量とを加算して、バッテリ入力パワーを算出する。
そして、ステップS16で求められたバッテリ入力パワーに基づいてENG要求パワーを算出する(ステップS17)。具体的には、ドライバ要求パワーにバッテリ入力パワーを加算して、ENG要求パワーを算出する。ついで、ステップS17で求められたENG要求パワーを決定して(ステップS14)、このルーチンを一旦終了する。なお、その場合には、第2モータ3の動力は、「0」としてよい。
上述したようにバッテリ燃費率F(i)が低い場合に、第2モータ3の動力を増大させることにより、エンジン1の出力を低下させることができ、その結果、燃費が悪化することを抑制することができる。そのようにバッテリ燃費率F(i)が低い場合に、第2モータ3の動力を増大させたとしても、電力を充電する際の燃料が相対的に少ないことにより、走行全体としてみた場合であって燃費の悪化を抑制することができる。
さらに、バッテリ燃費率F(i)が高い場合に、エンジン1の出力を高く設定することにより、エンジン1の運転点を熱効率が良好な運転点としつつ、バッテリを充電することができる。その結果、バッテリを燃費効率が良好な状態で充電することができるため、走行全体としてみた場合の燃費を向上させることができる。
1…エンジン、 2,3…モータジェネレータ(モータ)、 Ve…ハイブリッド車両。

Claims (1)

  1. エンジンと、前記エンジンから出力された動力のうち少なくとも一部の動力を電力に変換する発電機と、駆動輪に制動トルクを作用させることにより前記駆動輪の動力の少なくとも一部を電力に変換することができ、かつ前記駆動輪に駆動トルクを出力することができるモータ・ジェネレータと、前記発電機および前記モータ・ジェネレータにより発電された前記電力が供給されるとともに、蓄電された電力を前記モータ・ジェネレータに供給することができるバッテリとを備え、
    前記エンジンの動力を前記駆動輪に伝達して走行するエンジン走行モードと、前記エンジンから前記駆動輪への動力の伝達を行わずに、前記モータ・ジェネレータから動力を出力して走行するモータ走行モードとが選択可能に構成されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記バッテリの単位充電量に対する前記バッテリを充電するために使用した前記エンジンの燃料量であるバッテリ燃費率を求め、
    前記バッテリ燃費率が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断し、
    前記バッテリ燃費率が前記閾値よりも大きい場合に、前記エンジンから動力を出力して前記発電機により前記エンジンから出力された動力を電力に変換するENG発電制御と、前記モータ・ジェネレータによって前記駆動輪に制動トルクを作用させる回生制御とを実行し、前記バッテリ燃費率が前記閾値以下の場合に、前記回生制御を実行する
    ように構成されている
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115214611A (zh) * 2021-03-30 2022-10-21 本田技研工业株式会社 混合动力车辆的控制装置

Cited By (1)

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CN115214611A (zh) * 2021-03-30 2022-10-21 本田技研工业株式会社 混合动力车辆的控制装置

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