JP2021096965A - 焼結体、蓄電デバイス及び焼結体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
リチウムイオンを伝導する母材粒子を含む焼結体であって、
空隙率が20体積%以上60体積%以下であり平均細孔径が10μm未満であり前記母材粒子の平均粒径に比して平均細孔径が大きい多孔層を外面側に有するものである。
正極と、
負極と、
前記正極と前記負極との間に介在してリチウムイオンを伝導し、少なくとも前記負極側に前記多孔層を有する上述の焼結体と、
を備えたものである。
リチウムイオンを伝導する母材粒子を含む焼結体の製造方法であって、
前記母材粒子の平均粒径以上の平均粒径を有し且つ平均粒径10μm未満の造孔材を20体積%以上60体積%以下の範囲で添加した多孔層が前記母材粒子を含む緻密層の外面側に存在する原料成形体を900℃以下の温度で焼結させ焼結体を得る焼結工程、
を含むものである。
本開示の焼結体は、リチウムイオンを伝導する母材粒子を含む焼結体である。この焼結体は、リチウムイオンをキャリアとする蓄電デバイスに用いられる固体電解質としてもよい。この焼結体は、外面側に多孔層を有する。この焼結体は、中央部分に緻密層があるものとしてもよい。また、この焼結体は、多孔層/緻密層/多孔層の3層構造を有するものとしてもよい。多孔層には、蓄電デバイスの電極が隣接して形成されているものとしてもよい。この焼結体は、電極と一体成形され焼成されているものとしてもよい。この焼結体の厚さは、用いられる蓄電デバイスに要求される性能に応じて設定すればよいが、例えば、100μm以上としてもよいし、250μm以上としてもよいし、500μm以上としてもよい。また、この焼結体の厚さは、1000μm以下としてもよいし、750μm以下としてもよいし、600μm以下としてもよい。また、多孔層の厚さは、10μm以上としてもよいし、50μm以上としてもよいし、100μm以上としてもよい。この多孔層の厚さは、200μm以下としてもよいし、150μm以下としてもよいし、100μm以下としてもよい。また、緻密層の厚さは、50μm以上としてもよいし、100μm以上としてもよいし、2500μm以上としてもよい。この緻密層の厚さは、500μm以下としてもよいし、250μm以下としてもよいし、100μm以下としてもよい。
本開示の焼結体の製造方法は、母材粒子を成形した成形体を焼結させ焼結体を得る焼結工程を含む。また、焼結工程の前に、未焼結の母材粒子を合成する母材作製工程を含むものとしてもよい。
本開示の蓄電デバイスは、正極と、負極と、正極と負極との間に介在してリチウムイオンを伝導し、少なくとも負極側に多孔層を有する上述の焼結体と、を備えている。この蓄電デバイスは、リチウム二次電池、リチウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタ、ハイブリッドキャパシタ、空気電池などのうちいずれかであるものとしてもよい。また、この蓄電デバイスは、全固体型二次電池とすることが好ましい。
粉末状試薬として、LiOH(ALDRICH製)、La(OH)3、Ca(OH)2、ZrO2、Nb2O5(いずれも高純度化学製)を用い、母材組成がLi6.8(La2.95Ca0.05)(Zr1.75Nb0.25)O12となるようにこれらを秤量し、湿式ボールミルで粉砕、混合、乾燥した。湿式ボールミルは、80mLジルコニアポット、1mmfジルコニアボールを用い、溶媒をエタノールとし、1時間、回転数700rpmで行った。乾燥は80℃で行った。その後、大気中で仮焼成を行い、母材粒子としてのガーネット型酸化物であるLLZ−CaNb粉末を得た。仮焼成は、700℃、48時間、Au箔を内貼りしたアルミナるつぼを使用して行った。このLLZ−CaNb粉末にLiOHを追添加して同様の混合粉砕工程を経たのちに700℃、10時間の条件で2回目の仮焼成を行い、得られた微粉末を未焼結の母材粒子(LLZ−CaNb−LiOH粉末)とした。LiOHの添加量は、LLZ−CaNbのリチウム数Lgに対するLiOHのリチウム数Lhの比Lh/Lgが0.1とした。
得られた母材粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、Lh/Lgに依存せずにサブミクロンサイズの微粒粉末が得られることを確認した。また、Lh/Lgが0、0.1、0.2、0.3、0.4とした母材粒子のX線回折測定を行った。X線回折測定は、リガク社製のXRD装置smart−Labを使用し、Cu管球で、2θ=10°〜80°の範囲で、5°/分の速度で行った。図2は、母材粒子のX線回折測定結果である。図2に示すように、主相であるガーネット構造(立方晶)からのピークの他に、LiOH添加量が増えるにしたがい、Li2CO3のピークが明瞭に現れることが確認された。これは、母材粒子を焼成した際にLiOHがLi2Oとなり、大気中の二酸化炭素を吸収して生成したものと推察された。また、LiOH添加量が「0」の場合はLa2Zr2O7に帰属されるピークが見られており、LiOH添加量は、Lh/Lgが0.05以上が好ましく、0.1以上がより好ましいと判断した。
上述のように、母材に添加したLiOHは母材粒子の作製工程を経て、大気中では炭酸リチウム(Li2CO3)として存在するものと推察された。この炭酸リチウムは、母材粒子の表面に微粉末として付着する形態で存在するものと推察された。この炭酸リチウムは、成形体の焼結温度ではCO2を放出しLi2Oへと変化することから、このLi2Oの存在によって、母材粒子であるLLZ−CaNbの粒子間のネック成長が促進されることが期待される。ここでは、LiOHの添加量を変えた母材粒子を用いて焼結体を作製し、その特性を評価した。母材粒子と、焼結助剤としてのLi3BO3(LBO)、γ−Al2O3とを添加した原料粉末をペレット状に成形し、焼結体を得た。原料の配合比は、母材粒子1molに対するγ−Al2O3の添加量を0.1molとし、母材粒子とLBOとを足し合せた体積に対するLBOの体積分率を10体積%とした。ペレットの焼結は、835℃、48時間とした。母材粒子のLiOHの添加量として、Lh/Lgが0、0.1、0.15、0.2、0.3、0.4としたものをそれぞれ参考例1〜6の焼結体とした。図3は、LiOHの添加量と焼結体に含まれる各相の体積分率との関係図である。各相の体積分率は、焼結体の見掛けの密度と焼結体作製時の仕込み組成から得た。図3に示すように、LiOH添加量の増大、即ちLi2CO3の増大に反比例するように空隙の体積分率は低下した。図3に示すように、LiOHの添加によって、焼結体中の空隙量(欠陥量)を低減することが成立していると確認することができた。
LiOH添加量Lh/Lgが0.1の母材粒子について、焼結温度を変更して焼結体を作製した。焼結条件は、835℃48時間と、915℃12時間とした。その焼結体の断面をSEM観察したところ、915℃の焼結では著しく粒子の粗大化が生じていた。温度を上げれば焼結は促進されるが、結晶粒も著しく粗大化するため多孔化には不適であると推察された。一方、焼結温度が835℃では、焼結時間を48時間と長い時間保持しても粒成長は抑制され、焼結後も粒径を1〜2μm程度に保つことができており、良好な母材の微粒組織の保持を満たしていた。また、800℃未満での焼結では、ネック成長が不足しており、添加したAl2O3も未反応で残る場合があることから、母材粒子の焼結温度は、800℃以上900℃以下が好適であると推察された。
焼結後の微粒条件を検討したLLZ−CaNb粉末を用いて焼結体の作製を試みた。粒径が0.5〜1.0μmの母材粒子と、粒径0.8μm〜20μmのアクリル造孔材粉末とを用いた。母材粒子は、LLZ−CaNb粉末にLiOH添加量Lh/Lgが0.1である微粉末を用いた。母材(LLZ−CaNb)の1molに対するγ−Al2O3の添加量は0.1mol、母材とLi3BO3とを足し合せた体積に対するLi3BO3の体積分率は10体積%とした。造孔材の体積割合は25体積%もしくは45体積%として、図5に示す手順で多孔体を作製した。図5は、造孔材を用いた焼結体の作製工程のスキームである。この作製工程は、混合処理と、成形処理と、焼結処理とを含む。混合処理では、LLZ−CaNb微粉末にLiOHを添加して焼成した母材粒子と、焼結助剤のγ−Al2O3及びLi3BO3と、アクリル造孔材とを、Ar雰囲気のグローブボックス内で乳鉢混合した。成形処理では、直径11.0mm、厚さ660μmの外形において、外面から80μmの範囲に上記造孔材を含む原料を充填し、それ以外には焼結助剤を含む母材粒子を充填して一軸成形を行った。これにより、造孔材を含まない層の両端面に多孔層を設けた多孔層/緻密層/多孔層の三層構造をもつ焼結体を作製した。多孔層の厚みは80μm、緻密層の厚みは500μmとした。プレス圧は10MPaとした。焼結処理では、昇温速度1℃/分で昇温し、820℃、48時間保持して焼結体を得た。造孔材を用いた焼結体は、多孔層/緻密層/多孔層の3層構造を有するものとして得られた。この焼結体は、表面研磨してSEM観察し、X線回折測定、インピーダンス測定(25,60℃)、密度測定を行った。
造孔材を用いずにLLZ及びAl2O3を含む層(厚さ500μm)とLBOの層との積層体とし、プレス圧を10MPaとし、厚さを550μmとしたものを実験例1の焼結体とした。造孔材を用いずにLLZとAl2O3とLBOとの一体物とし、プレス圧を10MPaとし、厚さを500μmとしたものを実験例2の焼結体とした。造孔材としてアクリル粉末(綜研化学社製,平均粒径0.8μm)を45体積%用い、厚さを600μmとしたものを実験例3の焼結体とした。造孔材としてアクリル粉末(平均粒径1.8μm)を45体積%用いたものを実験例4の焼結体とした。造孔材としてアクリル粉末(平均粒径5.0μm)を25体積%用いたものを実験例5の焼結体とした。造孔材としてアクリル粉末(平均粒径5.0μm)を45体積%用いたものを実験例6の焼結体とした。造孔材としてアクリル粉末(平均粒径10μm)を45体積%用いたものを実験例7の焼結体とした。造孔材としてアクリル粉末(平均粒径20μm)を45体積%用いたものを実験例8の焼結体とした。
焼結体の質量を電子天秤を用いて測定し、体積をマイクロメータを用いて測定した。測定した質量を体積で除して密度値を得た。造孔材を使用しない緻密焼結体の密度を利用して、多孔層/緻密層/多孔層の3層構造における多孔層の空隙率を推定した。
グローブボックス内で焼結体の両面にLiを熱蒸着して電気化学特性評価に供した。金属Liは、直径6mm、厚さ数十μmとした。60℃の恒温槽に入れポテンショガルバノスタット(Biologic社製VMP3)を用いて、電流密度0.1,1.0,2.0mA/cm2で容量1mAh/cm2まで電流を流した。この通電は、順方向、逆方向の1セット行った。そして、電流方向切換時にインピーダンス測定を行った。
焼結体の破断面を研磨紙によって面出しした後、導電性ペーストによって試料台に固定して、薄膜、断面試料作製装置(クロスセクションポリッシャ-、日本電子製SM−09010)を用いて平滑断面を得た。この加工品のSEM観察には日立製SU3500を用いた。加速電圧は、5〜15kVとした。また、得られたSEM画像から空隙の平均細孔径を求めた。空隙に内接する円を求め、これをその空隙の直径とし、各空隙の直径を積算し空隙の数で除して平均細孔径とした。また、粒子の平均粒径は、粉末を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、観察視野(5000倍もしくは10000倍)に試験線を縦横7本ずつ引いて、その試験線が細孔を横切る切片の長さを粒径とし、粒子を球と仮定して、体積重み付け平均粒子径として算出した。
表2に実験例1〜8の造孔材の粒径(μm)、添加量(体積%)、母材粒子の平均粒径Bに対する造孔材の平均粒径Pの比P/B、焼結体の平均細孔径(μm)、多孔層の空隙率(体積%)及び2mA/cm2での出力可否をまとめた。なお、比P/Bにおいて、母材であるLLZ粒子の平均粒径は、焼結後のSEM像から1.0μmと評価した。また、実験例1〜4、6は、5000倍のSEM像から評価し、実験例7は、空隙サイズが粗大なため、5000倍(上段)と1000倍(下段)の2視野で評価した。実験例8は、充放電後の試料に割れが生じたため、細孔径の平均値は評価できなかったが、SEM像から10μm以上の粗大な細孔の存在が確認された。また、表2では、実験例8の空隙率として設計値を示した。実験例5の平均細孔径について、実験例6と同じ造孔材を用いているため、これと近似した値になると見込まれることから、その評価を省略した。また、空隙率において、実験例1,2には、多孔層がないため、全体の空隙率とした。また、出力可否の評価は以下のように行った。例えば、焼結体の厚み方向への析出Liの成長はセルの短絡につながる。また、焼結体の厚み方向への析出Liの成長は初期抵抗の低下をもたらすため、初期抵抗の変化から短絡の兆候を掴むことができる。そこで、出力可否の評価は、電流密度2mA/cm2で充放電を繰り返したのち、初期抵抗からの変化が20%以内であり、初期抵抗とほぼ変わらない状態を保持している場合は「A」判定とし、初期抵抗から20%を超える範囲で大きく低下している場合は「B」判定とした。
図9における空隙サイズに対する最適範囲の考察をシミュレーションを計算により検討した。図10は、計算に用いた空隙率50体積%の多孔体の構造の一例であり、図10Aが造孔材の粒径が2μmである多孔体、図10Bが造孔材の粒径が5μmである多孔体の例である。母材としてのLLZと造孔材の平均粒径および母材/造孔材の配合比を様々に設定して、図10に例示されるような多孔多結晶の3D構造イメージをマルチフェーズフィールド法(焼結過程における自由エネルギー減少方向への組織変化をシミュレーション可能な計算方法)を用いて作成した。次に、この空隙チャンネル半径を内接球の最大直径として評価し、その平均値を求めた。この造孔材の粒径と空隙チャンネル半径との関係は、図10に例示される。次に、この構造イメージをベースに、空間各所の伝導率と誘電率を設定して、交流電場によって誘起される物体内部の電位分布を計算してインピーダンスを評価する手法を用いた。交流電場(周波数ω)によって誘起される物体内部の電場をEとすると、この電場は物体内各所において、数式(1)を満たす必要がある。ここで、σR(r)及びε(r)は、それぞれ位置rにおける導電率と誘電率を表しており、材料組織イメージとリンクして設定している。この数式(1)から数値計算により、複素静電ポテンシャルの実数成分と虚数成分を評価した。局所ポテンシャルと局所の導電率から求まる電流を電極に平行な断面内にて積分し、境界条件として与えた電位変調幅からインピーダンスの実数成分ZRと虚数成分ZIを評価することができる。この評価を各交流周波数条件で行うことで、インピーダンススペクトルのナイキスト線図を得た。評価した実数成分ZRの総抵抗の逆数をこの多孔構造の見掛けのリチウムイオン伝導率とした。
Claims (18)
- リチウムイオンを伝導する母材粒子を含む焼結体であって、
空隙率が20体積%以上60体積%以下であり平均細孔径が10μm未満であり前記母材粒子の平均粒径に比して平均細孔径が大きい多孔層を外面側に有する、焼結体。 - LiとLaとZrと少なくとも含むガーネット型酸化物の前記母材粒子を含む、請求項1に記載の焼結体。
- 前記母材粒子は、基本組成がLi7.0+x-y(La3-x,Ax)(Zr2-y,Ty)O12(但し、AはSr、Caのうち1種以上であり、TはNb、Taのうち1種以上であり、0<x≦1.0、0<y<0.75を満たす)である、請求項1又は2に記載の焼結体。
- 前記母材粒子の粒界にホウ酸リチウムを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼結体。
- 前記平均細孔径が1.0μm以上7.0μm以下の範囲である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼結体。
- 前記空隙率が25体積%以上50体積%以下の範囲である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の焼結体。
- 2.0mA/cm2以上で充放電可能である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の焼結体。
- 正極と、
負極と、
前記正極と前記負極との間に介在してリチウムイオンを伝導し、少なくとも前記負極側に前記多孔層を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の焼結体と、
を備えた蓄電デバイス。 - リチウムイオンを伝導する母材粒子を含む焼結体の製造方法であって、
前記母材粒子の平均粒径以上の平均粒径を有し且つ平均粒径10μm未満の造孔材を20体積%以上60体積%以下の範囲で添加した多孔層が前記母材粒子を含む緻密層の外面側に存在する原料成形体を900℃以下の温度で焼結させ焼結体を得る焼結工程、
を含む焼結体の製造方法。 - 前記焼結工程では、基本組成がLi7.0+x-y(La3-x,Ax)(Zr2-y,Ty)O12(但し、AはSr、Caのうち1種以上であり、TはNb、Taのうち1種以上であり、0<x≦1.0、0<y<0.75を満たす)である前記母材粒子を用いる、請求項9に記載の焼結体の製造方法。
- 前記焼結工程では、平均粒径が1.0μm以上7.0μm以下の範囲の前記造孔材を用いる、請求項9又は10に記載の焼結体の製造方法。
- 前記焼結工程では、平均粒径が0.1μm以上5.0μm以下の範囲の前記母材粒子を用いる、請求項9〜11のいずれか1項に記載の焼結体の製造方法。
- 前記焼結工程では、25体積%以上50体積%以下の範囲で前記造孔材を添加する、請求項9〜12のいずれか1項に記載の焼結体の製造方法。
- 前記焼結工程では、更にホウ酸リチウムを添加して前記原料成形体を得る、請求項9〜13のいずれか1項に記載の焼結体の製造方法。
- 前記焼結工程では、前記原料成形体を800℃以上900℃以下の温度で焼結する、請求項9〜14のいずれか1項に記載の焼結体の製造方法。
- 前記焼結工程では、前記ガーネット型酸化物の1molに対して酸化アルミニウムを0.08mol以上0.12mol以下の範囲で含む焼結体を得る、請求項9〜15のいずれか1項に記載の焼結体の製造方法。
- 請求項9〜16のいずれか1項に記載の焼結体の製造方法であって、
前記焼結工程の前に、LiとLaとZrと少なくとも含むガーネット型酸化物と水酸化リチウムとを、前記ガーネット型酸化物のリチウム数Lgに対する前記水酸化リチウムのリチウム数Lhの比Lh/Lgが0.05以上0.35以下の範囲で混合して得られた混合粉体を焼成して未焼結の前記母材粒子を得る母材作製工程、を含む、焼結体の製造方法。 - 前記母材作製工程では、前記混合粉体を650℃以上800℃以下の温度で焼成する、請求項17に記載の焼結体の製造方法。
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