JP2021095197A - 吐出容器 - Google Patents

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Hiroshi Onishi
洋 大西
知美 相川
Tomomi Aikawa
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Abstract

【課題】ノズル部分の清掃効率を向上させることが可能な吐出容器に関する。【解決手段】液体を収容する容器部と、容器部内の液体を被吐出体に向けて吐出する吐出部とを備えた吐出容器であって、吐出部は、液体の吐出方向に沿って延び、容器部内の液体を吐出可能な1又は複数のノズルと、ノズルと被吐出体との間に所定の間隔を形成するよう構成されたスペーサとを備え、1又は複数のノズルには、複数の吐出口が形成されており、隣接する吐出口の間隙のうち少なくとも一部の間隙において、該隣接する吐出口間に亘って延びる連結部を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、被吐出体に対して液体等を吐出させる吐出容器に関する。
従来、ハンドソープ等の液剤を泡状又は非泡状にして吐出させる吐出容器が知られている。また、近年、このような吐出容器として、ノズルの形状や配置等を工夫することにより、動植物やキャラクタ等の所定の目的形状となるように液体を泡状又は非泡状にして吐出させる所謂スタンプ式吐出容器が提案されている(特許文献1参照)。
このようなスタンプ式吐出容器においては、吐出した液体の形崩れを防ぐために、ノズルが吐出方向に突出して設けられると共に、ノズルよりも吐出方向に高い押圧壁(スペーサ)が設けられている。
特開2018−193128号公報
従来のスタンプ式吐出容器では、ノズルが吐出方向に突出して形成されているため、ノズルが立設されている底面に液体が付着すると、この付着した液体が滞留するおそれがある。このような滞留した液体は、新たに吐出される液体の形崩れを招くおそれがあると共に、更に付着を多くしてしまうことがある。また、衛生的にも望ましくない。このため、滞留した液体を、適宜拭き取る等の清掃が行われることが望ましい。
本発明は、ノズル部分の清掃効率を向上させることが可能な吐出容器に関する。
本発明は、液体を収容する容器部と、前記容器部内の液体を被吐出体に向けて吐出する吐出部とを備えた吐出容器であって、前記吐出部は、液体の吐出方向に沿って延び前記容器部内の液体を吐出可能な1又は複数のノズルと、前記ノズルと前記被吐出体との間に所定の間隔を形成するよう構成されたスペーサとを備え、前記1又は複数のノズルには複数の吐出口が形成されており、隣接する前記吐出口の間隙のうち少なくとも一部の間隙において、該隣接する吐出口間に亘って延びる連結部を有している吐出容器に関する。
本発明に係る吐出容器は、ノズル部分の清掃効率を向上させることが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る吐出容器を示す斜視図である。 図1のA―A´線に沿った断面図である。 第1の実施形態に係る吐出容器のノズル部材を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る吐出容器の使用状態を示す図である。 被吐出体(手の平)に吐出された液体の形状を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る吐出容器のノズル部材を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る吐出容器のノズル部材を示す斜視図である。 吐出容器の変形例を示す断面図である。 図8に示す変形例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る吐出容器1の全体構成を、図1及び図2を参照して説明する。吐出容器1は、吐出容器本体2とオーバーキャップ4を備えている。吐出容器本体2は、被吐出体に対して非泡状の液体を吐出可能に構成されている。オーバーキャップ4は、吐出容器本体2に対して着脱可能に装着されるよう構成されている。液体を受け取る被吐出体としては、手、洗浄用又は塗布用のスポンジ、クリーム等が塗布されるパン等の食品等が例示される。なお、以下の説明では、液体を吐出させる液体吐出容器であるものとして説明するが、これに限定されず、泡を吐出する泡吐出容器とすることも可能である。
本実施形態に係る吐出容器1は、吐出容器本体2にオーバーキャップ4を装着させた状態において(図1参照)、径方向の最大幅よりも高さ方向(軸方向)の長さの方が長い円柱状に形成されている。ここで、「高さ方向の長さ」とは、吐出容器1の長手方向の一端から他端までの直線長さをいい、「径方向の最大幅」とは、吐出容器1の中で最も径が太い部分における、該高さ方向と直交する断面の直径をいう。
吐出容器1の径方向の最大幅は、持ち易さ、および押圧し易さの観点から、1cm以上であることが好ましく、2cm以上であることが更に好ましく、また、片手での持ち易さ、および持ち運びのし易さの観点から、10cm以下であることが好ましく、5cm以下であることが更に好ましい。また、吐出容器1の高さ方向の長さは、持ち易さ、および押圧し易さの観点から、3cm以上であることが好ましく、5cm以上であることが更に好ましく、また、押圧し易さ、及び持ち運びのし易さの観点から、20cm以下であることが好ましく、15cm以下であることが更に好ましい。そして、これら径方向の最大幅と高さ方向の長さとの比(アスペクト比)は、持ち易さ、使い易さの観点から、吐出容器1の正面視において、1:1以上であることが好ましく、1:2以上であることが更に好ましい。本実施形態に係る吐出容器1は、このような寸法を有することにより、かばん等に入れて持ち運ぶことが可能である。
本実施形態において、吐出容器1は、高さ方向と直交する方向の断面形状が円形(すなわち、円柱状)であるが、これに限定されず、種々の形状を採用可能である。また、吐出容器1の大きさは、図示の例に限定されず、任意に設定することが可能である。
なお、オーバーキャップ4が吐出容器本体2よりも下方側に位置する状態(図1)を「倒立状態」といい、オーバーキャップ4が吐出容器本体2よりも上方側に位置するように逆さまにした状態を「正立状態」という。また、以下の説明では、「倒立状態」において吐出容器本体2からオーバーキャップ4に向かう方向(吐出容器本体2から見た場合における、オーバーキャップ4側)を「下方」とし、その反対方向(吐出容器本体2から見た場合における、オーバーキャップ4とは反対側)を「上方」として説明する。ただし、ここでいう上下方向は、説明の便宜上定めた方向に過ぎず、実際の使用状況における上下方向とは限らない。本実施形態に係る吐出容器1は、様々な向きで使用することが可能である。
[オーバーキャップの構成]
オーバーキャップ4は、図1及び図2に示すように、上端が開放された有底筒状に形成されている。オーバーキャップ4の開放側端部4aは、吐出容器本体2の後述するオーバーキャップ装着壁22bに嵌合可能な形状及び寸法を有している。また、オーバーキャップ4は、吐出容器本体2に装着された状態において、吐出容器本体2の後述する吐出部20が底面4bに接触しない程度の軸方向の長さを有している。オーバーキャップ4の閉塞側端部、すなわち底面4bは、軸方向に直交する方向に延びる平坦面となっており、吐出容器1を倒立状態で自立させることが可能に構成されている。
[吐出容器本体の構成]
吐出容器本体2は、図2に示すように、吐出対象となる液体を収容する容器部10と、容器部10内の液体を被吐出体に向けて吐出する吐出部20とを備えている。
吐出容器本体2は、吐出部20を容器部10に対して接近させる押圧操作により、被吐出体に向けて液体を吐出させるよう構成されたポンプ式の液体吐出容器である。ここでいう「押圧操作」には、吐出部20を被吐出体に対して押し付けることで生じた反力により吐出部20を容器部10に対して接近させる操作と、被吐出体によって吐出部20が押し付けられることにより吐出部20を容器部10に対して接近させる操作との双方が含まれる。
なお、以下の説明では、倒立状態(図2参照)において容器部10から吐出部20に向かう方向(吐出部20から見た場合における、容器部10とは反対側)を「吐出方向」とし、その反対方向(吐出部20から見た場合における、容器部10側)を「圧縮方向」として説明する。ここで、「吐出方向」とは、被吐出体に向けて液体が吐出される方向をいい、後述するノズル42の吐出口42aの中心軸(図心軸)に沿う方向をいうものとする。「圧縮方向」とは、押圧操作によって吐出部20が容器部10に向けて接近する方向をいうものとする。
また、以下の説明において、「吐出方向に沿って延びる」とは、液体の吐出方向と完全に一致する方向(傾きが0度の方向)に延びる構成に限定されず、該吐出方向に対して僅かに傾いて延びる構成(例えば、吐出方向と延在方向とのズレが10度以内の構成)を含んでいる。さらに、「圧縮方向」と「吐出方向」は、必ずしも、同一直線上で180度異なる方向でなくてもよく、およそ反対方向であればよい。例えば、「圧縮方向」と「吐出方向」との間には、ある程度の軸ズレ(例えば、10度以内の軸ズレ)が許容される。
[容器部の構成]
容器部10は、収容する液体の減少に応じて内袋10Bが収縮して内袋10Bが外殻10Aから離間するいわゆるデラミ(デラミネーション)容器であり、図2に示すように、例えばブロー成形等によって形成された硬質合成樹脂製の外殻10Aと、外殻10Aの内側に収容された薄膜状の内袋10Bとを備えている。
外殻10Aは、図2に示すように、円筒状の胴部12と、胴部12の下端に立設された小径円筒状の口部14と、胴部12の上端を閉塞する上面部16とを有する有頂筒状に形成されている。本実施形態において、これら胴部12、口部14及び上面部16は、いずれも、容器部10の上下方向と直交する方向の断面形状が円形(すなわち、円筒状)であるが、これに限定されず、種々の形状を採用可能である。
容器部10の胴部12は、手で把持可能な外径及び軸方向の長さを有しており、被吐出体に対する押圧操作の際に使用者に把持及び押圧される操作部として機能する。胴部12は、圧搾(スクイズ)により変形しない程度の剛性を有することが好ましい。口部14は、外周面にねじ山が設けられており、吐出部20の後述する装着部22が螺合可能に構成されている。上面部16には、内袋10Bの収縮に伴って、外殻10Aと内袋10Bとの間に空気を導入する空気導入孔18(図1参照)が形成されている。
内袋10Bは、吐出対象となる液体の収容空間を有しており、膨張状態において、外殻10Aの内部形状及び容積と略同じ形状及び容積を有する袋状に形成されている。また、内袋10Bは、収容する液体の量の減少に伴い収縮する(萎む)ことが可能な可撓性を有している。
容器部10に収容される液体は、目的に応じた任意の液剤とすることが可能であり、例えば、スキンケアクリーム等の美容剤、コンディショナー、洗浄剤、ジェル除菌剤、トイレ用のジェルスタンプ、毛髪用化粧料、各種食品(例えば、マヨネーズやマーガリンのような食用油脂や、クリーム等)等、液状(流動体の状態)で用いられる種々のものを例示することができる。
また、容器部10に収容される液体の粘度は、20℃において1000mPa・s以上100000mPa・s以下であることが好ましい。20℃における液体の粘度は、より好ましくは5000mPa・s以上80000mPa・s以下であり、さらに好ましくは10000mPa・s以上60000mPa・s以下である。液体の粘度は、B型粘度計により測定することができる。B型粘度計の測定は、例えば、液体の剤型及び粘度に応じて適切なローターまたはスピンドルを選択し、それに応じた回転数(50〜60回転/分)の回転数でローターまたはスピンドルを回転させ、回転時間が60秒となった時点の粘度を測定することができる。液体の粘度が20℃において1000mPa・s以上100000mPa・s以下であることによって、ノズル42の吐出口42aより吐出された液体を好適に所定の目的形状に形成することができる。
[吐出部の構成]
吐出部20は、液体の吐出方向に沿って延び容器部10内の液体を吐出可能な1又は複数のノズル42と、ノズル42と被吐出体との間に所定の間隔を形成するよう構成されたスペーサ43とを備え、1又は複数のノズル42には、複数の吐出口42aが形成されており、隣接する吐出口42aの間隙のうち少なくとも一部の間隙において、隣接する吐出口42a間に亘って延びる連結部42cを有している。なお、複数の吐出口42aが形成されている場合、または複数のノズル42が設けられる場合には、清掃効率の観点から複数の吐出口42aまたは複数のノズル42は、液体の吐出方向に沿う高さが同じであることが好ましい。ここでいう「同じ」には、完全に同一である場合の他に、平均高さに対して各高さが±10%以内である場合も含まれる。
以下、このような吐出部20の詳細な構成について、詳述する。
吐出部20は、図2に示すように、容器部10に対して固定的に取り付けられる装着機構20Aと、該装着機構20Aに対して相対移動可能に取り付けられる吐出ヘッド機構20Bとを備えている。この吐出部20は、装着機構20Aに向けて吐出ヘッド機構20Bを相対移動させることで、吐出ヘッド機構20Bから液体が吐出されるよう構成されている。
[装着機構の構成]
装着機構20Aは、図2に示すように、容器部10の口部14に装着可能に構成された装着部22と、該装着部22に支持された筒状ガイド24と、容器部10内の液体を吸い上げるためのディップチューブ26とを備えている。
装着部22は、図2に示すように、容器部10の口部14に装着可能に構成された円筒状のねじ溝形成壁22aと、オーバーキャップ4が装着可能に構成されたオーバーキャップ装着壁22bと、吐出ヘッド機構20Bの後述するベース部材50をガイドするガイド壁22cと、筒状ガイド24を支持可能に構成された筒状ガイド支持部22dとを備えている。
ねじ溝形成壁22aは、その内面に、容器部10の口部14に形成されたねじ山と螺合可能なねじ溝が形成されており、容器部10の口部14に着脱可能に構成されている。オーバーキャップ装着壁22bは、ねじ溝形成壁22aよりも大径の円筒状に形成されており、ねじ溝形成壁22aの径方向外側において、ねじ溝形成壁22aと同軸となるよう配されている。オーバーキャップ装着壁22bは、その外面が、オーバーキャップ4の開放側端部4a内に嵌入可能に構成されている。
ガイド壁22cは、ねじ溝形成壁22aの下端から更に下方に向けて延出した円筒状部位であり、ベース部材50の外側筒壁50bが僅かな隙間をおいて挿脱可能な径からなる円筒状に形成されている。筒状ガイド支持部22dは、ねじ溝形成壁22aとガイド壁22cとの境界部分に設けられており、筒状ガイド24を支持可能に構成されている。筒状ガイド支持部22dには、吐出ヘッド機構20Bの後述するピストン60が僅かな隙間をおいて挿脱可能な径からなる貫通孔23が形成されている。
筒状ガイド24は、吐出ヘッド機構20Bの後述するピストン60が挿通可能な内径を有する円筒部材からなり、上端部が口部14を介して容器部10の収容空間内に位置するよう、その下端部が筒状ガイド支持部22dに支持されている。
筒状ガイド24の内部には、吐出ヘッド機構20Bの後述するピストン60を下方(吐出方向)に向けて付勢するピストン付勢手段25が配されている。ピストン付勢手段25は、本実施形態ではコイルばねであるが、これに限定されず、例えば、板ばね、皿ばね、ゴム、シリコン等の種々の弾性部材を用いることが可能である。筒状ガイド24の上端部は、上端方向に向けて縮径する段差部24aが形成されており、該段差部24aにより、ピストン付勢手段25の抜け出しを防止している。
ピストン付勢手段25は、その上端が筒状ガイド24の段差部24aに係止し、その下端が吐出ヘッド機構20Bの後述するピストン60の上端に係止することで、筒状ガイド24の内部においてピストン60を吐出方向(下方)に向けて常時付勢している。また、ピストン付勢手段25は、被吐出体に対する押圧操作により自己の付勢力を超える外力(押圧力)が付与された際に圧縮し、吐出ヘッド機構20Bを圧縮方向(上方)に向けて移動させるよう構成されている。
[吐出ヘッド機構の構成]
吐出ヘッド機構20Bは、図2に示すように、装着機構20Aの筒状ガイド24内に挿通可能に配された円筒状のピストン60と、該ピストン60の下端に結合されたヘッドキャップ30とを備えている。本実施形態において、ヘッドキャップ30は、ピストン60の下端に結合されたベース部材50と、該ベース部材50の下端に組み付けられるノズル部材40により構成されている。
ノズル部材40は、図2に示すように、円板状のノズル形成板41と、ノズル形成板41のノズル形成面41aから液体の吐出方向(下方)に沿って延びて形成されたノズル42と、ノズル形成板41の外縁全域から下方(吐出方向)に延びるスペーサ43を有している。また、ノズル部材40は、図2に示すように、ノズル形成板41のベース側面41bからベース部材50に向かって延びる外側係合壁44及び内側係合壁45を有している。なお、ノズル部材40に形成されたノズル42の詳細構成は後述する。
ノズル形成板41は、吐出方向側の板面であるノズル形成面41a及び圧縮方向側の板面であるベース側面41bを有している。ノズル形成面41aには、ノズル42が立設されている。ノズル形成面41aは、拭き取り易さの観点から、スペーサ43の圧縮方向(上方)側の端部から連続的に繋がる湾曲面であることが好ましい。具体的には、本実施形態におけるノズル形成面41aは、筒状に形成されたスペーサ43の圧縮方向側の端部を閉塞する面であり、スペーサ43の該端部から径方向内側かつ圧縮方向側に向けて緩やかに傾斜する半球面状に形成されている。なお、本実施形態において、ノズル形成面41a及びベース側面41bは、液体の吐出方向と略直交する円板状であるが、これに限定されず、種々の形状を採用可能である。
スペーサ43は、吐出ヘッド機構20Bが装着機構20Aに最接近した状態(吐出が完了した状態)において、ノズル42と被吐出体との間に所定の間隔を形成するよう構成されている。なお、本実施形態において、スペーサ43は、ノズル部材40と一体として形成されているが、これに限定されず、ノズル部材40とスペーサ43とは互いに別部材であっても良い。
スペーサ43の吐出方向の高さは、被吐出体上における液体の形崩れを防ぐ観点から、ノズル42の吐出方向の高さの1.2倍以上であることが好ましく、1.5倍以上であることがより好ましく、また、10倍以下であることが好ましく、8倍以下であることがより好ましい。また、スペーサ43とノズル42との高低差は、被吐出体上における液体の形崩れを防ぐ観点から、1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることが更に好ましく、また、被吐出体上における液体の形崩れを防ぐこと、及びノズル形成板41やノズル42に付着した液体をふき取りやすくすることの観点から、20mm以下であることが好ましく、18mm以下であることが更に好ましい。ここで、「スペーサ43の吐出方向の高さ」とは、ノズル形成板41のノズル形成面41aからスペーサ43の開放端(下端)までの寸法をいう。また、「ノズル42の吐出方向の高さ」とは、ノズル形成板41のノズル形成面41aからノズル42の先端面(下端)までの寸法をいう。
スペーサ43の下端の周縁の一部には、切欠43aが形成されている。この切欠43aは、スペーサ43の内側の領域と外側の領域とを相互に連通させるよう構成されている。このような切欠43aが形成されることにより、押圧操作時に被吐出体によってスペーサ43の開放面が塞がれた場合であっても、切欠43aを介してスペーサ43の内側の空気を外側に排出することが可能となる。
なお、切欠43aは無くても良いし、切欠43aの代わりに、スペーサ43の内側の領域と外側の領域とを相互に連通させる連通孔(図示せず)が形成されていても良い。このような連通孔が形成されることにより、押圧操作時に被吐出体によってスペーサ43の開放面が密閉された場合であっても、該連通孔を介してスペーサ43の内側の空気を外側に排出することが可能となる。
ベース部材50は、図2に示すように、装着機構20Aのガイド壁22cよりも大きく、かつ、オーバーキャップ装着壁22bよりも小さい径からなる有底筒状に形成されており、その軸方向が液体の吐出方向と略一致するよう配されている。ベース部材50は、装着機構20Aに最接近した状態(吐出が完了した状態)において、装着機構20Aに接触しない程度の軸方向長さを有している。なお、本実施形態において、ベース部材50は、軸方向と直交する方向の断面形状が円形(すなわち、円筒状)であるが、これに限定されず、種々の形状を採用可能である。
ベース部材50は、径方向の中央部から装着機構20A側に向けて延びる内側筒壁50aと、内側筒壁50aよりも径方向外側において装着機構20A側に向けて延びる外側筒壁50bと、内側筒壁50aの内側領域に形成された貫通孔50cとを有している。
内側筒壁50aは、ピストン60の下端が嵌合可能に構成されている。外側筒壁50bは、吐出ヘッド機構20Bが装着機構20Aに最接近した状態(吐出が完了した状態)において、装着機構20Aのガイド壁22c内に挿入されるよう構成されており、内側筒壁50aの軸方向の長さよりも長く形成されている。貫通孔50cは、ピストン60の内部空間と後述する前室40aとを連通させるよう構成されている。
ノズル部材40は、図2に示すように、外側係合壁44がベース部材50の下端外周縁に嵌入することで、ベース部材50に結合されている。ノズル部材40とベース部材50とが相互に結合されている状態では、ノズル部材40の内側係合壁45の上端がベース部材50の下面に対して当接又は近接しており、これにより、ノズル部材40の上面とベース部材50の下面との間には、内側係合壁45によって囲まれた前室40aが形成されている。
[ノズルの構成]
ここで、ノズル部材40に形成されたノズル42の詳細な構成を、図3を参照して説明する。図3に示すように、ノズル部材40には、1つの円環状のノズル42が形成されている。ノズル42は、ノズル形成板41のノズル形成面41aから、液体の吐出方向に沿って延びて形成されている。ノズル42は、拭き取り易さの観点から、平面視(液体の吐出方向と直交する面で見た場合)において、スペーサ43の内面から径方向内側に離間して配置されていることが好ましい。
このノズル42には、周方向に沿い等間隔に5つの吐出口42aが形成されている。各吐出口42aは前室40a(図2参照)に連通しており、各吐出口42aから、容器部10内の液体が吐出可能に構成されている。各吐出口42aは、ノズル形成面41aから液体の吐出方向に沿って延びる円筒状のノズル壁42bにより画定されている。隣接する吐出口42aの間隙には、該隣接する吐出口42a間に亘って延びる連結部42cが、ノズル形成面41a上に形成されている。本実施形態では、隣接する吐出口42aの間隙の全ての部分に、連結部42cが形成されている。ノズル壁42bと連結部42cは、一体に形成されており、例えば、樹脂により一体成形されている。
連結部42cは、隣接する吐出口42a同士を連結する経路が短くなるように、本実施形態では、内周側(ノズル形成板41の中心側)に形成されている。これら連結部42cは、隣接する吐出口42a間の離間距離が短い所に形成される。例えば、該離間距離が、10mm以下、更に好ましくは5mm以下の箇所に形成される。該離間距離が短い所ほど拭き取り等の清掃作業が困難になるが、本実施形態のように、隣接する吐出口42a間の離間距離が短い所に連結部42cを形成することにより、当該部分の清掃作業等を不要にすることが可能となる。つまり、仮に、隣接する吐出口42a間に連結部42cを形成していない場合において、当該部分におけるノズル形成面41a上に液体が付着すると、この離間距離が短い部分に付着した液体を拭き取る等の清掃作業が困難になる。そこで、本実施形態では、連結部42cを形成することにより、このような不具合を解消しているのである。
図3の例では、連結部42cの半径方向に沿った厚さtcは、ノズル壁42bの半径方向の内周側の外壁面と外周側の外壁面との間の厚さtbよりも薄いことが好ましい。つまり、連結部42cの延在方向(図3では周方向、つまり隣接する吐出口間に亘って延びる方向)と直交する方向(図3では半径方向)に沿った連結部42cの厚さtcは、ノズル42における吐出口42aを画定する部分(図3ではノズル壁42b)の該方向(半径方向)に沿った厚さtbよりも薄く形成されることが好ましい。このような構成によれば、吐出口42aから吐出された液体が連結部42cに触れにくくなるため、被吐出体上における液体の形崩れを防ぐことが可能となると共に、連結部42cに対する液体の付着(残存)を抑えることが可能となる。
例えば、厚さtcは、被吐出体上における液体の形崩れを防ぐ観点から、厚さtbの70%以下であることが好ましく、50%以下であることが更に好ましく、また、拭き取り等の清掃作業性の観点から、厚さtbの10%以上であることが好ましく、30%以上であることが更に好ましい。
本実施形態において、連結部42cの吐出方向側の面とノズル壁42bの吐出方向側の面とは、液体の吐出方向において同じ高さに位置していることが好ましい。このような構成によれば、連結部42cの吐出方向側の面とノズル壁42bの吐出方向側の面とが面一となるため、拭き取り等の清掃作業性が向上する。なお、ここでいう「同じ」には、完全に同一である場合の他に、連結部42c及びノズル壁42bの吐出方向側の面の位置の差が±10%以内である場合も含まれる。
ただし、連結部42c及びノズル壁42bの吐出方向側の面が同じ高さに位置する構成に限定されず、連結部42cの吐出方向側の面が、ノズル壁42bの吐出方向側の面よりも圧縮方向側に位置していても良い。例えば、連結部42cの高さは、被吐出体上における液体の吐出安定性の観点から、ノズル壁42bの高さの120%以下であることが好ましく、100%以下であることが更に好ましく、また、拭き取り等の清掃作業性の観点から、ノズル壁42bの高さの20%以上であることが好ましく、30%以上であることが更に好ましい。ここで、「連結部42cの高さ」とは、ノズル形成面41aから連結部42cの吐出方向の先端までの高さであり、「ノズル壁42bの高さ」とは、ノズル形成面41aからノズル壁42bの吐出方向の先端までの高さである。
上述したように、ノズル42には、ノズル形成板41の周方向に沿って等間隔に5つの吐出口42aが配されており、各吐出口42aから同時に容器部10内の液体が吐出可能に構成されている。これにより、ノズル42は、被吐出体上において動植物やキャラクタ等の所定の目的形状(図示の例では花状)となるよう、液体を吐出させることが可能に構成されている。すなわち、このように5つの吐出口42aが配されたノズル42によれば、図5に示すように、被吐出体上において液体が花状となるよう、被吐出体に対して液体を吐出することができる。なお、吐出口42aの数及び配置並びに吐出口42aの形状は、目的とする液体の形状に応じて任意に変更することが可能である。例えば、吐出口42aの形状を、被吐出体上において目的形状(例えば花状)となるよう液体を吐出可能な一続きの孔形状とし、一つのノズル42から液体を吐出する構成としても良い。
[吐出容器の使用方法]
次に、本実施形態に係る吐出容器1の使用方法について、説明する。
まず、使用者は、吐出容器本体2を把持した状態において、オーバーキャップ4を吐出容器本体2から外し、吐出容器本体2の吐出部20を露出させる。
そして、このように吐出部20が露出された状態において、図4に示すように、ヘッドキャップ30を被吐出体(例えば手の平5)に押し付ける押圧操作が行われる。この押圧操作は、片手で行うことができる。なお、押圧操作は、吐出容器本体2を倒立状態にして行っても良いし、正立状態や横向き状態等の他の向きで行っても良い。
ヘッドキャップ30の押圧操作は、ノズル42の吐出口42aから液体をスムーズに吐出させ、被吐出体(手の平5)上に安定して特定形状の液体を好適に形成する観点から、30mm/sの速度でヘッドキャップ30を押し付ける際の押圧力が、1N以上であることが好ましく、5N以上であることが更に好ましく、また、40N以下であることが好ましく、35N以下であることが更に好ましい。
そして、このような押圧操作により、ピストン付勢手段25が圧縮され、ピストン60が筒状ガイド24内に押し込められるため、既知のポンプ機能により、容器部10内の液体が、ディップチューブ26、筒状ガイド24、ピストン60、ベース部材50の貫通孔50c及び前室40aを介して、ノズル42の各吐出口42aから同時に吐出される。この際、ノズル42の各吐出口42aがノズル形成面41aから離れた位置にあり、かつ、スペーサ43によって各吐出口42aと被吐出体(手の平5)との間に所定の間隔が形成されているため、吐出された液体の形崩れを防ぐことができる。このようにして、吐出容器本体2によれば、図5に示すように、被吐出体(手の平5)上において動植物やキャラクタ等の所定の目的形状(図示の例では花状)となるよう、液体(花状の液体8)を吐出させることが可能となる。
このように、液体を吐出させて、被吐出体(手の平5)上において動植物やキャラクタ等の所定の目的形状(図示の例では花状)を形成する場合、連結部42cの延在方向(図3では周方向、つまり隣接する吐出口間に亘って延びる方向)の長さが短いほど、そして連結部42cの半径方向に沿った厚さtcが薄いほど、更に連結部42cの高さが低いほど、目的形状を良好に形成することができる。つまり、連結部42cの厚さtcを薄くすること等により、目的形状を形成することに対して、連結部42cが邪魔にならないようにすることができる。
吐出容器本体2による液体の吐出が完了した後、押圧操作を解除すると、ピストン付勢手段25により、吐出ヘッド機構20Bが装着機構20Aから離れる方向に相対移動して、図2に示す状態に復帰する。
ノズル42の吐出口42aから液体を吐出した際には、ノズル形成板41のノズル形成面41aに液体が残存して付着することがある。この場合、隣接する吐出口42aの間隙には連結部42cが形成されているため、ノズル形成面41aには、拭き取りがしにくい間隙が形成されず、清掃性が良い。また、ノズル形成面41aに液体が付着することはあるが、連結部42cがあるため、付着量が少なくなる。この結果、ノズル形成板41のノズル形成面41aや連結部42cに付着した液体を、綿棒やティッシュなどで容易に拭き取ることができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る吐出容器に用いるノズル部材40を、図6を参照して説明する。図6に示すように、本実施形態のノズル部材40には、ノズル形成板41のノズル形成面41aから液体の吐出方向に沿って延びると共に液体の吐出方向に沿う高さが同じになっている4本のノズル42A,42B,42C,42Dが形成されている。3つのノズル42A,42B,42Cは、円筒状に形成されており、それぞれ、1つの吐出口42aが形成されている。一方、1つのノズル42Dは、円弧状に形成されており、2つの吐出口42aが形成されている。ノズル42Dの吐出口42aは、ノズル42Dの延在方向(図6では周方向、つまり隣接する吐出口間に亘って延びる方向)の一端部と他端部にそれぞれ形成されている。各吐出口42aは前室40a(図2参照)に連通しており、各吐出口42aから、容器部10内の液体が吐出可能に構成されている。各吐出口42aは、ノズル形成面41aから液体の吐出方向に沿って延びる円筒状のノズル壁42bにより画定されている。
本実施形態では、ノズル42Dの部分において、隣接する吐出口42aの間隙に、該隣接する吐出口42a間に亘って延びる連結部42cが、ノズル形成面41a上に形成されている。なお、ノズル壁42bと連結部42cは、一体に形成されており、例えば、樹脂により一体成形されている。他の部分の構成は、第1の実施形態と同様な構成になっている。
図6に示すノズル部材40を備えた第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ノズル形成板41のノズル形成面41aに付着した液体を、綿棒やティッシュなどで容易に拭き取ることができる。つまり、ノズル42Dが形成された部分においては、隣接する吐出口42aの間隙に連結部42cが形成されているため、拭き取りがしにくい間隙が形成されず、清掃性が良い。このため、部分的ではあっても清掃性が向上するため、全体の清掃性向上に寄与する。
なお、本実施形態では、ノズル42Dのみに連結部42cを形成しているが、これに限定するものではない。つまり、本実施形態では、隣接する吐出口42aの間隙は5つあり、このうち2つの間隙の部分に連結部42cを形成するものであるが、これに限定されず、例えば3つの間隙の部分、または4つの間隙の部分、または全て(5つ)の間隙の部分に、連結部42cを形成することもできる。また、ノズル42及び吐出口42aの数は、任意に変更することが可能である。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る吐出容器に用いるノズル部材40を、図7を参照して説明する。図7に示すように、本実施形態のノズル部材40には、ノズル形成板41のノズル形成面41aから液体の吐出方向に沿って延びる1本の円環状のノズル42Eが形成されている。このノズル42Eには、周方向に沿い等間隔に5つの吐出口42aが形成されている。各吐出口42aは前室40a(図2参照)に連通しており、各吐出口42aから、容器部10内の液体が吐出可能に構成されている。本実施形態では、各吐出口42aの内周面がノズル壁となり、この内周面であるノズル壁により、各吐出口42aが画定されている。隣接する吐出口42aの間隙の全ての部分には、該隣接する吐出口42a間に亘って延びる連結部42cが、ノズル形成面41a上に形成されている。本実施形態では、連結部42cは円環状に形成されており、その半径方向の厚さtcは、周方向の各部分において等しくなっている。他の部分の構成は、第1の実施形態と同様な構成になっている。
図7に示すノズル部材40を備えた第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ノズル形成板41に付着した液体を、綿棒やティッシュなどで容易に拭き取ることができる。なお、本実施形態では、隣接する吐出口42aの間隙は5つあり、全て(5つ)の間隙の部分に連結部42cを形成するものであるが、これに限定されず、例えば2つの間隙の部分、または3つの間隙の部分、または4つの間隙の部分に、連結部42cを形成することもできる。また、ノズル42及び吐出口42aの数は、任意に変更することが可能である。
[第1〜第3の実施形態の総括]
以上説明したとおり、上述した第1〜第3実施形態に係る吐出容器1は、いずれも、吐出部20が、液体の吐出方向に沿って延び、容器部10内の液体を吐出可能な1又は複数のノズル42と、ノズル42と被吐出体との間に所定の間隔を形成するよう構成されたスペーサ43とを備え、1又は複数のノズル42には、複数の吐出口42aが形成されており、隣接する吐出口42aの間隙のうち少なくとも一部の間隙において、隣接する吐出口42a間に亘って延びる連結部42cを有する構成になっている。
このような第1〜第3実施形態に係る吐出容器1によれば、上述したとおり、隣接する吐出口42aの間隙に連結部42cが形成されることにより、隣接する吐出口42a間には液体が付着することがなくなり、ノズル形成板41のノズル形成面41aのうち連結部42cが形成されていない面に付着した液体を、綿棒やティッシュなどで容易に拭き取ることができる。このため、清掃効率が向上し、新たに吐出される液体の形崩れを抑制することが可能となると共に、衛生的にも望ましいものとなる。
以上、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
[変形例]
例えば、上述した各実施形態では、吐出容器本体2が、被吐出体に対して押し付ける押圧操作に応じて液体を吐出するポンプ式の液体吐出容器であるものとして説明したが、これに限定されず、例えば、使用者の圧搾操作により液体を吐出する圧搾式の液体吐出容器等、種々の態様の液体吐出容器を採用することが可能である。このような圧搾式の液吐出容器としては、例えば図8及び図9に示すように、圧搾可能な可撓性を有する袋状の容器部310を有するチューブ容器300が例示される。このような圧搾式の液吐出容器によれば、構造を簡素化することが可能となるため、製造コストを抑えることができるという利点がある。
なお、このような圧搾式の液吐出容器においては、上述した吐出ヘッド機構20Bのような可動部を設ける必要がないため、図8及び図9に示すように、ヒンジ付きオーバーキャップ320のキャップ本体321に、ノズル部材340を一体として設けてもよい。このような構成とすることで、部材点数を削減することが可能となるため、製造コストを抑えることができるという利点がある。なお、当該変形例においても、ノズル部材340は、吐出口342a及び連結部342cを有するノズル342と、スペーサ343を有している。
上述した各実施形態では、吐出部20から非泡状の液体が吐出されるものとして説明したが、これに限定されず、泡が吐出される構成としても良い。このような構成は、吐出部20に種々の公知のフォーマー機構を採用することで実現することが可能である。この場合において、液体は、目的に応じた任意の液体とすることが可能であり、例えば、ハンドソープ、洗顔料、クレンジング剤、食器用洗剤、整髪料、ボディソープ、髭剃り用クリーム、ファンデーションや美容液等の肌用化粧料、染毛剤、消毒薬、パン等の食品に塗布するクリーム、住居用洗剤、除菌剤、部分洗い用等の衣料用洗剤等、泡状で用いられる種々のものを例示することができる
上述した各実施形態では、円形の吐出口42aを有する複数のノズル42が設けられるものとして説明したが、これに限定されず、ノズルの数及び配置並びに吐出口の形状及び数は、目的とする液体の形状に応じて任意に変更することが可能である。例えば、特定の形状からなる吐出口を有するノズルであっても良い。
上述した各実施形態では、オーバーキャップ4の底面4bが平坦面であり、吐出容器1を倒立状態で自立可能な構成としたが、これに限定されず、容器部10の上面部16が平坦面に形成され、吐出容器1を正立状態で自立可能な構成としても良いし、これら双方の構成を採用し、倒立状態及び正立状態のいずれでも自立可能な構成としても良い。また、自立する構成に限定されず、自立しない構成(例えば底部が下方に向かう半円球状に形成される構成、チューブ状の構成等)であっても良い。
上述した各実施形態では、容器部10がデラミ容器であるものとして説明したが、これに限定されず、容器部10は、単層構造の容器や所謂ポップル容器等の種々の構成を採用可能である。
上述した各実施形態では、ノズル形成板41とスペーサ43とが一体として形成され、スペーサ43を被吐出体に押し付けることで吐出ヘッド機構20Bを装着機構20A側に相対移動させ、液体を吐出するものとして説明したが、これに限定されず、スペーサ43は、ノズル形成板41が吐出位置に位置する際に、ノズル42と被吐出体との間に所定の間隔を形成するものであれば、種々の構成を採用可能である。例えば、このような機能を有するスペーサ43であれば、被吐出体に押圧される部位である必要はなく、また、ノズル形成板41と共に可動する部位である必要も無い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 :吐出容器
2 : 吐出容器本体
4 :オーバーキャップ
4a :開放側端部
4b :底面
5 :被吐出体
8 :液体
10 :容器部
10A :外郭
10B :内袋
12 :胴部
14 :口部
16 :上面部
18 :空気導入孔
20 :吐出部
20A :装着機構
20B :吐出ヘッド機構
22 :装着部
22a :ねじ溝形成壁
22b :オーバーキャップ装着壁
22c :ガイド壁
22d :筒状ガイド支持部
24 :筒状ガイド
24a :段差部
25 :ピストン付勢手段
26 :ディップチューブ
30 :ヘッドキャップ
40 :ノズル部材
40a :前室
41 :ノズル形成板
41a :ノズル形成面
41b :ベース側面
42,42A〜42E:ノズル
42a :吐出口
42b :ノズル壁
42c :連結部
43 :スペーサ
43a :切欠
44 :外側係合壁
45 :内側係合壁
50 :ベース部材
50a :内側筒壁
50b :外側筒壁
50c :貫通孔
60 :ピストン
300 :チューブ容器
310 :容器部
320 :ヒンジ付オーバーキャップ
321 :キャップ本体
340 :ノズル部材
342 :ノズル
342a :吐出口
342c :連結部
343 :スペーサ

Claims (7)

  1. 液体を収容する容器部と、前記容器部内の液体を被吐出体に向けて吐出する吐出部とを備えた吐出容器であって、
    前記吐出部は、
    液体の吐出方向に沿って延び、前記容器部内の液体を吐出可能な1又は複数のノズルと、
    前記ノズルと前記被吐出体との間に所定の間隔を形成するよう構成されたスペーサと
    を備え、
    前記1又は複数のノズルには、複数の吐出口が形成されており、
    隣接する前記吐出口の間隙のうち少なくとも一部の間隙において、該隣接する吐出口間に亘って延びる連結部を有している
    吐出容器。
  2. 前記連結部は、隣接する前記吐出口間に亘って延びる方向と直交する方向に沿った厚さが、前記ノズルにおける前記吐出口を画定する部分の該方向に沿った厚さよりも薄く形成されている
    請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記複数の吐出口又は複数のノズルは、前記吐出方向に沿う高さが同じである
    請求項1又は2に記載の吐出容器。
  4. 前記連結部の前記吐出方向側の面と、前記吐出口を画定するノズル壁の前記吐出方向側の面とは、面一になっている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の吐出容器。
  5. 前記ノズルが立設されたノズル形成面を備え、
    前記ノズル形成面は、湾曲面である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の吐出容器。
  6. 前記連結部は、隣接する前記吐出口間の離間距離が10mm以下の箇所に形成される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の吐出容器。
  7. 前記吐出部は、被吐出体に対して非泡状の液体を吐出するよう構成されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の吐出容器。
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