JP2021094838A - タイヤ加硫方法 - Google Patents

タイヤ加硫方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021094838A
JP2021094838A JP2019229437A JP2019229437A JP2021094838A JP 2021094838 A JP2021094838 A JP 2021094838A JP 2019229437 A JP2019229437 A JP 2019229437A JP 2019229437 A JP2019229437 A JP 2019229437A JP 2021094838 A JP2021094838 A JP 2021094838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vulcanization
mold
tire
air
green tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019229437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7469594B2 (ja
Inventor
幸久 高橋
Yukihisa Takahashi
幸久 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2019229437A priority Critical patent/JP7469594B2/ja
Publication of JP2021094838A publication Critical patent/JP2021094838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7469594B2 publication Critical patent/JP7469594B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

【課題】加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に存在する不要な空気を吸引する空気吸引機の負荷を軽減しつつ、この不要な空気を効率的に外部に排出できるタイヤ加硫方法を提供する。【解決手段】加硫用コンテナ10に取り付けられた加硫用モールド7を閉型した後、グリーンタイヤTを保持している加硫用ブラダ5に加熱媒体を注入して加硫用ブラダ5の膨張を開始した時点または開始した後、空気吸引機18を用いて加硫用モールド7とグリーンタイヤTとの間から不要な空気aの吸引を開始して加硫用コンテナ10の外部に排出しつつ、膨張させた加硫用ブラダ5によってグリーンタイヤTを加硫用モールド7のタイヤ成型面9aに押圧してグリーンタイヤTを加硫する。【選択図】 図5

Description

本発明は、タイヤ加硫方法に関し、さらに詳しくは、加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に存在する不要な空気を排出した状態で加硫を行うタイヤ加硫方法に関するものである。
タイヤ加硫工程では、閉型した加硫用モールドの中で加硫用ブラダを膨張させた状態にして、グリーンタイヤを所定温度で加熱するとともに所定圧力で押圧する。これにより、グリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが加硫用モールドのタイヤ成型面で型付けされる。閉型した加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に不要な空気が残留していると、未加硫ゴムを十分に加圧および加熱できずに加硫故障の原因になることがある。
そこで、加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に存在する不要な空気を真空ポンプによって吸引して外部に排出した状態で加硫を行うタイヤ加硫方法が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1で提案されている加硫方法では、加硫用モールドを閉型する前に密閉状態にした加硫用コンテナ内部の空気を吸引する。このタイミングで空気を吸引する場合は、モールド閉型前なので空気を吸引する対象となるスペースが大きいため、稼働させる真空ポンプの負荷が過大になる。また、真空ポンプによる空気の吸引力を過大にすると、加硫用ブラダに保持されているグリーンタイヤが拡径して加硫用モールドを閉型する際にモールドどうし間に挟まれるという問題も生じる。
一方、特許文献2で提案されている加硫方法では、加硫用モールドの閉型後に加硫用コンテナ内部を負圧状態に所定時間維持して、加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に残存する空気を確実に十分に吸引して外部に排出する。その後、グリーンタイヤを保持している加硫用ブラダに加熱加圧媒体を注入してインフレートさせてグリーンタイヤの加硫を行う(段落0032〜0035)。この方法では、不要な空気を確実に外部に排出するまでには相応の時間を要する。そのため、加硫工程に要する時間が長くなることを回避するには、より迅速に空気を吸引する必要があるため、真空ポンプに対する負荷が過大なる。それ故、加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に存在する不要な空気を吸引する空気吸引機の負荷を軽減しつつ、不要な空気を効率的に外部に排出するには改善の余地がある。
特開平4−197713号公報 特開2014−51032号公報
本発明の目的は、加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に存在する不要な空気を吸引する空気吸引機の負荷を軽減しつつ、この不要な空気を効率的に外部に排出できるタイヤ加硫方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤ加硫方法は、加硫用コンテナに取り付けられた加硫用モールドを閉型し、この加硫用モールドの中に配置されたグリーンタイヤを、このグリーンタイヤの内側に設置された加硫用ブラダを膨張させて加硫するタイヤ加硫方法において、前記加硫用モールドを閉型した後、前記グリーンタイヤを保持している前記加硫用ブラダの膨張開始以降に、前記加硫用モールドと前記グリーンタイヤとの間の空気の吸引を開始して外部に排出することを特徴とする。
本発明によれば、前記加硫用モールドを閉型した後、前記グリーンタイヤを保持している前記加硫用ブラダの膨張開始以降に、前記加硫用モールドと前記グリーンタイヤとの間の空気の吸引を開始するので、この間に存在する不要な空気は吸引による作用と加硫用ブラダの膨張による押圧の作用によって外部に排出される。そのため、不要な空気を空気吸引機の負荷を軽減しつつ効率的に外部に排出できる。
加硫用モールドが開型状態になっているタイヤ加硫装置の左半分を縦断面視で例示する説明図である。 図1の加硫装置の一部を平面視で例示する説明図である。 図1の加硫用モールドの閉型状態を例示する説明図である。 図3の加硫装置の一部を平面視で例示する説明図である。 図3の空気吸引機を稼働させて不要な空気を吸引しつつ、加硫を行っている状態を例示する説明図である。 別のタイヤ加硫装置を例示する説明図である。
以下、本発明のタイヤ加硫方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示するタイヤ加硫装置1(以下、加硫装置1という)は、中心機構3と、中心機構3の上方で上下移動する上下移動板部2と、加硫用モールド7(以下、モールド7という)と、加硫用コンテナ10(以下、コンテナ10という)とを備えている。さらに、この加硫装置1は、コンテナ10の内部と外部とを気密に遮断する隔壁15、16と、コンテナ10の外部に配置された空気吸引機18とを備えている。コンテナ10と空気吸引機18とは連通配管17によって接続されている。
コンテナ10の必要箇所には、コンテナ10の内部の気密性を確保するシール材Pが設置されている。空気吸引機18としては真空ポンプ等が用いられる。図1では加硫装置1の左半分が図示されているが、右半分も左半分と実質的に同じ構造である。
上下移動板部2は油圧シリンダ等によって上下移動し、モールド7の開閉機構として機能する。中心ポスト3Aには上下に間隔をあけて円盤状のクランプ部6が取り付けられている。それぞれのクランプ部6には、円筒状の加硫用ブラダ5の上端部、下端部が把持されている。中心機構3は加硫用ブラダ5を上下に挿通している。
上側のクランプ部6と下側のクランプ部6の間の位置で、中心機構3の外周面には注入口4aおよび排出口4bが設けられている。注入口4aおよび排出口4bはそれぞれ、中心機構3を下方に延びる配管に接続されている。注入口4aからは加熱媒体や加圧媒体が加硫用ブラダ5に注入される。排出口4bからは加硫用ブラダ5の内部の流体(加熱媒体および加圧媒体)が外部に排出される。
中心機構3を囲むようにコンテナ10が設置される。コンテナ10にはモールド7が取り付けられている。コンテナ10は、コンテナ部品となる上部プレート11、下部プレート12、複数のセグメント13、コンテナリング14を有している。コンテナリング14はボルト等によって上下移動板部2に取り付けられている。
このコンテナ10にはセクショナルタイプのモールド7が取付けられている。このモールド7は、円環状の上側サイドモールド7Aと、円環状の下側サイドモールド7Bと、平面視で円弧状の複数のセクタモールド7Cとを有している。
上部プレート11の下面10a(後述する対向面10a)には上側サイドモールド7Aの上面9b(後述する取付け面9b)が対向して取り付けられている。上部プレート11は図示されていない駆動手段によって、上下移動板部2(コンテナリング14)とは独立して上側サイドモールド7Aとともに上下移動する。下部プレート12の上面10a(後述する対向面10a)には下側サイドモールド7Bの下面9b(後述する取付け面9b)が対向して取り付けられている。下部プレート12は不動状態で地盤ベースに固定されている。それぞれのセグメント13には、その内周面10a(後述する対向面10a)にセクタモールド7Cの外周面9b(後述する取付け面9b)が対向して取り付けられている。
それぞれのセクタモールド7C(セグメント13)は中心機構3を中心にして環状に配置されている。即ち、図2に例示するように、それぞれのセクタモールド7C(セグメント13)は、平面視で円環状に配置されていて、その円環状中心が図面では一点鎖線CLで示されている。中心機構3(中心ポスト3A)は、円環状中心CLに配置されている。この円環状中心CLは、上側サイドモールド7Aおよび下側サイドモールド7Bの円環状中心になる。
それぞれのセグメント13の外周面は、上方から下方に外周側に向かって傾斜している。それぞれのセグメント13には、その外周傾斜面に沿ってガイド溝が上下方向に延在している。
円筒状のコンテナリング14は、中心機構3(円環状中心CL)を中心にして配置されていて、それぞれのセグメント13の外周側で上下移動する。コンテナリング14の内周面は上方から下方に外周側に向かって傾斜している。コンテナリング14のこの内周傾斜面とそれぞれのセグメント13の外周傾斜面とは互いが対向するように配置される。
コンテナリング14の内周傾斜面には、複数のガイドキーが周方向に間隔をあけて配置されている。これらガイドキーは、コンテナリング14の内周傾斜面に沿って上下方向に延在している。それぞれのガイドキーは対応するセグメント13のガイド溝に係合していて、ガイドキー(コンテナリング14の内周傾斜面)とガイド溝(それぞれのセグメント13の外周傾斜面)とが摺動する構成になっている。この実施形態では、ガイド溝に係合するガイドキーによってそれぞれのセグメント13がコンテナリング14から吊り下げられる構成になっている。
上下移動板部2の外周面近傍には下方に延びる筒状の上側隔壁15が取り付けられている。下部プレート12の外周面近傍には上方に延びる筒状の下側隔壁16が取付けられている。図3に例示するように、上側隔壁15の下端部と下側隔壁16の上端部とが上下にオーパーラップして、互いの間に環状のシール材Pが介在することで、コンテナ10の内部と外部とが気密に遮断される。コンテナリング14の外周側に配置された隔壁15、16は、モールド7の閉型状態でコンテナ10との間に空間Sを形成する。
モールド7には、タイヤ成型面9aとコンテナ部品11、12、13に対する取付け面9bとの間で連通するモールド内通気路8h(以下、通気路8hという)が延在している。通気路8hは、平面視で周方向に間隔をあけて複数本形成されている。通気路8hは、加硫工程において排気が必要とされるタイヤ成型面9aに開口して形成されている。
通気路8hについて詳述すると、上側サイドモールド7A、下側サイドモールド7Bにはそれぞれ、上下方向(厚み方向)に貫通する通気路8hが形成されている。それぞれのセクタモールド7Cには、平面視で半径方向(厚み方向)に貫通する通気路8hが形成されている。図面では通気路8hが大きく誇張されて記載されているが、いわゆるベントホールが通気路8hとなる。
コンテナ部品11、12、13には、取付け面9bに対向する対向面10aから空間Sの間で連通するコンテナ内通気路10h(以下、通気路10hという)が延在している。通気路10hについて詳述すると、上部プレート11には、対向面10aから外周面に貫通する通気路10hが形成されている。下部プレート12には、対向面10aから外周面近傍の上面(空間Sに露出する面)に貫通する通気路10hが形成されている。それぞれのセグメント13には、対向面10aから外周面(空間Sに露出する面)に貫通する通気路10hが形成されている。コンテナリング14には、内周面(上部プレート11の外周面と接する面)から外周面(空間Sに露出する面)に貫通する通気路10hが形成されている。
取付け面9bには周方向に延在する環状の周溝8gが形成されている。この周溝8gは、取付け面9bに開口するそれぞれの通気路8hを連通させる。この周溝8gに代えて或いは加えて、対向面10aに周方向に延在する環状の周溝を形成して、取付け面9bに開口するそれぞれの通気路8hを連通させることもできる。尚、加硫装置1は例示した構造に限らず、タイヤ成型面9aとグリーンタイヤTとの間を含むコンテナ10の内部空間を気密に維持できる構造であればよい。
次に、この加硫装置1を用いてグリーンタイヤTを加硫する手順の一例を説明する。
グリーンタイヤTを加硫する際には、モールド7が取付けられたコンテナ10を、中心機構3を囲むように設置する。そして、大きく型開したモールド7の内部にグリーンタイヤTを下側サイドモールド7Bの上に横倒し状態で配置する。
次いで、図1に例示するように上方の待機位置にある上部プレート11とともに上側サイドモールド7Aを下方移動させ、上下移動板部2とともにコンテナリング14およびそれぞれのセグメント13を下方移動させる。これにより、それぞれのセグメント13を下部プレート12の上面に載置して、上部プレート11と下部プレート12の上下間にそれぞれのセグメント13を挟んだ状態にする。この状態では、図2に例示するようにそれぞれのセクタモールド7C(セグメント13)は平面視で拡径した位置に配置されている。
次いで、上下移動板部2とともにコンテナリング14を、図1の状態からさらに下方移動させる。これにより、それぞれのセグメント13の外周傾斜面が、下方移動するコンテナリング14の内周傾斜面により押圧される。その結果、図3、図4に例示するように、それぞれのセクタモールド7Cは円環状中心CLに対して近接移動し、これらセクタモールド7Cが円環状に組み付けられてモールド7が閉型する。
モールド7を閉型すると、図3に例示するように、それぞれの通気路8h、10hと空間Sとが自動的に連通した状態になる。空間Sは連通配管17を通じて空気吸引機18に接続される。即ち、タイヤ成型面9aとグリーンタイヤTとの間は空間Sと連通し、タイヤ成型面9aとグリーンタイヤTとの間の空間を含んだコンテナ10の内部は、シール材Pによって気密状態に維持される。
このようにモールド7を閉型した状態で、グリーンタイヤTを保持している加硫用ブラダ5に注入口4aから加熱媒体(および加圧媒体)に注入してさらに膨張させて、グリーンタイヤTに所定の圧力を付加するとともに、所定の温度で加熱して加硫を行う。即ち、加硫用ブラダ5の内圧を、保持内圧から一段と上昇させて加硫用ブラダ5とともにグリーンタイヤTを膨張させて加硫を行う。
本発明では、グリーンタイヤTを保持している加硫用ブラダ5の膨張開始以降に、図5に例示するように、空気吸引機18を稼働させて、連通している通気路8h、10hおよび空間Sを通じて空気aの吸引を開始する。これにより、モールド7の内側(タイヤ成型面9aとグリーンタイヤTとの間)に存在している不要な空気aをコンテナ10の外部に排出する。即ち、保持内圧状態の加硫用ブラダ5の膨張を開始した時点、または膨張を開始した後に、空気aの吸引を開始する。尚、セグメント13とコンテナリング14との間など、部材どうしの間にすき間がある場合は、そのすき間を通じても不要な空気aは空間Sに排出されて、結果的にコンテナ10の外部に除去される。
空気aの吸引を開始するタイミングが遅すぎると、グリーンタイヤTを形成している未加硫ゴムがタイヤ成型面9aに強く押圧されて密着し、不要な空気aを十分に外部に排出できなくなる。そのため、空気aの吸引は極力早めに開始するとよい。例えば、この加硫用ブラダ5の膨張開始と同時に空気aの吸引を開始する。空気aの吸引を開始する最適なタイミングは、タイヤ仕様(ゴム特性)などに起因して多少異なる。そこで、グリーンタイヤTの仕様毎に、事前にテスト加硫を行って、この不要な空気aを十分に排出するために最適となる空気aの吸引を開始するタイミングを把握しておき、把握した最適なタイミングで吸引を開始するとよい。一般的には、この加硫用ブラダ5の膨張開始から30秒以内、より好ましくは20秒以内、さらに好ましくは10秒以内に空気aの吸引を開始する。
このようにして不要な空気aを吸引しつつグリーンタイヤTの加硫を行う。所定の加硫時間が経過するとグリーンタイヤTの加硫が終了して加硫されたタイヤが完成する。空気aの吸引は例えば、グリーンタイヤTを形成している未加硫ゴムの流動が概ね停止する時まで行うが、この吸引時間はタイヤ仕様や未加硫ゴムの特性などに応じて、適宜、短縮または延長することができる。タイヤの完成後は、モールド7を閉型する手順とは逆の手順で開型してタイヤを加硫装置1から取り出す。
上述したように、モールド7を閉型した後、グリーンタイヤTを保持している加硫用ブラダ5の膨張開始以降に、空気吸引機18を稼働させて空気aを吸引する。モールド7は閉型しているので、空気aを吸引する対象となるスペースは小さくなっている。そして、タイヤ成型面9aとグリーンタイヤTとの間に存在する不要な空気aは、空気吸引機18の吸引による作用と加硫用ブラダ5の膨張による押圧の作用の両方の作用によってコンテナ10の外部に排出される。そのため、不要な空気aを空気吸引機18の負荷を軽減しつつ効率的に外部に排出できる。換言すると、より吸引能力が低い空気吸引機18を用いることが可能になる。
さらには、加硫用ブラダ5を膨張させつつ空気aを吸引するので、空気aを吸引することに起因して加硫工程に要する時間が長くなることもない。即ち、空気aの吸引を行うことに伴ってタイヤの生産性が低下することを回避できる。モールド7の閉型後に空気aを吸引するので、空気aの吸引によって拡径したグリーンタイヤTが、閉型する際にセクタモールド7Cどうしの間に挟まれる不具合が発生することもない。
不要な空気aを除去することで、グリーンタイヤTをタイヤ成型面9aに十分に押圧しつつ加熱することができる。それ故、加硫したタイヤTaには加硫故障が生じ難くなり、タイヤ品質を向上させるには有利になる。
また、不要な空気aを除去する目的で、加硫用ブラダ5を過度に膨張させる必要がなくなるという利点もある。さらには、加硫用ブラダ5の外面に空気抜き用の深い溝等を形成する必要がなくなるという利点もある。加硫用ブラダ5は、高温で膨張および収縮させて繰り返し使用するので、これら利点は、加硫用ブラダ5の損傷を抑えるには非常に有利なる。
図6に例示する加硫装置1は、図1に例示する加硫装置1に対して連通配管17に接続されたリザーブタンク19が追加されている。連通配管17のリザーブタンク19とコンテナ10(空間S)との間には連通配管17の連通および遮断を行う制御弁20が備わっている。
リザーブタンク19の内部は、稼働中の空気吸引機18が定常的に作用させることができる負圧よりも大きな所定の負圧状態になっている。制御弁20を開弁すると、リザーブタンク19と空間Sとが連通して、リザーブタンク19の内部の負圧によって空気aがコンテナ10から排出される。したがって、このリザーブタンク19を用いることで、不要な空気aをより迅速に、タイヤ成型面9aとグリーンタイヤTとの間から吸引するには有利になる。したがって、短時間に不要な空気aをより多量に排出するには有効である。
本発明は、セクショナルタイプのモールド7に限定されず、互いに上下対向して配置される上側モールドと下側モールドとで構成される2つ割りタイプに適用することもできる。また、本発明は、空気入りタイヤに限らず、その他のタイヤを製造する場合にも適用できる。
1 加硫装置
2 上下移動板部
3 中心機構
3A 中心ポスト
4a 注入口
4b 排出口
5 加硫用ブラダ
6 クランプ部
7 加硫用モールド
7A 上側サイドモールド
7B 下側サイドモールド
7C セクタモールド
8g 周溝
8h モールド内通気路
9a タイヤ成型面
9b 取付け面
10 加硫用コンテナ
10a 対向面
10h コンテナ内通気路
11 上部プレート(コンテナ部品)
12 下部プレート(コンテナ部品)
13 セグメント(コンテナ部品)
14 コンテナリング(コンテナ部品)
15 上側隔壁
16 下側隔壁
17 連通配管
18 空気吸引機
19 リザーブタンク
20 制御弁
T グリーンタイヤ
a 空気
P シール材

Claims (3)

  1. 加硫用コンテナに取り付けられた加硫用モールドを閉型し、この加硫用モールドの中に配置されたグリーンタイヤを、このグリーンタイヤの内側に設置された加硫用ブラダを膨張させて加硫するタイヤ加硫方法において、
    前記加硫用モールドを閉型した後、前記グリーンタイヤを保持している前記加硫用ブラダの膨張開始以降に、前記加硫用モールドと前記グリーンタイヤとの間の空気の吸引を開始して外部に排出することを特徴とするタイヤの加硫方法。
  2. 前記加硫用ブラダの膨張開始と同時に、前記空気の吸引を開始する請求項1に記載のタイヤの加硫方法。
  3. 空気吸引機にリザーブタンクを接続して前記リザーブタンクを所定の負圧状態にしておき、前記リザーブタンクの内部と前記加硫用モールドと前記グリーンタイヤとの間を連通させることで前記空気を吸引する請求項1または2に記載のタイヤの加硫方法。
JP2019229437A 2019-12-19 2019-12-19 タイヤ加硫方法 Active JP7469594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019229437A JP7469594B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 タイヤ加硫方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019229437A JP7469594B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 タイヤ加硫方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021094838A true JP2021094838A (ja) 2021-06-24
JP7469594B2 JP7469594B2 (ja) 2024-04-17

Family

ID=76430192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019229437A Active JP7469594B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 タイヤ加硫方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7469594B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003220612A (ja) * 2002-01-29 2003-08-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫方法及びそのタイヤ加硫装置
JP2004009313A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫装置
JP2011251469A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤの製造方法及びタイヤ加硫金型
JP2014051032A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤの加硫装置および加硫方法
JP2016016642A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003220612A (ja) * 2002-01-29 2003-08-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫方法及びそのタイヤ加硫装置
JP2004009313A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫装置
JP2011251469A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤの製造方法及びタイヤ加硫金型
JP2014051032A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤの加硫装置および加硫方法
JP2016016642A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7469594B2 (ja) 2024-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006056252A (ja) 膨張容器内の漏れを検出する方法および装置
JP2007118460A (ja) タイヤ加硫モールドのクリーニング方法および装置
JP6673665B2 (ja) タイヤ加硫金型、タイヤ加硫装置及びタイヤの製造方法
JP3701087B2 (ja) タイヤ加硫方法および装置
JP7469603B2 (ja) タイヤ加硫方法
JP6724336B2 (ja) 空気入りタイヤの加硫装置および方法
JP2010131864A (ja) ブラダー
JP2021094838A (ja) タイヤ加硫方法
JP7428875B2 (ja) タイヤ加硫装置および方法
JP3878855B2 (ja) タイヤ加硫方法及びそのタイヤ加硫装置
JP6741097B1 (ja) タイヤ加硫装置および方法
US20010054782A1 (en) Method of molding elastomeric article
JP7417080B2 (ja) タイヤ加硫装置および方法
JP6656575B2 (ja) 加硫タイヤの離型方法
CN114603894A (zh) 模具加热结构、硫化机及硫化机模具更换方法
KR930005329B1 (ko) 통풍구 없는 타이어 성형을 위한 방법과 장치
JP2017065231A (ja) タイヤ加硫用金型及びタイヤ製造方法
JP2023177819A (ja) タイヤ加硫用ブラダのパンクを検出する方法
CN211542038U (zh) 一种新型内胎硫化装置
JP2018202803A (ja) タイヤの製造方法および装置
CN214419660U (zh) 硫化机
JP2012096437A (ja) 空気入りタイヤの加硫方法及び加硫装置
CN214395522U (zh) 模具加热结构及具有其的硫化机
JP4307013B2 (ja) タイヤ加硫用金型の開閉制御方法及びその装置
JP2018039182A (ja) タイヤの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7469594

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150