JP2021091959A - 酸性水性二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物及び方法 - Google Patents
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Abstract
Description
a)基材を提供することと、
b)基材を、銀イオン源、ビスマスイオン源、及び以下の一般式を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物を含む二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物と接触させることであって、
c)二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物及び基材に電流を印加して、基材上に銀−ビスマス合金溶着層を電気めっき処理することと、を含む方法を目的とする。
チオール官能基を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物の塩。より好ましくは、本発明のチオール官能基を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物は、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール−5−チオール、3−アミノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、及びチオール官能基を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物の塩のうちの1つ以上から選択され、更により好ましくは、本発明のチオール官能基を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物は、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール−5−チオール、3−アミノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、及び本発明のチオール官能基を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物の塩のうちの1つ以上から選択され、更に好ましくは、本発明のチオール官能基を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物は、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、及び本発明のチオール官能基を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物の塩のうちの1つ以上から選択される。本発明のチオール官能基を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物の塩としては、ナトリウム、カリウム、及びリチウム塩、アンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩、マグネシウム塩、銀塩、並びにビスマス塩などのアルカリ金属塩が挙げられるが、これらに限定されない。
電気めっき処理プロセス
特に断りのない限り、全ての事例において、電気めっき基材は5cm×5cmの黄銅(銅70%、亜鉛30%)切り取り試片であった。電気めっき処理の前に、5ASDの電流密度のDCを用いて、80℃のRONACLEAN(商標)GP−300 LF Electrolytic Cleanerアルカリ性デグリーサ(DuPontから入手可能)中で、切り取り試片を30秒間電解清浄した。電解清浄後、切り取り試片をDI水ですすぎ、10%硫酸中で30秒間活性化させ、再びDI水ですすぎ、続いて電気めっき浴内に置いた。電気めっき処理は、1ASDの電流密度のDCを用いて6分間実施した(印加された実際の電流は0.56Aである)。電気めっき処理は、正方形のガラスビーカ中で白金めっきチタンアノードを用いて実施した。攪拌は、長さ5cmのTEFLON(商標)コーティング攪拌棒によって、回転速度400rpmで提供した。電気めっき処理は温度55℃で実施した。二成分銀−ビスマス合金溶着層は厚さ約6μmであった。全ての二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴は水系であった。各浴に、所望の体積になるまで水を添加した。水酸化カリウム又はメタンスルホン酸で電気めっき浴のpHを調整した。
Starrett DFC−20デジタル力ゲージ(Athol,MA,USA)を装備したStarrett MTH−550手動力テスタースタンドを含む注文設計した機器を用いて接触抵抗を評価した。デジタル力ゲージは、直径2.5mmの半球状先端部を有する金めっき銅のプローブを装備していた。金めっきプローブと対象の銀合金でめっき処理された平坦な切り取り試片との接触の電気抵抗を、接触力が変化したときに4線式抵抗測定を用いて測定した。電流源は、10mAで動作するKeithley製6220 DC Current Sourceであり、電圧計は、Keithley製2182A Nanovoltmeter(Cleveland,OH,USA)であった。これらの機器は、精度を最大にするために熱電補償モードで動作させた。
線形往復運動台を装備したAnton Paar TRB3ピンオンディスク摩擦計(Anton Paar GmbH(Graz,Austria)から入手可能)を用いて摩擦測定を実施した。全ての試験は1Nの荷重、10mmのストローク長、及び5mm/秒のスライド速度を用いて実施した。全ての試験は「ライク−オン−ライク(like−on−like)」で実施した。これはつまり、平坦な切り取り試片及び球形のボールをそれぞれ同じ銀(SILVER GLO(商標)3K Bright Silverめっき浴、DuPontから入手可能なシアン化物系製品)又は銀−ビスマス合金の金属溶着層でめっき処理したという意味である。使用したボールは、C260黄銅(銅70%、亜鉛30%)製であり、直径5.55mmであり、約5μmの銀で電気めっき処理されていた。平坦切り取り試片もC260黄銅製であり、約2μmの銀又は銀−ビスマス合金で電気めっき処理されていた。試験中、摩擦計を用いて摩擦係数を監視した。摩耗痕跡深さを、レーザプロフィロメトリを用いて測定した。測定は、各事例で指定されるとおりに100又は500サイクルのいずれかに対して実施した。
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:102g/L
0.8g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
システイン:1.4g/L
3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール:1.5g/L
pHは1.6に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:102g/L
5g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
システイン:9g/L
2−メルカプト−1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:102g/L
5g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸塩、ナトリウム塩:13.2g/L
3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:102g/L
5g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
3−メルカプト−1−エタンスルホン酸塩、ナトリウム塩:12.2g/L
3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:102g/L
5g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
メルカプトコハク酸:11.1g/L
3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:102g/L
5g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
システイン:9g/L
3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:34g/L
メルカプトコハク酸:35g/L
2g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:34g/L
メルカプトコハク酸:35g/L
2g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:34g/L
メルカプトコハク酸:35g/L
2g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
1H−イミダゾール−2−チオール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
10g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
メタンスルホン酸:150g/L
PLURONIC(商標)L−44界面活性剤(BASFより購入):10g/L
O−クロロベンズアルデヒド:100ppm
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:80g/L
pH<1
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:102g/L
5g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
システイン:9g/L
4−アミノ−1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴を調製した。
20g/Lの銀イオンを供給するためのメタンスルホン酸銀
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール:102g/L
5g/Lのビスマスイオンを供給するためのメタンスルホン酸ビスマス
システイン:9g/L
1,2,4−トリアゾール:400ppm
pHは2に調整
以下の組成の水性アルカリ性のシアン化物系銀電気めっき浴を調製した。
40g/Lの銀イオンを供給するためのシアン化銀カリウム
シアン化カリウム:120g/L
炭酸カリウム:15g/L
セレノシアン酸カリウム;7mg/L
以下の組成の水性アルカリ性のシアン化物系二成分銀−アンチモン電気めっき浴を調製した。
40g/Lの銀イオンを供給するためのシアン化銀カリウム
シアン化カリウム:120g/L
炭酸カリウム:15g/L
セレノシアン酸カリウム;6mg/L
酒石酸カリウムナトリウム:10g/L
クエン酸三カリウム:19g/L
酒石酸カリウムアンチモン:7.8g/L
接触抵抗測定
試験を、約3μmの比較実施例13からの銀、比較実施例14からの銀−アンチモン合金(銀98%、アンチモン2%)、並びに上記の実施例2、8、及び9(本発明)で開示される水性酸二成分銀−ビスマス合金電気めっき浴からの二成分銀−ビスマス合金で電気めっき処理した平坦なニッケル切り取り試片を用いて実施した。測定の前に、切り取り試片を150℃のオーブン内で100時間加熱した。切り取り試片の接触抵抗を以下の表1に示す。
実施例13(比較)に記載される浴を用いて電気めっき処理された銀金属溶着層上で摩耗抵抗測定を実施した。試験は100サイクル実施した。図2は、x軸に沿って600μm〜800μm、y軸に沿って+2μm〜−5μmの銀の大規模な表面摩耗を示す、銀溶着層の2Dプロフィロメトリ図である。図3は、100サイクル後に銀溶着層の顕著な表面摩耗を更に実証する、銀溶着層の3Dプロフィロメトリ図である。ボールの検査は材料の堆積を示し、また、摩耗痕跡の終端において顕著なプラウ形成が観察され、これは摩耗プロセス中の冷間溶接を示した。実験全体を通して摩擦係数は約1.6であると決定された。摩擦係数は、摩擦力を測定し、続いて摩擦力を報告された下向き力で除算して摩擦係数を得る、摩擦計上のセンサによって測定された。
実施例10(比較)に記載される浴を用いて電気めっき処理された銀−ビスマス合金溶着層上で摩耗抵抗測定を実施した。試験は500サイクル実施した。実験全体を通して摩擦係数は約0.3であると決定された。しかしながら、観測された摩耗痕跡は、顕著な摩耗を示した上記の実施例16で観察されたものと実質的に同じであった。
実施例11(比較)に記載される浴を用いて電気めっき処理された銀−ビスマス合金溶着層上で摩耗抵抗測定を実施した。試験は500サイクル実施した。実験全体を通して摩擦係数は約0.7であると決定された。しかしながら、観測された摩耗痕跡は、顕著な摩耗を示した上記の実施例16で銀金属に関して観察されたものと実質的に同じであった。
実施例12(比較)に記載される浴を用いて電気めっき処理された銀−ビスマス合金溶着層上で摩耗抵抗測定を実施した。試験は500サイクル実施した。実験全体を通して摩擦係数は約0.7であると決定された。しかしながら、観測された摩耗痕跡は、甚大な摩耗を示した上記の実施例16で観察されたものと実質的に同じであった。
実施例2(本発明)に記載される浴を用いて電気めっき処理された銀−ビスマス合金溶着層上で摩耗抵抗測定を実施した。試験は500サイクル実施した。図4は、サンプルの幅に沿って銀−ビスマス合金の観測可能な摩耗を全く示さない、銀−ビスマス合金溶着層の2Dプロフィロメトリ図である。図5は、500サイクル後に銀−ビスマス合金溶着層の観測可能な表面摩耗を更に全く示さない、銀−ビスマス合金溶着層の3Dプロフィロメトリ図である。球形のボールの検査は材料の堆積を全く示さず、また、摩耗痕跡の終端において観察可能なプラウ形成は全く存在せず、これは摩耗プロセス中に冷間溶接が全く起きなかったことを示した。実験全体を通して摩擦係数は約0.6であると決定された。これらの結果は、比較実施例を上回る顕著な改善を示した。
実施例8(本発明)に記載される浴を用いて電気めっき処理された銀−ビスマス合金溶着層上で摩耗抵抗測定を実施した。試験は500サイクル実施した。図6は、サンプルの幅に沿って銀−ビスマス合金の小規模な摩耗を示すが、比較実施例と比較して顕著に低い、銀溶着層の2Dプロフィロメトリ図である。図7は、500サイクル後に銀−ビスマス溶着層の小規模な摩耗を更に示す、銀−ビスマス合金溶着層の3Dプロフィロメトリ図である。球形のボールの検査は材料の堆積を全く示さず、また、摩耗痕跡の終端においてプラウ形成は全く観察されず、これは摩耗プロセス中に冷間溶接が全く起きなかったことを示した。実験全体を通して摩擦係数は約0.9であると決定された。これらの結果は、比較実施例を上回る顕著な改善を示した。
実施例10(本発明)に記載される浴を用いて電気めっき処理された銀−ビスマス合金溶着層上で摩耗抵抗測定を実施した。試験は500サイクル実施した。図8は、サンプルの幅に沿って銀−ビスマス合金の極微な摩耗を示す、銀溶着層の2Dプロフィロメトリ図である。図9は、500サイクル後に銀−ビスマス溶着層の極微な表面摩耗を更に示す、銀−ビスマス合金溶着層の3Dプロフィロメトリ図である。球形のボールの検査は材料の堆積を全く示さず、また、摩耗痕跡の終端においてプラウ形成は全く観察されず、これは摩耗プロセス中に冷間溶接が全く起きなかったことを示した。実験全体を通して摩擦係数は約0.5であると決定された。これらの結果は、比較実施例を上回る顕著な改善を示した。
Claims (11)
- 前記5員環の芳香族複素環式窒素化合物は、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール−5−チオール、3−アミノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、1H−イミダゾール−2−チオール、前記5員環の芳香族複素環式窒素化合物の塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物。
- チオエーテル又はその混合物を更に含む、請求項1に記載の二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物。
- 前記チオエーテルは、ヒドロキシビス−スルフィド化合物である、請求項3に記載の二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物。
- 脂肪族チオール末端化合物又はその混合物を更に含む、請求項1に記載の二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物。
- 前記脂肪族チオール末端化合物は、チオグリコール酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、システイン、メルカプトコハク酸、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸、2−メルカプトエタンスルホン酸、前記脂肪族チオール末端化合物の塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項5に記載の二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物。
- 基材上に二成分銀−ビスマス合金を電気めっき処理する方法であって、
a)前記基材を提供することと、
b)前記基材を、銀イオン源、ビスマスイオン源、及び以下の一般式を有する5員環の芳香族複素環式窒素化合物を含む二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物と接触させることであって、
c)前記二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物及び基材に電流を印加して、前記基材上に二成分銀−ビスマス溶着層を電気めっき処理することと、を含む、方法。 - 前記5員環の芳香族複素環式窒素化合物は、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール−5−チオール、3−アミノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、1H−イミダゾール−2−チオール、前記5員環の芳香族複素環式窒素化合物の塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
- 前記二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物は、チオエーテル又はその混合物を更に含む、請求項7に記載の方法。
- 前記二成分銀−ビスマス合金電気めっき組成物は、脂肪族チオール末端化合物又はその混合物を更に含む、請求項7に記載の方法。
- 基材の表面に隣接した二成分銀−ビスマス合金層を備える物品であって、前記二成分銀−ビスマス合金層は、90%〜99.8%の銀と、0.2%〜10%のビスマスと、を備え、1以下の摩擦係数を有する、物品。
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