JP2021086713A - 燃料電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】放射状に配置される複数のセル部材における内側部分と外側部分との温度分布を低減可能な燃料電池モジュールを提供する。【解決手段】燃料電池モジュール1は、容器70と、容器70の内側に放射状に配置された複数のセルスタックCSと、を備える。容器70のうち電池収容器71には、セルスタックCSの内側部分と熱交換する第1流体が流れる第1温調流路230が形成されるとともに、セルスタックCSの外側部分と熱交換する第2流体が流れる第2温調流路240が形成されている。第1温調流路230を形成する内筒72は、第2温調流路240を形成する外筒73よりもセルスタックCSとの伝熱面積が小さくなっている。そして、第1温調流路230には、第2温調流路240を流れる第2流体よりもセルスタックCSとの温度差が大きい第1流体が流れる。【選択図】図6

Description

本開示は、燃料電池モジュールに関する。
近年、次世代のエネルギ源として、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとを用いて電力を得ることが可能な燃料電池モジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、円筒状容器の中央部に原燃料ガス通路を軸方向に延びるように設け、原燃料ガス通路の途中部分を円筒状に拡大して改質器として構成し、原燃料ガス通路の端部を円筒状に拡大してマニホールドとして構成した燃料電池モジュールが開示されている。この燃料電池モジュールは、改質器とマニホールドとの間の領域において、原燃料ガス通路を取り囲むように複数のセルが放射状に配置されている。
特許文献1では、セルを放射状に配置し、セルの両端に改質器およびマニホールドを配置することで、セルスタックの温度分布を均一にできると説明されている。これは、セルスタックの両端部における各セルの温度分布のことを説明していると思われる。
特開2011−113829号公報
しかしながら、特許文献1では、セルスタックの両端部における各セルの温度分布の均一化について検討されているだけで、セルの内側部分と外側部分との温度分布について何ら考慮されていない。セルの内側部分と外側部分との温度分布の拡大は、燃料電池の発電効率の低下や耐久性の低下を招く要因となる。なお、内側部分と外側部分との温度分布は、複数のセルが放射状に配置されている場合に限らず、複数のセルスタックが放射状に配置されている場合も同様に生ずる。
本開示は、放射状に配置される複数のセル部材の内側部分と外側部分との温度分布を低減可能な燃料電池モジュールを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
燃料電池モジュールであって、
容器(70)と、
容器の内側に放射状に配置された複数のセル部材(CS)と、を備え、
容器の内側には、複数のセル部材を放射状に配置したときのセル部材の内側部分と熱交換する第1流体が流れる第1流体流路(230)が形成されるとともに、複数のセル部材を放射状に配置したときのセル部材の外側部分と熱交換する第2流体が流れる第2流体流路(240)が形成され、
第1流体流路を形成する部位であってセル部材と熱交換する第1熱交換部位(72)は、第2流体流路を形成する部位であってセル部材と熱交換する第2熱交換部位(73)よりもセル部材との伝熱面積が小さくなっており、
第1流体流路には、第2流体流路を流れる第2流体よりもセル部材との温度差が大きい第1流体が流れる。
このように、第2流体流路に比べてセル部材との伝熱面積が小さい第1流体流路に、第2流体よりもセル部材との温度差が大きい第1流体を流すことで、セル部材の内側での対流による伝熱量とセル部材の外側での対流による伝熱量との差が小さくなる。これにより、セル部材の内側部分と外側部分との温度分布を低減することができる。
請求項4に記載の発明は、
燃料電池モジュールであって、
容器(70)と、
容器の内側に放射状に配置された複数のセル部材(CS)と、を備え、
容器の内側には、複数のセル部材を放射状に配置したときのセル部材の内側部分と熱交換する第1流体が流れる第1流体流路(230)が形成されるとともに、複数のセル部材を放射状に配置したときのセル部材の外側部分と熱交換する第2流体が流れる第2流体流路(240)が形成され、
第1流体流路を形成する部位であってセル部材と熱交換する第1熱交換部位(72)は、第2流体流路を形成する部位であってセル部材と熱交換する第2熱交換部位(73)よりもセル部材との伝熱面積が小さくなっており、
第1流体流路には、第2流体流路を流れる第2流体よりも流速が大きい第1流体が流れる。
このように、第2流体流路に比べてセル部材との伝熱面積が小さい第1流体流路に、第2流体よりも流速が大きい第1流体を流すことで、第2流体流路の熱伝達率に比べて第1流体流路の熱伝達率が大きくなる。これによると、セル部材の内側部分での対流による伝熱量と外側部分での対流による伝熱量との差が小さくなり、セル部材の内側部分と外側部分との温度分布を低減することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る燃料電池モジュールを含む燃料電池システムの概略構成図である。 セル内部での電気化学反応を説明するための説明図である。 第1実施形態のセルスタックの模式的な斜視図である。 電池収容器の内側におけるセルスタックの配置形態を示す模式的な斜視図である。 電池収容器の内側におけるセルスタックの配置形態を示す模式的な平面図である。 第1実施形態に係るセルスタックが収容された電池収容器の模式的な断面図である。 第1電池温調器および第2電池温調器それぞれの伝熱部位を説明するための説明図である。 第1実施形態に係る燃料電池モジュールのセルスタックの周囲における空気の流れ方を説明するための説明図である。 第2実施形態に係るセルスタックが収容された電池収容器の模式的な断面図である。 第3実施形態に係るセルスタックが収容された電池収容器の模式的な断面図である。 第4実施形態に係るセルスタックが収容された電池収容器の模式的な断面図である。 第5実施形態に係るセルスタックが収容された電池収容器の模式的な断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。本実施形態では、図1に示すように、本開示の燃料電池モジュール1を固体酸化物型の燃料電池10を備える燃料電池システムに適用した例について説明する。
燃料電池モジュール1は、燃料処理系統および電池系統を含み、これらを断熱材で覆うことで高温に保持するホットモジュールである。燃料電池モジュール1は、固体酸化物型の燃料電池10、空気予熱器22、水蒸発器42、改質器33、燃焼器63、容器70を含んで構成されている。
固体酸化物型の燃料電池10は、一般的にSOFC(Solid Oxide Fuel Cell の略)とも呼ばれ、作動温度が高温(例えば、500℃〜1000℃)となるものである。燃料電池10は、燃料ガスおよび酸化剤ガス(本例では空気中の酸素)の電気化学反応により電気エネルギを出力する複数のセルCを有している。
図2に示すように、セルCは、電解質体EL、空気極(すなわち、カソード)CA、燃料極(すなわち、アノード)ANを含んで構成されている。セルCは、水素および一酸化炭素を燃料ガスとしている。この燃料ガスは、改質用原料である都市ガス(すなわち、メタンを主成分とするガス)を改質して生成される。なお、使用する改質用原料は、炭化水素系のガスであれば、都市ガス以外のガスが採用されていてもよい。
セルCは、以下の反応式F1、F2に示す水素および酸素の電気化学反応により外部回路ECに対して電気エネルギを出力する。
(燃料極)2H+2O2−→2HO+4e …(F1)
(空気極)O+4e→2O2− …(F2)
また、セルCは、以下の反応式F3、F4に示す一酸化炭素および酸素の電気化学反応により外部回路ECに対して電気エネルギを出力する。
(燃料極)2CO+2O2−→2CO+4e …(F3)
(空気極)O+4e→2O2− …(F4)
燃料電池10は、所定数のセルCを積層して構成されるセルスタックCSを複数備える。図3に示すように、セルスタックCSは、平板型のセルCが所定の積層方向DRstに積層されている。セルスタックCSを構成する所定数のセルCは、電気的に直列に接続されている。本実施形態では、セルスタックCSがセル部材に対応している。
セルスタックCSは、所定数のセルCを一列に積層した積層体がホルダHCによって保持されている。ホルダHCは、所定数のセルCの積層状態を維持する部材である。
セルスタックCSには、セルCの積層方向DRstの端部に位置する積層端面EFの一方に燃料ガスの導入口IPH、酸化剤ガスの導入口IPO、燃料ガスの導出口OPH、酸化剤ガスの導出口OPOが形成されている。本実施形態では導入口IPH、導入口IPOが燃料ガスおよび酸化剤ガスの取合口に対応している。
このように構成される燃料電池10は、空気予熱器22、改質器33、水蒸発器42、燃焼器63等とともに断熱性を有する容器70の内側に配置されている。容器70の内側における燃料電池10の配置形態については後述する。
図1に戻り、燃料電池10には、空気の流通経路である空気経路20が接続されている。空気経路20は配管等によって構成される。空気経路20には、燃料電池10に空気を圧送する圧送ブロワ21、燃料電池10に供給する空気を加熱する空気予熱器22、第1電池温調器23、および第2電池温調器24が設けられている。
圧送ブロワ21は、大気中の空気を吸い込んで燃料電池10に供給する酸化剤ポンプである。圧送ブロワ21は、図示しない制御装置からの制御信号によって作動が制御される電動式のブロワで構成されている。
ここで、燃料電池システムの制御装置は、プロセッサ、メモリを含むマイクロコンピュータと、その周辺回路で構成されている。制御装置は、メモリに記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い出力側に接続された各種制御機器の作動を制御する。
空気予熱器22は、圧送ブロワ21から圧送された空気を燃焼器63で生成された燃焼ガスと熱交換させて加熱する熱交換器である。空気予熱器22は、燃料電池10に供給する空気と燃料ガスとの温度差を縮小して、燃料電池10の発電効率の向上を図るために設けられている。
第1電池温調器23は、空気予熱器22を通過して昇温した空気を第1流体として燃料電池10と熱交換させて燃料電池10の温度を調整する熱交換器である。第1電池温調器23は、発電に伴う自己発熱により昇温した燃料電池10から吸熱する吸熱器としての機能を果たす。また、第1電池温調器23は、燃料電池10に供給する空気を燃料電池10の熱によって加熱する予熱器としても機能する。具体的には、第1電池温調器23は、燃料電池10の周囲に配置されている。第1電池温調器23は、第1流体としての空気が流れる第1温調流路230を有する。本実施形態の第1電池温調器23は、後述する電池収容器71と一体に構成されている。
第2電池温調器24は、第1電池温調器23を通過して昇温した空気を第2流体として燃料電池10と熱交換させて燃料電池10の温度を調整する熱交換器である。第2電池温調器24は、発電に伴う自己発熱により昇温した燃料電池10から吸熱する吸熱器としての機能を果たす。また、第2電池温調器24は、燃料電池10に供給する空気を燃料電池10の熱によって加熱する予熱器としても機能する。具体的には、第2電池温調器24は、燃料電池10の周囲に配置されている。第2電池温調器24は、第2流体としての空気が流れる第2温調流路240を有する。本実施形態の第2電池温調器24は、後述する電池収容器71と一体に構成されている。
また、燃料電池10は、改質用原料や燃料ガスの流通経路である燃料経路30が接続されている。燃料経路30は配管等によって構成される。燃料経路30には、上流側から順に、燃料ポンプ31、脱硫器32、改質器33が設けられている。
燃料ポンプ31は、燃料電池10側に向けて改質用原料を供給するためのポンプである。燃料ポンプ31は、制御装置からの制御信号によって作動が制御される電動ポンプで構成されている。
脱硫器32は、燃料ポンプ31から供給される改質用原料に含まれる硫黄成分を除去するための装置である。なお、都市ガスには、付臭剤(具体的には硫黄成分)が含まれている。硫黄成分は触媒被毒物質であるため改質器33よりも上流で除去する必要がある。
改質器33は、燃料ポンプ31から供給された改質用原料を、水蒸気を用いて改質して燃料ガスを生成するものである。改質器33は、例えば、ロジウムやルテニウム等の貴金属を含む水蒸気改質触媒を含んで構成されている。
具体的には、改質器33は、改質用原料および水蒸気を混合した混合ガスを燃焼ガスと熱交換させて加熱するとともに、以下の反応式F5に示す改質反応、および反応式F6に示すシフト反応により燃料ガス(水素、一酸化炭素)を生成する。
CH+HO→CO+H …(F5)
CO+HO→CO+H …(F6)
ここで、改質器33における水蒸気改質は吸熱反応であり、高温となる条件下にて改質率が向上する特性を有している。このため、改質器33は、燃料電池10の発電時に周囲に放出される熱(放射熱)を吸熱できるように、燃料電池10の周囲に配設されていることが望ましい。
燃料経路30には、燃料ポンプ31と改質器33との間に水供給経路40が接続されている。水供給経路40には、水ポンプ41および水蒸発器42が設けられている。水ポンプ41は、水蒸発器42に水を供給するポンプである。水ポンプ41は、制御装置からの制御信号によって作動が制御される電動ポンプで構成されている。水蒸発器42は、水ポンプ41からの水を水蒸気(すなわち、気体)にする蒸発機能を有する。
また、燃料電池10には、燃料電池10から排出するオフガスが流れるオフガス経路60が接続されている。具体的には、燃料電池10には、燃料電池10から排出される酸化剤オフガスが流れる空気排出経路61が接続されるとともに、燃料電池10から排出される燃料オフガスが流れる燃料排出経路62が接続されている。
オフガス経路60には、燃焼器63が接続されている。燃焼器63は、燃料オフガス等を燃焼させることで改質器33等を昇温させる燃焼ガスを生成するものである。燃焼器63は、例えば、燃料電池10の発電時に、酸化剤オフガスおよび燃料オフガスを混合した混合ガスを可燃ガスとして燃焼させることで、燃料電池システムの各機器を昇温させるための燃焼ガスを生成する。図示しないが、燃焼器63は、燃料オフガスを燃焼させるためのバーナを有している。燃焼器63では、バーナの点火によって、燃料オフガスの燃焼が開始されて燃焼ガスが生成される。
燃焼器63には、高温の燃焼ガスを流通させる図示しない燃焼ガス経路が接続されている。図示しないが、燃焼ガス経路は、内部を流れる燃焼ガスの熱を有効活用すべく、改質器33、空気予熱器22、水蒸発器42等に接続されている。なお、燃焼ガスを各機器に流す順序は、各機器にて必要とされる熱量等に応じて変更してもよい。
ここで、燃料電池モジュール1には、燃焼器63とは別に起動時等に燃料電池10を暖機するための暖機用バーナ65が設けられている。暖機用バーナ65は、燃料経路30を流れる改質用原料の一部および圧送ブロワ21とは別に設けられた起動用ブロワ66から送風される空気の混合ガスを可燃性流体として燃焼させる。可燃性流体の燃焼により生成される高温の暖機用ガスは、燃料電池10の内側に設けられた暖機用ガス流路67に供給される。
この暖機用ガス流路67は、起動用ブロワ66から送風される空気の送風空気流路68に接続されている。これにより、暖機用ガス流路67は、可燃性流体だけでなく、起動用ブロワ66から送風される空気の一部を温調空気として流すことが可能になっている。
燃料電池10、空気予熱器22、改質器33、水蒸発器42、および燃焼器63は、断熱性を有する容器70の内側に配置されている。容器70は、燃料電池モジュール1の外殻を形成する。図示しないが、空気予熱器22、改質器33、および水蒸発器42は、燃焼器63の熱を受けられるように、容器70の内側において燃焼器63の周囲に配置されている。一方、燃料電池10は、燃焼器63の熱を直接受けないように、空気予熱器22、改質器33、水蒸発器42、燃焼器63等が収容される空間に対して断熱された別の空間に配置されている。
容器70は、図4および図5に示すように、燃料電池10を収容する電池収容器71を有する。電池収容器71は、二重筒構造になっており、内側にドーナツ状の電池収容空間BSが形成されている。電池収容器71は、電池収容器71の軸心CLが、重力の作用する方向(すなわち、鉛直方向)に沿って延びる姿勢で配置されている。
本実施形態では、電池収容器71の軸心CLに沿って延びる方向を軸方向DRa、電池収容器71の軸心CLを通るとともに軸方向DRaに直交する方向を径方向DRr、電池収容器71の軸心CLを中心とする円に沿う方向を周方向DRcとする。
電池収容器71の内側の電池収容空間BSには、複数のセルスタックCSが電池収容器71の軸心CLを中心に放射状に配置されている。換言すれば、複数のセルスタックCSは、容器70の内側の電池収容空間BSにおいて、周方向DRcに等間隔あけて配置されている。なお、複数のセルスタックCSにおける周方向DRcの間隔は、一致している必要はなく、一部が異なっていてもよい。
複数のセルスタックCSのうち周方向DRcにおいて互いに隣り合うセルスタックCSは、積層端面EFが互いに対向する姿勢で配置されている。換言すれば、周方向DRcに隣り合うセルスタックCSの積層端面EFは、所定の間隔をあけて周方向DRcに対向している。
また、複数のセルスタックCSは、積層方向DRstに沿って延びる側面の一部が内側面ISとして電池収容器71の内側に対向し、他の側面の一部が外側面OSとして電池収容器71の外側に対向している。
セルスタックCSの内側面ISは、容器70の内側に複数のセルスタックCSを放射状に配置したときのセルスタックCSの内側部分を構成する。また、セルスタックCSの外側面OSは、容器70の内側に複数のセルスタックCSを放射状に配置したときのセルスタックCSの外側部分を構成する。
図6に示すように、本実施形態の電池収容器71は、内筒72、内筒72の外側に位置する外筒73、内筒72の底部および外筒73の底部同士を繋ぐベースプレート74を含んで構成されている。
内筒72は、電池収容器71のうち、複数のセルスタックCSよりも内側に位置付けられている。外筒73は、電池収容器71のうち、複数のセルスタックCSよりも外側に位置付けられている。そして、内筒72と外筒73との間に電池収容空間BSが形成されている。内筒72および外筒73は、それぞれ円筒状に構成されている。内筒72および外筒73は、それぞれの中心軸が同軸となるように配置されている。
内筒72は、セルスタックCSの輻射熱を受けるように、所定の間隔があけられた状態でセルスタックCSの内側面ISに対向している。内筒72は、セルスタックCSの内側面ISの全体を覆うことが可能なように、軸方向DRaの寸法がセルスタックCSの軸方向DRaの寸法よりも大きくなっている。
また、内筒72は、流体を通過させることが可能なように第1内壁721と第1外壁722とを有する二重壁構造になっている。第1内壁721および第1外壁722は、それぞれ円筒状の筒状体で構成されている。
第1内壁721および第1外壁722は、それぞれの中心軸が同軸となるように配置されている。第1内壁721と第1外壁722との間には、スペーサやダボ等の間隔規定部が設けられ、当該間隔規定部によって略一定の隙間が形成されている。第1内壁721と第1外壁722との間に形成される隙間流路には、セルスタックCSの内側面ISと熱交換する空気が第1流体として導入される。
また、第1内壁721の内側には、軸方向DRaの一方側に暖機用バーナ65が配置されるとともに、暖機用バーナ65に対して軸方向DRaの他方側に暖機用ガス流路67が形成されている。
内筒72には、暖機用ガス流路67を電池収容空間BSに導くための導入路723が形成されている。これにより、暖機用ガス流路67を流れるガスを電池収容空間BSに導入することができる。本実施形態では、暖機用ガス流路67が、第3流体としての温調空気が流れる第3流体流路に対応している。
外筒73は、セルスタックCSの輻射熱を受けるように、所定の間隔があけられた状態でセルスタックCSの外側面OSに対向している。外筒73は、セルスタックCSの外側面OSの全体を覆うことが可能なように、軸方向DRaの寸法がセルスタックCSの軸方向DRaの寸法よりも大きくなっている。
外筒73は、流体を通過させることが可能なように第2内壁731と第2外壁732とを有する二重壁構造になっている。第2内壁731および第2外壁732は、それぞれ円筒状の筒状体として構成されている。
第2内壁731および第2外壁732は、それぞれの中心軸が同軸となるように配置されている。第2内壁731と第2外壁732との間には、スペーサやダボ等の間隔規定部が設けられ、当該間隔規定部によって略一定の隙間が形成されている。第2内壁731と第2外壁732との間に形成される隙間流路には、セルスタックCSの外側面OSと熱交換する空気が第2流体として導入される。
ベースプレート74は、内筒72の底部と外筒73の底部とを繋ぐもので、ドーナツ状の形状を有している。ベースプレート74は、図示しないアダプタを介して複数のセルスタックCSを支持している。
ベースプレート74は、セルスタックCSの下面に対向している。ベースプレート74は、セルスタックCSの下面の全体を覆うことが可能な大きさを有している。
ベースプレート74は、流体を通過させることが可能なように上壁741と下壁742とを有する二重壁構造になっている。上壁741および下壁742の間には、スペーサやダボ等の間隔規定部が設けられ、当該間隔規定部によって略一定の隙間が形成されている。
ベースプレート74は、上壁741が内筒72の第1外壁722および外筒73の第2内壁731に接続され、下壁742が内筒72の第1内壁721および外筒73の第2外壁732に接続されている。そして、上壁741と下壁742との間には、内筒72の隙間流路および外筒73の隙間流路を連通させる連通路740が形成されている。
ここで、内筒72は、外筒73に比べて曲率が大きく、セルスタックCSに相対する部位の面積が小さい。このため、内筒72は、セルスタックCSとの伝熱面積S1が、図7に示すように、外筒73におけるセルスタックCSとの伝熱面積S2に比べて小さくなっている。
電池収容器71では、内側と外側とで伝熱面積が異なる場合、内筒72に形成される隙間流路および外筒73に形成される隙間流路に、同じ温度および同じ流速の流体が流れると、セルスタックCSの外側に比べて内側の方が対流による伝熱量が小さくなってしまう。この伝熱量の差は、セルスタックCSの内側部分と外側部分との温度分布が拡大する要因となる。このような温度分布の拡大は、発電効率の低下や耐久性の低下を招くことから好ましくない。
そこで、電池収容器71は、内筒72に形成される隙間流路に、外筒73に形成される隙間流路に流す流体に比べてセルスタックCSとの温度差が大きい流体が流れるように構成されている。本実施形態の電池収容器71は、セルスタックCSを冷却または保温する必要がある場合に、内筒72に形成される隙間流路に対して外筒73に形成される隙間流路に流す流体よりも温度の低い流体が流れるように構成されている。なお、セルスタックCSを冷却または保温する必要がある場合は、主に燃料電池10の発電時である。
具体的には、電池収容器71は、連通路740が、内筒72に形成される隙間流路の空気流れ下流側に接続されるとともに、外筒73に形成される隙間流路の空気流れ上流側に接続されている。これにより、電池収容器71は、内筒72に形成される隙間流路に対して空気予熱器22を通過した空気が流れ、外筒73に形成される隙間流路に対して連通路740を通過した空気が流れるようになっている。
本実施形態の電池収容器71は、内筒72が第1電池温調器23として構成されるとともに、外筒73が第2電池温調器24として構成されている。また、本実施形態では、内筒72に形成される隙間流路が第1温調流路230として構成され、外筒73に形成される隙間流路が第2温調流路240として構成されている。
ここで、本実施形態では、内筒72が容器70に設けられた第1熱交換部位に対応するとともに、第1温調流路230が第1流体としての空気が流れる第1流体流路に対応している。また、本実施形態では、外筒73が容器70に設けられた第2熱交換部位に対応するとともに、第2温調流路240が第2流体としての空気が流れる第2流体流路に対応している。以下では、内筒72に形成される隙間流路を第1温調流路230と呼び、外筒73に形成される隙間流路を第2温調流路240と呼ぶ。
第1温調流路230は、軸方向DRaの一方側から他方側に延びている。第1温調流路230には、空気予熱器22からの空気が軸方向DRaの一方側から他方側に向けて一方向に流れる。第1温調流路230に流入した空気は、第1温調流路230を通過する際にセルスタックCSから受熱して昇温する。
また、第2温調流路240は、軸方向DRaの他方側から一方側に延びている。第2温調流路240には、連通路740からの空気が軸方向DRaの他方側から一方側に向けて一方向に流れる。
第2温調流路240に流入する空気は、連通路740を通過する際に、セルスタックCSから受熱して昇温する。このため、電池収容器71では、第1温調流路230を流れる空気よりも温度の高い空気が第2温調流路240に流れる。換言すれば、電池収容器71では、第2温調流路240を流れる空気よりも温度の低い空気が第1温調流路230に流れる。
ここで、本実施形態の内筒72および外筒73は、第1内壁721と第1外壁722との間隔と第2内壁731と第2外壁732との間隔が略同じ大きさになっている。そして、内筒72は、外筒73に比べて曲率半径が小さい。このため、第1温調流路230の流路断面積は、第2温調流路240の流路断面積に比べて小さい。
連続の法則によれば、分岐のない流路を定常状態の流体が流れる場合、流路の任意の断面における質量流量は相等しい。本実施形態の電池収容器71では、第1温調流路230と第2温調流路240とが直列に連なる流路であるとともに、第1温調流路230の流路断面積が第2温調流路240の流路断面積に比べて小さい。このため、第2温調流路240を流れる空気よりも流速が大きい空気が第1温調流路230に流れる。
次に、燃料電池システムの基本的な作動について説明する。燃料電池システムは、図示しない運転スイッチがオンされると制御装置によって燃料電池10から電気エネルギを出力させる発電処理が実行される。
この発電処理では、例えば、燃料電池10に対して発電に適した量の酸化剤ガスをおよび燃料ガスが供給されるように圧送ブロワ21、燃料ポンプ31、水ポンプ41が制御される。
燃料ポンプ31から吐出される改質用原料は、水蒸発器42にて水蒸気と混合された後、改質器33に流入する。改質器33では、改質用原料および水蒸気の混合ガスが供給されると、前述の反応式F5、F6に示す反応により燃料ガス(水素、一酸化炭素)が生成される。そして、改質器33で生成された燃料ガスは、燃料電池10に流入する。
圧送ブロワ21から吹き出される酸化剤ガスは、空気予熱器22に流入し、燃焼ガスとの熱交換によって昇温する。そして、空気予熱器22を通過した空気は、図8に示すように、第1温調流路230、連通路740、第2温調流路240をこの順序で流れる。第1温調流路230、連通路740、第2温調流路240を通過する空気は、燃料電池10から吸熱して燃料電池10の電池温度付近まで昇温した後に燃料電池10に流入する。
この際、第2温調流路240に比べてセルスタックCSとの伝熱面積が小さい第1温調流路230に、温度が低く、且つ、流速が大きい空気が流れる。これによると、セルスタックCSの内側での対流による伝熱量と外側での対流による伝熱量との差が小さくなり、セルスタックCSの内側部分と外側部分との温度分布が低減される。
燃料電池10は、酸化剤ガスおよび燃料ガスが供給されると、前述の反応式F1〜F4に示す反応により電気エネルギを出力する。この際、燃料電池10は、オフガス経路60にオフガスを排出する。
燃料電池10から排出されたオフガスは、可燃ガスとして燃焼器63で燃焼される。燃焼器63で生成された燃焼ガスは、図示しない燃焼ガス経路を流れる際に改質器33、空気予熱器22、水蒸発器42に放熱する。
以上説明した燃料電池モジュール1は、セルスタックCSの内側部分に対向する内筒72およびセルスタックCSの外側部分に対向する外筒73を有する電池収容器71を備える。電池収容器71は、内筒72に対してセルスタックCSと熱交換する空気を流す第1温調流路230が形成されるとともに、外筒73に対してセルスタックCSと熱交換する空気を流す第2温調流路240が形成されている。そして、電池収容器71は、第1温調流路230を通過した空気を第2温調流路240に流すことで、第1温調流路230を流れる空気とセルスタックCSとの温度差が、第2温調流路240を流れる空気とセルスタックCSとの温度差に比べて大きくなっている。
これによると、第2温調流路240に比べてセルスタックCSとの伝熱面積が小さい第1温調流路230に、第2温調流路240を流れる空気よりもセルスタックCSとの温度差が大きい空気が流れる。
加えて、電池収容器71は、第1温調流路230の流路断面積が、第2温調流路240の流路断面積に比べて小さくなっている。これによると、第2温調流路240に比べてセルスタックCSとの伝熱面積が小さい第1温調流路230に、第2温調流路240よりも流速が大きい空気が流れることで、第2温調流路240の熱伝達率に比べて第1温調流路230の熱伝達率が大きくなる。
これらにより、セルスタックCSの内側での対流による伝熱量とセルスタックCSの外側での対流による伝熱量との差が小さくなり、セルスタックCSの内側部分と外側部分との温度分布を低減することができる。この結果、セルスタックCSの内側部分と外側部分との温度分布に起因する発電効率の低下や耐久性の低下を抑制することができる。
ここで、複数のセルスタックCSは、周方向DRcにおいて互いに隣り合うセルスタックCSの積層端面EFが互いに対向する姿勢で配置されている。これによれば、隣り合うセルスタックCSのうち一方の積層端面EFが他方のセルスタックCSから受熱するので、セルスタックCSにおける積層方向DRstの温度分布を低減することができる。
また、電池収容器71には、第1温調流路230よりも内側に第1温調流路230を流れる空気と異なる温度の温調空気を流すことが可能な暖機用ガス流路67が設けられている。すなわち、電池収容器71は、第1温調流路230よりも内側に暖機用ガス流路67が設けられた流路構造を有している。これによると、例えば、経時劣化等によりセルスタックCSの発熱量が増大した場合でも、暖機用ガス流路67に対して、第1温調流路230を流れる空気よりも低温となる空気を流すことで、セルスタックCSが過度に昇温することを抑制することができる。
さらに、複数のセルスタックCSのうち隣り合うセルスタックCSの間には、燃料ガスの導入口IPHおよび導出口OPH、並びに、酸化剤ガスの導入口IPOおよび導出口OPOが形成されている。これによると、隣り合うセルスタックCSの間に形成されるスペースを有効利用して、燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給することができる。これによると、燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給するためのスペースを別途設ける場合に比べて容器70の小型化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図9を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図9に示すように、外筒73に設けられた第2温調流路240は、セルスタックCSに近い内側流路部241と内側流路部241よりもセルスタックCSから離れた外側流路部242を有している。そして、第2温調流路240は、外側流路部242を通過した空気が折り返して内側流路部241に流入する流路構造になっている。
具体的には、外筒73の内側には、第2温調流路240を、内側流路部241と外側流路部242とに分ける分離板733が設けられている。内側流路部241および外側流路部242は、それぞれ軸方向DRaに沿って延びている。外側流路部242は、軸方向DRaの他方側が連通路740に連通し、軸方向DRaの一方側が折返部734を介して内側流路部241に連通している。内側流路部241は、軸方向DRaの一方側が折返部734を介して外側流路部242に連通し、軸方向DRaの他方側が図示しない配管等を介してセルスタックCSに接続されている。第2温調流路240は、内側流路部241の流路断面積が第1温調流路230の流路断面積以上の大きさになっている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の燃料電池モジュール1は、第1実施形態と共通または均等な構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
ここで、第2温調流路240は、第1温調流路230に比べてセルスタックCSから熱を受ける伝熱面積が大きい。この場合、第2温調流路240の上流と下流との温度差が大きくなり、第2温調流路240の温度が不均一となってしまう虞がある。
これに対して、第2温調流路240が空気を折り返して流す流路構造になっていれば、第2温調流路240の内側流路部241と外側流路部242とで空気の流れが向かい合わせとなり、セルスタックCSの外側部分に近い内側流路部での温度が均一化される。この結果、セルスタックCSの外側部分での温度ムラが抑制される。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態では、第2温調流路240として、内側流路部241の流路断面積が第1温調流路230の流路断面積以上の大きさになっているものを例示したが、第2温調流路240は、これに限定されない。第2実施形態の第2温調流路240は、空気が折り返して流れる流路構造になっており、第1温調流路230に比べて空気の流速が低下し易い。第2温調流路240は、第1温調流路230を流れる空気に比べて流速が小さい空気が流れるように構成されていれば、その流路断面積が第1温調流路230の流路断面積よりも小さくなっていてもよい。このことは以降の実施形態においても同様である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図10に示すように、電池収容器71は、内筒72、外筒73、ベースプレート74に加えてルーフプレート75を有している。ベースプレート74は、第1実施形態とは異なる一重壁構造になっており、第1実施形態で説明した連通路740が設けられていない。
ルーフプレート75は、内筒72の上部および外筒73の上部同士を繋ぐプレートで、ドーナツ状の形状を有している。ルーフプレート75は、所定の間隔をあけた状態でセルスタックCSの上面に対向している。ルーフプレート75は、セルスタックCSの上面の全体を覆うことが可能な大きさを有している。
ルーフプレート75は、流体を通過させることが可能なように上壁751と下壁752とを有する二重壁構造になっている。上壁751および下壁752の間には、スペーサやダボ等の間隔規定部が設けられ、当該間隔規定部によって略一定の隙間が形成されている。
ルーフプレート75は、上壁751が内筒72の第1内壁721および外筒73の第2外壁732に接続され、下壁752が内筒72の第1外壁722および外筒73の第2内壁731に接続されている。そして、上壁751と下壁752との間には、内筒72の隙間流路および外筒73の隙間流路を連通させる連通路750が形成されている。
連通路750は、空気流れ上流側が空気予熱器22に接続されるとともに、空気流れ下流側が外筒73に形成される隙間流路に接続されている。これにより、電池収容器71は、空気予熱器22を通過した空気の一部が、内筒72に形成された第1温調流路230に流れるとともに、残りが連通路750を介して外筒73に形成された第2温調流路240に流れるようになっている。
第2温調流路240に流入する空気は、連通路750を通過する際に、セルスタックCSから受熱して昇温する。このため、電池収容器71では、第2温調流路240を流れる空気よりも温度の低い空気が第1温調流路230に流れる。
また、第1温調流路230は、第2温調流路240と異なり、連通路750を介さずに空気予熱器22を通過した空気が流入する。したがって、本実施形態の電池収容器71では、第2温調流路240を流れる空気よりも流速が大きい空気が第1温調流路230に流れる。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の燃料電池モジュール1は、第1実施形態と共通または均等な構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
上述の如く、電池収容器71は、第2温調流路240を流れる空気よりも温度の低く、且つ、流速の大きい空気が第1温調流路230に流れる。したがって、セルスタックCSの内側での対流による伝熱量とセルスタックCSの外側での対流による伝熱量との差が小さくなり、セルスタックCSの内側部分と外側部分との温度分布を低減することができる。
(第3実施形態の変形例)
第3実施形態では、外筒73に設けられた第2温調流路240が軸方向DRaに延びる単一の流路として構成されているものを例示したが、第2温調流路240は、これに限定されない。第2温調流路240は、第2実施形態で説明したように、外側流路部242および内側流路部241を有する流路構造になっていてもよい。このことは、以降の実施形態においても同様である。
第3実施形態では、連通路750を介さずに空気予熱器22を通過した空気を第1温調流路230に流入させることで、流速が大きい空気を第1温調流路230に流すものを例示したが、電池収容器71は、これに限定されない。電池収容器71は、例えば、第1温調流路230に流入する流体を加速させるノズル等が付加されていてもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図11を参照して説明する。本実施形態では、第3実施形態と異なる部分について主に説明する。
図11に示すように、電池収容器71は、第1温調流路230に対して空気経路20を流れる空気ではなく、改質器33に導入される前の改質用原料および水蒸気の混合ガスが流入するように構成されている。この改質用原料および水蒸気の混合ガスは、空気予熱器22で昇温した空気よりも温度が低い。このため、電池収容器71では、第2温調流路240を流れる空気よりも温度の低い混合ガスが第1温調流路230に流れる。
また、第1温調流路230は、連通路750を介して空気予熱器22を通過した空気が流入する第2温調流路240と異なり、連通路750を介さずに改質器33に導入される前の混合ガスが流入する。したがって、本実施形態の電池収容器71では、第2温調流路240を流れる空気よりも流速が大きい混合ガスが第1温調流路230に流れる。
その他の構成は、第3実施形態と同様である。本実施形態の燃料電池モジュール1は、第3実施形態と共通または均等な構成から奏される作用効果を第3実施形態と同様に得ることができる。
(第4実施形態の変形例)
第4実施形態では、第2温調流路240に対して空気予熱器22を通過した空気が流入するものを例示したが、第2温調流路240に流す流体は、これに限定されない。第2温調流路240に流す流体は、第1温調流路230よりも温度が高いものであればよい。第2温調流路240は、例えば、改質器33で生成された燃料ガスが流入するように構成されていてもよい。
第4実施形態では、連通路750を介さずに改質器33に導入される前の混合ガスを第1温調流路230に流入させることで、流速が大きい混合ガスを第1温調流路230に流すものを例示したが、電池収容器71は、これに限定されない。電池収容器71は、例えば、第1温調流路230に流入する流体を加速させるノズル等が付加されていてもよい。また、第1温調流路230自体が改質器33として機能するように構成されていてもよい。このような構成は、例えば、第1温調流路230に対して水蒸気改質触媒を配置し、第1温調流路230に水蒸気と改質用原料の混合ガスを流すことで実現可能である。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図12を参照して説明する。本実施形態では、第3実施形態と異なる部分について主に説明する。
図12に示すように、電池収容器71は、第1温調流路230に対して空気経路20を流れる空気ではなく、起動用ブロワ66から送風される空気の一部が流入するように構成されている。起動用ブロワ66から送風される空気は、空気予熱器22で昇温した空気よりも温度が低い。このため、電池収容器71では、第2温調流路240を流れる空気よりも温度の低い空気が第1温調流路230に流れる。
また、第1温調流路230は、連通路750を介して空気予熱器22を通過した空気が流入する第2温調流路240と異なり、連通路750を介さずに起動用ブロワ66から送風される空気が流入する。したがって、本実施形態の電池収容器71では、第2温調流路240を流れる空気よりも流速が大きい混合ガスが第1温調流路230に流れる。
その他の構成は、第3実施形態と同様である。本実施形態の燃料電池モジュール1は、第3実施形態と共通または均等な構成から奏される作用効果を第3実施形態と同様に得ることができる。
(第5実施形態の変形例)
第5実施形態では、連通路750を介さずに起動用ブロワ66から送風される空気を第1温調流路230に流入させることで、流速が大きい空気を第1温調流路230に流すものを例示したが、電池収容器71は、これに限定されない。電池収容器71は、例えば、第1温調流路230に流入する流体を加速させるノズル等が付加されていてもよい。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の実施形態では、電池収容器71として、第1温調流路230に空気や改質用原料と水蒸気との混合ガスが流れ、第2温調流路240に空気や燃料ガスが流れるものを例示したが、電池収容器71は、これに限定されない。電池収容器71は、第2温調流路240を流れる第2流体よりもセルスタックCSとの温度差または流速が大きい第1流体が第1温調流路230に流れる構成であれば、第1流体および第2流体として、空気、混合ガス、燃料ガス以外のものが採用されていてもよい。
上述の実施形態では、電池収容器71として、第2温調流路240に比べてセルスタックCSとの伝熱面積が小さい第1温調流路230に、温度が低く、且つ、流速が大きい空気が流れるものを例示したが、電池収容器71はこれに限定されない。
電池収容器71は、例えば、第1温調流路230に、第2温調流路240を流れる流体よりも低温の流体が流れ、且つ、第1温調流路230および第2温調流路240それぞれに同等の流速となる流体が流れる流路構造になっていてもよい。
逆に、電池収容器71は、例えば、第1温調流路230および第2温調流路240それぞれに同等の温度となる流体が流れ、且つ、第1温調流路230に、第2温調流路240を流れる流体よりも流速の大きい流体が流れる流路構造になっていてもよい。
上述の実施形態では、電池収容器71として、内側にドーナツ状の電池収容空間BSが形成される二重筒構造になっているものを例示したが、これに限定されず、電池収容器71は、二重筒構造以外の構造になっていてもよい。
上述の実施形態では、電池収容器71が鉛直方向に沿って延びる姿勢で配置されるものを例示したが、電池収容器71の配置姿勢はこれに限定されない。電池収容器71は、例えば、鉛直方向に対して傾いた姿勢で配置されていてもよい。
上述の実施形態では、空気予熱器22、改質器33、水蒸発器42、燃焼器63等が収容される空間に対して断熱された別の空間に燃料電池10が配置されている旨を説明したが、燃料電池10の配置態様はこれに限定されない。燃料電池10は、例えば、空気予熱器22、改質器33、水蒸発器42、燃焼器63等が収容される空間と同じ空間に配置されていてもよい。
上述の実施形態では、隣り合うセルスタックCSの積層端面EFが互いに対向する姿勢で配置されているものを例示したが、セルスタックCSの配置姿勢はこれに限定されない。セルスタックCSは、例えば、積層方向DRstに沿って延びる側面が隣り合うセルスタックCSと対向する姿勢で配置されていてもよい。
上述の実施形態では、電池収容器71の内側に複数のセルスタックCSが放射状に配置されたものを例示したが、燃料電池モジュール1はこれに限定されない。燃料電池モジュール1は、電池収容器71の内側に複数のセルCが放射状に配置されていてもよい。この場合、セルCがセル部材に対応する。
上述の実施形態では、電池収容器71における第1温調流路230よりも内側に暖機用ガス流路67が形成されているものを例示したが、暖機用ガス流路67の配置形態は、これに限定されない。暖機用ガス流路67の配置形態は、第1温調流路230の内側以外に形成されていてもよい。
上述の実施形態では、隣り合うセルスタックCSの間に、燃料ガスおよび酸化剤ガスの取合口が設けられているものを例示したが、取合口の配置形態は、これに限定されない。燃料ガスおよび酸化剤ガスの取合口は、隣り合うセルスタックCSの間以外に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、本開示の燃料電池モジュール1を固体酸化物型の燃料電池10を備える燃料電池システムに適用した例について説明したが、燃料電池モジュール1の適用対象はこれに限定されない。燃料電池モジュール1は、例えば、固体電解質膜を有する燃料電池(すなわち、PEFC)等の他の燃料電池を備えるシステムに広く適用できる。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、燃料電池モジュールは、容器と、容器の内側に放射状に配置された複数のセル部材と、を備える。容器の内側には、セル部材の内側部分と熱交換する第1流体が流れる第1流体流路が形成されるとともに、セル部材の外側部分と熱交換する第2流体が流れる第2流体流路が形成されている。第1流体流路を形成する第1熱交換部位は、第2流体流路を形成する第2熱交換部位よりもセル部材との伝熱面積が小さくなっている。そして、第1流体流路には、第2流体流路を流れる第2流体よりもセル部材との温度差が大きい第1流体が流れる。
第2の観点によれば、第1流体流路には、セル部材の冷却または保温時に、第2流体流路を流れる第2流体よりも温度の低い第1流体が流れる。
セル部材の冷却または保温時に、第1流体流路に第2流体よりも温度の低い第1流体が流れれば、セル部材の内側部分での対流による伝熱量と外側部分での対流による伝熱量との差が小さくなる。このため、セル部材の冷却または保温時におけるセル部材の内側部分と外側部分との温度分布を低減することができる。
第3の観点によれば、第1流体流路には、第2流体流路を流れる第2流体よりも流速が大きい第1流体が流れる。このように、第2流体流路に比べてセル部材との伝熱面積が小さい第1流体流路に、第2流体よりも流速が大きい第1流体を流すことで、第2流体流路の熱伝達率に比べて第1流体流路の熱伝達率が大きくなる。これによると、セル部材の内側部分での対流による伝熱量と外側部分での対流による伝熱量との差が小さくなり、セル部材の内側部分と外側部分との温度分布を低減することができる。
第4の観点によれば、燃料電池モジュールは、容器と、容器の内側に放射状に配置された複数のセル部材と、を備える。容器の内側には、セル部材の内側部分と熱交換する第1流体が流れる第1流体流路が形成されるとともに、セル部材の外側部分と熱交換する第2流体が流れる第2流体流路が形成されている。第1流体流路を形成する第1熱交換部位は、第2流体流路を形成する第2熱交換部位よりもセル部材との伝熱面積が小さくなっている。第1流体流路には、第2流体流路を流れる第2流体よりも流速が大きい第1流体が流れる。
第5の観点によれば、第2流体流路は、セル部材に近い内側流路部と内側流路部よりもセル部材から離れた外側流路部を有し、外側流路部を通過した第2流体が折り返して内側流路部に流入する流路構造になっている。
第1流体流路の伝熱面積に比べて第2流体流路の伝熱面積が大きいと、第2流体流路の上流と下流との温度差が大きくなり、第2流体流路の温度が不均一となってしまう虞がある。
これに対して、第2流体流路が第2流体を折り返して流す流路構造になっていれば、第2流体流路の内側流路部と外側流路部とで第2流体の流れが向かい合わせとなり、セル部材の外側部分に近い内側流路部での温度が均一化される。この結果、セル部材の外側部分の温度ムラが抑制される。
第6の観点によれば、複数のセル部材それぞれは、複数のセルを積層したセルスタックとして構成されている。複数のセルスタックのうち隣り合うセルスタックは、複数のセルの積層方向の端部に位置する積層端面が互いに対向する姿勢で配置されている。
このように、隣り合うセルスタックの積層端面同士が対向する配置形態になっていれば、隣り合うセルスタックのうち一方の積層端面が他方のセルスタックから受熱するので、セル部材における積層方向の温度分布を低減することができる。
第7の観点によれば、容器における第1流体流路よりも内側に第1流体と異なる温度の第3流体を流すことが可能な第3流体流路が設けられている。このように、第1流体流路よりも内側に第3流体流路が設けられた流路構造になっていれば、何らかの理由でセル部材の発熱量が増大しても、第3流体流路に第2流体よりも低温の第3流体を流すことで、セル部材が過度に昇温することを抑制することができる。
第8の観点によれば、複数のセル部材のうち隣り合うセル部材の間には、燃料ガスおよび酸化剤ガスの少なくとも一方の取合口が形成されている。このように、隣り合うセル部材の間に取合口を形成すれば、隣り合うセル部材の間に形成されるスペースを有効利用して、燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給することができる。これによると、燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給するためのスペースを別途設ける場合に比べて容器の小型化を図ることができる。
1 燃料電池モジュール
23 第1電池温調器
230 第1温調流路(第1流体流路)
24 第2電池温調器
240 第2温調流路(第2流体流路)
70 容器
71 電池収容器
72 内筒(第1熱交換部位)
73 外筒(第2熱交換部位)
CS セルスタック(セル部材)

Claims (8)

  1. 燃料電池モジュールであって、
    容器(70)と、
    前記容器の内側に放射状に配置された複数のセル部材(CS)と、を備え、
    前記容器の内側には、複数の前記セル部材を放射状に配置したときの前記セル部材の内側部分と熱交換する第1流体が流れる第1流体流路(230)が形成されるとともに、複数の前記セル部材を放射状に配置したときの前記セル部材の外側部分と熱交換する第2流体が流れる第2流体流路(240)が形成され、
    前記第1流体流路を形成する部位であって前記セル部材と熱交換する第1熱交換部位(72)は、前記第2流体流路を形成する部位であって前記セル部材と熱交換する第2熱交換部位(73)よりも前記セル部材との伝熱面積が小さくなっており、
    前記第1流体流路には、前記第2流体流路を流れる前記第2流体よりも前記セル部材との温度差が大きい前記第1流体が流れる、燃料電池モジュール。
  2. 前記第1流体流路には、前記セル部材の冷却または保温時に、前記第2流体流路を流れる前記第2流体よりも温度の低い前記第1流体が流れる、請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記第1流体流路には、前記第2流体流路を流れる前記第2流体よりも流速が大きい前記第1流体が流れる、請求項1または2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 燃料電池モジュールであって、
    容器(70)と、
    前記容器の内側に放射状に配置された複数のセル部材(CS)と、を備え、
    前記容器の内側には、複数の前記セル部材を放射状に配置したときの前記セル部材の内側部分と熱交換する第1流体が流れる第1流体流路(230)が形成されるとともに、複数の前記セル部材を放射状に配置したときの前記セル部材の外側部分と熱交換する第2流体が流れる第2流体流路(240)が形成され、
    前記第1流体流路を形成する部位であって前記セル部材と熱交換する第1熱交換部位(72)は、前記第2流体流路を形成する部位であって前記セル部材と熱交換する第2熱交換部位(73)よりも前記セル部材との伝熱面積が小さくなっており、
    前記第1流体流路には、前記第2流体流路を流れる前記第2流体よりも流速が大きい前記第1流体が流れる、燃料電池モジュール。
  5. 前記第2流体流路は、前記セル部材に近い内側流路部(241)と前記内側流路部よりも前記セル部材から離れた外側流路部(242)を有し、前記外側流路部を通過した前記第2流体が折り返して前記内側流路部に流入する流路構造になっている、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料電池モジュール。
  6. 複数の前記セル部材それぞれは、複数のセル(C)を積層したセルスタック(CS)として構成され、
    複数の前記セルスタックのうち隣り合う前記セルスタックは、複数の前記セルの積層方向の端部に位置する積層端面(EF)が互いに対向する姿勢で配置されている、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池モジュール。
  7. 前記容器における前記第1流体流路よりも内側に前記第1流体と異なる温度の第3流体を流すことが可能な第3流体流路(67)が設けられている、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料電池モジュール。
  8. 複数の前記セル部材のうち隣り合う前記セル部材の間には、燃料ガスおよび酸化剤ガスの少なくとも一方の取合口(IPH、OPH、IPO、OPO)が形成されている、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の燃料電池モジュール。
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