JP2021085589A - 空調システム - Google Patents

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鈴木 基之
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
浩二 下町
Koji Shitamachi
浩二 下町
隆一 工藤
Ryuichi Kudo
隆一 工藤
瑞基 本間
Mizuki Honma
瑞基 本間
康平 中垣
Kohei Nakagaki
康平 中垣
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【課題】吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを抑制することが可能な空調システムを提供する。【解決手段】空気を送り出すことが可能な送風機と、床板44、並びに側部桟41、前部桟42及び後部桟43により区画された内部空間Nを有し、前記送風機からの空気を前記内部空間Nに導入する開口部43a、及び、前記内部空間Nの空気を前記床板44から上方に向かって吹き出す第一スリット44a等を具備するデッキ40と、前記内部空間Nに配置され、前記開口部43aから前記第一スリット44a等へと流通する空気の流れを阻害する後部案内板52及び前部案内板53と、を具備した。【選択図】図5

Description

本発明は、上方に向かって空気を吹き出す空調システムの技術に関する。
従来、上方に向かって空気を吹き出す空調システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、空気の吹出孔が形成された板状の吹出口具を床に設け、床下空間の空気を吹出孔から室内空間に向かって上方に吹き出す空調システムが開示されている。
このような空調システムでは、吹出孔から吹き出す空気の方向(鉛直方向に対する角度)が広角になると不都合が生じる場合(例えば、周囲で何らかの作業を行っている場合に吹き出した空気の流れが邪魔になる、吹き出した空気が周囲の人に当たると不快感を与える等)がある。このため、吹出孔からの空気が鉛直上方に向かって吹き出すように、吹出孔の形状等によって、空気の吹き出す方向(吹出角度)が調整される場合がある。
しかしながら、上述のように床下空間からの空気を室内空間へと吹き出す場合、床下空間における空気の流れが、室内空間へと吹き出される空気の向き(吹出角度)に影響を及ぼす。すなわち、特許文献1に記載の技術では、床下空間における空気の流れによっては、室内空間へと吹き出される空気の吹出角度が広角になり(側方に向かって空気が吹き出され)、上述のような不都合が生じる可能性がある点で改善の余地があった。
特開2005−114211号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを抑制することが可能な空調システムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、空気を送り出すことが可能な送風機と、上面及び側面により区画された内部空間を有し、前記送風機からの空気を前記内部空間に導入する導入口、及び、前記内部空間の空気を前記上面から上方に向かって吹き出す吹出口を具備する吹出部材と、前記内部空間に配置され、前記導入口から前記吹出口へと流通する空気の流れを阻害する第一案内部材と、を具備するものである。
請求項2においては、前記第一案内部材は、前記導入口から導入された空気を、前記側面に向かって流通するように案内するものである。
請求項3においては、前記内部空間に配置され、平面視において、前記吹出口から所定の距離だけ離間した位置に配置される第二案内部材をさらに具備するものである。
請求項4においては、前記吹出口は、所定の方向に長く延びる長手状に形成され、前記第二案内部材は、前記吹出口の長手方向と略平行に延びる長手状に形成されるものである。
請求項5においては、前記吹出口は、複数形成され、前記第二案内部材は、複数の前記吹出口に対応するように複数設けられるものである。
請求項6においては、前記吹出口は、所定の方向に長く延びる長手状に形成され、前記内部空間に配置され、平面視において、前記吹出口と略直交する長手状に形成される第三案内部材をさらに具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを抑制することができる。
請求項2においては、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを効果的に抑制することができる。
請求項3においては、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを効果的に抑制することができる。
請求項4においては、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを効果的に抑制することができる。
請求項5においては、複数の吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを効果的に抑制することができる。
請求項6においては、吹出口から吹き出される空気の均一化を図ることができる。
(a)本発明の一実施形態に係る空調システムを示した側面模式図。(b)同じく、背面模式図。 ダクト、チャンバー及びデッキを示す平面図。 デッキの内部を示す平面図。 デッキの内部の左側部分を示した平面拡大図。 デッキの内部の左側部分の空気の流れを示した平面拡大図。 第一スリット案内板近傍の空気の流れを示した側面断面模式図。
以下の説明では、便宜上、図中に示した矢印に従って、上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
まず、図1から図3を用いて本発明の実施の一形態に係る空調システム1の概要について説明する。
図1に示す空調システム1は、床から上方に向かって空気を吹き出す(押し上げる)ことで、空調の対象となる空間の空調(換気)を行うものである。空調システム1は、主として送風機10、ダクト20、チャンバー30、デッキ40及び複数の案内板(後述する中央案内板51等)を具備する。
送風機10は、空気に圧力を与えて送り出す装置である。送風機10には、空気を送り出すための羽根車等が設けられる。
ダクト20は、送風機10で送り出された空気を案内するものである。ダクト20は、適宜の内径を有する中空状(筒状)に形成される。ダクト20の上端は、送風機10に接続される。またダクト20は、送風機10から下方に向かって延びるように形成される。本実施形態に係るダクト20は、送風機10から送り出された空気を後述する2つのデッキ40へと案内するために、上下中途部において左右に分岐されている。
チャンバー30は、ダクト20から送られてくる空気が一旦充填されるものである。チャンバー30は、中空の箱状に形成される。チャンバー30は、ダクト20の下端に接続される。チャンバー30の内部には、後述するデッキ40へと空気を滑らかに送るための整流板31が設けられる。
図1及び図2に示すデッキ40は、人が載ることが可能な足場(床)を形成すると共に、チャンバー30を介して供給される空気を上方に向かって吹き出すためのものである。デッキ40は、平面視略矩形状に形成される。デッキ40の内側には、空気を案内するための空間(内部空間N)が形成される。デッキ40は、チャンバー30の前部に接続される。デッキ40の上面には、上方に向かって空気を吹き出すための複数のスリット(後述する第一スリット44a、第二スリット44b及び第三スリット44c)が形成される。
図3に示す複数の案内板(後述する中央案内板51、後部案内板52、前部案内板53、第一スリット案内板54、第二スリット案内板55、第三スリット案内板56及び端部案内板57)は、デッキ40の内部空間Nを流通する空気を適宜案内するためのものである。各案内板は、適宜の位置に配置される。
上述の如く構成された空調システム1において、送風機10から送り出された空気は、ダクト20を介して左右のチャンバー30へと供給される。チャンバー30に一旦充填された空気は、デッキ40の内部空間Nへと供給される。デッキ40に供給された空気は、デッキ40の内部空間Nを水平方向に流通し、デッキ40の上面に形成された複数のスリット(第一スリット44a等)から上方に向かって吹き出される。
ここで、チャンバー30からデッキ40へと供給された空気が、デッキ40の内部空間Nを水平方向に直線的に流通し、そのままの勢いでスリット(第一スリット44a等)から吹き出されると、デッキ40から吹き出された空気が側方(横方向)に向かって流れる可能性がある。このようにデッキ40から吹き出された空気が側方(横方向)へと流れると、不都合が生じる場合がある。一例として、空調システム1を工場の製造ラインに設置する場合、デッキ40から吹き出された空気が側方(横方向)に向かって流れると、製造ラインにおける作業スペースに対して横向きに空気(風)が当たり、作業を阻害するおそれがある。例えば溶接作業ラインでは、溶接中に空気が吹き込まれるとブローホールが形成されてしまうなど、不都合が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態に係る空調システム1においては、複数の案内板によってデッキ40の内部空間Nを流通する空気を適宜案内することで、デッキ40から吹き出された空気が側方(横方向)に向かって流れるのを抑制している。以下では、このように空気を案内するための構成(特に、デッキ40及び複数の案内板の構成)について具体的に説明する。
図2から図4に示すデッキ40は、主として側部桟41、前部桟42、後部桟43及び床板44を具備する。
側部桟41、前部桟42及び後部桟43は、床板44を支持する部材である。側部桟41、前部桟42及び後部桟43は、角柱状に形成される。
側部桟41は、長手方向を前後に向けて左右一対配置される。一対の側部桟41同士の間隔は、後述する床板44の左右幅と略同一となるように配置される。
前部桟42は、長手方向を左右に向けて配置される。前部桟42は、一対の側部桟41の間に配置される。前部桟42の左右両端は、一対の側部桟41の前端部(前端からやや後方に離れた部分)にそれぞれ当接する(若しくは、近接する)ように配置される。
後部桟43は、長手方向を左右に向けて左右一対配置される。一対の後部桟43の長さは、それぞれ前部桟42の長さの半分未満となるように形成される。後部桟43は、一対の側部桟41の間に配置される。左側の後部桟43の左端は、左側の側部桟41の後端に当接する(若しくは、近接する)ように配置される。右側の後部桟43の右端は、右側の側部桟41の後端に当接する(若しくは、近接する)ように配置される。一対の後部桟43をこのように配置することで、一対の後部桟43の間には開口部43aが形成される。
床板44は、人が載ることができる足場(床)を形成するものである。床板44は、平面視において長手方向を左右に向けた略矩形状に形成される。床板44は、側部桟41、前部桟42及び後部桟43に載置された状態で固定される。このようにして、デッキ40の内側には、側部桟41、前部桟42、後部桟43及び床板44によって側方及び上方から囲まれる内部空間Nが形成される。
なお、デッキ40の底面は開放されているが、当該デッキ40が設置される地面Sによって閉塞される。このため、デッキ40の内部空間Nは、側方、上方及び下方から囲まれることになる。
また、床板44には、複数のスリット(第一スリット44a、第二スリット44b及び第三スリット44c)が形成される。
第一スリット44a、第二スリット44b及び第三スリット44c(以下、「第一スリット44a等」とも称する)は、デッキ40の内部空間Nの空気を上方に吹き出すためのものである。第一スリット44a等は、床板44の左右中央を基準として左右対称な位置に、左右1つずつ形成される。よって以下では、主に左側の第一スリット44a等に着目して説明を行い、右側の第一スリット44a等については説明を省略する。
第一スリット44a等は、床板44を上下に貫通するように形成される。第一スリット44a等は、長手方向を左右に向けた長手状に形成される。第一スリット44a等の形状(左右長さ、及び前後幅)は、互いに略同一となるように形成される。第一スリット44a等は、後ろから前に向かって一定の間隔(ピッチ)で並ぶように形成される。
第一スリット44a等は、床板44の前後中途部に形成される。後部桟43(床板44の後端部)から第一スリット44aまでの距離、及び前部桟42(床板44の前端部)から第三スリット44cまでの距離は、当該第一スリット44a等のピッチよりも大きくなるように形成されている。
また、側部桟41(床板44の左端部)から第一スリット44a等の左端までの距離は、当該第一スリット44a等のピッチよりも大きくなるように形成されている。また、床板44の左右中央から第一スリット44a等の右端までの距離は、当該第一スリット44a等のピッチよりも大きくなるように形成されている。また、第一スリット44a等の右端は、開口部43aの左端部よりも右方に位置するように形成されている。すなわち、左右の第一スリット44a等同士の間隔は、開口部43aの左右幅よりも短くなるように形成されている。
複数の案内板(中央案内板51、後部案内板52、前部案内板53、第一スリット案内板54、第二スリット案内板55、第三スリット案内板56及び端部案内板57(以下、「中央案内板51等」とも称する))は、前述のようにデッキ40の内部空間Nを流通する空気を適宜案内するためのものである。各案内板は、図6に示す第一スリット案内板54のように、板状の部材を略垂直に向けて形成される。本実施形態では、図6に示すように、各案内板の下部を略水平に屈曲させ、当該部分(底面)を地面Sに接地させることで適宜の位置に配置している。このようにして、各案内板は、当該案内板が配置された部分を空気が流通困難になるように、地面Sから床板44までに亘って直立するように配置される。なお、図6以外の図においては、便宜上、各案内板の底面の図示を省略している。
中央案内板51等は、デッキ40の内部空間Nに配置される。なお、中央案内板51等は、デッキ40(床板44)の左右中央を基準として左右対称に形成される。具体的には、中央案内板51はデッキ40の左右中央に1つ設けられる。その他の案内板はデッキ40の左右中央を基準として左右対称な位置に、左右1つずつ配置される。よって以下では、主に中央案内板51及び左側の案内板の配置について説明を行い、右側の案内板については説明を省略する。
中央案内板51は、デッキ40の内部空間Nの左右中央に配置される。中央案内板51は、平面視において長手方向を前後方向に向けて配置される。中央案内板51は、開口部43aの左右中央から、前方に向かって延びるように配置される。中央案内板51の前端は、前後方向において、第一スリット44aよりも前方、かつ第二スリット44bよりも後方に位置するように配置される。
後部案内板52は、中央案内板51の左方に配置される。後部案内板52は、平面視において長手方向を斜め方向に向けて配置される。具体的には、後部案内板52は、開口部43aの左端部から右前方に向かって延びるように配置される。後部案内板52の前端は、第一スリット44aの右端の近傍に位置するように配置される。
前部案内板53は、後部案内板52の前方に配置される。前部案内板53は、平面視において長手方向を前後方向に向けて配置される。前部案内板53は、後部案内板52の前端の近傍から、前方に向かって延びるように配置される。前部案内板53と後部案内板52の隙間を空気が流通し難くなるように、前部案内板53の後端は、後部案内板52の前端と十分に近接するように配置される。前部案内板53の前端は、前後方向において、第三スリット44cよりも前方に位置するように配置される。これによって前部案内板53は、平面視において第一スリット44a、第二スリット44b及び第三スリット44cの右端に沿うように配置される。
第一スリット案内板54は、第一スリット44aの前方に配置される。第一スリット案内板54は、平面視において長手方向を左右方向(第一スリット44aの長手方向と平行)に向けて配置される。第一スリット案内板54の左右長さは、第一スリット44aの長さの5分の1程度に形成される。第一スリット案内板54は、第一スリット44aの右端近傍に配置される。第一スリット案内板54は、前部案内板53から所定の距離だけ左方に離れた位置に配置される。第一スリット案内板54は、第一スリット44aから所定の距離だけ前方に離れた位置、かつ第二スリット44bよりも後方に配置される。
第二スリット案内板55は、第二スリット44bの前方に配置される。第二スリット案内板55は、平面視において長手方向を左右方向(第二スリット44bの長手方向と平行)に向けて配置される。第二スリット案内板55の左右長さは、第二スリット44bの長さの5分の1程度(第一スリット案内板54と同じ長さ)に形成される。第二スリット案内板55は、第二スリット44bの左右中央近傍に配置される。第二スリット案内板55は、前部案内板53から所定の距離だけ左方に離れた位置に配置される。また第二スリット案内板55の右端は、左右方向において、第一スリット案内板54の左端よりも左方に位置するように配置される。第二スリット案内板55は、第二スリット44bから所定の距離だけ前方に離れた位置、かつ第三スリット44cよりも後方に配置される。
第三スリット案内板56は、第三スリット44cの前方に配置される。第三スリット案内板56は、平面視において長手方向を左右方向(第三スリット44cの長手方向と平行)に向けて配置される。第三スリット案内板56の左右長さは、第三スリット44cの長さの4分の1程度に形成される。第三スリット案内板56の左右長さは、第一スリット案内板54及び第二スリット案内板55よりも長くなるように形成される。第三スリット案内板56は、第三スリット44cの右端近傍に配置される。第三スリット案内板56の右端は、左右方向において、後部案内板52と略同一位置に配置される。第三スリット案内板56の左端は、左右方向において、第一スリット案内板54の左端と略同一位置に配置される。第三スリット案内板56は、第三スリット44cから所定の距離だけ前方に離れた位置に配置される。
端部案内板57は、左右方向において他の案内板よりも左方に配置される。端部案内板57は、平面視において長手方向を前後方向に向けて配置される。端部案内板57は、第一スリット44aの左右中央よりやや左方に配置される。端部案内板57は、平面視において、第一スリット44aと重複するように配置される。具体的には、端部案内板57は、第一スリット44aの後方から、第一スリット44aの前方(第二スリット44bの近傍)まで延びるように配置される。端部案内板57は、後部桟43から所定の距離だけ前方に離れた位置に配置される。
以下では、図5及び図6を用いて、中央案内板51等によってデッキ40内を流通する空気が案内される様子について説明する。なお、図5においては空気の流れを模式的に矢印A〜矢印Fで示している。また、デッキ40内を流通する空気の流れは、デッキ40の左右中央を基準として左右略対称になると考えられるため、以下では主にデッキ40の左側部分を流通する空気に着目して説明を行う。
矢印Aで示すように、チャンバー30から供給される空気は、開口部43aを介してデッキ40の内部空間Nへと流入する。デッキ40の内部空間Nへ流入した空気は、左右の後部案内板52及び前部案内板53によってデッキ40の左右中央に集約されながら前方へと案内される。この際、左右中央に配置された中央案内板51によって、空気が前方に滑らかに流通するように、空気の流れが整えられる。
また、開口部43aと第一スリット44a等の間には後部案内板52及び前部案内板53が配置されているため、開口部43aからデッキ40の内部空間Nへ流入した空気が、第一スリット44a等から直接吹き出すのを抑制することができる。すなわち、後部案内板52及び前部案内板53によって、開口部43aから流入した空気が、開口部43aから直線的に第一スリット44a等へと向かって流通するのを阻害することができる。したがって、デッキ40の内部空間Nを直線的に流通した空気が、そのままの勢いで第一スリット44a等から吹き出され、側方(横方向)に向かって流れるのを抑制することができる。
また、矢印Bで示すように、デッキ40の前端部まで案内された空気は前部桟42に衝突し、流通の勢いが衰える。また当該空気は、前部桟42に衝突することによって左右に分岐し、当該前部桟42に沿って左右へと流通するように案内される。前部桟42に沿って左方へと流通した空気は、さらに左側の側部桟41に衝突し、当該側部桟41に沿って後方へと流通するように案内される。
また、矢印Cで示すように、デッキ40の後端部まで案内された空気は後部桟43に衝突し、当該後部桟43に沿って(端部案内板57の後方を通過して)右方へと流通するように案内される。
このように、デッキ40に流入した空気は、デッキ40の前部桟42、側部桟41及び後部桟43に衝突するように案内されるため、当該空気の水平方向へ流通する勢いを衰えさせることができる。
矢印Cで示すように、後部桟43に沿って右方へと流通した空気は、第一スリット44a等から適宜上方へと吹き出される。例えば、矢印Dで示すように、後部桟43の右端から後部案内板52によって前方へと案内された空気は、第一スリット44aから上方へと吹き出される。
ここで、図6に示すように、第一スリット44aから吹き出される空気には、第一スリット44aを越えて前方へと流通し、第一スリット案内板54によって後方へと折り返すように案内された後に第一スリット44aから吹き出される空気(矢印D1参照)と、第一スリット44aを前方へ越えることなく、当該第一スリット44aから直接吹き出される空気(矢印D2参照)と、が含まれる。
このように第一スリット案内板54を設けることで、異なる方向(後方及び前方の2方向)から第一スリット44aへと空気を案内することができる。これによって、異なる方向から流通する空気同士を衝突させ、当該空気の水平方向へ流通する勢い(水平方向の成分)を衰えさせることができる。これによって、第一スリット44aから略鉛直上方に向かって空気を吹き出すことができる。すなわち、第一スリット44aから吹き出された空気が側方(横方向)に向かって流れるのを抑制することができる。
また例えば、図5に矢印Eで示すように、第一スリット案内板54の奥(右側方)を前方へと通過した空気は、第三スリット44c(若しくは、第二スリット44b)から上方へと吹き出される。なお、矢印Eで示した空気も、矢印Dで示した空気と同様に(図6参照)、第三スリット案内板56によって適宜案内されることで、第三スリット44c(若しくは、第二スリット44b)から略鉛直上方に向かって吹き出すことができる。
また例えば、図5に矢印Fで示すように、第一スリット案内板54の手前(左側方)を前方へと通過した空気は、第二スリット44b(若しくは、第一スリット44a)から上方へと吹き出される。なお、矢印Fで示した空気も、矢印Dで示した空気と同様に(図6参照)、第二スリット案内板55によって適宜案内されることで、第二スリット44b(若しくは、第一スリット44a)から略鉛直上方に向かって吹き出すことができる。
また例えば、図5に矢印Gで示すように、端部案内板57の後方を通過できなかった空気は、当該端部案内板57によって、左方へと折り返すように案内される。当該空気は、第一スリット44a等の左端部から上方へと吹き出される。このように端部案内板57を配置することで、空気が供給されにくい第一スリット44a等の左端部へ空気を案内することができる。これによって、第一スリット44a等から吹き出される空気の量の均一化を測ることができる。
以上の如く、本実施形態に係る空調システム1は、
空気を送り出すことが可能な送風機10と、
床板44(上面)、並びに側部桟41、前部桟42及び後部桟43(側面)により区画された内部空間Nを有し、前記送風機10からの空気を前記内部空間Nに導入する開口部43a(導入口)、及び、前記内部空間Nの空気を前記床板44から上方に向かって吹き出す第一スリット44a等(吹出口)を具備するデッキ40(吹出部材)と、
前記内部空間Nに配置され、前記開口部43aから前記第一スリット44a等へと流通する空気の流れを阻害する後部案内板52及び前部案内板53(第一案内部材)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを抑制することができる。すなわち、後部案内板52及び前部案内板53によって、開口部43aから第一スリット44a等へと流通する空気を阻害することで、当該空気の流通の勢いを衰えさせ、当該空気が第一スリット44aから側方(横方向)に向かって吹き出されるのを抑制することができる。
また、後部案内板52及び前部案内板53は、前記開口部43aから導入された空気を、前記前部桟42に向かって流通するように案内するものである。
このように構成することにより、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを効果的に抑制することができる。すなわち、本実施形態では、後部案内板52及び前部案内板53によって、開口部43aから導入された空気を正面(前方)へと案内する空気の流路が形成され、当該流路の前端が前部桟42と対向するように開口している。このように後部案内板52及び前部案内板53を形成することで、開口部43aから導入された空気を一旦前部桟42に衝突させ、当該空気の流通の勢いを衰えさせることができる。さらに、空気を前部桟42に衝突させることで、当該空気を内部空間Nの側面(前部桟42、側部桟41及び後部桟43)に沿って流通するように促すことができ、当該空気の流通の勢いを効果的に衰えさせることができる。
また、空調システム1は、前記内部空間Nに配置され、平面視において、前記第一スリット44a等から所定の距離だけ離間した位置に配置される第一スリット案内板54、第二スリット案内板55及び第三スリット案内板56(第二案内部材)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを効果的に抑制することができる。すなわち、第一スリット44a等から流出しようとする空気の勢いを、第一スリット案内板54等によって折り返すように案内された空気によって衰えさせることができる。
また、前記第一スリット44a等は、所定の方向(左右方向)に長く延びる長手状に形成され、
第一スリット案内板54、第二スリット案内板55及び第三スリット案内板56は、前記第一スリット44a等の長手方向と略平行に延びる長手状に形成されるものである。
このように構成することにより、吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを効果的に抑制することができる。すなわち、第一スリット44a等の長手方向に沿った比較的広い範囲において、空気の流通の勢いを衰えさせることができる。また、第一スリット案内板54等によって折り返された空気の流通方向が、第一スリット44a等の長手方向と略直交する方向となる(第一スリット44a等の長手方向に沿う方向とはならない)ため、当該第一スリット44a等から吹き出される空気が側方を向き難くすることができる(空気の流通方向が第一スリット44a等の長手方向と平行だと、当該第一スリット44a等から吹き出される空気が横向きになり易い)。
また、前記第一スリット44a等は、複数形成され、
第一スリット案内板54、第二スリット案内板55及び第三スリット案内板56は、複数の前記第一スリット44a等に対応するように複数設けられるものである。
このように構成することにより、複数の吹出口から吹き出される空気が側方を向くのを効果的に抑制することができる。すなわち、複数の吹出口(前記第一スリット44a等)のそれぞれに対応する案内板(第一スリット案内板54等)を設けることで、各吹出口から吹き出される空気を個別に案内することができる。
また、前記第一スリット44a等は、所定の方向(左右方向)に長く延びる長手状に形成され、
前記内部空間Nに配置され、平面視において、前記第一スリット44a等と略直交する長手状に形成される端部案内板57(第三案内部材)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、吹出口から吹き出される空気の均一化を図ることができる。すなわち、端部案内板57によって、空気を前記第一スリット44a等(特に本実施形態では、第一スリット44a等の左端部)へと案内することができるため、長手状に形成された第一スリット44aであっても、その長手方向全域に亘る空気の吹き出し量の均一化を図ることができる。
特に本実施形態では、後部桟43に沿って流通した空気が、後部案内板52によって前方へと案内されるため、当該空気は第一スリット44a等の右端部近傍から吹き出され易くなる。そこで、端部案内板57を第一スリット44a等の長手方向中途部に配置することで、後部桟43に沿って右方へと流通する空気の一部を、第一スリット44a等の左端部近傍へと案内することができる。これによって、第一スリット44a等の長手方向全域に亘る空気の吹き出し量の均一化を図ることができる。
また本実施形態では、第一スリット44a等は、平面視において、前部桟42、側部桟41及び後部桟43から比較的離れた位置に形成されている。このように構成することにより、前部桟42、側部桟41及び後部桟43に沿って内部空間Nを旋回するように流通する空気が、その途中で第一スリット44a等から吹き出されるのを抑制することができる。これによって、内部空間Nにおいて空気の流通の勢いをできるだけ衰えさせた後で、第一スリット44a等から吹き出させることができる。
また本実施形態では、前部桟42、側部桟41及び後部桟43に沿って内部空間Nを旋回してきた空気を、後部案内板52及び前部案内板53によって前方(すなわち、第一スリット44a等)へと案内するように構成している。これによって、流通の勢いが衰えた空気を速やかに第一スリット44a等へと案内することができる。
特に本実施形態では、後部案内板52及び前部案内板53によって空気を前方へと案内することによって、第一スリット44a等の長手方向(左右方向)に略直交する方向(前後方向)から、当該第一スリット44a等へと空気を供給することができる。このように、第一スリット44a等の長手方向と異なる方向から空気を供給することで、第一スリット44aから吹き出される空気が側方(横方向)に向き難くすることができる。
なお、本実施形態に係る床板44は、本発明に係る上面の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る側部桟41、前部桟42及び後部桟43は、本発明に係る側面の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る開口部43aは、本発明に係る導入口の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一スリット44a等は、本発明に係る吹出口の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るデッキ40は、本発明に係る吹出部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る後部案内板52及び前部案内板53は、本発明に係る第一案内部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一スリット案内板54、第二スリット案内板55及び第三スリット案内板56は、本発明に係る第二案内部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る端部案内板57は、本発明に係る第三案内部材の実施の一形態である。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、複数の案内板(中央案内板51、後部案内板52、前部案内板53、第一スリット案内板54、第二スリット案内板55、第三スリット案内板56及び端部案内板57)の具体的な構成について説明したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、空調システム1を使用する環境、条件等に応じて、案内板の形状、配置、向き、個数等は任意に変更することが可能である。
一例として、本実施形態では、後部案内板52及び前部案内板53によって開口部43aから第一スリット44a等へと直線的に空気が流通するのを防止するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、第一スリット44a等への空気の流通を完全に防がなくてもよい。すなわち、必要に応じて、開口部43aから第一スリット44a等への空気の流通を一部可能としてもよい。例えば、後部案内板52及び前部案内板53に適宜隙間を設けて、一部の空気を第一スリット44a等へと案内することも可能である。このように、適宜第一スリット44a等へと空気を案内し、第一スリット44a等から適切な空気の吹き出しを行うことができるように調節することが可能である。
また、本実施形態では、第一スリット44a等にそれぞれ対応するように、第一スリット案内板54等を1つずつ設けた例を示したが、本発明はこれに限るものではなく、各スリットに対して複数の案内板を設ける構成や、スリットに対応する案内板を設けない構成とすることも可能である。
また、本実施形態では、端部案内板57を1つ設けた例を示したが、本発明はこれに限るものではなく、複数設ける構成や、端部案内板57を設けない構成とすることも可能である。
また、本実施形態では、第一スリット案内板54は第一スリット44a等に対して略平行に配置され、端部案内板57は第一スリット44a等に対して略直交するように配置するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、各案内板の向きは適宜変更することが可能である。
また、本実施形態では、案内部材の一実施形態として、板状の後部案内板52等を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、案内部材は空気を案内できる適宜の形状とすることが可能である。
また、本実施形態では、吹出口の一実施形態として、長手状の第一スリット44a等を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、吹出口の構成(形状等)は任意に変更することが可能である。例えば、床板44に比較的小さな円形状の孔を複数形成し、吹出口とすることも可能である。
また、本実施形態では、吹出部材の一実施形態として、デッキ40を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、吹出部材の構成(形状等)は任意に変更することが可能である。例えば、吹出部材は平面視略矩形状に限るものではなく、任意の形状とすることが可能である。また本実施形態のデッキ40は底部が開放されているものとしたが、底面を備えたものであってもよい。
また、本実施形態では、導入口の一実施形態として、開口部43aを例示したが、本発明はこれに限るものではなく、導入口の構成(位置、形状、大きさ等)は任意に変更することが可能である。例えば、導入口は後部桟43以外の桟や、床板44に設けることも可能である。
また、本実施形態に係る空調システム1の用途は、特に限定するものではなく、工場、商業施設、住宅等、種々の施設に適用することが可能である。
また、本実施形態に係る空調システム1の構成は一例であり、各部(例えば、ダクト20、チャンバー等)の構成は適宜変更することができる。
また、本実施形態に係る空調システム1は、単に送風機10から送風された空気をデッキ40から吹き出して(送風して)、上方の空気を押し出して換気を行うものとしたが、例えば温度や湿度を調節された空気をデッキ40から吹き出す構成とすることも可能である。
1 空調システム
40 デッキ
41 側部桟
42 前部桟
43 後部桟
43a 開口部
44 床板
44a 第一スリット
44b 第二スリット
44c 第三スリット
52 後部案内板
53 前部案内板
54 第一スリット案内板
55 第二スリット案内板
56 第三スリット案内板
57 端部案内板

Claims (6)

  1. 空気を送り出すことが可能な送風機と、
    上面及び側面により区画された内部空間を有し、前記送風機からの空気を前記内部空間に導入する導入口、及び、前記内部空間の空気を前記上面から上方に向かって吹き出す吹出口を具備する吹出部材と、
    前記内部空間に配置され、前記導入口から前記吹出口へと流通する空気の流れを阻害する第一案内部材と、
    を具備する空調システム。
  2. 前記第一案内部材は、前記導入口から導入された空気を、前記側面に向かって流通するように案内する、
    請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記内部空間に配置され、平面視において、前記吹出口から所定の距離だけ離間した位置に配置される第二案内部材をさらに具備する、
    請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記吹出口は、所定の方向に長く延びる長手状に形成され、
    前記第二案内部材は、前記吹出口の長手方向と略平行に延びる長手状に形成される、
    請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記吹出口は、複数形成され、
    前記第二案内部材は、複数の前記吹出口に対応するように複数設けられる、
    請求項3又は請求項4に記載の空調システム。
  6. 前記吹出口は、所定の方向に長く延びる長手状に形成され、
    前記内部空間に配置され、平面視において、前記吹出口と略直交する長手状に形成される第三案内部材をさらに具備する、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の空調システム。
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