JP2021085137A - 駐車装置 - Google Patents

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Yuichi Yokoyama
悠一 横山
智 土屋
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Abstract

【課題】設置場所の制約の小さい駐車装置を提供する。【解決手段】駐車装置100は、前輪1および後輪2と、前輪1および後輪2を回転可能に支持するフレーム3と、前輪1を駆動する電動機と、電動機に電力を供給する二次電池と、を有する車両10を駐車する装置であり、車両10を収納する収納空間SPを形成するスタンド101と、車両10を収納空間SPに保持する姿勢保持部65と、車両10が収納空間SPに保持された状態で、二次電池に充電用の電力を供給する充電部と、を備え、姿勢保持部65は、後輪2が前輪1の上方に位置する収納姿勢で車両10を保持する。【選択図】図4

Description

本発明は、駐車装置に関する。
従来より、前輪および後輪と、電動機と、バッテリとを有する二輪車両を駐車する装置として、バッテリを充電しながら車両を駐車するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、車両の前輪を支持するスタンドにコネクタが設けられ、駐車時に、バッテリに接続された端子がコネクタに接続されてバッテリが充電される。
特開2002−216855号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、前輪と後輪がともに接地された車両の水平姿勢でバッテリが充電される。このため、車両を駐車するための広いスペースが必要となり、駐車装置の設置場所の制約が大きい。
本発明の一態様は、前輪および後輪と、前輪および後輪を回転可能に支持するフレームと、前輪または後輪を駆動する電動機と、電動機に電力を供給する二次電池と、を有する車両を駐車する駐車装置であって、車両を収納する収納空間を形成する収納部と、車両を収納空間に保持する保持部と、保持部により車両が収納空間に保持された状態で、二次電池に充電用の電力を供給する充電部と、を備える。保持部は、前輪および後輪の一方が他方の上方に位置する収納姿勢で車両を保持する。
本発明によれば、車両を駐車するための広いスペースが不要であり、駐車装置の設置場所の制約を小さくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る駐車装置が適用される車両の全体構成を示す側面図。 図1の車両に設けられる動力伝達機構の概略構成を示す側面図。 図1の車両に設けられる折り曲げ機構の概略構成を示す側面図。 本発明の第1実施形態に係る駐車装置の概略構成を示す断面図。 本発明の第1実施形態に係る駐車装置の正面図。 本発明の第1実施形態に係る駐車装置に設けられる回動機構の概略構成を示す側面図。 本発明の第1実施形態に係る駐車装置の端子と図1の車両の端子との関係を示す平面図。 本発明の第1実施形態に係る駐車装置に設けられる姿勢保持部の概略構成を示す側面図。 本発明の第1実施形態に係る駐車装置の制御構成の一例を示すブロック図。 図9のコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る駐車装置の概略構成を示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係る駐車装置の概略構成を示す正面図。 本発明の第2実施形態に係る駐車装置に設けられる回動機構の概略構成を示す側面図。 本発明の実施形態に係る駐車装置の他の例を示す斜視図。
−第1実施形態−
以下、図1〜図10を参照して本発明の第1実施形態について説明する。本発明の第1実施形態に係る駐車装置は、前輪および後輪と、前輪および後輪を回転可能に支持するフレームと、前輪または後輪を駆動する電動機と、電動機に電力を供給する二次電池と、を有する車両を駐車する装置であり、種々の車両に適用することができる。以下では、一例として、時間単位または距離単位で算出されるレンタル料金を課金して貸し出される貸出車両に適用する場合を説明する。まず、車両の構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る駐車装置が適用される車両10の全体構成を示す側面図である。車両10は、立位姿勢で乗車するユーザのペダルの操作により駆動力を発生するとともに、ペダル操作により生じた駆動力をアシストする回転電機を有するアシスト付きのペダル式車両として構成される。以下では、便宜上、図示のように車両10の前後方向(長さ方向)、左右方向(幅方向)および上下方向(高さ方向)を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。
車両10は、左右方向に延在する軸線CL1,CL2を中心にして回転する前輪1と後輪2とをそれぞれ一輪ずつ有する2輪車両である。なお、前輪1および後輪2の少なくとも一方を、左右方向に離間して配置された2輪とすることにより、車両10を3輪車両または4輪車両として構成することもできる。車両10は全長が例えば1m程度であり、標準的な自転車よりも長さが短い。なお、車両10の全幅も自転車よりも短く、全高も自転車よりも低い。したがって、自転車に比べ取り扱い性が容易である。
前輪1と後輪2とはそれぞれフレーム3により回転可能に支持される。フレーム3は、軸線CL1,CL2とほぼ同一高さにおいて前輪1と後輪2との間を前後方向に延在する水平フレーム31と、水平フレーム31の前端部から前方に突設された前フレーム32とを有する。水平フレーム31の上面31aは水平に形成され、車両走行時には、この水平面31aにユーザ200の少なくとも片足が載せられる。水平フレーム31は、略板状(ボード状)に構成される。このため、車両10をボード式車両と呼ぶこともある。
水平フレーム31の底面には、バッテリパック14が取り付けられる。バッテリパック14は、例えばリチウムイオン電池などの二次電池としてのバッテリ(セルやモジュール)を有する。なお、バッテリパック14を単にバッテリと呼ぶこともある。バッテリパック14は、上下方向の長さ(高さ)が左右方向の長さ(幅)よりも短く全体が薄型に形成されるとともに、水平フレーム31の前後方向全体にわたって設けられる。このように重量物であるバッテリパック14を水平フレーム31の下方に配置することで、車両10の重心位置が低下し、走行安定性が向上する。
前フレーム32は、水平フレーム31の前端の左右方向中央部から斜め上方に延在する第1前フレーム32aと、第1前フレーム32aの前端部に固定され、上端部が下端部よりも後方に位置するように傾斜して延在する第2前フレーム32bとを有する。第2前フレーム32bは略円筒のパイプ状部材であり、第2前フレーム32bの内部に、円形断面のハンドル軸11が回転可能に挿通される。ハンドル軸11の上端部には、左右方向に延在するハンドル12(いわゆるバーハンドル)が設けられる。ハンドル軸11の下端部には、軸線CL1を中心に前輪1を回転可能に支持するフロントフォーク13が取り付けられる。フロントフォーク13は第2前フレーム32bに対して相対回転可能に設けられ、ユーザ200がハンドル12を左右に回動操作すると、フロントフォーク13を介して前輪1が転舵する。
ハンドル12の左右両端部には、それぞれブレーキレバー12a,12bが設けられる。ブレーキレバー12a,12bには、図示しないブレーキケーブルの一端部がそれぞれ接続され、ブレーキケーブルの他端部はそれぞれ前輪1および後輪2のブレーキ装置121,122に接続される。ブレーキ装置121,122は、例えばブレーキケーブルを介して作動するキャリパーブレーキやリムブレーキ、あるいはドラムブレーキ、ディスクブレーキなどにより構成される。
水平フレーム31の後端部には、後方に向けて左右一対のブラケット33が突設され、左右のブラケット33の間に軸線CL2を中心に後輪2が回転可能に支持される。水平フレーム31の後方かつ上方には、ユーザ200により踏み込み操作されるペダル20が設けられる。ペダル20は、ユーザ200の足裏から踏力が入力される踏み込み部21と、水平フレーム31の後端部またはブラケット33の前端部に、左右方向の軸線CL3を中心にして前後方向に揺動可能に支持されたアーム22とを有し、アーム22の上端部に踏み込み部21が固定される。アーム22の下端部には、軸線CL3から下方に延在する、アーム22よりも短尺の板状のステイ23が固定される。
ペダル20に踏力が作用しない初期状態では、図1に示すようにアーム22が起立している。この初期状態から踏み込み部21に作用する踏力によりアーム22が後方に回動されると、ステイ23の下端部が、軸線CL3を中心とした円弧状の軌跡に沿って前方に移動する。すなわち、ステイ23はアーム22とともに揺動し、ステイ23の下端部は、アーム22の揺動に伴い前後方向に移動する。ステイ23の下端部には動力伝達機構25が連結され、ペダル20の踏力は、動力伝達機構25を介して後輪2の駆動力に変換されて後輪2に伝達される。
図2は、動力伝達機構25の概略構成を示す側面図である。図2に示すように、動力伝達機構25は、左右方向の軸線CL2を中心にしてブラケット33に回転可能に支持された第1スプロケット26と、軸線CL2の後方かつ上方の左右方向の軸線CL4を中心にしてブラケット33に回転可能に支持された第2スプロケット27と、第1スプロケット26の前方のステイ23の下端部に、左右方向の軸線CL5を中心にして回転可能に支持された可動スプロケット28と、スプロケット26〜28に順次掛け回されたチェーン29と、水平フレーム31の下方において前後方向に延設され、一端部(後端部)が水平フレーム31と一体のブラケット31bに固定され、他端部(前端部)がチェーン29の一端部に接続されたばね24(例えばコイルばね)と、を有する。
チェーン29の他端部は、ブラケット33の下端部に固定される。チェーン29は、可動スプロケット28、第1スプロケット26および第2スプロケット27を経由して前方に延在し、ばね24に接続される。第1スプロケット26は、後輪2の回転軸(後輪回転軸)と同軸に設けられたワンウェイクラッチ26aを内蔵する。ワンウェイクラッチ26aは、後輪回転軸に対する正転方向の回転を後輪回転軸に伝達し、逆転方向の回転を後輪回転軸に非伝達するフリーホイールとして機能する。なお、図1のバッテリパック14の底面には前後方向に凹部が延設され、水平フレーム31の下方のチェーン29とばね24とは、この凹部に収容される。
図2に二点鎖線で示すように、ペダル5がユーザにより踏み込まれると(矢印A1)、アーム22の揺動に伴い可動スプロケット28が前方に移動する(矢印B1)。その結果、ペダル踏力によりチェーン29が引っ張られて、第1スプロケット26の上部に掛け回されたチェーン29がばね24の付勢力に抗して可動スプロケット28とともに前方に移動し、第1スプロケット26が正転する。第1スプロケット26の正転は、ワンウェイクラッチ26aを介して後輪回転軸に伝達され、これにより後輪2が正方向(前進方向)に回転駆動される。
ユーザがペダル20を一旦踏み込んだ後、ペダル20の踏み込みをやめると(踏力を0にすると)、ばね24の付勢力によりチェーン29が引っ張られて、可動スプロケット28が後方に移動するとともに(矢印B2)、アーム22が初期位置に戻る(矢印A2)。このとき、第1スプロケット26の上部に掛け回されたチェーン29が後方に移動し、第1スプロケット26が逆転する。第1スプロケット26の逆転は、ワンウェイクラッチ26aにより後輪回転軸に伝達されないため、後輪回転軸は慣性力による正方向の回転を継続する。
車両10を走行させる場合、ユーザは、ペダル20の踏み込み操作を繰り返す。これにより、後輪2に間欠的に駆動力が発生する。図1に示すように、車両10は、ペダル20の踏み込みによる駆動をアシストするため、前輪1に回転電機16を有する。回転電機16は、軸線CL1を中心に延在する回転軸(前輪回転軸16a)と一体に回転するインホイールモータとして構成される。以下では、回転電機16をモータ(電動機)と呼ぶことがある。前輪回転軸16aの左右両端部は、前輪1のタイヤの左右両端面よりもそれぞれ左右方向外側に突出している。モータ16は、正転および逆転可能に構成され、モータ16の正転時に車両10が前進走行する。
水平フレーム31の後端部には、電力制御ユニット17が設けられる。電力制御ユニット17は、直流を交流に変換するインバータ回路と、インバータ回路のスイッチングを制御するコントローラとを有する。モータ16には、電力制御ユニット17を介してバッテリ14からの電力が供給され、これにより前輪1が回転駆動される。モータ16は例えばペダル20の踏み込み操作に応じて駆動される。より具体的には、車両10に間欠的に入力されるペダル20の踏力を検出する踏力センサが設けられ、コントローラ(図9の車載コントローラ170)が踏力センサの検出値(踏力の変化)に応じてモータ16を駆動する。
ハンドル軸11は、第2前フレーム32bの上端部における折り曲げ機構35を介して、図1の点線に示すように後方に折り曲げ可能に設けられる。より詳しくは、ハンドル軸11は、折り曲げ機構35の上方の上ハンドル軸11aと折り曲げ機構35の下方の下ハンドル軸11bとを有し、上ハンドル軸11aの下端部が下ハンドル軸11bの上端部に折り曲げ機構35を介して前後方向に回動可能に支持される。
図3は、折り曲げ機構35の概略構成を示す側面図である。なお、図3は、操舵角が0度で前輪1が前後方向を向いている場合の側面図である。図3では第2前フレーム32bの図示を省略する。図3に示すように、上ハンドル軸11aは、下ハンドル軸11bの上端部後面に、ヒンジ36を介して矢印Aに示すように後方に回動可能に支持される。ヒンジ36はねじりばね36aを内蔵し、上ハンドル軸11aは常時前方に付勢される。
図3には、二点鎖線で示すように、上ハンドル軸11aがねじりばね36aの付勢力により前方に付勢されて起立した起立位置と、実線で示すように、ねじりばね36aの付勢力に抗して後方に回動した倒回位置とを示す。起立位置では、下ハンドル軸11bと上ハンドル軸11aとが一直線状に延在する。なお、折り曲げ機構35の構成は上述したものに限らない。例えばヒンジ36の代わりに左右方向に延在するピンを設け、ピンを中心にして上ハンドル軸11aを前後方向に回動可能に支持するようにしてもよい。
図示は省略するが、折り曲げ機構35は、上ハンドル軸11aを起立位置に拘束するロック機構を有する。下ハンドル軸11bの上端部の前面には、第2前フレーム32b(不図示)を貫通して前方に突出したロック解除ボタン37が設けられる。ロック機構は、例えば上ハンドル軸11aの内壁のロック孔に係合して上ハンドル軸11aを起立位置に固定するロックピンを有する。ロックピンはロック解除ボタン37の押圧操作に連動して動作し、ロック解除ボタン37が押圧操作されると、ロックピンがロック孔から離脱してロック機構が解除され、これにより上ハンドル軸11aが回動可能となる。なお、ロック解除ボタン37の操作により解除されるロック機構の構成は、上述した以外にも種々のものがある。
下ハンドル軸11bの上端部には、下ハンドル軸11bの内壁から上方に向けて、左右方向に所定厚さを有する略板状のブラケット38が突設される。ブラケット38の左右側面には端子(電極)39が設けられる。ブラケット38および端子39は、上ハンドル軸11aが起立位置に位置するとき、略円筒状の上ハンドル軸11a内に格納される。一方、上ハンドル軸11aが倒回位置に位置するとき、図3に示すように露出する。
端子39には、下ハンドル軸11bの内部に配置された不図示の電力ケーブルが接続される。電力ケーブルは、バッテリ14に充電された電力が電力制御ユニット17を介してモータ16に供給されるように、バッテリ14と電力制御ユニット17とモータ16とにかけて配策される。例えば、電力ケーブルは、水平フレーム31、第1前フレーム32aおよびフロントフォーク13に沿って、あるいはこれらの部品の内部を通って配策される。
図4は、本発明の第1実施形態に係る駐車装置100の概略構成を示す断面図(側方断面図)であり、図5は、駐車装置100を後方から見た正面図である。図4,5に示すように、駐車装置100は、貸出車両として用いられる車両10の貸出場所および返却場所に設置され、スタンド101を有する。
スタンド101は、車両10を収納するための上下方向に細長の収納空間SPを形成する。より詳しくは、スタンド101は、上壁101aと前壁101bと左右の側壁101cとを有し、後面101dが開放されたボックス状に形成される。収納空間SPには、図4の実線に示す走行姿勢の車両10が、矢印Aに示すように前輪1を支点にして前方に回動されて収納される。すなわち、車両10は、図4の二点鎖線および図5に示すように、後輪2が前輪1の上方に位置する収納姿勢で収納される。
収納姿勢では、フレーム3が起立される。さらに、折り曲げ機構35を介してハンドル軸11が折り曲げられ、車両全体の前後方向の長さが短くされる。このため、スタンド101を設置するための広いスペースは不要であり、スタンド101を様々な場所に容易に設置できる。なお、収納姿勢では、車両全体がスタンド101の後面101dよりも前方に位置する。前輪1は、収納空間SPの下方の床面101e上に位置する。
図5に示すように、駐車装置100の収納空間SPには、左右方向に複数(図では5台)の車両10が収納される。より詳しくは、収納空間SPには、前後および上下方向に延在する複数の側壁102が、左右方向等間隔に立設される。収納空間SPは、側壁102によって左右方向複数の空間SPaに分割され、各空間SPaにそれぞれ車両10が収納される。
左右方向複数の空間SPaを、便宜上、左側から順番に第1空間〜第5空間と呼ぶ。第2空間および第4空間の下方の床面101eの高さは、第1空間、第3空間および第5空間の下方の床面101eの高さよりも高い。すなわち、隣り合う空間SPa同士で床面101eには高低差があり、床面101eは左右方向に凹凸状に形成される。これにより、収納姿勢における車両10のハンドル12の高さが、左右方向で互い違いに異なるため、左右方向に隣り合う車両10のハンドル12同士が互いに干渉することなく、左右方向の限られたスペースに、複数の車両10を効率よく収納することができる。
第2空間および第4空間への車両10の進入を容易にするため、第2空間および第4空間の床面101eの入口(前方)には、登り勾配の傾斜面が設けられ、前輪1は、傾斜面を介して高所にある床面101eに到達する。なお、図示は省略するが、上壁101aの後面には、例えば車両10の貸出および返却時にユーザにより操作される操作パネルが設けられる。操作パネルには、例えば各車両10のバッテリ14の充電状態を表示することができる。
図4に示すように、各車両10の左右両側に位置する左右一対の側壁102には、車両10を収納姿勢に回動する回動機構50がそれぞれ設けられる。図6は、回動機構50の概略構成を示す側面図、すなわち右側の側壁102を左方から見た図である。なお、図6には、収納姿勢の車両10の前輪1を二点鎖線で示す。
図6に示すように、回動機構50は、側壁102から左右方向内側の空間SPaに向けて突設されたガイド部51を有する。ガイド部51は、前後方向および上下方向に延在するように側面視略L字状に形成される。すなわち、ガイド部51は鉛直部51aと水平部52bとを有する。前輪1を後方から収納空間SPに進入させると、前輪1のタイヤよりも左右方向外側に突出した前輪回転軸16aの左右両端部は、ガイド部51(水平部52b)に沿って前方に移動し、ガイド部51(鉛直部51a)の後面に当接する。これにより車両10の前進方向の移動が阻止され、前輪1が図6の二点鎖線で示す収納位置に位置決めされる。ガイド部51には、前輪回転軸16aが鉛直部51aに当接したときにオンするリミットスイッチ52が設けられる。
回動機構50は、ガイド部51の下方にブレーキ部53を有する。ブレーキ部53は、例えば側壁102に設けられたシリンダ53aと、ブレーキ用アクチュエータ(図8)に供給される電力により駆動され、シリンダ53a内を左右方向に摺動するピストン53bと、収納位置の前輪1のリムに対向して、ピストン53bの先端部に取り付けられたパッド53cとを有する。
前輪1が収納位置に移動した後、ピストン53bの伸長によりパッド53cが前輪1のリム部を押圧すると、ブレーキ部53が作動し、前輪1の回転が阻止される。前輪1の回転が阻止された状態で、モータ16(前輪回転軸16a)が逆転されると、軸線CL1を中心にして車両10のフレーム3が前方に相対回転し(図4参照)、これにより車両10が収納姿勢となる。すなわち、駐車装置100は、モータ16の動力を用いて車両10を走行姿勢から収納姿勢へと変化させることができる。一方、ピストン53bが縮退すると、ブレーキ部53が解除され、前輪1の回転が可能となる。
側壁102には、ガイド部51の上方から前方にかけて、収納位置の前輪1の軸線CL1を中心にして円弧状のスリット孔54が設けられる。回動機構50は、スリット孔54の一端側(後端側)の初期位置から他端側(前端側)の終端位置にかけてスリット孔54に沿って一端部が移動可能に支持され、他端部が空間SPaに突出した柱状の移動体55を有する。移動体55には、一端部が側壁102に固定されたばね(例えばコイルばね)55aの他端部が連結され、移動体55はばね55aにより常時、図6に実線で示す初期位置に付勢される。
移動体55には、軸線CL1を支点にして車両10のフレーム3が前方へ回動するとき、ロック解除ボタン37(図3)が当接する。これにより、ロック解除ボタン37が押圧されて、折り曲げ機構35のロック機構が解除され、折り曲げ機構35を介して上ハンドル軸11aが後方に回動可能となる。なお、移動体55の初期位置は、フレーム3の回動によりハンドル軸11の上端部が前壁101bに当接する前に、移動体55がロック解除ボタン37に当接するように設定される。
スリット孔54は、ロック解除ボタン37の移動軌跡に沿って設けられ、フレーム3の前方への回動に伴い、移動体55は、ばね55aの付勢力に抗して図6の矢印Aに示すように押動される。移動体55がスリット孔54の終端位置に到達すると、車両10は、図4の二点鎖線で示す収納姿勢となる。スリット孔54の端部には、移動体55が終端位置に到達したときにオンするリミットスイッチ56が設けられる。
スタンド101の前壁101bには、各空間SPaの左右方向中央部において、後方に向けてブラケット57が突設される。図7は、ブラケット57の平面図(上方から見た図)である。図6,7に示すように、ブラケット57の後端部には、平面視略コ字状の切り欠き57aが設けられ、切り欠き57aの側面に左右一対の端子(電極)58が設けられる。端子58には、外部電源を有する電力供給用の充電装置59が接続される。充電装置59は、例えば図6に示すように、ブラケット57の下方に配置することができる。なお、充電装置59を上壁101a(図4)の内部に配置することもできる。
切り欠き57aには、フレーム3の前方への回動に伴い、下ハンドル軸11bの上端部のブラケット38が上方から挿入される。すなわち、移動体55がスリット孔54の終端位置に位置するとき、切り欠き57aにブラケット38が挿入され、端子58が下ハンドル軸11bの端子39(図3)と接触する。これにより、端子58,39を介して充電装置59から車両10のバッテリ14(図1)に電力供給可能となり、バッテリ14を充電することができる。
図4に示すように、駐車装置100は、車両10を収納姿勢に保持する姿勢保持部65をさらに有する。姿勢保持部65は、例えば前壁101bに設けられる。図8は、姿勢保持部65の一例を示す側面図である。なお、図8には、収納姿勢の上ハンドル軸11aの上端部を併せて示す。図8に示すように、姿勢保持部65は、収納姿勢の上ハンドル軸11aの上方において、前壁101bから後方に突設されたブラケット65aと、ブラケット65aの先端部に上下動可能に支持されたロッド65bとを有する。
ロッド65bは、不図示のばねにより常時下方に付勢され、これによりロッド65bは、図8に実線で示すロック位置に移動する。この状態では、ロッド65bが収納姿勢の上ハンドル軸11aの上端部の後面に当接され、上ハンドル軸11aの回動が阻止されて、車両10が収納姿勢に維持される。姿勢保持部65は、電力により作動する解除アクチュエータ(例えば電磁ピストン)66を有し、解除アクチュエータ66の駆動により、ロッド65bは、ばねの付勢力に抗して図8に点線で示すロック解除位置に移動する。この状態では、上ハンドル軸11aの回動が可能となる。なお、解除アクチュエータ66を、例えば電磁弁の開閉によって作動する空圧式ピストンによって構成することもできる。
図9は、第1実施形態に係る駐車装置100の制御構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように、駐車装置100は、コントローラ60と、コントローラ60にそれぞれ通信可能に接続された、リミットスイッチ52,56と、車両10に搭載された車載コントローラ170と、ブレーキ用アクチュエータ61と、解除アクチュエータ66とを有する。コントローラ60と車載コントローラ170とは、例えば無線通信可能に接続される。なお、コントローラ60と車載コントローラ170とが有線で接続されるようにしてもよい。
コントローラ60と車載コントローラ170とは、それぞれCPU,ROM,RAMおよびその周辺回路を有するコンピュータを含んで構成される。コントローラ60は、ガイド部51に設けられたリミットスイッチ52と、スリット孔54の端部に設けられたリミットスイッチ56とからの信号に基づいて所定の処理を実行し、車載コントローラ170と、ブレーキ部53を作動するためのブレーキ用アクチュエータ61と、姿勢保持部65の解除アクチュエータ66とにそれぞれ制御信号を出力する。
図10は、予めメモリに記憶されたプログラムに従いコントローラ60のCPUで実行される処理の一例、特にバッテリ14の充電を許可するための処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、車両10がスタンド101に返却され、前輪回転軸16aがリミットスイッチ52に当接されて、リミットスイッチ52がオンすると開始される。
図10に示すように、まず、ステップS1で、ブレーキ用アクチュエータ61に制御信号を出力し、ブレーキ部53を作動する。次いで、ステップS2で、解除アクチュエータ66に制御信号を出力し、ロッド65bをロック解除位置に移動する。すなわち、ロッド65bを上昇させ、ロックを解除する。次いで、ステップS3で、車載コントローラ170に、モータ16の逆転駆動を指令する制御信号を出力する。この逆転駆動の指令に応じて車載コントローラ170は電力制御ユニット17に制御信号を出力し、モータ16を所定速度で逆転駆動させる。
これにより、前輪1の回転がブレーキ部53により阻止されたまま、前輪回転軸16aの駆動によりフレーム3が前方に回動する。このとき、フレーム3の回動の途中で移動体55がロック解除ボタン37に当接して、折り曲げ機構35のロック機構が解除される。その結果、上ハンドル軸11aは、その上端部が前壁101bに当接して前方への回動を阻止されたまま、折り曲げ機構35を介して折り曲げられる。したがって、下ハンドル軸11bは、上ハンドル軸11aの上端部が前壁101bに当接した後も、前方への回動が可能である。
次いで、ステップS4で、リミットスイッチ56がオンされたか否か、すなわち車両10が収納姿勢になったか否かを判定する。ステップS4で否定されるとステップS3に戻り、モータ16の所定速度での逆転を継続する。ステップS4で肯定されるとステップS5に進み、車載コントローラ170に制御信号を出力し、モータ16の駆動を停止させる。このとき、駐車装置100の端子58と車両10の端子39とが互いに接触する(図7)。次いで、ステップS6で、解除アクチュエータ66への制御信号の出力を停止する。これにより、ロッド65bがばねの付勢力によりロック位置に移動し(姿勢ロック)、姿勢保持部65により車両10が収納位置に保持される。
次いで、ステップS7で、ブレーキ用アクチュエータ61に制御信号を出力し、ブレーキ部53の作動を停止する(ブレーキ非作動)。次いで、ステップS8で、充電許可信号を出力し、処理を終了する。なお、充電許可信号を出力した後は、コントローラ60は、充電装置59に制御信号を出力し、バッテリ14への充電を開始する。車両10には、バッテリ14の残充電量を検出するSOCセンサが設けられ、SOCセンサにより検出された残充電量が所定値になると、バッテリ14への充電を終了する。
なお、スタンド101に収納された車両10を借りるとき、ユーザは、例えば上壁101aの後面に設けられた操作パネルを操作して車両貸出要求を入力する。車両貸出要求が入力されると、コントローラ60からの指令により車両10が収納姿勢から走行姿勢に姿勢変更される。すなわち、姿勢保持部65のロッド65bを上方移動させるとともに、ブレーキ部53を作動し、この状態で、モータ16を正転してフレーム3を前方に回動させる。このとき、上ハンドル軸11aはねじりばね36aの付勢力により前方に回動し、上ハンドル軸11aが下ハンドル軸11bと直線状になるまで回動すると、折り曲げ機構35がロックされる。これにより車両10が走行姿勢となる。
第1実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)駐車装置100は、前輪1および後輪2と、前輪1および後輪2を回転可能に支持するフレーム3と、前輪1を駆動するモータ16と、モータ16に電力を供給するバッテリ14と、を有する車両10を駐車するための装置である(図1)。この駐車装置100は、車両10を収納する収納空間SPを形成するスタンド101と、車両10を収納空間SPに保持する姿勢保持部65と、車両10が収納空間SPに保持された状態で、バッテリ14に充電用の電力を供給する充電装置59と、を備える(図4,6)。姿勢保持部65は、後輪2が前輪1の上方に位置する収納姿勢で車両10を保持する(図4,5)。
これにより、車両10を駐車するためのスタンド101の前後方向の長さを短くすることができ、駐車装置全体をコンパクトに構成できる。したがって、スタンド101を設置するための広いスペースが不要であり、スタンド101の設置場所の自由度が高まり、スタンド101(駐車装置100)を様々な場所に容易に設置できる。例えば駅や店舗等の各種の施設に付随してスタンド101を設置することができる。
(2)車両10は、ユーザにより把持されるハンドル12と、フレーム3の前部からハンドル12に向けて立設され、ハンドル12を支持するとともに、折り曲げ機構35を介して後輪2側に折り曲げ可能に設けられたハンドル軸11と、をさらに有する(図1)。姿勢保持部65は、ハンドル軸11が折り曲げ機構35を介して後輪2側に折り曲げられた状態で、車両10を収納空間SPに保持する(図4)。これにより、長尺のハンドル軸11を有する立ち乗りの車両10を、縦長の収納空間SPに効率よく収納することができる。
(3)駐車装置100は、車両10が走行姿勢から収納姿勢となるようにフレーム3を回動する回動機構50をさらに備える。回動機構50は、前輪1を固定するブレーキ部53と、車両10が収納姿勢となるように、ブレーキ部53により固定された前輪1を支点にしてフレーム3を上方に回動させるモータ16とを有する。これにより、ユーザ自身が車両10を収納姿勢にする必要がなく、車両10の収納空間SPへの収納が容易である。また、フレーム3の回動用のアクチュエータとして車両10に搭載されたモータ16を用いるので、スタンド101にフレーム回動用のモータを別途設ける必要がなく、駐車装置100を安価に構成できる。
(4)駐車装置100は、回動機構50により車両10が収納姿勢に保持されたときに、車両10の充電用端子39に接続される端子58をさらに有する(図6,7)。これにより、車両10が収納空間SPに収納されたときにバッテリ14を充電することができ、バッテリ14の充電不足および充電忘れを防ぐことができる。
(5)駐車装置100は、前輪1がスタンド101の所定位置に移動したことが検出されると、車両10を収納姿勢に回動して収納姿勢に保持するようにブレーキ用アクチュエータ61および解除アクチュエータ66を制御するとともに車載コントローラ170と通信するコントローラ60をさらに備える(図9)。これにより、ユーザが単に車両10をスタンド101まで返却するだけで、車両10の姿勢が自動的に収納姿勢に変更されてスタンド101に収納されるため、車両10の返却を効率よく行うことができる。収納姿勢から走行姿勢への姿勢変更も、コントローラ60が自動的に行うため、車両10の貸出も効率よく行うことができる。
−第2実施形態−
図11〜図13を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、図11〜図13において、図1〜図10と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では、第1実施形態との相違点を主に説明する。図11は、本発明の第2実施形態に係る駐車装置100の概略構成を示す斜視図(斜め後方から見た図)であり、図12は、正面図(後方から見た図)である。第2実施形態の駐車装置100に適用される車両10の構成は、第1実施形態の駐車装置100に適用される車両10の構成と同一である。
図11,12に示すように、スタンド101の後面には、スタンド101の下端部における左右方向の軸線CL10に沿って延在する回動軸70aを支点にして上下方向に回動可能な左右方向複数(図では6個)のトレイ71が設けられる。各トレイ71は、後方に延在する水平姿勢と、上方に延在する鉛直姿勢との間で回動する。各トレイ71の上端部には、ユーザがトレイ71を把持するための把持部70bが設けられる。なお、把持部70bを省略することもできる。
複数のトレイ71の構成は互いに同一であるが、以下では、各トレイ71を便宜上、右側から順番に第1トレイ71a、第2トレイ71b、第3トレイ71c、第4トレイ71d、第5トレイ71eおよび第6トレイ71fと呼ぶことがある。図12では、各トレイ71a〜71fが全て鉛直姿勢である。一方、図11では、第1トレイ71aおよび第2トレイ71bが水平姿勢であり、第5トレイ71eおよび第6トレイ71fが鉛直姿勢であり、第3トレイ71cおよび第4トレイ71dが水平姿勢と鉛直姿勢との間の傾斜姿勢である。図11には、第1トレイ71a〜第4トレイ71dに対応してそれぞれ車両10a〜10dが示される。
図11に示すように、トレイ71は、左右一対の板状の側壁72,73と、底壁74とを有し、側壁72,73の間に、トレイ71の基端部(回動軸70a)から先端部にかけて凹部75が形成される。凹部75の左右方向の長さは、前輪1および後輪2のタイヤの幅とほぼ等しく、トレイ71の長手方向の長さは、車両全体の長さとほぼ等しい。したがって、水平姿勢のトレイ71の凹部75の底面(底壁74の上面)に、車両10が自立した状態で、前輪1および後輪2を搭載することができる。
第1トレイ71a〜第4トレイ71dは、車両10を収納空間SPに収納する場合のトレイ71の姿勢変化を示す。すなわち、車両10を収納する場合、まず、トレイ71の後方から凹部75に車両10の前輪1を進入する(車両10a)。次いで、凹部75に沿って車両10を前進させ、水平姿勢のトレイ71の上面に前輪1と後輪2を搭載する(車両10b)。この状態で、回動軸70aを支点にしてトレイ71の回動を開始する。これによりトレイ71の回動に伴い車両10が徐々に後方に回動し(車両10c,10d)、車両10が収納される。
第2実施形態に係る駐車装置100は、車両10を自動的に収納するための回動機構80を有する。図13は、回動機構80の概略構成を示すスタンド101の側面図である。なお、回動機構80は各トレイ71に対応してそれぞれ設けられるが、図13には単一のトレイ71と単一の回動機構80とが示される。また、図13には、水平姿勢のトレイ71に搭載された車両10(図11の車両10b)の前輪1が、2点鎖線で示される。
図13に示すように、回動機構80は、トレイの側壁72,73に回転軸を中心に回転可能に支持された駆動ローラ81と、スタンド101の前壁101bの後面に、左右方向に延在する回転軸82a,83aを中心にそれぞれ回動可能に支持された上下一対の従動ローラ82,83とを有する。トレイ71の先端部の側壁72,73にはブラケット76が設けられる。ブラケット76にはワイヤ84の一端部が接続される。ワイヤ84は、従動ローラ83および82を経由して、駆動ローラ81と一体回転する巻軸81bに掛け回される。水平姿勢のトレイ71の上面(凹部75の底面)には、駆動ローラ81に当接した前輪1を回転可能に支持する小径の複数のローラ85が、側壁72,73に回転可能に支持される。
水平姿勢のトレイ71の凹部75に沿って前進した前輪1のタイヤが、駆動ローラ81に当接した後、前輪1のモータ16が逆転駆動されると、駆動ローラ81が前輪1のタイヤの回転により矢印A方向に回転駆動される。これにより、ワイヤ84が駆動ローラ81と一体に回転する巻軸81bに巻き取られる。その結果、トレイ71の先端部(ブラケット76)がワイヤ84を介して上方に引っ張られ、トレイ71が車両10を搭載したまま回動軸70aを支点に上方に回動する。トレイ71が鉛直姿勢まで回動すると、モータ16の逆転が停止される。これにより、トレイ71と一体に回動した車両10が収納姿勢とされる。なお、車両10を収納姿勢から走行姿勢に移行する場合には、モータ16を正転駆動する。これにより巻軸81bからワイヤ84を繰り出し、トレイ71を鉛直姿勢から水平姿勢に回動する。
図示は省略するが、トレイ71が鉛直姿勢とされると、車両10のハンドル軸11が折り曲げ機構35を介して上方に折り曲げられる。すなわち、トレイ71の回動の途中で、車両10のロック解除ボタン37が押圧され、ハンドル軸11が折り曲げられる。さらに、第1実施形態と同様、折り曲げ機構35の端子39(図3)が充電装置59の端子58(図7)に接続され、これによりバッテリ14が充電される。モータ16の駆動は、駐車装置100のコントローラ60からの指令により制御される。例えば、前輪1が当接したことを検出する検出器(例えば第1リミットスイッチ)と、トレイ71が鉛直姿勢になったことを検出する検出器(例えば第2リミットスイッチ)とを設け、第1リミットスイッチがオンするとモータ16の逆転を開始し、第2リミットスイッチがオンするとモータ16を停止する。
以上の第2実施形態に係る駐車装置では、車両10を収納姿勢に保持する保持部として、水平方向に延在する水平位置(水平姿勢)と水平位置から立ち上がる起立位置(鉛直姿勢)との間を回動可能に設けられたトレイ71を有する(図11)。トレイ71は、前輪1および後輪2を支持する凹部75を有する(図11)。駐車装置100は、車両10が収納姿勢となるように、トレイ71を水平位置から起立位置に回動するモータ16を備える(図13)。これにより、第1実施形態と同様、ユーザ自身が車両10を収納姿勢にする必要がなく、車両10の収納空間SPへの収納が容易である。また、フレーム3の回動用アクチュエータとして車両10に搭載されたモータ16を用いるので、スタンド101にフレーム回動用のモータを別途設ける必要がなく、駐車装置100を安価に構成できる。
上記実施形態は、種々の形態に変形することができる。以下、いくつかの変形例について説明する。上記実施形態では、車両10の収納姿勢において前輪1の上方に後輪2が位置するようにしたが、後輪2の上方に前輪1が位置するようにしてもよい。図14は、その一例を示す駐車装置100の斜視図である。図14では、スタンド101の床面101eおよび前壁101bの後面に上下方向にわたって凹部が形成され、凹部に沿って前輪1が上方に移動することで、車両10が収納姿勢とされる。このとき、ハンドル軸11は折り曲げ機構35を介して折り曲げられ、ハンドル軸11から露出した端子に充電装置が接続されてバッテリ14が充電される。
このように収納姿勢とは、前輪1および後輪2のいずれか一方が他方よりも上方に位置する姿勢をいう。前輪1の回転中心(軸線CL1)と後輪2の回転中心(軸線CL2)とを結ぶ直線と水平面とのなす角を傾斜角と定義すると、走行姿勢において傾斜角はほぼ0°である。一方、収納姿勢において傾斜角は、例えば45°以上かつ90°以下であればよい。なお、収納姿勢における傾斜角が0°より大きく45°未満であってもよい。
上記実施形態では、スタンド101の内部に車両10の収納空間SPを形成するようにしたが、収納部の構成は上述したものに限らない。上記第1実施形態では、姿勢保持部65により車両10を収納空間SPに保持し、上記第2実施形態では、トレイ71により車両10を収納空間SPに保持するようにしたが、保持部の構成は上述したものに限らない。例えば第1実施形態において、スタンド101の後面を開放および閉塞する開閉可能なカバー部材を設け、カバー部材により後面を閉塞して、車両10を収納姿勢で保持するようにしてもよい。収納姿勢におけるハンドル12を保持する部材を設け、これにより車両10を収納姿勢で保持するようにしてもよい。
上記実施形態では、折り曲げ機構35によりハンドル軸11を折り曲げるようにしたが、折り曲げ部の構成は上述したものに限らない。ハンドル軸11を折り曲げずに、前輪1および後輪2の一方が他方よりも上方に位置するように車両10を収納空間SPに収納するようにしてもよく、ハンドルを支持する軸部の構成は上述したものに限らない。上記実施形態では、ハンドル軸11を折り曲げたときに端子39が露出するようにしたが、ハンドル軸11とは異なる位置に充電用端子部を設けるようにしてもよい。例えば前輪回転軸16aに充電用端子部を設けるようにしてもよく、バッテリ14の底部に充電用端子部を設けるようにしてもよい。したがって、収納姿勢の端子39に接続してバッテリ14に電力を供給する端子58(端子部)や充電装置59の構成、すなわち充電部の構成は、上述したものに限らない。
上記第1実施形態では、車両10の姿勢を収納姿勢に変更するとき、ブレーキ部53により前輪1を固定するようにしたが、前輪固定部の構成は上述したものに限らない。上記第1実施形態では、ブレーキ部53により固定された前輪1を支点にしてモータ16の駆動によりフレーム3を上方に回動するようにしたが、駆動部の構成は上述したものに限らない。モータなどの駆動部を、車両10ではなくスタンド101に設けるようにしてもよい。これにより、バッテリ14の残充電量が不足してモータ16を駆動できない場合であっても、フレーム3を回動することができる。
上記第2実施形態では、トレイ71の凹部75により車両10の前輪1および後輪2を支持するようにしたが、車輪支持部の構成は上述したものに限らない。上記第2実施形態では、モータ16の駆動によりトレイ71を水平位置(水平姿勢)から起立位置(鉛直姿勢)に回動するようにしたが、駆動部の構成は上述したものに限らない。上述したのと同様、モータなどの駆動部を、車両10ではなくスタンド101に設けるようにしてもよい。上記第1および第2実施形態において駆動部を省略し、ユーザが手動で車両10の姿勢を収納姿勢に変更するようにしてもよい。
上記実施形態では、ペダル20の操作により後輪2が駆動されるとともに、モータ16により前輪1が駆動されるように構成された車両10を、駐車装置に適用したが、駐車装置が適用される車両の構成は上述したものに限らない。例えば、本発明が適用される車両は、ペダルを有しない車両であってもよく、ペダルを2つ以上有する車両であってもよい。あるいは、電動機を有しない車両であってもよい。また、本発明が適用される車両は貸出車両ではなく、自己が所有する車両であってもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 前輪、2 後輪、3 フレーム、10 車両、11 ハンドル軸、12 ハンドル、14 バッテリ、16 モータ、100 駐車装置、35 折り曲げ機構、39 端子、50 回動機構、53 ブレーキ部、58 端子、59 充電装置、65 姿勢保持部、71 トレイ、75 凹部、101 スタンド、SP 収納空間

Claims (5)

  1. 前輪および後輪と、前記前輪および前記後輪を回転可能に支持するフレームと、前記前輪または前記後輪を駆動する電動機と、前記電動機に電力を供給する二次電池と、を有する車両を駐車する駐車装置であって、
    前記車両を収納する収納空間を形成する収納部と、
    前記車両を前記収納空間に保持する保持部と、
    前記保持部により前記車両が前記収納空間に保持された状態で、前記二次電池に充電用の電力を供給する充電部と、を備え、
    前記保持部は、前記前輪および前記後輪の一方が他方の上方に位置する収納姿勢で前記車両を保持することを特徴とする駐車装置。
  2. 請求項1に記載の駐車装置において、
    前記車両は、ユーザにより把持されるハンドルと、前記フレームの前部から前記ハンドルに向けて立設され、前記ハンドルを支持するとともに、折り曲げ部を介して前記後輪側に折り曲げ可能に設けられた軸部と、をさらに有し、
    前記保持部は、前記軸部が前記折り曲げ部を介して前記後輪側に折り曲げられた状態で、前記車両を前記収納空間に保持することを特徴とする駐車装置。
  3. 請求項2に記載の駐車装置において、
    前記前輪を固定する前輪固定部と、
    前記車両が前記収納姿勢となるように、前記前輪固定部により固定された前記前輪を支点にして前記フレームを上方に回動する駆動部と、をさらに備えることを特徴とする駐車装置。
  4. 請求項2に記載の駐車装置において、
    前記保持部は、水平方向に延在する水平位置と前記水平位置から立ち上がる起立位置との間を回動可能に設けられたトレイを有し、
    前記トレイは、前記前輪および前記後輪を支持する車輪支持部を有し、
    前記車両が前記収納姿勢となるように、前記トレイを前記水平位置から前記起立位置に回動する駆動部をさらに備えることを特徴とする駐車装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の駐車装置において、
    前記充電部は、前記保持部により前記車両が前記収納姿勢に保持されたときに、前記車両の充電用端子部に接続される端子部を有することを特徴とする駐車装置。
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