JP2021084761A - 媒体供給装置 - Google Patents

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恭守 松嶺
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佳弘 花本
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Hisamitsu Kikushima
久光 菊嶋
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Abstract

【課題】載置板上に用紙などの媒体を載置した直後に、画像形成装置での各種の操作を実行することを可能とする媒体供給装置を提供する。【解決手段】画像形成装置に用紙を供給する媒体供給装置であって、用紙Mを載置する載置板10を収容するとともに、載置板10を引き出して用紙Mの載置が可能な用紙収容部30と、載置板10を昇降させる昇降駆動部70とを有する。更に、載置板10が用紙収容部30に収容され、その後所定の上限位置に達するまでの間に、載置板10上の用紙Mの有無を示す用紙有無信号として、用紙有りを示す信号を出力する用紙有無信号出力部84を備える。【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置に媒体を供給する媒体供給装置に関する。
印刷装置などの画像形成装置に印刷用の用紙(媒体)を供給する媒体供給装置は、用紙を収容する用紙収容部を備えており、該用紙収容部内に設置された載置板(給紙トレイということもある)に多数の用紙を載置し、該載置板上の用紙を1枚ずつ繰り出して画像形成装置に給紙する。
このような媒体供給装置として、ユーザが載置板を引き出して用紙を補給し、その後、載置板を用紙収容部に収容すると、用紙上面が所定の上限位置に達するまで載置板が上昇する機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1の段落[0016])。
ところで、媒体供給装置には、載置板上の用紙の有無を検知するために用紙有無検知センサが設けられている。該用紙有無検知センサにて用紙有りが検知された際には、用紙有りを示す用紙有り信号を画像形成装置に出力する。画像形成装置は、用紙有り信号が受信されると、印刷に関する各種の操作を実行することが可能となる。
一方、上記用紙有無検知センサとして、用紙に直交する方向に光やレーザなどを照射し、光やレーザが遮断または反射されたか否かに応じて用紙の有無を判断するタイプのものが知られている。しかし、光やレーザを使用するタイプの用紙有無検知センサはコスト高を招くことから、昨今においては載置板上の用紙上面が媒体供給装置の上限位置に達したときに、用紙の接触或いは接近を検知して用紙の有無を判断するタイプの用紙有無検知センサが多く用いられている。
特開2005−104723号公報
しかしながら、用紙の接触、接近を検知するタイプの用紙有無検知センサを用いる場合には、ユーザが載置板上に用紙を補給し、その後、載置板上の用紙の上面が媒体供給装置の上限位置に達するまでの間は、用紙有無検知センサにて用紙が検知されない。従って、媒体供給装置の制御部では用紙無しと判定し、画像形成装置に用紙有り信号を出力しない。
このためユーザは、載置板上に用紙を補給してから、用紙収容部内で載置板が上昇して用紙上面が上限位置に達するまでの間は、画像形成装置において、印刷に関する各種の操作を行うことができず作業効率が低下するという問題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、載置板上に用紙などの媒体を載置した直後に、画像形成装置での各種の操作を実行することを可能とする媒体供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の1つの態様では、画像形成装置に媒体を供給する媒体供給装置であって、前記媒体を載置する載置板を収容するとともに、前記媒体の載置が可能な媒体収容部と、前記載置板を昇降させる昇降駆動部と、前記載置板が前記媒体収容部に収容され、その後所定の上限位置に達するまでの間に、前記載置板上の前記媒体の有無を示す媒体有無信号として、媒体有りを示す信号を出力する媒体有無信号出力部と、を備えたことを特徴とする。
1つの態様によれば、載置板に媒体(例えば、用紙)を載置した後、載置板が上限位置に達するまでの間に、ユーザは画像形成装置において各種の操作を行うことが可能になる。
図1は、一実施形態に係る媒体供給装置、及び画像形成装置の構成を示す斜視図である。 図2は、一実施形態に係る媒体供給装置、及び画像形成装置の内部構造を模式的に示す説明図である。 図3は、一実施形態に係る媒体供給装置に設けられる引き出し部が引き出された状態を示す斜視図である。 図4は、一実施形態に係る媒体供給装置、並びに、画像形成装置及びユーザ端末の電気的な構成を示すブロック図である。 図5Aは、一実施形態に係る媒体供給装置の内部構造を示す説明図であり、載置板が上限位置にあるときの様子を示す。 図5Bは、一実施形態に係る媒体供給装置の内部構造を示す説明図であり、載置板が下降しているときの様子を示す。 図6は、一実施形態に係る媒体供給装置の処理手順を示すフローチャートである。 図7Aは、一実施形態に係る媒体供給装置の動作のタイミングを示すタイミングチャートであり、載置板上に用紙が載置されている場合の動作を示す。 図7Bは、一実施形態に係る媒体供給装置の動作のタイミングを示すタイミングチャートであり、載置板上に用紙が載置されていない場合の動作を示す。
以下、本発明の実施形態に係る媒体供給装置を、図面を参照して説明する。
[一実施形態の構成の説明]
図1は、本発明の一実施形態に係る媒体供給装置1、及びその周辺機器である画像形成装置100の構成を示す斜視図である。図2は、媒体供給装置1及び画像形成装置100の内部構造を模式的に示す正面図である。図3は、引き出し部40が引き出された状態の媒体供給装置1の詳細構成を示す斜視図である。図4は、媒体供給装置1、並びに、画像形成装置100及びユーザ端末200の電気的な構成を示すブロック図である。
なお、以下では図1、図2に示す媒体供給装置1及び画像形成装置100において、図1、図2に示しているように、上下、左右、前後の方向を定義する。即ち、用紙Mが繰り出される方向を左右方向、鉛直方向を上下方向、上下方向と左右方向がなす面に直交する方向を前後方向として定義する。
図1及び図2に示すように、媒体供給装置1は、画像形成装置100に連結され、図2に示す用紙Mを画像形成装置100に供給する。なお、用紙Mは「媒体」の一例であり、用紙以外の媒体としてフィルムなどを用いることも可能である。
図2に示すように、画像形成装置100は、第1給紙トレイ111と、第2給紙トレイ112と、第3給紙トレイ113と、搬送経路121と、複数の搬送ローラ122と、印刷部130と、吸着搬送部140と、排紙トレイ150と、操作パネル160とを備える。また、後述する図4に示すように、画像形成装置100は、制御部171と、記憶部172と、インターフェース部173とを備える。
図1、図2に戻って、第1給紙トレイ111は、媒体供給装置1の上方において、画像形成装置100の左側面に配置されている。第2給紙トレイ112及び第3給紙トレイ113は、画像形成装置100の内部に配置されている。第1給紙トレイ111、第2給紙トレイ112、及び第3給紙トレイ113には、複数の用紙Mが載置される。
搬送経路121は、用紙Mが搬送される経路である。図2において、搬送経路121を、適宜矢印を付して実線で示す。搬送経路121は、両面印刷のために用紙Mを反転させる反転経路121aを有する。
印刷部130は、例えば、印刷に用いられる各色分の図示しないラインヘッド型インクジェットヘッドを有する。なお、印刷部130の印刷方式は、インクジェット印刷方式以外の印刷方式であってもよい。
吸着搬送部140は、印刷部130に対向するように配置されている。吸着搬送部140は、吸着した用紙Mを搬送ベルトによって搬送する。
排紙トレイ150は、画像形成装置100の上部に配置され、印刷済みの用紙Mが載置される。
図2に示す操作パネル160は、表示部161と、操作部162とを有する。なお、図1では、操作パネル160の図示が省略されている。
操作部162は、ユーザによる各種の入力操作を行う。表示部161は、ユーザに提示する各種の上方を表示するディスプレイである。ディスプレイをタッチパネル方式とすれば、表示部161と操作部162を兼用することも可能である。
図4に示す制御部171は、例えば、画像形成装置100全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit)を有する。
記憶部172は、例えば、所定のプログラムを記録する読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、制御部171のプロセッサが各種のプログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)、ハーディディスク装置などである。
インターフェース部173は、媒体供給装置1、ユーザ端末200などの他の装置との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部173は、媒体供給装置1から用紙Mの有無を示す信号である用紙有無信号(媒体有無信号)を取得する。また、インターフェース部173は、用紙有無信号をユーザ端末200に出力する。なお、以下では用紙有無信号が「用紙有り」を示すときの信号を「用紙有り信号」といい、「用紙無し」を示すときの信号を「用紙無し信号」ということにする。
上述の画像形成装置100の構成はあくまで一例であり、媒体供給装置1によって用紙Mを供給される装置には特に制限はなく、印刷部130を備えない装置であってもよい。
図4に示すユーザ端末200は、制御部211と、記憶部212と、インターフェース部213と、表示部220と、入力部230とを備える。ユーザ端末200は、例えば、デスクトップ型コンピュータ等の設置型端末、或いは、タブレット端末、スマートフォン、ノートパソコンなどの携帯型端末である。
制御部211は、例えば、ユーザ端末200全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU)を有する。
記憶部212は、例えば、記録媒体から読み出された或いはインターネットを介して取得された所定のプログラムを記録する読み出し専用半導体メモリであるROM、制御部211のプロセッサが各種のプログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM、ハーディディスク装置などである。
インターフェース部213は、画像形成装置100などの他の装置との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部213は、上述のとおり、媒体供給装置1から用紙有無信号を取得する。
表示部220は、ユーザの入力操作のための表示画面などの各種情報を表示するディスプレイである。表示部220には、媒体供給装置1の載置板10上における用紙の有無を示す情報が表示可能であるとよい。
入力部230は、例えば、キーボード装置、マウス装置、タッチパネルなどであり、ユーザによる各種の操作情報の入力を受け付ける。
図5A、図5Bは、載置板10上に載置された用紙Mと上限検知センサ83との位置関係を示す説明図であり、図5Aは載置板10が上限位置に達している状態を示し、図5Bはトレイが上限位置よりも下方の位置に存在している状態を示す。
なお、「載置板10が上限位置に達する」とは、載置板10に載置された用紙Mを含む上面が上限位置に達することを意味する。即ち、載置板10上に用紙Mが載置されている場合には用紙Mの上面が用紙収容部30の上部に設定された上限位置(所定の上限位置)に達することを意味し、載置板10上に用紙Mが載置されていない場合には載置板10の底板が上限位置に達することを意味する。以下の説明においても同様である。
図2〜図4、図5A、図5Bに示すように、媒体供給装置1は、載置板10と、繰り出し部20と、用紙収容部30(媒体収容部)と、引き出し部40と、被押し上げ部50と、制御部61と、記憶部62と、インターフェース部63と、昇降駆動部70と、載置板検知センサ81と、用紙有無検知センサ82(媒体有無検知部)と、上限検知センサ83と、用紙有無信号出力部84と、を備える。
図3に示すように、載置板10は、引き出し部40とともに、用紙収容部30から引き出し方向D2(前方向)に引き出し可能に配置されている。一例ではあるが、載置板10は、引き出し部40において、吊り下げ部材の一例である図示しない4本の線状部材(例えばワイヤ)によって吊り下げられており、後述する昇降駆動部70による4本の線状部材の巻き取り及び巻き出しによって昇降可能となっている。
図5Aに示すように、載置板10には用紙Mが載置される。載置板10の前部上面には、後述する被押し上げ部50のコロ51を収容可能なコロ収容凹部10aが設けられている。繰り出し部20は、繰り出しローラ21,22と、捌き板23と、連結板24とを有する。
繰り出しローラ21,22のうち繰り出し方向D1(右方向)における上流側の繰り出しローラ21は、載置板10に載置された最上位の用紙M1を繰り出すスクレーパローラである。繰り出し方向D1における下流側の繰り出しローラ22は、繰り出しローラ21によって繰り出された用紙Mを画像形成装置100に向けて繰り出し方向D1に搬送するピックアップローラである。
繰り出しローラ21,22は、例えば、用紙Mの繰り出し方向D1に直交する幅方向(前後方向)において複数ずつ配置されている。後述する被押し上げ部50は、複数の繰り出しローラ22の間に配置されているとよい。
捌き板23は、繰り出しローラ22に対向するように配置され、繰り出しローラ22との間で用紙Mを1枚ずつ捌く。これにより、最上位の用紙M1と2枚目以降の用紙Mとが分離する。なお、捌き板23は、少なくとも用紙Mとの接触面がゴムで形成されていることで、用紙Mに摩擦抵抗を生じさせるとよい。
連結板24は、繰り出しローラ21の回転軸と繰り出しローラ22の回転軸とを回転可能に支持することで、繰り出しローラ21と繰り出しローラ22とを連結する。連結板24は、繰り出しローラ22の回転軸を回転中心として、繰り出しローラ21が上下動するように回転可能とされている。
連結板24は、載置板10に載置された用紙Mによって上方へ押圧されることで繰り出しローラ21とともに図5Aにおける時計回りに回転する。他方、図5Bに示すように、載置板10が下降すると、自重で図5Bにおける反時計回りに回転する。連結板24には、上限検知センサ83によって有無を検知される被検知片24aが設けられている。
上限検知センサ83は、図5Aにおける下方に開口するU字形状(コの字形状)を呈し、媒体供給装置1の本体に固定して設けられている。上限検知センサ83は、連結板24の被検知片24aによって検出光が遮光されることで、ON信号を出力する。また、図5Bに示すように、上限検知センサ83は、被検知片24aによって検出光が遮光されなくなると、OFF信号を出力する。
図2及び図3に示すように、用紙収容部30は、載置板10、繰り出し部20、引き出し部40などを収容する。図3に示すように、用紙収容部30の上面には、開閉可能な上扉31が設けられている。この上扉31の開放時や引き出し部40の引き出し時には、インターロックスイッチが作動することで媒体供給装置1における用紙Mの繰り出し動作などが停止するとよい。
図3に示すように、引き出し部40は、規制プレート41と、サイドフェンス42,43と、エンドフェンス44とを有する。
規制プレート41は、載置板10に載置された用紙Mの繰り出し方向D1の下流側端部の位置を規制する。
サイドフェンス42,43は、互いに対向するように配置され、載置板10に載置された用紙Mの繰り出し方向D1に直交する幅方向(前後方向)の端部の位置を規制する。
エンドフェンス44は、載置板10に載置された用紙Mの繰り出し方向D1の上流側端部の位置を規制する。該エンドフェンス44は、引き出し部40が用紙収容部30から引き出し方向D2に引き出された状態で、図3に示すように用紙Mの補給を阻害しないように開いた位置に回転可能に配置されている。
図4に示す載置板検知センサ81は、載置板10が用紙収容部30に収容されたときにON信号を出力し、載置板10が用紙収容部30から引き出されたときにOFF信号を出力する。
図5Aに示すように、被押し上げ部50は、コロ51と、アーム52とを有する。コロ51は、例えばV字状或いはL字状のアーム52の一端に回転可能に支持されている。また、コロ51は、繰り出し方向D1における繰り出しローラ21と繰り出しローラ22との間において用紙Mに接触可能な位置に配置されている。
アーム52は、例えば繰り出しローラ22の回転中心軸と同軸の回転中心軸を有する。アーム52の他端には、用紙有無検知センサ82によって有無を検知される被検知片52aが設けられている。
被押し上げ部50は、載置板10が上昇し、用紙Mによってコロ51が上方に押し上げられることで、図5Aにおける時計回りに回転する。また、被押し上げ部50は、載置板10が下降すると、図5Bにおける反時計回りに回転しながら自重で下降する。
用紙有無検知センサ82は、下方に開口する平面視U字形状(コの字形状)を呈する。用紙有無検知センサ82は、アーム52の被検知片52aによって検出光が遮光されることで、ON信号(用紙有り信号)を出力する。また、図5Bに示すように、用紙有無検知センサ82は、被検知片52aによって検出光が遮光されなくなると、OFF信号(用紙無し信号)を出力する。
載置板10上に用紙Mが載置されていない場合に、載置板10によって繰り出しローラ21及び連結板24が押し上げられ、上限検知センサ83によって被検知片24aが検知されているときには、コロ51は、載置板10のコロ収容凹部10aに収容され、用紙有無検知センサ82は、被検知片52aを検知せずにOFF信号を出力する。これにより、制御部61は、載置板10上に用紙Mが載置されていないことを判別することができる。
図4に示す制御部61は、媒体供給装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU)を有するとよい。なお、上述のように媒体供給装置1が画像形成装置100に一体に備えられる場合には、画像形成装置100の制御部171が媒体供給装置1の制御部61を兼ねてもよい。
記憶部62は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAMなどを有する。
用紙有無信号出力部84は、載置板検知センサ81において載置板10が用紙収容部30に収容されたことが検知された際には、用紙有無検知センサ82の出力信号に関わらず、用紙有り信号を出力する。即ち、用紙有無信号出力部84は、載置板10が用紙収容部30に収容され、その後所定の上限位置に達するまでの間に、載置板10上の媒体の有無を示す媒体有無信号として、媒体有りを示す信号(媒体有り信号)を出力する媒体有無信号出力部の一例である。
インターフェース部63は、画像形成装置100や他の装置との間で各種情報の授受を行う。
昇降駆動部70は、例えば、上述の4本の線状部材の巻き取り及び巻き出しを行うことによって載置板10を昇降させるモータ等のアクチュエータである。昇降駆動部70は、引き出し部40の引き出しに伴って昇降駆動部70から載置板10へ動力を伝達する駆動経路が切断されるように、カップリング(軸継手)を介して載置板10に連結されている。
昇降駆動部70は、繰り出し部20による最上位の用紙M1の繰り出し動作に伴って載置板10に載置された用紙Mが減少していくと、上限検知センサ83がOFF信号を出力することに基づいて、例えば、用紙Mの数枚分の高さごとに断続的に載置板10を上昇させるように制御部61によって制御される。
[本実施形態の作用の説明]
次に、上述のように構成された本実施形態に係る媒体供給装置1の作用を、図6に示すフローチャート、及び、図7A、図7Bに示すタイミングチャートを参照して説明する。
ユーザが媒体供給装置1の引き出し部40を引き出し、載置板10の上に用紙Mを載置して、引き出し部40を用紙収容部30に収容すると、図6のステップS11において、載置板検知センサ81は、用紙収容部30に載置板10が収容されたことを検知する。
ステップS12において、昇降駆動部70は、用紙Mが載置された載置板10を上昇させる。
ステップS13において、用紙有無信号出力部84は、インターフェース部63より、用紙有無信号(媒体有無信号)として、用紙有り信号を出力する。即ち、この時点において用紙有無検知センサ82は「用紙有り」を検知していないが、疑似的に用紙有り信号を出力する。
画像形成装置100のインターフェース部173、及びユーザ端末200のインターフェース部213は、用紙有り信号を受信する。画像形成装置100の制御部171は、用紙有り信号が受信されたことにより、各種の設定操作を実行可能とする。例えば、操作パネル160の操作部162から印刷を実行する際の、印刷枚数、カラー印刷の設定、濃度の設定などの各種の設定を行うことが可能となる。
ステップS14において、上限検知センサ83により、載置板10が所定の上限位置に達したことを検知したか否かを判定する。
前述した図5Aにて示したように、載置板10が上昇を開始して該載置板10上に載置された用紙M、或いは載置板10の底板(用紙が載置されていない場合)が連結板24に接触し、該連結板24を時計回り方向に回転させると、被検知片24aが上限検知センサ83の光を遮ることにより、用紙Mまたは載置板10の底板が上限位置(所定の上限位置)に達したことが検知される。
上限検知センサ83が上限を検知した場合には(ステップS14でYES)、ステップS15において、昇降駆動部70は、載置板10の上昇を停止する。
ステップS16において、制御部61は、用紙有無検知センサ82が用紙Mを検知したか否かを判断する。図5Aに示したように、載置板10上に用紙Mが存在する場合には、上昇した用紙Mによりコロ51が上方に押され、アーム52が回動する。そして、被検知片52aが用紙有無検知センサ82の光を遮ることにより用紙有りと判定される。
また、載置板10上に用紙Mが存在しない場合には、コロ51が載置板10に形成されたコロ収容凹部10a内に収容されるので、アーム52は回動せず、用紙有無検知センサ82の光は遮光されないので、用紙無しと判定される。
用紙有りと判定された場合には(ステップS16でYES)、本処理を終了する。即ち、ステップS13の処理で既に用紙有り信号を出力しているので、この信号の出力を継続する。
一方、用紙無しと判定された場合には(ステップS16でNO)、ステップS17において、制御部61は、用紙有無信号を、用紙有り信号から用紙無し信号に変更して出力する。即ち、ステップS13の処理で疑似的に用紙有り信号を出力していたけれども、実際には載置板10上には用紙Mが無いことが検知されたので、用紙有り信号を用紙無し信号に変更して出力する。その後、本処理を終了する。
[タイミングチャートの説明]
次に、上記の動作を図7A、図7Bに示すタイミングチャートを参照して説明する。図7Aは載置板10上に用紙が載置されている場合の動作を示し、図7Bは載置板10上に用紙が載置されていない場合の動作を示している。
図7A、図7Bにおいて、(a)は載置板検知センサ81の検知信号を示し、(b)は上限検知センサ83の検知信号示す。(c)は用紙有無検知センサ82による検知信号を示し、(d)は昇降駆動部70の動作を示し、(e)は制御部61が出力する用紙有無信号の変化を示している。
初めに図7Aを参照して載置板10上に用紙が載置されている場合について説明する。図7A(a)の時刻t1において、載置板10が用紙収容部30に収容されると、図7A(d)に示すように、昇降駆動部70は載置板10を上昇させる。このとき、載置板10は上限位置に達していないので、図7A(c)に示すように用紙有無検知センサ82はOFF信号を出力している。また、図7A(e)に示すように、用紙有無信号出力部84は、用紙有無検知センサ82の検知結果に関係なく、疑似的に用紙有り信号を出力する。具体的には、図4に示すインターフェース部63から、インターフェース部173、213に用紙有り信号を出力する。
載置板10が上昇して、時刻t2にて該載置板10が上限位置に達すると、図7A(b)に示すように、上限位置に達したことが上限検知センサ83により検知される。図7A(d)に示すように、載置板10の上昇が停止する。
図7A(c)に示すように、時刻t2において、用紙有無検知センサ82は用紙が載置されていることを検知する。用紙有無信号出力部84は、引き続きインターフェース部63より、用紙有り信号を出力する。従って、インターフェース部63は、載置板10が用紙収容部30に収容された時刻t1から継続して用紙有り信号を出力することになる。
その結果、ユーザは、画像形成装置100或いはユーザ端末200において時刻t1から所望の操作を実施することが可能となる。
次に、図7Bを参照して載置板10上に用紙が載置されていない場合について説明する。図7B(a)の時刻t1において、載置板10が用紙収容部30に収容されると、図7B(d)に示すように、昇降駆動部70は載置板10を上昇させる。更に、図7B(e)に示すように、用紙有無信号出力部84は、用紙有無検知センサ82の検知結果に関係なく、インターフェース部63より、インターフェース部173、213に疑似的に用紙有り信号を出力する。
載置板10が上昇して、時刻t2において該載置板10が上限位置に達すると、図7B(b)に示すように、上限に達したことが上限検知センサ83により検知される。図7B(d)に示すように、載置板10の上昇が停止する。
図7B(c)に示すように、時刻t2において、用紙有無検知センサ82は載置板10上に用紙が載置されていないことを検知する。用紙有無信号出力部84は、図7B(e)に示すように、時刻t2において、インターフェース部63より出力する信号を、用紙有り信号から用紙無し信号に変更する。従って、時刻t2の時点で、用紙無し信号が出力されることになる。
ここで、時刻t1〜t2の間においては、用紙が無いにも関わらずインターフェース部63は用紙有り信号を出力することになる。しかし、載置板10が上限位置に達した時点で、用紙無し信号に変更されるので、ユーザにとって大きな不利益にはならない。
[本実施形態の効果の説明]
このように、本実施形態に係る媒体供給装置1では、載置板10に用紙Mを補給して、該載置板10を用紙収容部30に収容した時点で、用紙有無信号出力部84は用紙有り信号を出力する。このため、載置板10が上限位置(所定の上限位置)に達して、用紙有無検知センサ82により用紙Mが検知されることを待つことなく、画像形成装置100、及びユーザ端末200では用紙有り信号を受信することができる。その結果、画像形成装置100及びユーザ端末200では、印刷操作に関する各種の設定を行うことが可能になる。
例えば、一度に数千枚の用紙を載置板10上に載置して画像形成装置100に用紙を供給する装置では、載置板10が上昇して用紙有無検知センサ82にて用紙が検知されるまでに、長時間を要することがある。従来においては、用紙有無検知センサ82にて用紙が検知されるまでの間は、印刷に関する各種の操作を行うことができず、ユーザはこの間待たされることになりイライラを感じることがあった。本実施形態では、載置板10が用紙収容部30に収容された時点で用紙有り信号を出力するので、このような問題を解決することが可能となる。例えば、印刷枚数・組の設定、拡大率の設定、色・濃度の設定、スキャナー操作の設定、プログラム印刷の設定、画像形成装置の記憶部に保存されたジョブの読み出し等を行うボック操作の設定などを行うことが可能となる。
更に、用紙有無検知センサ82で用紙の有無が検知され、用紙無しと判定された場合には、用紙無し信号が出力される。従って、実際に用紙がない場合は用紙収容部30に用紙が無いことをユーザに知らせることができる。
ここで、載置板10が用紙収容部30に収容されてから、載置板10が上限位置に達するまでの間は、用紙有り信号が出力されることになる。しかし、通常の作業で載置板10を引き出すということは、用紙を補給することが目的であるから、用紙無しの状態で載置板10を用紙収容部30に収容することはほとんど行われない。仮に、用紙無しの状態で載置板10を用紙収容部30に収容した場合であっても、載置板10が上限位置に達するまでの間だけ用紙有り信号が疑似的に出力されるのみであり、載置板10が上限位置に達すると、用紙有無検知センサ82により用紙が存在しないことが検知されて、用紙無し信号が出力される。この場合には、用紙無し信号が出力されるまでの間の操作入力が無効になりエラー信号が出力されるのみであり、ユーザにとって大きな不利益は生じない。
また、用紙有無検知センサ82として、載置板10上の用紙に向けて光やレーザを照射し、光やレーザが遮断または反射されたか否かに応じて用紙の有無を判断するタイプのセンサを使用せず、用紙が上限位置に達したときの用紙の接触、接近を検知して用紙の有無を検知するタイプのセンサを使用することができるので、コストダウンを図ることが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
画像形成装置に媒体を供給する媒体供給装置であって、
前記媒体を載置する載置板を収容するとともに、前記媒体の載置が可能な媒体収容部と、
前記載置板を昇降させる昇降駆動部と、
前記載置板が前記媒体収容部に収容され、その後所定の上限位置に達するまでの間に、前記載置板上の前記媒体の有無を示す媒体有無信号として、媒体有りを示す信号を出力する媒体有無信号出力部と、
を備えたことを特徴とする媒体供給装置。
[付記2]
前記載置板上に前記媒体が存在するか否かを検知する媒体有無検知部、を更に備え、
前記媒体有無信号出力部は、前記載置板が前記上限位置に達した後には、前記媒体有無検知部の検知結果に応じた媒体有無信号を出力すること
を特徴とする付記1に記載の媒体供給装置。
[付記3]
前記画像形成装置は、前記載置板が前記媒体収容部に収容された時点で画像形成に関する各種の設定を可能とする操作部を有すること
を特徴とする付記2に記載の媒体供給装置。
1 媒体供給装置
10 載置板
10a コロ収容凹部
20 繰り出し部
21,22 繰り出しローラ
23 捌き板
24 連結板
24a 被検知片
30 用紙収容部(媒体収容部)
31 上扉
40 引き出し部
41 規制プレート
42,43 サイドフェンス
44 エンドフェンス
50 被押し上げ部
51 コロ
52 アーム
52a 被検知片
61 制御部
62 記憶部
63 インターフェース部
70 昇降駆動部
81 載置板検知センサ
82 用紙有無検知センサ(媒体有無検知部)
83 上限検知センサ
84 用紙有無信号出力部(媒体有無信号出力部)
100 画像形成装置
160 操作パネル
161 表示部
161a 残量表示部分
162 操作部
200 ユーザ端末
M 用紙(媒体)

Claims (3)

  1. 画像形成装置に媒体を供給する媒体供給装置であって、
    前記媒体を載置する載置板を収容するとともに、前記媒体の載置が可能な媒体収容部と、
    前記載置板を昇降させる昇降駆動部と、
    前記載置板が前記媒体収容部に収容され、その後所定の上限位置に達するまでの間に、前記載置板上の前記媒体の有無を示す媒体有無信号として、媒体有りを示す信号を出力する媒体有無信号出力部と、
    を備えたことを特徴とする媒体供給装置。
  2. 前記載置板上に前記媒体が存在するか否かを検知する媒体有無検知部、を更に備え、
    前記媒体有無信号出力部は、前記載置板が前記上限位置に達した後には、前記媒体有無検知部の検知結果に応じた媒体有無信号を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の媒体供給装置。
  3. 前記画像形成装置は、前記載置板が前記媒体収容部に収容された時点で画像形成に関する各種の設定を可能とする操作部を有することを特徴とする請求項2記載の媒体供給装置。
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