JP2021079555A - 耐火耐衝撃性シート - Google Patents

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良平 戸出
Ryohei Tode
良平 戸出
亮 正田
Akira Shoda
亮 正田
碩芳 西山
Hiroyoshi NISHIYAMA
碩芳 西山
真登 黒川
Masato Kurokawa
真登 黒川
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Abstract

【課題】炎等によって加熱された状態で衝撃が加えられた場合でも損傷を受けることがない耐火耐衝撃性に優れたシートを提供すること。【解決手段】ガラスクロス1と、無機系接着剤層2と、不燃紙3とをこの順に積層した耐火性シート10であって、前記ガラスクロス1として坪量200g/m2以上のガラスクロスを使用し、前記不燃紙3として坪量280g/m2以上の不燃紙を使用する。このシート10は耐火耐衝撃性に優れ、加熱された状態で爆風や爆風によって飛来した異物が衝突したときにも損傷を受けることがない。また、電気絶縁性にも優れている。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスクロスと、無機系接着剤層と、不燃紙とがこの順に積層された耐火性シートに関し、炎等によって加熱された状態で衝撃が加えられた場合でも損傷を受けることがないシートに関する。
ガラスクロスと、無機系接着剤層と、不燃紙とがこの順に積層された耐火性シートは公知である(特許文献1)。この耐火性シートは、耐火構造用下地材として建築物の天井等に配置され、例えば火災等の延焼を防止する。
しかしながら、この耐火性シートは、火災等によって加熱された状態でこれに異物等が衝突して衝撃が加えられた場合には、この衝撃によって損傷を受け易かった。例えば、この異物の衝突によって貫通孔を生じ、この貫通孔を通じて延焼が広がるおそれがあるのである。
特開2016−142108号公報
そこで、本発明は、炎等によって加熱された状態で衝撃が加えられた場合でも損傷を受けることがない耐火耐衝撃性に優れたシートを提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、ガラスクロスと、無機系接着剤層と、不燃紙とがこの順に積層された耐火性シートであって、
前記ガラスクロスの坪量が200g/m以上、前記不燃紙の坪量が280g/m以上であることを特徴とする耐火耐衝撃性シートである。
次に、請求項2に記載の発明は、前記不燃紙の坪量が350g/m以上であることを特徴とする請求項1に記載の耐火耐衝撃性シートである。
次に、請求項3に記載の発明は、厚みが750μm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐火耐衝撃性シートである。
後述する実施例から分かるように、本発明の耐火耐衝撃性シートによれば、加熱された状態で衝撃が加えられた場合でも損傷を受けることがないという効果を奏する。
なお、これに加えて、本発明の耐火耐衝撃性シートは電気絶縁性に優れていることから、電気的短絡や漏電による発火を防ぐことも可能である。
図1は本発明の耐火耐衝撃性シートの具体例を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の耐火耐衝撃性シートの具体例を説明する。図1は、本発明の耐火耐衝撃性シートの具体例を示す断面図であり、この図から分かるように、本発明の耐火耐衝撃性シート10は、ガラスクロス1と、無機系接着剤層2と、不燃紙3とをこの順に積層したものである。
ガラスクロス1は、ガラス繊維が平面的に編みこまれてなるシート状の部材である。ガラス繊維としては、例えば、汎用の無アルカリガラス繊維(Eガラス)、耐酸性の含アルカリガラス繊維(Cガラス)、高強度で高弾性率のガラス繊維(Sガラス、Tガラス等)、耐アルカリ性ガラス繊維(ARガラス)を使用することができる。特に、汎用性の高さを考慮すれば無アルカリガラス繊維がより好ましい。
このガラスクロス1としては、坪量200g/m以上のものを使用する必要がある。坪量がこれより少ないと、耐衝撃強度が不足し、加熱された状態で衝撃が加えられた場合、耐火耐衝撃性シート10が破れたり損傷を受けることがある。望ましくは坪量250g/m以上であり、より望ましくは、坪量300g/m以上である。また、爆発などのより大きな衝撃に対する耐衝撃性が求められる用途では、坪量600g/m以上が望ましい。
なお、ガラス繊維のフィラメント直径は、特に限定されるものではない。織組織も限定されず、既知の織組織を用いることができ、例えば、平織、綾織、朱子織、斜子織、畦織を使用することができる。特に、汎用性の高さを考慮すれば、平織又は綾織が好ましい。
また、ガラスクロス1は、火炎の通過し難さや接着剤塗工時の裏抜けのしにくさを考慮すれば、縦糸と横糸のそれぞれの織り密度(単位長さ当たりの糸の本数)と糸幅(ガラスクロスのシート面を平面視した際の糸の幅)を掛けて単位長さで割った値が0.5〜1.0であることが好ましく、0.6〜1.0であることがより好ましい。
無機系接着剤層2は、無機系材料の硬化反応によって硬化接着する接着剤の層である。ガラスクロス1と不燃紙3の一方に塗布し他方を重ねて加圧し、この無機系材料を硬化させて無機系接着剤層2を生成させることにより、これらガラスクロス1、無機系接着剤層2及び不燃紙3を一体化させることができる。
無機系接着剤の材質は任意であるが、例えば、シリカを主成分とするシリカ系接着剤、セラミックを主成分とするセラミック系接着剤、セメントを主成分とするセメント系接着剤を使用することができる。
不燃紙3は火に接しても燃え難いシート状の部材である。不燃紙3としては、例えば、ケイ酸マグネシウムやロックウール等から成るシートを使用できる。また、水酸化アルミニウム等の消炎剤を含有するものが使用できる。
この不燃紙3としては、坪量280g/m以上のものを使用する必要がある。坪量がこれより少ないと、耐熱性や耐火性が不足し、加熱された状態で衝撃が加えられた場合、耐火耐衝撃性シート10が破れたり損傷を受けることがある。望ましくは坪量350g/m以上である。
こうして製造された耐火耐衝撃性シート10は、例えば加熱された状態で衝撃が加えられた場合にも損傷を受けることなく、防火性を保つことができる。例えば、火災に伴う爆発が起きたときにも、この爆風や爆風によって飛来した異物が衝突したときにも、耐火耐衝撃性シート10に貫通孔が生じることがなく、炎や熱を遮断することが可能である。
なお、この耐火耐衝撃性シート10は電気絶縁性にも優れていることから、電気的短絡や漏電による発火を防ぐことも可能である。この理由から、耐火耐衝撃性シート10の厚み、すなわち、ガラスクロス1、無機系接着剤層2及び不燃紙3の合計厚み(総厚)は、750μm以上であることが望ましい。耐火耐衝撃性シート10の総厚が750μm以上の場合、優れた電気絶縁性を一層発揮することができる。
(実施例1)
ガラスクロス1として坪量313g/mのガラスクロスを使用した。なお、ガラスクロスは綾織で構成され、縦糸が糸幅直径約35μm0.5mmで74本/25mm、横糸が糸幅直径約50μm0.5mmで38本/25mmの織り密度であった。また、不燃紙3としてケイ酸マグネシウムを主成分とする坪量350g/mの無機質紙を使用した。
そして、このガラスクロス1上に、アモルファスシリカを主成分とする液状無機系接着剤を塗布し、不燃紙3を重ね、無機系接着剤を硬化させて全体を一体化することにより、実施例1の耐火耐衝撃性シート10を製造した。なお、この耐火耐衝撃性シート10の総厚は790μmである。
(実施例2)
ガラスクロス1として坪量740g/mのガラスクロスを使用したほかは、実施例1と同様に実施例2の耐火耐衝撃性シート10を製造した。総厚は1010μmである。なお、ガラスクロスは綾織で構成され、縦糸が糸幅直径約100μm0.7mmで32本/25mm、横糸が糸幅直径約50μm0.8mmで24本/25mmの織り密度であった。
(実施例3)
不燃紙3としてケイ酸マグネシウムを主成分とする坪量450g/mの無機質紙を使用したほかは、実施例1と同様に実施例3の耐火耐衝撃性シート10を製造した。総厚は930μmである。
(実施例4)
ガラスクロス1として実施例2と同一の坪量640g/mのガラスクロスを使用し、かつ、不燃紙3としてケイ酸マグネシウムを主成分とする坪量450g/mの無機質紙を使用したほかは、実施例1と同様に実施例4の耐火耐衝撃性シート10を製造した。総厚は1160μmである。
(比較例1)
この例は、坪量280g/m未満の不燃紙3を使用し、かつ、無機系接着剤に代えて有機系接着剤を使用した例である。
すなわち、まず、ガラスクロス1として実施例1と同一の坪量313g/mのガラスクロスを使用した。また、不燃紙3としてケイ酸マグネシウムを主成分とする坪量350g/mの無機質紙を使用した。
そして、このガラスクロス1上に、液状有機系接着剤を塗布し、不燃紙3を重ね、有機系接着剤を硬化させて全体を一体化することにより、比較例1の耐火耐衝撃性シート10を製造した。総厚は820μmである。
(比較例2)
この例は、坪量280g/m未満の不燃紙3を使用した例である。
すなわち、不燃紙3としてケイ酸マグネシウムを主成分とする坪量230g/mの無機質紙を使用した。このほかの点については実施例1と同様に比較例2の耐火耐衝撃性シート10を製造した。総厚は640μmである。
(比較例3)
この例は、不燃紙3を使用することなく、ガラスクロス1自体を耐火耐衝撃性シート10とした例である。ガラスクロス1は、実施例1のガラスクロス1と同じもので、坪量は313g/mである。
(比較例4)
この例は、ガラスクロス1を使用することなく、不燃紙3自体を耐火耐衝撃性シート10とした例である。不燃紙3は、実施例1の不燃紙3と同じもので、坪量は350g/mである。
(評価)
これら実施例1〜4及び比較例1〜4の耐火耐衝撃性シート10について、2つの観点から評価した。その第1は耐火耐衝撃性である。また、第2は電気絶縁性である。
耐火耐衝撃性の評価は次のように行った。すなわち、まず、サンプリングした各耐火耐衝撃性シート10の外周部を固定し、100mm離れた位置からサンプルの中央部に向けてバーナーの炎を照射した。そして、照射2秒後に635mmの高さから32.5gの鉄球を落下させて、その様子を観察した。落下位置に貫通孔や凹みが生じなかったものを「◎」、凹みは生じたものの貫通孔が生じなかったものを「〇」、貫通孔が生じたものを「×」と評価した。
また、サンプルに電圧をかけ、その電圧を0.225kV/secの速度で昇圧させて、10mAの電流が流れるときの前記電圧を測定することにより、電気絶縁性を評価した。その電圧が4.2kV以上のとき「◎」、3.6kV以上4.2kV未満のとき「〇」、3.6kVで10mAの電流が流れたとき「×」と評価した。
この結果を表1に示す。
Figure 2021079555
10:耐火耐衝撃性シート
1:ガラスクロス 2:無機系接着剤層 3:不燃紙

Claims (3)

  1. ガラスクロスと、無機系接着剤層と、不燃紙とがこの順に積層された耐火性シートであって、
    前記ガラスクロスの坪量が200g/m以上、前記不燃紙の坪量が280g/m以上であることを特徴とする耐火耐衝撃性シート。
  2. 前記不燃紙の坪量が350g/m以上であることを特徴とする請求項1に記載の耐火耐衝撃性シート。
  3. 厚みが750μm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐火耐衝撃性シート。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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