JP2016142108A - 耐火構造用下地材 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
本実施形態の耐火構造用下地材10は、図1に示すように、ガラスクロス1と、無機系接着剤層2と、不燃紙3とがこの順に積層されて構成される。そして、建築物の天井等に配置され、天井パネルを支持する野縁、野縁受け等を形成する。
ガラスクロス1は、ガラス繊維が平面的に編みこまれてなるシート状の部材である。ガラス繊維としては、例えば、汎用の無アルカリガラス繊維(Eガラス)、耐酸性の含アルカリガラス繊維(Cガラス)、高強度で高弾性率のガラス繊維(Sガラス、Tガラス等)、耐アルカリ性ガラス繊維(ARガラス)を使用することができる。特に、汎用性の高さを考慮すれば無アルカリガラス繊維がより好ましい。ガラス繊維のフィラメント直径は、特に限定されるものではないが、1μm以上20μm以下の範囲内にあることが好ましい。特に、3μm以上12μm以下の範囲内にあることがより好ましい。
また、ガラスクロス1は、ガラスクロス1中の隣接する径糸間の隙間が0.5mm以下であり、隣接する隙間が0.5mm以下であることが好ましい。特に、火炎の通過し難さを考慮すれば、いずれの隙間も0.2mm以下であることが好ましい。
無機系接着剤層2は、無機系接着剤からなるシート状の層である。無機系接着剤としては、例えば、シリカを主成分とするシリカ系接着剤、セラミックを主成分とするセラミック系接着剤、セメントを主成分とするセメント系接着剤を使用することができる。これにより、有機系接着剤に比べ、耐火性をより良好にすることができる。
不燃紙3は、火に接しても燃え難い紙材からなるシート状の部材である。不燃紙3としては、例えば、ケイ酸マグネシウムを主成分とする無機質紙、水酸化アルミニウムを含有する紙を使用することができる。ケイ酸マグネシウムを主成分とする無機質紙を不燃紙3として用いる場合、ケイ酸マグネシウムを80質量%以上含み、不燃紙3の坪量は120g/m2以上250g/m2以下の範囲内にあることが好ましい。これにより、耐火性、及び加工性をともに良好にするとともに、不燃紙3を軽量なものにすることができる。
本実施形態に係る発明は、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態に係る耐火構造用下地材10は、ガラスクロス1と、無機系接着剤層2と、不燃紙3とがこの順に積層されてなる。
このような構成によれば、ガラスクロス1と不燃紙3との複合体で耐火構造用下地材10を形成したため、耐火構造用下地材10をカッター等の工作道具で容易に加工できる。また、耐火構造用下地材10を軽量なものとすることができる。これにより、現場施工し易く、軽量な耐火構造用下地材10を提供することができる。
そして、鉄骨の継ぎ目部分においても重ねるようにして施工することができる。
このような構成によれば、耐火性を良好としつつ、軽量化することができる。また、耐火構造用下地材10を薄いものとし、耐火構造用下地材10を巻いて持ち運ぶことができる。これにより、施工時の作業者負担を低減でき、より現場施工し易くできる。
(実施例1)
実施例1では、ケイ酸マグネシウムを主成分とする無機質紙を不燃紙3として設けた。不燃紙3のケイ酸マグネシウムの質量比は80質量%とした。不燃紙3の坪量は120g/m2とした。不燃紙3の一方の面に、無機系接着剤を塗布して無機系接着剤層2を形成した上に、無機系接着剤層2を介してガラスクロス1を貼り合わせて接着した。ガラスクロス1の坪量は、350g/m2とした。無機系接着剤の塗布量は、70g/m2とした。その後、40℃の条件で24時間養生して、耐火構造用下地材10を得た。
比較例1では、不織布とロックウールとの複合体(製品名:マキベエ20 ニチアス株式会社製)を、耐火構造用下地材10として用いた。
(比較例2)
比較例2では、厚さ5mの鉄箔を耐火構造用下地材10として用いた。
以上の各実施例及び各比較例の耐火構造用下地材10について、次の評価を実施した。
(加工性)
実施例1、比較例1及び比較例2の耐火構造用下地材10に対し、カッターとハサミとで加工適性試験を実施した。そして、加工が容易であれば合格「○」とし、加工できたが手間がかかれば条件付合格「△」とし、加工できなければ不合格「×」とした。
不燃性を次のようにして評価した。
実施例1、比較例1及び比較例2の耐火構造用下地材10に対し、発熱性試験を実施した。発熱性試験としては、ISO5660−1に準拠し、建築基準法第2条第9号及び建築基準法施工令第108条の2に基づく防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機(株式会社東洋精機製作所製)による発熱性試験を採用した。そして、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、加熱開始後20分間の最大発熱速度として、10秒以上継続して200kW/m2を超えなければ、合格「○」とした。ただし、基材の亀裂も評価し、基材に亀裂や穴のないことも条件とした。
実施例1及び比較例1の耐火構造用下地材10に対し、重量測定を実施した。
(引張強度)
実施例1及び比較例2の耐火構造用下地材10に対し、引張試験を実施した。引張試験としては、JISZ2241に準拠した引張試験を採用した。
評価結果を表1に示す。
なお、比較例1、2では、加工性が条件付合格「△」、不合格「×」となった。
2 不燃紙
3 無機系接着剤層
10 耐火構造用
Claims (2)
- ガラスクロスと、無機系接着剤層と、不燃紙とがこの順に積層されてなることを特徴とする耐火構造用下地材。
- 前記ガラスクロスは、坪量200g/m2以上500g/m2以下であり、
前記不燃紙は、ケイ酸マグネシウムを80質量%以上含み、坪量120g/m2以上250g/m2以下であることを特徴とする請求項1に記載の耐火構造用下地材。
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