JP2019001140A - 防耐火バサルトシート - Google Patents
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Abstract
【課題】不燃材料であるバサルト繊維の織編布表面の毛羽立ちとささくれの発生を防止するとともに防炎性・防火性・耐火性と耐熱性と防水性・耐水性及び柔軟性と屈曲対応性を併せ持つバサルト織編布積層体を提供することを課題とする。
【解決手段】リン系難燃剤を添加したアクリル樹脂塗料で被覆して積層体を形成する。
【解決手段】リン系難燃剤を添加したアクリル樹脂塗料で被覆して積層体を形成する。
Description
本発明は、不燃材料であるバサルト繊維の織編布などの表面の毛羽立ちやささくれを防止するとともに防炎性・防火性・耐火性と耐熱性と防水性及び柔軟性と屈曲対応性を併せもつバサルト織編布などの積層体を提供することを課題とする。
バサルトは玄武岩を溶融紡糸した無機繊維であり軽量で錆びずに不燃で環境に優しく、引張強度・耐熱性・耐蝕性・絶縁性に優れているとともに加工性やコスト性にも優れた材料である。
このため、短繊維のものはコンクリート構造物の強化材、長繊維のものはロープや織物、不織布、マット、シートなどとして多くの分野で活用されている。
このため、短繊維のものはコンクリート構造物の強化材、長繊維のものはロープや織物、不織布、マット、シートなどとして多くの分野で活用されている。
本発明におけるバサルト繊維の対象はシート状又はマット状のバサルト繊維であれば、織編布、不織布、メッシュ、フェルト、マットなどの仕様であれば特に限定はない。
バサルト織編布などをシートとして活用した場合、シートの表面の毛羽立ちやささくれが発生するとともに屈曲対応性が弱いために折りたたんだ場合にその場所に穴が開いてしまうという欠点がある。
また、バサルトシートなどはその厚みにもよるが、薄いシートはロール状にしにくいため運搬性や保管性に欠けるため、使用現場での使い勝手が悪い。
本発明は、バサルト繊維シートの不燃で軽量、加工性やコスト性などに優れているという本来の長所を生かしながら、その欠点である毛羽立ちやささくれの発生を防止するとともに運搬性や保管性に欠ける点も改善することを課題とする。
前述の課題を解決するため、本発明はバサルト繊維シートの表面に毛羽立ちやささくれの発生を防止し、屈曲対応性と織編布の隙間からの通水に対する防水性を高めるためにアクリル系樹脂塗料で塗装被覆して積層体を形成する。
バサルト繊維シートに塗装被覆する上記アクリル樹脂塗料は防炎性・防火性・耐火性を付加するリン系難燃剤を添加した塗料を使用する。
バサルト繊維シートに塗装被覆する塗料は、防炎性・防火性・耐火性・耐熱性を与えるリン系の熱発泡型難燃剤を添加した水性アクリル樹脂塗料（製品名：株式会社エフテック社製ＪＥＲＩＣＯ−ＦＰ）とし、ＪＥＲＩＣＯ−ＦＰで塗装被覆した後にさらに難燃性を与えるリン系難燃剤を添加した防水・耐水アクリル樹脂塗料（製品名：株式会社エフテック社製ＪＥＲＩＣＯ−ＦＰ専用防水トップコート）で塗装被覆して積層体を形成したほうが、防炎性・防火性・耐火性・耐熱性と防水性・耐水性はさらに高いものになる。
本発明によるバサルト繊維シートは不燃で軽量、加工性やコスト性に優れてあるというバサルト本来の長所を生かして優れた防炎性・防火性・耐火性・耐熱性と防水性・耐水性を持ち、その欠点である毛羽立ちやささくれの発生を防止し、屈曲対応性と防水性の不足を補うことができるバサルト繊維シートである。
本発明によるバサルト繊維シートは容易にロール状にも折りたたんだ状態にも出来るため、運搬性や保管性に優れたものになる。
本発明によるバサルト繊維シートは屋内外での防炎・防耐火シート、防炎・防耐火カーテン、防炎・防耐火テントなどや高温環境下作業が続く例えば溶接・溶断作業や災害発生時の現場作業などにて使用できる。
実施例参考資料は公益財団法人日本防炎協会にて行なわれた防炎性能試験の結果通知書であり、本来の（未加工の）バサルトシートと本発明により製作したバサルトシートの比較例である。
▲１▼本来（未加工）のバサルトシートの試験結果表
消防法施行規則に沿った試験方法で、温水３０分処理後にメッケルバーナー法による燃焼試験の結果、残炎時間・残じん時間・炭化面積ともゼロでカーテン等・布製ブラインド・工事用シートで適合（合格）であった。
▲２▼両面防耐火塗料と難燃防水塗料を塗付して積層加工したバサルトシート
上記▲１▼と同じ方法で燃焼試験を行なった後に着炎後６秒加熱を行った結果、残炎時間・残じん時間・炭化面積のいずれも適合基準数値以下でカーテン、布製ブラインド、工事用シートで適合（合格）であった。
消防法施行規則に沿った試験方法で、温水３０分処理後にメッケルバーナー法による燃焼試験の結果、残炎時間・残じん時間・炭化面積ともゼロでカーテン等・布製ブラインド・工事用シートで適合（合格）であった。
上記▲１▼と同じ方法で燃焼試験を行なった後に着炎後６秒加熱を行った結果、残炎時間・残じん時間・炭化面積のいずれも適合基準数値以下でカーテン、布製ブラインド、工事用シートで適合（合格）であった。
Claims (4)
- 難燃剤を含むアクリル樹脂塗料で被覆し積層されたバサルト繊維シート。
- 表面の毛羽立ちやささくれを防止したバサルト繊維シート
- 防炎性・防火性・耐火性・耐熱性と防水性及び柔軟性と屈曲対応性を併せ持つバサルトシート
- 上記に記載のバサルト繊維シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017125633A JP2019001140A (ja) | 2017-06-12 | 2017-06-12 | 防耐火バサルトシート |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2017125633A JP2019001140A (ja) | 2017-06-12 | 2017-06-12 | 防耐火バサルトシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019001140A true JP2019001140A (ja) | 2019-01-10 |
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ID=65007223
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2017125633A Pending JP2019001140A (ja) | 2017-06-12 | 2017-06-12 | 防耐火バサルトシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019001140A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110626012A (zh) * | 2019-09-24 | 2019-12-31 | 青岛佳美联合建筑装备有限公司 | 一种玄武岩纤维不燃板及其制备方法 |
| CN112430376A (zh) * | 2020-11-23 | 2021-03-02 | 四川玄武岩纤维新材料研究院(创新中心) | 一种玄武岩纤维复合材料及其制备方法和应用 |
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2017
- 2017-06-12 JP JP2017125633A patent/JP2019001140A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110626012A (zh) * | 2019-09-24 | 2019-12-31 | 青岛佳美联合建筑装备有限公司 | 一种玄武岩纤维不燃板及其制备方法 |
| CN110626012B (zh) * | 2019-09-24 | 2024-06-04 | 青岛佳美联合建筑装备有限公司 | 一种玄武岩纤维不燃板及其制备方法 |
| CN112430376A (zh) * | 2020-11-23 | 2021-03-02 | 四川玄武岩纤维新材料研究院(创新中心) | 一种玄武岩纤维复合材料及其制备方法和应用 |
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