JP2021076525A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量かつ小型の筐体構造を実現するとともに、安定した防水性を確保することが可能な放射線撮影装置を提供する。【解決手段】放射線検出パネル103と、放射線101が入射する側に位置するフロントカバー102bとその反対側に位置するバックカバー102aとを含み構成され、放射線検出パネル103を内部に収容する筐体102と、フロントカバー102bの第1接合部1021とバックカバー102aの第2接合部1022との間に介在するシール部材111とを備え、第1接合部1021及び第2接合部1022のうちの少なくとも一方の接合部には、シール部材111の形状に合わせた溝110が設けられており、シール部材111は、放射線101が入射する放射線入射方向の長さである第1の長さL1が、放射線入射方向に対して直交する方向の長さである第2の長さL2よりも大きくなっている。【選択図】図2

Description

本発明は、入射した放射線を検出し画像信号に変換する放射線撮影装置に関するものである。
近年、放射線検出パネルであるフラットパネルディテクタ(FPD)を使用し、放射線画像を直接デジタル化するデジタル放射線撮影装置が実用化されている。このデジタル放射線撮影装置は、従来のアナログ放射線撮影装置に置き換わり、広く使われるようになってきた。上述したFPDを採用したデジタル放射線撮影装置では、放射線画像を瞬時にデジタル情報として得ることができ、技師による撮影作業の省力化や医師による読影の効率化等、多くの利点がある。
昨今では、放射線撮影装置は、あらゆる場面での使用が期待され、一般撮影室のみでなく、院内回診や救急の際にも使用される。特に、可搬型の放射線撮影装置では、医師や撮影技師が容易に手で持ち運びやすく、ケーブルなどに接続せずに放射線撮影装置本体を直接操作できるような機能を有する外装筐体が用いられている。そのため、この外装筐体の周縁部には、指を引っ掛けやすいような凹みやスイッチやLED表示部といった機能部を配置するため、合わせ面に立体的な形状を有する筐体が採用されている。
さらに、小規模の病院施設によっては、可搬型と据置型の放射線撮影装置として兼用するため、放射線撮影装置架台や回診車などに収納されて使用されることが多い。また、使用後には放射線撮影装置の清掃、消毒、滅菌等が行われるため、水だけではなく有機溶剤や殺菌剤等を含んだ液体を使用する頻度が高い。一方、放射線撮影装置は、内部基板の交換や修理などのメンテナンス性を考慮して、その外装筐体が分解できるような構造であることが好ましく、高い防水性や軽量かつ小型な筐体を有する製品が望まれている。
このような背景のある放射線撮影装置の従来技術として、特許文献1には、筐体の開口部を閉じる蓋部にシール部材を配置することにより、防水性を確保する技術が提案されている。また、特許文献2には、筐体の角部に位置するシール部材の圧縮時の幅を広くすることにより、衝撃を受けた後の防水性を確保する技術が提案されている。
特開2012−181044号公報 特開2018−80916号公報
特許文献1では、継ぎ目のないリング状のシール部材を蓋部に配置し、筐体と蓋部との合わせ部(接合部)を同一平面で接触することで防水性を確保している。そのため、特許文献1に記載の技術では、例えば、立体的な形状の合わせ部を持つ筐体では、シール部材が所定の位置からずれたり浮いたりすることや、シール部材が捻じれたりすること等により、安定した防水性を確保することが困難である。
また、特許文献2では、筐体の角部に位置するシール部材の圧縮後の幅が、筐体の直線部に位置するシール部材の圧縮後の幅よりも広くなるようにすることで、筐体の角部に落下衝撃を受けたとしてもシール部材がずれにくい構造となっている。しかしながら、特許文献2に記載の技術では、シール部材の幅を広くする構成のため、筐体の額縁領域が広く(大きく)なってしまうとともに、幅の広いシール部材を圧縮するために剛性の高い筐体構造が必要となるため、軽量かつ小型の筐体構造とすることが困難である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、軽量かつ小型の筐体構造を実現するとともに、安定した防水性を確保することが可能な放射線撮影装置を提供することを目的とする。
本発明の放射線撮影装置は、入射した放射線を検出し画像信号に変換する放射線検出パネルと、前記放射線が入射する側に位置する第1筐体部材と、前記放射線が入射する側とは反対側に位置する第2筐体部材とを含み構成され、前記放射線検出パネルの周縁部の外側で前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とを接合することで前記放射線検出パネルを内部に収容する筐体と、前記第1筐体部材の前記接合する部分である第1接合部と、前記第2筐体部材の前記接合する部分である第2接合部との間に介在する、シール部材と、を有し、前記第1接合部および前記第2接合部のうちの少なくとも一方の接合部には、前記シール部材の形状に合わせた溝が設けられており、前記シール部材は、前記第1接合部および前記第2接合部と密着する防水部を含み構成されており、前記防水部は、前記放射線が入射する放射線入射方向の長さである第1の長さが前記放射線入射方向に対して直交する方向の長さである第2の長さよりも大きい。
本発明によれば、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができるとともに、安定した防水性を確保することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の外観図と部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成のうち、シール部材のみを示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を含む領域を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る放射線撮影装置の内部構成の一例を示す図である。 本発明の第7の実施形態を示し、図9(b)に示すフレーム部の外周を含む領域の部分拡大図と断面図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成の一例を示す図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の外観図と部分断面図である。具体的に、図2では、図2(a)に、放射線撮影装置100の外観図を示し、図2(b)に、図2(a)に示す放射線撮影装置100のA−A断面における内部の部分断面図を示し、図2(c)に、図2(b)に示すシール部材111の近傍領域拡大図を示す。また、図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。また、図2(a)〜図2(c)では、矢印で示す放射線101が入射する放射線入射方向をZ方向とし、Z方向と直交する方向であって相互に直交する方向をX方向及びY方向とした、XYZ座標系を図示している。
図1及び図2に示すように、放射線撮影装置100は、バックカバー102a及びフロントカバー102bを含み構成される筐体102と、放射線検出パネル103と、シール部材111を有して構成されている。放射線検出パネル103は、入射した放射線101を検出し画像信号に変換する放射線検出部材である。フロントカバー102bは、放射線撮影装置100の筐体102において放射線101が入射する側に位置する第1筐体部材である。バックカバー102aは、放射線撮影装置100の筐体102において放射線101が入射する側とは反対側に位置する第2筐体部材である。また、筐体102は、図2(b)に示すように、放射線検出パネル103の周縁部の外側でフロントカバー102bとバックカバー102aとを接合することで、放射線検出パネル103等を内部に収容する筐体である。また、図2(a)には、例えばバックカバー102aに設けられた外部コネクタ109を図示している。
放射線検出パネル103は、図2(b)に示すように、検出器103aと、蛍光体(シンチレータ)103bを有して構成されている。蛍光体103bは、入射した放射線101を光に変換する部材である。検出器103aには、半導体素子との化学作用がないことや半導体プロセスの温度に耐えること、寸法安定性等の必要性から、ガラス基板が多く用いられる。そして、検出器103aには、このような基板の表面に、半導体プロセスにより、蛍光体103bで変換され入射した光を電気信号である画像信号に変換する光電変換素子を含む画素が2次元行列状に形成されている。この際、検出器103aの画素には、光電変換素子で得られた電気信号を外部に出力するための、TFT等からなるスイッチ素子も形成され得る。本実施形態の放射線検出パネル103は、被検者を透過した放射線101を蛍光体103bにおいて入射した放射線101に応じた光に変換し、検出器103aにおいて蛍光体103bからの光を光電変換して放射線画像を電気的情報として得る。また、放射線検出パネル103は、蛍光体103bにおいて変換された光を反射しやすいアルミ等の金属からなる反射シートを更に覆う構成としてもよい。
また、フロントカバー102bは、図2(b)に示すように、天板部102c、及び、フレーム部102dを有して構成されている。ここで、天板部102cは、放射線101が入射する放射線入射面を構成するため、放射線101の透過率が高く、剛性に優れたCFRPなどの材料で形成されていることが好適である。フレーム部102dは、軽量かつ剛性の高い金属材料である、例えばマグネシウム合金などの材料で形成されていることが好適である。また、天板部102cと放射線検出パネル103との間には、緩衝材120が設けられており、この緩衝材120によって放射線101の入射方向からの負荷や衝撃から放射線検出パネル103を保護することができるようになっている。また、放射線検出パネル103において、放射線101が入射する側とは反対側には、センサ支持基台104、フレキシブルプリント配線(FPC)105、及び、回路基板106が配置されている。
さらに、図2(b)では、フロントカバー102bにおいて、バックカバー102aと接合する部分を第1接合部1021として示し、また、バックカバー102aにおいて、フロントカバー102bと接合する部分を第2接合部1022として示している。そして、図2(b)では、第1接合部1021及び第2接合部1022は、放射線101が入射する方向と直交する、筐体102の側壁に配置されている。シール部材111は、防水機能を有し、図2(b)に示すように、フロントカバー102bの第1接合部1021とバックカバー102aの第2接合部1022との間に介在している。また、シール部材111は、ゴムのような弾性材料で構成されていることが好適であり、例えば図1に示すように継ぎ目がないリング状に成形され、フロントカバー102b及びバックカバー102aで押圧されながら挟み込むことで防水構造を形成する。この際、図2(b)に示す例では、フロントカバー102bの第1接合部1021には、シール部材111の形状に合わせた溝110が設けられている。
一般的に、分割された筐体部材の間にシール部材を密着させて防水構造を構成する場合、筐体部材の接合面の平面度が悪く凹凸があったり、立体的に高さの異なる接合面の加工精度が低かったりすると、筐体部材とシール部材との間に隙間が生じてしまう恐れがある。筐体部材の接合面の平面度や加工精度のばらつきの影響を抑える手段として、シール部材の潰し量(変形量)を増やすことが考えられる。しかしながら、一般的なОリングのような円形断面のシール部材では、潰し量を増やすために径を大きくすることで、筐体の額縁領域が大きくなってしまったり、シール部材の反発力が増大する結果として筐体部材とシール部材との間により隙間を生じてしまったりする恐れがある。
そこで、本発明の実施形態においては、図2(c)に示すように、シール部材111のXZ断面における形状について、縦横比(アスペクト比)が放射線101の入射方向(Z方向)に大きくなるように楕円状に形成する。ここで、図2(c)では、シール部材111は、フロントカバー102bに含まれるフレーム部102dの第1接合部1021及びバックカバー102aの第2接合部1022と密着する防水部(後述する図9(b)の防水部711a)に相当する部分を示している。そして、具体的に、本実施形態においては、シール部材111(より詳細には、シール部材111の防水部)は、放射線101が入射する放射線入射方向(Z方向)の長さである第1の長さL1が、放射線入射方向(Z方向)に対して直交する方向(X方向)の長さである第2の長さL2よりも大きくなる、楕円形状として形成されている。
かかる構成によれば、一般的なОリングのような円形断面のシール部材に比べて、第2の長さL2を小さくできるため、筐体の額縁領域を狭く(小さく)することができ、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができる。また、シール部材111(より詳細には、シール部材111の防水部)の潰し量が大きくなっても弱い押し付け力でフロントカバー102bの第1接合部1021及びバックカバー102aの第2接合部1022と密着させることができるため、筐体の強度を抑えた上で、安定した防水性を確保することが可能となる。即ち、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100によれば、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができるとともに、安定した防水性を確保することが可能となる。さらに、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100では、筐体102の分解も容易なため、内部の構成部の交換や修理などのメンテナンス性に優れた放射線撮影装置を提供することもできる。
なお、本実施形態においては、溝110は、図2(b)に示すように、フロントカバー102bの第1接合部1021に設けられている形態を例示したが、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。本発明においては、溝110が、バックカバー102aの第2接合部1022に設けられている形態も適用可能である。さらに、本発明においては、溝110が、フロントカバー102bの第1接合部1021及びバックカバー102aの第2接合部1022の両方に設けられている形態も適用可能である。即ち、本発明においては、溝110は、フロントカバー102bの第1接合部1021及びバックカバー102aの第2接合部1022のうちの少なくとも一方の接合部に設けられていればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第2の実施形態の説明においては、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第2の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成は、上述した図1に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成と同様である。第2の実施形態に係る放射線撮影装置では、その内部構成が、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100と異なる。具体的に、第2の実施形態に係る放射線撮影装置では、図2(b)に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100のシール部材111の形状が異なる形態であり、その他の構成部については図2(b)の構成部と同様である。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置200の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を示す図である。この図3において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図3では、図2(c)に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。
図3(a)では、シール部材211aは、フロントカバー102bに含まれるフレーム部102dにおけるバックカバー102aとの接合部(図2(b)に示す第1接合部1021)及びバックカバー102aにおけるフレーム部102dとの接合部(図2(b)に示す第2接合部1022)と密着する防水部(後述する図9(b)の防水部711a)に相当する部分を示している。具体的に、図3(a)では、シール部材211aは、放射線101が入射する放射線入射方向(Z方向)に沿ったXZ断面において、バックカバー102aに向かって放射線入射方向に対して直交する方向(X方向)の長さ(図2(c)の第2の長さL2に相当する長さ)が減少し、かつ、当該第2の長さL2が大きい側の端部と溝110の底面とが接触するように配置されている、三角形形状として形成されている。即ち、シール部材211aは、図3(a)に示すように、フロントカバー102bに含まれるフレーム部102dに形成された溝110の底面側を底辺とする三角形状として形成されている。この図3(a)に示すシール部材211aは、図2(c)に示す楕円形状のシール部材111と比べて、より弱い押し付け力でも変形しやすく、筐体102と隙間なく密着し、高い防水性を確保することができる。
また、図3(b)では、シール部材211bは、フロントカバー102bに含まれるフレーム部102dにおけるバックカバー102aとの接合部(図2(b)の第1接合部1021)及びバックカバー102aにおけるフレーム部102dとの接合部(図2(b)の第2接合部1022)と密着する防水部(後述する図9(b)の防水部711a)に相当する部分を示している。具体的に、図3(b)では、シール部材211bは、X方向の長さ(図2(c)の第2の長さL2に相当する長さ)が大きい側の端部と溝110の底面とが接触するように配置されている、T字形状として形成されている。この図3(b)に示すシール部材211bは、溝110に嵌めこみやすさを変えることなく、図3(a)に示すシール部材211aよりも弱い押し付け力で筐体102と密着することができる。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図3に示すシール部材211a及び211bは、Z方向の長さ(図2(c)の第1の長さL1に相当する長さ)が、X方向の長さ(図2(c)の第2の長さL2に相当する長さ)よりも大きくなっている。
かかる構成によれば、第1の実施形態と同様に、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができるとともに、安定した防水性を確保することが可能となる。
なお、本実施形態においては、溝110は、図3に示すように、フロントカバー102bに含まれるフレーム部102dにおけるバックカバー102aとの接合部に設けられている形態を例示したが、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。本発明においては、溝110が、バックカバー102aにおけるフレーム部102dとの接合部に設けられている形態も適用可能である。さらに、本発明においては、溝110が、フロントカバー102bに含まれるフレーム部102dにおけるバックカバー102aとの接合部及びバックカバー102aにおけるフレーム部102dとの接合部の両方に設けられている形態も適用可能である。即ち、本発明においては、溝110は、フロントカバー102bに含まれるフレーム部102dにおけるバックカバー102aとの接合部及びバックカバー102aにおけるフレーム部102dとの接合部のうちの少なくとも一方の接合部に設けられていればよい。また、図3では、シール部材211a及び211bが、溝110の底面側からバックカバー102a側に向かって細くなるような構成例を示しているが、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第3の実施形態の説明においては、上述した第1及び第2の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1及び第2の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第3の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成は、上述した図1に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成と同様である。第3の実施形態に係る放射線撮影装置では、その内部構成が、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100と異なる。具体的に、第3の実施形態に係る放射線撮影装置では、図2(b)に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100のシール部材111の形状が異なる形態であり、その他の構成部については図2(b)の構成部と同様である。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置300の概略構成のうち、シール部材311a〜311cのみを示す図である。図4(a)〜図4(c)に示すシール部材311a〜311cは、筐体102に設けられた溝110と接する底部側に空隙が設けられている。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置300の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を示す図である。この図5において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図5では、図2(c)に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。
具体的に、図5(a)は、図4(a)のシール部材311aを、フレーム部102dの接合部(図2(b)の第1接合部1021)とバックカバー102aの接合部(図2(b)の第2接合部1022)との間に介在させた形態である。図4(a)のシール部材311aは、断面形状をA字型としたシール部材を示している。そして、図5(a)に示すように、図4(a)のシール部材311aを溝110に収容した場合、第1及び第2の実施形態に示した充填された断面形状のシール部材に比べて、溝110の底面との間に空隙を設けることで座屈しにくくなる。
また、図5(b)は、図4(b)のシール部材311bを、フレーム部102dの接合部(図2(b)の第1接合部1021)とバックカバー102aの接合部(図2(b)の第2接合部1022)との間に介在させた形態である。図4(b)のシール部材311bは、断面形状をV字型としたシール部材を示している。そして、図5(b)に示すように、図4(b)のシール部材311bを溝110に収容した場合、図4(a)に示すシール部材311aの場合と比べて、座屈を抑え、変形しやすい構造となる。
また、図5(c)は、図4(c)のシール部材311cを、フレーム部102dの接合部(図2(b)の第1接合部1021)とバックカバー102aの接合部(図2(b)の第2接合部1022)との間に介在させた形態である。図4(c)のシール部材311cは、断面形状を人文字型としたシール部材を示している。そして、図5(c)に示すように、図4(c)のシール部材311cを溝110に収容した場合、ほとんど座屈することなく、弱い押し付け力で筐体102と密着させることができる。
ここで、図5(a)〜図5(c)に示すシール部材311a〜311cは、上述したフレーム部102dの接合部及びバックカバー102aの接合部と密着する防水部(後述する図9(b)の防水部711a)に相当する部分を示している。そして、図5(a)〜図5(c)に示すシール部材311a〜311cは、当該密着により、それぞれ、図4(a)〜図4(c)に示すシール部材311a〜311cから変形した態様で、溝110に収容されている。本実施形態では、図5(a)〜図5(c)にそれぞれ示すように、溝110の底面と、当該底面と接触するシール部材311a〜311cの端部との間に、空隙が設けられている。これにより、剛性が低い軽量化された筐体102でも、センサ支持基台104を取り囲むように配置されたシール部材311a〜311cを座屈しにくくして均一に変形させることができ、より安定した防水構造を構成することができる。
第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図5に示すシール部材311a〜311cは、Z方向の長さ(図2(c)の第1の長さL1に相当する長さ)が、X方向の長さ(図2(c)の第2の長さL2に相当する長さ)よりも大きくなっている。
かかる構成によれば、第1の実施形態と同様に、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができるとともに、安定した防水性を確保することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第4の実施形態の説明においては、上述した第1〜第3の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1〜第3の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第4の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成は、上述した図1に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成と同様である。第4の実施形態に係る放射線撮影装置では、その内部構成が、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100と異なる。具体的に、第4の実施形態に係る放射線撮影装置では、図2(b)に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100のフレーム部102d、溝110及びシール部材111の形状が異なる形態であり、その他の構成部については図2(b)の構成部と同様である。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る放射線撮影装置400の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を示す図である。この図6では、図2(c)に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。また、この図6では、図2(c)のフレーム部102dに対応するフレーム部402d、図2(c)の溝110に対応する溝410、図2(c)のシール部材111に対応するシール部材411を図示している。なお、図6に示すシール部材411は、図3(b)に示すT字形状のシール部材211bに相当するものである。
図6(a)に示すように、第4の実施形態における溝410は、溝410の底面にV字型の凹みが形成され、溝410にシール部材411を挿入しただけの状態では、溝410とシール部材411の底面との間に空隙が形成される。図6(a)は、第2の実施形態で示したT字型のシール部材211bに相当するシール部材411を溝410に嵌めこんだ際の構成例を示している。そして、図6(b)に示すように、フレーム部402dに対してバックカバー102aを接合させてシール部材411をフレーム部402d及びバックカバー102aに密着させた場合、シール部材411が溝410に沿って変形する。このため、第3の実施形態と同様に、シール部材411は、座屈がほとんどなく変形することができ、成形性の高い単純な断面形状のシール部材でも、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図6に示すシール部材411は、Z方向の長さ(図2(c)の第1の長さL1に相当する長さ)が、X方向の長さ(図2(c)の第2の長さL2に相当する長さ)よりも大きくなっている。
かかる構成によれば、第1の実施形態と同様に、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができるとともに、安定した防水性を確保することが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第5の実施形態の説明においては、上述した第1〜第4の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1〜第4の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第5の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成は、上述した図1に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成と同様である。第5の実施形態に係る放射線撮影装置では、その内部構成が、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100と異なる。具体的に、第5の実施形態に係る放射線撮影装置では、図2(b)に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100のフレーム部102d、溝110及びシール部材111の形状が異なる形態であり、その他の構成部については図2(b)の構成部と同様である。
図7は、本発明の第5の実施形態に係る放射線撮影装置500の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を示す図である。この図7では、図2(c)に相当する領域のうち、バックカバー102aについては図示していない。また、図7では、図2(c)に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。
図7(a)〜図7(c)では、図2(c)のフレーム部102dに対応するフレーム部502d1〜502d3、図2(c)の溝110に対応する溝510a〜510c、図2(c)のシール部材111に対応するシール部材511a〜511cを図示している。なお、図7(a)に示すシール部材511aは、図4(b)に示すV字形状のシール部材311bに相当するものであり、図7(b)に示すシール部材511bは、図4(c)に示す人文字形状のシール部材311cに相当するものである。また、図7(c)に示すフレーム部502d3は、図2(b)及び図2(c)に示すフレーム部102dに相当するものであり、図7(c)に示す溝510cは、図2(b)及び図2(c)に示す溝110に相当するものである。
図7(a)に示す溝510aと図7(b)に示す溝510bは、その開口の大きさが底面の大きさよりも小さく(狭く)形成されている。具体的に、図7(a)は、第3の実施形態で示したV字型のシール部材311bに相当するシール部材511aを、台形型の断面形状をした溝510aに嵌めこんだ際の構成例を示している。また、図7(b)は、第3の実施形態で示した人文字型のシール部材311cに相当するシール部材511bを凸型の断面形状をした溝510bに嵌めこんだ際の構成例を示している。図7(a)及び図7(b)のいずれの構成例においても、それぞれ、フレーム部502d1及び502d2に対して不図示のバックカバー102aを接合させてシール部材511a及び511bをフレーム部502d1及びバックカバー102aに密着させた場合、シール部材511a及び511bが、それぞれ、溝510a及び510bの側面に規制されながら変形するため、シール部材511a及び511bが倒れにくくなる。シール部材が一部でも倒れてしまうと、筐体の接合面とシール部材との間に隙間が生じるため、図7(a)及び図(b)のような構造とすることで、安定した防水性を確保することができる。
また、図7(c)は、シール部材511c(より詳細には、シール部材511cの防水部)の一構成として、溝510cの開口と底面との間の位置に倒れ防止部5111が形成されている構成例である。具体的には、倒れ防止部5111は、溝510cの開口面に接するように形成されている。この図7(c)に示す構成例の場合も、図7(a)及び図7(b)に示す構成例と同様に、フレーム部502d3に対して不図示のバックカバー102aを接合させてシール部材511cをフレーム部502d3及びバックカバー102aに密着させた場合、シール部材511cが、溝510cの側面に規制されながら変形することができる。この図7(c)に示す構成例では、溝510cの開口面が、図7(a)の溝510a及び図7(b)の溝510bの開口面よりも大きいため、図7(a)及び図7(b)の構成例に比べて、シール部材511を嵌めこみやすく、同様の効果を得ることができる。
第5の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図7に示すシール部材511a〜511cは、Z方向の長さ(図2(c)の第1の長さL1に相当する長さ)が、X方向の長さ(図2(c)の第2の長さL2に相当する長さ)よりも大きくなっている。
かかる構成によれば、第1の実施形態と同様に、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができるとともに、安定した防水性を確保することが可能となる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第6の実施形態の説明においては、上述した第1〜第5の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1〜第5の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第6の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成は、上述した図1に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成と同様である。第6の実施形態に係る放射線撮影装置では、その内部構成が、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100と異なる。具体的に、第6の実施形態に係る放射線撮影装置では、図2(b)に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100のシール部材111の形状が異なる形態であり、その他の構成部については図2(b)の構成部と同様である。
図8は、本発明の第6の実施形態に係る放射線撮影装置600の概略構成のうち、図2(c)に相当する領域を含む領域を示す図である。この図8において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図8では、図2(c)に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。
具体的に、図8(a)は、立体的な形状を有する筐体102を構成するフレーム部102dに設けられた溝110に、第6の実施形態におけるシール部材611が嵌めこまれている構成例を示している。また、図8(b)は、図8(a)に示す、立体的な形状を有する筐体102(フレーム部102d)の平坦部におけるB−B断面を示す図である。また、図8(c)は、図8(a)に示す、立体的な形状を有する筐体102(フレーム部102d)の傾斜部におけるC−C断面を示す図である。
図8(b)及び図8(c)に示すように、シール部材611(より詳細には、シール部材611の防水部)は、筐体102を構成するフレーム部102dの部位によって、Z方向の長さ(図2(c)の第1の長さL1に相当する長さ)が均一では無く異なっている。具体的に、シール部材611(より詳細には、シール部材611の防水部)は、Z方向の長さ(図2(c)の第1の長さL1に相当する長さ)が、図6(b)に示す筐体102の平坦部よりも図6(c)に示す筐体102の傾斜部の方が大きくなっている。本実施形態では、図8(c)に示す筐体102の傾斜部では、筐体102の接合面の加工精度が低い場合に隙間が生じやすいため、この点を考慮して、図8(b)に示す筐体102の平坦部の場合よりも、シール部材611の高さを高くしている。かかる構成によれば、筐体102が複雑な立体形状を有する場合でも、安定した防水性を確保することができるため、例えば、筐体102の側面にLED表示やスイッチなどのユーザビリティを向上させる機能構成を配置することができる。
第6の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図8に示すシール部材611は、Z方向の長さ(図2(c)の第1の長さL1に相当する長さ)が、X方向の長さ(図2(c)の第2の長さL2に相当する長さ)よりも大きくなっている。
かかる構成によれば、第1の実施形態と同様に、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができるとともに、安定した防水性を確保することが可能となる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第7の実施形態の説明においては、上述した第1〜第6の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1〜第6の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第7の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成は、上述した図1に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成と同様である。第7の実施形態に係る放射線撮影装置では、その内部構成が、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100と異なる。具体的に、第7の実施形態に係る放射線撮影装置では、主として、図2(b)に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100のフレーム部102d、溝110及びシール部材111の形状が異なる形態である。
図9は、本発明の第7の実施形態に係る放射線撮影装置700の内部構成の一例を示す図である。図9(a)は、放射線撮影装置700から、図1及び図2に示すバックカバー102aを取り外した上で、更に図9(b)に示すシール部材711を取り外し、この状態を、放射線101が入射する側とは反対側から見た図である。また、図9(b)は、放射線撮影装置700から、図1及び図2に示すバックカバー102aを取り外し、この状態を、放射線101が入射する側とは反対側から見た図である。即ち、図9(b)は、図9(a)に示す状態に対して、溝710にシール部材711を嵌め込んだ状態を示す図である。
図9(a)及び図9(b)に示すように、放射線101の入射方向から見て短形の形状をなすセンサ支持基台104(図2(b)から、放射線検出パネル103も同様)の少なくとも2辺には、複数のFPC105が接続されている。図2(b)に示すように、FPC105の他端は、センサ支持基台104の放射線101の入射方向とは反対側の面に配置された回路基板106に接続されている。この回路基板106としては、図9(a)及び図9(b)に示すように、放射線検出パネル103に駆動信号を供給する駆動回路基板106aと、放射線検出パネル103から電気信号を読み出す読出し回路基板106bが、放射線検出パネル103の周縁に配置されている。また、読出し回路基板106bは、外部からの制御信号を供給する制御回路基板106cや、バッテリー107から変圧された電源を供給する電源回路基板106dと、それぞれフレキシブルフラットケーブル(FFC)108で接続されている。外部制御PCとは、放射線撮影装置700の筐体(バックカバー102a)の側壁に配置された、図2(a)に示す外部コネクタ109を通じて有線ケーブルで接続されるか、或いは、筐体の内部に実装された無線回路基板106eを介して無線通信で接続される。
図9(a)に示すように、図1及び図2に示すフレーム部102dに相当するフレーム部702dには、センサ支持基台104を取り囲むように継ぎ目の無い連続した溝710が形成されている。溝710は、図9(a)に示すように、防水溝部710a、掛かり溝部710b、及び、捻転抑制溝部710cを有して構成されている。この溝710の形状に合わせて、シール部材711も、図9(b)に示すように、防水部711a、掛かり部711b、及び、捻転抑制部711cを有して構成されており、溝710に嵌め込まれている。
シール部材711の防水部711aは、フレーム部702dを含む図2(b)に示すフロントカバー102bの第1接合部1021と、図2(b)に示すバックカバー102aの第2接合部1022と密着して防水構造を形成する。シール部材711の掛かり部711bは、防水部711aを位置決めするための部分であり、図9(b)に示すように円環形状の部分を有する構成となっている。シール部材711の捻転抑制部711cは、防水部711aの捻転を抑制するための部分である。図9に示す例では、シール部材711の防水部711aが防水溝部710aに嵌め込まれ、シール部材711の掛かり部711bが掛かり溝部710bに嵌め込まれ、シール部材711の捻転抑制部711cが捻転抑制溝部710cに嵌め込まれる。
図9(b)に示す掛かり部711bや捻転抑制部711cがない、一般的な防水部のみしか形成されていないリング状のシール部材の場合、溝に嵌めこむ際に捻じれ等が生じやすく、シール部材と溝に隙間ができてしまう恐れがある。また、角部などの屈曲しているような経路のある溝にシール部材を嵌め込む場合、シール部材が溝から浮いてしまい、バックカバー102aを組み付ける際に溝から外れた部分を挟み込んでしまう恐れがある。本実施形態では、このような不具合を解消すべく、シール部材711として複数の掛かり部711bや捻転抑制部711cを設けることで、シール部材711の溝710からの浮きや位置ずれ、シール部材711の捻じれ等を抑制できるようにした。これにより、放射線検出パネル103を有する放射線撮影装置700において、安定した防水性を確保することができる。
図10は、本発明の第7の実施形態を示し、図9(b)に示すフレーム部702dの外周731を含む領域730の部分拡大図と断面図である。具体的に、図10(a)は、図9(b)に示すフレーム部702dの外周731を含む領域730の部分拡大図であり、図10(b)は、図10(a)に示すD−D断面図である。なお、この図10において、図9に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
図10(a)に示すように、第7の実施形態におけるシール部材711は、筐体102の接合面とシール部材711の防水部711aが密着した際、最も変形量が小さくなるような箇所に、掛かり部711bや捻転抑制部711cを設ける。このように、シール部材711の掛かり部711bや捻転抑制部711cの変形を最小限に抑えることで、シール部材711の位置決めやねじれ抑制の効果を十分に得ることができつつ、高い防水性を確保することができる。
また、図10(b)に示すように、第7の実施形態におけるシール部材711では、捻転抑制部711cが、XZ断面において防水部711aの放射線入射方向(Z方向)の長さの中心よりも溝710の底面の側に配置されている。なお、本実施形態においては、捻転抑制部711cに換えて或いは捻転抑制部711cに加えて、掛かり部711bが、XZ断面において防水部711aの放射線入射方向(Z方向)の長さの中心よりも溝710の底面の側に配置されていてもよい。また、本実施形態においては、シール部材711の掛かり部711b及び捻転抑制部711cのうちの少なくとも一方を、防水部711aの倒れ防止部として機能されるようにしてもよい。
第7の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図10(b)に示すシール部材711は、Z方向の長さ(図2(c)の第1の長さL1に相当する長さ)が、X方向の長さ(図2(c)の第2の長さL2に相当する長さ)よりも大きくなっている。
かかる構成によれば、第1の実施形態と同様に、軽量かつ小型の筐体構造を実現することができるとともに、安定した防水性を確保することが可能となる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:放射線撮影装置、101:放射線、102:筐体、102a:バックカバー、102b:フロントカバー、102c:天板部、102d:フレーム部、103:放射線検出パネル、103a:検出器、103b:蛍光体、104:センサ支持基台、105:フレキシブルプリント配線(FPC)、106:回路基板、109:外部コネクタ、110:溝、111:シール部材、120:緩衝材

Claims (11)

  1. 入射した放射線を検出し画像信号に変換する放射線検出パネルと、
    前記放射線が入射する側に位置する第1筐体部材と、前記放射線が入射する側とは反対側に位置する第2筐体部材とを含み構成され、前記放射線検出パネルの周縁部の外側で前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とを接合することで前記放射線検出パネルを内部に収容する筐体と、
    前記第1筐体部材の前記接合する部分である第1接合部と、前記第2筐体部材の前記接合する部分である第2接合部との間に介在する、シール部材と、
    を有し、
    前記第1接合部および前記第2接合部のうちの少なくとも一方の接合部には、前記シール部材の形状に合わせた溝が設けられており、
    前記シール部材は、前記第1接合部および前記第2接合部と密着する防水部を含み構成されており、前記防水部は、前記放射線が入射する放射線入射方向の長さである第1の長さが前記放射線入射方向に対して直交する方向の長さである第2の長さよりも大きいことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記シール部材の前記防水部は、前記放射線入射方向に沿った断面において前記第1筐体部材および前記第2筐体部材のうちの一方の筐体部材に向かって前記第2の長さが減少するような形状を有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記シール部材の前記防水部は、前記放射線入射方向に沿った断面において前記第2の長さが大きい側の端部と前記溝の底面とが接触するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記溝の底面と、当該底面と接触する前記シール部材の前記防水部の端部との間に、空隙が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記溝は、開口の大きさが底面の大きさよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記シール部材の前記防水部は、前記溝の開口と底面との間の位置に倒れ防止部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記シール部材の前記防水部は、前記筐体の部位によって前記第1の長さが異なることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記シール部材の前記防水部は、前記第1の長さが、前記筐体の平坦部よりも傾斜部の方が大きいことを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記シール部材は、前記防水部に加えて、前記防水部を位置決めするための掛かり部と、前記防水部の捻転を抑制するための捻転抑制部とを含み構成されており、
    前記溝には、前記シール部材の前記防水部、前記掛かり部および前記捻転抑制部の形状に合わせた溝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記シール部材の前記掛かり部または前記捻転抑制部は、前記放射線入射方向に沿った断面において前記防水部の前記放射線入射方向の長さの中心よりも前記溝の底面の側に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記シール部材の前記掛かり部または前記捻転抑制部は、前記防水部の倒れ防止部としても機能することを特徴とする請求項9または10に記載の放射線撮影装置。
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