JP2021074042A - 掃除用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】隙間に入り込みやすく、且つ、被清掃物の表面に対して大きな接触面が得られる掃除用器具を提供すること。【解決手段】掃除用器具であって、被清掃物の接触面を清掃する清掃部材が着脱可能に装着され、可撓性を有する清掃部材保持部と、前記清掃部材保持部に接続する把持部と、を備え、前記清掃部材保持部の撓み変位量が5〜40mmである、掃除用器具。【選択図】図1

Description

本発明は、掃除用器具に関する。
掃除用器具は、床、窓、家具、電機電子機器、これらに形成される隙間等、様々な個所の掃除において用いられる。掃除用器具の中には、掃除後のお手入れを簡便にできるように不織布等の清掃部材を着脱可能にした掃除用器具が提案されている。このような、清掃部材を着脱可能な掃除用器具であって、隙間に入り込んで清掃することのできる掃除用器具が提案されている。より具体的には、例えば、特許文献1には、隙間の形状に沿って入り込んで当該隙間を十分に清掃することを目的として、清掃用シートに挿入される掃除具本体部と、掃除時に握る把持部と、を備え、掃除具本体部は、被清掃部が有する隙間の形状に沿って弾性変形可能である掃除用器具が記載されている。
特開2011−72766号公報
不織布等の清掃部材を着脱して使用する清掃用器具により、被清掃物を清掃する場合、隙間に入り込み被清掃物の汚れを拭き取ることが求められる。例えば、特許文献1の掃除用器具によれば、弾性変形可能な掃除具本体部により、隙間に入り込み掃除をすることが可能になる。しかしながら、従来の掃除用器具は、エアコン等の空調機の送風口等の狭い隙間に汚れがひどく付着した被清掃物に用いると、被清掃物表面との接触面積が小さく、一回のストロークでふき取ることのできる面積が限られており、何度もふき取りの操作を行わなければない。また、従来の掃除用器具は、被清掃物の表面との接触面積が小さいことに起因して、被清掃物の表面の汚れを均一に拭き取ることができず、清掃後に被清掃物の表面に不均一な汚れが残り、被清掃物の表面の美観を損なうという課題を有している。
そこで、本発明は、隙間に入り込みやすく、且つ、被清掃物の表面に対して大きな接触面積が得られる掃除用器具を提供することを課題とする。
本発明は、以下の[1]〜[5]に関する。
[1]
掃除用器具であって、
被清掃物の接触面を清掃する清掃部材が着脱可能に装着され、可撓性を有する清掃部材保持部と、前記清掃部材保持部に接続する把持部と、を備え、
前記清掃部材保持部の撓み変位量が5〜40mmである、掃除用器具。
[2]
前記清掃部材保持部が、表面に複数の凸部を有する、[1]に記載の掃除用器具。
[3]
前記清掃部材保持部が、前記装着される清掃部材を前記接触面に押し当てる押圧平面を有する板状体である、[1]又は[2]に記載の掃除用器具。
[4]
前記清掃部材保持部が、前記押圧平面上に複数の凸部を有し、且つ、前記押圧平面の反対面上に複数の凸部を有する、[3]に記載の掃除用器具。
[5]
前記凸部の少なくとも一部が、前記把持部の長軸方向と直交する方向に沿って延在する、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の掃除用器具。
本発明によれば、隙間に入り込みやすく、且つ、被清掃物の表面に対して大きな接触面が得られる掃除用器具を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る掃除用器具1の概略構成図である。 図2は、本実施形態に係る掃除用器具1の清掃部材保持部2を変形させた際の概略構成図である。 図3(a)は、清掃部材保持部2の概略構成を表す底面図であり、図3(b)は、清掃部材保持部2の概略構成を表す上面図である。 図4は、清掃部材保持部2の概略構成を表す断面図である。 図5(a)は、清掃部材保持部2の第1変形例の概略構成を表す底面図であり、図5(b)は、清掃部材保持部2の第1変形例の概略構成を表す上面図である。 図6(a)は、清掃部材保持部2の第2変形例の概略構成を表す底面図であり、図6(b)は、清掃部材保持部2の第2変形例の概略構成を表す上面図である。 図7は、本実施形態に係る掃除用器具1における清掃部材保持部2の接触面積の測定方法を説明する概略構成図である。 図8は、本実施形態に係る掃除用器具1に用いる清掃部材11の概略構成を表す平面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
[掃除用器具]
図1は、本実施形態に係る掃除用器具1の概略構成図である。本実施形態に係る掃除用器具1は、清掃部材保持部2と、当該清掃部材保持部2に接続する把持部3と、を備える。清掃部材保持部2は、被清掃物の接触面を清掃する清掃部材11が着脱可能に装着される。図2は、本実施形態に係る掃除用器具1の清掃部材保持部2を変形させた際の概略構成図である。このように、清掃部材保持部2は、可撓性を有する。また、清掃部材保持部2は、弾性変形することが好ましい。「弾性変形」とは、力を加えることで変形するが、力を除くと元の形状に戻る性質を意味する。
<撓み変位量>
掃除用器具1は、清掃部材保持部2の撓み変位量Daが5〜40mmである。本実施形態に係る掃除用器具1において、撓み変位量Daが当該範囲であることで、被清掃物の表面に対して大きな接触面積が得られる。清掃部材保持部2の撓み変位量Daは、好ましくは6mm以上であり、より好ましくは7mm以上であり、さらに好ましくは10mm以上である。撓み変位量Daが当該範囲であることで、被清掃物の表面に対する接触面積をより大きくすることができる。清掃部材保持部2の撓み変位量Daは、好ましくは35mm以下であり、より好ましくは30mm以下であり、さらに好ましくは25mmであり、さらに好ましくは20mm以下である。撓み変位量Daが当該範囲であることで、被清掃物の表面に対する接触面積を大きく保ちながら、拭き取り時に被清掃物の表面に対して清掃部材を押し当てる力を高くすることができ、且つ、接触面全体で強い力を加えることができるため、清掃面積率を向上させることができる。
撓み変位量Daの測定方法は、以下の方法により測定することができる。
(測定方法)
清掃部材保持部の表面を鉛直方向の上に向け、清掃部材保持部が水平となるように、固定した状態における清掃部材保持部の長軸方向の長さに対して先端の高さを基準高さHbとし、固定した状態においてさらに清掃部材保持部における先端から鉛直方向に下方へ5cmの位置に糸で8gの錘を吊り下げ、10秒後の先端の基準高さからの高さの変位量(単位mm)を撓み変位量Daとする。
上述の撓み変位量Daは、清掃部材保持部2の形状及び材質により上記の範囲に調整することができる。
清掃部材保持部2の材質としては、特に限定されないが、例えば、樹脂であることが好ましい。樹脂としては、特に限定されないが、例えば、曲げ弾性率(JIS K7203)が500〜3500MPaの範囲内にある樹脂を用いることができる。樹脂の具体例として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、セルロースプロピオネート、ポリアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
図3(a)は、清掃部材保持部2の概略構成を表す底面図であり、図3(b)は、清掃部材保持部2の概略構成を表す上面図である。清掃部材保持部2は、装着される清掃部材11を被清掃物の接触面に押し当てる押圧平面Psを有する板状体である。押圧平面Psを有することで、被清掃物に対する接触面積をより大きくすることができる。加えて、板状体であることで、掃除用器具1を被清掃物の表面に押し当てた際に、その表面形状に追従しやすくなる。例えば、被清掃物の表面に曲面が形成されている場合であっても、その形状に追従し、付着した汚れを拭き取りやすくなる。
清掃部材保持部2は、板状に形成されたものであり、その寸法は、特に限定されないが、例えば、最大厚みTMは0.5mm以上3mm以下が好ましく、0.75mm以上2.5mm以下がより好ましく、1mm以上2mm以下がさらに好ましい。最大幅WMは10mm以上55mm以下が好ましく、15mm以上50mm以下がより好ましく、20mm以上45mm以下がさらに好ましい。長さLは、100mm以上300mm以下が好ましく、125mm以上275mm以下がより好ましく、150mm以上250mm以下がさらに好ましい。ここで、清掃部材保持部2の長さとは、清掃部材保持部2の可撓部分の長軸方向の長さを意味する。掃除用器具1における長さとは、より具体的には、図3に示すように、把持部との接続部から清掃部材保持部2の先端までの長さを意味する。
清掃部材保持部2における最大幅WMと最大厚みTMとの比率(最大幅WM/最大厚みTM)は、特に限定されないが、例えば5以上100以下が好ましく、15以上50以下がさらに好ましい。
清掃部材保持部2の長さLと最大厚みTMとの比率(長さL/最大厚みTM)は、特に限定されないが、例えば、20以上200以下が好ましく、30以上170以下がさらに好ましく、60以上150以下がさらに好ましい。この範囲であれば、被清掃物の表面に曲面が形成されている場合であっても、その形状に追従し、付着した汚れを拭き取りやすくなる。
清掃部材保持部2における幅は、把持部3とは反対側に位置する先端部分が先細りの形状を有していることが好ましい。このような形状を有することで、掃除用器具1を被清掃物Cの表面に押し当てた際に、その表面形状への追従性をより向上させることができる。清掃部材保持部2の先端部分から把持部3側へ1cmの位置における幅W1と、清掃部材保持部2における最大幅WMとの比率(幅W1/最大幅WM)は、特に限定されないが、例えば0.1以上0.5以下が好ましく、0.2以上0.45以下がより好ましく、0.3〜0.4以下がさらに好ましい。
図4は、清掃部材保持部2の概略構成を表す断面図である。当該図は、図3(a)に示されるIV−IV面の断面図を示す。清掃部材保持部2は、その表面に複数の凸部21を有する。凸部21を有することで、その数や、その幅及び高さを等の形状を変更することで、清掃部材保持部2の可撓性を調節することができ、撓み変位量を調製することができる。なお、凸部21の位置は、特に限定されないが、清掃部材保持部2は、押圧平面Ps上に複数の凸部21を有し、且つ、押圧平面Psの反対面上に複数の凸部21を有することが好ましい。このように清掃部材保持部2は、両面に凸部21を有することで、清掃部材保持部2の反りを防ぐことができ、繰り返しの使用に耐えうる掃除用器具が得られる。
凸部21の形状は、特に限定されないが、波状、直線状、ドットのいずれであってもよいが、波状、又は直線状であることが好ましい。図3に示されるように、凸部21が波状、又は直線状であることで、撓み変位量を調節しやすく、掃除部材保持部2の反りを防ぐことができ、接触面全体で強い力を加えることができるため、清掃面積率を向上させることができる。波状の凸部21が形成される場合、凸部21の少なくとも一部が、把持部3の長軸方向と直交する方向に沿って延在することが好ましい。凸部21は、把持部3の長軸方向と直交する方向に沿って複数延在することが好ましい。波状における方向とは、波状形状は、変曲点が交互に配列する構造を有するが、これらの変曲点のうち、一つ飛ばして隣り合う変曲点を結んだ直線の方向である。波状形状は、三角波状、のこぎり刃状、矩形波状、正弦波状のいずれであってもよいし、これらの波状形状の角に丸みをつけた形状であってもよい。
以下、清掃部材保持部2の変形例について説明する。図5(a)は、清掃部材保持部2の第1変形例の概略構成を表す底面図であり、図5(b)は、清掃部材保持部2の第1変形例の概略構成を表す上面図である。清掃部材保持部2の第1変形例は、押圧平面Ps上に、把持部3の長軸方向と直交する方向に沿って複数の波状の凸部21が延在する。一方で、清掃部材保持部2の第1変形例は、押圧平面Psの反対面に凸部21−1が形成されている。凸部21−1は、清掃部材保持部2の先端部に向かうにつれて幅が狭くなる形状を有している。当該凸部21−1が形成されていることで、凸部21−1の形成部位の厚みが増すため、清掃部材保持部2の撓み変位量を調整することができる。
図6(a)は、清掃部材保持部2の第2変形例の概略構成を表す底面図であり、図6(b)は、清掃部材保持部2の第2変形例の概略構成を表す上面図である。清掃部材保持部2の第2変形例は、押圧平面Ps上に、把持部3の長軸方向と直交する方向に沿って複数の波状の凸部21が延在する。一方で、清掃部材保持部2の第2変形例は、押圧平面Psの反対面に凸部21−2が形成されている。凸部21−2は、曲線状の形状を有する。当該凸部21−2の形状であっても、清掃部材保持部2の撓み変位量を調整することができる。
本実施形態に係る掃除用器具1における清掃部材保持部2は、15%以上の接触面積率を有することが好ましい。当該接触面積率を有することで、被清掃物の表面の清掃がより効率的に行われる。接触面積率は、同様の観点から、好ましくは20%以上であり、より好ましくは30%以上である。接触面積率は、その上限は特に限定されないが、例えば、95%以下であり、好ましくは60%以下であり、より好ましくは40%以下である。
図7は、本実施形態に係る掃除用器具1における清掃部材保持部2の接触面積の測定方法を説明する概略構成図である。本実施形態において、接触面積率は、下記測定方法による。
(測定方法)
掃除用器具の清掃部材保持部を水平面に対して垂直方向に配置し、把持部から垂直下向き方向に、300gの力をかけた時の清掃部材保持部の水平面との接触面積を調べ、接触面積が、清掃部材保持部の片面の面積に占める割合を接触面積率とする。
上述の接触面積率は、清掃部材保持部2の形状及び材質により上記の範囲に調整することができる。
以下、把持部3について、図1を参照しながら説明する。把持部3は、手で握りやすい形状であることが好ましいが、その形状は特に限定されない。把持部3は、清掃部材11を係止するためのフック31を有する。
図8は、本実施形態に係る掃除用器具1に用いる清掃部材11の概略構成を表す平面図である。本実施形態に係る清掃部材11は、例えば、不織布で構成される。清掃部材11は、例えば、長尺状の不織布2枚を、開口部113を残し、外縁接合部114で袋状に接合されている。外縁接合部114の内側には、清掃部材保持部2を挿入するためのガイド接合部115が形成されている。ガイド接合部115を設けることで、清掃部材11が清掃中にぐらつきにくくなり、より効率的に被清掃物の汚れを除去することができる。本実施形態に係る清掃部材11に用いられる不織布は、その表面にエンボス加工が施されていてもよい。エンボス加工を施すことで、被清掃物の汚れを拭き取りやすくする作用を有する。開口部113の近傍には、把持部3に形成されたフック31に係止するためのスリット116が形成されていてもよい。
続いて、本実施形態に係る掃除用器具1の作用について説明する。
使用者は、把持部3を握り、清掃部材11を装着した清掃部材保持部2を被清掃物の接触面に押し当てて掃除を行う。被清掃物の一例として、エアコンを用いて説明する。エアコンの送風口は、汚染されやすいが、開口が狭く、内部に清掃具が入り込みにくいので清掃が難しかった。本実施形態に係る掃除用器具1は、清掃部材保持部2が板状であるため、エアコンの送風口に入り込みやすくなる。加えて、エアコンの送風口は、気流を制御するため曲面が形成されている。このため、たとえ掃除具が送風口内に入り込んだとしても、送風口に付着した汚れを拭き取ることは容易ではない。しかしながら、本実施形態に係る掃除用器具1によれば、清掃部材保持部2の撓み変位量が所定の範囲であることで、送風口を形成する部材の曲面に追従しその表面を効率的、且つ、汚れをきれいに拭き取ることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
<撓み変位量>
実施例に係る掃除用器具については以下の方法により測定した。
清掃部材保持部2の表面を鉛直方向の上に向け、清掃部材保持部2が水平となるように、清掃部材保持部2と把持部3との境界と、当該境界とは反対の長軸方向にある把持部3のもう一方の端部を固定した状態における清掃部材保持部2の長軸方向の長さに対して先端の高さを基準高さHbとし、固定した状態においてさらに清掃部材保持部2における先端から、鉛直方向に下方へ5cmの位置に糸で8gの錘を吊り下げ、10秒後の先端の基準高さからの高さの変位量(単位mm)を撓み変位量Daとした。
比較例に係る掃除用器具については、明細書中の撓み変位量Daの測定方法に従って測定した。
<接触面積率>
実施例に係る掃除用器具については以下の方法により測定した。
掃除用器具1を水平面に対して垂直方向に配置し、把持部3から垂直下向き方向に、300gの力をかけた時の清掃部材保持部2の水平面との接触面積を調べ、接触面積が、清掃部材保持部2の片面の面積に占める割合を接触面積率とする。
比較例に係る掃除用器具については、明細書中の接触面積率の測定方法に従って測定した。
<清掃面積率>
掃除用器具1に、不織布製の清掃部材11を装着した。住環境から採取したホコリ汚れをエタノールで溶解し、断面がR1130mmの曲面を有するABS樹脂に付着させ、被清掃物試料を作製した。被清掃物試料の表面を、清掃部材11を装着した掃除用器具1で一回ふき取った。清掃部材11に付着したホコリ汚れを観察し、画像処理ソフトを用いて、清掃部材11に付着したホコリ汚れの付着面積を測定し、清掃部材11の掃除用器具装着部分に占める面積割合、つまり清掃面積率(面積%)を算出した。なお、掃除用器具装着部分の面積は、清掃部材11の片側面のガイド接合部115より内側、且つ、ガイド接合部115が形成されていない箇所では、外縁接合部114の内側の面積である。
実施例1〜3
撓み変位量Daが、表1に示す値となるように、ポリプロピレン樹脂製の清掃部材保持部2を成形し、把持部3に接続し、各種評価を行った。具体的には、実施例1では、図1等に示す本実施形態に係る掃除用器具1を用いた。実施例2では、第1変形例の掃除用器具を用い、実施例3では、第2変形例の掃除用器具を用いた。なお、実施例1〜3のW1は10mmであった。
比較例1〜3
下記を用いて各種評価を行った。各掃除用具について撓み変位量Daを測定し、表1に示した。
C−1:「クイックルワイパー ハンディ道具本体」(製品名、花王株式会社社製)
C−2:「ウェーブ ハンディワイパー本体」(製品名、ユニ・チャーム株式会社製)
C−3:棒状のシリコーンゴム
Figure 2021074042
以上、本実施形態に係る掃除用器具によれば、撓み変位量が所定の範囲であることで、隙間に入り込みやすく、且つ、被清掃物の表面に対して大きな接触面が得られる掃除用器具を提供することができることがわかる。さらに、清掃部材を有効に使用でき、効率的にホコリ汚れを除去できることがわかる。
実施例2の結果によれば、掃除後の清掃部材の先端付近の領域に汚れの付着が集中していた。また、実施例3の結果によれば、掃除後の清掃部材の中腹領域に汚れの付着が集中していた。これに対して、実施例1の結果は、掃除後の清掃部材を確認すると、清掃部材の接触面全体に汚れが付着しており、特に優れた清掃面積率が得られた。
本実施形態に係る掃除用器具によれば、エアコンの送風口等の狭く、且つ、汚れの付着しやすい箇所の清掃に利用することができる。
1…掃除用器具、2…清掃部材保持部、21,21−1,21−2…凸部、3把持部、31…フック、11清掃部材、113…開口部、114…外縁接合部、115…ガイド接合部、116…スリット、Da…撓み変位量、Ps…押圧平面、Hb…基準高さ、TM…最大厚み、WM…最大幅、L…長さ

Claims (5)

  1. 掃除用器具であって、
    被清掃物の接触面を清掃する清掃部材が着脱可能に装着され、可撓性を有する清掃部材保持部と、前記清掃部材保持部に接続する把持部と、を備え、
    前記清掃部材保持部の撓み変位量が5〜40mmである、掃除用器具。
  2. 前記清掃部材保持部が、表面に複数の凸部を有する、請求項1に記載の掃除用器具。
  3. 前記清掃部材保持部が、前記装着される清掃部材を前記接触面に押し当てる押圧平面を有する板状体である、請求項1又は2に記載の掃除用器具。
  4. 前記清掃部材保持部が、前記押圧平面上に複数の凸部を有し、且つ、前記押圧平面の反対面上に複数の凸部を有する、請求項3に記載の掃除用器具。
  5. 前記凸部の少なくとも一部が、前記把持部の長軸方向と直交する方向に沿って延在する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の掃除用器具。
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